JP2007333558A - 赤外線検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外線検出装置の周辺部の受光素子における光量の減少を抑えることができる赤外線検出装置。
【解決手段】基板1に形成された凹部空間4の上方に受光部5を梁3a,3bで支持する検出素子(画素)を、基板上に複数配列した赤外線検出装置1において、基板上の光軸位置に対する検出素子の位置に応じて、受光部5の受光面を光軸の方向を向くように傾斜させたことにより、赤外線検出装置1の周辺画素における光量の低下を抑制するようにした。受光面である表面側に形成された圧縮応力を有する層と裏面側に形成された引張応力を有する層とを受光部5に形成することで、表裏面間の応力差により受光部5が傾く。
【選択図】図1

Description

本発明は、入射赤外光を電気信号に変換する複数の赤外線検出素子を利用して被写体の温度分布を撮像する赤外線検出装置に関する。
近年、被写体の温度分布をリアルタイムで撮像したいと言う要求が強く、2次元の赤外線検出装置の需要が高まっている。従来の赤外線検出装置では、画素を構成する赤外線検出素子2次元に配列し、その前方に赤外線を透過する材質で構成されたレンズを配し、被写体から放射される赤外光を該レンズを介して各赤外線検出素子に集光している。
特開2001−356046号公報
しかしながら、レンズから2次元配置された各赤外線検出素子に導かれる光は、全ての赤外線検出素子にわたって均一でなく、中央部の画素よりも周辺部の画素の光量が減少する、いわゆるコサイン4乗則による周辺減光が生じる。
請求項1の発明は、 光学系からの赤外線が入射する受光部と、基板に形成された凹部の上方に受光部を支持する梁とを備えた検出素子を、基板上に複数配列した赤外線検出装置に適用され、基板上の光軸位置に対する検出素子の位置に応じて、受光部の受光面を光軸の方向を向くように傾斜させたことを特徴とする。
請求項7の発明は、 光学系からの赤外線が入射する受光部と、基板に形成された凹部の上方に前記受光部を支持する梁とを備えた検出素子を、前記基板上に複数配列した赤外線検出装置に適用され、基板上の光軸位置に対する検出素子の位置に応じて、受光部周縁の内の光軸から遠い領域に、光学系側に突出する受光面を形成したことを特徴とする。
請求項12の発明は、 光学系からの赤外線が入射する受光部と、基板に形成された凹部の上方に受光部を支持する梁とを備えた検出素子を、基板上に複数配列した赤外線検出装置に適用され、受光部の受光面を入射赤外線方向に盛り上がった凸状面としたことを特徴とする。
本発明によれば、受光面を傾斜させたり、凸状面としたり、受光部周縁に受光面を突出させることにより、赤外線受光装置の周辺部の受光素子における光量の減少を抑えることができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1、2は本発明による赤外線検出装置の第1の実施の形態を示す図である。図1は赤外線検出装置1の斜視図であり、(a)は赤外線検出装置を示したもので、(b)は赤外線検出装置の画素13を構成する赤外線検出素子を抜き出して示したものである。また、図2は梁3a,3bの形状を示すための平面図であり、受光部5が傾斜していない状態で示した。赤外線検出装置1は、赤外線検出素子(以下では画素と呼ぶことにする)を2次元的に多数配置して構成されるイメージセンサであるが、ここでは、縦5画素×横5画素の25画素から成るものとして説明する。
赤外線検出装置1の各画素11〜15,21〜25,31〜35,41〜45,51〜55は、共通のシリコン基板上に形成されている。画素13は、図1(b)に示すように、矩形状の基枠2と、その基枠2の内側に形成された凹部空間4と、受光部5を凹部空間4上に支持する梁3a,3bと備えている。これらの構成は、画素13に限らず、全ての画素に共通している。なお、図1(a)では、梁3a,3bの図示を省略した。このように、受光部5を凹部空間4上の中空に支持することで、受光部5と基枠2との間の熱分離を図っている。
