JP2007504631A - 電力開閉器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回路を接続・遮断するための少なくとも一組の接続・遮断手段と、閉回路を形成するように接触子の動作を制御する電磁駆動手段と、可動接触子及び静止接触子を収容するハウジングと、可動接触子及び静止接触子と対応してハウジング内に設けられた消弧手段と、電磁駆動手段を収容するため基台に連結されたケースと、ケースと連係した底板とを備えてなる電力開閉器において、さらに、回路を接続するために接触子手段を保持すべく底板の上に設けられた電磁的な保持手段を備えてなり、電磁保持手段は、一組の電磁吸引手段を有し、電磁吸引手段は、その可動鉄芯が掛鈎機構又は衝止機構に構成され、電磁吸引手段に電圧が掛かると、可動鉄芯が吸引されて、接触子が回路接続を保持する。
【選択図】図11
Description
1)この発明の開閉器は、容積が小さく、構造が簡単であり、選択スイッチで近接制御、停止、遠隔制御を選択的に行うことができるから、操作が便利で敏捷である。
2)この発明の開閉器は、保持コイルの容量が吸引コイルの5%を超えない。
3)この発明の開閉器は、掛鈎構造を採用しているため、接点の圧力が安定であるから、従来製品の吸引コイルのように、電気回路網の電圧の変化の影響を受けて、正弦波の波動を示して接点が容易に破損することがない。
4)この発明の開閉器は、過電流動作の過程が短く、反応が敏速である。
図1は、この発明の一つの実施態様の回路図である。この回路の構成は、開閉器内の接点を利用して開閉器の吸引を確保した後、即刻に吸引コイルの通電を停止して、別途の保持コイルが通電状態を保持して、自己保持状態を形成する。もし、開閉器が遠隔ボタンで操作される場合であれば、それは接触器の場合よりも自己保護線(self-protection wire)が一つ少ない。
電力開閉器は、選択式(selective switch)と非選択式(nonselective switch)に分けられる。選択式開閉器の作動状態は、選択スイッチによって決められる。
D1 遠隔制御:選択スイッチがこの位置を指しているとき、K2、K3が接続し、SAが切断する。このとき、開閉器は、遠隔場所でのボタン操作によって、操作、接続、または停止することを実現する。
D2 停止:選択スイッチがこの位置を指しているとき、K2、K3、SAが全部切断する。このとき、開閉器制御電源が切断し、開閉器が切断する。
D3 直通:選択スイッチがこの位置を指しているとき、K2、SAが接続し、開閉器は即時にスイッチが入る。
D4 直通ロック:四位置式の選択スイッチのみが直通ロック位置を有し、そして押し抵抗部品32を有する。選択スイッチが「直通」位置から「直通ロック」位置に変更すると、K2、K3、SAが全部切断し、押し抵抗部品32がE1を衝止して、E1が可動ピン19をロックし、したがって、開閉器が閉じ、押し抵抗保持状態を形成する。
(3.1)垂直ピン式の電力開閉器の構造
図10は、垂直ピン式(vertical bolt type)の開閉器の平面図であり、スイッチと総合保護とのふたつの部分を含んでいる。スイッチ部分は、電流制限器をもっている。図11は鈎掛け手段を用いて開閉器の閉鎖を維持する開閉器の断面図であり、図12は頂圧手段を用いて開閉器の閉鎖を維持する開閉器の断面図である。両方とも図1の回路を採用する、以下、部分別に説明する。
この手段は、吸引コイルW1、静止鉄芯15、静止接点17、可動接点14、アークガイド片89、アーク消去器6を含み、接触子は反発力型である。可動鉄芯16と可動ピン19、連接板20、絶縁連接架21および可動接点14は、互いに接続されている。コイルW1に通電すると、可動鉄芯16が吸引され、可動鉄芯16が可動接点14、可動ピン19、連接板20、絶縁連接架(insulating connection frame)21を伴って、F1方向に動き、可動鉄芯16と可動接点14は、それぞれ静止鉄芯15、静止接点17と閉成する。図面で、93は、震動減少と残留磁気減少のためのゴムパッドである。
この手段は、この発明の特徴の一つである。これは、掛鈎部品又は衝止部品E1を採用し、可動ピン19を鈎掛け又は衝止する方式によって、開閉器の閉成を保持する。これと可動ピン19は結合して、どのような位置でも取り付けることができ、保持の方式の違いにより、電磁保持式と、弾力保持式と、押し抵抗保持式などの数種類の構造がある。W1、W2、W3は、全て電磁石を示し、電磁石は、鉄芯と巻き線を含め、この明細書及び添付の全図面において、コイル又はW1、W2、W3として示す。
