JP2007330483A - カテーテル組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体内の異物を確実に吸引することができるカテーテル組立体を提供すること。
【解決手段】カテーテル組立体1Aは、生体内に挿入して、当該生体内の異物を吸引するものである。このカテーテル組立体1Aは、可撓性を有し、ルーメン23が先端211に開口した長尺な管状をなす外側カテーテル本体21を有する外側カテーテル2と、可撓性を有し、外側カテーテル本体21内に挿通される長尺な内側カテーテル本体31と、内側カテーテル本体31の先端部に設けられ、弾性を有する頭部5Aとを有する内側カテーテル3Aとを備え、挿通状態で、内側カテーテル本体31を外側カテーテル2に対し基端方向に移動操作することにより、頭部5Aが外側カテーテル本体21内で摺動して、外側カテーテル本体21の先端211から異物を吸引するよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体内に挿入して、該生体内の異物を吸引するカテーテル組立体に関する。
血管内に生じた比較的軟質の血栓、すなわち、アテロームを血管内から除去する際には、アテロームを吸引するカテーテル組立体が用いられる。このカテーテル組立体としては、例えば、特許文献1に記載された吸引カテーテル装置が知られている。
この吸引カテーテル装置は、外側カテーテルと、外側カテーテルに挿通される内側カテーテル(中央カテーテル)と、内側カテーテルのハブに接続されたシリンジとを有している。このような構成の吸引カテーテル装置を用いて血管内のアテロームを吸引するには、まず、外側カテーテルおよび内側カテーテルを血管内に挿入して、内側カテーテルの先端開口をアテローム内(またはその近傍(直近))に位置させる。次に、この状態で、シリンジを作動させる、すなわち、シリンジの押し子(プランジャ)をシリンジ外筒に対し基端方向に移動操作する。これにより、内側カテーテル内が減圧されて、当該内側カテーテルの先端開口からアテロームが吸引される。
しかしながら、この吸引カテーテル装置では、内側カテーテルが長尺なチューブ状をなしており、このため、シリンジを作動させたとき、内側カテーテル内に比較的大きな圧力抵抗が生じていた。このため、シリンジを作動させ難い、すなわち、押し子の操作を行なうのが困難となり、アテロームを確実に吸引することができないという問題があった。
また、前記圧力抵抗により内側カテーテル内に圧力損失が生じるため、たとえシリンジを作動させたとしても、アテロームを確実に(十分に)吸引することができないという問題もあった。
特許第2925457号公報
本発明の目的は、生体内の異物を確実に吸引することができるカテーテル組立体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(18)の本発明により達成される。
(1) 生体内に挿入して、該生体内の異物を吸引するカテーテル組立体であって、
可撓性を有し、内腔が先端に開口した長尺な管状をなす外側カテーテル本体を有する外側カテーテルと、
可撓性を有し、前記外側カテーテル本体内に挿通される長尺な内側線状体と、該内側線状体の先端部に設けられ、弾性を有する頭部とを有する内側構造体とを備え、
前記外側カテーテル内に前記内側構造体を挿通した状態で、前記内側線状体を前記外側カテーテルに対し基端方向に移動操作することにより、前記頭部が前記外側カテーテル本体内で摺動して、前記外側カテーテル本体の先端開口から前記異物を吸引するよう構成されたことを特徴とするカテーテル組立体。
(2) 前記外側カテーテル内に前記内側構造体を挿通した状態で、前記頭部が前記外側カテーテル本体の先端開口から突出可能である上記(1)に記載のカテーテル組立体。
(3) 前記内側線状体には、その長手方向に沿って第1の内腔が形成されており、
前記頭部には、前記第1の内腔と連通し、前記頭部の先端に開口した第2の内腔が形成されている上記(1)または(2)に記載のカテーテル組立体。
(4) 前記第1の内腔および前記第2の内腔は、それぞれ、ガイドワイヤが挿通する挿通路として機能する上記(3)に記載のカテーテル組立体。
(5) 前記第2の内腔は、前記ガイドワイヤが挿通した状態で、該ガイドワイヤによって閉塞する上記(4)に記載のカテーテル組立体。
(6) 自然状態での前記頭部の最大外径は、前記外側カテーテル本体の内径とほぼ同等またはそれより若干小さい上記(3)ないし(5)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(7) 自然状態での前記頭部の最大外径は、前記外側カテーテル本体の内径より大きい上記(3)ないし(5)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(8) 前記頭部は、前記外側カテーテル本体内を摺動するとき、その外周面が前記外側カテーテル本体の内周面によって押圧されて、前記第2の内腔が狭窄または閉塞する上記(7)に記載のカテーテル組立体。
(9) 前記内側構造体は、前記内側線状体の基端部に接合され、前記第1の内腔と連通する筒状体で構成された内側ハブを有する上記(3)ないし(8)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(10) 前記内側構造体は、前記内側ハブの基端開口に着脱自在に装着されるキャップを有し、
前記キャップを前記基端開口に装着した状態で、前記第1の内腔の基端側が閉塞する上記(9)に記載のカテーテル組立体。