図3は受光部5および梁3a,3bの内部構造を説明する図である。なお、ここでは、画素33を例に示すが、他の画素に関しても梁3a,3bの形状が異なるだけで全く同じ内部構造を有している。各梁3a,3bには、サーモパイルを構成するP型ポリシリコン60およびN型ポリシリコン61がそれぞれ形成されている。梁3aに形成されたP型ポリシリコン60は配線62により梁3bのN型ポリシリコン61に接続されており、一方、梁3aに形成されたN型ポリシリコン61は配線63により梁3bのP型ポリシリコン60に接続されている。
このように、直列接続された一対のP型ポリシリコン60およびN型ポリシリコン61は一つのサーモカップルを形成し、梁3a,3bのそれぞれに形成されたサーモカップルを直列接続することによりサーモパイルが形成される。梁3bに形成されたP型ポリシリコン60およびN型ポリシリコン61の他端は、配線64により接続されている。梁3aに形成されたP型ポリシリコン60およびN型ポリシリコン61の他端にはコンタクト65が形成されており、このコンタクト65に不図示の検出回路が接続される。
受光部5に赤外光が入射すると、赤外光は受光部5に吸収され、赤外光の入射光量に従い受光部5の温度が上昇する。その結果、梁3a,3bに設けられたサーモパイルに、受光部5と基枠2の温度差に応じた熱起電力が発生する。すなわち、入射赤外光に比例した電圧が出力信号として得られる。なお、受光部5の受光面に、金黒等から成る赤外線吸収材を設けても良い。赤外線吸収材を設けることで、受光部5を効果的に温度上昇させることができる。
中央の画素33を除くその他の画素の受光部5は、表面側に圧縮応力を持つシリコン窒化膜が形成され、裏面側に引張応力を持つシリコン酸化膜が形成されている。画素33に関しては、表面側のシリコン窒化膜が形成されず。応力差は生じない。この表裏面の応力差によって、受光部5には上側に反るような力、すなわち受光部5が凹形状になるような力が働く。図2に示すように、画素によって梁3a,3bの形状は異なっており、それに応じて受光部5と梁3a,3bとの接続構造が異なっている。
例えば、画素13では、受光部2の重心点7に対して、受光部2と梁3a,3bとの接続中点(支点)6の位置が受光面の中心(ここでは、画素33の中心)方向にずれている。その結果、受光部5を上側に反らせるような力が働くと、梁3a,3bとの接続点6を基準として、受光部5の対角部分が反り上がることとなり、受光部5はその表面が赤外線検出装置1の受光面中心方向(すなわち、後述するレンズの光軸方向)を向くように傾斜する。なお、受光部5は傾斜するだけでなく、若干反り返っている。
受光部5の傾斜の方向は、受光部5の重心点7から見た接続中点6の方向(シフト方向)と一致している。また、受光部5の傾斜の程度は、重心点7に対する接続中点6のシフト量に依存しており、シフト量が大きくなるほど傾斜の程度も大きくなる。そして、本実施の形態の赤外線検出装置1では、各画素の位置に応じて、重心点7に対する接続中点6のシフト方向およびシフト量をそれぞれ設定する。
本実施の形態では、図1(a)に示すように、中央の画素33を除いた他の画素に関して、受光部5が光軸方向に傾斜するとともに、光軸からより遠い画素ほど傾斜角度が大きくなるように、上記シフト方向およびシフト量を設定する。なお、中央の画素33については、受光部5の中心と光軸とが一致しているので、シフト量=0に設定して受光部5を傾斜させない。
図4(a),(b)は、被写体をレンズにより赤外線検出装置1上に結像したときの、光軸上被写体からの中心光束と、光軸から離れた被写体からの周辺光束とを示す図である。図4(a)に示すように、光軸から離れた周辺光束は赤外線検出装置1に斜めに入射するため、中心部に比べて周辺部の明るさが低下する。これは、コサイン4乗側と呼ばれるもので、角度θのコサインの4乗に比例して低下する。
そこで、本実施の形態では、受光面がレンズ中心(光学系の瞳中心)方向を向くように各受光部5を傾斜させることで、この周辺減光の影響を低減するようにした。図4(c)に示すように、受光部5の法線の光軸からの傾き(以下では、受光部5の傾斜角度と呼ぶ。)をθとすると、受光部5に入射する光量は、傾斜させない場合に比べて(1/cosθ)倍となる。例えばθ=30度では約15%、θ=45度では約42%の入射光量増加となる。
