JP2007336317A - 適応等化器 - Google Patents

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【課題】無線伝送路の変動にも対応しながら、タップ係数に含まれる推定誤差を低減したい。
【解決手段】レプリカ生成部40から状態遷移推定部46は、遅延時間が異なるように配置された複数のタップを使用しながら等化処理を実行する。伝送路特性推定部48は、トレーニング信号の期間にわたって、トレーニング信号をもとに、複数のタップに対する係数をそれぞれ推定する。また、伝送路特性推定部48は、データ信号の期間にわたって、等化処理を実行して得られた信号をもとに、複数のタップに対する係数をそれぞれ更新する。伝送路特性推定部48は、トレーニング信号の期間にわたって推定した複数のタップ係数のそれぞれをしきい値と比較し、しきい値よりも大きい値の係数のうち、遅延時間が最大となる係数よりも長い遅延時間に対応した係数の値をゼロに設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、適応等化器に関し、特にトレーニング信号とデータ信号で構成されたパケット信号を処理するための適応等化器に関する。
マルチパス環境下において、ディジタル通信の品質が劣化する場合がある。これを解決するために、等化器の使用によって、無線伝送路にて受けた歪みを補正することが有効である。等化器には多くの種類があるが、特に移動体通信では、最尤系列推定(MLSE:Maximum Likelihood Sequence Estimation)が有効である。MLSEでは、一般的に、無線伝送路推定回路とビタビアルゴリズムとが組み合わされている。このようなMLSEは、無線伝送路特性に応じて先行波と遅延波とを合成するので、受信利得を増大できる。そのため、MLSEのBER(Bit Error Rate)特性は、先行波または遅延波の成分を除去または抑圧しながら受信する場合と比較して、一般的に向上する(例えば、非特許文献1参照。)。
堀越淳、「最尤系列推定フィルタ」、ディジタル移動通信のための波形等化技術、株式会社トリケップス、1996年6月、p.77−91
MLSEには、レプリカを生成するためのFIR(Finite Impulse Response)フィルタ部と、FIRフィルタ部でのタップ係数を推定するための伝送路特性推定部とが一般的に含まれている。FIRフィルタ部は、到来波の最大遅延シンボル数がMである場合、少なくともM+1のタップを含むように設計される。到来波の最大遅延シンボル数に対応できるように設計されたFIRフィルタ部において、実際の到来波の最大遅延シンボル数がFIRフィルタ部にて対応可能な最大遅延シンボル数よりも小さい場合、伝送路推定により到来波が存在していないタップであっても値を有する。例えば、FIRフィルタ部のタップ数がM+1である場合において、到来波の最大遅延シンボル数がLであるとする。
ここで、Lは、Mよりも小さい整数である。また、伝送路推定が理想的になされたと仮定すると、1番目のタップ係数からL+1番目のタップ係数によって、到来波のインパルス応答が表現できる。そのため、残りのL+2番目のタップ係数からM+1番目のタップ係数は、「0」の値になるべきである。実際には、伝送路推定によりこれらのタップ係数も値を有するので、レプリカ信号に誤差が生じ、等化特性が劣化する場合がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線伝送路の変動にも対応しながら、タップ係数に含まれる誤差を低減する適応等化器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の適応等化器は、トレーニング信号とデータ信号で構成されたパケット信号を受信する受信部と、受信部において受信したパケット信号に対して、予め記憶したトレーニング信号または等化処理を実行して得られた信号に対する遅延時間が異なるように配置された複数のタップを使用しながら等化処理を実行する等化部と、受信部において受信したパケット信号のトレーニング信号の期間にわたって、受信部において受信したパケット信号と予め記憶したトレーニング信号とをもとに、等化部の複数のタップに対する係数をそれぞれ推定する手段と、受信したパケット信号のデータ信号の期間にわたって、受信部において受信したパケット信号と等化部において等化処理を実行して得られた信号とをもとに、等化部の複数のタップに対する係数をそれぞれ更新する手段とを含む推定部とを備える。推定部は、トレーニング信号の期間にわたって推定した複数のタップに対する係数のそれぞれをしきい値と比較し、しきい値よりも大きい値の係数のうち、遅延時間が最大となる係数よりも長い遅延時間に対応した係数の値をゼロに設定する手段と、設定を実行した後の複数の係数を初期値として、データ信号の期間にわたる更新を実行する手段とを含む。
