JP2007336729A - 電気接続箱 - Google Patents

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正行 佐藤
Masao Shibata
眞佐夫 柴田
Takaaki Yanagibashi
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Abstract

【課題】長時間にわたって自動車が浸水するような場合でも、電気接続箱の内部への雨水などの浸入を防ぐことができる電気接続箱を提供する。
【解決手段】出力コネクタ部4や各種電子部品が取り付けられた基板2を備える電子制御ユニット5を出力コネクタ部4を上方にして収容するケース体6が基板2の板面2aの方向に沿った二つ割り構造に形成され、前記ケース体6の第1ケース体61と第2ケース体62との上壁部61c、62cが前記出力コネクタ部4のコネクタホルダ41に周囲から嵌合する嵌合部8を備えるとともに、第1ケース体61と第2ケース体62との間の突き合わせ部61f、62fが互いに嵌合する嵌合部9を備える。前記嵌合部8、9によりケース体6の内部と外部との通気性が悪く、ケース体6の内部の空気が外部に抜けにくくなり、ケース体6の内部に空気が充満し、ケース体6の内部へ侵入しようとする雨水の流入を防ぐ。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の電気的制御を行う電子制御ユニットを収容する電気接続箱に関する。
移動体としての自動車などには、種々の電子機器が搭載されている。該電子機器に電力を供給するために、前記自動車には、ヒューズやリレーなどの電気回路ユニットを集約して構成されたジャンクションブロックが適宜箇所に配置されている。
前記ジャンクションブロックは、ヒューズ、リレー及びブスバーなどを有することから、ヒューズボックス、リレーボックス、または総称して電気接続箱と呼ばれる(例えば特許文献1参照)。
前記特許文献1などに示された電気接続箱は、基板上にヒューズやリレーなどの電子部品が装着されるとともに、基板の少なくとも一端部に相手側コネクタを受け入れるコネクタ部が設けられた電子制御ユニットと、該電子制御ユニットが、設置状態で前記コネクタ部を上方にして収容されるケース体とを備えている。前記ケース体は、筒体状のケース本体と、該ケース本体の上端開放部及び下端開放部を覆うカバー部材とを備え、前記下端側のカバー部材には、複数の水抜き孔が形成されている。
前記電気接続箱は、自動車のエンジンルームなど外部から雨水や高圧洗浄水が吹き込むような場所に配置される場合があるので、ケース体の内部に電子制御ユニットを収容することによって該ユニットが外部から被水するのを防いでいる。また、電気接続箱の内部に雨水などが一時的に浸入した場合には、カバー部材に設けた水抜き孔によって侵入した雨水などを電気接続箱の外部に排出するようになっている。
特開2004−48861号公報
しかしながら、前記した電気接続箱は、収容した電子制御ユニットの外部からの被水を防いだり、電気接続箱の内部に一時的に侵入した雨水などを電気接続箱の外部に排出することを目的として形成されているため、洪水などによって長時間にわたって自動車が浸水するような場合は想定していない。そのために、洪水などの場合には、電気接続箱のカバー部材の水抜き孔から雨水が侵入して、電気接続箱の内部が浸水してしまうという問題点があった。
したがって、本発明の目的は、長時間にわたって自動車が浸水するような場合でも、電気接続箱の内部への雨水などの浸入を防ぐことができる電気接続箱を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の電気接続箱は、基板上に電子部品が装着されるとともに、前記基板の少なくとも一端部に相手側コネクタを受け入れるコネクタ部が設けられた電子制御ユニットと、該電子制御ユニットが、設置状態で前記コネクタ部を上方にして収容されるケース体とを備え、該ケース体の下壁部が、ケース体の周壁に沿って形成された複数の水抜き孔を備える電気接続箱であって、前記ケース体が、前記基板の板面方向に沿って二つ割構造