JP2007330367A - 回転洗浄ノズルおよび食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の食器洗浄機の回転洗浄ヘッドでは、固定されたノズル軸側と回転するノズルヘッド部との間にシール部材を設けて、漏水を防止していたが、シール部での摩擦トルクが大きくなるので、回転力を付与するための水平方向の噴射量を多くする必要があり、食器に向けて噴射される洗浄水量が減少して、洗浄力が低下するという問題があった。

【解決手段】 回転洗浄ノズル1は、洗浄水が供給される内部流路4と、この内部流路4の一端部に形成された吐出口4Aとを有するノズル軸2、前記吐出口4Aを内包するように前記ノズル軸2の一端に回動自在に遊嵌された開口部3Bを有するノズルヘッド3、および前記開口部3Bの下方で前記内部流路4の一部にノズル軸2の外周面2Cと連通する狭隘部4Aを備えた。
【選択図】 図3

Description

この発明は、食器に洗浄水を当てて洗浄する回転洗浄ノズルおよび食器洗浄機に係るものである。
食器洗浄機では、ノズルヘッドを回転させながら上方の食器に向けて洗浄水を噴射する回転洗浄ノズルが使用されている。この回転洗浄ノズルのノズルヘッドは、洗浄水が供給されるノズル軸の一端に回動自在に遊嵌され、洗浄水の一部を水平方向に向けて噴射することで回転力を得ている。この場合、小さな力でノズルヘッドが回転できるように、ノズル軸とノズルヘッドとの間には隙間が設けられているため、隙間から洗浄水が漏れ出てしまう。そのため、食器に噴射される洗浄水量が減少して洗浄能力が低下するという問題があった。そこで、ノズル軸とノズルヘッドの間にリング状のシール部材を設け、隙間からの水漏れを防止する回転洗浄ノズルが提案されている。(例えば特許文献1参照。)
特開平10−57296号公報(第3頁、第6図)
上記のような回転洗浄ノズルでは、ノズル軸とノズルヘッドとのシール部において摩擦トルクが大きくなって、回転力を付与するための水平方向の噴射量を多くする必要があるので、食器に噴射される洗浄水量がその分だけ減少することになり、洗浄能力が低下するという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、供給された洗浄水を食器洗浄に有効利用することにより洗浄能力の高い回転洗浄ノズルおよび食器洗浄機を得ることを目的とする。
この発明にかかる回転洗浄ノズルは、洗浄水が供給される内部流路を有するノズル軸の一端にノズルヘッドの開口部を遊嵌し、その開口部の下方で前記内部流路の一部に、ノズル軸の外周面と連通孔を介して連通する狭隘部を備えたものである。
この発明は、ノズル軸の外周面とノズルヘッドの開口部との隙間からの漏水を内部流路内に回収し、供給された洗浄水を食器洗浄に有効利用できるので、洗浄能力の高い回転洗浄ノズルが得られる。
実施の形態1.
