JP2006141516A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、簡単な構成で、かつ安定した昇降動作が行われる昇降手段を備えた食器洗い機を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、外枠体と、前後方向に移動して前記外枠体に出し入りをする洗浄槽と、この洗浄槽の出し入りを案内する案内手段と、前記洗浄槽内に置かれる食器かごと、この食器かごを上下に昇降させる昇降手段とを有する食器洗い機において、前記昇降手段は、前記洗浄槽内に縦に設けられ、かつ螺旋ねじが形成された回転自在なる回転ロッドと、前記回転ロッドの螺旋ねじに螺合し、かつ回転ロッドの回転により上下移動する移動部材と、前記回転ロッドを回転駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、外枠体と、前後方向に移動して前記外枠体に出し入りをする洗浄槽と、この洗浄槽の出し入りを案内する案内手段と、前記洗浄槽内に置かれる食器かごと、この食器かごを上下に昇降させる昇降手段とを有する食器洗い機において、前記昇降手段は、前記洗浄槽内に縦に設けられ、かつ螺旋ねじが形成された回転自在なる回転ロッドと、前記回転ロッドの螺旋ねじに螺合し、かつ回転ロッドの回転により上下移動する移動部材と、前記回転ロッドを回転駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、洗浄槽内に設けた食器かごを昇降できる食器洗い機の改良に係わるものである。
この種の食器洗い機は、例えば、特許文献1(特開2001−224547号公報)に示される。
食器洗い機は、洗浄槽内に設けた食器かごを昇降できる昇降手段を有する。洗浄槽内の食器かごを上方に移動させた上昇位置で食器の出し入れが行われる。
上記従来の食器洗い機は、水圧シリンダーを用いた昇降手段を有する。
水圧シリンダーの昇降手段は、圧力源の水道水を切り替える切り替え装置や配管が複雑である。また、水道水の水圧が変ると昇降動作が不安定になる等の問題をある。
本発明は、上記の問題に鑑み、簡単な構成で、かつ安定した昇降動作が行われる昇降手段を備えた食器洗い機を提供することを目的とする。
本発明は、外枠体と、前後方向に移動して前記外枠体に出し入りをする洗浄槽と、この洗浄槽の出し入りを案内する案内手段と、前記洗浄槽内に置かれる食器かごと、この食器かごを上下に昇降させる昇降手段とを有する食器洗い機において、前記昇降手段は、前記洗浄槽内に縦に設けられ、かつ螺旋ねじが形成された回転自在なる回転ロッドと、前記回転ロッドの螺旋ねじに螺合し、かつ回転ロッドの回転により上下移動する移動部材と、前記回転ロッドを回転駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、かつ安定した昇降動作が行われる昇降手段を備えた食器洗い機を提供することができる。
本発明の実施形態に係わる実施例について、図を引用して説明する。
まず、図1〜図4に沿って食器洗い機の概要から説明する。この食器洗い機は、台所の流し台に組み込まれる形態のものである。
食器洗い機の外枠体1内には、洗浄槽2が備わる。洗浄槽2は、外枠体1に引き出し自在に収納される。図示されていないが、洗浄槽2の出し入れを円滑にするための案内レールやローラなどが備わる。洗浄槽2の前面には、各種のスイッチや各種の表示ランプ等が配置された操作パネル3が設けられる。また操作パネル3の下部が洗浄槽2を出し入れする操作ハンドルになっている。
食器類を収納する食器かご4は、洗浄槽2に備わる。食器かご4の下方になる洗浄槽2の内底には、回転ノズル体5と電動ポンプ6が設けられる。回転ノズル体5は、洗浄水を噴射するノズル7を有する。電動ポンプ6は、回転ノズル体5に洗浄水を加圧供給する。この加圧供給水を受けて回転ノズル体5は、ノズル7から勢いよく洗浄水を噴射し、その反動で回転ノズル体5は回転する。回転ノズル体5は、回転しながら広範囲に洗浄水を噴射する。
