JP2007336376A - 映像特殊効果装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】煩雑な操作を行うことなく、2種類のフォーマットの映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた位置に特殊効果を施す。
【解決手段】操作手段22で指定される各位置に対応して、第1のフォーマットの映像の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する調整値を第1の位置調整値記憶手段19に記憶し、第2のフォーマットの映像の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する調整値を第2の位置調整値記憶手段20に記憶する。操作手段22で位置が指定されると、制御手段17は、指定された位置に対応する位置調整値記憶手段19内の調整値に基づき、第1のフォーマットの映像が入力する第1の映像特殊効果手段11を制御し、指定された位置に対応する位置調整値記憶手段20内の調整値に基づき、第2のフォーマットの映像が入力する第2の映像特殊効果手段14を制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、映像に特殊効果を施す映像特殊効果装置及びその制御方法に関し、特に、2種類のフォーマットの映像に対して同時に特殊効果を施す映像特殊効果装置及びその制御方法に関する。
近年、テレビジョン放送の分野では、高解像度のHD(High Definition)フォーマットによる番組制作や放送が行われるようになり、同時に従来からのSD(Standard Definition)フォーマットによる放送も維持されている。このため、同じ内容の映像を、HDフォーマットとSDフォーマットの2種類で同時に放送することが行われている。
一方で、番組制作時や放送時には、エフェクトスイッチャーと呼ばれる映像特殊効果装置を用いて、キーイングにより、映像に字幕を重畳したり、画面の一部に別の子画面を配置する(ピクチャー・イン・ピクチャー)ことが広く行われている。
従来、こうした特殊効果を施した2種類のフォーマットの映像を生成する方法としては、次の(1)または(2)の方法が用いられていた。
(1)図1に示すように、操作パネル101から1つの特殊効果回路102を制御する。特殊効果回路102には、元のフォーマット(HDフォーマット,SDフォーマットのうちのいずれか一方のフォーマット)の映像信号を入力させる。操作者は、特殊効果回路102への入力映像をモニター(図示略)で確認しながら、操作パネル101により、字幕を重畳したり子画面を配置する位置を、画面上の座標で指定する。そして、この操作に基づいて特殊効果回路102でキーイングによって特殊効果を施した映像を、そのまま出力するとともに、フォーマットコンバータ103でもう一方のフォーマットに変換して出力する。
(2)図2に示すように、操作パネル111から同時に2つの特殊効果回路112,113を制御する。元のフォーマット(HDフォーマット,SDフォーマットのうちのいずれか一方のフォーマット)の映像信号を、そのまま特殊効果回路112に入力させると同時に、フォーマットコンバータ114でもう一方のフォーマットに変換して特殊効果回路113に入力させる。操作者は、特殊効果回路112,113のうちのいずれか一方への入力映像をモニター(図示略)で確認しながら、操作パネル111により、字幕を重畳したり子画面を配置する位置を、画面上の座標で指定する。そして、この操作に基づいて特殊効果回路112,113でそれぞれキーイングによって特殊効果を施した映像を、そのまま出力する。
ところで、テレビジョン放送において付加価値の高い映像を放送するためには、HDフォーマット,SDフォーマットというそれぞれのフォーマットに応じて最適な位置に字幕を重畳したり子画面を配置することが望まれる。しかし、上記(1),(2)の方法では、HDフォーマットとSDフォーマットとのアスペクト比の相違から、それぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果を施すことが困難であった。このことを、図3〜図5を用いて説明する。
図4は、上記(1),(2)の方法によってHDフォーマット,SDフォーマットの映像に字幕が重畳される様子を例示する図である。
図4(a),(b)は、それぞれ同じ内容のHDフォーマット,SDフォーマットの映像を示す。HDフォーマットの映像のアスペクト比は16:9であり、SDフォーマットの映像のアスペクト比は4:3である。
図4(c),(d)は、図1に示した上記(1)の方法によって字幕が重畳された状態を示す。このうち、図4(c)は、図4(a)のHDフォーマットの映像を特殊効果回路102に入力させ、このHDフォーマットの映像をモニターで確認しながら、操作パネル101で、図3(a)に示すように16:9の画面上の座標(画面中心から画面の端までの距離を100%として画面中心からの距離を相対的に表す(したがってまた画面の端との距離を相対的に表す)値)を67%と指定して、縦幅33%の字幕(映像の解説文)を特殊効果回路102で重畳した状態を示す。画面の下端に字幕が重畳されている。
他方、図4(d)は、図4(c)の映像を、フォーマットコンバータ103でSDフォーマットに変換(映像部分の上下に余白の部分を付加する形式であるレターボックス形式で変換)した状態を示す。映像部分の上下に余白の部分が付加されたことにより、字幕の位置が上側に寄ってしまっている。したがって、SDフォーマットの映像では最適な位置(ここでは、HDフォーマットの映像と同じく画面の下端)に字幕を重畳できていない。
図4(e),(f)は、図2に示した上記(2)の方法によって字幕が重畳された状態を示す。このうち、図4(e)は、図4(a)のHDフォーマットの映像をそのまま特殊効果回路112に入力させ、このHDフォーマットの映像をモニターで確認しながら操作パネル111で図3(a)のように16:9の画面上の座標を67%と指定して、縦幅33%の字幕(映像の解説文)を特殊効果回路112で重畳した状態を示す。画面の下端に字幕が重畳されている。
他方、図4(f)は、図4(a)のHDフォーマットの映像を、フォーマットコンバータ114で図4(b)のようなSDフォーマットに変換(レターボックス形式で変換)して特殊効果回路113に入力させ、特殊効果回路113で字幕を重畳した状態を示す。操作パネル111で座標を67%と指定したので、SDフォーマットの4:3の画面上でも、図3(b)に示すように座標67%の位置に字幕が重畳される。しかし、映像部分の上下に余白の部分が付加されたことにより字幕の縦幅は33%よりも小さくなるので、字幕の位置が上側に寄ってしまっている。したがって、SDフォーマットの映像では最適な位置(ここでは、HDフォーマットの映像と同じく画面の下端)に字幕を重畳できていない。
図5は、上記(1),(2)の方法によってHDフォーマット,SDフォーマットの映像に子画面が配置される様子を例示する図である。
図5(a),(b)は、それぞれ同じ内容のHDフォーマット,SDフォーマットの映像を示す。
図5(c),(d)は、図1に示した上記(1)の方法によって字幕が重畳された状態を示す。このうち、図5(c)は、図5(a)のHDフォーマットの映像を特殊効果回路102に入力させ、このHDフォーマットの映像をモニターで確認しながら操作パネル101で16:9の画面上での座標を指定して、特殊効果回路102で子画面(人物の映像の画面)を配置した状態を示す。画面の上端付近に子画面が配置されている。
図5(d)は、図5(c)の映像を、フォーマットコンバータ103でSDフォーマットに変換(レターボックス形式で変換)した状態を示す。映像部分の上下に余白の部分が付加されたことにより、子画面の位置が下側に寄ってしまっている。したがって、SDフォーマットの映像では最適な位置(ここでは、HDフォーマットの映像と同じく画面の上端付近)に子画面を配置できていない。