に形成された第1ケース体と第2ケース体とを備え、該第1ケース体と第2ケース体との各上壁部が、前記コネクタ部に周囲から嵌合する嵌合部を備えるとともに、前記第1ケース体と第2ケース体との各分割部が、互いに嵌合する嵌合部を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明の電気接続箱は、請求項1に記載の電気接続箱において、前記コネクタ部が、前記基板上に固定されて該基板と接続した端子を保持するコネクタホルダと、該コネクタホルダから突出する端子を収容するコネクタハウジングとを備え、前記第1ケース体と第2ケース体との各上壁部が、前記コネクタホルダに周囲から嵌合してなることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明の電気接続箱は、請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱において、前記電子制御ユニットを収容したケース体の外部に、さらに、ケース体と間隔をあけた内ケースと外ケースとを備える筒体状のフレームケースが設けられ、該フレームケースの開放端部にカバー部材が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明の電気接続箱は、請求項3に記載の電気接続箱において、前記フレームケースの下壁部が複数の水抜き孔を備え、該水抜き孔が前記ケース体の下壁部の水抜き孔に対して周方向に異なる位置に形成されていることを特徴としている。
以上説明したように請求項1に記載の本発明の電気接続箱によれば、基板上に電子部品が装着されるとともに、前記基板の少なくとも一端部に相手側コネクタを受け入れるコネクタ部が設けられた電子制御ユニットと、該電子制御ユニットが、設置状態で前記コネクタ部を上方にして収容されるケース体とを備え、該ケース体の下壁部が、ケース体の周壁に沿って形成された複数の水抜き孔を備える電気接続箱であって、前記ケース体が、前記基板の板面方向に沿って二つ割構造に形成された第1ケース体と第2ケース体とを備え、該第1ケース体と第2ケース体との各上壁部が、前記コネクタ部に周囲から嵌合する嵌合部を備えるとともに、前記第1ケース体と第2ケース体との各分割部が、互いに嵌合する嵌合部を備えているので、第1ケース体及び第2ケース体とコネクタ部、並びに、第1ケース体と第2ケース体が隙間無く嵌合されるようになり、前記嵌合部でのケース体の内部と外部との通気が嵌合部の通気抵抗により妨げられるようになる。そのために、ケース体の内部と外部との通気は、ケース体の下壁部に形成された水抜き孔を介して行われ、洪水などにより自動車が長時間にわたって浸水するような場合には、前記ケース体の水抜き孔から雨水がケース体の内部に侵入するようになるが、前記嵌合部によるケース体の内部と外部との通気性が悪いためにケース体の内部の空気がケース体の外部に抜けにくく、よって、ケース体の内部に空気が充満した状態となってケース体の水抜き孔からケース体の内部へ侵入しようとする雨水の流入を防ぐことができ、ケース体内に収容した電子制御ユニットが雨水に浸かって誤作動することを防ぐことができる。
請求項2に記載の本発明の電気接続箱によれば、前記コネクタ部が、前記基板上に固定されて該基板と接続した端子を保持するコネクタホルダと、該コネクタホルダから突出する端子を収容するコネクタハウジングとを備え、前記第1ケース体と第2ケース体との各上壁部が、前記コネクタホルダに周囲から嵌合してなるので、コネクタホルダの上端面に設けられたコネクタハウジングから内部に貯まった水滴などがコネクタハウジングの外部に排出されるような場合でも、前記水滴がケース体の内部に侵入することがなく、そのために、ケース体内に収容した電子制御ユニットの被水による誤作動を防ぐことができる。
請求項3に記載の本発明の電気接続箱によれば、前記電子制御ユニットを収容したケース体の外部に、さらに、ケース体と間隔をあけた内ケースと外ケースとを備える筒体状のフレームケースが設けられ、該フレームケースの開放端部にカバー部材が設けられているので、エンジンルーム内に吹き込む雨水や高圧洗浄水などから電子制御ユニットを収容したケース体を保護することができ、ケース体内に収容した電子制御ユニットの被水を確実に防ぐことができる。
