JP2007330912A - 超微小粒粉砕装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】26は円筒体でなるタンクを備え、該タンク27の上部は円筒体でなる本体ケーシング28を装着している。該本体ケーシング28は、上面にトップカバー28a、下面にボトムリング28b及び外周面に中間リング28cを備えて形成されている。そして、それぞれを複数のボルト28g…で周設・固着している。該本体ケーシング28の内部は空洞部29を形成している。該本体ケーシング28の内壁部28Aの所定部位には粉砕ノズル30を9個配設している。
【選択図】図3
Description
前述した一つの例によれば、粉砕ノズル3及び供給ノズル4に供給するガスが高圧ガスに特定され、該高圧ガスを生成するコンプレッサーが高圧ガス専用のものを備える必要があり、設備が高値となるうえに粉料粉砕装置が大型化しかつ大規模になるという問題点があった。
また、前記供給ノズル4からは旋回粉砕室2への高圧ガスを供給するのみで全く外気を取入れることがなく、該旋回粉砕室2内で両ノズル3、4からの高圧ガスによる混合・旋回流を発生させるが、これによれば、粉料の超微細粒子を生成する機能を完全に発揮できないという問題点もあった。
さらに、高圧ヘッダー16から高圧ガスパイプ17、18を経て粉砕ノズル3及び供給ノズル4に接続する構成であり、該高圧ガスパイプ17、18を備える必要があり、粉砕装置の部品点数が増大すると共に粉砕装置が複雑化し、実用化に適さないという問題点があった。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれるタンクと、該タンクの上部に固定されかつ該低・高圧気流が流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備えた本体ケーシングとでなる超微小粒粉砕装置に於いて、前記粉砕ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給すると共に外気を調整・吸入し、その先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って突出配置されることを特徴とする。
すなわち、請求項1記載の本発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれるタンクと、該タンクの上部に固定されかつ該低・高圧気流が流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備えた本体ケーシングとでなる超微小粒粉砕装置に於いて、前記粉砕ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給すると共に外気を調整・吸入し、その先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って突出配置されることを特徴とする超微小粒粉砕装置を提供する。
このような構成としたので、高圧専用のコンプレッサーや高圧ガスパイプ又はチューブを排除し、小型・軽量化及び小規模の粉砕装置を実現すると共に省エネルギーの下に広範囲に渉る粉砕原料について超微小粒粉砕をなし得るという効果がある。
このような構成としたので、請求項1記載の発明の効果に加えて、ジェット気流取入装置を備えたので粉砕原料に適応した所定の各種の圧力値を有する低・高圧気流をタンクに流送可能となり、さらに粉砕原料の超微小粒粉砕を効率良く実現する効果がある。
このような構成としたので、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、供給ノズルの円筒風洞部に外気吸込量調整器を備えたので本体ケーシング内へ粉砕原料を円滑に供給することができると共に外気の吸込量が好適に制御され粉砕粒子間の衝突を促進し、粉砕原料の超微小粒粉砕をさらに効率良く実現できる効果がある。
このような構成としたので、請求項1、2又は3記載の発明の効果に加えて、本発明は高圧専用のコンプレッサーを使用することがなく、低圧から高圧まで広範囲の低・高圧気流に適用させ各広範囲の粉砕原料にも対応でき省エネルギー化を実現でき、小型・軽量の粉砕装置を提供できる効果がある。
このような構成としたので、ジェット気流取入装置の配管に分岐管又は分岐チューブを連結し、外気吸込量調整器を備えることなく、低圧から高圧まで広範囲の低・高圧気流に適用させ各広範囲の粉砕原料にも対応でき省エネルギー化を実現でき、小型・軽量の粉砕装置を提供できる効果がある。
図1は、本発明に係る超微小粒粉砕装置の正面図である。図2は、前記図1の矢印A方向から見た平面図である。図3は、図2の矢視B−B線方向で切断した垂直拡大断面図である。
ここに、当該粉砕原料としてはコバルト合金、銅(Cu)、アルミニューム(Al)、ステンレススチール(SUS316)等の金属材料や海藻、その他食品、医薬品、医薬品添加剤、更に、ガラス粉末、樹脂、セラミックス、木炭等であり、本発明は各種の粉砕原料に適用できる。
尚、上記した第1番目から第9番目の粉砕ノズル30A〜30Iの所定角度は本体ケーシング28の容量や粉砕原料の種類等により適宜変更することができる。
図中、31hは連結部材としてのヘルール、39は前記本体ケーシング28の上面(トップカバー)28aにボルト39aで固定した2つの把手である。40は前記タンク27を流送する気流の圧力値を計測する圧力ゲージである。
