JP2007507166A - 中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路 - Google Patents

中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路 Download PDF

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Abstract

番組信号源(16)から番組信号(21)を受け取る中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路であって、可変状態前置増幅回路(12)及び電圧制御増幅回路(14)を備える。可変状態前置増幅回路(12)は、番組信号(21)に応じ低域通過信号(66)、中域通過信号(52)及び高域通過信号(46)を発生させ、それらを加算(40)及び振幅特性調整して特性補償済信号(112)を発生させる。電圧制御増幅回路(14)は、その信号入力端子(110)を介し特性補償済信号(112)をまたその制御信号入力端子(140)を介し中域通過信号(50)のうち少なくとも標本部分を受け取り、中域通過信号(50)の標本部分に応じて特性補償済信号(112)の振幅特性を調整することにより所定線形増幅範囲内に収まる補正出力信号を発生させて出力端子から出力する。

Description

本発明は、電子信号増幅器の分野に関し、より詳細には、音楽を再生してスピーカ等の再生手段に供給する音声信号増幅器等にて使用される信号圧縮/伸長用信号調整回路の分野に関する。
なお、本願の内容は、1995年1月24日付米国特許出願第08/377903号「低レベル入力信号帯域圧縮増幅制御回路」(A LOW INPUT SIGNAL BANDWIDTH COMPRESSOR AND AMPLIFIER CONTROL CIRCUIT)、1996年4月22日付米国特許出願第09/636168号「可変状態前置増幅回路を用いた低レベル入力信号帯域圧縮増幅制御回路」(A LOW INPUT SIGNAL BANDWIDTH COMPRESSOR AND AMPLIFIER CONTROL CIRCUIT WITH A STATE VARIABLE PRE-AMPLIFIER)、並びに1999年11月22日付米国特許出願第09/444541号「音声信号ブースト回路」(AN AUDIO BOOST CIRCUT)と関連しており、本発明はそれらに記載の発明を更に発展させたものである。米国特許出願第08/377903号は1996年4月23日付で下記の通り特許文献1として特許されており、米国特許出願第09/636168号は1998年4月7日付で下記の通り特許文献2として特許されている。米国特許出願第09/444541号のことは以下単に「先出願」と呼ぶ。これら特許文献1及び2並びに先出願に係る発明の発明者は互いに同一であり、また特許文献1及び2並びに先出願に係る特許権者及び特許を受ける権利の譲受者も互いに同一である。これらを含め、本願中で参照する特許出願及び特許文献については、何れも、その参照を以てその全内容が本願中に繰り込まれるものとする。
特許文献2に記載の可変状態フィルタは前置増幅回路として使用されている。この可変状態フィルタは、入力される番組信号を受け取って処理することにより三種類の帯域通過信号(即ち低域通過信号Vlp、中域通過信号Vmp及び高域通過信号Vhp)を発生させ、それらをそれぞれ別々の入力端子から加算増幅器に入力して加算させ、それによって合成された特性補償済信号をその出力端子から出力する。可変状態フィルタの加算増幅器から出力される特性補償済信号は、特許文献1に初出の圧縮/伸長回路(コンパンダ回路)により処理され(特許文献2)或いは音声信号ブースト回路の駆動に使用される(先出願)。
米国特許第5510752号明細書 米国特許第5736897号明細書 米国特許第4638258号明細書 "The Active Filter Handbook" by Frank P. Tedeschi, pages 178-182, Tab Books Inc. of Blue Ridge Summit, Pa. , 17212
音声信号増幅器の用途は、例えばラジオ受信機、テレビジョン受像機、CDプレーヤ等である。そうした用途にて主として処理されるのは大部分の周波数帯域を占める重要成分即ち中域信号であり、低域や高域に属するエネルギはほとんど処理対象にならない。従って、中域信号の振幅が大きければ合成される音声信号即ち特性補償済信号の振幅が大きくなり、ときとして増幅器の線形領域からはみ出してしまう。特性補償済信号の振幅が増幅器の線形領域からはみ出すとクリッピングが生じ、中域の周波数成分のみならず低域及び高域の周波数成分も失われることがある。