なお、梁3a,3bの形状を決定する場合には、傾斜角度が上述した条件を満たすように接続中点6のシフト方向およびシフト量をそれぞれ設定する。図2から分かるように、画素33の中心を通る光軸に対して対称な位置に配置されている画素同士は、中心に対して対称な形状となっていて、中心から遠ざかるほどシフト量が大きくなっている。その結果、光軸から遠ざかるに従って受光部5の傾斜角度を大きくすることができ、光束の入射角度に応じた周辺減光の補正が可能となる。
図5は、受光部5を支持する梁3a,3bの構造の変形例を示す図であり、(a)は第1の変形例を、(b)は第2の変形例を示す。図5(a)に示す第1の変形例では、赤外線検出装置1は、画素11〜13,21〜23,31〜33の9画素から成るものとして示しており、画素22が中央の画素となっている。ここで、受光部5に関して画素配列の周辺部側に位置する梁を符合3cで表し,反対側に位置する梁を符合3dで表すことにする。
図5(a)に示すように、梁3cの長さは梁3dよりも長く設定されているので、梁3cの方が変形しやすい。そのため、表裏面の応力差により反り返るような力が受光部5に発生すると、梁3cに近い方が持ち上がるように受光部5が傾斜する。例えば、画素12の場合には梁3c,3dの接続部分が図示上下方向に並んでいるので、受光部5は上辺が持ち上がるように、すなわち、光軸方向を向くように傾斜する。画素11の場合には、梁3c、3dの接続部分が対角線方向に並んでいるので、左上端が持ち上がるように受光部5が傾斜する。
さらに、画素位置が中央から周辺部に近づくに従って、梁3cと梁3dとの長さの差が大きくなるような構造とした。長さの差が大きいほど傾斜角度が大きくなるので、周辺部に近い画素ほど傾斜角が大きくなる。その結果、赤外線検出装置1に設けられた複数の受光部5に対して、図1(a)に示したような傾斜角を与えることができる。
また、図5(b)に示す第2の変形例のように、中心に近い側の梁3fの太さを周辺部側に位置する梁3fよりも小さく設定し、さらに、画素位置が中央から周辺部に近づくに従って梁3e,3fの太さの差を大きくすることにより、第1の変形例と同様の傾斜構造とすることができる。
[赤外線検出装置1の製造方法の説明]
次に、製造方法の概略について図を参照しながら説明する。なお、断面図に関しては、図3のB−B断面を示している。図6(a)に示す第1の工程では、シリコン基板100の表面に、ポリシリコン層110をCVD等により形成する。シリコン基板100はその基板表面が面方位(100)となるように形成されており、その(100)面上にポリシリコン層110が形成される。図6(b)に示す第2の工程では、ポリシリコン層110の矩形状の領域110aを囲む領域110bにボロンをイオン注入し、エッチングストッパを形成する。この矩形状の領域110aは、後述するようにエッチング犠牲層として機能する。以下では、領域110aをエッチング犠牲層と呼び、領域110bをエッチングストッパと呼ぶことにする。
図6(c)に示す第3の工程では、エッチング犠牲層110aおよびエッチングストッパ110bの上に、シリコン酸化膜の絶縁層120を形成する。図7(a)に示す第4の工程では、絶縁層120上にP型ポリシリコン60およびN型ポリシリコン61をそれぞれ形成する。例えば、絶縁層120上の全面にポリシリコン膜を形成し、そのポリシリコン膜にリン(P)またはヒ素(As)をイオン注入してN型ポリシリコンを形成し、また、ポリシリコン膜にボロン(B)をイオン注入してP型ポリシリコンを形成する。そして、それらをエッチングでパターニングすることにより、P型ポリシリコン60およびN型ポリシリコン61をそれぞれ形成する。
図7(b)に示す第5の工程では、シリコン酸化膜の層間絶縁膜130を形成した後、配線62〜64およびコンタクト65を形成し、さらに、保護層140としてシリコン酸化膜を形成する。そして、図7(c)に示す第6の工程では、受光部5となるシリコン窒化膜150を保護層140上に形成する。ただし、中央の画素33に関しては、シリコン窒化膜150を形成しない。なお、受光部5に赤外線吸収膜を設ける場合には、この第6の工程の後に赤外線吸収膜を形成すれば良い。
図8(a)に示す第7の工程では、プラズマエッチング等による異方性エッチングにより、エッチング犠牲層110aまで達するエッチングスリットSを形成する。そして、図8(b)に示す第8の工程では、ヒドラジン等のアルカリ液を用いて、エッチングスリットSからポリシリコンのエッチング犠牲層110aおよびシリコン基板100を異方性エッチングする。