この態様によると、トレーニング信号の期間の終了時点において、しきい値よりも大きい値の係数のうち、遅延時間が最大となる係数よりも長い遅延時間に対応した係数の値をゼロに設定するので、係数に含まれる誤差を低減できる。
推定部は、ゼロに設定した係数に対しても、データ信号の期間にわたる更新を実行してもよい。この場合、トレーニング信号の期間の終了時点において、ゼロに設定された一部の係数に対しても、データ信号の期間において更新を実行するので、無線伝送路の変動に対応できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、無線伝送路の変動にも対応しながら、タップ係数に含まれる誤差を低減し受信特性を向上できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、伝送路特性の推定を実行しながら、ビタビアルゴリズムも実行する適応等化器に関する。実施例において、適応等化器は、パケット信号を受信しており、当該パケット信号では、トレーニング信号に続いて、データ信号が配置される。適応等化器は、パケット信号を受信すると、トレーニング信号の期間において、伝送路特性を初期推定する。また、適応等化器は、データ信号の期間において、ビタビアルゴリズムを実行するとともに、ビタビアルゴリズムによって推定した信号をフィードバックしながら伝送路特性を更新する。
実際の到来波における最大遅延シンボル数が、適応等化器において等化可能な遅延シンボル数よりも小さい場合、本来ならば0に近い値を有するべきタップ係数がある程度大きな値を有することがある。その結果、これらのタップ係数の誤差が大きくなり、適応等化器の受信特性が劣化する。そのため、本実施例に係る適応等化器は、以下の処理を実行する。適応等化器は、トレーニング信号の期間にわたって伝送路特性の初期推定を実行した後、タップ係数毎にタップ係数の大きさとしきい値とを比較する。また、適応等化器は、しきい値よりも大きいタップ係数のうち、遅延時間が最大となるタップ係数を特定し、特定したタップ係数よりも遅延時間の大きいタップ係数を「0」に設定する。これらのタップには、遅延波が存在しないと想定される。
また、無線伝送路は、一般的に変動している。その結果、トレーニング信号期間において遅延波が存在しないと想定されるタップであっても、データ信号期間において当該タップに遅延波が存在する可能性もある。そのため、本実施例に係る適応等化器は、トレーニング信号期間の終了時点において「0」に設定したタップに対しても、タップ係数の更新を実行する。つまり、トレーニング信号期間の終了時点において「0」に設定したタップも含めた形でタップ係数の更新が実行される。
図1は、本発明の実施例に係る受信装置100の構成を示す。受信装置100は、アンテナ10、RF部12、直交検波部14、AD変換部16、適応等化器18、制御部20を含む。
アンテナ10は、図示しない送信装置から送信されたパケット信号を受信する。パケット信号は、前述のごとく、トレーニング信号とデータ信号とによって構成されており、トレーニング信号のパターンは、受信装置100にとって既知である。またアンテナ10において受信されたパケット信号は、無線周波数帯域に対応する。RF部12は、パケット信号に対して周波数変換を実行することによって、パケット信号の周波数を無線周波数帯域から中間周波数帯域に変換する。また、RF部12は、パケット信号を増幅する。
直交検波部14は、RF部12からの中間周波数帯域のパケット信号を直交検波することによって、ベースバンドのパケット信号を出力する。ベースバンドの信号は、一般的に同相成分と直交成分とによって形成されているが、ここでは、図面を明瞭にするために、ひとつの信号線のみを示す。AD変換部16は、直交検波部14によって変換されたベースバンドのパケット信号に対して、アナログ信号からディジタル信号への変換を実行し、変換したディジタル信号を適応等化器18に出力する。
適応等化器18は、AD変換部16からのディジタル信号に対して、等化処理を実行する。適応等化器18は、MLSEによって構成されており、ビタビアルゴリズムを実行するとともに、伝送路特性を推定する。適応等化器18は、パケット信号のトレーニング信号の期間において、伝送路特性の初期値を推定した後、データ信号の期間において、ビタビアルゴリズムによって推定した信号をフィードバックしながら伝送路特性を更新する。以上の処理によって、図示しない送信装置との間の伝送路特性が変動する場合であっても、適応等化器18は、変動への追従を実行する。制御部20は、受信装置100のタイミング等を制御する。