電動ポンプ6は、排水ポンプ部10を有する。電動ポンプ6は、回転ノズル体5に洗浄水を供給する洗浄ポンプ部と、洗浄水を排水する排水ポンプ部10を有するのである。排水ポンプ部10は、洗浄槽2の底部に設けた排水口8から洗浄水を吸い込み、排水ホース(図示せず)を介して食器洗い機の機外に排水する。
洗浄ポンプ部と排水ポンプ部10は、電動ポンプ6の回転方向によって切り替わる。正転方向の回転では、洗浄ポンプ部がポンプとして機能し、逆転方向の回転では排水ポンプ部10がポンプとして機能するように切り替わる。電動ポンプ6を駆動する電動機の正転/逆転によって切り替えが行われる。
食器かご4は、洗浄槽2内を上下に昇降する。食器かご4は、食器洗い機が稼動しているときには洗浄槽2の内底側に位置している。食器の出し入れに際して、食器かご4は、上側に上げた上昇位置に置かれる。食器かご4が上昇位置にあるので、食器の出し入れがし易い。
次に食器かごの昇降を行う昇降手段について述べる。
昇降手段は、回転自在なる回転ロッド20と、回転ロッド20の回転により上下移動する移動部材21と、回転ロッド20を回転駆動する駆動手段とを有する。回転ロッド20は、洗浄槽2内の4隅に縦に置かれるように設けられる。
回転ロッド20は、外周に螺旋ネジを有する。この螺旋ネジに螺合し、回転ロッド20の回転により上下移動する移動部材21は、食器かご4の4隅に設けられる。回転ロッドを回転駆動する駆動手段は、昇降用の電動機22、減速手段23を有する。
回転ロッド20の上/下端側は、上側の軸受24と、下側の軸受25とで回転自在に支持される。下側の軸受25は、洗浄槽2の外側下面に設けられる。電動機22の回転は、減速手段23を介して回転ロッド20の下端側に伝えられる。回転ロッド20の下端側は洗浄槽2の底側を貫いて外部に突出する。この突出部分が減速手段23の出力側と連結される。
洗浄槽2の内底部には、回転ロッド20の下端側のシールを行うメカニカルシール26が設けられる。メカニカルシール26により、洗浄槽2内の洗浄水は封止されるので、下側の軸受25、減速手段23、および電動機22には、洗浄水の回り込みが阻止される。また電動機は、洗浄槽2の外側に置かれるので、通常の電気絶縁仕様で足り、高価な2重絶縁が不要である。メカニカルシール26の上側には、シールカバ−27が設けられ、メカニカルシール26に異物が入るのを抑えている。
食器かご4を支持する移動部材21は、回転ロッド20の一方の回転(正回転)で上方移動し、他方の回転(逆回転)で下方移動する。食器かご4の上下移動は、4隅に設けた4本の回転ロッド20で案内されるので、安定した姿勢が保たれる。
食器かご4の昇降手段は、回転自在なる回転ロッド20と、回転ロッド20の回転により上下移動する移動部材21と、回転ロッド20を回転駆動する駆動手段で構成されるので、昇降シリンダーを用いるものに比べ、構成が簡単である。また、水道の水圧を利用する昇降シリンダーに比べ、安定した昇降動作を得ることができる。また、回転ロッド20の螺旋ネジに螺合する移動部材21の上下移動は、回転ロッド20の回転で行われるので、食器かごの荷重で自然降下する不具合は生じない。別にブレーキを設けることは不要である。
食器かごの上げ下げ高低は、200mm程度である。回転ロッド20の長さを選ぶことにより、200mmの上下移動巾はもちろん、それ以上の上下移動巾にも適応させることができる。
次に食器洗い機のブロック制御回路について図5に沿い説明する。
制御手段(マイコン)40は、溢水センサ41、水位センサ42、ヒータ温度検知手段43、エアポンプ圧力スイッチ44、ドアスイッチ45、操作部46、引出完了検知スイッチ47の各種信号を演算処理して各種負荷を制御したり、表示部48の表示制御を行う。