この異方性エッチングはエッチングストッパ110bのところでストップし、シリコン基板100に凹部100aが形成される。前述したように、シリコン基板100の表面は(100)面となっているため、結晶性異方性エッチングにより角錐状にエッチングされ、凹部100aの表面はシリコン単結晶の(111)面となる。この凹部100aの上方空間が、上述した凹部空間4である。エッチングの結果、受光部5が梁3a,3bにより凹部100aの上方に支持される構造となると、受光部5は、表面側シリコン窒化膜の圧縮応力と裏面側シリコン酸化膜の引張応力との応力差により、図8(b)の破線で示すように傾斜する。
−第2の実施の形態−
図9は、本発明による赤外線検出装置の第2の実施形態を示す斜視図である。図9において、(a)は赤外線検出装置を示し、(b)は赤外線検出装置の画素22を構成する赤外線検出素子を抜き出して示したものであり、(c)は受光部5と入射光束との関係を示す図である。なお、図9においても、図1と同様の構成には同一の符合を付して示した。以下では、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
図9(a)に示すように、配列中央の画素33を除いた他の画素には、垂直に立設する受光面5a,5bの少なくとも一方が受光部5に形成されている。画素33を含む前後方向の列に含まれる画素13,23,43,53には受光面5aが形成され、画素33を含む左右方向の列に含まれる画素31,32,34,35には受光面5bが形成されている。その他の画素には、受光面5a,5bの両方が形成されている。なお、梁3a,3bの構造は、画素位置に関係なく同一構造となっている。
受光面5a,5bの高さはレンズ光軸(画素33の中心を通る)からの位置に応じて設定されており、光軸に対して左右方向に遠ざかるにつれて受光面5bは高くなり、光軸に対して前後方向に遠ざかるにつれて受光面5aは高くなっている。そのため、対角線上に並んでいる画素11,22,44,55,51,42,24,15は、受光面5aと受光面5bとの高さが同一となっている。
中央の画素33以外の画素では、図9(c)に示すように受光部5に対して光束が斜めに入射する。しかしながら、本実施の形態では垂直な受光面5a,5bを設けたことにより、平面状の受光部5の場合には外れてしまう左側の光束が、垂直な受光面5bに入射するようになる。そのため、受光量の低下を抑制することができる。さらに、光軸から遠ざかるにつれて受光面5a,5bを高くするようにしているので、周辺部の画素ほど受光面の面積が大きくなり周辺減光の影響を低減することができる。
入射光量の増加量は、例えば、受光部5の一辺の長さをL、受光面5bの高さをHとすると、√(L2+H2)であり、例えばH/L=0.2では2%、H/L=0.5では12%の入射光量増加となる。結果として、配列中央部画素の特性を維持したまま、配列周辺部画素の特性を向上させることが可能となる。なお、レンズ側に突出する受光面5a,5bは必ずしも垂直に形成されていなくても良い。
次に、第2の実施の形態における製造方法について説明する。第2の実施の形態においても、第1の実施の形態の図7(b)に示す第5の工程までは共通である。その後、図10(a)に示す第6の工程に進み、シリコン酸化膜の保護層140の上に、アルミ等から成るエッチングストッパ層200を形成する。このエッチングストッパ層200は基枠2,梁3a,3b、受光部5の平面部分に対応するパターン形状になっている。
図10(b)に示す第7の工程では、シリコン酸化膜の絶縁層210を形成し、さらに、レジスト201を形成する。絶縁層210の厚さは、受光面5a,5bの高さに対応している。なお、ここでは、図9(b)に示した画素22を図示左右方向に断面した断面図を示しており、絶縁層210の厚さは受光面5bの高さに一致している。
図11(a)に示す第8の工程では、絶縁層210などのシリコン酸化膜の層をドライエッチングによりエッチングする。このエッチングは、エッチングストッパ層200の存在しない位置においてエッチング犠牲層110aが露出するまで行う。エッチングストッパ層200の存在する位置においてはエッチングストッパ層200でストップし、レジスト201が形成されている位置では、絶縁層210はエッチングされずに残る。
