JP2014200328A - 医療用具 - Google Patents

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Kinya Harada
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順子 國安
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順子 國安
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Abstract

【課題】体腔の閉塞部位の治療を容易かつ安全に行うことができる医療用具を提供すること。
【解決手段】医療用具1は先端開口部73を有するカテーテル7と、カテーテル7内に挿入され、先端開口部73から先端部が突出するワイヤ5と、ワイヤ5をその軸回りに回転させる回転操作を行う回転機構4とを備え、回転機構4は、回転操作を行う際に把持される本体部41と、本体部41と異なる位置に設けられ、本体部41に対して回転可能に支持され、ワイヤ5に回転力を付与するハンドル44とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用具に関するものである。
心臓の冠動脈閉塞、下肢血管等の体腔の閉塞は、患者に多大な影響を及ぼす。この血管閉塞部位の治療法としては、従来から種々の治療法が知られている。例えば、まず、ガイドワイヤを血管内に挿入し、閉塞部位を貫通させ、その貫通孔にバルーンカテーテルを挿通し、貫通孔を拡張し、必要に応じてステントを当該部位に留置するといった治療法等が知られている。
また、閉塞部位は、形成されてから長時間が経過した場合には、一般的なガイドワイヤが貫通することができない程度に硬化する慢性完全閉塞(CTO)となる。このような状態になると、前述したガイドワイヤおよびバルーンカテーテルを貫通させる手技を行うのは非常に困難となる。したがって、慢性完全閉塞の治療法としては、例えばレーザーや、ロータブレーター等を用いる機械的措置が挙げられる。
しかしながら、レーザーを用いた治療法では、レーザーを照射するレーザー照射部がガラスファイバー等比較的硬質な長尺物の先端部に設けられている。その結果、例えば、冠動脈等のような急峻に湾曲した部位を通過するのが困難である。また、ロータブレーターを用いた治療法では、先端部の穿孔部位の動作が激しく、狭い血管内では完全閉塞部位の周辺部位を傷つけてしまうおそれがあった。
特表2008−504062号公報
本発明の目的は、体腔の閉塞部位の治療を容易かつ安全に行うことができる医療用具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 先端開口部を有する管体と、
前記管体内に挿入され、前記先端開口部から先端部が突出する線状体と、
前記線状体をその軸回りに回転させる回転操作を行う回転機構とを備え、
前記回転機構は、前記回転操作を行う際に把持される把持部と、前記把持部と異なる位置に設けられ、前記把持部に対して回転可能に支持され、前記線状体に回転力を付与するハンドルとを備えることを特徴とする医療用具。
(2) 前記把持部は、筒状をなし、
前記ハンドルは、前記把持部の基端側に設けられ、
前記回転機構は、前記把持部に挿通され、前記ハンドルと前記線状体とを連結するシャフトを有する上記(1)に記載の医療用具。
(3) 前記ハンドルは、前記シャフトの軸に対して交わる方向に突出形成された第1の部分と、前記第1の部分の端部に設けられ、基端側に突出した操作部とを有する上記(2)に記載の医療用具。
(4) 前記管体と前記回転機構との間に配置され、前記線状体が挿通される筒状のコネクタを有し、
前記コネクタは、前記コネクタに対する前記線状体の位置を固定する固定機構を有している上記(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の医療用具。
(5) 前記固定機構は、前記コネクタの内周部に設けられ、前記線状体が挿通されるリング状の弾性体と、前記弾性体に対して圧縮・圧縮解除を行い前記弾性体の内径を変化させる押圧部材とを有している上記(4)に記載の医療用具。
(6) 前記弾性体は、前記押圧部材により圧縮されると、弾性変形し、これにより、前記弾性体の内径が縮径して前記線状体を固定し、圧縮が解除されると、前記弾性体の内径が拡径し、前記線状体は前記コネクタに対して移動可能となる上記(5)に記載の医療用具。
(7) 前記コネクタは、筒状をなし、雌ネジ部を有するコネクタ本体を有し、
前記押圧部材は、前記雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を有し、
前記押圧部材と前記コネクタ本体とは螺合しており、前記押圧部材を前記コネクタ本体に対して回転させることにより、前記弾性体の圧縮・圧縮解除を行う上記(5)または(6)に記載の医療用具。
