JP2013542868A - インクジェット記録用の透明フィルム、組成物、および方法 - Google Patents

インクジェット記録用の透明フィルム、組成物、および方法 Download PDF

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Abstract

インクジェット記録用の透明フィルム、組成物、および方法を開示する。かかるフィルムは、過度なインク乾燥時間を示さない。これらのフィルムは高い最大光学密度を示し、低いヘイズ値を有する。これらのフィルムは、医療用画像診断に有用である。

Description

本出願は、インクジェット記録用の透明フィルム、組成物、および方法に関する。
インクジェット記録用透明フィルムは、多くの場合、透明支持体の片側または両側に、1つまたは複数の受像層を用いる。透明フィルムに印刷する時に、多くの場合、高画像濃度を得るためには、不透明フィルムに必要とされるインクよりも多量のインクが適用される。しかし、より多量のインクを使用すると、インク乾燥時間が増加し、インクジェットプリンタのスループットに影響を与え得る。
本出願の組成物および方法は、過度のインク乾燥時間を示さないインクジェット記録用透明フィルムを提供することができる。かかるフィルムは、高い最大光学密度および低いヘイズ値を示し得る。
少なくともいくつかの実施形態は、透明基材、ゼラチンおよび少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸誘導体を含む少なくとも1枚の下層、この少なくとも1枚の下層上に配置された少なくとも1枚の受像層を含むインクジェット記録用透明フィルムを提供し、この少なくとも1枚の受像層は、少なくとも1つの無機粒子、少なくとも1つの水酸基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性のポリマ、および硝酸を含み、この少なくとも1枚の下層またはこの少なくとも1枚の受像層のうちの少なくとも一方は、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル、フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレン、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテル、または非イオン性フッ素系界面活性剤のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの第1の界面活性剤を含む。この少なくとも1枚の下層が、この少なくとも1つの第1の界面活性剤を含んでもよく、この少なくとも1枚の受像層が、この少なくとも1つの第1の界面活性剤を含んでもよく、またはこの少なくとも1枚の下層およびこの少なくとも1枚の受像層の両方が、この少なくとも1つの第1の界面活性剤を含んでもよい。少なくともいくつかの実施形態において、この少なくとも1つの第1の界面活性剤は、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテルを含む。少なくともいくつかの実施形態において、この少なくとも1つの第1の界面活性剤は、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテルを含む。少なくともいくつかの実施形態において、この少なくとも1つ下層は、相分離を示さない。
いくつかの実施形態において、このインクジェット記録用透明フィルムは、さらに、この少なくとも1つの第1界面活性剤とは異なる少なくとも1つの第2の界面活性剤を含み、この少なくとも1つの第2の界面活性剤は、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル、フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレン、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテル、または非イオン性フッ素系界面活性剤のうちの少なくとも1つを含む。場合によって、この少なくとも1つの第1の界面活性剤およびこの少なくとも1つの第2の界面活性剤は共に、この少なくとも1枚の下層中に存在してもよく、それらは、この少なくとも1枚の受像層に存在してもよく、またはこの少なくとも1つの第1の界面活性剤が、この少なくとも1枚の下層に存在してもよく、かつこの少なくとも1つの第2の界面活性剤がこの少なくとも1枚の受像層に存在してもよい。
少なくともいくつかの実施形態において、この少なくとも1つの水溶性または水分散性のポリマは、ポリ(ビニルアルコール)を含む。
場合によって、この少なくとも1枚の受像層の乾燥コーティング重量は、少なくとも約46g/m2である。この少なくとも1枚の受像層は、場合によって、この少なくとも1つの第1の界面活性剤を、乾燥ベースで、約1〜約2g/m2含んでもよい。
場合によって、この少なくとも1枚の下層は、乾燥ベースで、約0.001〜約0.60g/m2含んでもよい。
少なくともいくつかの実施形態において、かかるインクジェット記録用透明フィルムは、約10%ヘイズ/湿潤単位(wetness unit)未満、または約5%ヘイズ/湿潤単位未満の大きさを有するヘイズ/湿潤回帰スロープを示す。
少なくともいくつかの実施形態において、かかるインクジェット記録用透明フィルムは、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、少なくとも2.8の光学密度で、相対湿度86%で撮像する場合、約0.50より低い湿潤値を示すか、またはEPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、少なくとも2.8の光学密度で、相対湿度73%で撮像する場合、約0.25より低い湿潤値を示す。
これらの実施形態、他の変形および変更は、以下の詳細な説明、例示的な実施形態、実施例、ならびに特許請求の範囲からよりよく理解することができる。提供する全ての実施形態は、単なる説明に役立つ実例である。本質的に達成される他の望ましい目的および利点が生じるか、または当業者に明らかになり得る。本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
この文書中で言及した全ての公表文献、特許および特許文献は、別々に参照により組み込まれるが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
インクジェット記録用透明フィルム、組成物および方法(TRANSPARENT INK−JET RECORDING FILMS,COMPOSITIONS,AND METHODS)と題する、2010年9月17日に出願された米国特許仮出願第61/383,857号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[序論]
インクジェット記録用フィルムは、印刷時にインクジェットプリンタからインクを受け取る少なくとも1枚の受像層、不透明または透明であってもよい基材または支持体を含んでもよい。不透明な支持体は、反射する裏張りによって反射された光を用いて表示され得るフィルム中で用いることができるが、透明な支持体は、フィルムを透過した光を用いて表示され得るフィルム中で用いることができる。
いくつかの医療用画像診断アプリケーションは、高画像濃度を必要とする。反射フィルムについては、高画像濃度は、画像フィルムに入るそのパスおよび画像フィルムから出て反射する裏張りから再び戻る光のパスの両方で吸収される光によって達成され得る。一方、透明フィルムについては、反射する裏張りがないため、高画像濃度の達成には、不透明なフィルムよりも多量のインクの適用が必要となり得る。
[インクジェット用透明フィルム]
インクジェット記録用透明フィルムは、当業で公知である。例えば、Simpsonらによって2011年7月6日に出願された米国特許出願第13/176,788号、「インクジェット記録用透明フィルム、組成物、および方法(TRANSPARENT INK−JET RECORDING FILMS,COMPOSITIONS,AND METHODS)」、およびSimpsonらによって2011年8月12日に出願された米国特許出願第13/208,379号、「インクジェット記録用透明フィルム、組成物、および方法(TRANSPARENT INK−JET RECORDING FILMS,COMPOSITIONS,AND METHODS)」を参照されたく、これらの両方は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
インクジェット記録用透明フィルムは、1つまたは複数の透明基材を含んでもよく、その上の少なくとも1枚の下層はコーティングされていてもよい。かかる下層は、さらに処理する前に、必要に応じて、乾燥させてもよい。このフィルムは、さらに、少なくとも1枚の下層上にコーティングされた1つまたは複数の受像層を含んでもよい。かかる受像層は、一般的に、コーティングした後に乾燥させる。このフィルムは、当業者によって理解されるように、必要に応じて、さらに1つまたは複数の裏張り層または上塗り層などの追加の層を含んでもよい。
インクジェット記録用透明フィルムの1つ性能特性は、特に、フィルムがヘイズを示す程度の全光線透過率である。ヘイズの割合は、例えば、BYK−Gardner(コロンビア、メリーランド州)から入手可能であるHAZE−GARD PLUS Hazeometerを用いる従来の手段によって、ASTM D1003に合わせて測定することができる。
インクジェット記録用透明フィルムの別の性能特性は、例えば、湿潤率および湿潤値を単位として表されるそれらの乾燥性能である。湿潤値は、最大光学密度が少なくとも2.8である17段階のグレースケール画像を用いて、Wasatch Raster画像処理プロセッサを搭載したインクジェットプリンタを用いて、コーティングフィルムを画像化することによって決定することができる。このフィルムがプリンタから出た直後に、インクジェット画像をひっくり返し、一枚の白紙の上に置いてもよい。湿っている各ウェッジの割合を、ウェッジ1が最大光学密度を有するウェッジであり、ウェッジ17は最小光学密度を有するウェッジであるという連続的なウェッジ番号によって記録することができる。最大光学密度を有するウェッジ上の湿ったインクの割合は、「湿潤率」と呼ばれ、これは、完全に乾燥したウェッジについては0%の値を有し、完全に湿ったウェッジについては100%の値を有する。湿潤値は、完全に湿ったウェッジのセットについては最大のウェッジ番号を取り、次に最も高いウェッジ番号を持つ、わずかな湿り気のある隣接ウェッジにそれを加えることによる湿潤率データから構築することができる。例えば、ウェッジ1およびウェッジ2が完全に湿っており、ウェッジ3が25%湿っていた場合、湿潤値は2.25となる。すなわち、どのウェッジも完全に湿っていないが、ウェッジ1が75%湿っていた場合、湿潤値は0.75となる。
