JP3730444B2 - ダンプトラックのダンプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンプトラックのダンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ダンプトラックのダンプ装置は、左右一対の主桁と横桁とからなる車体と、この車体に搭載された荷箱との間に、リフトアームとテンションリンクとを屈折可能に設け、前記リフトアームと荷箱又は車体との間に油圧シリンダを介在したものであり、前記油圧シリンダの伸縮動作によってリフトアームとテンションリンクとを屈伸させることにより、荷箱を後方傾動させたり格納したりすることができる。
このダンプ装置のリフトアーム又はテンションリンクの一端は、車体に対して回動自在に取り付けられている。その取付構造としては、車体の左右一対の主桁間に横桁を溶接にて架設し、その横桁の中間部に溶接されたブラケットにリフトアーム又はテンションリンクの一端を軸止する構造が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記の取付構造では、ブラケットを取り付けた横桁に偏荷重が作用して変形した場合に、横桁を切断して交換するか、車体全体を交換しなければならず、交換作業が非常に煩雑になるという欠点があった。また、主桁間の間隔と横桁の長さとに誤差があった場合には、両者の溶接作業が非常に困難になるという問題があった。
【0004】
さらに、荷箱格納時にダンプ装置が上向きに傾斜していると、当該ダンプ装置が荷箱底部に干渉し、下向きに傾斜していると、車体の横桁又は車体の下方に位置する前後方向に延びたドライブシャフトに干渉する虞れがある。このため、ダンプ装置を略水平状態で格納する必要がある。しかし、前記構造ではダンプ装置の取り付け部分にて前後方向の取付調整が困難なため、ダンプ装置の製作や横桁及びブラケットの取り付けに高精度が要求され、ダンプトラックの製作に多大な工数を要するという問題があった。
そこで本発明は、ダンプ装置の取付作業を容易且つ迅速に行うことができるダンプトラックのダンプ装置を提供することを目的とする。
また本発明は、荷箱格納時のダンプ装置の格納状態を略水平状態に調整する作業を簡単に行うことができるダンプトラックのダンプ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためのこの発明のダンプトラックのダンプ装置は、左右一対の主桁と横桁とからなる車体上に荷箱を後方傾動可能に搭載しているとともに、車体と荷箱との間にリフトアームとテンションリンクとを屈折可能に設け、前記リフトアームを油圧シリンダにて水平軸回りに回動させることにより荷箱を後方にダンプさせるダンプトラックのダンプ装置において、
各主桁の内面に取付フランジをボルト止めし、前記取付フランジを介して主桁間に支軸を架設しているとともに、前記支軸にリフトアーム又はテンションリンクの一端部を回動可能に挿通したことを特徴とするものである(請求項1)。
このダンプトラックのダンプ装置によれば、ボルト止めした取付フランジを主桁から取り外すことにより、支軸を簡単に交換したり補修したりすることができ、これら作業を短時間で行うことができる。また、支軸が横桁としての補強の役目を果たすことができるので、その位置での横桁の取り付けを省略することができる。
【0006】
前記ダンプトラックのダンプ装置は、前記取付フランジ及び主桁の双方にボルト挿通孔を形成し、各ボルト挿通孔にボルトを挿通して各主桁の内面に取付フランジをボルト止めしているとともに、取付フランジ及び主桁のボルト挿通孔の少なくとも一方を、水平方向に延びる長孔で構成しているのが好ましい(請求項2)。
これにより、ダンプ装置の格納状態での略水平位置への調整を、取付フランジを幾分水平移動させるだけで行うことができ、調整作業が非常に容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はダンプトラックの荷箱3を格納した状態を示す一部欠截側面図であり、図2は荷箱をフルダンプさせた状態を示す一部欠截側面図である。
ダンプトラック1は、車体2上に荷箱3を後方傾動可能に搭載している。前記車体2はシャシフレーム4上にサブフレーム5を固定したものであるが、シャシフレーム4のみからなるものであってもよい。前記荷箱3は土砂等を収容できるようになっており、荷箱3を傾動させると後部扉(図示せず)が開放されて、収容した土砂等を排出できるようになっている。また、前記シャシフレーム4とサブフレーム5とは、いずれも前後方向に延びた左右一対の主桁6に、複数の横桁7を溶接して梯子状に形成してある。前記サブフレーム5の後部は、荷箱3に固定されたヒンジ8を介して荷箱3を後方傾動可能に支持している。
【0008】
荷箱3を傾動させるためのダンプ装置9は、サブフレーム5と荷箱3との間に設けられている。前記ダンプ装置9は、三角状のリフトアーム10と棒状のテンションリンク11と油圧シリンダ12とからなる。前記リフトアーム10とテンションリンク11は軸Sを介して屈折可能に連結されており、リフトアーム10の一端部はサブフレーム5に回動自在に取り付けられている。また、テンションリンク11の一端部は、荷箱3の底部に回動可能に取付けられ、油圧シリンダ12の両端は、リフトアーム10の途中部と荷箱3の底部とにそれぞれ回動自在に軸支されている。
【0009】
次に、図3及び図4を参照して、サブフレーム5とリフトアーム10との取付構造について説明する。
図3に示すように、一対のサブレーム5間には、棒材からなる支軸13が架設されている。この支軸13の全長は、左右一対の主桁6の間隔より幾分短くなっている。前記支軸13の途中部には、左右一対のストッパ14が溶接され、このストッパ14の外側位置に、リフトアーム10の一端部の円筒部15(図5参照)が回動可能に嵌挿され、さらにその外側位置に、短管状の規制部材16が嵌挿されている。この規制部材16は、締結部材19によって支軸13に固定してあり、これにより、リフトアーム10の左右移動を規制している。前記締結部材19は、規制部材16と支軸13とに形成されたボルト孔17、18に挿通させたボルト19aと、このボルト19aの先端にねじ込んだナット19bとにより構成している。