図11(b)の第9の工程では、エッチングストッパ層200およびレジスト201を硫酸等により除去した後、ヒドラジン等を用いて、エッチング犠牲層110aのエッチングおよびシリコン基板100の結晶異方性エッチングを行い、凹部100aを形成する。その結果、梁3a,3bによって受光部5が凹部100aの上方に支持され、受光部5の熱分離構造が形成される。このようにして受光部5には受光面5a,5bが形成されるが、図11では、受光面5bのみを示した。
−第3の実施の形態−
図12は、本発明による赤外線検出装置の第3の実施形態を示す斜視図である。図12において、(a)は赤外線検出装置を示し、(b)は赤外線検出装置の画素11を構成する赤外線検出素子を抜き出して示したものであり、(c)は受光部5と入射光束との関係を示す図である。なお、図12においても、図1と同様の構成には同一の符合を付して示した。以下では、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
図12(a)に示すように、本実施の形態では、配列中央の画素33を除き、受光部5は、配列周辺方向に高くなるような階段状に形成されている。さらに、画素位置が配列中央から周辺に近づくに従い、階段状受光面の頂部の高さがより高くなるように段数が設定されている。
例えば、画素11では左上隅が最も中央から遠いので、左上端部に向けて対角方向に高くなるように段が3段形成され、かつ、全ての段が光軸から最も遠ざかるように、左上隅に偏って配置されている。また、中央より後方(図示上方)に位置する画素13の場合には段数が2段であり、各段が光軸から最も遠い上辺方向に偏って配置されている。なお、梁3a,3bの構造は、画素位置に関係なく同一構造となっている。
受光部5の形状をこのような配列周辺方向に高くなる階段状とするとともに、周辺部の画素ほど受光部5を高くしたことで、斜入射する光束に対して周辺部の画素ほど受光面積が大きくなり、周辺減光の影響を低減することができる。第2の実施の形態と同様に受光面2の一辺の長さをL、階段の高さをHとすると、入射光量の増加量は√(L2+H2)であり、例えば、H/L=0.2では2%、H/L=0.5では12%の入射光量増加となる。結果として、配列中央部画素の特性を維持したまま、配列周辺部画素の特性を向上させることが可能となる。
次に、第3の実施の形態における製造方法について説明する。なお、ここでは、段が2段形成されている画素22を例に説明する。図13(a)に示す第1の工程では、シリコン基板100上にポリシリコンエッチング犠牲層300を形成する。図13(b)の第2の工程では、エッチング犠牲層300の所定位置にレジスト310を形成し、このレジスト310をマスクとしてエッチング犠牲層300を所定深さtだけドライエッチングする。この深さtは、受光部5の2段目の段差と等しい。また、レジスト310は、受光部5の1段目の平面形状に対応した形状(矩形パターン)に形成される。
図13(c)に示す第3の工程では、エッチングされたエッチング犠牲層300の所定位置にレジスト311を形成し、そのレジスト311をマスクとしてエッチング犠牲層300を所定深さtだけドライエッチングする。レジスト311は受光部5の2段目の受光面形状に対応しており、エッチング深さtは最上段(2段目)の段差に対応している。図14(a)に示す第4の工程ではレジスト311を除去し、さらに、エッチング犠牲層300にエッチングストッパ312を形成する。エッチング犠牲層300は、受光部5と同様の段形状となっている。
図14(b)に示す第5の工程では、エッチング犠牲層300およびエッチングストッパ312の上に、図10(a)における絶縁層120からシリコン酸化膜140までの構造と同様の構造を有する層320を形成する。すなわち、この層320は梁3a,3bや受光部5となるものであり、製造の手順は第2の実施の形態で詳細したので、ここでは省略する。図14(c)に示す第6の工程では、層320の上にエッチングスリット形成用のレジスト330を形成し、そのレジスト330をマスクとしてドライエッチングを行い、エッチングスリットSを形成してエッチング犠牲層300の一部を露出させる。
