JP2007500785A - 開閉可能な横側壁面と屋根面のついたハウジングおよびそのためのスライドゲート - Google Patents

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Abstract

本発明はハウジングに関するものであり、そのハウジングは、開閉可能な側壁面と屋根面およびスライドゲートを有しており、前壁面(14A,14B)、少なくとも部分的に開閉できる側壁面(16A,16B)、屋根面(18A,18B)を含んでいる。本発明によれば、少なくとも一つの側壁面がカーテン(20A,20B)として構成されており、そのカーテンはその下部端で巻き上げ可能であり、その両端でガイドされるエンドバー(22A,22B)を使って使用できるように保持され、そして上昇または下降することができる。閉じられたとき、ガイドされる少なくとも一つのエンドバー(22A,22B)は輪郭要素(P)として構成され、少なくとも一部で屋根面を構成し、少なくとも一つ側壁面(16A,16B)の方を向いた境界域を有しており、そこからカーテン(20A,20B)が実質的に垂直に吊り下げられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、請求項1,16,17の前提要件部に記載の構成要素を有する囲い(ハウジング)、およびこのハウジング用のスライドゲートに関するものである。
この種のハウジングはドイツ特許公開第10041257A1号公報(特許文献1)で公開されており、そして例えば亜鉛メッキする大きな部品用の電解メッキタンクを囲うために使用されているが、塗装室や類似のものにも適している。この公知のハウジングでは二つの側壁部分と全屋根部分を、二つの対称な織物状カーテンで塞いでいる。オープン状態ではカーテンが、電解メッキタンクの両側の床面近くにある巻き上げシャフト上に巻き付けられる。ハウジングを閉じるためには、幅一杯でエンドバーに両側で取り付けられたカーテンが、屋根域でほぼ水平なガイドに変わる垂直方向で二つの終端を有するガイドにより、オープン位置からクローズ位置に動かされる。必要な横方向の拡がりを可能にして屋根域でほぼ方体のハウジングスペースをつくるために、各カーテンをガイドする同じ端部で一つまたは二つの支持ローラーを動かし、それが閉じた状態でカーテンをほぼ水平の屋根域からほぼ垂直の側壁域へ偏らせることを可能にし、そしてそれ自体が全カーテン幅を超えて広がる。
ドイツ特許公開第10041257A1号公報
上方に完全にオープンできる電解メッキタンクのハウジング用に、そのようなハウジングが有用であることが証明されている。しかし、主としてタンクが長くなることにより即ち側壁面が長くなることにより、撓みに関する問題が大きく生じるので、エンドバーとカーテンの両方、そして又支持ローラーと巻き上げシャフトがかなりの変形を受ける。閉じた状態ではこれにより、この負荷を受ける部品の断面寸法が相当なものとなり、また屋根域でカーテンがたるむことになる。そしてこれらの部品が側方ガイドで上下して配置されているハウジングの開いた状態では、相当大きく邪魔となる高さとなる。上昇しそして下降する巻き上げシャフトの配置は、主としてかなりのスペース、特に長い断面寸法を必要とする。中でもこれが、製品すなわち亜鉛メッキする部品を長手側からの搬送を妨げる。加えて、前後壁面がハウジング使用に対する長さ限界を表している。ハウジングの一方の側または両側で突出する部品を、上から、例えばクレーンを使ってハウジング内に搬入することは、明らかにカーテンがオープン状態でも不可能である。
この背景を起点として本発明は、請求項1、16、または17の前提要件部に記載のハウジングに基づいており、開いた状態でハウジングでの製品の搬入搬出での障害を減らすことを課題とする。別の課題は、請求項1、16、または17の前提要件部に記載のハウジングを、より小さいおよび/またはより少ない部品で構成することである。
本発明による解決手段は、請求項1、16、および/または17に記載の特徴を有するハウジングに、そして又、請求項18の特徴を有するこのハウジング用のスライドゲートにある。従って、本発明は、ハウジングまたはこのハウジング用スライドゲートの他の部品をより小さい寸法で実現できる、あるいは多機能を有し比較的幅広のエンドバーを使用することにより、支持ローラーのような個別部品を完全に排除できるという基本的な考えに基づいている。とくに好ましいのは、本発明によるバーが支持面または翼形状のように構成されていることである。よって一つには、支持なしで非常に大きな側壁面長さ、例えば18m以上のスパンを張ることができる。屋根部分を比較的強く閉じることができ、とくに閉鎖要素である既知のカーテンであれば、最大の可能性で回避される。上述の部品や請求の部品そして実施例に記載の本発明により使用する部品は、大きさ、形状、選んだ材料、技術的な設計において特別の条件を特徴としていないので、応用分野で公知の選択基準を制限なしで使用することができる。