図1〜図6は本発明の実施の形態1による回転洗浄ノズルを示すもので、図1はその側面図、図2は上面図、図3は図2のIII-III線で切断した断面図、図4は図3の円A部を拡大した部分拡大断面図、図5は図1のV-V線で切断した断面図、図6は図1における回転洗浄ノズルのノズル軸のみを示した側面図である。回転洗浄ノズル1は、ノズル軸2とノズルヘッド3で構成されている。ノズル軸2は洗浄水が供給される内部流路4を上下方向に有しており、この内部流路4の下端部には図示しない洗浄水供給源が接続されている。さらに、ノズル軸2は図6に示すように頭部2A近傍の外周に等間隔をおいて開口された4つの吐出口2Bを有している。ノズルヘッド3は内部流路6を有する中空プロペラ形状をなし、中央下部に設けられた開口部3Bが前記ノズル軸2の一端に回動自在に遊嵌され、ノズル軸2の吐出口2Bを内包している。また、ノズルヘッド3は開口部3Bとノズル軸2の外周面2Cとの間に、図4に示すように隙間5が形成され、ノズル軸2の頭部2Aのみで支持されている。また、ノズルヘッド3の上部には、図2に示すように中心からの距離が異なる位置に複数のノズル孔3Aが設けられ、このノズル孔3Aから上方に位置する食器(図示しない)に向けて洗浄水を噴射する。また、このノズル孔3Aは図2に示すように中心軸から見て右向きの噴射方向成分も有するように傾斜して設けられている。なお、ノズル孔3Aの噴射方向については、上記のような傾斜をつけず、一部のノズル孔3Aのみを水平に向けるように設定することも可能である。
そして、ノズル軸2の内部流路4の一部には、図4に示すようにノズルヘッド3の開口部3Bの下方において、流路断面積が小さくなった狭隘部4Aが形成されている。また、ノズル軸2には、前記狭隘部4A内の下流側と外周面2Cとを連通する連通孔4Bが図5に示すように一つ設けられている。さらにノズル軸2の外周面2Cには、図4に示すように前記連通孔4Bを囲む漏水受部2Dが周設されており、この漏水受部2Dの底面は、前記連通孔4Bの開口部とほぼ同じ高さに位置している。
次に動作について説明する。
洗浄水供給源から供給された洗浄水は図3の矢印に示すように内部流路4内を通り、吐出口2Bから放出された後、ノズルヘッド3の内部流路6を通ってノズル孔3Aから食器に向かって噴射される。このとき、噴射される洗浄水の水平方向成分の噴射反力によってノズルヘッド3は反時計方向に回転する。これによって洗浄水は食器に対して満遍なく噴射され、食器が洗浄される。
このような洗浄動作中には、洗浄水の内部圧力および重力により、隙間5から洗浄水の一部が漏出する。漏出した洗浄水は、隙間5の直下にある漏水受部2Dに捕集される。一方、内部流路4に形成された狭隘部4Aでは洗浄水の流速が増大して負圧が発生する。発生した負圧つまりエゼクタ作用によって、漏水受部2Dに溜まった漏水は、連通孔4Bを介して狭隘部4Aの高速流に引き寄せられ、図4の矢印のように内部流路4に回収され、再び洗浄水の流れに合流し、内部流路6を通ってノズル孔3Aから噴射される。
このように、供給された洗浄水の一部は隙間5から漏れ出すものの、狭隘部4Aのエゼクタ作用により連通孔4Bから内部流路4に回収される。一方、ノズルヘッド3とノズル軸2との間には隙間5が形成されているので、摩擦トルクが減少し、小さな回転力でノズルヘッド3を回転させることができる。このため、回転力を付与するための水平方向の噴射量を少なくすることができ、その分だけ食器に噴射される洗浄水量が増加することになり、洗浄能力が向上する。従って、漏水を内部流路に回収し、供給された洗浄水を食器に効率よく噴射して、食器洗浄に有効利用することができる。
次に、狭隘部4Aの最適化のために、狭隘部4Aでのエゼクタ作用による漏水の回収量や狭隘部4Aでの圧力損失を試算した結果について説明する。