フィルムのインク乾燥性能を向上させるために界面活性剤を使用すると、弊害としてフィルムヘイズも増加し得る。この役割における界面活性剤の相対的な有効性は、下層または受像層のうちの1つまたは複数の中に、様々な範囲の界面活性剤レベルを有する一連のコーティングフィルムを作製し、各フィルムについてヘイズの割合および湿潤値を測定することによって比較することができる。線形回帰は、リグレッサンドとして「ヘイズの割合(%)」およびリグレッサとして「湿潤値」を用いて、これらのデータに適用することができる。得られる回帰直線の負のスロープの大きさは、湿潤値を1単位下げる場合に見られるヘイズの割合(%)の増加を表す。インク乾燥の同程度の改善に対して、より小さい大きさのスロープは、より小さいヘイズ生成を反映するが、より負のスロープは、より大きいヘイズ生成を反映する。より小さいスロープの大きさを示す界面活性剤は、この役割において、より大きい(より負である)スロープの大きさを有するものよりも効果的である。
[下層コーティング混合物]
下層は、1つまたは複数の透明基材に少なくとも1枚の下層コーティング混合物を塗布することによって形成することができる。形成された下層は、場合によって、乾燥ベースで少なくとも約2.9g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約3.0g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約3.5g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約4.0g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約4.2g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約5.0g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約5.4g/m2の固体、または乾燥ベースで少なくとも約5.8g/m2の固体を含んでもよい。この下層コーティング混合物は、ゼラチンを含んでもよい。少なくともいくつかの実施形態において、このゼラチンは、レギュラータイプIVウシゼラチンであってもよい。この下層コーティング混合物は、さらに、例えば、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム十水和物、ホウ酸、フェニルボロン酸、およびブチルボロン酸などの少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸誘導体を含んでもよい。ホウ酸塩またはホウ酸誘導体の2種類以上が、必要に応じて、この下層コーティング混合物に含まれてもよい。いくつかの実施形態において、このホウ酸塩またはホウ酸誘導体は、例えば、最高で約2g/m2の量で用いてもよい。少なくともいくつかの実施形態において、ゼラチンに対するこの少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸誘導体の重量配分比は、約20:80〜約1:1の間であり得るか、またはこの重量配分比は、約0.45:1であり得る。いくつかの実施形態において、下層コーティング混合物は、例えば、少なくとも約4重量%の固体、または少なくとも約9.2重量%の固体を含んでもよい。この下層コーティング混合物は、例えば、約15重量%の固体を含んでもよい。
下層コーティング混合物は、必要に応じて、例えば、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル、フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレン、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテル、または非イオン性フッ素系界面活性剤などの界面活性剤などの他の成分も含んでもよい。いくつかの実施形態において、かかる界面活性剤は、この下層中で測定した時、乾燥ベースで約0.001〜約0.60g/m2の量で用いてもよい。いくつかの実施形態において、この下層コーティング混合物は、必要に応じて、さらに、例えば、スルホン化ポリスチレンなどの増粘剤を含んでもよい。これらのおよび他の追加の混合成分は、当業者によって理解されるであろう。
[受像層コーティング混合物]
受像層は、1つまたは複数の下層コーティング物に少なくとも1つの受像層コーティング混合物を適用することによって形成することができる。形成された受像層は、場合によって、乾燥ベースで少なくとも約40g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約41.3g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約45g/m2の固体、乾燥ベースで少なくとも約46g/m2の固体、または乾燥ベースで少なくとも約49g/m2の固体を含んでもよい。この受像層コーティング混合物は、例えば、ポリ(ビニルアルコール)、部分的に加水分解されたポリ(酢酸ビニル/ビニルアルコール)などの少なくとも1つの水酸基を含む少なくとも1つの水溶性または分散性の架橋性ポリマ、ヒドロキシエチルメタクリレートを含むコポリマ、ヒドロキシエチルアクリレートを含むコポリマ、ヒドロキシプロピルメタクリレート、および、例えば、ヒドロキシエチルセルロースなどのヒドロキシセルロースエーテルを含むコポリマなどを含んでもよい。水溶性または水分散性の架橋性ポリマの2種類以上は、必要に応じて、この下層コーティング混合物に含まれてもよい。いくつかの実施形態において、この少なくとも1つの水溶性または水分散性のポリマは、受像層で測定した時、最高で約1.0〜約4.5g/m2の量で用いてもよい。
この受像層コーティング混合物は、例えば、金属酸化物、水和金属酸化物、ベーマイトアルミナ、粘土、焼成粘土、炭酸カルシウム、アルミノケイ酸塩、ゼオライト、および硫酸バリウムなどの少なくとも1つの無機粒子も含んでもよい。無機粒子の限定されない例として、シリカ、アルミナ、ジルコニア、およびチタニアが挙げられる。無機粒子の限定されない他の例として、ヒュームドシリカ、ヒュームドアルミナ、およびコロイド状シリカが挙げられる。いくつかの実施形態において、ヒュームドシリカまたはヒュームドアルミナは、最高で約50nmの直径の一次粒径を有し、凝集体は、直径が約300nm未満であり、例えば、直径が約160nmの凝集体である。いくつかの実施形態において、コロイド状シリカまたはベーマイトアルミナは、直径が約15nm未満、例えば、直径が14nmなどの粒径を有する。無機粒子の2種類以上が、必要に応じて、受像層コーティング混合物に含まれてもよい。
少なくともいくつかの実施形態において、この少なくとも1つの受像層コーティング混合物中のポリマに対する無機粒子の重量配分比は、例えば、約88:12〜約95:5の間であり得るか、またはこの重量配分比は、約92:8であり得る。
より高い固体画分を有するアルミナ混合物から調製された受像層コーティング混合物が、本出願において十分に機能し得る。しかし、高固体アルミナ混合物は、一般的に、処理するにはあまりにも粘稠になり得る。適切なアルミナ混合物は、例えば、25重量%または30重量%の固体で調製することができ、かかる混合物は、アルミナ、硝酸および水を含み、かかる混合物は、約3.09より低いpH、約2.73より低いpH、または約2.17〜約2.73の間のpHを有することが判明している。調製中、かかるアルミナ混合物を、必要に応じて、例えば、80℃まで加熱してもよい。
受像層コーティング混合物は、例えば、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル、フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレン、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテル、または非イオン性フッ素系界面活性剤などの1つまたは複数の界面活性剤も含んでもよい。いくつかの実施形態において、かかる界面活性剤は、受像層で測定した時、例えば、乾燥ベースで約1〜約2g/m2、または約1.5g/m2の量で用いてもよい。いくつかの実施形態において、この受像コーティング層は、必要に応じて、例えば、硝酸などの1つまたは複数の酸も含んでもよい。
これらおよび他の成分は、必要に応じて、当業者によって理解されるように、受像層コーティング混合物に含まれてもよい。
[透明基材]
いくつかの実施形態は、透明基材を含むインクジェット用透明フィルムを提供する。かかる透明基材は、一般的に、かなり散乱するかまたは吸収されることなく、可視光を透過することが可能である。例えば、かかる透明基材は、可視光の少なくとも約80%、可視光の少なくとも約85%、可視光の少なくとも約90%、または可視光の少なくとも約95%の透過を可能にすることができる。
透明基材は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、セルロースアセテート、他のセルロースエステル、ポリビニルアセタール、ポリオレフィン、ポリカーボネート、およびポリスチレンなどの高分子材料から作られた、柔軟で透明なフィルムであり得る。いくつかの実施形態において、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、他のポリエステル、またはポリカーボネートなどの良好な寸法安定性を示す高分子材料を用いてもよい。
透明基材の他の例として、Simpsonらの米国特許第6,630,283号(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているものなどの透明な多層高分子支持体が挙げられる。透明支持体のさらなる他の例として、Boutetの米国特許第5,795,708号(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているものなどの2色性ミラー層を含むものが挙げられる。
透明基材は、必要に応じて、画像のための様々な背景の色およびトーンを提供するために、着色剤、顔料、および染料などを含んでもよい。例えば、青色の着色染料は、一般的に、いくつかの医療用画像診断アプリケーションで用いられている。これらおよび他の成分が、必要に応じて、当業者によって理解されるように、透明基材に含まれてもよい。
いくつかの実施形態において、この透明基材を、連続的または半連続的なプロセス中の様々なコーティング、乾燥、および切断の工程を経て移動する、連続的または半連続的なウェブとして提供することができる。
[コーティング]
少なくとも1枚の下層および少なくとも1枚の受像層を、この透明基材上に混合物からコーティングしてもよい。様々な混合物は、例えば、水または有機溶媒などと同じまたは異なる溶媒を使用し得る。層は1枚ずつコーティングされてもよく、または2枚以上の層を同時にコーティングしてもよい。例えば、この支持体に下層コーティング混合物を塗布するのと同時に、受像層を、例えば、スライドコーティングなどの方法を用いて湿った下層に適用してもよい。
層は、例えば、浸漬コーティング、巻き線ロッドコーティング、ドクターブレードコーティング、エアナイフコーティング、グラビアロールコーティング、リバースロールコーティング、スライドコーティング、ビードコーティング、押出コーティング、およびカーテンコーティングなどを含む、任意の適切な方法を用いてコーティングしてもよい。いくつかのコーティング方法の例は、例えば、Research Disclosure,No.308119,Dec.1989,pp.1007−08,(Research Disclosure,145 Main St.,Ossining,NY,10562,http://www.researchdisclosure.comから利用できる)(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている。