請求項4に記載の本発明の電気接続箱によれば、前記フレームケースの下壁部が複数の水抜き孔を備え、該水抜き孔が前記ケース体の下壁部の水抜き孔に対して周方向に異なる位置に形成されているので、フレームケースの水抜き孔から雨水が侵入するような場合でも、フレームケースの水抜き孔とケース体の水抜き孔とが互い違いに配置されているために、フレームケースの水抜き孔から直ちにケース体の水抜き孔を通じてケース体の内部に雨水が侵入することがなく、ケース体の内部に直接雨水が侵入することを防ぐことができる。
以下、本発明に係る電気接続箱の一実施の形態を、図1〜図6の図面を参照して説明する。本実施形態に係る電気接続箱1は、自動車の電源と、自動車に搭載される各種電子機器との間に配置され、前記電源から電子機器に供給される電力をコントロールするようになっている。
図1に示すように、電気接続箱1は、基板2上にリレー3や図示しないヒューズなどの電子部品が装着されるとともに、基板2の上端部及び下端部に出力コネクタ部4、4’が設けられた電子制御ユニット5と、該電子制御ユニット5が収容されるケース体6とを備え、例えば、エンジンルーム内に縦方向(図1のY方向)に配置されている。
前記電子制御ユニット5の基板2の上端部及び下端部には、それぞれ、図示しない相手側コネクタを受け入れる出力コネクタ部4、4’が設けられている。該出力コネクタ部4、4’は、基本的には同じ構成なので、以下基板2の上端部に設けられた出力コネクタ部4について説明する。
前記出力コネクタ部4は、コネクタホルダ41と、後述するコネクタハウジング43とを備えている。前記コネクタホルダ41は、導電性板金をプレス成形してなる端子7が絶縁性の合成樹脂材料にインサート成形されて構成されたもので、略直方体状に形成されている。本実施形態の場合、前記コネクタホルダ41には、コネクタホルダ41の奥行き方向(図1のZ方向)に8対の端子7がインサート成形されている(図3参照)。なお、前記コネクタホルダ41に端子7を圧入するようにしてもよく、また、端子7の数は適宜変更できる。
前記コネクタホルダ41は、前記基板2に螺子42などにより固定されている。前記コネクタホルダ41にインサート成形されて保持された端子7は、L字状に屈曲形成され、端子7の一方の端部7aが基板2に半田付けされて固定、接続されるとともに、端子7の他方の端部7bがコネクタホルダ41の上端面41aより上方に突出して形成されている。
前記コネクタホルダ41の上端面41aには、相手側コネクタを嵌合させるためのコネクタハウジング43が設けられている。該コネクタハウジング43は、絶縁性の合成樹脂で構成され、周知の射出成形により形成されている。前記コネクタハウジング43は、上端が開放した有底箱状に形成され、コネクタハウジング43の底部43aには、コネクタハウジング43の奥行き方向(図1のZ方向)に前記端子7の数に合わせて8対の端子孔43bが形成されている。そして、前記コネクタホルダ41の上端面41aから突出する端子7の端部7bが前記端子孔43bに圧入されて、前記端子7がコネクタハウジング43の内部に突出するようになっている。なお、前記コネクタホルダ41とコネクタハウジング43とを前記したように別体でなく、絶縁性の合成樹脂で一体に形成してもよい。
前記出力コネクタ部4のコネクタホルダ41や、各種電子部品が取り付けられた前記基板2を備える前記電子制御ユニット5は、出力コネクタ部4を上方にして基板2が縦方向(図1のY方向)に向くようにケース体6に収容されている。前記ケース体6は、絶縁性の合成樹脂で周知の射出成形により形成され、直方体状に形成されている。前記ケース体6は、図2及び図3に示すように、前記基板2の板面2aの方向(図2のY方向)に沿った二つ割り構造に形成され、第1ケース体61と第2ケース体62とを備えている。