(11) 前記頭部は、その外径が先端方向に向かって漸減する部分を有する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(12) 前記頭部は、その外径が基端方向に向かって漸減する部分を有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(13) 前記頭部は、X線造影性を有する上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(14) 前記内側線状体の外径は、前記頭部の最大外径より小さい上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(15) 前記外側カテーテル本体は、実質的に透明なものである上記(1)ないし(14)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(16) 前記外側カテーテル本体の先端部は、X線造影性を有する上記(1)ないし(15)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(17) 前記外側カテーテル本体の内周面および/または前記頭部の外周面には、これらの面同士間の摩擦を低減する摩擦低減処理が施されている上記(1)ないし(16)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
(18) 前記外側カテーテル内に前記内側構造体を挿通した状態を維持する状態維持手段をさらに有する上記(1)ないし(17)のいずれかに記載のカテーテル組立体。
本発明によれば、外側カテーテル本体内での頭部の基端方向への摺動により、外側カテーテル本体内に生体内の異物を確実に吸引することができる。また、異物の近傍で吸引動作を行なうことができるため、外側カテーテル本体内に圧力損失が生じるのを防止(抑制)することができ、よって、当該外側カテーテル本体内に異物をより確実に吸引することができる。また、圧力損失、すなわち、圧力抵抗が生じるのが防止(抑制)されるため、外側カテーテル本体に対する内側線状体の基端方向への移動操作を容易に行なうことができる。
また、内側線状体に第1の内腔が形成され、頭部に第2の内腔が形成されている場合には、これらの内腔対するガイドワイヤの挿通/非挿通を選択することができる。これにより、第2の内腔の閉塞/開放を選択することができ、よって、第2の内腔を閉塞したときに異物を吸引することができる。
以下、本発明のカテーテル組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のカテーテル組立体の第1実施形態を示す部分縦断面図、図2〜図5は、それぞれ、図1に示すカテーテル組立体の使用状態を順に示す拡大縦断面図、図6は、図1に示すカテーテル組立体の状態維持手段の構成例を示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図6中(図7〜図14も同様)の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1に示すカテーテル組立体1Aは、例えば血管のような生体内に挿入して、当該生内内の異物を吸引して除去するものである。本実施形態では、カテーテル組立体1Aによって吸引除去される異物として、血管内に生じた比較的軟質な(粥状またはゼリー状をなす)血栓(以下、「アテローム」という)200を一例に挙げる。
このカテーテル組立体1Aは、外側カテーテル2と、内側カテーテル(内側構造体)3Aとで構成され、ガイドワイヤ10を組み合わせて使用される。すなわち、図1に示すように、カテーテル組立体1Aは、外側カテーテル2内に内側カテーテル3Aを挿通し、さらに、内側カテーテル3A内にガイドワイヤ10を挿通した状態(挿通状態)で使用される。このような構成のカテーテル組立体1Aでは、図1(図2も同様)に示す状態から、内側カテーテル3Aおよびガイドワイヤ10を一括して、外側カテーテル2に対して基端方向へ移動操作する。これにより、図3〜図5に示すように、外側カテーテル2内にアテローム200が引き込まれる。
本発明のカテーテル組立体1Aについて説明する前に、内側カテーテル3Aに挿通されるガイドワイヤ10について説明する。
図1〜図5に示すガイドワイヤ10は、可撓性を有する線状体であり、その構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、コバルト系合金、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む)、ピアノ線等の各種金属材料が挙げられる。
ガイドワイヤ10の先端面101は、丸みを帯びている。これにより、ガイドワイヤ10は血管内を先端方向にスムーズに挿通(移動)することができる。また、ガイドワイヤ10が血管内を先端方向に移動したとき、先端面101によって血管壁が損傷を受けるのを確実に防止することができる。
次に、カテーテル組立体1Aを構成する各部について説明する。
図1に示すように、外側カテーテル2は、長尺な管状をなす(チューブ状の)外側カテーテル本体21と、外側カテーテル本体21の基端部に接続された外側ハブ4とを有している。
外側カテーテル本体21は、所望の可撓性を有するものであり、その構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリエステル系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、さらには、これらのうちの2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド等)が挙げられる。
また、外側カテーテル本体21は、複数種の材料よりなる多層積層構造であってもよい。
また、外側カテーテル本体21は、実質的に透明なものであるのが好ましい。これにより、吸引されたアテローム200を外側カテーテル本体21を介して視認することができる。