図5(e),(f)は、図2に示した上記(2)の方法によって字幕が重畳された状態を示す。このうち、図5(e)は、図5(a)のHDフォーマットの映像をそのまま特殊効果回路112に入力させ、このHDフォーマットの映像をモニターで確認しながら操作パネル111で16:9の画面上での座標を指定して、特殊効果回路112で子画面(人物の映像の画面)を配置した状態を示す。画面の上端付近に子画面が配置されている。
図5(f)は、図5(a)のHDフォーマットの映像を、フォーマットコンバータ114で図5(b)のようなSDフォーマットに変換(レターボックス形式で変換)して特殊効果回路113に入力させ、特殊効果回路113で子画面(人物の映像の画面)を配置した状態を示す。SDフォーマットの4:3の画面上でも、操作パネル111で指定したのと同じ座標の位置に子画面が配置される。しかし、映像部分の上下に余白の部分が付加されたことにより子画面の縦幅が小さくなるので、子画面の位置が下側に寄ってしまっている。したがって、SDフォーマットの映像では最適な位置(ここでは、HDフォーマットの映像と同じく画面の上端付近)に子画面を配置できていない。
このように、特殊効果を施した2種類のフォーマットの映像を生成する従来の方法では、HDフォーマットの映像とSDフォーマットの映像とのアスペクト比の相違から、それぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果を施すことが困難であった。
ここで、図2に示した上記(2)の方法において、HDフォーマットの映像とSDフォーマットの映像との両方を同時並行的にモニターで確認しながら、操作パネル111で16:9の画面上での座標と4:3の画面上での座標とを同時並行的に別々に指定するようにすれば、それぞれのフォーマットに応じて画面上の最適な位置に特殊効果を施すことは可能になる。しかし、2つの映像を同時並行的にモニターで確認することは煩雑である。また、本出願人は画面上でのピクチャー・イン・ピクチャー等の位置を簡単な操作で指定するための発明(特許文献1参照)を提案済みであるが、この発明を用いても、16:9の画面上での座標と4:3の画面上での座標とを同時並行的に別々に指定することはやはり煩雑である。
特開平11−205670号公報
本発明は、上述の点に鑑み、煩雑な操作を行うことなく、2種類のフォーマットの映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果を施すことを課題とする。
この課題を解決するために、本発明に係る映像特殊効果装置は、画面上の位置を指定するための操作手段と、入力する第1のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第1の映像特殊効果手段と、入力する第2のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第2の映像特殊効果手段と、この操作手段で指定される各々の位置に対応して、この第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を記憶した第1の位置調整値記憶手段と、この操作手段で指定される各々の位置に対応して、この第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を記憶した第2の位置調整値記憶手段と、この操作手段で位置が指定されたことに応じて、この指定された位置に対応するこの第1の位置調整値記憶手段内のこの第1の調整値に基づいてこの第1の映像特殊効果手段を制御するとともに、この指定された位置に対応するこの第2の位置調整値記憶手段内のこの第2の調整値に基づいてこの第2の映像特殊効果手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る映像特殊効果装置の制御方法は、画面上の位置を指定するための操作手段と、入力する第1のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第1の映像特殊効果手段と、入力する第2のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第2の映像特殊効果手段とを有する映像特殊効果装置の制御方法において、この操作手段で指定される各々の位置に対応して、この第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を第1の位置調整値記憶手段に記憶する第1のステップと、この操作手段で指定される各々の位置に対応して、この第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を第2の位置調整値記憶手段に記憶する第2のステップと、この操作手段で位置が指定されたことに応じて、この指定された位置に対応するこの第1の位置調整値記憶手段内のこの第1の調整値に基づいてこの第1の映像特殊効果手段を制御するとともに、この指定された位置に対応するこの第2の位置調整値記憶手段内のこの第2の調整値に基づいてこの第2の映像特殊効果手段を制御する第3のステップとを有することを特徴とする。
上記発明によれば、操作手段で指定される画面上の各位置に対応して、第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値と、第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値との、2通りの調整値がそれぞれ記憶される。そして、操作手段で画面上の或る位置が指定されると、その指定された位置に対応する第1の調整値,第2の調整値にそれぞれ基づいて第1の映像特殊効果手段,第2の映像特殊効果手段がそれぞれ制御されることにより、第1の映像特殊効果手段,第2の映像特殊効果手段にそれぞれ入力する第1のフォーマット,第2のフォーマットの映像信号に対して、それぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果が施される。
したがって、操作者が、第1のフォーマット,第2のフォーマットのうちのいずれか一方の映像をモニター等で確認しながら画面上の位置を指定する操作を一度行うだけで、第1のフォーマット,第2のフォーマットの映像に対して、自動的にそれぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果が施される。これにより、煩雑な操作を行うことなく、第1のフォーマット,第2のフォーマットの2種類のフォーマットの映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果を施すことができる。
次に、本発明に係る別の映像特殊効果装置は、画面上の位置を指定するための操作手段と、入力する第1のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第1の映像特殊効果手段と、入力する第2のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第2の映像特殊効果手段と、この操作手段で指定された位置に対応して、この第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を計算するための演算を行う第1の演算処理手段と、この操作手段で指定された位置に対応して、この第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を計算するための演算を行う第2の演算処理手段と、この第1の演算処理手段によって計算されたこの第1の調整値に基づいてこの第1の映像特殊効果手段を制御するとともに、この第2の演算処理手段によって計算されたこの第2の調整値に基づいてこの第2の映像特殊効果手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る別の映像特殊効果装置の制御方法は、画面上の位置を指定するための操作手段と、入力する第1のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第1の映像特殊効果手段と、入力する第2のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第2の映像特殊効果手段とを有する映像特殊効果装置の制御方法において、この操作手段で指定された位置に対応して、この第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を計算するための演算を行う第1のステップと、この操作手段で指定された位置に対応して、この第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を計算するための演算を行う第2のステップと、この第1の演算処理手段によって計算されたこの第1の調整値に基づいてこの第1の映像特殊効果手段を制御するとともに、この第2の演算処理手段によって計算されたこの第2の調整値に基づいてこの第2の映像特殊効果手段を制御する第3のステップとを有することを特徴とする。