本発明に係る中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路においては、上述のものを含む各種の問題点を解決するため、中域通過信号の位相を反転して制御信号として用い、当該位相反転中域通過信号の平均振幅に対し圧縮回路の利得が関数的に変化することとなるよう、圧縮回路の利得を制御する。即ち、位相反転中域通過信号の平均振幅が増加/減少するとそれを打ち消すように圧縮回路の利得が減少/増大し、それに伴って特性補償済信号の出力振幅が減少/増大するよう、圧縮回路の利得を位相反転中域通過信号の平均振幅に対し関数的に変化させる。
本発明の好適な実施形態においては、変調済コンポジット信号である番組信号を入力して前置増幅回路12が特性補償済信号を発生させ、高調波発生回路14にてこの特性補償済信号に高調波を加味して補正出力信号を発生させる。
以下、本発明及びその好適な実施形態の詳細について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明に係る中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路10を示す。この増幅器10は、何れも仮想線で括られている全域通過可変状態フィルタ前置増幅回路12及び中域圧縮回路14を備えている(以下同様に各種回路を仮想線で括る)。図2には、全域通過可変状態フィルタ前置増幅回路12の構成が、より理解しやすい形で模式的に示されている。
[全域通過可変状態フィルタ前置増幅回路について]
図1に示す中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路10は、その入力端子16を介し番組信号源、例えばCDプレーヤ、磁気読取ヘッド、ターンテーブル用レコード針等(図示せず)から番組信号(IPS:input program signal)を受け取り、バッファ回路18に入力する。バッファ回路18に入力されたIPSは、バッファ回路18内のキャパシタC1によってその直流成分が除去され、直流成分除去後にその利得が1の非反転フォロワ回路20の入力端子に供給され、取り立てて改変されることなくこの非反転フォロワ回路20の出力端からバッファ出力IPSとして出力され、特許文献2に記載の特徴を有する全域通過可変状態フィルタとして構成された前置増幅回路12の入力端子21に供給される。なお、特許文献2は、Paul R. Gagonによる発明について1998年4月7日付で発行され本願出願人がその特許権を所有する米国特許に係る文献であり、その全内容は、この参照を以て本願に繰り込まれ本願中で言及する他の特許文献と共に以下の説明の前提とされる。
図1及び図2に記載の前置増幅回路12は、特許文献3に記載の3チャネルクルックス回路と性能的には実質同等であるが、当該3チャネルクルックス回路よりも少ない点数の部品から構成されている。なお、特許文献3はRobert C. Crooksによる発明について1987年1月20日付で発行されハンチントンビーチ所在のBarcus−Berry Electronicsがその特許権を所有する米国特許に係る文献であり、その全内容はこの参照を以て本願に繰り込まれるものとする。前置増幅回路12は、その内部に設けられている入力段加算ダンピング増幅器30、第1積分器44、第2積分器58及び加算増幅器40を特許文献2に記載の如く組み合わせ、全域通過可変状態フィルタとして機能するよう構成されたものである。
図2は、その構成がより直観的に分かるよう前置増幅回路12内を再構成及び模式化して示した図である。図中の入力段加算ダンピング増幅器30の入力端子のうち反転入力端子32にはバッファ出力IPSが、またダンピング用非反転入力端子52には後段の回路から中域通過信号Vmpが、それぞれ供給される。入力段加算ダンピング増幅器30における増幅用の演算増幅器36を含め、図1及び図2に記載の実施形態で使用している演算増幅器は何れもTL−072型であり、これらはTexas Instrument等の業者から入手することができる。但し、理解できようが、図2に示した形態で本発明を実施する際にどのような演算増幅器を使用するのかは、設計的に決めるべき事項である。また、演算増幅器36から出力される高域通過信号Vhpは、第1積分器44の反転入力端を介し第1積分器44内にある第2の演算増幅器45に供給され反転及び積分される一方、信号線48を介して加算増幅器40の高域通過信号入力端子46にも供給される。
第1積分器44は、高域通過信号Vhpを積分することによって中域通過信号Vmpを発生させ、発生させた中域通過信号Vmpをその出力端49から出力する。出力される中域通過信号Vmpは、信号線50を介して入力段加算ダンピング増幅器30のダンピング用非反転入力端子52及び加算増幅器40の中域通過信号入力端子54にフィードバックされる一方、第3の演算増幅器59を備える第2積分器58の反転入力端子にも供給される。また、第2積分器58は、信号線50上の中域通過信号Vmpに応じて低域通過信号Vlpを発生させ、発生させた低域通過信号Vlpをその出力端子60から出力する。出力される低域通過信号Vlpは、信号線68を介し加算増幅器40の低域通過信号入力端子66に供給される一方、入力段加算ダンピング増幅器30の第2の反転入力端子72にもフィードバックされる。