図2は、適応等化器18の構成を示す。適応等化器18は、レプリカ生成部40、計算部42、ブランチメトリック導出部44、状態遷移推定部46、伝送路特性推定部48、スイッチ部52、トレーニング信号記憶部54を含む。また、レプリカ生成部40は、信号生成部56、FIRフィルタ部58を含む。以下においては、適応等化器18に入力される信号、すなわち図1のAD変換部16から出力されるディジタル信号を受信信号と呼ぶものとする。
レプリカ生成部40に含まれたFIRフィルタ部58と信号生成部56は、受信信号と比較すべきレプリカ信号を生成する。ここで、FIRフィルタ部58に含まれるタップの数と変調方式により、ビタビアルゴリズムのブランチメトリックにおいて考慮される状態遷移の数が決まる。例えば、タップ数が2の場合、現在のひとつ前におけるタイミングでの状態から現在の状態への状態遷移が考慮される。信号生成部56は、FIRフィルタ部58に含まれたタップのそれぞれに対応させながら、送信された信号が示すことのできる値の組合せを出力する。例えば、変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)である場合、ひとつのタップに対して4つの値が対応可能である。また、タップ数が2であれば、送信された信号が示すことのできる値の組合せは、16種類になる。タップ数が増加すれば、組合せは指数関数的に増加する。
そのため、上記の場合、信号生成部56は、16種類の信号の組合せを生成する。なお、トレーニング信号の期間においては、信号生成部56は、16種類の信号の組合せを生成するかわりに、トレーニング信号のパターンを出力する。そのため、信号生成部56は、トレーニング信号のパターンを記憶する。FIRフィルタ部58は、タップ係数として、後述の伝送路特性推定部48からの伝送路特性を使用する。また、FIRフィルタ部58は、信号生成部56からの信号とタップ係数とに対して、畳み込み積分を実行することによって、レプリカ信号を生成する。なお、前述のごとく、受信信号は、ベースバンドの信号であるので、同相成分と直交成分とによって構成されている。そのため、レプリカ信号も同相成分と直交成分とによって構成されている。
計算部42は、FIRフィルタ部58において生成したレプリカ信号と受信信号との誤差を計算する。ここで、誤差の計算のために、ベクトル演算が実行される。また、前述の場合、ひとつの受信信号に対して、16種類のレプリカ信号が生成された場合、計算部42は、ひとつの受信信号に対して、16種類のレプリカ信号との間の誤差を計算する。
ブランチメトリック導出部44は、計算部42において計算した誤差からブランチメトリックを導出する。状態遷移推定部46は、ブランチメトリックからパスメトリックを導出し、導出したパスメトリックによって、パスヒストリを更新する。つまり、状態遷移推定部46は、ブランチメトリックをもとに、ビタビアルゴリズムを使って最尤系列推定を実行することによって、受信信号に対応すべき送信信号を推定する。ここで、レプリカ生成部40、計算部42、ブランチメトリック導出部44、状態遷移推定部46は、受信したパケット信号に対して、予め記憶したトレーニング信号または等化処理を実行して得られた信号に対する遅延時間が異なるように配置された複数のタップを使用しながら等化処理を実行するといえる。なお、レプリカ生成部40、計算部42、ブランチメトリック導出部44、状態遷移推定部46の処理は、公知のビタビアルゴリズムによっても実現可能である。
トレーニング信号記憶部54は、信号生成部56と同様にトレーニング信号のパターンを記憶する。スイッチ部52は、トレーニング信号の期間において、トレーニング信号記憶部54からのトレーニング信号を選択して出力し、データ信号の期間において、状態遷移推定部46にて推定された送信信号を選択して出力する。後者は、最尤系列推定がなされた信号のフィードバックに相当する。
伝送路特性推定部48は、トレーニング信号の期間において、トレーニング信号記憶部54からのトレーニング信号と、計算部42において計算した誤差をもとに伝送路特性、つまりFIRフィルタ部58に含まれる複数のタップに対する係数を導出する。ここで、伝送路特性推定部48は、伝送路特性の導出のために、適応アルゴリズムを実行する。適応アルゴリズムの一例として、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムやRLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムが挙げられる。なお、トレーニング信号は既知であるので、レプリカ生成部40におけるレプリカ信号の生成、状態遷移推定部46におけるパスヒストリの更新は、それに合うように実行される。また、伝送路特性推定部48は、導出している伝送路特性をタップ係数としてFIRフィルタ部58に出力する。