図2に示すように、前記第1ケース体61と第2ケース体62とは、ケース体6の分割部6aが開放されている。第1ケース体61と第2ケース体62とは基本的に同じ構成なので、第1ケース体61について説明すると、第1ケース体61は、底壁61aと、該底壁61aの外縁が立設した周壁61bとを備えた有底箱状に形成されている。第1ケース体61の内部には、分割部6aの開放部分から前記電子制御ユニット5の基板2が組み込まれ、前記底壁61aに立設した図示しない取付ボスに基板2が載置されて螺子などで固定される。第1ケース体61に基板2が収容された状態で第1ケース体61に第2ケース体62が組み付けられ、ケース体6が構成される。
なお、前記第1ケース体61と第2ケース体62との組み付け状態は、例えば、図示しない第1ケース体61に設けられた係止突起が、第2ケース体62に設けられた係止孔に係止することにより保持されるが、第1ケース体61に係止孔を設けるとともに、第2ケース体62に係止突起を設けるようにしてもよい。
ここで、前記第1ケース体61に第2ケース体62を組み付けてケース体6の内部に電子制御ユニット5の基板2を収容する際に、図1及び図3に示すように、第1ケース体61と第2ケース体62との上壁部61c、62cには、基板2のコネクタホルダ41に周囲から嵌合する嵌合部8が形成されている。該嵌合部8は、図3に示すように、第1ケース体61と第2ケース体62との各上壁部61c、62cに形成された凹部61d、62dを備えている。該凹部61d、62dの内周面には、図4に示すように、凹溝61e、62eがコネクタホルダ41の周囲に形成され、該凹溝61e、62eにコネクタホルダ41の周囲に突設されたフランジ部41bが入り込むようになっている。これにより、第1ケース体61に基板2を収容して第2ケース体62を組み付けた際に、第1ケース体61と第2ケース体62との上壁部61c、62cがコネクタホルダ41の周囲と隙間無く嵌合するようになる。なお、コネクタホルダ41の周囲に凹溝を形成し、該凹溝に入り込む凸条部を前記上壁部61c、62cの凹部61d、62dの内周面に形成するようにしてもよい。
また、図2に示すように、前記コネクタホルダ41の周囲を除いた第1ケース体61と第2ケース体62との間の突き合わせ部61f、62f(ケース体6の分割部6aである第1ケース体61と第2ケース体62との分割部)にも嵌合部9が形成されている。即ち、図5に示すように、第1ケース体61の突き合わせ端面61gには、凹溝61hが形成され、第2ケース体62の突き合わせ端面62gには、前記凹溝61hに入り込む凸部62iが形成されている。これにより、第1ケース体61に第2ケース体62を組み付けた際に、前記コネクタホルダ41の周囲を除いた第1ケース体61と第2ケース体62との間の突き合わせ部61f、62fが隙間無く互いに嵌合するようになる。なお、第1ケース体61に凸部を形成し、該凸部が入り込む凹溝を第2ケース体62に形成するようにしてもよい。
なお、前記したように、第1ケース体61に第2ケース体62を組み付けてケース体6の内部に電子制御ユニット5の基板2を収容し、さらに、後述するようにして最終的に電気接続箱1を組み立てたとしても、図1及び図6に示すように、ケース体6の下壁部6bには、ケース体6の周壁6cに沿って複数の水抜き孔6dが形成されている。該水抜き孔6dは、ケース体6の内部に結露した水滴などをケース体6の外部に排出するためのものである。
そのために、コネクタホルダ41の周囲とケース体6(第1ケース体61と第2ケース体62との上壁部61c、62c)との嵌合部8、及びケース体6の分割部6a(第1ケース体61と第2ケース体62との間の突き合わせ部61f、62f)の嵌合部9において隙間無く嵌合され、該嵌合部8、9でのケース体6の内部と外部との通気が十分にされないような状態であっても、前記下壁部6bに形成された水抜き孔6dを介してケース体6の内部と外部とが通気するようになっている。
図1及び図6に示すように、前記したように電子制御ユニット5の基板2を収容したケース体6の外部には、さらに、ケース体6と間隔をあけたフレームケース10が設けられている。該フレームケース10は、有底筒体状の内ケース11と、筒体状の外ケース12とを備え、絶縁性の合成樹脂で周知の射出成形により形成されている。