さらなる詳細、特徴、本発明の利点は、従属請求項および関連する図面についての以下の説明からも得られ、そこでは例として開閉可能な側壁面と屋根部分がある本発明によるハウジングの好ましい実施例を示している。
図1〜3で分かるように、例えば電解メッキタンク12を囲うための、又は塗装室あるいは類似のものとしてのハウジング10には、前後壁面14A,14B、側壁面16A,16B、そして屋根部分18A,18Bが含まれる。側壁面はそれぞれ、変形なしで巻き上げ可能なカーテン20A,20Bにより形成されている。屋根部分は側壁面と対照的にフレキシブルではない部材で形成され、そしてハウジングの全長に亘って延伸するエンドバー22A,22Bを有しており、それがトラックローラー42A,42Bのような相当ガイド手段を使って、垂直域および上部に繋がるアーク形状域に亘って側壁ゾーンに沿って屋根ゾーンにそして逆方向に、巻き上げ可能であり、特に50A,50Bで方向転換している簡単な引っ張りケーブル40A,40Bを使って、エンドガイド26A,26B内で動くことができる。好ましくは、拘束されていない片持ち梁面32A,32Bおよび34A,34Bが、エンドバー22A,22Bの両端に形成されているので、比較的屈曲に強く支持面形状をした全体輪郭要素が張られる(カバーされる)ハウジング長さ方向につくられ、この輪郭要素が実質的に屋根部分18A,18Bを構成する。開いた状態において(図2)、この全体輪郭要素は概ね垂直を向いており、そして必要ならば例えば床面または側面レール内に沈み込ませることができ、反対に閉じた状態では実質的に水平に又は外方に軽く傾斜した方向を向いている。
閉じた状態において、モーターで駆動可能な巻き上げシャフト24A,24Bが底部吊り下げ端を形成している。巻き上げシャフト24A,24Bが、ローラー46A,46Bのようなガイド手段を使って既に述べたガイド26A,26B内で特に、垂直に案内され移動できると好ましく、そのとき巻き上げと巻き降ろしは、図示しているよう、ロック装置を解除した後に独立した駆動装置により、すなわちカーテン用の巻き上げ駆動装置38A,38Bを働かせて行うことができ、そのときカウンターウエイトを使った重量バランス装置36A,36Bを使用する。よって必要なら屋根部近くまで、側壁面を下方から上げて開くことができる(図6と7の下方を参照)。側壁カーテン20A,20Bは、エンドバー22A,22Bの横方向に突出した端部域の一端に固定され、そして全長に亘って連続して又は間隔を有して、好ましくは片持ち梁面32A,32Bの突出端部でそこに固定されており、そしてその反対端で巻き上げシャフト24A,24Bに対応する方法により固定されている。
下方巻き上げシャフト24A,24Bがカーテン20Aに固定されており、ガイド26A,26Bによってのみガイドされているので、爆発が起きたとしても緩衝機能を備えている。亜鉛メッキ工場では、熱い亜鉛が飛ぶ近くでそのような爆発がしばしば起きる。爆発により発生した圧力波が、数トンにもなる亜鉛をカーテン20A,20Bの内側に飛ばし、それによりこのカーテンが外方に向く圧力を受けて、伸長可能であれば伸長および/または変形する。巻き上げシャフト24A,24Bは堅く固定されておらず代わりに自由に上方に動けるので、巻き上げシャフト24A,24Bが上昇することで、爆発によりカーテン20A,20Bが変形できる。結果として圧力波の緩衝が、カーテン20A,20Bの切り裂かれる可能性または他の損傷を減らすことになる。
加えて、カーテン20A,20Bは特殊なゴム混合物を含む織物を有しているので、カーテン20A,20Bの内側に飛び散った熱い亜鉛に対する潤滑膜がある。織物を損傷することなく、亜鉛はこの膜に沿って下方に滑り落ちることができる。ここでは永続的な潤滑膜、および織物に飛び散った亜鉛の熱によりつくられる溶融潤滑膜の両方を使用することができる。
適切な材料を選んだ場合に、格子補強したシートやフィルムのような特に低伸縮カーテンタイプのとき、カーテンを使うことによりエンドバーによる屈曲に対して巻き上げシャフトが安定しており、そして極端な場合にはそれが広い範囲に亘って支持される。この配置がまた本発明自体にも価値がある。よって巻き上げシャフトは、長さが例えば18mと非常に長いにも拘わらず、比較的小さな断面寸法とすることができる。副次的に、拘束されていない端部が外側を指している片持ち梁面32A,32Bがカーテン支柱として働き、ガイドレールに関して外向きに回転することができる。
エンドバー22A,22Bを上昇下降するために適したモーター44A,44Bを使用していることがわかるが、相当して方向転換する引っ張りケーブル又は類似のものを使うことにより、そのモーターがエンドバーを上昇そして下降させることができ、そのとき例えばカウンターウエイトあるいは適切なスプリング要素を使用して、固有の重量バランス装置を使用することがある。