この外側カテーテル本体21には、その長手方向に沿ってルーメン(内腔)23が形成されている。ルーメン23の先端は、外側カテーテル本体21の先端(先端開口)211に開放している。このルーメン23は、内側カテーテル3A(内側カテーテル本体(内側線状体)31)の挿通に用いられる他、血管内への薬液等の供給や液体の吸引に用いることもできる。
ルーメン23を画成する面、すなわち、外側カテーテル本体21の内周面212には、後述する内側カテーテル3Aの頭部(チップ)5Aの外周面51との摩擦抵抗を軽減(低減)する被覆層が設けられて、すなわち、摩擦低減処理が施されていてもよい。これにより、外側カテーテル2に対する内側カテーテル3Aの挿入・抜去をスムーズに行うことができる。これにより、アテローム200の吸引操作をより確実に行なうことができ、その操作によってアテローム200をより確実に吸引することができる。この被覆層としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂の被覆層(テフロンコート(「テフロン」は登録商標))や、シリコンコート、湿潤時に潤滑性を有する親水性ポリマーコート等が挙げられる。
また、外側カテーテル本体21の少なくとも先端211付近(先端部)には、X線不透過性(X線造影性)を有する材料(例えば、白金、金、タングステン等)で構成された部材(例えば、リング状(管状)やコイル状をなす部材)が設置されていてもよい。これにより、X線透視下で、外側カテーテル本体21の先端211を確実に確認することができる。
また、外側カテーテル本体21の基端部、すなわち、外側カテーテル本体21の外側ハブ4と連結している部分に、補強機能を有する被覆部材(耐キンクプロテクター)24が設けられている。これにより、当該部分の折れ曲がり(キンク)がより有効に防止することができる。この被覆部材24の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、AS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられる。
また、外側カテーテル本体21の長さは、特に限定されず、例えば、300〜1800mmであるのが好ましく、600〜1400mmであるのがより好ましい。
また、外側カテーテル本体21の外径は、特に限定されず、例えば、1.0〜6.0mmであるのが好ましく、1.5〜4.5mmであるのがより好ましい。
また、外側カテーテル本体21の内径(φD2)は、特に限定されず、例えば、1.0〜4.0mmであるのが好ましく、1.2〜3.5mmであるのがより好ましい。
外側カテーテル本体21の基端部には、外側ハブ4が液密に接続されている。外側ハブ4は、管状をなす外側ハブ本体41と、外側ハブ本体41の途中から分岐した分岐部47と、外側ハブ本体41に収納されているリング状部材42と、リング状部材42を押圧する押圧部材43とを有している(図1および図6参照)。
外側ハブ本体41は、その内部空間が外側カテーテル本体21のルーメン23と連通している。
分岐部47は、外側ハブ本体41と同様に管状をなすものであり、外側ハブ本体41と連通している。この分岐部47を介して、例えば、薬剤を外側カテーテル2内に注入したり、吸引されたアテローム200を除去したりすることができる。
外側ハブ本体41の基端部411には、外側ハブ本体41の長手方向に沿って形成された円柱状の凹部44が設けられている。この凹部44は、外側ハブ本体41の内径より拡径したものである。また、外側ハブ本体41の基端部411の外周には、押圧部材43と螺合する雄ネジ部45が形成されている。
外側ハブ本体41の凹部44には、リング状部材42が収納されている。リング状部材42は、弾性材料で構成されている。このリング状部材42は、自然状態で、その内径の大きさが外側ハブ本体41の内径とほぼ同等であり、外径の大きさが凹部44の内径とほぼ同等である。ここで、「自然状態」とは、リング状部材42に外力が付されていない状態をいう。
押圧部材43は、円板状の円板状部431と、円板状部431と同心的に設けられた筒状の筒状部432と、筒状部432と同様に、円板状部431と同心的に設けられた円柱状の円柱状部433とで構成されている。
筒状部432の内周面には、外側ハブ本体41(基端部411)の雄ネジ部45と螺合する雌ネジ部434が形成されている。これにより、押圧部材43は、外側ハブ本体41に対して螺合しつつ回転することができる。
円柱状部433は、その外径の大きさが凹部44の内径とほぼ同等である。
このような構成の押圧部材43には、押圧部材43をその長手方向に貫通する貫通孔435が形成されている。この貫通孔435の径は、その大きさが外側ハブ本体41の内径とほぼ同等である。
押圧部材43と外側ハブ本体41とを螺合させるにつれて、リング状部材42は、押圧部材43の円柱状部433の先端面により押圧される。この押圧により、リング状部材42は、弾性変形して外径が拡径しようとするが、リング状部材42の外周面421が凹部44の内周面441により規制されており、リング状部材42の外径が拡径することができない。このため、リング状部材42は、その内径が確実に縮径することとなる(図6中のリング状部材42’参照)。これにより、外側ハブ本体41内を挿通している内側カテーテル本体31をリング状部材42の内周面422が押圧(圧縮)し、よって、内側カテーテル本体31を確実に固定することができる。
