JP2007331677A - 車輌の荷台傾動装置及び荷台傾動方法 - Google Patents

車輌の荷台傾動装置及び荷台傾動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで、リンク機構を用いずに荷台を傾動することができる車輌の荷台傾動装置を提供する。
【解決手段】第1の油圧シリンダ41の第1のロッド412と第2の油圧シリンダ42の第2のロッド422とが反対方向に伸縮するように第1、第2の油圧シリンダ41、42を並行して取り付け、第1のロッド412の先端を荷箱3が載置されるシャーシフレーム2に軸着し、第1のロッド412先端とシャーシフレーム2の軸着箇所よりも上方位置で第2のロッド422の先端を荷箱底板31の略前部に軸着し、シャーシフレーム2の略後端に軸着されている荷箱3を第1、第2のロッド412、422を伸長して傾動する車輌の荷台傾動装置であり、好適には補助ロッド52が略上下方向に伸縮する補助シリンダ5を設け、荷箱3の傾動の初動時に補助ロッド52を伸長して荷箱3を傾動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ダンプカー、トレーラー車等の車輌の荷台を所定の傾斜角度に傾動する車輌の荷台傾動装置及び荷台傾動方法に関する。
従来、ダンプカー等の車輌の荷台傾動装置として、シリンダと複数のリンクを有し、一のリンクの先端を荷台の略中央に軸着し、前記一のリンクの他端近傍にシリンダロッドの先端を軸着し、ロッドの伸長でリンクを相対角変位させ、前記一のリンクの先端を上方移動して荷台を所定の傾斜角度に傾動するものが用いられている。斯様な荷台傾動装置を開示している先行技術文献として特許文献1があり、特許文献1には、左端をシャーシフレームに軸着した第1リンク(テンションリンク)と、左端を荷台の略中央に軸着し且つ右端を第1リンクの右端に軸着した第2リンク(リフトアーム)と、左端を第1リンクに軸着し且つ右端を第2リンクに軸着したシリンダとを備え、シリンダを伸長して第1、第2リンクを相対角変位させ、第1リンクの左端に対して第2リンクの左端を上方に移動し、シャーシフレームに軸着した荷台を傾動する荷台傾動装置が開示されている。
特開2002−234374号公報
ところで、従来の荷台傾動装置は、シリンダロッドの先端が軸着されるリンクなど各リンクに多大な力が加わるため、リンクには強度の高い部材を用いる必要があるが、斯様な高強度のリンクは高コストの要因となる。そのため、低コストでリンク機構を用いずに車輌の荷台を傾動できる装置が求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、低コストで、リンク機構を用いずに荷台を傾動することができる車輌の荷台傾動装置を提供することを目的とする。
本発明の車輌の荷台傾動装置は、流体圧で作動する第1のシリンダの第1のロッドと流体圧で作動する第2のシリンダの第2のロッドとが反対方向に伸縮するように第1のシリンダと第2のシリンダを並行して取り付け、第1のロッドの先端を荷台が載置されるシャーシフレームに軸着し、該第1のロッド先端とシャーシフレームの軸着箇所よりも上方位置で第2のロッドの先端を荷台底板の略前部に軸着し、シャーシフレームの略後端に軸着されている荷台を第1のロッド及び第2のロッドを伸長して傾動することを特徴とする。第1のシリンダと第2のシリンダは、それぞれ一個若しくは複数個にして組み合わせて設けることが可能であり、例えば第1のシリンダと第2のシリンダを1対1で設ける、或いは一対の第1シリンダの間に一つの第2シリンダを設ける構成等とすることが可能である。