このとき、特に中間長さあるいは更に長いシステム(長さが約10m以上)に対して、図5でよく分かるように、同期制御した二つのモーター44Aをそれぞれの側で使用すると好ましい。これらは機械的に力を加える(例えば、長手方向に延伸する連続シャフトの形態のような)同期を使わずに運転されるので、有利な上部位置から直接、ハウジング10を閉じるために必要な上向き引っ張り力をモーター44Aが働かせることができるように、ハウジング10の上部域に配置すると好ましい。
特に短いシステムでの選択として、高価な同期モーターを排除することが可能であり、これらのモーター44A,44Bの代わりに連続シャフトを使用することもある。種々の理由(安全上の問題、必要なシャフトの支持、メンテナンス作業の簡素化など)により、これをハウジング10またはシステムの下部域に配置することもある。例えば、安全着地または床に着くための付属品がある(図6,7参照)。連続した接続シャフトで阻害要因(例えば、側面から近づくときの邪魔になる)があるとすれば、駆動装置を床面や基礎の下に埋め込み配置することもある。モーター44A,44Bを下部域に配置する場合には、一般的に別のガイドローラー52A,52Bを必要とする。加えて図6と7で示される実施例では、上部に配置されたモーター44A,44Bのついたタイプと違って、反転ローラー50A,50Bが引っ張りケーブル40A,40Bとは反対側で回転するので、ガイドローラー52A,52Bと反転ローラー50A,50Bを組み合わせることにより、下部域に配置したモーター44A,44Bによってもハウジング10を開閉することが可能になる。
利点ある実施例において、少なくとも一つの部分とくに、閉じた状態でハウジングの中央に向かって延伸する片持ち梁面32A,32B,34A,34Bの部分が、伸縮可能または屈曲可能な形状を有することがある。このために伸縮可能タイプの片持ち梁面32A,32B,34A,34Bが、好ましくはエンドバー22A,22Bの範囲に配置されたヒンジ33を備えている。このヒンジにより、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bの該当部分を、二重矢印A(図9参照)の方向における位置に従って開くまたは閉じるように屈曲することができる。このとき、折りたたみ角度の折りたたみ方向、そして折りたたみ方向と折りたたみ角度を変える位置は、対応する制御装置および/または片持ちレバー特性により選択することができる。よって例えば、エンドバー22A,22Bの動きのいずれの位置で、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bの重量がこの面を折りたたみ開または閉の位置に動かすかを、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bにおける重量配分が決める。加えて、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bの動きを、機械的な装置を使って支持することがある。よって実施例において例えば、エンドバーに対面する片持ち梁面32A,32B,34A,34Bのところにピボットレバー51を配置している。このレバーは、閉じた状態にまたは閉じた状態からエンドバー22A,22Bが動く間に、ハウジング10の上部中央域に固定された接触ローラー52から力の伝達を受け、その結果として片持ち梁面32A,32B,34A,34Bがヒンジ33のところで水平な閉じた状態に折りたたまれる。そしてこれは又、ヒンジ33が例えば動き難くそして片持ち梁面32A,32B,34A,34Bの重量が充分でないとしても、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bによりハウジング10を確実に閉じることを保証する。接触ローラー52'をハウジング10の上部で側方域に配置した修正実施例においては、エンドバー22A,22Bが上部位置に動く間に、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bが動かされて垂直状態になるが、対照的にエンドバー22A,22Bを下げたときには、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bは水平位置に動かされる(図10,11参照)。そのような配置は、クレーンを配置した時、特にクレーンレールをハウジングの上部域に設ける時に大きな利点を有する(図11参照)。