内ケース11の下壁部11aには、前記電子制御ユニット5の基板2の下端部に設けられた出力コネクタ部4’を構成するコネクタハウジング43’が一体に形成されている。該コネクタハウジング43’の内部には、前記基板2の下端部に設けられたコネクタホルダ41’に保持された端子7’が突出している。また、内ケース11の下壁部11aには、コネクタハウジング43’の周囲に沿って複数の水抜き孔11bが形成されている。該水抜き孔11bは、図6に示すように、前記ケース体6の水抜き孔6dに対して周方向に異なる位置に形成され、両水抜き孔6d、11bは、互い違いに配置されている。そのために、フレームケース11の水抜き孔11bから雨水が侵入するような場合でも、フレームケース11の水抜き孔11bとケース体6の水抜き孔6dとが互い違いに配置されているために、フレームケース11の水抜き孔11bから侵入した雨水はケース体6の下壁部6bに突き当たるようになり、よって、フレームケース11の水抜き孔11bから直ちにケース体6の水抜き孔6dを通じてケース体6の内部に雨水が侵入することがなく、ケース体6の内部に直接雨水が侵入することを防ぐことができるようになっている。
前記内ケース11の外側には、図1及び図6に示すように、複数のリブ13で支持された外ケース12が設けられている。該外ケース12も、前記コネクタハウジング43’と同様に内ケース11と一体に形成されている。なお、前記フレームケース10の内ケース11内に配置される前記ケース体6は、図示しない保持部材によって内ケース11内の所定位置に保持されるようになっている。
前記ケース体6が配置された内ケース11の上端開放部には、図1に示すように、カバー部材14が嵌合されている。該カバー部材14には、前記したコネクタホルダ41の上端面41aに設けられたコネクタハウジング43が一体に形成されている。前記コネクタハウジング43の底部43aには、コネクタハウジング43の周壁43cに沿って、複数の水抜き孔43dが形成されている。該水抜き孔43dは、コネクタハウジング43の内部に貯まった水滴などをコネクタハウジング43の外部に排出するためのものである。
また、図1に示すように、前記カバー部材14を内ケース11に嵌合させた状態で、前記コネクタハウジング43の底部43aは、前記コネクタホルダ41の上端面41a(前記コネクタホルダ41を備えた基板2を収容したケース体6の上端面6e)との間に僅かな間隙xを有している。また、コネクタハウジング43の底部43aからコネクタホルダ41の上端面41a側に向けてリブ43eが突出形成され、該リブ43eの先端がコネクタホルダ41の上端面41aと当接している。前記リブ43eは、前記コネクタハウジング43の水抜き孔43dから排出される水滴などがコネクタホルダ41に保持された端子7側に流れないようにするためのものである。
なお、本実施形態の場合、コネクタハウジング43の端子孔43bの周縁にリブ43eを形成したが、コネクタハウジング43から排出される水滴などが端子7側に流れないようにするものであれば、その形成位置はどこでもよい。また、前記コネクタハウジング43から排出される水滴などが端子7側に流れないようにするためには、前記コネクタホルダ41の上端面41a、即ち該コネクタホルダ41を備えた基板2を収容したケース体6の上端面6eが、ケース体6の分割部6aから外側に離れるにしたがって僅かに下方に向けて傾斜しているのが好ましい。
前記電子制御ユニット5の基板2が収容されたケース体6が配置されたフレームケース10の外ケース12には、図1に示すように、その上下両端の開放部を覆うようにそれぞれカバー部材としてのアッパカバー15とロアカバー16とが嵌合されている。該アッパカバー15とロアカバー16とは、それぞれ、絶縁性の合成樹脂で周知の射出成形により形成されている。そして、前記フレームケース10の外ケース12がブラケットなどの図示しない固定手段によりエンジンルームに固定されることにより、電気接続箱1がエンジンルーム内の所定位置に配置される。そして、前記電気接続箱1の出力コネクタ部4、4’に図示しない相手側コネクタが嵌合されることにより、電源から電子機器に供給される電力が該電気接続箱1でコントロールされるようになっている。