34aは切換えバルブのレバーであって、前記配管34B内に設置されたバルブを動作させ配管34Bから流送されたジェット気流の流量及び圧力値を制御する。34bは連結リングであり、タンク27とジェット気流取入装置34を固定するためにある。
超微小粒粉砕装置を使用して超微小粒子を生成しようとする場合、各種の粉砕原料、例えばコバルト合金材料について、先づ、該コバルト合金材料の所定量をインレットホッパー32内に投入する。該インレットホッパー32は図5に示す本発明に係る超微小粒粉砕システムの一例によれば、定量供給機41により粉砕原料としての該コバルト合金材を前記インレットホッパー32内に供給する。そして、作業員等が制御盤42を操作することで該定量供給機41に接続された制御線42aを介して制御信号が該定量供給機41に送信されて該粉砕原料の投入量が決定される。
ここで、前記ジェット気流取入装置34の配管34Aからタンク27内に流送された低・高圧気流Eは前記低・高圧気流Dと同様に同一圧力値の範囲内であって、図3の矢印Eで示すようにタンク27、本体ケーシング28のボトムリング28b、中間リング28cの各壁面を伝導して該本体ケーシング28Aまで吸上げられ、前述した供給ノズル31の吸込みノズル31dの外周部分に形成した高圧室31gに流送される。該高圧室31gは前記吸込みノズル31dの先端部とエジェクター31aの基端部間にノズル孔を形成しており、このノズル孔が圧縮された前記低・高圧気流Eを例えば0.05(mm)程度で制限し、前記供給ノズル31から供給された前述したコバルト合金等の粉砕原料を伴なう外気流は前記ノズル孔を通過するとき、大気圧まで絞られその流送速度は音速程度まで高速に達し、前記エジェクター31aの吐出口から本体ケーシング28の空洞部29へ流送される。ここで、前記本体ケーシングのボトムライナー28fの上面の略中心部に図3に示すようにやや傾斜の緩やかな山形状突起を形成しており、これにより混合粉砕流を強力に吸上げる作用を誘起し該粉砕原料の超微小粒子を前記微粉体取出口33から迅速に取出すことが可能となる。そして、前述した粉砕ノズル30Aないし30Iからのジェット気流と当該粉砕原料の微粒子を含む気流が混合・旋回し、該粉砕原料の微粒子同志が衝突現象を繰返えし、さらに細微粒子及び超微粒子を形成する。実験によれば、当該超微小粒粉砕装置26ではインレットホッパー32内に投入した粉砕原料を粒径が0.1(μm)ないし5(μm)程度まで超微小粒子とすることができた。
図6は本発明に係る超微小粒粉砕装置の実施例に基づく正面図である。
図7は前記図6の矢印F方向から見た平面図である。
図8は本発明に係る超微小粒粉砕装置の実施例に備えたインレットホッパー及び該インレットホッパーに結合する構成部材の構造例を示すもので、前記図7の矢視G−G線方向から切断した拡大垂直断面図である。
図中54Cは内装インレット部54Bの空洞部であり、通路孔54Dを介してインレットボディ32aに連通している。
図中、54bは連結部材としてのヘルールであり、エジェクターケース31eと外装インレット部54Aとを連結するためのものである。54c、54dはそれぞれOリングで構成したシール材である。
尚、当該実施例に於いても前述した例えば9個の粉砕ノズル30Aないし30Iを備え、実施の形態の構成と同様に所定角度を有して配置している。
本発明に係る超微小粒粉砕装置の実施例に於けるほかの構成部材については前述した図1ないし図4に示す本発明に係る実施形態に基づく構成と略同一であり、同一番号、同一符号を付し、その説明を省略する。
超微小粒粉砕装置を使用して超微小粒子を生成しようとする場合、各種の粉砕原料、例えばコバルト合金材料について、先づ、該コバルト合金材料の所定量をインレットホッパー32内に投入する。該インレットホッパー32は図5に示す本発明に係る超微小粒粉砕システムの一例によれば、定量供給機41により粉砕原料としての該コバルト合金材料を前記インレットホッパー32内に供給する。そして、作業員等が制御盤42を操作することで該定量供給機41に接続された制御線43を介して制御信号が該定量供給機41に送信されて該粉砕原料の投入量が決定される。
ここで、前記ジェット気流取入装置34の配管34Bから分岐管51及び連結管52、さらにチューブ(ホース)53を経由して気流流通孔54E内に流送された低・高圧気流Hは前記低・高圧気流Dと同様に同一圧力値の範囲内であって、前述した供給ノズル31Aの吸込みノズル31dの外周部分に形成した高圧室31gに流送される。該高圧室31gは前記吸込みノズル31dの先端部とエジェクター31aの基端部間にノズル孔を形成しており、このノズル孔が圧縮された前記低・高圧気流を例えば0.05(mm)程度で制限し、前記供給ノズル31Aから供給された前述したコバルト合金等の粉砕原料を伴なう外気流は前記ノズル孔を通過するとき、大気圧まで絞られその流送速度は音速程度まで高速に達し、前記エジェクター31aの吐出口から本体ケーシング28の空洞部29へ流送される。そして、前述した粉砕ノズル30Aないし30Iからのジェット気流と当該粉砕原料の微粒子を含む気流が混合・旋回し、該粉砕原料の微粒子同志が衝突現象を繰返えし、さらに細微粒子及び超微粒子を形成する。実験によれば、当該超微小粒粉砕装置26ではインレットホッパー32内に投入した粉砕原料を粒径が0.1(μm)ないし5(μm)程度まで超微小粒子とすることができた。
尚、図6に於いて56は切換えバルブのレバーであって分岐管51内に設置されたバルブを動作させ、分岐管51内の低・高圧気流の流量及び圧力値を制御する。
27 タンク