また、本発明の車輌の荷台傾動装置は、正面視左右対称で同一出力になるようにして複数の第1のシリンダを設け、両外側の第1のシリンダの間に正面視左右対称で同一出力になるようにして複数の第2のシリンダ若しくは正面視中央に第2のシリンダを設け、各第1、第2のシリンダのロッドの軸心を同一直線上に配置することを特徴とする。例えば一対の第1のシリンダの間の中央に第2のシリンダを設ける、或いは左右両側に同一出力の第1のシリンダを設け且つ中央に第1のシリンダを設け、左側と中央の第1のシリンダとの間及び右側と中央の第1のシリンダとの間にそれぞれ第2のシリンダを設ける、或いは左右対称に2つずつ同一出力の第1のシリンダを設け、各第1のシリンダの間にそれぞれ第2のシリンダを設ける構成等とすることが可能である。また、一対の第1のシリンダと第2のシリンダをそれぞれ密着して若しくはそれぞれの間に若干隙間のある近接した状態で若しくはそれぞれ所要距離離間して設けるなど、適宜或いは全てのシリンダを密着して若しくは離間して設けることが可能である。
また、本発明の車輌の荷台傾動装置は、シャーシフレームの水平状態の荷台の略前端に対応する位置に、補助ロッドが略上下方向に伸縮するようにして流体圧で作動する補助シリンダを設け、荷台の傾動の初動時に該補助ロッドを伸長して荷台を傾動することを特徴とする。補助シリンダは、補助ロッドの突出方向を上側にし、突出する補助ロッドの先端を荷台底板の下面に当接して荷台底板を支持するように設けると好適であるが、例えば荷台底板から側方や前方に突出形成された板状或いは柱状等の支持部を補助ロッドで支持する構成等とすることも可能である。更に、補助ロッドの先端を荷台底板下面に当接して支持する場合に、前記当接箇所は第2のロッドの先端の荷台底板への軸着箇所よりも前方の荷台底板の前端に近い箇所とすると、より小さい出力の補助シリンダで荷台傾動の初動を支援することができて好適である。更に、少なくとも傾動動作を通じて荷台下面へ当接する補助ロッド先端の当接面を丸みを帯びた曲面状とすると共に、補助シリンダの略下端を軸支して鉛直方向から前方に10°以下若しくは後方に10°以下若しくは前後双方に各10°以下を含む前後各10°以下の範囲、より好ましくは鉛直方向から前後各5°以下の範囲で補助シリンダを前後方向に傾動可能とすると好適である。
また、本発明の車輌の荷台傾動装置は、荷台が前記シャーシフレームに略水平で載置された状態に於ける第1のロッド先端の軸着箇所を第2のロッド先端の軸着箇所よりも後方且つ下方の位置とすることを特徴とする。尚、車高が高く上下方向に第1、第2のシリンダの設置スペースを確保できる場合には第1、第2のシリンダを略鉛直方向を長手方向にして設ける構成、或いは荷台前端よりも前方に第1、第2のシリンダの設置スペースを確保できる場合には第1のロッド先端の軸着箇所を第2のロッド先端の軸着箇所よりも前方且つ下方の位置として第1、第2のシリンダを設ける構成としてもよく、荷台傾動の初動時から中間状態にかけてシリンダ出力を効率的に使用して荷台を傾動することが可能となる。
また、本発明の車輌の荷台傾動装置は、荷台傾動の初動時から中間状態まで第1のロッドの伸長で荷台を傾動する一若しくは複数の第1のシリンダの出力を、荷台傾動の中間状態から最終状態まで第2のロッドの伸長で荷台を傾動する一若しくは複数の第2のシリンダの出力よりも大きくすることを特徴とする。