図15(a)に示す第7の工程では、レジスト330を剥離する。図15(b)に示す第8の工程では、ヒドラジン等のアルカリ液を用いて、エッチングスリットSからエッチング犠牲層300およびシリコン基板100を結晶異方性エッチングする。その結果、シリコン基板100に凹部100aが形成され、梁3a,3bにより受光部5が凹部100aの上方に支持される構造が形成される。
[変形例]
図16は第3の実施の形態の変形例を示す斜視図であり、(a)は赤外線検出装置を示し、(b)は画素11を抜き出して示したもので、(c)は光束との関係を示す図である。なお、図12と同様の構成には同一の符合を付した。図12に示した赤外線検出装置では受光部5を階段状に形成したが、図16に示す変形例では、受光部5をピラミッド型の段形状とした。この場合も、光軸から周辺方向に離れるに従って段数が増加し、かつ、各段が光軸から遠い位置に偏って配置されている。
受光部5をこのような構成としたことにより、上述した第3の実施の形態と同様の効果を奏することができる。なお、ピラミッド型の受光面形状を受光部5の中心点を基準とした点対称の形状とし、全画素を同一形状(頂点高さ・位置)としても良い。その場合、一定の入射光量の増加を達成することができるとともに、設計の容易化も図ることができる。
−第4の実施の形態−
図17は、本発明による赤外線検出装置の第4の実施形態を示す斜視図である。図17において、(a)は赤外線検出装置を示し、(b)は赤外線検出装置の1画素を抜き出して光束との関係を示したものである。また、図18は、梁3a,3bの形状を示すための平面図である。図17(a)に示すように、受光部5は配列中央の画素33を除き、画素配列中心からの放射直線に対し直交方向に中心軸を有したアーチ(円筒)型に形成され、画素が配列中央から周辺に近づくに従い、受光面の曲率が大きくなると共に、受光面の頂点の位置が配列周辺部方向にシフトしている。
この構成により、図17(b)に示すように、配列周辺部の画素の受光面をアーチ(円筒)型に形成することで入射光量を増やすことができ、周辺減光の影響を低減することができる。入射光量の増加量は、第2および第3の実施例と同様である。受光部5をこのような上に凸のアーチ型とする場合には、受光部5の表面側(受光面側)を引張応力を有するシリコン酸化膜とし、裏面側を圧縮応力を有するシリコン窒化膜とすることにより、表裏面の応力差によって受光部5がアーチ型に変形する。
また、図18と図2とを比較すると、同一位置の画素においては、梁3a,3bの構造が受光部5の重心に関して対称になっている。そのため、図18では、図2の場合とは逆に、支点の中点6の位置に対して受光部5の重心7が光軸反対の方向にシフトしている。このような梁構造とすることにより、受光面の頂点(アーチの頂点)の位置を配列周辺部方向にシフトさせることができるとともに、配列周辺に近付くほど頂点の高さをより高くすることができる。
上述した本実施の形態では、以下のような作用効果を奏することができる。
(1) 光学系からの赤外線が入射する受光部5と、基板1に形成された凹部4の上方に受光部5を支持する梁3a,3bとを備えた検出素子(画素)を、基板上に複数配列した赤外線検出装置1において、基板上の光軸位置に対する検出素子(画素)の位置に応じて、受光部5の受光面を光軸の方向を向くように傾斜させたことにより、赤外線検出装置1の周辺画素における光量の低下を抑制することができる。例えば、受光面である表面側に形成された圧縮応力を有する層と裏面側に形成された引張応力を有する層とを受光部5に形成し、表裏面間の応力差により受光部5を傾けてその受光面を傾斜させるようにすれば良い。
(2)また、基板上における検出素子(画素)と光軸との距離が大きいほど傾斜の角度を大きくすることにより、赤外線の入射角度に応じた周辺減光の補正が可能となり、受光面全域にわたって光量の均一化を図ることができる。例えば、受光部の重心に対して梁の支点の中点を光軸の方向へとシフトさせるとともに、そのシフト量を基板上における検出素子と光軸との距離が大きいほど大きくすることで、傾斜の角度を周辺画素ほど大きくすることができる。
(3)傾斜の角度を周辺画素ほど大きくする方法としては、光軸に近い方の梁3dを他の梁3cより短くするとともに、それらの長さの差を基板上における検出素子(画素)と光軸との距離が大きいほど大きくする方法や、光軸に近い方の梁3fを他の梁3eより細くするとともに、それらの太さの差を基板上における検出素子(画素)と光軸との距離が大きいほど大きくする方法がある。