はじめに、狭隘部4Aの流路径を内部流路4の半分にあたる10mmに狭め、流路断面積を内部流路4の1/4に絞った条件で試算した。なお、洗浄水の供給量は、後述する各条件を含め、30L/minに固定して計算している。供給された洗浄水は、狭隘部4Aでは、内部流路4での4倍となる約6m/sまで流速が増大し、エゼクタ作用により3L/min強の洗浄水を連通孔4Bを介して内部流路4に回収することができる。このとき、狭隘部4Aでの圧力損失は3kPa以下と小さく、ノズル孔3Aから噴射される洗浄水の勢いを低下させることもない。そのため、隙間5からの漏水を3L/min程度まで抑えられればノズル孔3Aから供給量と同量の30L/minの洗浄水を噴射でき、供給された洗浄水を食器洗浄に有効利用することができる。
つづいて、狭隘部4Aの流路径を最初の条件より狭め、内部流路4の流路断面積の1/8未満に絞った条件で試算した。この場合、エゼクタ作用がさらに強くなって最初の条件の倍以上の漏水を連通孔4Bを介して内部流路4に回収できるようになるが、回収量が通常の漏れ量に較べて大きすぎ、漏水以外に気泡も取り込むことになることがわかった。また、狭隘部4Aでの圧力損失が最初の条件の数倍に増大し、食器に噴射させる洗浄水の勢いが低下して供給された洗浄水を食器洗浄に有効利用できなくなることがわかった。
さらに、狭隘部4Aの流路径を最初の条件より広め、内部流路4の流路断面積の1/2を越える条件で試算した。この場合、エゼクタ作用が弱くなって漏水の回収量が低下し、逆に連通孔4Bから水が外部に流出して、供給された洗浄水を食器洗浄に有効利用できなくなることがわかった。
つまり、狭隘部4Aの流路断面積は、内部流路4の流路断面積の1/2〜1/8の範囲で調整することが好ましいことがわかった。さらに、供給された洗浄水を食器洗浄に有効利用するには、狭隘部4Aの流路断面積を最初の条件である内部流路4の流路断面積の1/4に調整することが最も好ましいことがわかった。
また、狭隘部4Aの形状については、図4に示すように境界部をなめらかな曲線により形成することで、境界部での圧力損失の急増を抑え、洗浄水の勢いを低下させずに漏水を回収することができる。ただ、狭隘部4Aの境界部を図7に示すように直線的に変化させる場合でも流速は増大するので、エゼクタ作用により漏水を回収し、供給された洗浄水を食器洗浄に有効利用することは可能である。
また、狭隘部4Aに連通する連通孔4Bの位置については、図4に示すように狭隘部4Aの下流側に設定することで、流速が急激に変化する上流側からの助走距離を確保することができ、流れが安定してエゼクタ作用を安定させることができる。さらに、下流側の方がエゼクタ作用を減少させる静圧も低くなるので、連通孔4Bは狭隘部4Aの下流側に連通することが望ましい。
上記の実施の形態においては、ノズル軸2の頭部2Aと、ノズルヘッド3の上端部3Cとでノズルヘッド3を支えるラジアル・スラスト軸受け部を構成している。この軸受け構造では、軸受け部にかかる力につれて摩擦トルクが増加するが、上記実施の形態では、シール材を押し付けたりする必要が無いため、前記軸受け部にはノズルヘッド3の自重や洗浄水の噴射反力程度の小さい力しか加わらない。このため、回転力を付与するための水平方向の噴射量を少なくすることができ、その分だけ食器に噴射される洗浄水量が増加することになり、供給された洗浄水を食器に効率よく噴射して、食器洗浄に有効利用することができる。なお、頭部2Aにスパイラル溝を形成し、軸受け部をスパイラル溝軸受けとすると、頭部2Aと上端部3Cとの間に洗浄水の薄膜が生じ、よりいっそう摩擦トルクを低くすることも可能となる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2における回転洗浄ノズルの部分拡大断面図である。図において、ノズルヘッド3の開口部3Bには、ノズル軸2の外周面2Cに沿って下向きに延長部3Dを形成している。そして、この延長部3Dの下端は、漏水受部2Dに囲まれている。
本実施の形態2では、ノズルヘッド3の開口部3Bに延長部3Dを設けたことにより、隙間5の漏れ方向長さが長くなり、漏れ方向での流動抵抗が増大するので、隙間5からの水漏れ量が減少する。また、延長部3Dの下端が漏水受部2Dに囲まれているために、隙間5からの漏水が漏水受部2Dの外へ直接落下することがなくなる。さらに、延長部3Dは隙間5内の洗浄水の膜を介してノズル軸2の外周面2Cに支持されることになり、ノズルヘッド3とノズル軸2のラジアル軸受けとなってノズルヘッド3の回転を安定化させる働きを有する。
実施の形態3.