(8) 前記押圧部材は、筒状をなし、外周部の横断面形状が多角形をなすものである上記(7)に記載の医療用具。
(9) 前記線状体の先端部は、先細りに尖ったテーパ部を有している上記(1)ないし(8)のいずれか1項に記載の医療用具。
(10) 前記テーパ部は、その外周部に前記線状体の軸回りに螺旋状となるよう形成されたリブを有している上記(9)に記載の医療用具。
本発明によれば、体腔の閉塞部位を容易かつ安全に貫通させることができる。
特に、固定機構を備えている場合、手技の途中で線状体の突出量を容易に調節することができ、操作性が向上する。これにより、不本意な閉塞部位の周辺部位の損傷を確実に防止することができる。
本発明の医療用具の斜視図である。 図1に示すワイヤの縦断面図である。 図1に示す回転具の縦断面図である。 図1に示すカテーテルの縦断面図である。 図1に示すコネクタの縦断面図である。 図1に示す固定機構の縦断面図である。 図1に示す医療用具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す医療用具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す医療用具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す医療用具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す医療用具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す医療用具の使用方法を順を追って説明するための図である。
以下、本発明の医療用具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の医療用具の斜視図、図2は、図1に示すワイヤの縦断面図、図3は、図1に示す回転具の縦断面図、図4は、図1に示すカテーテルの縦断面図、図5は、図1に示すコネクタの縦断面図、図6は、図1に示す固定機構の縦断面図、図7〜図12は、図1に示す医療用具の使用方法を順を追って説明するための図である。なお、以下では、説明の都合上、図2〜図12の左側を「先端」、右側を「基端」と言う。また、図1では医療器具を組立てた組立状態で、ワイヤのテーパ部側を「先端」、その反対側を「基端」と言う。また、閉塞部位貫通用ワイヤ、カテーテルおよび血管は、医療用具に対して誇張して描かれている。
図1に示す医療用具1は、回転具構造体2とコネクタ構造体3とを有し、回転具構造体2とコネクタ構造体3とを組立てた組立状態、または、それぞれ、分解した分解状態で用いられる。
回転具構造体2は、閉塞部位貫通用ワイヤ(線状体)(以下、単に「ワイヤ」と言う)5と、ワイヤ5を回転させる回転具(回転機構)4とを備えている。コネクタ構造体3は、カテーテル(管体)7と、カテーテル7と接続されるコネクタ6とを備えている。
この医療用具1は、例えば、慢性完全閉塞(CTO)の治療に用いる器具である。以下各部の構成について説明する。
まず、回転具構造体2について説明する。
図2に示すように、ワイヤ5は、長尺なワイヤ本体51と、ワイヤ本体51の先端部に設けられ、血管100内の閉塞部位200を掘削するテーパ部52と、ワイヤ本体51の基端部に固定された接続部53とを有している。
ワイヤ本体51は、全長に渡って適度な剛性および弾性(可撓性)を有している。ワイヤ本体51の構造としては、特に限定されず、例えば、単線からなるもの、複数本を束ねたもの、中空状のもの、多層構造のもの、芯材とその外周に巻回されたコイルとを有するもの、これらを組み合わせたものなどであってもよい。
また、ワイヤ本体51の構成材料としては、特に限定されず、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
ワイヤ本体51の長さは、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、通常、500〜4000mm程度が好ましく、1500〜2200mm程度がより好ましい。
ワイヤ本体51の外径(太さ)は、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、通常、平均外径が0.1〜2.0mmであるのが好ましく、0.25〜0.9mmであるのがより好ましい。
ワイヤ本体51の外面(表面)には、カテーテル7の内面との摩擦抵抗を軽減する被覆層が設けられていてもよい。これにより、カテーテル7に対する挿入・抜去をよりスムーズに行うことができる。この被覆層としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂の被覆層(テフロンコート)(「テフロン」は登録商標)や、湿潤時に潤滑性を有する親水性ポリマーコート等が挙げられる。
