JP2007331470A - 空気入りタイヤ及びその空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及びその空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カーカスプライの接合部に生じていた段差による影響が極めて小さい品質の良好な空気入りタイヤを提案する。
【解決手段】上下に重ねあわせた二層のカーカスプライを有する空気入りタイヤにおいて、前記カーカスプライ2のうちの一層目のプライ2aの巻き付け終端に、プライの厚さ方向及びそれに交差する向きに段階的に屈曲させた段差域3を設け、該段差域3に、二層目のカーカスプライ2bの巻き付け始端を突き合わせる端面3aと、一層目のプライ2aの巻き付け始端を突き合わせる裏側端面3bと、二層目のプライ2bの巻き付け終端を突き合わせる表側端面3cを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車に装着して好適な空気入りタイヤ及びそのタイヤの製造する方法に関するものであり、とくにカーカスプライのジョイント部における段差に起因したタイヤのユニフォミティの悪化を効果的に抑制しようとうするものである。
空気入りタイヤのカーカスプライは、成型ドラムの上に予めインナライナ層を形成しておき、その上にカーカスプライ用の素材を一周以上にわたって巻き付けることによって形成されるものであり、その端部は普通、各層毎に4±2mm程度のラップ代を付けて、巻き付け終端を巻き付け始端の上に重ね合わせることによって接合していた。
ところで、カーカスプライの重ね合わせによる接合は、その部位に段差が生じさせることから、タイヤのユニフォミティを悪化させる原因になっており、その解決を図るために、従来は、左右一対のビード部間に2層のカーカス層を装架し、これらカーカス層のタイヤ周方向の巻き付け長さの差を5mm以下に設定すると共に、内周側に位置する第1カーカス層の巻き付け始端と巻き付け終端とを互いに重ね合わせてプライス部を形成し、外周側に位置する第2カーカスの巻き付け始端に突き合わせ、該第2カーカス層の巻き付け終端を前記第1カーカス層のスプライス部近傍に配置する試みがなされているけれども(例えば特許文献1参照)、カーカスプライの接合部における段差の軽減効果については未だ十分とは言えないのが現状であった。
特開2001-277813号公報
本発明の課題は、カーカスプライの接合部において従来生じるのが避けられなかった段差を皆無にしてタイヤのユニフォミティの悪化を抑制できる新規な空気入りタイヤ及びその製造方法を提案するところにある。
本発明は、上下に重ねあわせた二層のカーカスプライを有する空気入りタイヤであって、
前記カーカスプライのうちの一層目のプライの巻き付け終端に、プライの厚さ方向及びそれに交差する向きに段階的に屈曲させた段差域を設け、
前記段差域は、二層目のカーカスプライの巻き付け始端を突き合わせる端面と、一層目のプライの巻き付け始端を突き合わせる裏側端面と、二層目のプライの巻き付け終端を突き合わせる表側端面とを有することを特徴とする空気入りタイヤである。
また、本発明は、上下に重ねあわせた二層のカーカスプライを有する空気入りタイヤを製造するに当たり、
前記カーカスプライの一層目の巻き付け終端に、プライの厚さ方向及びそれに交差する向きに段階的に屈曲させて裏側端面及び表側端面を形成する段差域を設け、一層目のカーカスプライの巻き付けに際してその巻き付け始端を該段差域の裏側端面に突き合わせる一方、二層目のカーカスプライの巻き付けは、その巻き付け始端を一層目のカーカスプライの端面に突き合わせ、その巻き付け終端を該段差域の表側端面に突き合わせて貼り付けることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
ここに、上記段差域は、カーカスプライに対応するシート状の素材(一定幅に引き揃えられたディップ処理済みコードにゴム引きしたカレンダー材)を機械的に屈曲させる加工を施してもよいし、予め、成型したものであってもよい。
カーカスプライの一層目のプライの巻き付け終端に、プライの厚さ方向及びそれに交差する向きに段階的に屈曲させた段差域を設けると、一層目の巻き付け時点ではその巻き付け始端と段差域の裏側端面が突き合わさり、その接合部では段差が生じるが、二層目のプライの巻き付けに際してはその始端は一層目のプライの端面(切断端)に突き合わさる一方、その巻き付け終端は、段差域に形成される表側端面に突き合わせることとなり、その結果としてタイヤのユニフォミティを悪化させる段差を生じさせることなしに二層のカーカスプライを設けることができる。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明に従う空気入りタイヤの要部の断面を模式的に示したものであり、図における番号1はタイヤの骨格を形成するインナライナ、2はインナライナ1の上に配置されたカーカスプライである。このカーカスプライ2は一層目のプライ2aの上に二層目のプライ2bを配置した二層からなる。