電流制限手段は、この発明の特徴の一つである。これは、主回路に直列に配置され、動作が直接で、簡単で、また固有時間(intrinsic time)が短いので、予想される短絡電流(expected short circuit current)を切断する能力が高い。
これは、カバー1、端カバー8、ハウジング10、底22、台板68、およびいろいろな連接固定部品などを含む。図11、12において、底22の上面には、数個の互いに分離した室があり、それぞれの室は、二つの組のアーク消去器と一つのアークガイド板があり、また一組の可動接点及び静止接点を収容する。底22とハウジング10は、固着具を介して連結され、底の上には取付け穴と取付けカード溝が同時にあって、開閉器を固定して取り付ける。
図17は、他の構造の開閉器であり、そのスイッチ部分は電流制限手段を含み、その総合保護器と電流制限手段の位置は前記の態様に比べて異なるが、作動原理は基本的に同じである。図18は、接点が上端にある電力開閉器である。図19も、接点が上端にある電力開閉器であるが、その掛鈎機構が前のものと異なる。図18、19は、全て選択スイッチがなく、両方とも図2の回路を採用する。
前記の開閉器の吸引コイル、可動鉄芯、静止鉄芯、接触手段は、全て一つの線上に位置しており、いわゆる直線運動式であるが、次に説明する開閉器は、吸引、解放手段と接触手段が並列するようにセットされた、いわゆる回転運動式(シーソー式)であり、この構造はCJ10−60型の接触器に似ている。
図26は、電力で開又は閉、弾力で開又は閉の状態を保持する開閉器であり、その回路構成は図3のようである。
総合保護器(comprehensive protector)は、多数の種類があるが、以下に典型的な構造について説明する。
図29は、この保護器からカバーを外した後の正面図とA−A断面図であり、図11と12は、これがA−A面で開閉器と結合した模式図であり、図18、20は、これがB−B面で開閉器と結合した模式図である。図29の保護器は、過電流、過負荷、相不足(複数の相の中でいずれかに故障が起こって、正常な相の数が足りない状態)の保護機能がある。図面において、W3は過電流素子であり、図24または図25によって作ることができる。JRは、熱保護素子であって、熱を受けるとF7方向に曲がる。4は、過負荷調整棒であり、Q1を軸心として回転し、範囲Fで過負荷電流値を調整することができる。連接軸B1、過負荷調整棒4、コイルW5、押し板74は、全て支持架76によって固定され、最後にハウジング70内に入れられる。
図30は、この保護器の正面図とA−A方向断面図である。図17は、これと開閉器の接続模式図であり、この保護器は、過負荷と相不足の場合の二つの保護機能があり、図面においてR2は作動状態ランプである。
図26は、機械解放式(mechanical releasing type)の電力開閉器であり、図面で左側は総合保護器であり、その構造と原理は上記で説明したものと同じであるから、ここでは省略する。
図18(a)は、電子解放式(electrical releasing type)の総合保護器の回路図であり、図面において、コイルW4は主回路の電流変化を検出するのに用いる相互誘導器(mutual inductor)であり、DPは電源変圧器であり、ADは電子制御器であり、これは集積回路または直接にSCMを採用することもできる。電子式総合保護器の作動過程は、W4で検出した電流変化に基づいて、負荷が過電流、過負荷、および相不足を比較して、比較した結果によって、引外し作動するかどうかを決定する。
開閉器の作動過程は、前記の図面で説明することができるが、ここでは図11、12、17において選択スイッチを採用する開閉器を例として挙げる。
(6.1)アーク移動接点を採用して、接点寿命を高める
図39は、この接点の構造図であり、図面において、T1は可動接点であり、T2は静止接点であり、T3は可動接片であり、T4は静止接片である。よく知られているように、二つの帯電体が接近しているとき、電荷は距離の近い尖端から放出される。アーク移動接点は、正にその原理を応用して、元のアークが最初は接点箇所で放出されるが、その後は他の箇所から放出されるように変化させて、アーク消去器(消弧室)に入れるのである。
この設計は、接点の形状をV字状に作り、図40に示すように、この接点は、従来の半円型又は平面式の接点と比べると、接触面積が増加され、接点抵抗が減少する。