[乾燥]
例えば、下層または受像層などのコーティング層を、様々な既知の方法を用いて乾燥させてもよい。いくつかの乾燥法の例は、例えば、Research Disclosure,No.308119,Dec.1989,pp.1007−08,(Research Disclosure,145 Main St.,Ossining,NY,10562,http://www.researchdisclosure.comから利用できる)(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている。いくつかの実施形態において、コーティング層を、例えば、空気または窒素などの気体が通過する1つまたは複数の多孔板を移動させながら乾燥させてもよい。かかる衝突エアドライヤ(impingement air dryer)は、Arterらの米国特許第4,365,423号(これは、参照によりその全体が組み込まれる)に記載されている。かかるドライヤ中の多孔板は、例えば、穴、スロット、およびノズルなどの穿孔を含んでいてもよい。多孔板を通過する気体の流量は、これらのプレートの全域にわたる気体の差圧によって示すことができる。当業者によって理解されるように、水を除去するガスの能力は、その露点によって制限され得るが、有機溶媒を除去するその能力は、気体中のかかる溶媒の量によって制限され得る。
いくつかの実施形態において、この下層を、外気にさらすことによって乾燥させてもよい。受像層を、例えば、ブルーMオーブンで10分間、85℃で空気にさらすことによって乾燥させてもよい。
[例示的な実施形態]
2010年9月17日に出願された米国特許仮出願第61/383,857号(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)は、以下の9つの限定されない例示的な実施形態を開示した。
A.透明基材;
ゼラチンおよび少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸誘導体を含む少なくとも1枚の下層と;
この少なくとも1枚の下層上に配置された少なくとも1枚の受像層と、
を含むインクジェット記録用透明フィルムであって、
前記少なくとも1枚の受像層は、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性のポリマを含み、
この少なくとも1枚の下層またはこの少なくとも1枚の受像層のうちの少なくとも一方は、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル、フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレン、ペルフルオロメタクリルコポリマ、フルオロ脂肪族基含有コポリマ、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテル、または非イオン性フッ素系界面活性剤のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの第1の界面活性剤を含むフィルム。
B.この少なくとも1枚の下層が、この少なくとも1つの第1の界面活性剤を含む、実施形態Aに記載のインクジェット記録用透明フィルム。
C.この少なくとも1枚の受像層が、この少なくとも1つの第1の界面活性剤を含む、実施形態Aに記載のインクジェット記録用透明フィルム。
D.この少なくとも1枚の下層およびこの少なくとも1枚の受像層の両方が、この少なくとも1つの第1の界面活性剤を含む、実施形態Aに記載のインクジェット記録用透明フィルム。
E.ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル、フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレン、ペルフルオロメタクリルコポリマ、フルオロ脂肪族基含有コポリマ、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテル、または非イオン性フッ素系界面活性剤のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの第2の界面活性剤をさらに含む、実施形態Aに記載のインクジェット記録用透明フィルムであって、この少なくとも1つの第1の界面活性剤およびこの少なくとも1つの第2の界面活性剤は、同じものではないフィルム。
F.この少なくとも1枚の下層が、この少なくとも1つの第1の界面活性剤を含み、この少なくとも1枚の受像層が、この少なくとも1つの第2の界面活性剤を含む、実施形態Eに記載のインクジェット記録用透明フィルム。
G.この少なくとも1枚の下層が相分離を示さない、実施形態Aに記載のインクジェット記録用透明フィルム。
H.この少なくとも1つの第1の界面活性剤が、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテルを含む、実施形態Aに記載のインクジェット記録用透明フィルム。
I.この少なくとも1つの第1の界面活性剤が、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテルを含む、実施形態Aに記載のインクジェット記録用透明フィルム。
[材料]
特に記載しない限り、これらの実施例で使用する材料は、Aldrich Chemical Co.、ミルウォーキーから入手可能であった。
ベーマイトは、ヒドロキシアルミニウムオキシド(γ−AlO(OH))である。
ホウ砂は、四ホウ酸ナトリウム十水和物である。
CELVOL(登録商標)540は、87〜89.9%加水分解され、重量平均分子量が140,000〜186,000であるポリ(ビニルアルコール)である。これは、Sekisui Specialty Chemicals America,LLC、ダラス、テキサス州から入手可能である。
DISPERAL(登録商標)HP−14は、高い多孔度および14nmの粒径を有する分散性ベーマイトアルミナ粉末である。これは、Sasol North America,Inc.、ヒューストン、テキサス州から入手可能である。
ゼラチンは、レギュラータイプIVウシゼラチンである。これは、カタログ番号8256786として、Eastman Gelatine Corporation、ピーボディー、マサチューセッツ州から入手可能である。
KATHON(登録商標)LXは、殺菌剤である。これは、Dow Chemical社から入手可能である。
MASURF(登録商標)FP−420は、7%ジプロピルグリコールおよび73%水中の20%フルオロ脂肪族基含有コポリマである。これは、Mason Chemical社、アーリントンハイツ、イリノイ州から入手可能である。
PF−159は、水酸基を末端に有する100%フッ素化ポリエーテルである。これは、BASF Chemical社、フォーハムパーク、ニュージャージー州から入手可能である。
界面活性剤10Gは、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液である。これは、Dixie Chemical Co.、ヒューストン、テキサス州から入手可能である。
VERSA−TL(登録商標)502は、スルホン化ポリスチレン(1,000,000分子量)である。これは、AkzoNobel社から入手可能である。
ZONYL(登録商標)8740は、30%固体のペルフルオロメタクリルコポリマの水性分散液である。これは、DuPont Chemical Solutions Enterprise、ウィルミントン、デラウェア州から入手可能である。
ZONYL(登録商標)FSNは、30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液である。これは、DuPont Chemical Solutions Enterprise、ウィルミントン、デラウェア州から入手可能である。
ZONYL(登録商標)FS−300は、水中40%固体のフルオロアクリルアルコール置換ポリエチレングリコールである。これは、DuPont Chemical Solutions Enterprise、ウィルミントン、デラウェア州から入手可能である。
[コーティングされたフィルムの評価方法]
コーティングされたフィルムを、実施例1〜71については、Wasatch Raster画像処理プロセッサ(RIP)を用いて、EPSON(登録商標)7900インクジェットプリンタ(実施例72については、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタ)により画像化した。グレースケール画像を、このプリンタに同梱されているフォトブラック、ライトブラック、ライトライトブラック、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、黄色のエプソン(登録商標)インクの組み合わせによって作成した。試料を、calibrated X−RITE(登録商標)Model DTP41分光光度計(X−Rite社、グランドヴィル、ミシガン州)を用いて、伝送モードで測定した時に、最大光学密度が少なくとも2.8である17段階のグレースケールウェッジを用いて印刷した。
このフィルムがプリンタから出た直後に、インクジェット画像をひっくり返し、一枚の白紙の上に置いた。湿っている各ウェッジの割合を、ウェッジ1が最大光学密度を有するウェッジであり、ウェッジ17は最小光学密度を有するウェッジであるという連続的なウェッジ番号によって記録した。最大光学密度を有するウェッジ上の湿ったインクの割合は、「湿潤率」と呼ばれ、これは、完全に乾燥したウェッジについては0%の値を有し、完全に湿ったウェッジについては100%の値を有する。
湿潤値は、完全に湿ったウェッジのセットについては最大のウェッジ番号を取り、次に高いウェッジ番号を持つわずかな湿り気のある隣接ウェッジにそれを加えることによる湿潤率データから構築した。例えば、ウェッジ1およびウェッジ2が完全に湿っており、ウェッジ3が25%湿っていた場合、湿潤値は2.25となる。すなわち、どのウェッジも完全に湿っていないが、ウェッジ1が75%湿っていた場合、湿潤値は0.75となる。
ヘイズの割合(%)は、例えば、BYK−Gardner(コロンビア、メリーランド州)から入手可能であるHAZE−GARD PLUS Hazeometerを用いる従来の手段によって、ASTM D1003に合わせて測定した。実施例のそれぞれグループ化されたセット内の全ての試料を、透明基材の同一ロット上にコーティングした。
<実施例1>
[下層コーティング混合物の調製]
マスターバッチを最初に用意した。混合容器に、脱イオン水257.75gを入れた。ゼラチン12.60gを撹拌容器に加え、膨潤させた。この混合物を60℃まで加熱し、ゼラチンが完全に溶解するまで保持した。次いで、この混合物を50℃まで冷却した。この混合物に、ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)5.67gを加え、ホウ砂が完全に溶解するまで混合した。この混合物に、3.2重量%のスルホン化ポリスチレン水溶液(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)19.69gおよび0.2重量%の殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)を加え、均一になるまで混合した。次いで、この混合物を、マスターバッチとして使用するために40℃まで冷却した。