28 本体ケーシング
28a 本体ケーシングのトップカバー
28b 本体ケーシングのボトムリング
28c 本体ケーシングの中間リング
28d 本体ケーシングのトップライナー
28e 本体ケーシングの中間ベース
28f 本体ケーシングのボトムライナー
28g ボルト
28A 本体ケーシングの内壁部
28B 本体ケーシングのボディリング
28C 本体ケーシングのリングライナー
28D 本体ケーシングのシール材
29 本体ケーシングの空洞部
30 粉砕ノズル
30A〜30I 第1番目ないし第9番目粉砕ノズル
30a 粉砕ノズルの先端
30b 粉砕ノズルのグラインディングノズル部
30c 粉砕ノズルの押えプラグ
30d 粉砕ノズルの円孔
30e 粉砕ノズルの噴射孔
30f 粉砕ノズルの貫通孔
30g 押えプラグの雄ねじ
31 供給ノズル
31a 供給ノズルの先端部(エジェクター)
31b 供給ノズルの入口側水平開口部
31c 供給ノズルの円筒体風洞部
31d 供給ノズルの吸込みノズル
31e 供給ノズルのエジェクターケース
31f 供給ノズルの本体取付けねじ
31g 供給ノズルの高圧室
31h ヘルール
31i 供給ノズルの入口側垂直開口部
32 インレットホッパー
32a インレットボディ
33 微粉体取出口
34 ジェット気流取入装置
34A ジェット気流取入装置の配管
34B ジェット気流取入装置の配管
34C ジェット気流取入装置の配管
34a 切換えバルブのレバー
34b 連結リング
35 キャスター
35A キャスターの基板
35B キャスターの滑車
36 キャスターの脚部
37 安全バルブ装置
38 外気吸込量調整器
38a 外気吸込量調整器の外ケース
38b 外気吸込量調整器の内ケース
38c 外気吸込量調整器の外気吸込孔
38d 外気吸込量調整器の固定ノブ
39 把手
39a 把手のボルト
40 圧力ゲージ
41 定量供給機
42 制御盤
42a 制御線
43 コンプレッサー
44 配管(チューブ)
45 レシーバータンク
46 フィルタレギュレータ
47 配管(チューブ)
48 捕集機
49 配管(チューブ)
50 排気フロア
51 分岐管
52 連結管
53 チューブ(ホース)
53a 連結金具
53b 連結金具
54 外・内装インレット
54A 外装インレット部
54B 内装インレット部
54C 空洞部
54D 通路孔
54E 気流流通孔
54a 連結用孔
54b ヘルール
54c シール材
54d シール材
55 圧力ゲージ
56 切換えバルブのレバー
Claims (5)
- コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれるタンクと、該タンクの上部に固定されかつ該低・高圧気流が流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備えた本体ケーシングとでなる超微小粒粉砕装置に於いて、前記粉砕ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給すると共に外気を調整・吸入し、その先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って突出配置されることを特徴とする超微小粒粉砕装置。
- コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングが低・高圧気流を流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備え、前記粉砕ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給すると共に外気を調整・吸入し、その先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って突出配置されることを特徴とする超微小粒粉砕装置。
- コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングが低・高圧気流を流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備え、前記粉砕ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置。
- 前記低・高圧気流の圧力値が0.49ないし1.47(MPa)の範囲であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の超微小粒粉砕装置。
- コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングが低・高圧気流を流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備え、前記粉砕ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給すると共に前記ジェット気流取入装置の配管から分岐管又は分岐チューブを介して低・高圧気流を吸入し、その先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って突出配置されることを特徴とする超微小粒粉砕装置。
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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