本実施形態の電気接続箱1によれば、出力コネクタ部4や各種電子部品が取り付けられた基板2を備える電子制御ユニット5を出力コネクタ部4を上方にして収容するケース体6が基板2の板面2aの方向に沿った二つ割り構造に形成され、前記ケース体6の第1ケース体61と第2ケース体62との上壁部61c、62cが前記出力コネクタ部4のコネクタホルダ41に周囲から嵌合する嵌合部8を備えるとともに、第1ケース体61と第2ケース体62との間の突き合わせ部61f、62fが互いに嵌合する嵌合部9を備えているので、第1ケース体61及び第2ケース体62とコネクタホルダ41、並びに、第1ケース体61と第2ケース体62が隙間無く嵌合されるようになり、前記嵌合部8、9でのケース体6の内部と外部との通気が嵌合部の通気抵抗により妨げられるようになる。そのために、ケース体6の内部と外部との通気は、ケース体6の下壁部6bに形成された水抜き孔6dを介して行われ、洪水などにより自動車が長時間にわたって浸水するような場合には、前記ケース体6の水抜き孔6dから雨水がケース体6の内部に侵入するようになるが、前記嵌合部8、9によるケース体6の内部と外部との通気性が悪いためにケース体6の内部の空気がケース体6の外部に抜けにくく、よって、ケース体6の内部に空気が充満した状態となってケース体6の水抜き孔6dからケース体6の内部へ侵入しようとする雨水の流入を防ぐことができ、ケース体6内に収容した電子制御ユニット5が雨水に浸かって誤作動することを防ぐことができる。
また、電子制御ユニット5を収容したケース体6の第1ケース体61と第2ケース体62との上壁部61c、62cが出力コネクタ部4のコネクタホルダ41に周囲から嵌合するので、コネクタホルダ41の上端面に設けられたコネクタハウジング43から内部に貯まった水滴などがコネクタハウジング43の外部に排出されるような場合でも、前記水滴がケース体6の内部に侵入することがなく、そのために、ケース体6内に収容した電子制御ユニット5の被水による誤作動を防ぐことができる。
また、前記電子制御ユニット5を収容したケース体6の外部に、さらに、ケース体6と間隔をあけた内ケース11と外ケース12とを備える筒体状のフレームケース10が設けられ、該フレームケース10の開放端部にアッパカバー15とロアカバー16とが設けられているので、エンジンルーム内に吹き込む雨水や高圧洗浄水などから電子制御ユニット5を収容したケース体6を保護することができ、ケース体6内に収容した電子制御ユニット5の被水を確実に防ぐことができる。
さらに、 前記フレームケース10の内ケース11の下壁部11aが複数の水抜き孔11bを備え、該水抜き孔11bが前記ケース体6の下壁部6bの水抜き孔6dに対して周方向に異なる位置に形成されているので、フレームケース11の水抜き孔11bとケース体6の水抜き孔6dとが互い違いに配置されるようになる。そのために、フレームケース11の水抜き孔11bから雨水が侵入するような場合でも、フレームケース11の水抜き孔11bとケース体6の水抜き孔6dとが互い違いに配置されているために、フレームケース11の水抜き孔11bから侵入した雨水はケース体6の下壁部6bに突き当たるようになり、よって、フレームケース11の水抜き孔11bから直ちにケース体6の水抜き孔6dを通じてケース体6の内部に雨水が侵入することがなく、ケース体6の内部に直接雨水が侵入することを防ぐことができる。
前記した実施形態では、ケース体6の第1ケース体61と第2ケース体62との上壁部61c、62cが出力コネクタ部4のコネクタホルダ41に周囲から嵌合する。しかしながら、本発明では、第1ケース体61と第2ケース体62との上壁部61c、62cが出力コネクタ部4のコネクタハウジング43に周囲から嵌合するようにしてもよい。
前記した実施形態では、第1ケース体61及び第2ケース体62とコネクタホルダ41との嵌合部8、並びに、第1ケース体61と第2ケース体62との嵌合部9には、ゴムなどの弾性部材からなるシール部材としてのパッキンを配置することを記載していない。しかしながら、本発明では、前記嵌合部8、9にそれぞれシール部材としてのパッキンを配置するようにしてもよい。このようにすれば、前記嵌合部8、9における通気抵抗をより大きくすることができ、ケース体6の内部の空気がケース体6の外部により抜けにくくなり、そのために、ケース体6の下壁部6bの水抜き孔6dからケース体6の内部に雨水が侵入することを確実に防ぐことができる。