伝送路特性推定部48は、トレーニング信号の終了タイミングにおいて、複数のタップ係数の大きさのそれぞれをしきい値と比較し、しきい値よりも大きい値のタップ係数のうち、遅延時間が最大となるタップ係数を特定する。また、伝送路特性推定部48は、特定したタップ係数よりも長い遅延時間に対応したタップ係数の値をゼロに設定する。そのため、特定したタップ係数の遅延時間以下の遅延時間に対応したタップ係数には、トレーニング信号の期間における適応アルゴリズムの実行結果が使用され、それ以外のタップ係数がゼロとなるようなタップ係数が、初期値としてFIRフィルタ部58に出力される。
具体的に説明するために、N+1個のタップ係数が存在し、遅延時間の短いタップ係数から順番に第1タップ係数、第2タップ係数、・・・、第N+1タップ係数のごとく定義する。また、しきい値よりも大きい値のタップ係数のうち、遅延時間が最大となるタップ係数が第Mタップ係数であるとする。ここで、Mは、Nよりも小さい整数である。伝送路特性推定部48は、第M+1タップ係数から第N+1タップ係数を「0」に設定する。なお、第1タップ係数から第Mタップ係数までには、トレーニング信号の期間において計算された値が使用される。このように導出した第1タップ係数から第N+1タップ係数が、初期値としてFIRフィルタ部58に設定される。
伝送路特性推定部48は、データ信号の期間にわたって、等化処理を実行して得られた信号と受信信号とをもとに、複数のタップ係数をそれぞれ更新する。つまり、伝送路特性推定部48は、データ信号の期間において、状態遷移推定部46において推定した送信信号と計算部42において計算した誤差をもとに伝送路特性を更新する。伝送路特性の更新においても、前述の適応アルゴリズムが使用される。また、伝送路特性推定部48は、更新した伝送路特性もタップ係数としてFIRフィルタ部58に出力する。ここで、更新される複数のタップ係数の初期値として、トレーニング信号の終了タイミングにおいて設定されたタップ係数が使用される。なお、前述のごとく、初期値にはゼロの値も含まれているが、伝送路特性推定部48は、このようにゼロに設定したタップ係数に対しても、データ信号の期間にわたる更新を実行する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、FIRフィルタ部58の構成を示す。FIRフィルタ部58は、遅延部70と総称される第1遅延部70a、第N遅延部70n、係数部72と総称される第1係数部72a、第2係数部72b、第N係数部72n、第N+1係数部72n+1、乗算部74と総称される第1乗算部74a、第2乗算部74b、第N乗算部74n、第N+1乗算部74n+1、積算部76を含む。
遅延部70は、図示しない信号生成部56から入力した信号を順次遅延させる。ここでは、ひとつの遅延部70は、サンプリングレートの逆数である「T」だけの遅延を実行する。係数部72は、図示しない伝送路特性推定部48において導出したタップ係数を保持する。ここで、第1係数部72aは、前述の第1タップ係数に相当し、第N+1係数部72n+1は、前述の第N+1タップ係数に相当する。また、係数部72は、伝送路特性推定部48からの指示にしたがって、保持しているタップ係数を新たなタップ係数に更新する。
乗算部74は、信号生成部56から入力した信号、あるいは遅延部70において遅延させた信号に対して、係数部72において保持したタップ係数を乗算する。なお、信号生成部56から入力した信号、遅延部70において遅延させた信号、係数部72において保持したタップ係数は、いずれも複素数であるので、乗算部74は、複素乗算を実行する。積算部76は、複素乗算の結果を積算する。
トレーニング信号の期間中においてタップ係数を初期推定するために、FIRフィルタ部58は、トレーニング信号を受けつける。また、データ信号の期間においてタップ係数を更新するために、FIRフィルタ部58は、図示しない状態遷移推定部46からの信号を受けつける。さらに、データ信号の期間においてレプリカ信号を生成するために、FIRフィルタ部58は、信号生成部56からの信号を受けつける。
以上の構成による適応等化器18の動作を説明する。図4は、適応等化器18による等化処理の手順を示すフローチャートである。ここでは、ビタビアルゴリズムによる信号系列の推定ではなく、適応アルゴリズムによるタップ係数の推定について主として説明する。適応等化器18は、パケット信号の受信を開始する(S10)。FIRフィルタ部58には、記憶されたトレーニング信号が入力され、計算部42は、FIRフィルタ部58から出力された信号と受信したパケット信号との誤差を計算する。伝送路特性推定部48は、誤差をもとにタップ係数を計算する(S12)。トレーニング信号の期間が終了しなければ(S14のN)、ステップ12に戻る。