【0010】
前記支軸13の両端には取付フランジ20がそれぞれ装着され、この取付フランジ20を介して支軸13をサブフレーム5の主桁6の内面に固定している。前記取付フランジ20は、図6にも示すように、平板状の取付部21の中央に、短管状の受け部22を内向きに突設したものであり、この受け部22に支軸13の端部を挿入した状態で、取付フランジ20を締結部材25を用いて支軸13に固定している。前記締結部材25は、受け部22と支軸13とに形成されたボルト孔23、24に挿通させたボルト25aと、このボルト25aの先端にねじ込んだナット25bとにより構成している。
また、前記取付部21の前後左右の4隅には、水平方向に延びる長孔26が形成され、この長孔26に対向するサブフレーム5の主桁6の内側面には孔27が形成されており、前記長孔26と孔27とにボルト28を挿通させて、このボルト28の先端にナット29をねじ込むことにより、取付フランジ20をサブフレーム5に固定している。
【0011】
前記リフトアーム10を支持する支軸13を、車体2側に取り付ける場合には、支軸13の両端からそれぞれリフトアーム10の円筒部15を挿着するとともに、規制部材16を挿着してこれを締結部材19にて固定する。その後、支軸13の両端に取付フランジ20の受け部22を挿着し、締結部材25にて取付フランジ20と支軸13とを固定する。その状態で取付フランジ20の取付部21をサブフレーム5の内側面に重合させ、ボルト28をナット29にねじ込んで止める。その際、ダンプ装置9が格納位置において上向きに傾斜していると、当該ダンプ装置9が荷箱の底部と干渉し、下向きに傾斜していると横桁に干渉するので、これを回避するために、取付フランジ20を前後方向に幾分移動させてダンプ装置9が水平状態になるように調整を行い、水平状態になった位置で固定する。また、左右の取付フランジ20の間隔が左右の主桁6の間隔より幾分短い場合には、ボルト28にナット29を締め付けていくことにより、その誤差を吸収することができる。さらに、支軸13が何らかの原因で変形した場合には、前記と同様にしてこれを簡単に交換することができる。
【0012】
なお、前記実施の形態では、テンションリンク11を荷箱3に、リフトアーム10を車体2側の支軸13に取り付けているが、その逆にすることも可能であり、この場合には、油圧シリンダ12を車体2側に取り付けることになる。また、支軸13は前記棒材の他、パイプ材を使用することも可能である。さらに、取付フランジ20側に長孔26を設ける代わりに、サブフレーム5側に長孔26を設けることも可能であり、取付フランジ20側とサブフレーム5側の双方に長孔26を設けることも可能である。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載のダンプトラックのダンプ装置によれば、リフトアーム又はテンションリンクの一端部を、支軸と取付フランジとを介して左右一対の主桁にボルト止めしているので、車体へのダンプ装置の取付作業や支軸の交換作業を、容易且つ迅速に行うことができる。また、支軸と取付フランジとが横桁の役目もすることから、複数の横桁の一部を省略して安価に製作することができる。
【0014】
請求項2記載のダンプトラックのダンプ装置によれば、取付フランジ側と車体側の少なくとも一方のボルト挿通孔を水平方向に長くしたので、ダンプ装置格納位置でのダンプ装置を略水平状態に位置合わせする作業が非常に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダンプトラックの荷箱を格納した状態を示す一部欠截側面図である。
【図2】ダンプトラックの荷箱を傾動させた状態を示す一部欠截側面図である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】支軸を車体側に取り付ける構造を示す分解図である。
【図5】リフトアームの部分拡大図である。
【図6】取付フランジの拡大図である。
【符号の説明】
1 ダンプトラック
2 車体
3 荷箱
6 主桁
7 横桁
9 ダンプ装置
10 リフトアーム
11 テンションリンク
12 油圧シリンダ
13 支軸
20 取付フランジ
23 ボルト挿通孔
24 ボルト挿通孔
26 長孔
28 ボルト
Claims (2)
- 左右一対の主桁と横桁とからなる車体上に荷箱を後方傾動可能に搭載しているとともに、車体と荷箱との間にリフトアームとテンションリンクとを屈折可能に設け、前記リフトアームを油圧シリンダにて水平軸回りに回動させることにより荷箱を後方にダンプさせるダンプトラックのダンプ装置において、
各主桁の内面に取付フランジをボルト止めし、前記取付フランジを介して主桁間に支軸を架設しているとともに、前記支軸にリフトアーム又はテンションリンクの一端部を回動可能に挿通したことを特徴とするダンプトラックのダンプ装置。 - 前記取付フランジ及び主桁の双方にボルト挿通孔を形成し、各ボルト挿通孔にボルトを挿通して各主桁の内面に取付フランジをボルト止めしているとともに、取付フランジ及び主桁のボルト挿通孔の少なくとも一方を、水平方向に延びる長孔で構成している請求項1記載のダンプトラックのダンプ装置。
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JP13869199A Expired - Lifetime JP3730444B2 (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | ダンプトラックのダンプ装置 |
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