電源回路60は、商用電源61の交流を低圧の直流に換えて制御手段40に供給する。電動ポンプ用のモータ62は、インバータ回路63により駆動される。インバータ回路63には、フィルタ回路64、全波整流回路65を介して商用電源61の交流を直流に換えた直流電力が供給される。
インバータ回路63に供給される直流の電圧は電圧検知手段66で検知され、直流の電流は電流検知手段67で検知される。インバータ回路63は、制御手段40に指示のもとで、作動する駆動回路68の信号により駆動制御される。モータ62はブラシレスDCモ−タで、磁極位置検知回路69が出力する磁極位置検知信号に基づいて駆動電流の通電が行われる。
シーズヒータ80は、洗浄水の加熱をするもので、洗浄槽2の下部に設けられる水溜部に備えられる。シーズヒータ80は、温度ヒュ−ズ81、温度サーモスイッチ82をヒータリレー83の接点83Aを介して商用電源61に接続される。ヒータリレー83の励磁コイル83Bは、制御手段40の指示により通電が行われ、励磁コイル83Bの励磁により、シーズヒータ80に通電が行われる。
エアポンプ84は、洗浄槽2の上縁部と、外枠体1の内側天井とのシールパッキングを伸縮させるポンプで、排気ポンプ部84Aと、給水ポンプ部84Bを有する。排気ポンプ部84Aは、シールパッキングの空気を抜く。給水ポンプ部84Bはシールパッキングに空気を供給する。
排気ポンプ部84Aは、排気ポンプリレー85の接点85Aを介して商用電源61に接続される。給気ポンプ部84Bは、給気ポンプリレー86の接点86Aを介して商用電源61に接続される。排気ポンプリレー85の励磁コイル85Bは、制御手段40の指示により通電が行われ、励磁コイル85Bの励磁により、排気ポンプ部84Aが駆動される。給気ポンプリレー86の励磁コイル86Bは、制御手段40の指示により通電が行われ、励磁コイル86Bの励磁により、給気ポンプ部84Bが駆動される。
給気ポンプ部84Bの駆動はエアポンプ圧力スイッチ44の検知圧力により制御され、シールパッキングは良好なシール状態に保たれ、洗浄水の漏れが防がれる。
ファンモータ87は、洗浄槽2内に乾燥空気を循環させるもので、すすぎ工程後に運転される。ファンモータ87は、ファンリレー89の接点89Aを介して直流の電源回路60に接続される。ファンリレー89の励磁コイル89Bは、制御手段40の指示により通電が行われ、励磁コイル89Bの励磁により、ファンモータ87が駆動される。
昇降用の電動機22は、前述したように食器かごの上げ下げに用いるもので、正転/逆転が行われる。正転で食器かごは上げられ、逆転で食器かごは下げられる。
昇降用の電動機22は、正転りレー90の接点90Aを介して直流の電源回路60に接続される。正転りレー90の励磁コイル90Bは、制御手段40の指示により通電が行われ、励磁コイル90Bの励磁により、昇降用の電動機22は正転する。
また、昇降用の電動機22は、逆転りレー91の接点91Aを介して直流の電源回路60に接続される。逆転りレー91の励磁コイル91Bは、制御手段40の指示により通電が行われ、励磁コイル91Bの励磁により、昇降用の電動機22は逆転する。
次に食器かごの上げ下げに関し、動作の面から説明する。
食器の出し入れに際し、洗浄槽2の操作ハンドルをつかんで洗浄槽2を図2に示すように引き出す。
洗浄槽2が完全に引き出されると、引出完了検知スイッチ47に検知される。この引出完了検知スイッチ47の検知信号を受けて制御手段40は、昇降用の電動機22の正転を指示する。昇降用の電動機22の正転で回転ロッド20が回転し、この回転にともない移動部材21が上下移動して食器かご4を上下げする。
食器かご4が図3に示す上昇位置に達すると、上昇位置検知スイッチ(図示せず)が上昇位置検知信号を出力し、この出力信号を受けて制御手段40は昇降用の電動機22の正転は止める指示をする。食器かご4は、上昇位置に保持される。食器の出し入れは、食器かご4が上昇位置にあるので、洗浄槽2の内側底部にあるものに比べ、し易いのである。