また、本発明の車輌の荷台傾動方法は、流体圧で作動する第1のシリンダの第1のロッドと流体圧で作動する第2のシリンダの第2のロッドとが反対方向に伸縮するように第1のシリンダと第2のシリンダを並行して取り付け、第1のロッドの先端を荷台が載置されるシャーシフレームに軸着し、第2のロッドの先端を荷台底板の略前端近傍に軸着すると共に、シャーシフレームの荷台の略前端に対応する位置に、補助ロッドが略上下方向に伸縮するようにして流体圧で作動する補助シリンダを設け、シャーシフレームの略後端に軸着されている荷台を傾動する車輌の荷台傾動方法であって、第1のロッド及び補助ロッドの伸長で荷台を傾動する工程と、補助ロッドから荷台が離れ、第1のロッドの伸長で荷台を傾動する工程と、第1のロッドが所定長さに伸長した状態で、第2のロッドの伸長で荷台を傾動する工程とを有することを特徴とする。好適には、一若しくは複数の第1のシリンダの出力を一若しくは複数の第2のシリンダの出力よりも大きくすると、効率的な出力配分が可能となるので望ましい。
尚、本発明の流体圧で作動する各シリンダは油圧シリンダとすると好適であるが、油以外の他の粘性流体、或いはその他の液体や気体による流体圧シリンダとしてもよい。また、本発明に於ける車輌には、ダンプカー、トレーラー車以外にも本発明の荷台傾動装置を適用可能な適宜の車輌が含まれる。また、本願の発明には、各発明や実施形態の構成の他に、これらの部分的な構成を他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定したものも含まれる。
本発明は、ロッドが反対方向に伸縮する第1、第2のシリンダの各ロッド先端をシャーシフレームと荷台底板の略前端近傍にそれぞれ軸着し、第1、第2のシリンダロッドの伸長で荷台を傾動することにより、リンク機構を用いずに荷台を傾動することができる。更に、高コストの高強度リンク部材を用いる必要がないので、コスト低減を図ることができる。更に、荷台の傾動中心から遠い荷台底板の前端近傍を第1、第2のロッドの伸長で持ち上げることにより、荷台の傾動に必要なシリンダの出力を低減することが可能となり、出力の小さいシリンダやその駆動制御装置の使用によって、コスト低減、ロッドの軸着部分や荷台への負荷が小さくなることによる前記軸着部分や荷台等に必要な強度の低下、車輌の燃費効率の向上を図ることができる。更に、ロッドが反対方向に伸縮する第1、第2のシリンダを並設してストロークを長くし荷台を所定の傾斜角度まで傾動するので、単体でストロークが長いシリンダを用いた場合に比し、一層のコスト低減、シリンダ設置に必要なスペースの短尺化を図ることができる。
また、正面視左右対称で同一出力になるようにして複数の第1のシリンダを設け、両外側の第1のシリンダの間に正面視左右対称で同一出力になるようにして第2のシリンダを設け、各第1、第2のシリンダのロッドの軸心を同一直線上に配置することにより、シリンダ相互の取付箇所で発生する回転モーメントや剪断力を減少し、構造上の強度を高めることができると共に、荷台を高い安定性で支持して傾動することができる。
また、シャーシフレームの荷台の略前端に対応する位置に、補助ロッドが略上下方向に伸縮するようにして流体圧で作動する補助シリンダを設け、荷台の傾動の初動時に補助ロッドを伸長して荷台を傾動することにより、非常に大きな出力が必要とされる荷台傾動の初動動作をスムーズに行うことができると共に、第1或いは第2のシリンダとしてより小さい出力のシリンダを用いることができる。
また、荷台がシャーシフレームに略水平で載置された状態に於ける第1のロッド先端の軸着箇所を第2のロッド先端の軸着箇所よりも後方且つ下方の位置とすることにより、荷台の上下方向や前方向に第1、第2のシリンダの設置スペースを確保することができない車輌にも第1、第2のシリンダを設置することができる。更に、荷台前端により近い箇所に第2ロッド先端を軸着して、荷台の傾動に必要なシリンダの出力、特に荷台傾動途中の中間状態から荷台が所定傾斜角度となる最終状態の傾動に必要なシリンダの出力を低減することが可能となり、低圧用のシリンダやその駆動制御装置の使用によってコスト低減を図ることができる。