上記発明によれば、操作手段で画面上の或る位置が指定されると、その指定された位置に対応して第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を計算するための第1の演算処理と、その指定された位置に対応して第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を計算するための第2の演算処理との、2通りの演算処理が実行される。そして、第1の演算処理,第2の演算処理によってそれぞれ計算した第1の調整値,第2の調整値に基づいて特殊効果を施すように第1の映像特殊効果手段,第2の映像特殊効果手段がそれぞれ制御されることにより、第1の映像特殊効果手段,第2の映像特殊効果手段にそれぞれ入力する第1のフォーマット,第2のフォーマットの映像信号に対して、それぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果が施される。
したがって、操作者が、第1のフォーマット,第2のフォーマットのうちのいずれか一方の映像をモニター等で確認しながら画面上の位置を指定する操作を一度行うだけで、第1のフォーマット,第2のフォーマットの映像に対して、自動的にそれぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果が施される。これにより、煩雑な操作を行うことなく、第1のフォーマット,第2のフォーマットの2種類のフォーマットの映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果を施すことができる。
本発明によれば、煩雑な操作を行うことなく、2種類のフォーマットの映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた画面上の位置に特殊効果を施すことができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。図6は、本発明を適用したエフェクトスイッチャーの全体構成例を示す図である。このエフェクトスイッチャーでは、主ユニット1と操作パネル2とが、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)のような通信路3で接続されている。
主ユニット1には、それぞれビデオカメラやVTR等から映像信号を入力するための入力ライン4(1)〜4(9)と、2組のミックス/エフェクトバンク(以下単にバンクと呼ぶ)5及び6と、フォーマットコンバータ7及び8と、主ユニット1内の各部を制御するマイクロコンピュータ17とが設けられている。
このエフェクトスイッチャーに入力する映像には、アスペクト比16:9のHDフォーマットの映像とアスペクト比4:3のSDフォーマットの映像との両方が存在するが、各入力ライン4(1)〜4(9)にそれぞれどちらのフォーマットの映像を入力させるかは、予めエフェクトスイッチャーのセットアップ時に設定されている。
バンク5には、入力ライン4(1)〜4(9)の映像が、フォーマットコンバータ7を介して送られる。フォーマットコンバータ7は、入力ライン4(1)〜4(9)の映像のうち、SDフォーマットの映像はアスペクト比16:9のHDフォーマットにフォーマット変換して出力し、HDフォーマットの映像はフォーマット変換することなくそのまま出力する。したがって、フォーマットコンバータ7からはアスペクト比16:9のHDフォーマットの映像のみが出力するので、バンク5にはアスペクト比16:9のHDフォーマットの映像のみが送られる。
バンク5には、キー映像選択スイッチ9と、背景映像選択スイッチ10と、特殊効果回路11とが設けられている。背景映像選択スイッチ10は、入力ライン4(1)〜4(9)の映像から、背景映像を選択するためのスイッチである。キー映像選択スイッチ9は、入力ライン4(1)〜4(9)の映像から、キーイングのために用いる映像を選択するためのスイッチであり、キーフィル信号(背景映像に前景として重ねる字幕や子画面の映像自体)を選択するスイッチ9aと、キーソース信号(キーフィル信号を重ねる領域や、背景映像を切り抜く形状や、背景映像に対するキーフィル信号の濃度を指定する映像)を選択するスイッチ9bとで構成されている。
特殊効果回路11は、背景映像選択スイッチ10で選択された背景映像に対して、背景映像選択スイッチ9で選択された映像を用いたキーイングにより、字幕の重畳やピクチャー・イン・ピクチャーといった特殊効果を施す回路である。特殊効果回路11で特殊効果を施されたHDフォーマット映像信号は、出力ライン15から主ユニット1の外部に出力される。
バンク6には、入力ライン4(1)〜4(9)の映像が、フォーマットコンバータ7とフォーマットコンバータ8との両方を介して送られる。前述のようにフォーマットコンバータ7からはアスペクト比16:9のHDフォーマットの映像のみが出力されるが、フォーマットコンバータ8は、フォーマットコンバータ7からの映像を全てアスペクト比4:3のSDフォーマットにフォーマット変換して出力する。したがって、バンク6にはアスペクト比4:3のSDフォーマットの映像のみが送られる。なお、別の例として、外部から入力ライン4(1)〜4(9)に供給される映像を、フォーマットコンバータ8のみを経由してバンク6に送り、そのうちのHDフォーマットの映像のみをフォーマットコンバータ8でSDフォーマットに変換するようにしても、やはりアスペクト比4:3のSDフォーマットの映像のみをバンク6に送ることができる。
バンク5の構成はバンク6と共通しており、キー映像選択スイッチ12と、背景映像選択スイッチ13と、特殊効果回路14とが設けられている。特殊効果回路14で特殊効果を施されたSDフォーマット映像信号は、出力ライン16から主ユニット1の外部に出力される。
操作パネル2には、ボタン配置部21及びパラメータ入力操作部22がパネル面上に設けられるとともに、マイクロコンピュータ23が設けられている。
ボタン配置部21には、主ユニット1の各バンク5,6のキー映像選択スイッチ9,12を制御するためのキー選択操作部21aと、主ユニット1の各バンク5,6の背景映像選択スイッチ10,13を制御するための背景選択操作部21bとが配置されている。
パラメータ入力操作部22は、主ユニット1の各バンク5,6の特殊効果回路11,14を制御するための各種のパラメータを、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)や回転ダイヤル等によって入力するための操作部である。パラメータ入力操作部22で入力されるパラメータには、背景映像の画面上で特殊効果を施す位置(字幕の重畳や子画面の配置を行う位置)に関するパラメータや、字幕や子画面の縮小率を指定するパラメータ等が存在する。
本発明の特徴として、パラメータ入力操作部22では、背景映像の画面上で特殊効果を施す位置に関するパラメータとしては、図3(a),(b)に示したような座標ではなく、画面の四隅(左上隅,右上隅,左下隅,右下隅)や端(上端,下端,左端,右端)のうちのいずれかを指定するパラメータや、操作者の感性による画面構成を目的として予め設定したパラメータを入力するようになっている。