前記した実施形態では、出力コネクタ部4、4’が基板2の上端部と下端部に設けられているが、下端部の出力コネクタ部4’は設けなくてもよい。また、前記基板2の上下端部に設けられた出力コネクタ部を、入力コネクタ部として構成してもよい。
また、前記した第1ケース体61及び第2ケース体62とコネクタホルダ41との嵌合部8、並びに、第1ケース体61と第2ケース体62との嵌合部9の構成は、ケース体6の内部と外部との通気を妨げるものであれば、前記した構成に限定されることなく種々変更することができる。
なお、前記した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変更することができる。
本発明の一実施形態に係る電気接続箱の側断面図である。 電気接続箱のケース体の内部に収容される基板とケース体との関係を説明する図である。 電気接続箱のケース体の平面図である。 図3のI−I線断面図である。 図3のII−II線断面図である。 図1の電気接続箱の底面図である。
符号の説明
1 電気接続箱
2 基板
2a 基板の板面
3 リレー
4、4’ 出力コネクタ部
41、41’ コネクタホルダ
41a 上端面
41b フランジ部
43、43’ コネクタハウジング
43a 底部
43b 端子孔
43c 周壁
43d 水抜き孔
43e リブ
5 電子制御ユニット
6 ケース体
6a 分割部
6b 下壁部
6c 周壁
6d 水抜き孔
6e 上端面
61 第1ケース体
62 第2ケース体
61c、62c 上壁部
61d、62d 凹部
61e、62e 凹溝
61f、62f 突き合わせ部
61g、62g 突き合わせ端面
61h 凹溝
62i 凸部
7、7’ 端子
8 コネクタホルダと第1ケース体及び第2ケース体との嵌合部
9 第1ケース体と第2ケース体との嵌合部
10 フレームケース
11 内ケース
11a 下壁部
11b 水抜き孔
12 外ケース
13 リブ
14 カバー部材
15 アッパカバー
16 ロアカバー

Claims (4)

  1. 基板上に電子部品が装着されるとともに、前記基板の少なくとも一端部に相手側wコネクタを受け入れるコネクタ部が設けられた電子制御ユニットと、
    該電子制御ユニットが、設置状態で前記コネクタ部を上方にして収容されるケース体とを備え、
    該ケース体の下壁部が、ケース体の周壁に沿って形成された複数の水抜き孔を備える電気接続箱であって、
    前記ケース体が、前記基板の板面方向に沿って二つ割構造に形成された第1ケース体と第2ケース体とを備え、
    該第1ケース体と第2ケース体との各上壁部が、前記コネクタ部に周囲から嵌合する嵌合部を備えるとともに、前記第1ケース体と第2ケース体との各分割部が、互いに嵌合する嵌合部を備えていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記コネクタ部が、前記基板上に固定されて該基板と接続した端子を保持するコネクタホルダと、該コネクタホルダから突出する端子を収容するコネクタハウジングとを備え、前記第1ケース体と第2ケース体との各上壁部が、前記コネクタホルダに周囲から嵌合してなることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 前記電子制御ユニットを収容したケース体の外部に、さらに、ケース体と間隔をあけた内ケースと外ケースとを備える筒体状のフレームケースが設けられ、該フレームケースの開放端部にカバー部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気接続箱。
  4. 前記フレームケースの下壁部が複数の水抜き孔を備え、該水抜き孔が前記ケース体の下壁部の水抜き孔に対して周方向に異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項3記載の電気接続箱。
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