図9は実施の形態3における回転洗浄ノズルの断面図、図10は図9における円B部を拡大した部分拡大断面図である。図において、ノズル軸2の漏水受部2Dの底面は外周側より内周側が低くなるように半径方向に傾きを持って形成されており、外周側の底面は連通孔4Bの上端部近くまで上がっている。
漏水受部2Dを底面の内周側が低くなるように形成したことにより、漏水受部2Dに捕集された漏水は図10の矢印のように連通孔4Bが開口している内周側に集まる。したがって捕集した漏水を連通孔4Bからスムーズに内部流路4に回収することができる。
実施の形態4.
図11は実施の形態4における回転洗浄ノズルの部分拡大断面図である。図において漏水受部2Dはノズル軸2本体とは別部材で、硬質ゴムのように弾力のある材料でスカート状をなし、その内径はノズル軸2の外周面2Cの外径よりもやや小さめに形成されている。また、ノズル軸2の外周面2Cは、連通孔4Bの下方に突設された位置決め部2Eを除いて一定の外径で形成されている。そして、ノズル軸2に嵌入された漏水受部2Dは、前記位置決め部2Eによって連通孔4Bの開口部を底面直上で取り囲むように位置決めされ、その弾力によりノズル軸2の外周面2Cに密着してノズル軸2と一体となっている。
本実施の形態においては、漏水受部2Dをノズル軸2本体と別部品で構成したため、ゴミ等が連通孔4Bに詰まった場合でも、漏水受部2Dを取り外して簡単に除去することができるのでメンテナンスが容易となる。
実施の形態5.
図12は実施の形態5における回転洗浄ノズルの部分拡大断面図である。図において、ノズル軸2は、肉厚が一定の円筒からなり、内部流路4の狭隘部4Aが形成された部分の外周面2Cに括れ部2Fが形成されている。この括れ部2Fが実施の形態4の位置決め部2Eの代わりとなり、この括れ部2Fの外径が外周面2Cより小さくなった分、漏水受部2Dの内径も小さくしている。そして、ノズル軸2に嵌入された漏水受部2Dは、前記括れ部2Fによって連通孔4Bの開口部を底面直上で取り囲むように位置決めされ、その弾力により括れ部2Fの外周に密着して、ノズル軸2と一体となっている。
本実施の形態においては、ノズル軸2本体を耐熱性のある金属製の円筒に絞り加工を施すことにより形成できるので、ノズル軸2の耐久性が高くなる。特に高温での洗浄を高頻度で行なう業務用の食器洗浄機に適用しても、加水分解等で劣化することなく、寿命を維持できる。また、漏水受部2Dを嵌入する前のノズル軸2には、外周面2Cよりも大きな外径を持つ部分がないので、ノズル軸2を外周面2Cと同程度の大きさの穴に貫通させて設置する場合にも上下どちら側からでも設置することが可能となる。
実施の形態6.
図13は実施の形態6における回転洗浄ノズルの断面図である。図において、ノズルヘッド13には、紡錘形の先端部13Gを有する棒状部材13Fが回転の中心と軸心を一致させて設けられている。ノズル軸12には径が一定の内部流路14が設けられ、その頭部12Aには前記先端部13Gの外径より大きく開口した挿入孔12Gが設けられている。ノズルヘッド13の棒状部材13Fは、前記挿入孔12Gを貫通して前記内部流路14内に挿入され、この内部流路14内の前記先端部13Gが位置するところに狭隘部14Aが形成されている。形成された狭隘部14Aはドーナッツ状をなし、外径は内部流路14の径と同じで、内径は先端部13Gの外径と同じとなる。
本実施の形態では、狭隘部14Aの外径が内部流路4と同じ径で形成されているので、径方向外側の洗浄水流の乱れが少なくなり、連通孔14B近傍での流れが安定する、また棒状部材13Fが回転することで旋回流も発生するのでエゼクタ作用が安定する。さらに、ノズルヘッド13は、棒状部材13Fが設けられたことで重心が下がり、回転軸のブレが低減され、回転が安定する。また、ノズルヘッド3の先端部13Gを調整するだけで、ノズル軸12の内部流路14Aに形成される狭隘部14Aの仕様を変更することができる。
実施の形態7.
