JP2007333019A - 防振装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】防振装置1は、エンジンに固定される内筒金具2を有し、内筒金具2の円筒部4の内周及び外周を覆うように弾性体3が加硫成形されている。円筒部4内には、弾性体3によって空間が形成されており、この空間が高い周波数帯の振動を吸収する高周波用オリフィス20になる。さらに、高周波用オリフィス20の天頂部は、弾性変形可能なメンブラン12になっている。
【選択図】図2
Description
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液室間に設けたオリフィスが目詰まりするような高い周波数の振動を効果的に吸収できるようにすることを主な目的とする。
この防振装置では、第1のオリフィスで液体が共振する周波数帯では、第1のオリフィスで振動が減衰される。第2のオリフィスで液体が共振する周波数帯では、第2のオリフィスで振動が減衰される。第2のオリフィスは、内筒金具内に配置されているので外形は大きくならない。
この防振装置では、メンブランが変形することで第2のオリフィス(及び主液室)の内圧上昇が抑えられる。
この防振装置では、周波数が高い振動は、第2のオリフィスで減衰される。周波数が相対的に低い振動は、第1のオリフィスで減衰される。
この防振装置では、大きい振幅の振動が入力されたときには、メンブランの動きが押さえ金具によって規制されるので第2のオリフィス内での振動が減衰される。小さい振幅の振動が入力されたときには、押さえ金具に規制されない範囲内でメンブランが膨出して第2のオリフィス(及び主液室)の内圧上昇を抑える。
ダイヤフラム31は、自然状態では上方、つまり内筒金具2に向かって凸となる略円錐台形状を有し、中央に突起32が設けられている。
図2及び図3に示すように、仕切部材30は、円板の両端面35,36の中央部分に凹部35A,36Aを形成し、外周部には、周方向に一周未満の所定の長さで連通溝37が形成されている。連通溝37の一端部37Aは、端面35側に切り欠かれ、連通溝37の他端部37Bは、端面36側に切り欠いてある。仕切部材30の外周面は、弾性体3の空間21の段差部22よりも下方の突き当て面22Aに液密に密接しており、仕切部材30の連通溝37と弾性体3の内周面とで制限通路であるオリフィス40(第1のオリフィス)が形成される。さらに、仕切部材30の回転中心には軸線方向に平行に孔41が凹部35Aと凹部36Bとを連通させるように形成されている。孔41は、400Hz程度の非常に高い周波数でオリフィスとして機能するが、この実施の形態に必須の構成要素ではない。
エンジンを車体にマウントするときには、防振装置1のホルダ金具45及びリバウンド金具46の端部45A,46Aの取付穴47にボルトを通して車体(不図示)に固定する。これによって、外筒部材25がホルダ金具45などを介して車体(振動受部)に固定される。また、内筒金具2のブラケット金具5にブラケットを介してエンジンを固定する。
内筒金具2に貫通孔6を形成し、この貫通孔6を利用して高周波用オリフィス20を形成したので、高い周波数の振動を吸収するのに十分なオリフィスを形成することが可能になる。さらに、内筒金具2に貫通孔6を形成したので、防振装置1を軽量化できる。
高周波用オリフィス20及びメンブラン12を弾性体3に一体に成形したので、構成及び製造が簡単になる。高周波用オリフィス20の径や長さ、メンブラン12の特性を調整することで所望の振動を吸収することが可能になる。なお、内筒金具2内に引き込まれて形状を有する高周波用オリフィス20は、貫通孔6の軸線方向の長さを短くすると高い周波数の振動を吸収できるようになる。このように、この実施形態によれば、内筒金具2の円筒部4の長さの範囲内で高周波用オリフィス20の長さを調整することで振動の吸収特性を変更できるので、設計変更等やチューニングが容易である。
防振装置60は、弾性体3の空気室11が段差7を越えた位置で、カットされており、ここにメンブラン押さえ金具61が挿入されている。メンブラン押さえ金具61は、有底筒形状を有し、その外径は、空気室11の内径に圧入可能な大きさである。メンブラン押さえ金具61の底部62は、所定の隙間63をもってメンブラン12に臨んで配置される。メンブラン押さえ金具61の開口部は、拡径部64を形成した後にフランジ65が環状に形成されている。この拡径部64の外径は、内筒金具2の円筒部4の内径に略等しい。メンブラン押さえ金具61は、拡径部64及びフランジ65で内筒金具2に当接している。
例えば、内筒金具2形成される孔は、貫通孔6に限定されずに上端側が閉塞されていても良い。内筒金具2を車体側に固定し、外筒金具25をエンジンに固定しても良い。
2 内筒金具
3 弾性体
6 貫通孔
12 メンブラン
20 高周波用オリフィス(第2オリフィス)
21 空間
25 外筒金具
40 オリフィス(第1のオリフィス)
50 主液室
51 副液室
61 押さえ金具
Claims (4)
- 振動発生部又は振動受部の一方の連結される内筒金具と、
前記振動発生部又は前記振動受部の他方に連結される外筒金具と
前記内筒金具と前記外筒金具との間に配置される弾性体と、
前記弾性体の一部を利用して形成され、内部に液体が封入されて前記弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
ダイヤフラムを含んで区画され、液体が封入されて前記ダイヤフラムの変形によって内容積が変化可能な副液室と、
前記主液室と前記副液室とを区画する仕切部材と、
前記仕切部材によって形成され、前記主液室と前記副液室を連通させる第1のオリフィスと、
前記内筒金具に形成された孔内に延び、前記主液室に接続される第2のオリフィスと、
を含むことを特徴とする防振装置。 - 前記第2のオリフィスは、前記内筒金具の前記孔内に配置された弾性変形可能なメンブランによって封鎖され、前記メンブランは前記孔内に延設された前記弾性体に一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
- 前記第2のオリフィスの流通抵抗は、前記第1のオリフィスの流通抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防振装置。
- 前記メンブランの膨出方向に所定の隙間をおいてメンブラン押さえ金具を配置したことを特徴とする請求項2に記載の防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006163258A JP2007333019A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006163258A JP2007333019A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 防振装置 |
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JP2007333019A true JP2007333019A (ja) | 2007-12-27 |
Family
ID=38932689
Family Applications (1)
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JP2006163258A Pending JP2007333019A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 防振装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007333019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130021825A (ko) * | 2011-08-24 | 2013-03-06 | 현대자동차주식회사 | 차량용 엔진 마운트 |
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-
2006
- 2006-06-13 JP JP2006163258A patent/JP2007333019A/ja active Pending
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