図41に示すように、図面の中で各相の主回路に一つのヒューズ94を増加して、最大短絡電流を制限する。
開閉器の切断速度を高めるため、この開閉器は、鉄芯と可動ピンとを分離することにより、可動ピンが切断するときの質量を減少させ、切断速度を高めることができる。図42は、この構造の模式図である。図面において、可動ピン19、連接板20、連接架21、可動接点14が、全て連続されている。連続板には二つの曲げ鈎96があり、二つの連続板の間にはスペースがあり、可動鉄芯16がこのスペースに配置される。、コイルW1に通電されると、可動鉄芯16が吸引され、曲げ鈎96が可動鉄芯16に掛かっているため、これが可動ピン19、可動接点14などを伴って閉成する。コイルW2に電流が流れると、E1が可動ピン19を掛け、開閉器が閉成し、コイルW2の電流が切れると、可動鉄芯はZoに押圧されて、初めの点に戻り、16と可動接点14、可動ピン19などが分離する。もし、このとき開閉器が解放されると、可動接点は、比較的軽い質量であって、比較的高い速度で切断するので、開閉器の短絡切断能力が高まる。
この設計は、開閉器の過電流が発生するエネルギーを利用して可動ピンを叩くことにより、切断速度を高める。図20は、その一例であり、その作動原理は、前述部分で説明したのと同じである。前述の開閉器は、全て衝撃式の開閉器に変更することができる。図44に示すように、コイル43は、臥設(横置き)式であり、回転軸64と押し棒87、衝撃棒65、吸引鉄片86は連続して連結されている。コイルW3に過電流が流れると、吸引鉄片86が吸引されて動かされ、押し棒87はF2方向に沿って掛鈎E1を押して、掛鈎E1と可動ピン19が離脱し、同時に、衝撃棒65が可動ピン19を衝撃して、可動ピン19を比較的高い速度で切断することによって、開閉器の過電流切断能力を高める。
開閉器は、積み木式(building block system)の構造を採用することができ、場合によっては、例えば、漏電保護モジュールのような種々の補助機能を取り付けることができる。
この開閉器は、防爆式、変向式にすることもできる。防爆式は、開閉器の接点手段又は開閉器の全体をシールするか、あるいは、開閉器の接点を真空室内または消弧室内に配置することで実現する。
電力開閉器の構造と機能を簡単に説明するため、以下にこの発明者が作成した見本を実施例として説明する。
図48、49、50、51、52は、この実施例の開閉器の構造に関する図である。図面において、Jはノーマル補助接点組であり、この構造はCJXI型の接触器に似ている。軸94は、可動補助接点を持ち、上から下まで貫通し、接点組内で上下運動をする。Z8はばねである。開閉器が開の位置にあるとき、ばねZ8は接点J1を接続させ、接点J3を切断する。開閉器が閉じているとき、絶縁支持架21が軸94を上に押し上げて、接点J1を切断し、接点J3を接続する。開閉器には二組の接点組があるが、一組は自己回路用であり、他の一組は出力用である。接点組は、ハウジング10の両側中間の溝に嵌め込まれ、カバー1で挟まれている。
この実施例の開閉器は、図51の回路を採用しているが、これは、図1の場合と比べると、一つの常開の補助接点のみを使い、その選択スイッチは2位置の2スイッチを選択した。そのノブ2が主回路に平行に向いている場合、開閉器は、制御位置に止まり、図53に示すように、それは、図55の連続位置「a」に対応する。このとき、開閉器のスイッチK2、K3が接続され、遠隔制御は、ボタンQA、TAにより制御され、手元制御は、微小型のボタンK4、K5により制御される。ノブ2が開閉器の主回路に直交して向いている場合、開閉器は、停止位置に止まり、図54に示すように、それは、図55の連続位置「b」に対応する。このとき、開閉器のスイッチK2、K3が切断され、開閉器のスイッチK4、K5もノブ2により覆われ、開閉器は、スイッチ投入することができない。
この実施例の開閉器の過電流制御手段は、図56で示すようであり、図面において、86は押し板であり、その構造は図57のようである。OZは押し板86の回転支点であり、OZは台板68両側に開いた溝穴であり、押し板86の二つの側は、この二つの溝内に配置することができ、押し板86の底辺は広い幅の辺であり、W3のプランジャB5に対応し、頂部の辺りは円柱であり、支持架88の二つの辺の溝内に嵌まっていて、ノブ棒26をブロックする。87は押し棒であり、構造は図58のようであり、その二つの前鈎は押し板86の頂部付近の円柱に掛かり、後軸は支持架69の二つの辺の溝内にあり、引張りばねZ3が押し棒87と23の間を引っ張る。