図14は実施の形態7における回転洗浄ノズルの断面図である。図においてノズルヘッド13の棒状部材13Fは先端まで一定の外径で形成されている。ノズル軸12の内部流路14には、一部に径がやや小さな狭小部14Cが設けられている。そして、ノズル軸12の頭部12Aには前記棒状部材13Fの外径より大きく実施の形態6よりも小さく開口した挿入孔12Gが設けられている。狭隘部14Aは、内部流路14の狭小部14Cに棒状部材13Fが挿入されることにより形成されている。形成された狭隘部14Aはドーナッツ状をなし、外径は狭小部14Cの径と同じで、内径は棒状部材13Fの外径と同じとなる。
本実施の形態では、ノズル軸12の挿入孔12Gを実施の形態6よりも小さくすることができる。そのため、この挿入孔12Gを介して洗浄水の圧力でノズルヘッド13を浮き上がらせようとする力を実施の形態6よりも小さくできるので、ノズルヘッド13の軸受けとなる頭部12Aでのすわりが良く、回転がより安定する。また、本変形例でも棒状部材13Fの太さを変化させることで狭隘部14Aの仕様を調節することができる。
実施の形態8.
図15、16は実施の形態8における回転洗浄ノズルを示すもので、図15はその断面図、図16は図15におけるXIV-XIV線で切断した断面図である。ノズル軸22は図15に示すように洗浄水が供給される内部流路24を上下方向に有しており、その下端部には図示しない洗浄水供給源が接続されている。さらにノズル軸22は、頭部22A近傍の外周に等間隔をおいて開口された8つの吐出口22Bを有している。この吐出口22Bには洗浄水の放出方向に向って幅狭となる狭隘部24Aが形成され、その放出方向は斜め上方を向いている。ノズルヘッド23は内部流路26を有する中空プロペラ形状をなし、中央下部の開口部23Bには、図16に示すように副流室23Hが周設され、前記開口部23Bが前記ノズル軸22の一端に回動自在に遊嵌され、ノズル軸23の吐出口23Bを副流室23H内に位置するように内包している。また、ノズルヘッド23の開口部23Bとノズル軸22の外周面22Cとの間には隙間5が形成されている。
次に動作について説明する。
洗浄水供給源から供給された洗浄水は図15の矢印に示すように内部流路24を通り、吐出口22Bからノズルヘッド23の開口部23B近傍の副流室23H内に斜め上方に向って放出される。放出された洗浄水は、吐出口22Bに形成された狭隘部24Aによって高速流となり、図16の矢印に示すように放射状に副流室23H内を直進する。直進した洗浄水は、ノズルヘッド23の内部流路26を通ってノズル孔23Aから食器に向けて噴射される。噴射された洗浄水の水平成分の噴射反力によってノズルヘッド23は反時計方向に回転し、洗浄水は食器に対して満遍なく噴射され、食器が洗浄される。
このような洗浄動作中には、ノズル軸22の吐出口22Bからの高速の洗浄水流がノズルヘッド23の副流室23H内を斜め上方に向かって流れているので、隙間5近傍の洗浄水がエゼクタ作用によりこの洗浄水流に向って上方に引き寄せられる。そのため、隙間5からの漏水が抑制され、ノズル軸22に供給された洗浄水を無駄なくノズル孔23Aから噴射させることが可能となる。摩擦トルクについても実施の形態1と同様に小さいので、小さな回転力でノズルヘッド3を回転させることができる。このため、回転力を付与するための水平方向の噴射量を少なくすることができ、その分だけ食器に噴射される洗浄水量が増加することになり、洗浄能力が向上する。従って、漏水を抑制するとともに、供給された洗浄水を食器に効率よく噴射して、食器洗浄に有効利用することができる。また、上記実施の形態では吐出口からの高速流の直進距離を確保する副流室を開口部に周設したので、エゼクタ作用が安定し、漏水を効果的に抑制することができる。
実施の形態9.
