JP2007335180A - 加熱調理器 - Google Patents

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【課題】使用勝手の向上と安全性を効果的に図ることができる加熱調理器を提供すること。
【解決手段】一の火力設定手段、一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段以外の前記火力設定手段に異常を検知しても異常でないと判断することにより、使用勝手の向上と安全性を効果的に図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭のキッチンや業務用等に用いられる加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器、特に、誘導加熱調理器は安全・清潔・高効率という優れた特徴が認知され、広く普及している。そして、機器の上面にあたるトッププレートに静電容量検知式のタッチキーを設けて調理使用の操作性を向上させ、例えば、タッチキー上に鍋が置かれる、または鍋内の水がふきこぼれる等でタッチキーが一定時間以上継続して押下されると、異常検知して加熱を停止し、かつタッチキーの受け付けを禁止して機器の安全性をはかったものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−279055号公報
しかしながら、前記従来の構成では、異常を検知すると、全てのタッチキーを受け付け禁止にしてしまうため、異常検知の頻度が高くなり使い勝手が悪いという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、キー異常が生じても使い勝手の向上を効果的に図ることができる加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、トッププレートと、前記トッププレート上に載置した被加熱物を加熱する加熱部と、前記加熱部の火力を設定する複数の火力設定手段と、前記火力設定手段を一定時間継続して押下した場合に異常検知する異常検知手段とを有し、前記異常検知手段は、一の前記火力設定手段に入力がされている場合に、一の前記火力設定手段、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段とに異常を検知すると異常であると判断し、一の前記火力設定手段、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段以外の前記火力設定手段に異常を検知しても異常でないと判断するようにしたものである。
これによって、火力設定手段(タッチキー)の異常が生じても、使い勝手の向上を効果的に図ることができる。
本発明の加熱調理器は、使用者に対して使い勝手の向上を効果的に図ることができる。
第1の発明は、トッププレートと、前記トッププレート上に載置した被加熱物を加熱する加熱部と、前記加熱部の火力を設定する複数の火力設定手段と、前記火力設定手段を一定時間継続して押下した場合に異常検知する異常検知手段とを有し、前記異常検知手段は、一の前記火力設定手段に入力がされている場合に、一の前記火力設定手段、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段とに異常を検知すると異常であると判断し、一の前記火力設定手段、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段以外の前記火力設定手段に異常を検知しても異常でないと判断するようにしたものである。これによって、火力設定手段の異常が生じても、使い勝手の向上を効果的に図ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、異常検知手段が異常であると判断した場合には、前記加熱調理器の入力を無効とするようにしたものである。
第3の発明は、特に、第1または2の発明において、異常検知手段が異常でないと判断した場合には、前記加熱調理器の入力を有効とするようにしたものである。これによって、火力設定手段の異常が生じても、使い勝手の向上を効果的に図ることができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、火力設定手段は、前記加熱調理器の天面に配するようにしたものである。これによって、視認性を向上させることができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段と、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段とは、一の前記火力設定手段の前後に配置されているようにしたものである。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明において、各火力設定手段に対応する各火力表示手段を設け、一の前記火力設定手段に入力がされている場合には、一の前記火力設定手段に対応する前記各火力表示手段を点灯させ、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段に対応する前記火力表示手段および一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段に対応する前記火力表示手段を点滅させ、残りの前記火力表示手段は消灯するようにしたものである。これによって、視認性を向上させることができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明において、火力設定手段は、天面に配する静電容量検知式タッチパネルキーの構成とすることにより、キー異常時の対処を容易にすることができる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明において、加熱部は、誘導加熱手段を設けることにより、使い勝手の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の平面図を示すものである。
図1において、本体1の上面は結晶化ガラスを素材としたトッププレート2の周囲をプレート枠6で囲んで覆われている。また、トッププレート2上に載置した被加熱物を加熱する誘導加熱手段の加熱部3を有し、トッププレート2を構成する部材内前部には、加熱部の火力を設定する複数の火力設定手段4が配されている。すなわち、火力設定手段4は、加熱調理器の天面に配されている。火力設定手段4は、トッププレート2に印刷された電極部を触れることで電気的容量が変化することに反応する静電容量式タッチパネルキーの構成とし、天面に凹凸がないため手入れなどの取扱いがし易い平面接触式を実現している。
本体1内部には、加熱部3に対応する誘導加熱手段を構成する加熱コイルが配され、加熱コイルの電源回路である通電制御回路が加熱コイルの下方に配されている。また、火力設定手段4に近接して、火力設定手段4の入力状態を示す火力表示手段5を備える。
火力表示手段5はLCDにより入力状態などを表示するものであり、火力設定手段4a〜4gにそれぞれ対応した火力表示手段5a〜5gがあり、右側に行くほど火力が強くなるように表示してある。すなわち、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段と、一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段とは、一の火力設定手段の前後に配置されている。
また、火力表示手段5にはLCD表示内容が視認しやすいようバックライトを設けてあり、火力の入り切りに連動して、LCDのバックライトが点灯および消灯する。そして、火力表示手段は(5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g)は火力設定手段(4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g)に対応するように設けられ、例えば、図2に示すように、一の火力設定手段(4d)に入力がされている場合には、一の火力設定手段に対応する各火力表示手段(5d)を点灯させ、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段(4c)に対応する火力表示手段(5c)および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段(4e)に対応する火力表示手段(5e)を点滅させ、残りの火力表示手段(5a、5b、5f、5g)は消灯する。
さらに、火力設定手段4a〜4gを一定時間継続して押下した場合に異常検知する図示しない異常検知手段とを有する。
異常検知手段は、一の火力設定手段(例えば、4d)に入力がされている場合に、一の火力設定手段、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段(例えば、4c)および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段(例えば、4e)とに異常を検知すると異常であると判断し、一の火力設定手段、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段以外の火力設定手段(例えば、4a、4b、4f、4g)に異常を検知しても異常でないと判断する。
そして、異常検知手段が異常であると判断した場合には、加熱調理器の入力を無効とするとともに、異常検知手段が異常でないと判断した場合には、加熱調理器の入力を有効とする。
以上のように構成された加熱調理器について、以下、その動作、作用を説明する。
まず、図示してない加熱入切キーの操作後、火力設定手段4によって火力を設定することにより加熱部3が加熱することで調理を開始する。
この際、例えば図3に示す場合では、一の火力設定手段(4e)に入力がされているので、一の火力設定手段、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段(4d)および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段(4f)とに異常を検知すると異常であると判断し、一の火力設定手段、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段以外の火力設定手段(例えば、4a、4b、4c、4g)に異常を検知しても異常でないと判断する。
そして、火力設定手段4a、4b、4cにはふきこぼれ、あるいは不用意な水の付着しているが、火力設定手段4d、4e、4fにはふきこぼれ、あるいは不用意な水の付着していないため、異常を検知しても、加熱状態およびキー操作に影響を与えるものではないので、異常でないと判断し、異常である旨を表示しない。そして、加熱調理器の入力を有効とし、加熱を継続し、タッチキーを受け付けても安全面を損なうことなく、使い勝手を向上させることができる。
また、例えば、図4に示す場合では、一の火力設定手段(4d)に入力がされているので、一の火力設定手段、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段(4c)および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段(4e)とに異常を検知すると異常であると判断し、一の火力設定手段、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段以外の火力設定手段(例えば、4a、4b、4f、4g)に異常を検知しても異常でないと判断する。そして、火力設定手段4cにはふきこぼれ、あるいは不用意な水の付着しているため、異常を検知すると、異常であると判断し、異常である旨を表示する。さらに、加熱調理器の入力を無効としたり、加熱を中止する。
また、火力設定手段4を本体1の天面に配した静電容量式タッチパネルキーの構成とすることで、天面に備わるタッチパネルの不用意なキー入力時の使用勝手と安全性を高めると共に、キッチンに対するスタイリッシュな外観デザインを実現あるいは向上することができる。
なお、本実施の形態の代わりに、異常検知手段は、一の火力設定手段(例えば、4d)に入力がされている場合に、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段(例えば、4c)および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段(例えば、4e)とに異常を検知すると異常であると判断し、一の火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段以外の火力設定手段(例えば、4a、4b、4d、4f、4g)に異常を検知しても異常でないと判断するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、使用者に対して使い勝手の向上を効果的に図ることができるので、誘導加熱調理器や電気加熱調理器などに適用できる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の平面図 同加熱調理器における火力設定手段および火力表示手段の拡大平面図 同加熱調理器における火力設定手段に異常が認められた場合の平面図 同加熱調理器における火力設定手段に異常が認められた場合の平面図
符号の説明
1 本体
2 トッププレート
3 加熱部
4 火力設定手段
5 火力表示手段
6 プレート枠