また、荷台傾動の初動時から中間状態まで第1のロッドの伸長で荷台を傾動する一若しくは複数の第1のシリンダの出力を、荷台傾動の中間状態から最終状態まで第2のロッドの伸長で荷台を傾動する一若しくは複数の第2のシリンダの出力よりも大きくすることにより、荷台傾動の必要出力が大きい荷台傾動の初動時から中間状態までの荷台傾動は大きな出力、荷台傾動の必要出力が小さい中間状態から荷台が所定傾斜角度となる最終状態までの荷台傾動は小さい出力で行うことが可能となり、荷台の傾動動作に使用する出力を効率的に配分してエネルギー消費効率を向上することができる。
また、第1のロッド及び補助ロッドの伸長で荷台を傾動する工程と、補助ロッドから荷台が離れ、第1のロッドの伸長で荷台を傾動する工程と、第1のロッドが所定長さに伸長した状態で、第2のロッドの伸長で荷台を傾動する工程とで荷台を傾動することにより、荷台傾動の初動動作をスムーズに行うことができると共に、高コストの高強度リンク部材を用いる必要がなく、更に、荷台の傾動により出力の小さいシリンダを用いることが可能となり、コスト低減を図ることができる。
本発明の車輌の荷台傾動装置及び荷台傾動方法の実施形態について説明する。
本実施形態の車輌の荷台傾動装置は、図1〜図3に示すように、トレーラ車のトレーラ1に設けられるものであり、トレーラ1のシャーシフレーム2上には箱状の荷台である荷箱3が載置される。荷箱3は、底板31と、底板31の前端と左右側端でそれぞれ上方に立設する前壁32と側壁33と、左右の上端から前方へ屈曲して突出するアーム部341を側壁33の後端近傍で上方へ突出する突出部331に軸支され、後側を閉塞するように設けられた後扉34とを有する。荷台底板31の後端近傍の下側には底板31から下方へ突出してブラケット35が設けられており、シャーシフレーム2の後端近傍の上部に車幅方向へ延設された支軸21をブラケット35に挿通するようにして取り付け、シャーシフレーム2の略後端の支軸21を中心にして荷箱3を傾動可能としている。また、例えば後扉34の先端で側方に突出するピンを側壁33の後端下部に軸支された係止フックで係合する構造等、図に省略した後扉34を後側閉塞状態で固定する着脱自在なロック構造が設けられ、荷箱3を傾動して積載物を排出する際に前記ロック構造を解除して後扉34が重力で漸次開放するようになっている。尚、前記重力による開放構造に代えて、油圧シリンダを側壁33の後端近傍の上部に設け、そのロッド先端をアーム部に連結する構成等により、後扉34の開閉を油圧シリンダの伸長で制御する構成等としてもよい。
シャーシフレーム2の荷箱3の略前部に対応する位置には主シリンダ装置4が設けられており、主シリンダ装置4は、図3に示すように、シリンダ本体411から第1のロッド412を伸縮する第1の油圧シリンダ41の一対と、シリンダ本体421から第2のロッド422を伸縮する第2の油圧シリンダ42とで構成され、本例の一対の第1の油圧シリンダ41、41の出力は同一、第1の油圧シリンダ41と第2の油圧シリンダ42の出力は略同一になっている。一対の油圧シリンダ41・41は、ロッド412・412が同一方向に伸縮するようにして且つシリンダ本体411・411の間に所定間隔が開くようにして設けられ、第2の油圧シリンダ42は、そのロッド421が第1の油圧シリンダ41のロッド412と反対方向へ伸縮するようにして且つシリンダ本体421をシリンダ本体411・411の間に配置するようにして設けられると共に、各油圧シリンダ41、42のロッド412、422の軸心が車幅方向の同一直線上に配置されるようにして設けられる。並行配置された3本の油圧シリンダ41、42のシリンダ本体411、421は、その円筒形の外形に沿った形状の半円形が三連で形成された固定部材43で上側と下側から挟持され、3箇所に設けられる固定部材43・43と油圧シリンダ41のビス止め等を行って、極僅かに隙間のある近接した並列状態で固着される。