入力段加算ダンピング増幅器30は、図1及び図2に記載の如くダンピング用非反転入力端子52を備えており、このダンピング用非反転入力端子52には、入力抵抗74及び抵抗76から構成された分圧回路が接続されている。入力抵抗74の第1端子はダンピング用非反転入力端子52に、入力抵抗74の第2端子は抵抗76の第1端子及び演算増幅器36の非反転入力端子38に、抵抗76の第2端子は基準電位たる接地に、それぞれ接続されており、これらからなる分圧回路は入力抵抗74の第1端子に印加される中域通過信号Vmpによって駆動される。また、入力抵抗74の抵抗値R1と抵抗76の抵抗値R2との比によって可変状態フィルタとしてのQ値が決まる。即ち、抵抗76の抵抗値R2に対する入力抵抗74の抵抗値R1の比が高い程このQ値は高くなる。図1及び図2に示されている全域通過可変状態フィルタ前置増幅回路12のQ値は、音声信号用であれば0.5〜2の範囲内の値にすればよかろう。
前置増幅回路12を可変状態フィルタとして構成してあるのは、一つには、前置増幅回路12による位相シフト量及びその前置増幅回路12内にある各増幅器の利得を可変設定でき、中域通過信号Vmpの位相を低域通過信号Vlp及び高域通過信号Vhpから180°ずれた位相に設定できるためである。Q値及び通過域は、低域通過信号Vlp及び高域通過信号Vhpから180°ずれた位相の中域通過信号Vmpが得られるように予め定めておき、ダンピング用の抵抗74及び76の抵抗値R1及びR2の比や、積分器44及び58を含め前置増幅回路12内にある各増幅器の利得及び折点周波数は、この所望且つ所定のQ値及び通過域が得られるように設定する。加えて、図2に示されているように、加算増幅器40には低域通過信号利得調整ポット80及び高域通過信号利得調整ポット82が設けられているため、ユーザが回路毎にまた部分毎に最終調整を行って加算増幅器40への入力を調整することができ、従って低域通過信号Vlp及び高域通過信号Vhpについての利得をユーザが加減することができる。
また、図1及び図2中の全域通過可変状態フィルタ前置増幅回路12は、0〜20000Hzの範囲を包含する周波数域にて、バッファ出力IPS中の低周波成分に対する同IPS中の高周波成分の位相シフト量を最大360°の範囲で調整できるよう構成されている。即ち、高周波成分が低周波成分に対して360°ずれるよう調整できる。更に、全域通過可変状態フィルタ前置増幅回路12は、20Hzにて約2.5msecの遅延時間が発生するよう、即ち20Hz成分が高周波成分に対して実時間で物理的に最大2.5msec遅延されるよう、調整されている。こうした音声信号用設計については特許文献3に更なる記載があるのでそちらを参照されたい。特許文献3は、Robert C. Crooksによる「基準負荷増幅器補正システム」(Reference Load Amplifier Correction System)の発明に対して1987年1月20日付で発行された特許に係る文献である。
図1及び図2に示されている構成は、第1積分器44の折点周波数が約2.24kHzになり、第2積分器58の折点周波数がそれよりおよそ一桁下の224Hzになり、折点周波数より高域側の周波数成分は3dB/オクターブの減少勾配で減少することとなるよう、リアクタンスチャート(後述)をチェックして各折点周波数を設定し、更にそのQ値が0.67になるよう設計した結果得られたものである。なお、帯域通過フィルタのQ値は一般に帯域幅を中心周波数で除した値として定義されているが、図2に示した回路におけるQ値は入力抵抗74の抵抗値R1及び抵抗76の抵抗値R2を用いて付の式
(数1)
Q=(R1+R2)/3R2
に従い近似計算できる。
図1及び図2に示した全域通過可変状態フィルタ前置増幅回路12を設計する際には、その第1及び第2折点周波数について設計目標値を設定する。例えば、折点周波数のうち一方の設定目標値を約240Hzとし他方の設計目標値を約一桁違う2.24kHzとする。低い方の折点周波数fclは抵抗値R5及びキャパシタンスC2と次の式
(数2)
fc1=1/(2πR5C2)
に示される関係を有しており、また高い方の折点周波数fcmは抵抗値R4及びキャパシタンスC1と次の式
(数3)
fcm=1/(2πR4C1)