同じことが又、屈曲可能な片持ち梁面32A,32B,34A,34Bにも同様に当てはまり、そこでは第一ヒンジ33に続いて、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bに配置された別のヒンジ33' がある。ヒンジ33,33' ,..の数、その回転方向、そして又場合により必要な平行な連結部35が、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bの折りたたみ特性を決める。また折りたたみの動きを、好ましくは機械的装置により支持することもある。一つの変形体においては平行な連結部35がカムを備えており、エンドバー22A,22Bが動く間に接触ローラーによりそれが機能し、そしてそれにより片持ち梁面32A,32B,34A,34Bが一緒に折りたたまれる。
折りたたみ可能または伸縮可能な片持ち梁面32A,32B,34A,34Bは、ハウジング内に置かれる亜鉛タンクを側方から積み卸しするために、ハウジングをオープンにしたときに残るサイドレール高さが出来るだけ低くあるべき場合に大きく利点を有する。加えて、伸縮可能な片持ち梁面32A,32B,43A[原文のまま;34A],34Bを補強して、ハウジング10を完全に開いた状態で横切れるように床面の下に巻き上げシャフト24A,24Bを配置するために、片持ち梁面32A,32B,34A,34Bを使ってこれをカバーすることも可能である。
エンドバー22A,22Bの動きそしてそれによりカーテン20A,20B全体と片持梁面32A,32Bの動きは、既に説明したように駆動装置44A,44Bにより達成される。この駆動装置の負荷を取り除くために、重量バランス装置、即ち第一カウンターウエイト66A,66Bを使用して、カーテン20A,20Bおよび片持ち梁面32A,32Bの重量をバランスする。この目的のために、ハウジング10の上方端に固定されたガイドローラーと反転ローラー60A,60B,62A,62Bの上を延伸する支持ケーブル64A,64Bが、エンドバー22A,22Bに接続されている。
ハウジング10を開閉する間の異なった負荷を考慮して、カウンターウエイト66A,66Bは二つのウエイトG1とG2を有しており、そのときG1はG2と比較して重い。ウエイトG2が、ウエイトG1の中で垂直に自由に動け支持ケーブル64A,64Bと接続されるように配置されていると好ましく、そしてケーブルはウエイトH1の上部開口部を通って延伸することができる。例えばカーテン20A,20Bを下げることにより起きる支持ケーブル64A,64Bの張力は、最初は然るべくウエイトG2を持ち上げ、ウエイトG1に当たり、そしてこれを上方に一緒に引き上げる。よって位置に従いカウンターウエイトは、ウエイト0(両方のウエイトが床面上)、G2(G2のみが持ち上げられる)、または全重量G1+G2(両方のウエイトが持ち上げられる)のいずれかを示すことになる。
図6から推測されるように、支持ケーブル64A,64Bの長さおよびガイドローラーと反転ローラー60A,60B,62A,62Bの位置は、片持ち梁面が完全に閉じない由ってカウンターウエイトの力がエンドバー22A,22Bに作用しないような点で、カウンターウエイト66A,66Bが完全に床面上にくるように選ぶ。よってこの点がカウンターウエイト66A,66Bのゼロ位置となるので、エンドバー22A,22Bが開く方向に下げられる、そしてまた反対方向の閉じる動きがカウンターウエイト66A,66B(最初はG2で、そしてG1)を持ち上げることになる。
図7で分かるように閉じる方向においては、ゼロ位置から小さい方のウエイトG2のみが持ち上げられる。これは、二つの片持ち梁面32A,32Bが接触する閉位置において、カウンターウエイトがエンドバーにG2の力を働かせる効果を有しているので、可能性のある摩擦抵抗(静摩擦)に抗して、そして自重により生み出される下方へ向かう力の成分が小さいにも拘わらず、片持ち梁面32A,32Bの閉位置への動きを可能にする。
さらに図6と7で分かるように、巻き上げ駆動装置38A,38Bを機能させることにより、カーテン20A,20Bを下方から上方に向かって開くことができる。ここで、カーテン20A,20Bの上方部分とくにエンドバー22A,22Bは、希望する位置に固定されて留まり、下方部分は巻き上げ駆動装置38A,38Bを使って巻き上げられる。巻き上げ駆動装置38A,38Bからも負荷を取り除くために、巻き上げシャフト24A,24Bおよびこれらのシャフトを駆動する巻き上げ駆動装置38A,38Bは、ハウジング10の上部域に配置された反転ローラー70A上を走っている支持ケーブル71A,71Bを介して、第二のカウンターウエイト68A,68Bに接続されている。このカウンターウエイト68A,68Bは、巻き上げシャフト24A,24B、巻き上げ駆動装置38A,38Bの重量、そして部分的にカーテン20A,20Bの巻き上げ重量をバランスするように設計されている。それがチューブ状容器69A,69Bに挿入されていると好ましく、それにより垂直で自由に移動することができる。