このようなワイヤ本体51の先端部には、先細りに尖ったテーパ部52が設けられている。これにより、血管100内の閉塞部位200を掘削することができる。また、テーパ部52の外周部には、ワイヤ5の中心軸回りに螺旋状にリブ54が形成されている。このようにテーパ部52は、外形形状が「ドリル」のような形状をなしている。
このテーパ部52のワイヤ5の長手方向の長さは1〜30mmが好ましく、3〜20mmがより好ましい。
ワイヤ本体51の基端部には、回転具4と接続可能な接続部53が固定されている。この接続部53の基端外周部には、雄ネジ部55が形成されている。また、接続部53の先端外周部には、先端側に向って外径が漸減するテーパ部56が形成されている。
図3に示すように、回転具4は、本体部(把持部)41と、本体部41と異なる位置(基端側)に設けられたハンドル44と、ワイヤ5が接続される接続部45と、ハンドル44と接続部45とを連結するシャフト42と、一対の軸受け43とを有している。
本体部41は、筒状をなし、回転具4を操作する際に把持される部分である。
この本体部41には、シャフト42が挿通されている。シャフト42は、長尺状をなし、その先端部および基端部は、それぞれ本体部41から突出している。また、シャフト42は、先端部近傍および基端部近傍が軸受け43によって、回転可能に支持されている。この軸受け43としては、特に限定されず、例えば、ボールベアリングのような転がり軸受け、すべり軸受け等を用いることができる。
シャフト42の基端部には、その軸と交わる方向に貫通した貫通孔が形成され、当該部分にハンドル44が挿入されて固定されている。この固定方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤等により固定することができる。なお、ハンドル44は、シャフト42に対して移動可能に構成されていてもよい。この場合、後述するアーム46の操作部47が位置する端部と反対側の端部に、外径が拡径したフランジ部が設けられていてもよい。これにより、シャフト42からハンドル44が不本意に抜去するのを防止することができる。
ハンドル44は、アーム(第1の部分)46と操作部(第2の部分)47とで構成されている。アーム46は、棒状をなし、シャフト42から、その中心軸と交わる方向に突出するよう設けられている。アームの長さは20〜100mmが好ましく、40〜80mmがより好ましい。
このアーム46の一端部には、棒状をなす操作部47が設けられている。操作部47は、基端側に向って、シャフト42の中心軸と平行に突出形成されており、ハンドル44を回転操作する際に把持される部分である。
また、シャフト42の先端部には、接続部45が連結されている。この接続部45は、先端側に開放した凹部49を有し、その内周面には雌ネジ部48が形成されている。この雌ネジ部48は、前述したワイヤ5の接続部53の雄ネジ部55と螺合することができ、ワイヤ5は、回転具4に対して着脱自在に固定される。これにより、ハンドル44を回転させると、その回転力はシャフト42を介してワイヤ5に伝達される。
また、ハンドル44の操作部47は、シャフト42およびワイヤ5の中心軸と異なる位置に設けられて(離間して)おり、その離間距離が大きくなるにつれてワイヤ5を小さな力で回転させることができ、閉塞部位200を小さな力で確実に掘削することができる。
さらに、ハンドル44がシャフト42に対して移動可能に設けられている場合には、ハンドル44を後述の操作部47がシャフト42から遠ざかるように移動させて回転操作を行うと、より小さな回転力で閉塞部位200を掘削することができる。
このような、本体部41、シャフト42、ハンドル44および接続部45は、それぞれ、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、真ちゅうなどの銅合金等の各種金属材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、硬質ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ポリエステル、フッ素系樹脂等の比較的硬質な樹脂材料で構成されている。
次に、コネクタ構造体3について説明する。
図4に示すように、カテーテル7は、カテーテル本体71と、接続部72とで構成されている。
カテーテル本体71は、可撓性を有するチューブで構成されている。このカテーテル本体71は、先端開口部73および基端開口部74を有しワイヤ5が挿通可能となっている。
カテーテル本体71の基端部には、接続部72が装着(固定)されている。この接続部72は、コネクタ6の先端部に着脱自在に装着(嵌合)される。この装着状態で、後述するコネクタ6の内腔部68と内腔部75とは、接続部72を介して連通した状態となる。
このようなカテーテル7の構成材料としては、特に限定されず、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。