また、パラメータ入力操作部22で入力されるパラメータには、HDフォーマットとSDフォーマットとで共通の項目と、HDフォーマットとSDフォーマットとで共通ではない項目とが存在しており、いずれの項目のパラメータが入力されたかは、パラメータの種類によって判別可能になっている。特殊効果を施す位置に関するパラメータは、HDフォーマットとSDフォーマットとで共通ではない項目である。
マイクロコンピュータ23は、ボタン配置部21やパラメータ入力操作部22の操作に応じて、ボタン配置部21やパラメータ入力操作部22の制御(例えば、操作された押しボタンに内蔵されているLEDを点灯させる制御等)を行うとともに、操作内容を示す信号を操作パネル2から通信路3を介して主ユニット1のマイクロコンピュータ17に送る。
主ユニット1のマイクロコンピュータ17は、この操作パネル2のマイクロコンピュータ23からの信号に基づいて主ユニット1内の各部を制御するが、本発明の特徴として、内部のメモリ18に、第1の位置調整値記憶部19の領域と第2の位置調整値記憶部20の領域とを設けている。
これらの位置調整値記憶部19,20には、パラメータ入力操作部22で入力されるパラメータのうち、HDフォーマットとSDフォーマットとで共通ではない項目のパラメータに対応して、HDのフォーマット用の第1の調整値,SDのフォーマット用の第2の調整値がそれぞれ記憶されている。
図7は、同じパラメータに対応した位置調整値記憶部19,20の記憶内容の一部を例示する図である。パラメータ1〜パラメータ4は、それぞれHDフォーマットとSDフォーマットとで共通ではない項目のパラメータであり、各パラメータ1〜パラメータ4に対応して、第1の調整値,第2の調整値がそれぞれ位置調整値記憶部19,位置調整値記憶部20に記憶されている。
このうち、パラメータ1は、特殊効果を施す位置として画面の下端を指定するパラメータである。このパラメータ1に対応する第1の調整値67は、HDフォーマットの映像の16:9の画面の下隅に縦幅33%の字幕を重畳したり縦幅33%の子画面を配置する場合の画面中心から画面下端方向への距離(図3(a)に示した座標)である。
また、このパラメータ1に対応する第2の調整値75は、HDフォーマットの映像をSDフォーマットに変換(レターボックス形式で変換)した映像の4:3の画面の下隅に同じ字幕を重畳したり同じ子画面を配置する場合の画面中心から画面下端方向への距離(図3(b)に示した座標)である。16:9の画面において縦幅33%の字幕や子画面は、レターボックス形式の4:3の画面では、映像部分の上下に余白の部分が付加されたことにより、縦幅が33×{(4/3)/(16/9)}≒25%に小さくなる。そこで、この縦幅25%に対応させて、第2の調整値を75としている。
図7には省略しているが、位置調整値記憶部19,20には、パラメータ1に対応して、16:9の画面での縦幅が33%以外の大きさの字幕や子画面についての第1の調整値,第2の調整値もそれぞれ記憶されている。同様に、画面の四隅のうちのいずれかや上端や左端や右端を指定するパラメータについても、字幕や子画面のサイズ(縦幅や横幅)の大きさに応じて、複数通りの第1の調整値,第2の調整値がそれぞれ対応して記憶されている。
パラメータ2〜パラメータ4は、操作者の感性による画面構成を目的として予め設定したパラメータである。これらのパラメータ2〜パラメータ4に対応する第1の調整値,第2の調整値は、それぞれ16:9の画面,4:3の画面に妥当な値として操作者によって設定された値である。
図8は、マイクロコンピュータ17が、パラメータ入力操作部22の操作時(操作パネル2のマイクロコンピュータ23から、パラメータ入力操作部22の操作内容を示す信号が送られたとき)に実行する処理を示すフローチャートである。この処理では、最初に、パラメータ入力操作部22で入力されたパラメータの種類Kを示す情報を取得する(ステップS1)。
続いて、この種類Kのパラメータが、HDフォーマットとSDフォーマットとで共通な項目であるか否かを判断する(ステップS2)。ノーであれば、位置調整値記憶部19から、種類Kのパラメータに対応する第1の調整値p1を読み出す(ステップS3)。なお、前述のように、画面の四隅や端のうちのいずれかを指定するパラメータには、字幕や子画面のサイズ(縦幅または横幅)に応じて複数通りの第1の調整値が対応して記憶されているが、その場合には、ステップS3では、操作パネル2のボタン配置部21のキー選択操作部21aで選択された字幕や子画面のサイズ(パラメータ入力操作部22で字幕や子画面を縮小するパラメータが入力された場合にはその縮小率を乗じたサイズ)に応じた第1の調整値p1を読み出す。例えば、種類Kが画面の下隅を指定するパラメータであり、16:9の画面での字幕や子画面のサイズが33%であれば、図7の第1の調整値67をp1として読み出す。
そして、この調整値p1に基づく位置(例えば、調整値p1が図7の67であれば、16:9の画面の下端)に字幕を重畳したり子画面を配置するように特殊効果回路11を制御する(ステップS4)。
続いて、位置調整値記憶部20から、種類Kのパラメータに対応する第2の調整値p2を読み出す(ステップS5)。ステップS5でも、画面の四隅や端のうちのいずれかを指定するパラメータの場合には、キー選択操作部21aで選択された字幕や子画面のサイズ(パラメータ入力操作部22で字幕や子画面を縮小するパラメータが入力された場合にはその縮小率を乗じたサイズ)に応じた第2の調整値p2を読み出す。例えば、種類Kが画面の下隅を指定するパラメータであり、16:9の画面での字幕や子画面のサイズが33%であれば、図7の第2の調整値75をp2として読み出す。
そして、この調整値p2に基づく位置(例えば、調整値p2が図7の75であれば、4:3の画面の下端)に字幕を重畳したり子画面を配置するように特殊効果回路14を制御する(ステップS6)。そして処理を終了する。
ステップS2でイエスであれば、種類Kのパラメータによって特殊効果回路11,14をそれぞれ制御して(ステップS7,S8)、処理を終了する。
次に、このエフェクトスイッチャーにおいて、バンク5の背景映像選択スイッチ10とバンク6の背景映像選択スイッチ13とで同じ入力ラインを選択するとともに、バンク5のキー映像選択スイッチ9とバンク6のキー映像選択スイッチ12とで同じ入力ラインの映像を選択して、特殊効果回路11と特殊効果回路14とで同時に特殊効果を施す様子について説明する。
図9は、図4(a),(b)に示したのと同じ背景映像に、図4(c),(d)や図4(e),(f)に示したのと同じ字幕(映像の解説文)を重畳する様子を示す図である。
図9(a),(b)は、それぞれ背景映像選択スイッチ10,背景映像選択スイッチ13から特殊効果回路11,特殊効果回路14に送られるHDフォーマットの背景映像,SDフォーマットの背景映像(HDフォーマットの背景映像をフォーマットコンバータ8によりレターボックス形式でSDフォーマットに変換したもの)を示しており、図4(a),(b)に示したのと同じものである。
操作者が、モニター等でこのHDフォーマット,SDフォーマットの背景映像のうちのいずれか一方を確認しながら、操作パネル2のパラメータ入力操作部22で、特殊効果を施す位置に関するパラメータとして画面の下隅を指定するパラメータを入力すると、図9(a)のHDフォーマットの背景映像には、図8に示したマイクロコンピュータ17の処理のステップS1〜S4に基づき、特殊効果回路11により、図9(c)に示すように16:9の画面の下端に字幕(映像の解説文)が重畳される。
また、図9(b)のSDフォーマットの背景映像には、図8に示したマイクロコンピュータ17の処理のステップS5〜S6に基づき、特殊効果回路14により、図9(d)に示すように4:3の画面の下端に同じ字幕が重畳される。
このようにして、HDフォーマット,SDフォーマットの2種類のフォーマットの背景映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた最適の位置(ここでは共に画面の下端)に字幕が重畳される。