図17、図18は実施の形態9における食器洗浄機を示すもので、図17はその上面図、図18は図17のXVIII-XVIII線で切断した構成断面図、図19は収納状態での構成断面図である。実施の形態9における食器洗浄機は上記各実施の形態における回転洗浄ノズルを備えたものである。食器洗浄機101は、引出し式の本体102と外部筐体103からなる。本体102は図18に示すように外部筐体103に設置されたガイドレール103Aによって出し入れ自在に支えられ、通常は図19に示すように本体102の前面に設けられた化粧パネル102Aだけを表に出して外部筐体103内に収容されている。本体102の大部分のスペースは、上方が開口された洗浄槽104により占められており、この洗浄槽104の上部にはネット状の食器かご105が、底面には回転洗浄ノズル1が設置されている。そして、前記洗浄槽104の下方には、前記回転洗浄ノズル1に洗浄水を供給する供給部106が設置され、送水管106Aを介して回転洗浄ノズル1のノズル軸2の下端に配管接続されている。また、洗浄槽104の底部には残菜フィルタ107が設けられ、受水管106Bを介して前記供給部106に配管接続されている。
次に、動作について説明する。
食器洗浄機101を使用する際には、化粧パネル102Aを引張り、本体102を図18に示すように引出し状態とし、食器かご105に洗浄する食器類を並べる。そして、所定量の洗剤も投入し、図19に示すように本体102を収納状態とする。この際、外部筐体103の内側上面に設置された図示しない上蓋が洗浄槽104の上部開口を塞ぎ、洗浄や乾燥中に洗浄槽104の外へ洗浄水や蒸気が漏れ出るのを防止する。
つづいて図示しないスタートボタンを押すと、図示しない給水弁が開き、洗浄槽104内に所定量の上水または温水が給水される。給水された水にはスタート前に投入した洗剤が溶け込み、洗浄槽104の内側底部に設置された図示しないヒーターにより加熱される。加熱された洗浄水が所定温度に到達すると、供給部106が起動し、洗浄槽104内の洗浄水は残菜フィルタ107を通って受水管106Bから供給部106に吸引され、送水管106Aを通って回転洗浄ノズル1に供給される。供給された洗浄水は上記各実施の形態に示すようにノズルヘッド3のノズル孔3Aから回転しながら上方に噴射される。噴射された洗浄水はネット状の食器かご105を抜けて食器に満遍なく当たり、食器が洗浄される。洗浄水はその後洗浄槽104の底部に落下し、残菜フィルタ107を通って食べ物カス等を除去された後、受水間106Bを経由して供給部106に戻り、回転洗浄ノズル1に供給されて再び食器洗浄に利用される。
所定時間が経過すると、洗剤を含んだ洗浄水による洗浄を終了し、洗浄槽104に溜まった洗浄後の洗浄水を図示しない配水管を通して排水する。排水が完了すると再び洗浄槽104に給水し、洗剤を使用しない以外には上記洗浄と同様に動作して、すすぎ洗浄を行なう。
すすぎ洗浄が終了すると、洗浄槽104内の排水を行ない、図示しないヒーターとファンによって食器に温風を所定時間当てて乾燥させる。乾燥の終了により食器洗浄機101の動作が完了する。
本実施の形態における食器洗浄機は、上記各実施の形態における回転洗浄ノズルを用いたので、供給した洗浄水を食器に効率よく噴射し、食器洗浄に有効利用することができる。そのため、洗浄能力が向上し、食器洗浄に要する時間を短縮できるとともに、その分の消費電力を低減することができる。さらに、洗浄槽の側面に直接当たる水平方向の噴射量が少ないので、これに起因する騒音を低減することもできる。また、本実施の形態では洗浄水を循環使用する場合について説明したが、洗浄水をかけ流しで使用する場合には、洗浄時間が短縮された分、使用水量が減少して節水することができる。