このように、カテーテル組立体1Aでは、外側ハブ本体41の凹部44と、リング状部材42と、押圧部材43とにより、内側カテーテル3A(内側カテーテル本体31)を固定する固定手段(状態維持手段)が構成されている。この固定手段により、組立状態、すなわち、外側カテーテル2内に内側カテーテル3Aを挿通した状態を確実に維持することができる。なお、この組立状態とは、図1に示すように内側カテーテル3Aの頭部5Aが外側カテーテル2から突出した状態と、図5(図3および図4も同様)に示すように頭部5Aが外側カテーテル2内に収納された(位置する)状態とのことである。カテーテル組立体1Aでは、固定手段により、図1に示す状態と図5に示す状態とを維持することができる。なお、固定手段は、その固定の程度、すなわち、押圧部材43の押圧量によっては、内側カテーテル3A内を挿通しているガイドワイヤ10も確実に固定することができる。
なお、外側ハブ4(リング状部材42は除く)の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
また、リング状部材42を構成する弾性材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
次に、内側カテーテル3Aについて説明する。
図1に示すように、内側カテーテル3Aは、長尺な管状をなす内側カテーテル本体31と、内側カテーテル本体31の先端部に設けられた吸引体としての頭部5Aと、内側カテーテル本体31の基端部に接続された内側ハブ6とを有している。
内側カテーテル本体31は、所望の可撓性を有し、外側カテーテル本体21内に挿通されるものである。この内側カテーテル本体31の構成材料としては、例えば、前述した外側カテーテル本体21と同様の材料を用いることができ、その中でも、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトンが、硬度と弾性率からみて好適である。
また、内側カテーテル本体31は、複数種の材料よりなる多層積層構造であってもよい。
内側カテーテル本体31には、その長手方向に沿って第1の内腔311が形成されている。この第1の内腔311は、ガイドワイヤ10が挿通する挿通路として機能する他、血管内への薬液等を供給する供給路としても機能する。
また、内側カテーテル本体31の外径は、外側カテーテル本体21の内径より小さく設定されている、すなわち、組立状態で内側カテーテル本体31の外周面312と外側カテーテル本体21の内周面との間には、間隙が生じる。これにより、外側カテーテル2に対する内側カテーテル3Aの挿入・抜去をスムーズに行うことができ、よって、アテローム200の吸引操作をより確実に行なうことができる。なお、この内側カテーテル本体31の外径は、特に限定されず、例えば、0.7〜3.5mmであるのが好ましく、0.8〜3.3mmであるのがより好ましい。
また、内側カテーテル本体31の内径は、特に限定されず、例えば、0.5〜3.0mmであるのが好ましく、0.6〜2.7mmであるのがより好ましい。
また、内側カテーテル本体31の長さは、特に限定されず、例えば、350〜1850mmであるのが好ましく、650〜1450mmであるのがより好ましい。
図1〜図5に示すように、内側カテーテル本体31の先端部には、弾性を有する頭部5Aが接合されている。この接合方法としては、特に限定されないが、例えば、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法等が挙げられる。
この頭部5Aは、外形形状が円柱状をなすものである。
頭部5Aには、その長手方向に沿って第2の内腔52が形成されている。第2の内腔52は、第1の内腔311と連通している。また、第2の内腔52は、頭部5Aの先端53に開口している。このような第2の内腔52は、第1の内腔311と同様に、ガイドワイヤ10が挿通する挿通路として機能する他、頭部5Aの先端53を介した血管内への薬液等の供給に用いることもできる。
自然状態で、頭部5Aは、その内径がガイドワイヤ10の外径とほぼ同等またはそれより若干小さいのものである。これにより、図1(図2〜図4も同様)に示すように、ガイドワイヤ10が内側カテーテル3Aを挿通した状態では、第2の内腔52は、内周面521がガイドワイヤ10の外周面102に密着する、すなわち、ガイドワイヤ10によって閉塞する。
また、頭部5Aは、その外径が先端方向に向かって漸減する第1のテーパ部54と、第1のテーパ部54より基端側に位置し、外径が基端方向に向かって漸減する第2のテーパ部55とを有している。これにより、頭部5Aでは、その途中において、すなわち、第1のテーパ部54と第2のテーパ部55との境界部に、外径が最大となる最大外径部56が形成される。頭部5Aでは、自然状態で最大外径部56の外径(最大外径)φD1(図2参照)が、外側カテーテル本体21の内径φD2(図2参照)とほぼ同等またはそれより若干小さく設定されている。これにより、頭部5Aは、外側カテーテル本体21内で摺動することができる(図3〜図5参照)。
また、頭部5Aの最大外径部56の外径φD1は、内側カテーテル本体31の外径より大きく設定されている。
このような頭部5Aは、図2に示す状態、すなわち、組立状態でアテローム200内に頭部5Aが外側カテーテル本体21の先端211から突出した状態から、内側カテーテル本体31をガイドワイヤ10とともに外側カテーテル2に対し基端方向に移動操作することにより、図3〜図5に示す順の状態になる、すなわち、外側カテーテル2内に引き込まれて当該外側カテーテル2内で摺動する。これに伴い、外側カテーテル本体21の、最大外径部56より先端側、すなわち、内周面212と第1のテーパ部54(外周面51)とで画成された空間231が減圧される。この減圧された空間231内にアテローム200が確実に吸引される(収納される)。
また、頭部5Aは、第2の内腔52がガイドワイヤ10によって閉塞されているため、外側カテーテル2内に引き込まれたとき、空間231の減圧状態が確実に維持される。