トレーニング信号の期間が終了すれば(S14のY)、伝送路特性推定部48は、しきい値よりも大きい値のタップ係数のうち、遅延時間が最大となるタップ係数を特定する(S16)。伝送路特性推定部48は、特定したタップ係数よりも遅延時間の長いタップ係数を「0」に設定する(S18)。計算したタップ係数と、「0」に設定したタップ係数との組合せが、FIRフィルタ部58におけるタップ係数の初期値に設定される(S20)。適応等化器18は、データ信号の期間にわたって、タップ係数を更新する(S22)。データ信号が終了しなければ(S24のN)、ステップ22に戻る。一方、データ信号が終了すれば(S24のY)、処理を終了する。
本発明の実施例によれば、トレーニング信号の期間の終了時点において、しきい値よりも大きい値のタップ係数のうち、遅延時間が最大となるタップ係数よりも長い遅延時間に対応したタップ係数の値をゼロに設定するので、それらのタップ係数に含まれる雑音の影響を低減できる。また、雑音の影響が低減されるので、タップ係数に含まれる誤差を低減できる。また、タップ係数に含まれる誤差が低減されるので、受信特性を向上できる。また、トレーニング信号の期間の終了時点において、ゼロに設定されたタップ係数に対しても、データ信号の期間において更新を実行するので、無線伝送路の変動によって、ゼロに設定されたタップ係数の遅延時間にも到来波が存在するようになっても対応できる。また、無線伝送路の変動にも対応できるので、受信特性の劣化を抑制できる。また、タップ係数に含まれる誤差の低減と、無線伝送路の変動に対する追従とを両立できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、適応等化器18としてビタビ等化器を使用している。しかしながらこれに限らず例えば、適応等化器18は、線形等化器やDFE(Decision Feedback Equalizer)であってもよい。本変形例によれば、適応等化器18の回路規模を低減できる。つまり、無線伝送路の変動に追従するようにタップ係数が計算され、さらにトレーニング信号の終了時点において、ゼロに設定されるタップ係数が存在すればよい。
本発明の実施例において、伝送路特性推定部48は、トレーニング信号の終了時点においてゼロに設定したタップ係数に対しても、データ信号の期間にわたってタップ係数を更新している。しかしながらこれに限らず例えば、伝送路特性推定部48は、トレーニング信号の終了時点においてゼロに設定したタップ係数に対して、データ信号の期間にわたるタップ係数を中止してもよい。本変形例によれば、データ信号の期間において更新されるされるべきタップ係数の数が削減されるので、処理量を低減できる。
本発明の実施例に係る受信装置の構成を示す図である。 図1の適応等化器の構成を示す図である。 図2のFIRフィルタ部の構成を示す図である。 図1の適応等化器による等化処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 アンテナ、 12 RF部、 14 直交検波部、 16 AD変換部、 18 適応等化器、 20 制御部、 40 レプリカ生成部、 42 計算部、 44 ブランチメトリック導出部、 46 状態遷移推定部、 48 伝送路特性推定部、 52 スイッチ部、 54 トレーニング信号記憶部、 56 信号生成部、 58 FIRフィルタ部、 100 受信装置。

Claims (2)

  1. トレーニング信号とデータ信号で構成されたパケット信号を受信する受信部と、
    前記受信部において受信したパケット信号に対して、予め記憶したトレーニング信号または等化処理を実行して得られた信号に対する遅延時間が異なるように配置された複数のタップを使用しながら等化処理を実行する等化部と、
    前記受信部において受信したパケット信号のトレーニング信号の期間にわたって、前記受信部において受信したパケット信号と予め記憶したトレーニング信号とをもとに、前記等化部の複数のタップに対する係数をそれぞれ推定する手段と、受信したパケット信号のデータ信号の期間にわたって、前記受信部において受信したパケット信号と前記等化部において等化処理を実行して得られた信号とをもとに、前記等化部の複数のタップに対する係数をそれぞれ更新する手段とを含む推定部とを備え、
    前記推定部は、トレーニング信号の期間にわたって推定した複数のタップに対する係数のそれぞれをしきい値と比較し、しきい値よりも大きい値の係数のうち、遅延時間が最大となる係数よりも長い遅延時間に対応した係数の値をゼロに設定する手段と、設定を実行した後の複数の係数を初期値として、データ信号の期間にわたる更新を実行する手段とを含む適応等化器。
  2. 前記推定部は、ゼロに設定した係数に対しても、データ信号の期間にわたる更新を実行することを特徴とする請求項1に記載の適応等化器。
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