この発明の実施の形態1における回転洗浄ノズルの側面図である。 この発明の実施の形態1における回転洗浄ノズルの上面図である。 この発明の実施の形態1における回転洗浄ノズルの断面図である。 この発明の実施の形態1における回転洗浄ノズルの部分拡大断面図である。 この発明の実施の形態1における回転洗浄ノズルの断面図である。 この発明の実施の形態1におけるノズル軸の側面図である。 この発明の実施の形態1の別の形態の回転洗浄ノズルの断面図である。 この発明の実施の形態2における回転洗浄ノズルの部分拡大断面図である。 この発明の実施の形態3における回転洗浄ノズルの断面図である。 この発明の実施の形態3における回転洗浄ノズルの部分拡大断面図である。 この発明の実施の形態4における回転洗浄ノズルの部分拡大断面図である。 この発明の実施の形態5における回転洗浄ノズルの部分拡大断面図である。 この発明の実施の形態6における回転洗浄ノズルの断面図である。 この発明の実施の形態7における回転洗浄ノズルの断面図である。 この発明の実施の形態8における回転洗浄ノズルの断面図である。 この発明の実施の形態8における回転洗浄ノズルの断面図である。 この発明の実施の形態9における食器洗浄機の上面図である。 この発明の実施の形態9における食器洗浄機の構成断面図である。 この発明の実施の形態9における食器洗浄機の構成断面図である。
符号の説明
1 回転洗浄ノズル
2 ノズル軸、 2B 吐出口、 2C 外周面、 2D 漏水受部、
3 ノズルヘッド、 3B 開口部、 3D 延長部、
4 内部流路、 4A 狭隘部、4B 連通孔、13F 棒状部材、 13H 副流室、
101 食器洗浄機、 104 洗浄槽、 105 食器かご、 106 供給部

Claims (7)

  1. 洗浄水が供給される内部流路と、この内部流路の一端部に開口された吐出口とを有するノズル軸、前記吐出口を内包するように前記ノズル軸の一端に回動自在に遊嵌された開口部を有し、且つ前記吐出口から放出された洗浄水を噴出するノズルヘッド、およびこのノズルヘッドの開口部の下方において前記内部流路の一部に形成され、且つ前記ノズル軸の外周面と連通孔を介して連通する狭隘部を備えた回転洗浄ノズル。
  2. ノズル軸の外周面に連通孔を囲むように漏水受部を周設したことを特徴とする請求項1に記載の回転洗浄ノズル。
  3. ノズルヘッドの開口部にノズル軸の外周面に沿って延長部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の回転洗浄ノズル。
  4. ノズルヘッドに設けられ、且つノズル軸の内部流路内に挿入された棒状部材によって狭隘部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の回転洗浄ノズル。
  5. 洗浄水が供給される内部流路と、この内部流路の一端部に開口された吐出口とを有するノズル軸、前記吐出口を内包するように前記ノズル軸の一端に回動自在に遊嵌された開口部を有し、且つ前記吐出口から前記開口部の近傍へ放出された洗浄水を噴出するノズルヘッド、および前記吐出口に形成され、洗浄水の放出方向に向って幅狭の狭隘部を備えた回転洗浄ノズル。
  6. ノズルヘッドの開口部に副流室を周設したことを特徴とする請求項5に記載の回転洗浄ノズル。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の回転洗浄ノズル、この回転洗浄ノズルが設置された洗浄槽、この洗浄槽に収容された食器かご、前記回転洗浄ノズルに洗浄水を供給する供給部を備えたことを特徴とする食器洗浄機。
JP2006163281A 2006-06-13 2006-06-13 回転洗浄ノズルおよび食器洗浄機 Expired - Fee Related JP4725430B2 (ja)

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