このマスターバッチのアリコート19.71gに、脱イオン水0.29gを加え、混合して、下層コーティング混合物を形成した。この混合物を、コーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
青色7ミルのポリエチレンテレフタレート基材を、室温で、3.5ミルのウェットコーティングギャップを用いて、下層コーティング混合物でナイフコーティングした。この下層コーティング物を、室温で乾燥させた。得られた下層コーティング物は6.30重量%の固体を有しており、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[アルミナ混合物の調製]
公称20重量%のアルミナ混合物を、室温で、22重量%の硝酸水溶液4.62gおよび脱イオン水555.38gを混合することによって調製した。この混合物に、アルミナ粉末(DISPERAL(登録商標)HP−14、Sasol社)140gを30分かけて加えた。追加の硝酸溶液を加えることにより、この混合物のpHを3.25に調整した。この混合物を80℃まで加熱し、30分間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、使用前に気泡を除くために保持した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、アルミナ混合物41.00g、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.66g、および脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、2つの下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例2>
実施例1の手順を再現した。
<実施例3>
[下層コーティング混合物の調製]
次いで、実施例1のマスターバッチのアリコート19.71gに、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.29gを加え、均一になるまで混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.44重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例1の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例4>
[下層コーティング混合物の調製]
次いで、実施例1のマスターバッチのアリコート19.71gに、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.58gを加え、均一になるまで混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.51重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例1の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例5>
[下層コーティング混合物および下層コーティング基材の調製]
下層コーティング混合物および下層コーティング基材を、実施例3の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00gおよび脱イオン水1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例1の手順に従って、これらの下層コーティング基材および受像層コーティング混合物から調製した。
<実施例6>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング混合物および下層コーティング基材を、実施例4の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例5の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例7>
実施例1〜6のコーティングフィルムを、87〜88%の相対湿度でインクジェット印刷することにより、上記のとおりに評価した。試料1−1、2−1、3−1、4−1、5−1、および6−1を印刷して、グループごとに評価した。数日後、試料1−2、2−2、3−2、4−2、5−2および6−2を印刷し、グループごとに評価した。結果を表Iにまとめる。
下層および受像層の両方にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、ヘイズ値は最高であった。受像層に界面活性剤が存在しないと、ヘイズ値は最低であった。
下層および受像層の両方にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能は最高であった。受像層に界面活性剤が存在しないと、乾燥性能は最悪であった。
<実施例8>
[下層コーティング混合物の調製]
マスターバッチおよび下層コーティング混合物を実施例1の手順に従って調製した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.30重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00gおよび脱イオン水1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例9>
[下層コーティング混合物の調製]
実施例8のマスターバッチのアリコート19.71gに、水中40%フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレンの10重量%水溶液(ZONYL(登録商標)FS−300、DuPont社)0.58gを加え、均一になるまで混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.49重量%の固体を有しており、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例8の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例10>
[下層コーティング混合物の調製]
実施例8のマスターバッチのアリコート19.71gに、水中40%フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレンの10重量%水溶液(ZONYL(登録商標)FS−300、DuPont社)0.29gを加え、均一になるまで混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.44重量%の固体を有しており、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順によって調製したアルミナ混合物41.00g、水中40%フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレンの10重量%水溶液(ZONYL(登録商標)FS−300、DuPont社)0.66g、および脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例8の手順に従って、これらの下層コーティング基材およびこの受像層コーティング混合物から調製した。
<実施例11>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例10の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順によって調製したアルミナ混合物41.00g、水中40%フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレンの10重量%水溶液(ZONYL(登録商標)FS−300、DuPont社)0.80g、および脱イオン水0.86gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例8の手順に従って、これらの下層コーティング基材およびこの受像層コーティング混合物から調製した。
<実施例12>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例9の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例10の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例13>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例9の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例11の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例14>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例8の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例10の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例15>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例8の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルム]
受像層コーティングフィルムを、実施例11の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例16>
実施例8〜15のコーティングフィルムを、88〜89%の相対湿度でインクジェット印刷することにより、上記のとおりに評価した。結果を表IIにまとめる。
下層および受像層の両方に界面活性剤が存在しないと、乾燥性能は最悪であった。受像層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、下層中の界面活性剤の有無に関係なく、乾燥性能は最高であった。受像層に界面活性剤が存在しない場合、下層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、下層に界面活性剤が存在しないフィルムと比べて、乾燥性能は優れていた。
下層または受像層のいずれか一方にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、ヘイズ値は高かった。下層にのみ界面活性剤を有する試料は、受像層にのみ界面活性剤を有する試料よりも低いヘイズ値を有していた。界面活性剤が存在しない試料のヘイズ値は最低であった。
<実施例17>
[下層コーティング混合物の調製]
マスターバッチおよび下層コーティング混合物を実施例1の手順に従って調製した。