第1の油圧シリンダ41のロッド412の先端には、リング状のヒンジ413が設けられており、一対の油圧シリンダ41・41の各ヒンジ413・413は、シャーシフレーム2に車幅方向へ延設された取付軸22が挿通されるようにして取付軸22に取り付けられ、第1の油圧シリンダ41がシャーシフレーム2に対して回動可能に軸支される。また、第2の油圧シリンダ42のロッド422の先端にも、同様にリング状のヒンジ423が設けられていると共に、荷箱3が略水平状態に於ける取付軸22よりも前方位置で、底板31の前部下側からブラケット36・36が下方へ突出形成され、ブラケット36・36間に短尺の取付軸37が車幅方向へ延設されており、取付軸37がヒンジ423に挿通されるようにしてヒンジ423と取付軸37とが取り付けられ、第2の油圧シリンダ42が荷箱3に対して回動可能に軸支される。即ち、荷箱3がシャーシフレーム2上に略水平で載置された状態に於いて、第1のロッド412の先端の軸着箇所は第2のロッド422の先端の軸着箇所よりも後方且つ下方に位置し、第1、第2の油圧シリンダ41、42は、第1のロッド412の伸長方向を図1の右斜め下方、第2のロッド422の伸長方向を図1の左斜め上方にして傾斜して配設される。
シャーシフレーム2の略水平状態の荷箱3の略前端に対応する位置で、且つ主シリンダ装置4の前方位置には、油圧で作動する補助シリンダ5がシリンダ本体51から補助ロッド52(図4、図5参照)が略上下方向に伸縮するようにして設けられる。補助シリンダ5は、シリンダ本体51の下端がシャーシフレーム2に傾動可能に軸着されていると共に、シリンダ本体51の略上部がシャーシフレーム2に形成された前後方向を長手方向とする長孔23に挿通して配置され、鉛直状態(0°の状態)から後方へ10°など所定傾斜角度傾いた状態まで、長孔23の前後方向の長さの範囲内で傾動可能になっており、本例では鉛直状態から後方へ5°程度傾いた状態までの範囲で傾動可能になっている。また、補助ロッド52の先端は、少なくとも傾動動作を通じて荷箱底板31の下面と接触することになる接触面を丸みを帯びた曲面状、本例では車幅方向を軸方向とする略半円筒形の丸みを帯びた曲面状に形成しており、その先端は荷箱底板31の下面に当接し或いは前記下面の近傍に配置されている。尚、第1、第2の油圧シリンダ41、42、補助シリンダ5は図に省略した油圧駆動・制御装置で駆動・制御されて、所定の伸長・伸縮を行うようになっている。
次に、上記実施形態の車輌の荷台傾動装置による荷台傾動方法について説明する。
先ず、図1に示す荷箱3が略水平でシャーシフレーム2上に載置された状態から、後扉34のロック構造を解除し、図に省略した油圧駆動・制御装置の駆動・制御により、一対の第1の油圧シリンダ41のロッド412を漸次伸長すると共に、補助シリンダ5の補助ロッド52を漸次伸長する。第1のロッド412の伸長により、シリンダ本体411、421はロッド412先端の軸着箇所から漸次離れるように移動して、第2のロッド422先端の軸着箇所を上方へ付勢すると共に、補助ロッド52の上方への伸長により、補助ロッド52の曲面状の先端が荷箱底板31の略前端近傍の下面に当接し、荷箱底板31を支持して前記当接箇所を上方へ付勢し、第2のロッド422先端の軸着箇所や主シリンダ装置4を第1のロッド412先端の軸着箇所を中心にして図1の時計回りに漸次回転しながら、支軸21を中心にして荷箱3を漸次傾動する(図4参照)。また、後扉34は重力によって垂下した状態を維持し、荷箱3の傾動によって荷箱3の後側が漸次開放されていく。