別の特徴は、ガイド26A,26Bが必ずしも屋根の頂上まで延伸する必要はないことである。示されているように代わりに、明らかに屋根の頂上の手前で終わっているのが好ましく、それにより明らかな幅のギャップが屋根側端部の間で開いている。カーテンが下降したときにギャップがガイドを通過する屋根面開口部30を開ける。垂直にある前後壁面の密封する開口部28が、屋根面開口部に繋がっていると好ましい。よって、例えば非常に長い部品を電解メッキタンク内で一端から順次処理するために、工場長さより長い部品を屋根域の上方でクレーンを使って(輸送方向V)工場内に搬入することができ、そして工場から搬出できる。それ故に密封開口部28を閉鎖するために、該当するゲート48A,48Bを設けることがある。屋根面開口部30を開閉するために、ガイド26A,26Bの端部を通過して突出する片持ち梁面34A,34Bを使用するが、それをエンドバー22A,22Bの部品として組み付け又は一体化して設計することがある。
したがって、本発明によるスライドゲートには、下方端部で巻き上げ可能なカーテン20A,20B、および両端でガイドされカーテンをかけて保持する昇降エンドバー22A,22Bが含まれる。そのようなスライドゲートは、発明的な防護自体にも意味があり、また剛体の建物にも使用することができる。
本発明によるハウジングおよび/またはスライドゲートの別の利点は、クレーンのレールがカーテンに直角に走るときも利点を有して使用できることにあり、そこでは、それは上方又は場合によりカーテンまたはスライドゲートの側方に配置されており、製品をハウジングで出し入れ又は該当するスライドゲートを装備した工場で出し入れすることが、側壁から(輸送方向H)、即ちスライドゲートの方向に、ハウジングや工場の屋根を損なうことなく可能となる。その応用としては、電解メッキの建物以外の別の領域、例えば塗装室や、中サイズあるいは小さいスライドゲート幅しか思いつかない時でも、長大な製品をクレーンで出し入れする類似の倉庫が思いつく。
最後に、図8で示すように本発明によるハウジング用に、エンドバー22A,22Bが少なくとも一つの連続吸気管路を備えているか、あるいは吸気管路として形成されていると利点がある。それにより、ハウジングにより囲まれる全体積が、しばしば前後壁面14A,14Bに加工された点形状の吸気開口部を通じてのみ吸気できるという問題が抑えられるので、少なくとも一つの吸気管路を備える又はそのような管路として形成されたエンドバー22A,22Bが、ハウジング10の内部を向いた方向の側面に吸気孔80Aを有して全長に亘っての吸気を可能にしており、それにより端部開口部82Aを経由して吸気体積を排気することができる。エンドバー22A,22Bは、閉じた建物のために好ましくは水密性をもたせて前後壁面にある開口部に接続しているので、吸気した体積を外側に排気できる。エンドバー22A,22Bと前後壁面にある開口部の間を、ゴムリップ84Aでシールすることがある。
閉じた状態にある囲い(ハウジング)の前後壁面に平行で垂直方向の正面図。 完全に開いた状態にある同じハウジング。 屋根を閉じ、側壁面を上げた状態にある同じハウジング。 上部が開いており屋根輪郭要素のない同じハウジングの上部外観図。 閉じた状態にある同じハウジングの側面図。 床面に配置したモーターおよびほぼ半分開いた屋根状態でカウンターウエイトのついたハウジングの代替構成図。 屋根を閉じた状態にある床面に配置したモーターのついた同じハウジング。 図1〜7のいずれかによるハウジング用の吸気管路断面を示すエンドバー。 底部および上部位置にある伸縮可能な片持ち梁面。 底部および上部位置にある折りたたみ可能な片持ち梁面。 底部および上部位置にある別の折りたたみ可能な片持ち梁面。

Claims (18)

  1. 例えば電解メッキタンク(12)を囲うためのハウジングであって、少なくとも部分的に開閉できる前後壁面(14A,14B)と側壁面(16A,16B)、および屋根部分(18A,18B)を含んでおり、そのために側壁面の少なくとも一つが、下方端で巻き上げ可能であり、張ったまま保持され両端でガイドされるエンドバー(22A,22B)を使って上下できるカーテン(20A,20B)として形成された構成において、ガイドされる一つ以上のエンドバー(22A,22B)が輪郭要素(P)として構成されており、それが閉じた状態で少なくとも部分的に屋根部分を構成し、そしてカーテン(20A,20B)が、少なくとも一つの側壁面(16A,16B)の方を向いているこの輪郭要素の端部ゾーンに、実質的に垂直に吊り下げ固定されていることを特徴とするハウジング。
  2. 一つのエンドバー(22A,22B)が、ガイド域および少なくとも一つの自由突出(片持ち梁部)域を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