[下層コーティング基材の調製
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.30重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.3重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、30%固体のペルフルオロメタクリルコポリマの水性分散液(ZONYL(登録商標)8740、DuPont社)0.66g、および脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.3重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例18>
実施例17の手順を再現した。
<実施例19>
[下層コーティング混合物の調製]
実施例17のマスターバッチのアリコート19.71gに、30%固体のペルフルオロメタクリルコポリマの水性分散液(ZONYL(登録商標)8740、DuPont社)0.29gを加えた。均一混合物は作製できなかった。
<実施例20>
[下層コーティング混合物の調製]
実施例17のマスターバッチのアリコート19.71gに、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.29gを加え、十分混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.44重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例17の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例21>
[下層コーティング混合物の調製]
実施例17のマスターバッチのアリコート19.71gに、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.58gを加え、十分混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.51重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例17の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例22>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例20の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、および脱イオン水1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例23>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を実施例21の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例22の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例24>
実施例17〜23のコーティングフィルムを、87〜88%の相対湿度でインクジェット印刷することにより、上記のとおりに評価した。試料17−1、18−1、20−1、21−1、22−1、および23−1を印刷して、グループごとに評価した。数日後、試料17−2、18−2、20−2、21−2、22−2、および23−2を印刷し、グループごとに評価した。結果を表IIIにまとめる。
実施例19に記載のとおり、これらのレベルのZONYL(登録商標)8740を用いて、均一な下層を作製することができなかった。したがって、ZONYL(登録商標)8740を、受像層の界面活性剤としてのみ使用し、代わりに界面活性剤10Gを下層の界面活性剤として使用した。
受像層にこれらのレベルでZONYL(登録商標)8740が存在すると、乾燥性能は最悪であったが、受像層にZONYL(登録商標)8740が存在しないと、乾燥性能は最高であった。
下層にこれらのレベルで界面活性剤10Gが存在すると、乾燥性能は最高であったが、下層に界面活性剤10Gが存在しないと、乾燥性能は最悪であった。
受像層にこれらのレベルでZONYL(登録商標)8740が存在すると、ヘイズ値は最低であったが、受像層にZONYL(登録商標)8740が存在しないと、ヘイズ値は最高であった。
下層にこれらのレベルで界面活性剤10Gが存在すると、ヘイズ値が増加し、ヘイズ値は、界面活性剤10Gレベルが増加するに連れて増加した。ZONYL(登録商標)8740は受像層にも存在するが、ヘイズ値は、受像層にZONYL(登録商標)8740を含まない試料よりも低かった。
<実施例25>
[下層コーティング混合物の調製]
マスターバッチおよび下層コーティング混合物を実施例1の手順に従って調製した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.30重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.2重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、7%ジプロピルグリコールおよび73%水中の20%フルオロ脂肪族基含有コポリマ(MASURF(登録商標)FP−420、Mason Chemical社)0.66g、ならびに脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.2重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例26>
実施例25の手順を再現した。
<実施例27>
[下層コーティング混合物の調製]
実施例25のマスターバッチのアリコート19.71gに、7%ジプロピルグリコールおよび73%水中の20%フルオロ脂肪族基含有コポリマ(MASURF(登録商標)FP−420、Mason Chemical社)0.29gを加え、十分撹拌した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.59重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例25の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例28>
[下層コーティング混合物の調製]
実施例25のマスターバッチのアリコート19.71gに、7%ジプロピルグリコールおよび73%水中の20%フルオロ脂肪族基含有コポリマ(MASURF(登録商標)FP−420、Mason Chemical社)0.58gを加え、十分撹拌した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.78重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例25の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例29>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例27の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00gおよび脱イオン水1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例30>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例28の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例29の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例31>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例25の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例29の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例32>
実施例31の手順を再現した。
<実施例33>
実施例25〜32のコーティングフィルムを、87〜88%の相対湿度でインクジェット印刷することにより、上記のとおりに評価した。結果を表IVにまとめる。
受像層に界面活性剤を含まないフィルムにおいて、下層に中間レベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能は最高であったが、下層により高レベルの界面活性剤が存在するかまたは界面活性剤が存在しないと乾燥性能が悪化した。下層および受像層の両方にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能は最悪であった。
下層に界面活性剤を含まないフィルムにおいて、受像層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、優れた乾燥性能が得られるが、受像層に界面活性剤が存在しないと乾燥性能は悪化した。
下層および受像層の両方にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、ヘイズ値は最高であったが、下層および受像層の両方に界面活性剤が存在しないと、ヘイズ値は最低であった。下層または受像層のいずれか一方における界面活性剤のレベルが増加すると、ヘイズ値は増加した。
<実施例34>
[下層コーティング混合物の調製]
マスターバッチおよび下層コーティング混合物を、実施例1の手順に従って調製した。
[下層コーティング基材の調製
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.30重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00gおよび脱イオン水1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例35>
実施例34の手順を再現した。
<実施例36>
実施例34のマスターバッチのアリコート19.71gに、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテルの10%水性混合物(PF−159、BASF)0.29gを加え、十分混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。それらが乾燥した時に、幾分かの相分離が下層に生じた。得られた下層コーティング物は6.44重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテルの10%水溶液(PF−159、BASF)0.66g、および脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例37>