図10は、図5(a),(b)に示したのと同じ背景映像に、図5(c),(d)や図5(e),(f)に示したのと同じ子画面(人物の映像)を配置する様子を示す図である。
図10(a),(b)は、それぞれ特殊効果回路11,特殊効果回路14に送られるHDフォーマットの背景映像,SDフォーマットの背景映像(HDフォーマットの背景映像をフォーマットコンバータ8によりレターボックス形式でSDフォーマットに変換したもの)を示しており、図5(a),(b)に示したのと同じものである。
操作者が、モニター等でこのHDフォーマット,SDフォーマットの背景映像のうちのいずれか一方を確認しながら、操作パネル2のパラメータ入力操作部22で、特殊効果を施す位置に関するパラメータとして画面の上隅を指定するパラメータを入力すると、図10(a)のHDフォーマットの背景映像には、図8に示したマイクロコンピュータ17の処理のステップS1〜S4に基づき、特殊効果回路11により、図10(c)に示すように画面の上端付近に子画面が配置される。
また、図10(b)のSDフォーマットの背景映像には、図8に示したマイクロコンピュータ17の処理のステップS5〜S6に基づき、特殊効果回路14により、図10(d)に示すように画面の上端付近に子画面が配置される。
このようにして、HDフォーマット,SDフォーマットの2種類のフォーマットの背景映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた最適の位置(ここでは共に画面の上端付近)に子画面が配置される。
このように、このエフェクトスイッチャーでは、操作者が、HDフォーマット,SDフォーマットの背景映像のうちのいずれか一方をモニター等で確認しながら画面上の位置を指定する操作を一度行うだけで、HDフォーマット,SDフォーマットの背景映像に対して、自動的にそれぞれのフォーマットに応じて最適な位置に字幕が重畳されたり子画面が配置される。これにより、煩雑な操作を行うことなく、HDフォーマット,SDフォーマットの2種類のフォーマットの映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた最適な画面上の位置に特殊効果を施して、付加価値の高い映像を放送することができる。
なお、ここでは、図9(c),(d)や図10(c),(d)に示したように、HDフォーマットの背景映像に字幕を重畳したり子画面を配置する際の最適な位置と、SDフォーマットの背景映像に字幕を重畳したり子画面を配置する際の最適な位置とが同じである(共に画面の下端や画面の上端付近である)として説明を行った。これに対し、HDフォーマットの背景映像に字幕を重畳したり子画面を配置する際の最適な位置と、SDフォーマットの背景映像に字幕を重畳したり子画面を配置する際の最適な位置とが別である場合にも、それに応じて、位置調整値記憶部19,20に同じパラメータに対応して記憶する第1の調整値,第2の調整値を決定すれば(例えば、図7においてパラメータ1に対応する第2の調整値を75以外の値に決定すれば)、やはり、HDフォーマット,SDフォーマットの2種類のフォーマットの映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた最適な画面上の位置に特殊効果を施すことができる。
また、ここでは、図7でパラメータ1について示したように、位置調整値記憶部19,20に、画面の四隅や端のうちのいずれかを指定するパラメータに対応して、図3(a),(b)に示した座標を第1の調整値,第2の調整値として記憶している。しかし、別の例として、画面の四隅や端のうちのいずれかを指定するパラメータに対応して、HDフォーマットの16:9の画面の端からのマージン値を第1の調整値として位置調整値記憶部19に記憶するとともに、SDフォーマットの4:3の画面の端からのマージン値を第2の調整値として位置調整値記憶部20に記憶し、図8の処理のステップS4,S6では、画面の端との距離がそれぞれこのフォーマット毎のマージン値となるような画面上の座標を計算して、その座標の位置に字幕を重畳したり子画面を配置するように特殊効果回路11,14を制御するようにしてもよい。
あるいはまた、こうしたマージン値に代えて、図11に例示するように、画面の四隅や端のうちのいずれかを指定するパラメータ(ここでは、右上隅を指定するパラメータと、左上隅を指定するパラメータ)に対応して、HDフォーマットの16:9の画面の端から或るマージンを持った座標(x,y)(図3(a)のような%の値による横方向,縦方向の座標)を直接指定する固定値を第1の調整値として位置調整値記憶部19に記憶するとともに、SDフォーマットの4:3の画面の端から或るマージンを持った座標(x,y)(図3(b)のような%の値による横方向,縦方向の座標)を直接指定する固定値を第2の調整値として位置調整値記憶部20に記憶し、図8の処理のステップS4,S6では、位置の計算を行うことなく、このフォーマット毎の固定値の位置に字幕を重畳したり子画面を配置するように特殊効果回路11,14を制御してもよい。
また、ここでは、図7を用いて説明したように、画面上の1つの位置(パラメータ1では画面の下隅)を規定する座標を、第1の調整値,第2の調整値として位置調整値記憶部19,20に記憶している。しかし、別の例として、特殊効果を施す領域(字幕を重畳したり子画面を配置する領域)の左右両端または上下両端の位置や、さらには特殊効果を施す領域の上下左右の全ての端の位置を規定する座標を、位置調整値記憶部19,20に第1の調整値,第2の調整値として記憶するようにしてもよい。
そして、このように特殊効果を施す領域の2以上の端の位置を規定することにより、間接的に画面上で特殊効果を施す領域のサイズ(字幕や子画面のサイズ)を決定することになるので、図8の処理のステップS4やS6では、その決定されるサイズに応じて、操作パネル2のボタン配置部21のキー選択操作部21aで選択された字幕や子画面のサイズを調整する(例えば、調整値によって決定されるサイズよりも、選択された字幕や子画面のサイズのほうが大きい場合には、選択された字幕や子画面のサイズを、調整値によって決定されるサイズに一致させるように縮小する)ような制御も特殊効果回路11に対して行うことが望ましい。
あるいはまた、特殊効果を施す領域のサイズを直接示す情報も第1の調整値,第2の調整値として位置調整値記憶部19,20に記憶し、図8の処理のステップS4やS6では、その情報に基づき、操作パネル2のボタン配置部21のキー選択操作部21aで選択された字幕や子画面のサイズを調整するように特殊効果回路11を制御してもよい。
次に、図12は、本発明を適用したエフェクトスイッチャーの別の全体構成例を示す図であり、図6と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。このエフェクトスイッチャーでは、マイクロコンピュータ17内のメモリ18に、図7に示した位置調整値記憶部19,20の領域の代わりに、第1の演算プログラム記憶部31と、第2の演算プログラム記憶部32の領域を設けている。それ以外のハードウェア構成は、図6のエフェクトスイッチャーと同じである。
演算プログラム記憶部31には、特殊効果を施す位置に関するパラメータがパラメータ入力操作部22で入力されたときに、16:9の画面上で字幕を重畳したり子画面を配置する位置に関する第1の調整値を計算するための第1のサブルーチンが記憶されている。
演算プログラム記憶部32には、特殊効果を施す位置に関するパラメータがパラメータ入力操作部22で入力されたときに、4:3の画面上で字幕を重畳したり子画面を配置する位置に関する第2の調整値を計算するための第2のサブルーチンが記憶されている。
第1のサブルーチンと第2のサブルーチンとは、例えば次の点で相違している。アスペクト比4:3のSDフォーマットの規格制定当時には映像表示手段として一般にCRTが使用されていたが、CRTには画面の上下左右の端の部分に映像を表示しきれないという特性がある。そのため、SDフォーマットの映像を表示する際には、図13に示すように、4:3の画面51の端を除いた領域をセーフティエリアSと定め、必須の映像要素はこのセーフティエリアSの中に収まるようにすることが望ましい。