また、カテーテル組立体1Aでは、アテローム200の近傍で吸引動作が行なわれるため、空間231内に圧力損失が生じるのを防止(抑制)することができ、よって、当該空間231内にアテローム200を確実に吸引することができる。また、圧力損失、すなわち、圧力抵抗が生じるのが防止(抑制)されるため、内側カテーテル本体31の操作を容易に行なうことができる。
また、内側カテーテル3Aを操作したとき、当該内側カテーテル3Aでは、主として最大外径部56が外側カテーテル本体21内で摺動し、第1のテーパ部54、第2のテーパ部55および内側カテーテル本体31の外周面312の摺動が抑制されている。これにより、内側カテーテル3Aの操作、すなわち、吸引操作を容易に行なうことができ、よって、アテローム200を確実に吸引することができる。
前述したように頭部5Aには第1のテーパ部54が形成されている。これにより、頭部5Aが外側カテーテル本体21の先端211から突出した状態で、当該頭部5Aをアテローム200に容易に挿入することができる。
また、前述したように頭部5Aには第2のテーパ部55が形成されている。これにより、外側カテーテル本体21の先端211から突出した頭部5Aが外側カテーテル本体21内に入り込むとき、その動作が円滑に行なわれる。
頭部5Aの内周面521の基端部には、その内径が基端方向に向かって漸増する導入部522が形成されている。内側カテーテル3Aの内側ハブ6の基端開口611から挿入されたガイドワイヤ10は、第1の内腔311を挿通して、導入部522に沿うように第2の内腔52に導入される。
なお、頭部5Aは、弾性材料で構成されており、この材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられる。
また、頭部5Aでは、X線不透過性を有する材料(例えば、白金、金、タングステン等)が、前記弾性材料に含有されていてもよい。これにより、X線透視下で、頭部5Aを確実に確認することができる。
また、頭部5Aの外周面51には、外側カテーテル本体21の内周面212と同様に摩擦低減処理が施されていてもよい。
また、頭部5Aの長さは、特に限定されないが、例えば、5〜15mmであるのが好ましく、8〜12mmであるのがより好ましい。
また、頭部5Aの最大外径部56の外径φD1は、特に限定されないが、例えば、1.0〜3.5mmであるのが好ましく、1.3〜3.3mmであるのがより好ましい。
また、頭部5Aの内径は、特に限定されないが、例えば、0.5〜1.5mmであるのが好ましく、0.7〜1.3mmであるのがより好ましい。
また、頭部5Aおよび内側カテーテル本体31は、それぞれ、中空のもの(内腔が形成されているもの)であるが、これに限定されず、例えば、中実のものであってもよい。
内側カテーテル本体31の基端部には、内側ハブ6が液密に接続されている。内側ハブ6は、管状(筒状)をなす内側ハブ本体61と、内側ハブ本体61の外周面から突出した一対の翼部621および622とを有している。
内側ハブ本体61は、その内部空間が内側カテーテル本体31の第1の内腔311と連通している。
内側ハブ本体61の図1中上側および下側には、それぞれ、翼部621および622が、内側ハブ本体61と一体的に形成されている。各翼部621、622は、それぞれ、小片で構成されたものである。内側カテーテル3Aを外側カテーテル2に対し移動操作するとき、各翼部621、622を把持することにより、その操作を容易に行なうことができる。
なお、内側ハブ6の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、前述した外側ハブ4と同様に、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。このような材料を用いた場合、内側ハブ6は、比較的硬質なものとなり、よって、例えば、内側ハブ6を介して内側カテーテル本体31内にガイドワイヤ10を容易に挿入することができる。
次に、カテーテル組立体1Aの使用方法の一例について詳細に説明する。
[1] まず、X線透視下で、血管に対するアテローム200の位置を予め確認する。また、カテーテル組立体1Aは、予め、頭部5Aが外側カテーテル本体2の先端211から突出した状態(突出状態)とし、この状態を維持したまま、内側カテーテル3A内にガイドワイヤ10を挿通する。なお、突出状態は、前記固定手段によって確実に維持される。
[2] 次に、シース(図示せず)を介してガイドワイヤ10のみを血管内に挿入し、さらに、ガイドワイヤ10の先端部をアテローム200に突き刺す(挿入する)。この状態で、ガイドワイヤ10に沿ってカテーテル組立体1Aを前進させる。さらに、図2に示す状態とする、すなわち、頭部5Aをアテローム200内に挿入する。この操作は、X線透視下で、容易に行なうことができる。
[3] 次に、前記固定手段による固定状態を解除して、外側カテーテル2の位置を一定にしつつ、当該外側カテーテル2に対し内側カテーテル3Aを基端方向に牽引操作する。これにより、前述したように、アテローム200が徐々に外側カテーテル2内に吸引される(図3および図4参照)。そして、遂には、アテローム200が外側カテーテル2内に収納される(図5参照)。
[4] 次に、アテローム200が外側カテーテル2内に収納されたことを確認した後、第2の内腔52からガイドワイヤ10を抜去する(図5参照)。これにより、カテーテル組立体1Aによる吸引機能が消失または減衰し、例えば、血液が外側カテーテル2内に吸引されるのを防止することができる。ガイドワイヤ10を抜去した後、前記アテローム200の収納状態を維持しつつ、カテーテル組立体1A全体を血管から抜去する。これにより、血管内からアテローム200が回収(除去)される。
[5] なお、前記[4]の操作を行なわず、外側ハブ4までアテローム200を吸引して、シリンジ等の吸引手段に接続された分岐部47からアテローム200を除去して(吸引して)もよい。