(4) 光学系からの赤外線が入射する受光部5と、基板1に形成された凹部4の上方に受光部5を支持する梁3a,3bとを備えた検出素子(画素)を、基板上に複数配列した赤外線検出装置1において、基板上の光軸位置に対する検出素子の位置に応じて、受光部周縁の内の光軸からより遠い領域に、光学系側に突出する受光面5a,5bを形成したことにより、受光面積が増加して受光量が増加し、周辺画素の光量低下を軽減することができる。例えば、受光面5a,5bを受光部から垂直に突出させる。また、基板上における検出素子と光軸との距離が大きいほど突出量を大きくすることで、周辺部の画素ほど受光量の改善効果が得られ、受光量の均一化を図れる。
(5)また、受光部5を階段状に形成して受光面を傾斜させるようにしても良い。さらに、階段状に形成された受光部5の段の高さを、基板上における検出素子と光軸との距離が大きいほど大きくすることで、周辺部の画素ほど受光量の改善効果が大きくなり、受光量の均一化を図れる。
(6)さらに、受光部の受光面を入射赤外線方向に盛り上がった凸状面としても良い。そして、基板上における検出素子と光軸との距離が大きいほど凸状面の曲率を大きくすることで、周辺部の画素ほど受光量の改善効果が大きくなり、受光量の均一化を図れる。また、頂点の位置を受光部中央から光軸と反対の方向にシフトさせ、そのシフト量を、基板上における検出素子と光軸との距離が大きいほど大きくすることで、周辺部の改善効果がより一層高まる。
上述した実施の形態では、赤外線受光素子(画素)が格子状に5×5=25個設けられた赤外線検出装置を例に説明したが、画素数はこれに限らずより多数であっても良いし、配列も格子状に限らず種々の配列のものに適用することができる。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
本発明による赤外線検出装置の第1の実施の形態を示す斜視図であり、(a)は赤外線検出装置を示したもので、(b)は赤外線検出装置の画素13を構成する赤外線検出素子を抜き出して示したものである。 梁3a,3bの形状を示す平面図である。 受光部5および梁3a,3bの内部の構造を説明する図である。 赤外線検出装置1上の被写体光束を説明する図であり、(a)は周辺光束を示し、(b)は中心光束を示す。 受光部5を支持する梁3a,3bの構造の変形例を示す図であり、(a)は第1の変形例を、(b)は第2の変形例を示す。 赤外線検出装置の製造法を説明する図であり、(a)〜(c)は第1〜第3の工程をそれぞれ示している。 赤外線検出装置の製造法を説明する図であり、(a)〜(c)は第4〜第6の工程をそれぞれ示している。 赤外線検出装置の製造法を説明する図であり、(a)、(b)は第7および第8の工程をそれぞれ示している。 本発明による赤外線検出装置の第2の実施形態を示す斜視図であり、(a)は赤外線検出装置を示し、(b)は赤外線検出装置の画素22を構成する赤外線検出素子を抜き出して示したものであり、(c)は受光部5と入射光束との関係を示す図である。 第2の実施形態の製造法を説明する図であり、(a)、(b)は第6および第7の工程をそれぞれ示している。 第2の実施形態の製造法を説明する図であり、(a)、(b)は第8および第9の工程をそれぞれ示している。 本発明による赤外線検出装置の第3の実施形態を示す斜視図であり、(a)は赤外線検出装置を示し、(b)は赤外線検出装置の画素11を構成する赤外線検出素子を抜き出して示したものであり、(c)は受光部5と入射光束との関係を示す図である。 第3の実施形態の製造法を説明する図であり、(a)〜(c)は第1〜第3の工程をそれぞれ示している。 第3の実施形態の製造法を説明する図であり、(a)〜(c)は第4〜第6の工程をそれぞれ示している。 第3の実施形態の製造法を説明する図であり、(a)、(b)は第7および第8の工程をそれぞれ示している。 第3の実施の形態の変形例を示す斜視図であり、(a)は赤外線検出装置を示し、(b)は画素11を抜き出して示したもので、(c)は光束との関係を示す図である。 本発明による赤外線検出装置の第4の実施形態を示す斜視図であり、(a)は赤外線検出装置を示し、(b)は赤外線検出装置の1画素を抜き出して光束との関係を示したものである。 梁3a,3bの形状を示すための平面図である。
符号の説明