図4に示す状態からロッド412の伸長を続けると、最大ストロークなど所定長さに伸長した補助ロッド52の先端から荷箱底板31が離れ、その後は、一対の油圧シリンダ41の出力のみで荷箱3を傾動する。即ち、第1の油圧シリンダ41のロッド412が最大ストロークなど所定長さに伸長するまで、第1のロッド412の伸長により、シリンダ本体411、421はロッド412先端の軸着箇所から漸次離れるように移動して、第2のロッド422先端の軸着箇所を上方へ付勢し、前記軸着箇所や主シリンダ装置4を第1のロッド412先端の軸着箇所を中心にして図1の時計回りに漸次回転しながら、支軸21を中心にして荷箱3を漸次傾動していく(図4参照)。
第1のロッド412が所定長さまで伸長した後には、図に省略した油圧駆動・制御装置の駆動・制御により、第2の油圧シリンダ42のロッド422を漸次伸長し、第2の油圧シリンダ42の出力で荷箱3を傾動する。即ち、第2の油圧シリンダ42のロッド422が最大ストロークなど所定長さに伸長するまで、第2のロッド422の伸長により、ロッド412先端の軸着箇所から所定距離離れた位置に配置されているシリンダ本体411、421から、ロッド422先端の軸着箇所が漸次離れるように移動して、第2のロッド422先端の軸着箇所を上方へ付勢し、前記軸着箇所や主シリンダ装置4を第1のロッド412先端の軸着箇所を中心にして図4の時計回りに漸次回転しながら、支軸21を中心にして荷箱3を漸次傾動していく。第2の油圧シリンダ42は1本で、これと略同一出力の油圧シリンダ41を2本用いる前工程よりも出力は小さいが、これは、傾動に応じて荷箱3の積載物が排出されて荷箱3の重量が減少し、且つ主シリンダ装置4の傾斜角度が略鉛直方向に漸次近づいて押圧力の大部分を荷台傾動に利用することが可能となることに起因し、必要とする出力が小さくなることに対応しており、効率的な出力配分やエネルギー消費効率に資する。そして、図5に示すように、第2の油圧シリンダ42のロッド422を最大ストロークなど所定長さまで伸長して、主シリンダ装置4を長手方向が略上下方向となるように配置すると共に、荷箱3を所定傾斜角度の傾斜状態とし、荷箱3の傾動が完了する。
また、所定傾斜角度に傾斜した荷箱3を略水平状態に戻す際には、前記動作とは逆に、第2の油圧シリンダ42のロッド422を漸次短縮し、第2のロッド422の短縮完了後には、第1の油圧シリンダ41のロッド412を漸次短縮し、途中から荷箱底板31の略前端近傍に補助ロッド52の先端が当接して荷箱底板31を支持した状態となり、その後は荷箱3を支持するロッド412と補助ロッド52を漸次短縮し、ロッド422の荷箱3への軸着箇所と主シリンダ装置4を反時計回りに漸次回転しながら、荷箱3を徐々に傾斜角度を減ずるように傾動させて略水平状態に戻す。
上記実施形態の車輌の荷台傾動装置及び荷台傾動方法は、荷箱3の傾動の初動時には非常に大きな力を要するが、油圧シリンダ41の出力と補助シリンダ5の出力の双方で荷箱3を傾動していくことにより、出力の小さい油圧シリンダ41を用いつつ、荷箱3の傾動の初動動作を行うことができる。更に、補助ロッド52の先端の荷箱底板31下面への接触面を丸みを帯びた曲面状とし、長孔23の長さの範囲で、補助シリンダ5を前後方向に傾動可能とし、換言すれば補助ロッド52の先端が略前後方向に移動可能としていることから、補助ロッド52先端の荷箱底板31下面への当接に於ける補助ロッド52先端の荷箱底板31下面への追従性が高く、又、当接時に荷箱底板31に局所的に多大な応力が負荷されることを防止できる。
本発明は、例えばダンプカーやトレーラー車等の荷台の傾動に利用することができる。
実施形態の車輌の荷台傾動装置に於ける荷台傾動前の状態を示す側面図。 実施形態の車輌の荷台傾動装置を示す平面図。 実施形態に於ける第1、第2のシリンダを示す平面図。 実施形態の車輌の荷台傾動装置に於ける荷台傾動の中間状態を示す側面図。 実施形態の車輌の荷台傾動装置に於ける荷台傾動後の状態を示す側面図。