Claims (8)

  1. トッププレートと、前記トッププレート上に載置した被加熱物を加熱する加熱部と、前記加熱部の火力を設定する複数の火力設定手段と、前記火力設定手段を一定時間継続して押下した場合に異常検知する異常検知手段とを有し、前記異常検知手段は、一の前記火力設定手段に入力がされている場合に、一の前記火力設定手段、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段とに異常を検知すると異常であると判断し、一の前記火力設定手段、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段および一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段以外の前記火力設定手段に異常を検知しても異常でないと判断することを特徴とする加熱調理器。
  2. 異常検知手段が異常であると判断した場合には、前記加熱調理器の入力を無効とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 異常検知手段が異常でないと判断した場合には、前記加熱調理器の入力を有効とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 火力設定手段は、前記加熱調理器の天面に配する構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段と、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段とは、一の前記火力設定手段の前後に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 各火力設定手段に対応する各火力表示手段を設け、一の前記火力設定手段に入力がされている場合には、一の前記火力設定手段に対応する前記各火力表示手段を点灯させ、一の前記火力設定手段で設定した火力の次に小さな火力を設定できる火力設定手段に対応する前記火力表示手段および一の前記火力設定手段で設定した火力の次に大きな火力を設定できる火力設定手段に対応する前記火力表示手段を点滅させ、残りの前記火力表示手段は消灯することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 火力設定手段は、天面に配する静電容量検知式タッチパネルキーの構成とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 加熱部は、誘導加熱手段を設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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