図5に示すように、コネクタ6は、ワイヤ5が挿通可能な内腔部68を有するコネクタ本体61と、コネクタ本体61に設けられた供給口67と、コネクタ6に対するワイヤ5の位置を固定する固定機構8とを有している。
コネクタ本体61は、管状をなしており、その内径は、ワイヤ5の外径(線径)より大きい。これにより、ワイヤ5は、コネクタ本体61内を円滑に挿通することができる。
また、コネクタ本体61の先端部611の外周部には、カテーテル7の接続部72が接続・離脱可能に接続される。
また、コネクタ本体61の基端部612には、コネクタ本体61の長手方向に沿って形成された円柱状の凹部62が設けられている。この基端部612の外周には、後述する押圧部材63と螺合する雄ネジ部64が形成されている。
図6に示すように、固定機構8は、コネクタ本体61の凹部62に収納されているリング状部材(弾性体)65と、リング状部材65を押圧する押圧部材63とを有している。
リング状部材65は、弾性材料で構成されている。このリング状部材65は、自然状態で、その内径の大きさがコネクタ本体61の内径とほぼ同等であり、外径の大きさが凹部62の内径とほぼ同等である。ここで、「自然状態」とは、リング状部材65に外力が付されていない状態をいう。
押圧部材63は、円板状の円板状部631と、円板状部631と同心的に設けられた筒状の筒状部632と、筒状部632と同様に、円板状部631と同心的に設けられた円柱状の円柱状部633とで構成されている。
筒状部632の外周部には、複数のスリットが形成されており、その横断面形状が多角形をなしている。なお、筒状部632の外周面の横断面形状は、これに限定されず、例えば、円形、楕円形、偏平形状等をなしていてもよい。
筒状部632の内周面には、コネクタ本体61の雄ネジ部64と螺合する雌ネジ部66が形成されている。これにより、押圧部材63は、コネクタ本体61に対して螺合しつつ回転することができる。本実施形態では、押圧部材63を図1中矢印A方向に回転させると、押圧部材63は、コネクタ本体61に対して先端側に移動し、図1中矢印B方向に回転させると、押圧部材63は、コネクタ本体61に対して基端側に移動するよう構成されている。
円柱状部633は、その外径の大きさが凹部62の内径とほぼ同等である。
このような構成の押圧部材63には、押圧部材63をその長手方向に貫通する貫通孔634が形成されている。この貫通孔634の径は、その大きさがコネクタ本体61の内径とほぼ同等である。これにより、コネクタ本体61内を挿通したワイヤ5は、コネクタ6の基端側へ突出することができる。
また、貫通孔634は、基端部にその外径が基端側に向って拡径した拡径部635を有している。これにより、ワイヤ5の接続部53が入り込むことができる。
押圧部材63とコネクタ本体61とを螺合させるにつれて、リング状部材65は、押圧部材63の円柱状部633の先端面に押圧され、圧縮される。これにより、リング状部材65は、弾性変形して外径が拡径しようとするが、リング状部材65の外周面651が凹部62の内周面621により規制されており、リング状部材65の外径が拡径することができない。このため、リング状部材65は、その内径が確実に縮径することとなる(図6中のリング状部材65’参照)。これにより、コネクタ本体61内を挿通しているワイヤ5をリング状部材65の内周面652が押圧(圧着)し、よってワイヤ5を確実に固定することができる。
また、リング状部材65’の内径φdは、リング状部材65’の長さ(コネクタ6の中心軸方向の長さ)Lの5〜50%が好ましく、10〜40%がより好ましい。これにより、リング状部材65’の長さLは、リング状部材65’の内径φdに対して十分長いものとなる。よって、ワイヤ5では、その長手方向の移動の際に加わる摺動抵抗は、ワイヤ5が回転する際に加わる摺動抵抗よりも十分に大きいものとなる。従って、ワイヤ5は、コネクタ6に対して軸方向の移動が規制されるが、コネクタ6に対して回転することができる。
コネクタ本体61の途中には、コネクタ本体61に対して傾斜した供給口67が設けられている。
図5に示すように、供給口67は、コネクタ本体61の長手方向の途中で分岐した管体で構成されており、その内腔は、内腔部68と連通している。これにより、供給口67から供給された液体(例えば、造影剤など)を、内腔部68を介して、カテーテル7内に確実に供給することができる。
なお、コネクタ6(リング状部材65は除く)の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
また、リング状部材65を構成する弾性材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、医療用具1は、回転具構造体2のワイヤ5をコネクタ6およびカテーテル7に挿入して組立てた組立状態で用いられる。この組立状態では、ワイヤ5の先端部は、カテーテル7の先端開口部73から突出している。なお、以下では、この突出した部分のワイヤ5の長手方向の長さを「突出量」という。