に示される関係を有している。こうした折点周波数設定下では、定性的にいって、第2積分器58に設けられている低域通過信号増幅用キャパシタのキャパシタンスC2に比べ、第1積分器44に設けられている中域通過信号増幅用キャパシタのキャパシタンスC1の方が小さくなる。即ち後者の方がそのリアクタンスが大きいのであるから、低域通過増幅器として動作する第2積分器58に比べ、中域通過増幅器として動作する第1積分器44の方が、低域では明らかに高利得になる。更に、第1積分器44が単極フィルタとして動作することも分かる。従って、中域通過信号Vmpをダンピング抵抗74及び76(R1及びR2)へとフィードバックすることによって、中域におけるQ値を制御することができる。なお、図2に示したものと類似した構成の可変状態フィルタは非特許文献1にも記載されてはいるが、非特許文献1には、音声信号用に望ましい条件に合致する所望の不平衡出力を、可変状態フィルタの出力を加算(総和)することによって得ることは、記載されていない。
目標とするQ値が決まれば計算によって抵抗値R1及びR2(抵抗74及び76)の比が決まる。図1及び図2に示した全域通過可変状態フィルタ前置増幅回路12の設計例では、特許文献3の記載に基づき望ましい利得帯域幅応答曲線を求め、その結果に基づきQ値の目標を0.67とした。望ましい利得帯域幅応答曲線を求める際、回路のモデリングはSPICE等のコンピュータ支援解析プログラムを用いて行い、折点周波数は特許文献3記載の情報に基づき推定し、回路定数の所期値は利用可能な部品に基づき設定した。
設計目標数値のうち何れかが決まっていれば、リアクタンスチャートを用い残りを素早く近似決定できる。図示した回路を設計する際には、当初、設計目標として中心周波数を700Hzにするという設計目標を設定したが、この中心周波数における回路利得は約−1dBであり1より低い。隣り合わせに配置されている2個のポット80及び82を調整すれば、図示されている数値の下で、低域通過信号Vlp及び高域通過信号Vhpの利得を約15dB調整できる。利得の調整を行ったら次にポット80及び82を用いてQ値を調整し、各特許文献に記載の曲線によく整合するようにする。Q値及び各折点周波数は、その設定下で得られる応答特性が各特許文献に記載の曲線と整合し、同じ位相シフト量、遅延時間及び周波数応答が得られるように設定する。抵抗74及び76の設定によって利得は9となるが、これより少し高い14の方が望ましい。
前置増幅回路12内の可変状態フィルタから出力される三種類の信号、即ち低域通過信号Vlp、中域通過信号Vmp及び高域通過信号Vhpは、互いに独立な状態変数である。通過域及び利得を好適に調整できる手順としては、以上の他、非特許文献1に、キャパシタンスC1とキャパシタンスC2を同じ値に設定し、抵抗値R1と抵抗値R2の比を調整して所望のQ値を得るという手順が、示されている。
[電圧制御増幅回路について]
高調波発生回路たる中域圧縮回路14は電圧制御増幅回路であり、信号入力端子110及び制御信号入力端子114を有している。信号入力端子110には信号線112を介し特性補償済信号が供給され、制御信号入力端子114には信号線50を介し中域通過信号(少なくともそのうちの標本部分)が供給される。電圧制御増幅回路14は更に位相反転型バッファ回路116を有しており、図示の通り、この位相反転型バッファ回路116は、0〜25の可調範囲に亘りその利得を調整可能な反転増幅器として構成されている。位相反転型バッファ回路116は、中域通過信号中の標本部分をバッファリングし、バッファリングした中域通過信号標本部分を出力端子118から出力する。
位相反転型バッファ回路116から出力されるバッファ内中域通過信号標本部分は、TL−072型演算増幅器1個(図中の130)と1Aの1N4148型ダイオード2個(図中のD1及びD2)から構成された検波器122の入力端子124に供給される。入力端子124に供給されるバッファ内中域通過信号標本部分は入力抵抗126を介して演算増幅器130の反転入力端子に入力される。演算増幅器130に入力される中域通過信号標本部分の電圧値が0Vより高くなると、この演算増幅器130の出力端子132に現れる出力は負側に変化し、入力抵抗126に流れる電流が全て接地側に流れ込むこととなるので、演算増幅器130の反転入力端子における電圧は0Vか又はそれに非常に近い電圧に保たれる。演算増幅器130の出力端子132に現れる電圧はこの変動を吸収するためわずかに負側に振れる。ダイオードD2はキャパシタ136(C5)からの電流を阻止する。
検波器122の入力端子124に印加される電圧が接地電位より低くなると、演算増幅器130の出力端子132に現れる電圧が、抵抗134の抵抗値を入力抵抗126の抵抗値で除した値を利得として上昇し、キャパシタ136に正の電圧が発生する。キャパシタ136は抵抗134及び138の並列回路と並列接続されており、これらキャパシタ136並びに抵抗134及び138は、それらの並列接続による時定数を有するフィルタとして機能する。ノード140はこのフィルタ回路の出力端子であり、キャパシタ136がなければ中域通過信号標本部分検波結果を示す電圧がこのノード140上に現れるはずのところ、中域通過信号標本部分検波結果を炉波するフィルタがキャパシタ136並びに抵抗134及び138の並列接続により形成されているため、実際にノード140に現れるのは中域通過信号標本部分検波炉波結果である。