したがって、HDフォーマットの映像を表示する際には画面の端に字幕を重畳したり子画面を配置する場合でも、SDフォーマットの映像を表示する際には画面の端を避けて字幕を重畳したり子画面を配置することが望ましい。そこで、第2のサブルーチンでは、このセーフティエリア内の座標を計算するようになっているが、第1のサブルーチンでは、こうしたセーフティエリアを考慮することなく座標を計算するようになっている。
図14は、画面の左隅または右隅を指定するパラメータが入力され、字幕や子画面の横幅がw%である場合の、第1のサブルーチン,第2のサブルーチンの計算内容を例示する図である。第1のサブルーチンでは、画面横方向の座標x(図3(a)に示したような座標)を100−w%(すなわち字幕や子画面が画面の左端または右端一杯に位置する座標)にするとともに、画面縦方向の字幕や子画面の長さを200%(すなわち字幕や子画面が画面の下端から上端にかけて一杯に位置する長さ)にしている。
これに対し、第2のサブルーチンでは、画面の左右の端とセーフティエリアとの距離をd%として、画面横方向の座標x(図3(b)に示したような座標)を100−w−d%(すなわち字幕や子画面がセーフティエリアの左端または右端一杯に位置する座標)にしている。また、画面の上下の端とセーフティエリアとの距離をh%として、画面縦方向の字幕や子画面の長さを200−(2×h)%(すなわち字幕や子画面がセーフティエリアの下端から上端にかけて一杯に位置する長さ)にしている。また、元の字幕や子画面の縦方向のサイズのままではこの200−(2×h)%の長さと一致しない場合には、200−(2×h)%の長さと一致させるように縦方向のサイズを調整するための縮小率や拡大率も計算するようになっている。
なお、図14に示した計算式はあくまで一例であり、特殊効果を施す位置に関するパラメータの種類に応じた計算式を第1のサブルーチン,第2のサブルーチンに組み込めばよい。また、セーフティエリア以外の要素を考慮して第1のサブルーチンと第2のサブルーチンとに異なる計算式をに組み込むようにしてもよい。
図15は、この図12のエフェクトスイッチャーにおいて、マイクロコンピュータ17がパラメータ入力操作部22の操作時(操作パネル2のマイクロコンピュータ23から、パラメータ入力操作部22の操作内容を示す信号が送られたとき)に実行する処理を示すフローチャートである。この処理では、最初に、パラメータ入力操作部22で入力されたパラメータの種類Kを示す情報を取得する(ステップS11)。
続いて、この種類Kのパラメータが、HDフォーマットとSDフォーマットとで共通な項目であるか否かを判断する(ステップS12)。ノーであれば、演算プログラム記憶部31から、種類Kのパラメータに対応する第1のサブルーチンを呼び出し、そのサブルーチンによって第1の調整値p1を計算する(ステップS13)。
そして、この調整値p1に基づく位置(例えば、調整値p1が図14のx=100−w%,y=200%であれば、画面の左端または右端一杯であり且つ画面の下端から上端にかけて一杯の位置)に字幕を重畳したり子画面を配置するように特殊効果回路11を制御する(ステップS14)。
続いて、演算プログラム記憶部32から、種類Kのパラメータに対応する第2のサブルーチンを呼び出し、そのサブルーチンによって第2の調整値p2を(必要な場合にはサイズの縮小率や拡大率も)計算する(ステップS15)。
続いて、この第2の調整値p2に基づく位置(例えば、調整値p2が図14のx=100−w−d%,y=200−(2×h)%であれば、セーフティエリアの左端または右端一杯であり且つセーフティエリアの下端から上端にかけて一杯の位置)に字幕を重畳したり子画面を配置するように特殊効果回路14を制御する(ステップS16)。そして処理を終了する。
ステップS12でイエスであれば、種類Kのパラメータによって特殊効果回路11,14をそれぞれ制御して(ステップS17,S18)、処理を終了する。なお、ステップS13やS15で計算に使うパラメータwは、パラメータ入力操作部22から入力される(ステップS11で取り込まれる)ようにしてもよいし、別の記憶領域に(字幕の入力ラインに対応して)記憶しておくようにしてもよい。
次に、この図12のエフェクトスイッチャーにおいて、バンク5の背景映像選択スイッチ10とバンクの背景映像選択スイッチ13とで同じ入力ラインを選択するとともに、バンク5のキー映像選択スイッチ9とバンク6のキー映像選択スイッチ12とで同じ入力ラインの映像を選択して、特殊効果回路11と特殊効果回路14とで同時に特殊効果を施す様子について説明する。
図16は、第1のサブルーチン,第2のサブルーチンが図14に示した計算式である場合に、HDフォーマット,SDフォーマットの背景映像に、それぞれ縦の字幕を重畳する様子を示す図である。図16(a),(b)は、それぞれ背景映像選択スイッチ10,背景映像選択スイッチ13から特殊効果回路11,特殊効果回路14に送られるHDフォーマットの背景映像,SDフォーマットの背景映像(HDフォーマットの背景映像をフォーマットコンバータ8によりレターボックス形式でSDフォーマットに変換したもの)を示している。
操作者が、モニター等でこのHDフォーマット,SDフォーマットの背景映像のうちのいずれか一方を確認しながら、操作パネル2のパラメータ入力操作部22で、特殊効果を施す位置に関するパラメータとして画面の右隅を指定するパラメータを入力すると、図16(a)のHDフォーマットの背景映像には、図15に示したマイクロコンピュータ17の処理のステップS11〜S14に基づき、特殊効果回路11により、図16(g)に示すように縦の字幕(縦の文字列)が16:9の画面の右端一杯且つ画面の下端から上端にかけて一杯の位置に重畳される。
また、図16(b)のSDフォーマットの背景映像には、図15に示したマイクロコンピュータ17の処理のステップS15〜S16に基づき、特殊効果回路14により、図16(h)に示すように同じ字幕(但し縦方向のサイズを調整したもの)が4:3の画面のセーフティエリアSの右端一杯且つセーフティエリアSの下端から上端にかけて一杯の位置に重畳される。
このようにして、HDフォーマット,SDフォーマットの2種類のフォーマットの背景映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた最適の位置(ここでは、HDフォーマットでは表示領域を一杯に活かした位置、SDフォーマットではセーフティエリアを考慮しつつ有効な表示領域を一杯に活かした位置)に字幕が重畳される。
図16(c),(d)は、図1に示した従来の方法によって同じ字幕をHDフォーマット,SDフォーマットの背景映像に重畳した状態を対比させて示している。また、図16(e),(f)は、図2に示した従来の方法によって同じ字幕をHDフォーマット,SDフォーマットの背景映像に重畳した状態を対比させて示している。図16(d)では、4:3の画面の右端(図13に示したセーフティエリアの外)に字幕が重畳されてしまっている。また、図16(f)では、4:3の画面の右端や上端や下端(セーフティエリアSの外)に字幕が重畳されてしまっている。したがって、いずれも、SDフォーマットの映像ではセーフティエリアを考慮した最適な位置に字幕を重畳できていない。
図17は、HDフォーマット,SDフォーマットの背景映像に、それぞれ子画面を配置する様子を示す図である(第1のサブルーチン,第2のサブルーチンは、図14に示した計算式とは異なっている)。図17(a),(b)は、それぞれ背景映像選択スイッチ10,背景映像選択スイッチ13から特殊効果回路11,特殊効果回路14に送られるHDフォーマットの背景映像,SDフォーマットの背景映像(ここでは、HDフォーマットの背景映像をフォーマットコンバータ8により画面の左右部分をカットする形式でSDフォーマットに変換したもの)を示している。