このような操作により、血管内のアテローム200を確実に吸引して除去することができる。
また、前記[4]の操作後、カテーテル組立体1Aに再度吸引機能を発揮させる場合には、第1の内腔311に位置するガイドワイヤ10を再度第2の内腔52に挿入する。この状態で内側カテーテル3Aを牽引操作することによって、吸引機能が確実に発揮される。
また、内側カテーテル3Aでは、内側カテーテル本体31(第1の内腔311)の内径は、頭部5A(第2の内腔52)の内径より大きく設定されている。これにより、第1の内腔311および第2の内腔52を挿通したガイドワイヤ10を、これらの内腔から完全に抜去せずに、第2の内腔52から抜去しさえすれば、カテーテル組立体1Aによる吸引機能が消失または減衰する。
このように、カテーテル組立体1Aでは、第2の内腔52に対するガイドワイヤ10の挿通/非挿通を選択することができる。これにより、第2の内腔52の閉塞/開放を選択することができ、よって、第2の内腔52を閉塞したときにアテローム200を吸引することができ、また、第2の内腔52を開放したときに吸引機能を抑制することができる。
<第2実施形態>
図7〜図9は、それぞれ、本発明のカテーテル組立体(第2実施形態)の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明のカテーテル組立体の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、頭部の大きさが異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7に示すように、カテーテル組立体1Bでは、内側カテーテル3Bの頭部5Bは、最大外径部56の外径φD1が、自然状態で、外側カテーテル本体21の内径φD2より大きく設定されている。
また、頭部5Bの内径は、自然状態で、先端方向に向かって漸減している。この頭部5Bの最小内径φD3は、ガイドワイヤ10の外径とほぼ同等またはそれより若干小さく設定されている。これにより、第2の内腔52(頭部5B)をガイドワイヤ10が挿通したとき、当該ガイドワイヤ10によって、第2の内腔52を閉塞することができる。
図7〜図9に示すように、本実施形態では、吸引操作するときには、ガイドワイヤ10は、カテーテル組立体1B(第2の内腔52)から抜去されていてもよい。以下に、その理由を述べる。
カテーテル組立体1Bでは、図7に示す状態から、外側カテーテル2に対し内側カテーテル3Bを基端方向に移動操作することにより、まず、図8に示すように、頭部5Bの第2のテーパ部55が外側カテーテル本体21の先端211の内側の縁部213により押圧される。
さらに内側カテーテル3Bを基端方向に移動操作すると、縁部213が第2のテーパ部55および最大外径部56を順に乗り越え(押圧し)、最大外径部56が外側カテーテル本体21内を摺動する。このとき、図9に示すように、最大外径部56(外周面51)が外側カテーテル本体21の内周面212によって押圧されて、頭部5Bの内周面521の異なる個所同士が密着する、すなわち、第2の内腔52が閉塞する(自己閉塞する)。
第2の内腔52が閉塞した状態で、内側カテーテル3Bを牽引操作することにより、空間231が減圧される。この減圧された空間231内にアテローム200が確実に吸引される(収納される)。
このようにカテーテル組立体1Bでは、第2の内腔52が自己閉塞する(自己閉塞性を有する)ことにより、ガイドワイヤ10を第2の内腔52に挿通して当該第2の内腔52を閉塞した状態のときとほぼ同様の効果(吸引効果)が得られる。
<第3実施形態>
図10〜図12は、それぞれ、本発明のカテーテル組立体(第3実施形態)の使用状態を順に示す拡大縦断面図、図13は、図10〜図12に示すカテーテル組立体の内側ハブ付近を示す拡大図である。
以下、これらの図を参照して本発明のカテーテル組立体の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、頭部の内径の大きさが異なること、および内側ハブの構造が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図10に示すように、カテーテル組立体1Cでは、内側カテーテル3Cの頭部5Cの最小内径φD3は、自然状態で、ガイドワイヤ10の外径より大きく設定されている。すなわち、自然状態の頭部5C(第2の内腔52)にガイドワイヤ10を挿通した状態では、頭部5Cとガイドワイヤ10とは遊嵌した状態となっている。
また、図13に示すように、カテーテル組立体1Cでは、内側ハブ6は、管状をなす内側ハブ本体61と、内側ハブ本体61の途中から分岐した分岐部623とを有している。
これにより、図10に示すように頭部5Cにガイドワイヤ10を挿通した状態であっても、例えば、分岐部623より内側カテーテル3Cを介して(頭部5Cの先端53から)血管内に薬液(薬剤)を供給する(投与する)ことができる。
カテーテル組立体1Cでは、図10に示す状態から、外側カテーテル2に対し内側カテーテル3Cを基端方向に移動操作することにより、まず、図11に示すように、頭部5Cの第2のテーパ部55が外側カテーテル本体21の先端211の内側の縁部213により押圧される。このとき、頭部5Cでは、その内周面521がガイドワイヤ10の外周面102に接近する(または当接する)、すなわち、第2の内腔52が狭窄し始める。
さらに内側カテーテル3Cを基端方向に移動操作すると、縁部213が第2のテーパ部55および最大外径部56を順に乗り越え(押圧し)、最大外径部56が外側カテーテル本体21内を摺動する。このとき、図12に示すように、最大外径部56(外周面51)が外側カテーテル本体21の内周面212によって押圧されて、第2の内腔52が狭窄する。狭窄した第2の内腔52では、内周面521がガイドワイヤ10の外周面102に密着する。これにより、第2の内腔52が閉塞する。