電圧制御増幅回路14は、電圧制御増幅素子乃至デバイス(VCA:voltage controlled amplifier component or device)146を有する電圧制御増幅器144を備えている。VCA146としては、例えば米国マサチューセッツ州01757−1656ミルフォードのサムナーストリート45所在のTHAT Companyから入手できるTHAT2180を使用できる。VCA146は、その入力端子のうち1個を介し、入力端子110から信号線112上の特性補償済信号を受け取る。ノード140に現れる中域通過信号標本部分検波炉波結果はVCA146例えばTHAT2180に対して制御電圧として入力されており、その振幅が低下すると、VCA146の利得が増加するため特性補償済信号の大部分がVCA146を通って出力バッファ増幅器150に供給される。出力バッファ増幅器150は、VCA146からの入力を再反転させ、その出力端子152から補正出力信号を出力する。この補正出力信号の振幅は所定の線形振幅範囲内に収まる。VCA146例えばTHAT2180の通過帯域内特性は実質的に平坦である。従って、電圧制御増幅回路14においてクリッピングが発生することはなく、ノード112を介して供給された特性補償済信号に非線形信号要素が加味されることもない。
以上、本発明の好適な実施形態について、その構成要素及びその相互関係並びに各種のパラメータについて説明したが、それらは適宜別のものに変更することができ、その変更が適当なものでさえあれば同様の結果が得られる。本件技術分野における習熟者(いわゆる当業者)であれば、本願による開示に基づき、本発明を他の用途に転用したり、或いは本発明を様々に変形することができるであろう。そうした変形の類も、別紙特許請求の範囲により定義される発明の技術的範囲に包含される。
中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路の模式的合成ブロック図である。 可変状態全域通過フィルタ前置増幅回路の模式的合成ブロック図である。

Claims (9)

  1. その信号入力端子を介しバッファ回路から番組信号を受け取って処理することにより低域通過信号、中域通過信号及び高域通過信号を発生させ、その振幅を個別的且つ相対的に調整しつつそれら低域通過信号、中域通過信号及び高域通過信号を加算することにより特性補償済信号を発生させる前置増幅回路と、
    その信号入力端子を介し特性補償済信号をまたその制御信号入力端子を介し中域通過信号のうち少なくともその標本部分をそれぞれ受け取り、受け取った特性補償済信号の振幅特性を受け取った標本部分の振幅増大量に応じ調整することにより補正出力信号を発生させて出力端子から出力する電圧制御増幅回路と、
    を備える中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
  2. 請求項1記載の中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路であって、番組信号を入力してバッファリングするバッファ回路を備え、前置増幅回路がその信号入力端子を介しこのバッファ回路から番組信号を受け取る中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
  3. 請求項1記載の中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路であって、電圧制御増幅回路が、中域通過信号の標本部分を受け取ってバッファリング及び整流するバッファ付検波器を有し、バッファ付検波器による標本部分整流結果に応じ特性補償済信号に減衰処理及び振幅特性調整を施すことにより補正出力信号を生成する中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
  4. 請求項1記載の中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路であって、電圧制御増幅回路が、
    中域通過信号の標本部分を受け取ってバッファリングするバッファ回路と、
    その入力端子を介しバッファ回路から受け取った中域通過信号標本部分を検波及び炉波する検波器と、
    その制御信号入力端子を介し検波器から受け取った中域通過信号標本部分検波炉波結果に応じ特性補償済信号の振幅特性を調整することにより補正出力信号を発生させるVCAと、
    を有する中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