実施例34のマスターバッチのアリコート19.71gに、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテルの10%水溶液(PF−159、BASF)0.58gを加え、十分混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。それらが乾燥した時に、幾分かの相分離が下層に生じた。得られた下層コーティング物は6.50重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例36の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例38>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例36の手順に従って調製した。再び、相分離が下層に観察された。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例34の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例39>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例37の手順に従って調製した。再び、相分離が下層に観察された。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例34の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例40>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例34の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例36の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例41>
実施例40の手順を再現した。
<実施例42>
実施例34〜42のコーティングフィルムを89〜90%の相対湿度でインクジェット印刷することにより、上記のとおりに評価した。結果を表Vにまとめる。
実施例36〜39に記載のとおり、下層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、下層に相分離が生じた。
下層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能は最高であったが、下層に界面活性剤が存在しないと、乾燥性能は最悪であった。しかし、実施例36〜39に記載のとおり、下層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、下層コーティングに相分離も生じた。
受像層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能がほんのわずか改善した。
下層および受像層の両方にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、ヘイズ値は最高であったが、下層および受像層に界面活性剤が存在しないと、ヘイズ値は最低であった。下層における界面活性剤のレベルが増加すると、ヘイズ値も増加した。
<実施例43>
[下層コーティング混合物の調製]
マスターバッチおよび下層コーティング混合物を、実施例1の手順に従って調製した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.30重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00gおよび脱イオン水1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例44>
実施例43の手順を再現した。
<実施例45>
[下層コーティング混合物の調製]
30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液(ZONYL(登録商標)FSN、DuPont社)の10%水性希釈液を調製した。実施例43のマスターバッチのアリコート19.71gに、この10%水性希釈液0.29gを加えた。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.36重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液(ZONYL(登録商標)FSN、DuPont社)の10%水性希釈液0.66g、および脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例46>
[下層コーティング混合物の調製]
30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液(ZONYL(登録商標)FSN、DuPont社)の10%水性希釈液を調製した。実施例43のマスターバッチのアリコート19.71gに、この10%水性希釈液0.58gを加えた。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.32重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例45の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例47>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例45の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例43の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例48>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例46の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例43の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例49>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例43の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製
受像層コーティングフィルムを、実施例43の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例50>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例43の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液(ZONYL(登録商標)FSN、DuPont社)の10%希釈液1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例51>
実施例43〜50のコーティングフィルムを、81〜88%の相対湿度でインクジェット印刷することにより、上記のとおりに評価した。結果を表VIにまとめる。
下層に界面活性剤を含まないフィルムにおいて、受像層コーティングにこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能は最高であったが、受像層コーティングに界面活性剤が存在しないと、乾燥性能は最悪であった。
受像層に界面活性剤を含まないフィルムにおいて、下層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能は幾分か改善し、下層の界面活性剤レベルが増加すると、乾燥性能が増加した。
界面活性剤が、下層および受像層の両方にこれらのレベルで存在するフィルムにおいて、界面活性剤レベルが増加すると、乾燥性能が改善した。
下層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、ヘイズ値は最高であったが、受像層および下層の両方に界面活性剤が存在しないと、ヘイズ値は最低であった。受像層または下層のいずれか一方において界面活性剤レベルが増加すると、ヘイズ値が増加した。
<実施例52>
[下層コーティング混合物の調製]
マスターバッチおよび下層コーティング混合物を、実施例1の手順に従って調製した。
[下層コーティング基材の調製
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.30重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00gおよび脱イオン水1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例53>
[下層コーティング混合物の調製]
次いで、実施例52のマスターバッチのアリコート19.71gに、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.29gを加え、均一になるまで混合した。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.46重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例52の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例54>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例53の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.66g、および脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例55>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例53の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.1重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.80g、および脱イオン水0.86gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.1重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、2つの下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例56>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例53の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.1重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G、Dixie社)0.94g、および脱イオン水0.72gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.1重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例57>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例52の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例56の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例58>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例52の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例54の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例59>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例52の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例55の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例60>