1:赤外線検出装置、2:基枠、3a〜3f:梁、4:凹部空間、5:受光面、11〜15,21〜25,31〜35,41〜45,51〜55:画素、100:シリコン基板、100a:凹部、120:絶縁層、130:層間絶縁膜、140:保護層、150:シリコン窒化膜

Claims (14)

  1. 光学系からの赤外線が入射する受光部と、基板に形成された凹部の上方に前記受光部を支持する梁とを備えた検出素子を、前記基板上に複数配列した赤外線検出装置において、
    前記基板上の光軸位置に対する前記検出素子の位置に応じて、前記受光部の受光面を前記光軸の方向を向くように傾斜させたことを特徴とする赤外線検出装置。
  2. 請求項1に記載の赤外線検出装置において、
    前記受光部は、受光面である表面側に形成された圧縮応力を有する層と裏面側に形成された引張応力を有する層とを有し、表裏面間の応力差により前記受光部を傾けてその受光面を傾斜させたことを特徴とする赤外線検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の赤外線検出装置において、
    前記基板上における前記検出素子と前記光軸との距離が大きいほど前記傾斜の角度を大きくしたことを特徴とする赤外線検出装置。
  4. 請求項2に記載の赤外線検出装置において、
    前記受光部の重心に対して前記梁の支点の中点を前記光軸の方向へとシフトさせるとともに、そのシフト量を前記基板上における前記検出素子と前記光軸との距離が大きいほど大きくしたことを特徴とする赤外線検出装置。
  5. 請求項2に記載の赤外線検出装置において、
    前記受光部は長さの異なる一対の梁で支持され、
    前記一対の梁の前記光軸に近い方をより短くし、それらの長さの差を前記基板上における前記検出素子と前記光軸との距離が大きいほど大きくしたことを特徴とする赤外線検出装置。
  6. 請求項2に記載の赤外線検出装置において、
    前記受光部は太さの異なる一対の梁で支持され、
    前記一対の梁の前記光軸に近い方をより細くし、それらの太さの差を前記基板上における前記検出素子と前記光軸との距離が大きいほど大きくしたことを特徴とする赤外線検出装置。
  7. 光学系からの赤外線が入射する受光部と、基板に形成された凹部の上方に前記受光部を支持する梁とを備えた検出素子を、前記基板上に複数配列した赤外線検出装置において、
    前記基板上の光軸位置に対する前記検出素子の位置に応じて、受光部周縁の内の前記光軸からより遠い領域に、光学系側に突出する受光面を形成したことを特徴とする赤外線検出装置。
  8. 請求項7に記載の赤外線検出装置において、
    前記受光面は、前記光軸に沿って前記受光部から垂直に突出することを特徴とする赤外線検出装置。
  9. 請求項7または8に記載の赤外線検出装置において、
    前記基板上における前記検出素子と前記光軸との距離が大きいほど前記受光面の突出量を大きくしたことを特徴とする赤外線検出装置。
  10. 請求項1に記載の赤外線検出装置において、
    前記受光部を階段状に形成して受光面を傾斜させたことを特徴とする赤外線検出装置。
  11. 請求項10に記載の赤外線検出装置において、
    前記階段状に形成された受光部の段の高さを、前記基板上における前記検出素子と前記光軸との距離が大きいほど大きくしたことを特徴とする赤外線検出装置。
  12. 光学系からの赤外線が入射する受光部と、基板に形成された凹部の上方に前記受光部を支持する梁とを備えた検出素子を、前記基板上に複数配列した赤外線検出装置において、
    前記受光部の受光面を入射赤外線方向に盛り上がった凸状面としたことを特徴とする赤外線検出装置。
  13. 請求項12に記載の赤外線検出装置において、
    前記基板上における前記検出素子と前記光軸との距離が大きいほど前記凸状面の曲率を大きくしたことを特徴とする赤外線検出装置。
  14. 請求項12または13に記載の赤外線検出装置において、
    前記頂点の位置を受光部中央から光軸と反対の方向にシフトさせ、そのシフト量を、前記基板上における前記検出素子と前記光軸との距離が大きいほど大きくしたことを特徴とする赤外線検出装置。
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