次に、医療用具1の使用方法の一例について、図7〜図12を参照しつつ説明する。図7〜図11は、血管100内に硬質の閉塞部位200が詰まり、血流を阻害している状態を示している。なお、以下の説明では、回転具構造体2およびコネクタ構造体3は、それぞれ、予め組立てられた状態で用いられるが、回転具構造体2では、ワイヤ5と回転具4とを手技の途中に必要に応じて組立ててもよく、コネクタ構造体3では、カテーテル7とコネクタ6とを手技の途中に必要に応じて組立ててもよい。また、血管100は、浅大腿動脈の一部として説明する(図7および図8参照)。
[1] まず、図7に示すように、血管100内にガイディングシース9を挿入する。このとき、ガイディングシース9の先端部は、閉塞部位200近傍で、閉塞部位200と離間した状態で固定されるのが好ましい。
[2] 次に、図8に示すように、ガイディングシース9内にガイドワイヤ10を挿入して、ガイディングシース9の先端開口からガイドワイヤ10の先端部が突出した状態とする。
[3] 次に、ガイドワイヤ10の基端部をカテーテル7の先端部に挿入し、カテーテル7をガイドワイヤ10に沿わせて、血管100内に挿通する。カテーテル7は、ガイドワイヤ10に案内され、容易に血管100内を進むことができる(図示せず)。
[4] 図9に示すように、カテーテル7の先端部が閉塞部位200近傍まで挿入されると、カテーテル7を固定してガイドワイヤ10をカテーテル7から抜去する。そしてカテーテル7に回転具構造体2のワイヤ5を挿入し、ワイヤ5の先端部がカテーテル7の先端開口部73から突出させる。この突出した状態で、コネクタ6の押圧部材63の外周部を把持して、コネクタ本体61に対して図1中矢印A方向に回転させる。これにより、押圧部材63は先端側に移動するとともにリング状部材65を圧縮させる。圧縮されたリング状部材65の内径が縮径し、ワイヤ5のコネクタ6の長手方向の移動が規制され、医療用具1では、回転具構造体2とコネクタ構造体3とは固定された状態となる。この固定状態で、ワイヤ5の先端部(テーパ部)52が閉塞部位200に当接するまで医療用具1を先端側に向って押し進める(図10参照)。
[5] 次に、回転具4の本体部41を一方の手で把持して、操作部47を他方の手で把持して、ハンドル44を図1中矢印C方向に回転させる。この回転力は、アーム46に連結されたシャフト42およびシャフト42の先端部に固定された接続部45を介してワイヤ5に伝達される。前述したように、固定状態では、ワイヤ5は、コネクタ6の長手方向への移動は規制されるが、コネクタ6に対して回転することができる。
また、ワイヤ5の先端部には、先細りに尖ったテーパ部52が形成されているため、ワイヤ5は、回転に伴って、閉塞部位200を掘削することができる(図11参照)。
さらに、テーパ部52の外周部には、螺旋状のリブ54が形成され、雄ネジ状をなしているため、比較的小さい回転力であっても、確実に硬質の閉塞部位200を掘削することができる。
また、このとき、ワイヤ5の突出量が比較的長い場合、誤操作が起こりやすく、不本意に閉塞部位200の周辺部位を傷つけてしまうおそれがある。この場合、コネクタ6の押圧部材63の外周部を把持して、コネクタ本体61に対して図1中矢印B方向に回転させる。これにより、押圧部材63は、基端側に移動し、リング状部材65の圧縮が解除される。よって、リング状部材65は、リング状部材65自身の復元力により、自然状態に戻る。このとき、リング状部材65の内径は拡径する。したがって、ワイヤ5のコネクタ6に対する固定が解除され、ワイヤ5は、再び、コネクタ6の長手方向に移動可能となる。この移動可能状態から、ワイヤ5をコネクタ6に対して基端側に引き戻すことで、ワイヤ5の突出量を短くすることができる。このように、医療用具1では、手技の途中にワイヤ5の突出量を調節することができる。また、押圧部材63の外周部の横断面形状が多角形をなしているため、押圧部材63の回転操作を容易かつ正確に行うことができる。
[6]さらに回転操作しつつワイヤ5を先端側に押し進めると、閉塞部位200はさらに掘削され、遂にはワイヤ5が閉塞部位200の先端から基端まで貫通して貫通孔201が形成される。これにより、血管100内の血液の流路を確保することができる。また、ワイヤ5を押し進めながら回転操作しているため、ワイヤ5が閉塞部位200を貫通した際、ワイヤ5の先端部は、閉塞部位200の先端側に不本意に突出してしまうおそれがある。しかしながら、貫通孔201の基端開口の縁部にカテーテル7の先端が当接する(図12参照)。ワイヤ5は、カテーテル7に対してその長手方向の移動が規制されているため、カテーテル7は、ストッパーとして機能する。これにより、ワイヤ5が閉塞部位200よりも先端側の血管100の内壁を傷付けるのを確実に防止することができる。