実施例52〜58のコーティングフィルムを、79〜83%の相対湿度でインクジェット印刷することにより、上記のとおりに評価した。結果を表VIIにまとめる。
受像層に、または受像層および下層の両方にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能は最高であったが、受像層および下層の両方に界面活性剤が存在しないと、乾燥性能は最悪であった。下層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能が改善した。
受像層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、ヘイズ値は最高であったが、受像層および下層の両方に界面活性剤が存在しないと、ヘイズ値は最低であった。受像層における界面活性剤レベルが増加すると、ヘイズ値が増加した。
界面活性剤が、下層および受像層の両方にこれらのレベルで存在するフィルムにおいて、界面活性剤レベルが増加すると、乾燥性能が改善した。
受像層における界面活性剤レベルがより低く、下層における界面活性剤レベルが増加すると、ヘイズ値が増加した。しかし、受像層における界面活性剤レベルがより高く、下層における界面活性剤レベルが増加すると、ヘイズ値が減少した。
<実施例61>
[下層コーティング混合物の調製]
マスターバッチおよび下層コーティング混合物を、実施例1の手順に従って調製した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.30重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00gおよび脱イオン水1.66gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称17.9重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例62>
[下層コーティング混合物の調製]
30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液(ZONYL(登録商標)FSN、DuPont社)の25%水性希釈液を調製した。実施例61のマスターバッチのアリコート19.71gに、この10%水性希釈液0.58gを加えた。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.49重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例61の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例63>
[下層コーティング混合物の調製]
30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液(ZONYL(登録商標)FSN、DuPont社)の25%水性希釈液を調製した。実施例61のマスターバッチのアリコート19.71gに、この10%水性希釈液0.29gを加えた。この混合物をコーティングのために40℃で維持した。
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例1の手順に従って、この下層コーティング混合物から調製した。得られた下層コーティング物は6.44重量%の固体を有し、ゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液(ZONYL(登録商標)FSN、DuPont社)の10%希釈液0.66g、および脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.0重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例64>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例63の手順に従って調製した。
[受像層コーティング混合物の調製]
公称18.1重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、10重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540、Sekisui社)7.13gを混合容器に入れ、撹拌することにより調製した。この混合物に、実施例1の手順に従って調製したアルミナ混合物41.00g、30%イソプロピルアルコールおよび30%水中の非イオン性フッ素系界面活性剤の40%溶液(ZONYL(登録商標)FSN、DuPont社)の25%希釈液0.80g、および脱イオン水1.00gを加えた。得られた受像層コーティング混合物のポリマに対する無機粒子の重量配分比は92:8であった。
[受像層コーティングフィルムの調製]
公称18.1重量%の固体受像層コーティング混合物を、室温で、12ミルのコーティングギャップを用いて、下層コーティング基材上にナイフコーティングした。これらのコーティングフィルムを、ブルーMオーブンにて10分間50℃で乾燥させた。
<実施例65>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例62の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例63の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例66>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例61の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例64の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例67>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例61の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例63の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例68>
[下層コーティング基材の調製]
下層コーティング基材を、実施例61の手順に従って調製した。
[受像層コーティングフィルムの調製]
受像層コーティングフィルムを、実施例64の手順に従って、これらの下層コーティング基材から調製した。
<実施例69>
実施例61〜68のコーティングフィルムを、87〜88%の相対湿度でインクジェット印刷することにより、上記のとおりに評価した。結果を表VIIIにまとめる。
下層および受像層の両方にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、乾燥性能は最高であった。
下層に界面活性剤を含まないフィルムにおいて、受像層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、界面活性剤が受像層に存在しないフィルムと比べて、乾燥性能が改善した。
下層および受像層にこれらのレベルで界面活性剤が存在すると、ヘイズ値は最高であったが、下層および受像層の両方に界面活性剤が存在しないと、ヘイズ値は最低であった。下層または受像層のいずれか一方において界面活性剤レベルが増加すると、ヘイズ値が増加した。
<実施例70>
フィルムの透明性に対する悪影響を最小限にするようにインク乾燥性能を改善することに対する界面活性剤の効果を比較するために、線形回帰を、フィルムのヘイズの割合(%)および湿潤値データに適用し、「ヘイズの割合(%)」をリグレッサンド、「湿潤値」をリグレッサとした。得られる回帰直線の負のスロープの大きさは、湿潤値を1単位下げる場合に見られるヘイズの割合(%)の増加を表す。インク乾燥の同程度の改善に対して、より小さい大きさのスロープは、より小さいヘイズ生成を反映するが、より負のスロープは、より大きいヘイズ生成を反映する。より小さいスロープの大きさを示す界面活性剤は、より大きい(より負である)スロープの大きさを有する界面活性剤よりも効果的である。
湿潤値は、完全に湿ったウェッジのセットについては最大のウェッジ番号を取り、次に最も高いウェッジ番号を持つ、わずかな湿り気のある隣接ウェッジにそれを加えることによる湿潤率データから構築した。例えば、ウェッジ1およびウェッジ2が完全に湿っており、ウェッジ3が25%湿っていた場合、湿潤値は2.25となる。すなわち、どのウェッジも完全に湿っていないが、ウェッジ1が75%湿っていた場合、湿潤値は0.75となる。
表IXは、ZONYL(登録商標)FS−300(実施例8〜15)、PF−159(実施例34〜41)、界面活性剤10G(実施例52〜59)、およびZONYL(登録商標)FSN(実施例61〜68)の回帰データの結果を示す。
界面活性剤10Gは、回帰スロープが−2.2%ヘイズ/湿潤単位を示す最高性能を示し、PF−159のスロープは34%、ZONYL(登録商標)FSNのスロープは18%、およびZONYL(登録商標)FS−300のスロープは14%であった。これは、他の界面活性剤の能力と比べて、インク乾燥性能を改善する界面活性剤10Gの能力が約3〜8倍高かったことを示す。さらに、界面活性剤10Gを用いるコーティングは、下層にPF−159を含むコーティングに見られる相分離を示さなかった。
PF−159は、回帰スロープが−6.4%ヘイズ/湿潤単位を示す第2番目の性能を示し、ZONYL(登録商標)FSNのスロープは52%、およびZONYL(登録商標)FS−300のスロープは40%であった。これは、ZONYL(登録商標)FSNおよびZONYL(登録商標)FS−300の能力と比べて、インク乾燥性能を改善するPF−159の能力が約2〜3倍高かったことを示す。
<実施例71>
[下層コーティング混合物の調製]