第2の内腔52が閉塞した状態で、内側カテーテル3Cを牽引操作することにより、空間231が減圧される。この減圧された空間231内にアテローム200が確実に吸引される(収納される)。
<第4実施形態>
図14は、本発明のカテーテル組立体(第4実施形態)の内側ハブ付近を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のカテーテル組立体の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、内側カテーテルがキャップをさらに有すること以外は前記第1実施形態と同様である。
図14に示すカテーテル組立体1Dでは、内側カテーテル3Dがキャップ63を有している。このキャップ63は、内側ハブ6の基端開口611に着脱自在に装着されるものである。
キャップ63は、有底筒状をなすキャップ本体631と、キャップ本体631の底部633に設置されたパッキン(封止部材)632とで構成されている。
キャップ本体631の内周面には、雌ネジ634が形成されている。この雌ネジ634に、内側ハブ6の基端部外周に形成された雄ネジ612が螺合する。これらのネジ同士の螺合によりキャップ63が内側ハブ6に装着される。
なお、キャップ本体631の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
パッキン632は、例えば各種ゴム材料で構成された板状体である。
このような構成のキャップ63を基端開口611に装着した状態で、パッキン632がキャップ本体631の底部633と内側ハブ6の基端開口611とに挟持される。これにより、基端開口611(第1の内腔311の基端側)が封止される、すなわち、閉塞する。
本実施形態では、吸引操作するときにガイドワイヤ10がカテーテル組立体1D(第2の内腔52)から抜去されていても、キャップ63によって基端開口611が封止されていることにより、アテローム200が外側カテーテル2内に確実に吸引される。
このようにカテーテル組立体1Dでは、内側ハブ6にキャップ63を装着することにより、ガイドワイヤ10を第2の内腔52に挿通して当該第2の内腔52を閉塞した状態のときとほぼ同様の効果が得られる。
以上、前記第1実施形態〜前記第4実施形態に記載したように、本発明のカテーテル組立体では、頭部のみで(頭部自体で)それが吸引体として機能する形態と、頭部と当該頭部に挿通されたガイドワイヤとでそれらが吸引体として機能する形態とを取り得る。
頭部のみが吸引体として機能する形態としては、第2実施形態のように頭部が自己閉塞するカテーテル組立体がある。
また、頭部およびガイドワイヤが一体的に作動して吸引体として機能する形態としては、第1実施形態のように頭部の第2の内腔が自然状態で(通常)ガイドワイヤで閉塞されているカテーテル組立体と、第3実施形態のように自然状態の頭部とガイドワイヤとは遊嵌状態であるが、外側カテーテルの内周面に頭部が押圧されることにより前記遊嵌状態が解消されて第2の内腔が閉塞するカテーテル組立体とがある。
また、本発明のカテーテル組立体を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、カテーテル組立体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のカテーテル組立体は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
例えば、前記第2実施形態および前記第3実施形態の内側ハブが、前記第4実施形態とほぼ同様のキャップが装着可能に構成されていてもよい。
本発明のカテーテル組立体の第1実施形態を示す部分縦断面図である。 図1に示すカテーテル組立体の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 図1に示すカテーテル組立体の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 図1に示すカテーテル組立体の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 図1に示すカテーテル組立体の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 図1に示すカテーテル組立体の状態維持手段の構成例を示す縦断面図ある。 本発明のカテーテル組立体(第2実施形態)の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 本発明のカテーテル組立体(第2実施形態)の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 本発明のカテーテル組立体(第2実施形態)の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 本発明のカテーテル組立体(第3実施形態)の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 本発明のカテーテル組立体(第3実施形態)の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 本発明のカテーテル組立体(第3実施形態)の使用状態を順に示す拡大縦断面図である。 図10〜図12に示すカテーテル組立体の内側ハブ付近を示す拡大図である。 本発明のカテーテル組立体(第4実施形態)の内側ハブ付近を示す部分縦断面図である。
符号の説明
1A、1B、1C、1D カテーテル組立体