食器かご4に食器を収納し終えたら、食器かご4を下方位置に下げる。この下方位置への移動は、操作パネル3に設けた降下指示スイッチ(図示せず)を押すこと、昇降用の電動機28が逆転して行われる。
食器かご4が下方位置のところまで来ると、下方位置検知スイッチ(図示せず)が下方位置検知信号を出力し、この出力信号を受けて制御手段40は昇降用の電動機22の逆転を止める指示をするのである。
前述したように昇降用の電動機22の正転は、引出完了検知スイッチ47の検知信号を受けて行われるが、上昇指示すスイッチ(図示せず)を用いて指示することもできる。
次に図6を引用して他の実施例を説明する。
ここでは、先に述べた実施例との違いを主に説明する。共通するところは、共通の符号を付す程度に止める。
この実施例は、食器かご4を載置する昇降トレー9を設けた点が特徴である。また、移動部材21を、食器かご4に設けないで昇降トレー9に設けたところが先の実施例と相違する。
食器かご4は、昇降トレー9に載せたり、下ろしたりできる。食器かご4を下ろして洗浄槽2の内部を掃除できるので、掃除がし易い。また、食器が入ったままで、食器かご4を食器洗い機に出し入れする使い方もできるので、使い勝手が増す。
昇降トレー9は、周囲に上向きの縁部が設けられているので、食器かご4の位置ずれガ抑えられる。昇降トレー9は、周囲を除き、大部分が開口、あるいは格子状に形成されているので、回転ノズル体5から噴射した洗浄水で食器かご4の食器が良く洗浄される。また、食器かご4を容易に係合/離脱できる係合手段を昇降トレー9に設けることにより、食器かごの載置が安定する。
1…外枠体、2…洗浄槽、5…回転ノズル体、6…電動ポンプ、4…食器かご、20…回転ロッドと、21…移動部材、22…電動機。
Claims (6)
- 外枠体と、前後方向に移動して前記外枠体に出し入りをする洗浄槽と、この洗浄槽の出し入りを案内する案内手段と、前記洗浄槽内に置かれる食器かごと、この食器かごを上下に昇降させる昇降手段とを有する食器洗い機において、
前記昇降手段は、前記洗浄槽内に縦に設けられ、かつ螺旋ねじが形成された回転自在なる回転ロッドと、前記回転ロッドの螺旋ねじに螺合し、かつ回転ロッドの回転により上下移動する移動部材と、前記回転ロッドを回転駆動する駆動手段とを有することを特徴とする食器洗い機。 - 外枠体と、前後方向に移動して前記外枠体に出し入りをする洗浄槽と、この洗浄槽の出し入りを案内する案内手段と、前記洗浄槽内に置かれる食器かごと、この食器かごを載置し、かつ上下に昇降移動する載置トレーと、食器かごを上下に昇降させる昇降手段とを有する食器洗い機において、
前記昇降手段は、前記洗浄槽内に縦に設けられ、かつ螺旋ねじが形成された回転自在なる回転ロッドと、前記回転ロッドの螺旋ねじに螺合し、かつ回転ロッドの回転により上下移動するところの前記載置トレーに設けられた移動部材と、前記回転ロッドを回転駆動する駆動手段とを有することを特徴とする食器洗い機。 - 請求項1または2記載の食器洗い機において、
前記回転ロッドを前記洗浄槽の四隅に設けたことを特徴とする食器洗い機。 - 請求項1から3の何れか一つに記載された食器洗い機において、
前記駆動手段として電動機を用い、前記電動機を前記洗浄槽の外底部側に配置したことを特徴とする食器洗い機。 - 請求項1から4の何れか一つに記載された食器洗い機において、
前記回転ロッドの上端側と下端側を軸受で回転自在に支持したことを特徴とする食器洗い機。 - 請求項1から4の何れか一つに記載された食器洗い機において、
前記回転ロッドのメカニカルシールを前記洗浄槽の内底部側に設けたことを特徴とする食器洗い機。
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