操作者が、モニター等でこのHDフォーマット,SDフォーマットの背景映像のうちのいずれか一方を確認しながら、操作パネル2のパラメータ入力操作部22で、特殊効果を施す位置に関するパラメータとして画面の左上隅を指定するパラメータを入力すると、図17(a)のHDフォーマットの背景映像には、図15に示したマイクロコンピュータ17の処理のステップS11〜S14に基づき、特殊効果回路11により、図17(g)に示すように子画面(人物の映像)が16:9の画面のほぼ左上隅に配置される。
また、図17(b)のSDフォーマットの背景映像には、図15に示したマイクロコンピュータ17の処理のステップS15〜S16に基づき、特殊効果回路14により、図17(h)に示すように同じ子画面(但し横方向及び縦方向のサイズを縮小したもの)が4:3の画面のセーフティエリアSの左上隅に配置される。
このようにして、HDフォーマット,SDフォーマットの2種類のフォーマットの背景映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた最適の位置(ここでは、HDフォーマットでは表示領域をほぼ一杯に活かした位置、SDフォーマットではセーフティエリアを考慮しつつ有効な表示領域を一杯に活かした位置)に子画面が配置される。
図17(c),(d)は、図1に示した従来の方法によって同じ子画面をHDフォーマット,SDフォーマットの背景映像に配置した状態を対比させて示している。また、図17(e),(f)は、図2に示した従来の方法によって同じ子画面をHDフォーマット,SDフォーマットの背景映像に配置した状態を対比させて示している。図17(d)では、子画面の一部が切れてしまっているとともに、4:3の画面の左端(セーフティエリアSの外)に字幕が重畳されてしまっている。また、図17(f)では、4:3の画面の上端や左端(セーフティエリアSの外)に字幕が重畳されてしまっている。したがって、いずれも、SDフォーマットの映像では最適な位置に字幕を重畳できていない。
このように、この図12のエフェクトスイッチャーでも、操作者が、HDフォーマット,SDフォーマットの背景映像のうちのいずれか一方をモニター等で確認しながら画面上の位置を指定する操作を一度行うだけで、HDフォーマット,SDフォーマットの背景映像に対して、自動的にそれぞれのフォーマットに応じて最適な位置に字幕が重畳されたり子画面が配置される。これにより、煩雑な操作を行うことなく、HDフォーマット,SDフォーマットの2種類のフォーマットの映像に対して、それぞれのフォーマットに応じた最適な画面上の位置に特殊効果を施して、付加価値の高い映像を放送することができる。なお、HDフォーマットについても、セーフティエリアを定義して、HDフォーマット用の計算式で制御することは、もちろん可能である。このように、図12のエフェクトスイッチャーでは、単に調整値をフォーマット毎に記憶する場合よりも、フォーマット毎により一層複雑な制御を行うことができる。
なお、ここでは、マイクロコンピュータ17内のメモリ18に演算プログラム記憶部31,32の領域を設け、マイクロコンピュータ17がこれらの演算プログラム記憶部31,32内のサブルーチンを呼び出すことによって第1の調整値,第2の調整値を計算している。しかし、別の例として、この第1の調整値,第2の調整値をそれぞれ計算するための専用の演算回路を設け、その演算回路の計算結果に基づいてマイクロコンピュータ17が特殊効果回路11,14を制御するようにしてもよい。
また、以上の例では背景映像に対して字幕を重畳したり子画面を配置するために本発明を適用しているが、本発明は、それ以外の特殊効果を背景映像の一部の領域に施す場合にも適用してよい。
また、以上の例ではエフェクトスイッチャーに本発明を適用しているが、本発明は、エフェクトスイッチャー以外の装置であって、2種類のフォーマットの映像に対して同時に特殊効果を施すものにも適用してよい。
また、本発明は、3種類以上のフォーマットの映像に対して同時に特殊効果を施す場合にも拡張して適用してよい。
特殊効果を施した2種類のフォーマットの映像を生成する従来の方法を示す図である。 特殊効果を施した2種類のフォーマットの映像を生成する従来の方法を示す図である。 16:9の画面,4:3の画面上の座標を示す図である。 従来の方法によってHDフォーマット,SDフォーマットの映像に字幕が重畳される様子を例示する図である。 従来の方法によってHDフォーマット,SDフォーマットの映像に子画面が配置される様子を例示する図である。 本発明を適用したエフェクトスイッチャーの全体構成例を示す図である。 位置調整値記憶部の記憶内容を例示する図である。 図6のエフェクトスイッチャーにおいてパラメータ入力操作部の操作時に主ユニットのマイクロコンピュータが実行する処理を示すフローチャートである。 図6のエフェクトスイッチャーによってHDフォーマット,SDフォーマットの映像に字幕が重畳される様子を例示する図である。 図6のエフェクトスイッチャーによってHDフォーマット,SDフォーマットの映像に子画面が配置される様子を例示する図である。 位置調整値記憶部に固定値を記憶した例を示す図である。 本発明を適用したエフェクトスイッチャーの別の全体構成例を示す図である。 4:3画面のセーフティエリアを示す図である。 第1のサブルーチン,第2のサブルーチンの計算内容を例示する図である。 図12のエフェクトスイッチャーにおいてパラメータ入力操作部の操作時に主ユニットのマイクロコンピュータが実行する処理を示すフローチャートである。 図12のエフェクトスイッチャーによってHDフォーマット,SDフォーマットの映像に字幕が重畳される様子を、従来の方法と対比して例示する図である。 図12のエフェクトスイッチャーによってHDフォーマット,SDフォーマットの映像に子画面が配置される様子を、従来の方法と対比して例示する図である。
符号の説明
1 主ユニット、 2 操作パネル、 3 通信路、 4(1)〜4(9) 入力ライン、 5,6 バンク、 7,8 フォーマットコンバータ、 9 キー映像選択スイッチ、 10 背景映像選択スイッチ、 11 特殊効果回路、 12 キー映像選択スイッチ、 13 背景映像選択スイッチ、 14 特殊効果回路、 17 マイクロコンピュータ、 19 第1の位置調整値記憶部、 20 第2の位置調整値記憶部、 22 パラメータ入力操作部、 31 第1の演算プログラム記憶部、 32 第2の演算プログラム記憶部

Claims (13)

  1. 画面上の位置を指定するための操作手段と、
    入力する第1のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第1の映像特殊効果手段と、
    入力する第2のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第2の映像特殊効果手段と、
    前記操作手段で指定される各々の位置に対応して、前記第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を記憶した第1の位置調整値記憶手段と、
    前記操作手段で指定される各々の位置に対応して、前記第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を記憶した第2の位置調整値記憶手段と、
    前記操作手段で位置が指定されたことに応じて、前記指定された位置に対応する前記第1の位置調整値記憶手段内の前記第1の調整値に基づいて前記第1の映像特殊効果手段を制御するとともに、前記指定された位置に対応する前記第2の位置調整値記憶手段内の前記第2の調整値に基づいて前記第2の映像特殊効果手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする映像特殊効果装置。
  2. 請求項1に記載の映像特殊効果装置において、
    前記操作手段は、画面の四隅のうちのいずれか及び/画面の端を指定するための操作手段であり、
    前記第1の調整値は、前記第1のフォーマットの映像信号の表示画面の端との距離を示す値であり、
    前記第2の調整値は、前記第2のフォーマットの映像信号の表示画面の端との距離を示す値である