このように、医療用具1によれば、例えば、血管100内の硬質な閉塞部位200を手動により確実に貫通させて、容易に血液の流路を確保することができる。さらには、手動であるがゆえに自由にワイヤの回転速度を調節でき、抵抗を感じたら直ちにワイヤの回転を止めることができるので、より確実に血管の損傷を防止することができる。
また、ワイヤ5の突出量を手技の途中で調節することができるので、誤操作等が起こりにくく、よって、血管100の閉塞部位200の周辺部位の損傷を防止することができ、安全性も高い。
このような医療用具1は、特に心臓の冠動脈、下肢血管等のような急峻に湾曲した血管内の閉塞部の治療において有用である。
以上、本発明の医療用具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、医療用具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
なお、ワイヤの先端部のテーパ部の外周部は、螺旋状に形成されたリブを有しているが、本発明では、これに限定されず、例えば、螺旋状に形成された螺溝を有していてもよい。
1 医療用具
2 回転具構造体
3 コネクタ構造体
4 回転具(回転機構)
41 本体部
42 シャフト
43 軸受け
44 ハンドル
45 接続部
46 アーム
47 操作部
48 雌ネジ部
49 凹部
5 閉塞部位貫通用ワイヤ(ワイヤ)
51 ワイヤ本体
52 テーパ部
53 接続部
54 リブ
55 雄ネジ部
56 テーパ部
6 コネクタ
61 コネクタ本体
611 先端部
612 基端部
62 凹部
621 内周面
63 押圧部材
631 円板状部
632 筒状部
633 円柱状部
634 貫通孔
635 拡径部
64 雄ネジ部
65、65’ リング状部材
651 外周部
652 内周面
66 雌ネジ部
67 供給口
68 内腔部
7 カテーテル
71 カテーテル本体
72 接続部
73 先端開口部
74 基端開口部
75 内腔部
8 固定機構
9 ガイディングシース
10 ガイドワイヤ
100 血管
200 閉塞部位
201 貫通孔
L 長さ
φd 内径

Claims (10)

  1. 先端開口部を有する管体と、
    前記管体内に挿入され、前記先端開口部から先端部が突出する線状体と、
    前記線状体をその軸回りに回転させる回転操作を行う回転機構とを備え、
    前記回転機構は、前記回転操作を行う際に把持される把持部と、前記把持部と異なる位置に設けられ、前記把持部に対して回転可能に支持され、前記線状体に回転力を付与するハンドルとを備えることを特徴とする医療用具。
  2. 前記把持部は、筒状をなし、
    前記ハンドルは、前記把持部の基端側に設けられ、
    前記回転機構は、前記把持部に挿通され、前記ハンドルと前記線状体とを連結するシャフトを有する請求項1に記載の医療用具。
  3. 前記ハンドルは、前記シャフトの軸に対して交わる方向に突出形成された第1の部分と、前記第1の部分の端部に設けられ、基端側に突出した操作部とを有する請求項2に記載の医療用具。
  4. 前記管体と前記回転機構との間に配置され、前記線状体が挿通される筒状のコネクタを有し、
    前記コネクタは、前記コネクタに対する前記線状体の位置を固定する固定機構を有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療用具。
  5. 前記固定機構は、前記コネクタの内周部に設けられ、前記線状体が挿通されるリング状の弾性体と、前記弾性体に対して圧縮・圧縮解除を行い前記弾性体の内径を変化させる押圧部材とを有している請求項4に記載の医療用具。
  6. 前記弾性体は、前記押圧部材により圧縮されると、弾性変形し、これにより、前記弾性体の内径が縮径して前記線状体を固定し、圧縮が解除されると、前記弾性体の内径が拡径し、前記線状体は前記コネクタに対して移動可能となる請求項5に記載の医療用具。
  7. 前記コネクタは、筒状をなし、雌ネジ部を有するコネクタ本体を有し、
    前記押圧部材は、前記雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を有し、
    前記押圧部材と前記コネクタ本体とは螺合しており、前記押圧部材を前記コネクタ本体に対して回転させることにより、前記弾性体の圧縮・圧縮解除を行う請求項5または6に記載の医療用具。
  8. 前記押圧部材は、筒状をなし、外周部の横断面形状が多角形をなすものである請求項7に記載の医療用具。
  9. 前記線状体の先端部は、先細りに尖ったテーパ部を有している請求項1ないし8のいずれか1項に記載の医療用具。
  10. 前記テーパ部は、その外周部に前記線状体の軸回りに螺旋状となるよう形成されたリブを有している請求項9に記載の医療用具。
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