また、3は一層目のプライ2aの巻き付け終端に設けられた段差域である。この段差域3はプライ2aの厚さ方向とその厚さ方向に交差する向きに段階的に屈曲させることにより形成されるものであって、二層目のプライ2bの巻き付け始端2bを突き合わせ接合する端面(切断端)3aと、一層目のプライ2aの巻き付け始端2aを突き合わせ接合する裏側端面3bと、二層目のプライ2bの巻き付け終端2bを突き合わせ接合する表側端面3cを有している。
上記の構成になる空気入りタイヤは、一層目のプライ2aの巻き付けに際してその巻き付け始端2aを該段差域3の裏側端面3bに突き合わせる一方、二層目のプライ2bの巻き付けは、その巻き付け始端2bを一層目のプライ2aの端面3aに突き合わせ、その巻き付け終端2bを該段差域3の表側端面3aに突き合わせて貼り付けることによって製造することが可能であり、段差域3における表側端面3a及び裏側端面3bの寸法tをプライの厚さと同等としておくことでタイヤのユニフォミティを悪化させる段差は皆無となる。
段差域3は、カーカスプライを形成する素材の製作段階で設けることが可能であるが、タイヤの効率的な製造を実現するためには、カーカスプライの巻き付け段階の上流側で素材に対し外力を付加して加工するのが最もよい。表側端面3a、裏側端面3bの寸法tは、プライの厚さと同等とし、ラップ代Lについては、2〜4mm程度とするのが好ましい。
本発明においては、二層のカーカスプライを配置する場合について説明したが、例えば段差域3は二段を超える階段状とすることもでき、この場合には段差を生じることなしに三層以上のカーカスプライを配置することが可能となる。
タイヤの周方向に対して90°で伸びる1000d/2のポリエチレンテレフタレートコードをゴム被覆したトリートにてカーカスプライを形成し、これを本発明に従い(一層目のカーカスプライの巻き付け終端に寸法tが1.8mm、ラップ代Lが4mmになる段差域を形成)インナライナの上で重ね合わせた二層のカーカスプライを有する空気入りタイヤ(サイズ245/45/R17、カーカスプライを除く他の構造については従来構造に従う)を製造(10本)して、得られたタイヤにつき、下記の条件に従いユニフォミティレベル(RFV)を調査した。
条件
測定内圧:200kPa
タイヤ荷重:5170N
使用リムのリム幅:8J
その結果、カーカスプライの1層目、2層目をそれぞれオーバーラップ(ラップ代2.8mm)させて連結した従来タイヤにおいては、RFVが72(N)であったのに対し、本願発明に従うタイヤはRFVが69(N)であって、タイヤのユニフォミティが改善傾向にあることが確認された。
ユニフォミティの改善された空気入りタイヤが安定供給できる。
本発明に従う空気入りタイヤの実施の形態をその要部について模式的に示した図である。
符号の説明
1 インナライナ
2 カーカスプライ
2a一層目
2b二層目
3 段差域
3a端面
3b裏側端面
3c表側端面

Claims (2)

  1. 上下に重ねあわせた二層のカーカスプライを有する空気入りタイヤであって、
    前記カーカスプライのうちの一層目のプライの巻き付け終端に、プライの厚さ方向及びそれに交差する向きに段階的に屈曲させた段差域を設け、
    前記段差域は、二層目のカーカスプライの巻き付け始端を突き合わせる端面と、一層目のプライの巻き付け始端を突き合わせる裏側端面と、二層目のプライの巻き付け終端を突き合わせる表側端面とを有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 上下に重ねあわせた二層のカーカスプライを有する空気入りタイヤを製造するに当たり、
    前記カーカスプライの一層目の巻き付け終端に、プライの厚さ方向及びそれに交差する向きに段階的に屈曲させて裏側端面及び表側端面を形成する段差域を設け、一層目のカーカスプライの巻き付けに際してその巻き付け始端を該段差域の裏側端面に突き合わせる一方、二層目のカーカスプライの巻き付けは、その巻き付け始端を一層目のカーカスプライの端面に突き合わせ、その巻き付け終端を該段差域の表側端面に突き合わせて貼り付けることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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