  3. 外方を指す片持ち梁面の自由端(32A,32B)が、エンドバーガイド(26A,26B)に関して閉じる時に、外向きに回転することを特徴とする請求項2に記載のハウジング。
  4. 片持ち梁面(32A,32B、34A、34B)の少なくとも一つの部分が、伸縮できるおよび/または屈曲できることを特徴とする請求項3に記載のハウジング。
  5. 片持ち梁面(32A,32B、34A、34B)の一つ以上の伸縮可能および/または屈曲可能な部分がスイングして開閉する、または実質的に自重によりエンドバー(22A,22B)の位置に関係して屈曲しまたは戻ることを特徴とする請求項4に記載のハウジング。
  6. 片持ち梁面(32A,32B、34A、34B)の一つ以上の伸縮可能および/または屈曲可能な部分が、その伸縮および/または屈曲運動で、機械的な装置および/または駆動装置を使って支持されていることを特徴とする請求項4または5に記載のハウジング。
  7. 側壁面(16A,16B)および屋根部分(18A,18B)を開閉するための駆動装置(44A,44B)が、移動経路の少なくとも一部の長さ部分で、少なくとも一つのカウンターウエイト(66A,66B)または他の重量バランス装置による負荷で動かされることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のハウジング。
  8. 側壁面(16A,16B)の駆動装置(44A,44B)および開閉可能である屋根部分(18A,18B)が、移動経路の一部の長さ部分においてバランス装置により負荷を受けるように、重量バランス装置を構成していることを特徴とする請求項7に記載のハウジング。
  9. 異なった重量で負荷をかけたり除いたりできるように、開閉できる屋根部分(18A,18B)だけでなく側壁面(16A,16B)の位置に従って、重量バランス装置が設計されていることを特徴とする請求項7または8に記載のハウジング。
  10. カーテン(20A,20B)の巻き上げシャフト(24A,24B)を、特に垂直ガイド(26A,26B)で上下できることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のハウジング。
  11. カーテン(20A,20B)により動かせるように、巻き上げシャフト(24A,24B)をカーテン(20A,20B)に固定していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のハウジング。
  12. 巻き上げシャフト(24A,24B)を駆動する巻き上げ駆動装置(38A,38B)が、カウンターウエイト(68A,68B)または他の重量バランス装置により負荷を除かれることを特徴とする請求項11または12に記載のハウジング。
  13. カーテン(20A,20B)が、潤滑フィルムを形成する少なくとも一つの混合物、とくにゴム混合物を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のハウジング。
  14. エンドバー(22A,22B)が吸気管路として構成されており、および/または少なくとも一つの吸気管路を備えていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のハウジング。
  15. 吸気管路が吸気開口部または吸気系統口と接続している、または例えばハウジング(10)の閉じた位置でそれと接続していることを特徴とする請求項14に記載のハウジング。
  16. 少なくとも一つのエンドバー(22A,22B)が少なくとも部分的に、カーテン(20A,20B)を使うことにより撓みに対してカーテンの巻き上げシャフト(24A,24B)を安定化していることを特徴とする請求項1の前提要件部、特に請求項1〜15のいずれかに記載のハウジング。
  17. 前後壁面(14A,14B)の少なくとも一つが、ハウジング屋根(18A,18B)にまで到達し閉鎖可能な屋根部分開口部(30)に続いている密封開口部(28)を有していること、およびエンドバー(22A,22B)が屋根部分開口部(30)を少なくとも部分的に開閉する片持ち梁面(34A,34B)を有していることを特徴とする請求項1の前提要件部、特に請求項1〜16のいずれかに記載のハウジング。
  18. 特に請求項1〜17のいずれかに記載のハウジング用のスライドゲートであって、下部端部で巻き上げ可能なカーテン(20A,20B)、および両端でガイドされカーテンを使用できるように保持する上下動エンドバー(22A,22B)を含む構成において、エンドバー(22A,22B)が請求項1〜17の少なくとも一つの構成要素を有することを特徴とするスライドゲート。
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