  5. 番組信号源から入力された番組信号をバッファリングするバッファ回路と、
    バッファ回路内の番組信号に応じ低域通過信号、中域通過信号及び高域通過信号を発生させ更にそれらを加算及び振幅特性調整することにより特性補償済信号を発生させる可変状態前置増幅回路と、
    その信号入力端子を介し特性補償済信号をまたその制御信号入力端子を介し中域通過信号のうち少なくとも標本部分をそれぞれ受け取り、受け取った特性補償済信号の振幅特性を受け取った標本部分に応じ調整することにより所定の線形増幅範囲内に収まる補正出力信号を発生させて出力端子から出力する電圧制御増幅回路と、
    を備える中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
  6. 請求項5記載の中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路であって、高域通過信号及び低域通過信号に対し位相反転している中域通過信号に基づき特性補償済信号を発生させる中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
  7. 請求項5記載の中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路であって、電圧制御増幅回路が、
    中域通過信号の標本部分を受け取ってバッファリングする位相反転型バッファ回路と、
    位相反転型バッファ回路内にバッファリングされている中域通過信号標本部分を検波する検波器と、
    検波器による中域通過信号標本部分検波結果を炉波するフィルタと、
    その信号入力端子を介し特性補償済信号をまたその制御信号入力端子を介しフィルタからの中域通過信号標本部分検波炉波結果をそれぞれ受け取り、受け取った特性補償済信号の振幅を受け取った中域通過信号標本部分検波炉波結果に応じ減衰させることにより所定線形増幅範囲内に収まる補正出力信号を発生させて出力端子から出力するバッファ付電圧制御増幅器と、
    を有する中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
  8. 番組信号源から受け取った番組信号に応じ低域通過信号、中域通過信号及び高域通過信号を発生させそれらを加算及び振幅特性調整することにより特性補償済信号を発生させる可変状態前置増幅回路と、
    その信号入力端子を介し特性補償済信号をまたその制御信号入力端子を介し中域通過信号のうち少なくとも標本部分をそれぞれ受け取る電圧制御増幅回路と、
    を備え、電圧制御増幅回路が、
    中域通過信号の標本部分を受け取りバッファリングする位相反転型バッファ回路と、
    位相反転型バッファ回路内の中域通過信号標本部分を検波する検波器と、
    検波器による中域通過信号標本部分検波結果を炉波するフィルタと、
    その信号入力端子を介し特性補償済信号をまたその制御信号入力端子を介しフィルタからの中域通過信号標本部分検波炉波結果をそれぞれ受け取り、受け取った特性補償済信号の振幅を受け取った中域通過信号標本部分検波炉波結果における振幅の増大量に応じ減衰させることにより所定線形増幅範囲内に収まる補正出力信号を発生させて出力端子から出力するバッファ付VCAと、
    を有する中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
  9. 請求項9記載の中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路であって、位相反転型バッファ回路内の中域通過信号標本部分を検波する検波器が、
    バッファリングされている中域通過信号標本部分を入力するための入力端子と、
    接続先たるフィルタに中域通過信号標本部分検波結果を出力するための出力端子と、
    反転入力端子、基準たる接地電位に接続された非反転入力端子、並びに増幅出力端子を有する演算増幅器と、
    その一端が検波器の入力端子にまた他端が演算増幅器の反転入力端子にそれぞれ接続された第1抵抗と、
    その一端が演算増幅器の反転入力端子にまた他端が検波器の出力端子にそれぞれ接続された第2抵抗と、
    そのアノードが演算増幅器の反転入力端子にまたカソードが演算増幅器の増幅出力端子にそれぞれ接続された第1ダイオードと、
    そのアノードが演算増幅器の増幅出力端子にまたカソードが検波器の出力端子にそれぞれ接続された第2ダイオードと、
    を有し、フィルタによる中域通過信号標本部分検波炉波結果をバッファ付VCAの信号入力端子に供給する中域圧縮機能付音声信号前置増幅回路。
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