符号の説明
1 トレーラ
2 シャーシフレーム
21 支軸
22、37 取付軸
23 長孔
3 荷箱
31 底板
32 前壁
33 側壁
331 突出部
34 後扉
341 アーム部
35、36 ブラケット
4 主シリンダ装置
41、42 油圧シリンダ
411、421、52 シリンダ本体
412、422 ロッド
413、423 ヒンジ
43 固定部材
5 補助シリンダ
52 補助ロッド

Claims (7)

  1. 流体圧で作動する第1のシリンダの第1のロッドと流体圧で作動する第2のシリンダの第2のロッドとが反対方向に伸縮するように第1のシリンダと第2のシリンダを並行して取り付け、第1のロッドの先端を荷台が載置されるシャーシフレームに軸着し、該第1のロッド先端とシャーシフレームの軸着箇所よりも上方位置で第2のロッドの先端を荷台底板の略前部に軸着し、シャーシフレームの略後端に軸着されている荷台を第1のロッド及び第2のロッドを伸長して傾動することを特徴とする車輌の荷台傾動装置。
  2. 正面視左右対称で同一出力になるようにして複数の第1のシリンダを設け、両外側の第1のシリンダの間に正面視左右対称で同一出力になるようにして複数の第2のシリンダ若しくは正面視中央に第2のシリンダを設け、各第1、第2のシリンダのロッドの軸心を同一直線上に配置することを特徴とする請求項1記載の車輌に荷台傾動装置。
  3. 前記シャーシフレームの略水平状態の荷台の略前端に対応する位置に、補助ロッドが略上下方向に伸縮するようにして流体圧で作動する補助シリンダを設け、荷台の傾動の初動時に該補助ロッドを伸長して荷台を傾動することを特徴とする請求項1又は2記載の車輌の荷台傾動装置。
  4. 少なくとも傾動動作を通じて荷台下面へ当接する補助ロッド先端の当接面を丸みを帯びた曲面状とすると共に、補助シリンダの略下端を軸支して鉛直方向から前後各10°以下の範囲で補助シリンダを前後方向に傾動可能とすることを特徴とする請求項3記載の車輌の荷台傾動装置。
  5. 前記荷台が前記シャーシフレームに略水平で載置された状態に於ける前記第1のロッド先端の軸着箇所を前記第2のロッド先端の軸着箇所よりも後方且つ下方の位置とすることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車輌の荷台傾動装置。
  6. 荷台傾動の初動時から中間状態まで第1のロッドの伸長で荷台を傾動する一若しくは複数の第1のシリンダの出力を、荷台傾動の中間状態から最終状態まで第2のロッドの伸長で荷台を傾動する一若しくは複数の第2のシリンダの出力よりも大きくすることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車輌の荷台傾動装置。
  7. 流体圧で作動する第1のシリンダの第1のロッドと流体圧で作動する第2のシリンダの第2のロッドとが反対方向に伸縮するように第1のシリンダと第2のシリンダを並行して取り付け、第1のロッドの先端を荷台が載置されるシャーシフレームに軸着し、第2のロッドの先端を荷台底板の略前端近傍に軸着すると共に、シャーシフレームの荷台の略前端に対応する位置に、補助ロッドが略上下方向に伸縮するようにして流体圧で作動する補助シリンダを設け、シャーシフレームの略後端に軸着されている荷台を傾動する車輌の荷台傾動方法であって、第1のロッド及び補助ロッドの伸長で荷台を傾動する工程と、補助ロッドから荷台が離れ、第1のロッドの伸長で荷台を傾動する工程と、第1のロッドが所定長さに伸長した状態で、第2のロッドの伸長で荷台を傾動する工程とを有することを特徴とする車輌の荷台傾動方法。
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