    ことを特徴とする映像特殊効果装置。
  3. 請求項1に記載の映像特殊効果装置において、
    前記第1の調整値は、前記第1のフォーマットの映像信号の表示画面において特殊効果を施す領域の左右の両端及び/または上下の両端を示す値であり、
    前記第2の調整値は、前記第2のフォーマットの映像信号の表示画面において特殊効果を施す領域の左右の両端及び/または上下の両端を示す値であり、
    前記制御手段は、前記第1の調整値によって決定される領域のサイズに応じて、特殊効果を施す領域のサイズを調整させる制御を前記第1の映像特殊効果手段に対して行うとともに、前記第2の調整値によって決定される領域のサイズに応じて、特殊効果を施す領域のサイズを調整させる制御を前記第2の映像特殊効果手段に対して行う
    ことを特徴とする映像特殊効果装置。
  4. 請求項1に記載の映像特殊効果装置において、
    前記第1の調整値は、前記第1のフォーマットの映像信号の表示画面において特殊効果を施す領域のサイズを示す値も含んでおり、
    前記第2の調整値は、前記第2のフォーマットの映像信号の表示画面において特殊効果を施す領域のサイズを示す値も含んでおり、
    前記制御手段は、前記第1の調整値中のサイズの値に応じて、特殊効果を施す領域のサイズを調整させる制御を前記第1の映像特殊効果手段に対して行うとともに、前記第2の調整値中のサイズの値に応じて、特殊効果を施す領域のサイズを調整させる制御を前記第2の映像特殊効果手段に対して行う
    ことを特徴とする映像特殊効果装置。
  5. 請求項1に記載の映像特殊効果装置において、
    前記第1のフォーマットはHD(High Definition)フォーマットであり、前記第2のフォーマットはSD(Standard Definition)フォーマットであることを特徴とする映像特殊効果装置。
  6. 請求項1に記載の映像特殊効果装置において、
    前記第1の映像特殊効果手段,前記第2の映像特殊効果手段は、映像に字幕を重畳する処理及び/または画面の一部に別の子画面を配置する処理をそれぞれ行うことを特徴とする映像特殊効果装置。
  7. 画面上の位置を指定するための操作手段と、
    入力する第1のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第1の映像特殊効果手段と、
    入力する第2のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第2の映像特殊効果手段と
    を有する映像特殊効果装置の制御方法において、
    前記操作手段で指定される各々の位置に対応して、前記第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を第1の位置調整値記憶手段に記憶する第1のステップと、
    前記操作手段で指定される各々の位置に対応して、前記第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を第2の位置調整値記憶手段に記憶する第2のステップと、
    前記操作手段で位置が指定されたことに応じて、前記指定された位置に対応する前記第1の位置調整値記憶手段内の前記第1の調整値に基づいて前記第1の映像特殊効果手段を制御するとともに、前記指定された位置に対応する前記第2の位置調整値記憶手段内の前記第2の調整値に基づいて前記第2の映像特殊効果手段を制御する第3のステップと
    を有することを特徴とする映像特殊効果装置の制御方法。
  8. 画面上の位置を指定するための操作手段と、
    入力する第1のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第1の映像特殊効果手段と、
    入力する第2のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第2の映像特殊効果手段と、
    前記操作手段で指定された位置に対応して、前記第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を計算するための演算を行う第1の演算処理手段と、
    前記操作手段で指定された位置に対応して、前記第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を計算するための演算を行う第2の演算処理手段と、
    前記第1の演算処理手段によって計算された前記第1の調整値に基づいて前記第1の映像特殊効果手段を制御するとともに、前記第2の演算処理手段によって計算された前記第2の調整値に基づいて前記第2の映像特殊効果手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする映像特殊効果装置。
  9. 請求項8に記載の映像特殊効果装置において、
    前記操作手段は、画面の四隅のうちのいずれか及び/画面の端を指定するための操作手段であり、
    前記第1の演算処理手段は、前記第1の調整値として、前記第1のフォーマットの映像信号の表示画面の端との距離を示す値を計算し、
    前記第2の演算処理手段は、前記第2の調整値として、前記第2のフォーマットの映像信号の表示画面の端との距離を示す値を計算する
    ことを特徴とする映像特殊効果装置。
  10. 請求項9に記載の映像特殊効果装置において、
    前記第1のフォーマットはHD(High Definition)フォーマットであり、前記第2のフォーマットはSD(Standard Definition)フォーマットであり、
    前記第1の演算処理手段は、前記第1の調整値として、アスペクト比16:9の画面の端に略等しい位置を計算し、
    前記第2の演算処理手段は、前記第2の調整値として、アスペクト比4:3の画面の端から所定距離離れた位置を計算する
    ことを特徴とする映像特殊効果装置。
  11. 請求項10に記載の映像特殊効果装置において、
    前記第2の演算処理手段は、計算した位置に応じて、特殊効果を施す領域のサイズを調整するための縮小率または拡大率をさらに計算し、
    前記制御手段は、前記第2の演算処理手段によって計算された縮小率または拡大率に応じて、特殊効果を施す領域のサイズを調整させる制御を前記第2の映像特殊効果手段に対して行う
    ことを特徴とする映像特殊効果装置。
  12. 請求項8に記載の映像特殊効果装置において、
    前記第1の映像特殊効果手段,前記第2の映像特殊効果手段は、映像に字幕を重畳する処理及び/または画面の一部に別の子画面を配置する処理をそれぞれ行う
    ことを特徴とする映像特殊効果装置。
  13. 画面上の位置を指定するための操作手段と、
    入力する第1のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第1の映像特殊効果手段と、
    入力する第2のフォーマットの映像信号に対して特殊効果を施す第2の映像特殊効果手段と
    を有する映像特殊効果装置の制御方法において、
    前記操作手段で指定された位置に対応して、前記第1のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第1の調整値を計算するための演算を行う第1のステップと、
    前記操作手段で指定された位置に対応して、前記第2のフォーマットの映像信号の表示画面上で特殊効果を施すべき位置に関する第2の調整値を計算するための演算を行う第2のステップと、
    前記第1の演算処理手段によって計算された前記第1の調整値に基づいて前記第1の映像特殊効果手段を制御するとともに、前記第2の演算処理手段によって計算された前記第2の調整値に基づいて前記第2の映像特殊効果手段を制御する第3のステップと
    を有することを特徴とする映像特殊効果装置の制御方法。
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