2 外側カテーテル
21 外側カテーテル本体
211 先端(先端開口)
212 内周面
213 縁部
23 ルーメン(内腔)
231 空間
24 被覆部材(耐キンクプロテクター)
3A、3B、3C、3D 内側カテーテル(内側構造体)
31 内側カテーテル本体(内側線状体)
311 第1の内腔
312 外周面
4 外側ハブ
41 外側ハブ本体
411 基端部
42、42’ リング状部材
421 外周面
422 内周面
43 押圧部材
431 円板状部
432 筒状部
433 円柱状部
434 雌ネジ部
435 貫通孔
44 凹部
441 内周面
45 雄ネジ部
47 分岐部
5A、5B、5C 頭部(チップ)
51 外周面
52 第2の内腔
521 内周面
522 導入部
53 先端
54 第1のテーパ部
55 第2のテーパ部
56 最大外径部
6 内側ハブ
61 内側ハブ本体
611 基端開口
612 雄ネジ
621、622 翼部
623 分岐部
63 キャップ
631 キャップ本体
632 パッキン(封止部材)
633 底部
634 雌ネジ
10 ガイドワイヤ
101 先端面
102 外周面
200 アテローム(血栓)
φD1 外径(最大外径)
φD2 内径
φD3 最小内径

Claims (18)

  1. 生体内に挿入して、該生体内の異物を吸引するカテーテル組立体であって、
    可撓性を有し、内腔が先端に開口した長尺な管状をなす外側カテーテル本体を有する外側カテーテルと、
    可撓性を有し、前記外側カテーテル本体内に挿通される長尺な内側線状体と、該内側線状体の先端部に設けられ、弾性を有する頭部とを有する内側構造体とを備え、
    前記外側カテーテル内に前記内側構造体を挿通した状態で、前記内側線状体を前記外側カテーテルに対し基端方向に移動操作することにより、前記頭部が前記外側カテーテル本体内で摺動して、前記外側カテーテル本体の先端開口から前記異物を吸引するよう構成されたことを特徴とするカテーテル組立体。
  2. 前記外側カテーテル内に前記内側構造体を挿通した状態で、前記頭部が前記外側カテーテル本体の先端開口から突出可能である請求項1に記載のカテーテル組立体。
  3. 前記内側線状体には、その長手方向に沿って第1の内腔が形成されており、
    前記頭部には、前記第1の内腔と連通し、前記頭部の先端に開口した第2の内腔が形成されている請求項1または2に記載のカテーテル組立体。
  4. 前記第1の内腔および前記第2の内腔は、それぞれ、ガイドワイヤが挿通する挿通路として機能する請求項3に記載のカテーテル組立体。
  5. 前記第2の内腔は、前記ガイドワイヤが挿通した状態で、該ガイドワイヤによって閉塞する請求項4に記載のカテーテル組立体。
  6. 自然状態での前記頭部の最大外径は、前記外側カテーテル本体の内径とほぼ同等またはそれより若干小さい請求項3ないし5のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  7. 自然状態での前記頭部の最大外径は、前記外側カテーテル本体の内径より大きい請求項3ないし5のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  8. 前記頭部は、前記外側カテーテル本体内を摺動するとき、その外周面が前記外側カテーテル本体の内周面によって押圧されて、前記第2の内腔が狭窄または閉塞する請求項7に記載のカテーテル組立体。
  9. 前記内側構造体は、前記内側線状体の基端部に接合され、前記第1の内腔と連通する筒状体で構成された内側ハブを有する請求項3ないし8のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  10. 前記内側構造体は、前記内側ハブの基端開口に着脱自在に装着されるキャップを有し、
    前記キャップを前記基端開口に装着した状態で、前記第1の内腔の基端側が閉塞する請求項9に記載のカテーテル組立体。
  11. 前記頭部は、その外径が先端方向に向かって漸減する部分を有する請求項1ないし10のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  12. 前記頭部は、その外径が基端方向に向かって漸減する部分を有する請求項1ないし11のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  13. 前記頭部は、X線造影性を有する請求項1ないし12のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  14. 前記内側線状体の外径は、前記頭部の最大外径より小さい請求項1ないし13のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  15. 前記外側カテーテル本体は、実質的に透明なものである請求項1ないし14のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  16. 前記外側カテーテル本体の先端部は、X線造影性を有する請求項1ないし15のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  17. 前記外側カテーテル本体の内周面および/または前記頭部の外周面には、これらの面同士間の摩擦を低減する摩擦低減処理が施されている請求項1ないし16のいずれかに記載のカテーテル組立体。
  18. 前記外側カテーテル内に前記内側構造体を挿通した状態を維持する状態維持手段をさらに有する請求項1ないし17のいずれかに記載のカテーテル組立体。
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