混合容器に、脱塩水998重量部を入れた。ゼラチン78部を撹拌容器に加え、膨潤させた。この混合物を60℃まで加熱した。次いで、この混合物を46℃まで冷却した。この混合物に、ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)35部を加え、15分間保持した。この混合物に、32.5重量%のスルホン化ポリスチレン水溶液(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)120部および0.2重量%の殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)を加え、均一になるまで混合した。次いで、この混合物を40℃まで冷却した。次いで、10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G)26部および脱塩水39部を加え、均一になるまで混合した。この混合物を室温まで冷却し、使用前に全ての気泡を除くために保持した。得られた下層コーティング物のゼラチンに対するホウ砂の重量配分比は0.45:1であった。
[ポル(ビニルアルコール)混合物の調製]
ポリ(ビニルアルコール)混合物を、室温で、500rpmで撹拌しながら10分かけて、脱塩水93部を含む混合容器に、ポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)7重量部を加えることによって調製した。この混合物を85℃まで加熱し、30分間撹拌した。次いで、この混合物を室温まで冷却した。脱塩水を加え、蒸発によって失われた水分を補った。
[アルミナ混合物の調製]
アルミナ混合物を、室温で、9.7重量%の硝酸水溶液75.4部および脱塩水764.6部を混合することにより調製した。この混合物に、アルミナ粉末(DISPERAL(登録商標)、HP−14)360部を30分かけて加えた。この混合物は80℃まで加熱し、30分間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、使用前に気泡を除くために保持した。
[受像層コーティング混合物の調製]
受像層コーティング混合物を、室温で、混合容器にアルミナ混合物470部を入れ、撹拌することにより調製した。この混合物を40℃まで加熱した。この混合物に、7重量%のポリ(ビニルアルコール)水溶液(CELVOL(登録商標)540)175重量および10重量%のノニルフェノールのグリシジルポリエーテル水溶液(界面活性剤10G)11部を加えた。30分後、得られた混合物を室温まで冷却し、使用前に気泡を除くために保持した。
[コーティングフィルムの調製]
下層コーティング混合物を、2010年11月22日に出願された米国特許仮出願第61/415,954号(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるとおりに、プライマおよび下塗り層に事前に塗布した、連続移動するポリエチレンテレフタレートウェブに塗布した。コーティングウェブを、室温の空気が流れる多孔板を通過させることにより連続的に乾燥させた。多孔板の全域にわたる圧力降下は、H2O中0.2〜5の範囲であった。空気の露点は、−4〜12℃の範囲であった。下層乾燥コーティング重量は、5.4g/m2であった。
受像層コーティング混合物を、下層コーティングに塗布し、第2パスで乾燥させた。このコーティングフィルムを、室温の空気が流れる多孔板を通過させることにより連続的に乾燥させた。多孔板の全域にわたる圧力降下は、H2O中0.2〜5の範囲であった。空気の露点は、−4〜12℃の範囲であった。受像層乾燥コーティング重量は、48.2g/m2であった。このコーティングフィルムに、衝突パターニングまたは干割れは見られなかった。
コーティングフィルムは、2011年5月27日に出願された米国特許仮出願第61/490,619号(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載のとおり、下塗り層も包含した。コーティングフィルム全体は、40.3%のヘイズ値を示した。
[コーティングフィルムの評価]
コーティングフィルム試料を、これらの条件で平衡化した後に、印刷前に少なくとも16時間、温度および湿度を3セットで評価した。これらのコーティングフィルム試料を、Wasatch Raster画像処理プロセッサ(RIP)を用いるEPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて画像化した。グレースケール画像は、このプリンタに同梱されているフォトブラック、ライトブラック、ライトライトブラック、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、黄色のエプソン(登録商標)インクの組み合わせによって作成した。試料を、calibrated X−RITE(登録商標)Model DTP41分光光度計(X−Rite,Inc.、グランドヴィル、ミシガン州)を用いて、伝送モードで測定した時に、最大光学密度が少なくとも2.8である17段階のグレースケールウェッジを用いて印刷した。各フィルム試料がプリンタから出た直後に、インクジェット画像をひっくり返し、一枚の白紙の上に置いた。湿っている各ウェッジの割合を、ウェッジ1が最大光学密度を有するウェッジであり、ウェッジ17は最小光学密度を有するウェッジであるという連続的なウェッジ番号によって記録した。一般的には、より高いウェッジ番号は、最も低いウェッジ番号の前に乾燥させた。
湿潤値の測定は、完全に湿ったウェッジのセットについては最大のウェッジ番号を取り、次に高いウェッジ番号を持つ、わずかな湿り気のある隣接ウェッジにそれを加えることによって構築した。例えば、ウェッジ1およびウェッジ2が完全に湿っており、ウェッジ3が25%湿っていた場合、湿潤値は2.25となる。すなわち、どのウェッジも完全に湿っていないが、ウェッジ1が75%湿っていた場合、湿潤値は0.75となる。
表Xは、コーティングフィルム試料のインク乾燥結果をまとめたものである。最低湿度条件下で印刷したコーティングフィルム試料は、湿潤スコア(wetness score)が0となり、中間の湿度条件下で印刷したコーティングフィルム試料は、湿潤スコアが0.125となり、最高湿度条件下で印刷したコーティングフィルム試料は、湿潤スコアが0.25〜0.5となった。
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Claims (14)

  1. 透明基材と;
    ゼラチンおよび少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸誘導体を含む少なくとも1枚の下層と;ならびに
    前記少なくとも1枚の下層上に配置された少なくとも1枚の受像層と、
    を含むインクジェット記録用透明フィルムであって、
    前記少なくとも1枚の受像層は、少なくとも1つの無機粒子、少なくとも1つの水酸基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性のポリマ、および硝酸を含み、
    前記少なくとも1枚の下層または前記少なくとも1枚の受像層の少なくとも一方は、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル、フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレン、ペルフルオロメタクリルコポリマ、フルオロ脂肪族基含有コポリマ、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテル、または非イオン性フッ素系界面活性剤のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの第1の界面活性剤を含むフィルム。
  2. 前記少なくとも1枚の下層および前記少なくとも1枚の受像層の両方が、前記少なくとも1つの第1の界面活性剤を含む、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  3. さらに、ノニルフェノールのグリシジルポリエーテル、フルオロアクリルアルコール置換ポリエチレン、ペルフルオロメタクリルコポリマ、フルオロ脂肪族基含有コポリマ、水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテル、または非イオン性フッ素系界面活性剤のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの第2の界面活性剤を含み、前記少なくとも1つの第1の界面活性剤および前記少なくとも1つの第2の界面活性剤が同じものではない、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  4. 前記少なくとも1枚の下層が前記少なくとも1つの第1の界面活性剤を含み、前記少なくとも1枚の受像層が前記少なくとも1つの第2の界面活性剤を含む、請求項5に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  5. 前記少なくとも1つの第1の界面活性剤がノニルフェノールのグリシジルポリエーテルを含む、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  6. 前記少なくとも1つの第1の界面活性剤が水酸基を末端に有するフッ素化ポリエーテルを含む、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  7. 前記少なくとも1つの水溶性または水分散性のポリマがポリ(ビニルアルコール)を含む、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  8. 前記少なくとも1枚の受像層の乾燥コーティング重量が少なくとも約46g/m2である、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  9. 前記少なくとも1枚の下層が、乾燥ベースで、前記少なくとも1つの第1の界面活性剤を約0.001〜約0.60g/m2含む、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  10. 前記少なくとも1枚の受像層が、乾燥ベースで、前記少なくとも1つの第1の界面活性剤を約1〜約2g/m2含む、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  11. 前記フィルムが、約10%ヘイズ/湿潤単位未満の大きさのヘイズ/湿潤回帰スロープを示す、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  12. 前記フィルムが、約5%ヘイズ/湿潤単位未満の大きさのヘイズ/湿潤回帰スロープを示す、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  13. 前記フィルムが、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、少なくとも2.8の光学密度で、相対湿度86%で撮像する場合、約0.50より低い湿潤値を示す、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
  14. 前記フィルムが、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、少なくとも2.8の光学密度で、相対湿度73%で撮像する場合、約0.25より低い湿潤値を示す、請求項1に記載のインクジェット記録用透明フィルム。
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