前記の図面を参照して、この実施例の開閉器の組立てプロセスを説明すると、以下のようである。まず、可動転進16と連接板20、絶縁支持架21を組み立てて、ハウジング10のスロットに差し込んだ後、引張りばねZ2、コイルW1、固定鉄芯15を取り付け、また、可動ピン19を連接板20に固定する。保持手段、選択スイッチ、過電流手段を取り付けた台板68を固定鉄芯15に押し付け、押し板58と固定鉄芯15の間にゴム93があり、固着具で押し板68をハウジング10の四つの支柱に固定し、固定接点17をハウジング10に固定し、固着具でコイルW3の一端の導線を17の端に固定し、他の一端の導線を接続端子18の端に固定し、可動接点14を絶縁支持架21の上端に差し込み、アーク消去器6、アークストライク板89をハウジングの室内に配置し、固着具で底22をハウジング10に固定し、補助接点組をハウジングの両側の溝に配置し、KJを押し板68に固定し、図51に示すように線を接続し、ハウジング10を固着具により磁気伝導板23に固定する。このようにして、全体の開閉器の組立てを完成する。
Claims (6)
- 電気回路を接続及び切断するのに使用する電力開閉器であって、
少なくとも一組の可動接触子及び静止接触子を有する回路開閉手段と、
前記静止接触子に対して前記可動接触子が動作するように制御を行って回路接続を形成する電磁駆動手段と、
前記可動接触子及び前記静止接触子を収容するハウジングと、
前記可動接触子及び前記静止接触子と対応するように前記ハウジング内に設けられているアーク消去手段と、
基台に連結され前記電磁駆動手段を収容するケースと、
前記ケースと連係した底板とを備えてなる電力開閉器であって、
さらに、前記底板の上に設置され、前記接触子が接続されたとき前記接触子の回路接続を保持する保持手段を備えてなり、
前記保持手段は、電磁式であって、一組の電磁吸引手段を有しており、前記電磁吸引手段は、掛鈎機構又は衝止機構に形成された可動鉄芯を有しており、前記電磁吸引手段に電圧が掛かると、前記可動鉄芯が吸引されて、前記可動鉄芯が前記接触子の回路接続を保持するように構成されていることを特徴とする電力開閉器。 - 請求項1に記載の電力開閉器において、
前記保持手段の掛鈎機構又は衝止機構は、鈎掛け又は衝止する方式で開閉器の閉成を保持し、かつ、コイル、磁気伝導板、支持架、引張りばねをさらに含んでおり、
前記掛鈎機構と前記磁気伝導板の頂端は互いに交わり、その鈎部には可動ピンに容易に係合離脱できるように斜面が設けられている
ことを特徴とする電力開閉器。 - 請求項1に記載の電力開閉器において、
前記保持手段は、弾力式であり、前記保持手段の掛鈎機構又は衝止機構は、弾力式に開閉器の閉成を保持するとともに、ばねと停止ボタンと復旧ボタンとをさらに含んでおり、かつ、前記掛鈎機構又は衝止機構は、前記可動ピンと接触している
ことを特徴とする電力開閉器。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の電力開閉器であって、
さらに、前記底板の上に設置され、過電流を検出し制限する過電流制限手段を備えてなり、
前記過電流制限手段は、各相の回路に対応する一組の電磁石と、それらに関連する一組のリンク棒手段とを含んでおり、
前記リンク棒手段は、過電流のとき前記保持手段を急速に押す可動鉄芯の棒を有するとともに、ばねと押し板と押し棒と支持架とをさらに有する
ことを特徴とする電力開閉器。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の電力開閉器であって、
さらに、前記底板の上に設置された選択スイッチ手段を備えてなり、
前記選択スイッチは、一組の可動摺動片及び静止摺動片を含んでおり、前記可動摺動片はノブ棒に従って運動し、前記選択スイッチは、回転運動と垂直運動を行うことができ、それにより開閉器の作動状態を制御する
ことを特徴とする電力開閉器。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の電力開閉器であって、
さらに、総合保護器を備えてなり、
前記総合保護器には、各相の回路に対応した熱素子作動装置が設けられ、過電流があったとき熱素子が作動して開閉器を切断し、また、前記総合保護器には、さらに、主回路に対応する相不足検出手段が設けられ、相不足が検出されたとき開閉器を切断する
ことを特徴とする電力開閉器。
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