JP4239011B2 - 食器洗浄乾燥機 - Google Patents
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Description
また、圧縮バネによる食器カゴ昇降機構を有する食器洗浄乾燥機は、駆動電源が不要であるが、不用意に昇降スイッチを押してしまい、食器カゴ昇降中に食器が他の部位に引っ掛かるなどの不具合が発生した場合であっても、昇降を途中で停止することができず、食器を破損してしまうという問題点があった。
さらに、従来の食器洗浄乾燥機は、食器洗浄乾燥機のデザインと食器洗浄乾燥機が設置されるシステムキッチンのデザインが不一致である場合が多く、すなわち、家具としてデザインされるシステムキッチンに対して、家電機器としてデザインされる食器洗浄乾燥機が意匠的にマッチングしないため、デザインを重視するユーザーからはシステムキッチンに食器洗浄乾燥機を設置することが嫌われているという問題点があった。
また、第2の目的は、昇降スイッチを不用意に押してしまうことを防ぎ、食器の破損を防止できる食器洗浄乾燥機を得るものである。
さらに、第3の目的は、システムキッチンとデザインを統一できる食器洗浄乾燥機を得るものである。
このハンドルに設けられた操作スイッチと、前記機器本体に設けられ、前記操作スイッチからの入力を記憶し内蔵バッテリーにより稼働可能なメモリと、を備え、前記機器本体の移動時に、前記操作スイッチおよび前記メモリを前記内蔵バッテリーにより稼働させ、前記機器本体をシステムキッチンに収納すると、前記メモリに記憶されたコースで洗浄乾燥を行うことを特徴とするものである。
図1は、この発明の実施の形態1を示す移動式の食器洗浄乾燥機の外観斜視図であり、食器洗浄乾燥機がシステムキッチン(建築躯体)に収納される状態を示す。図2は、この食器洗浄乾燥機の3角法製図図面表記による正面図・上面図・A−A断面図・B−B断面図、図3は、この食器洗浄乾燥機の断面図であり、B−B断面図をもとにしており(a)は食器カゴ下降時、(b)は食器カゴ上昇時を示す。図4は、この食器洗浄乾燥機の操作部の拡大図である。
さらに、食器洗浄乾燥機本体1の正面パネルはシステムキッチン2と同じ意匠パネル17が配設され、意匠パネル17の上部には食器洗浄乾燥機を移動する際に持ち手とするハンドル15が設けられ、ハンドル15の前面部分には電源スイッチ、標準・節約・スピード等の各洗浄乾燥コースの選択スイッチ等の操作スイッチ16が配設される。
また、食器洗浄乾燥機本体1の底部には、食器洗浄乾燥機本体1を移動するための車輪18を備える。
まず、食器洗浄乾燥機の基本的な動作を簡単に説明する。
食器を洗浄し乾燥させるには、食器の汚れを分解して落とすための食器洗い用洗剤を入れた洗い工程と、食器に付着した洗剤や汚水をすすぎ落とすためのすすぎ工程、食器を乾燥させる乾燥工程の3つの工程からなる。
洗い工程では、洗浄槽4内に洗剤を入れ、給水弁(図示せず)を開けて水道水を洗浄槽4内に一定量を給水し、ポンプ9を稼働させることにより洗浄槽4内の水を吸い込んで、洗浄ノズル7へ送水し洗浄ノズル7の孔より食器6めがけて噴射する。噴射した水は洗浄槽4の中に落下して戻り、再びポンプ9に吸い込まれる。上記動作を繰り返し、水は循環しながら噴射を繰り返す。そして、ポンプ9を一定時間稼働させた後、洗浄槽4の内部の水は、排水口(図示せず)より外部の下水等へ排水される。
なお、洗い工程とすすぎ工程の大きな違いは、洗い工程では洗浄槽内に洗剤を入れて、洗剤の溶けた水を噴射するが、すすぎ工程では洗剤を使用せず、水を噴射するものであり、それ以外については動作上の大きな違いは無い。
この給水、一定時間の循環噴射、排水を、通常4回程度行うことにより、食器を洗い、すすぐ。
乾燥工程では、送風装置(図示せず)により食器に温風または室温の風を当てて、食器を乾燥させる。
まず、ハンドル15を引き、システムキッチン2から食器洗浄乾燥機本体1を引き出して、食器6のある食卓近傍に移動する。ここで、食器洗浄乾燥機本体1がシステムキッチン2に収納されている場合は、電源コンセントから電源供給が行われているが、食器洗浄乾燥機本体1をシステムキッチン2から引き出し、移動した場合には電源コンセントから離脱し、外部からの食器洗浄乾燥機本体1への給電は絶たれるため、内蔵バッテリー13によりモータ12に電源が供給される。
そして、食卓近傍へ移動後に、UPスイッチ14aを押すと、内蔵バッテリー13の電力がモータ12に供給され、モータ12は図3(b)の矢印の方向に回転して吊りベルト10を巻きつける。吊りベルト10がモータ12に巻きつけられると、ベルト10に支持されている食器カゴ5は図3bに示すように洗浄槽4の下部より上部に移動する。食器カゴ5が洗浄槽4の上部に位置することにより、食器カゴ5の高さと食卓の高さと近くなるので、食卓上の食器を食器カゴ5へ移す場合の移動距離が短く済み、食器6を食器カゴ5へ楽にセットすることができる。
また、昇降スイッチ14がOFF状態によるモータ12停止中においては、食器6および食器カゴ5の荷重に対して、モータ12の内部の減速装置の摩擦抵抗が十分に大きいため食器6および食器カゴ5が落下することなく、その位置状態が保持される。
食器6を食器棚に収納した後は、食器洗浄乾燥機本体1を移動して、システムキッチン2に収納し、電源コンセントからの外部給電により内臓バッテリー13は再び充電される。
したがって、従来デザインが崩れる事を嫌って食器洗浄乾燥機を取り付けないユーザーにおいても、システムキッチンとの統一したデザインを崩すことが無く、食器洗浄乾燥機を設置することが可能になる。
上記実施の形態1では、移動式の食器洗浄乾燥機に操作スイッチ16を設けたものを説明したが、引き出し式の食器洗浄乾燥機に内蔵バッテリーおよび移動を不要とした同一構成で、食器カゴの昇降、食器破損防止、システムキッチンとの統一したデザインを実現してもよい。
図5は、この発明の実施の形態2を示す引き出し式の食器洗浄乾燥機の外観斜視図であり、上記実施の形態1と同一または相当部分には同一符号を付ける。引き出し式の食器洗浄乾燥機本体20はシステムキッチン2へ組込まれ、スライドレール19を備え、引き出し可能な構成である。
昇降スイッチ14は、洗浄槽4の正面パネル側の上面部に配置されているので、食器洗浄乾燥機本体1をシステムキッチン2内に収納すると、昇降スイッチ14は隠れてしまい押すことができなくなる。これによって、昇降スイッチ14を不用意に押すことにより、食器カゴが移動し、食器を破損させてしまうことを防ぐことができる。
したがって、従来デザインが崩れる事を嫌って食器洗浄乾燥機を取り付けないユーザーにおいても、システムキッチンとの統一したデザインを崩すことが無く、食器洗浄乾燥機を設置することが可能になる。
Claims (2)
- システムキッチンに収納される機器本体と、この機器本体に設けられた洗浄槽と、この洗浄槽に昇降自在に配置される食器カゴと、この食器カゴを昇降させる昇降手段と、前記機器本体をシステムキッチン内に収納したときにキッチン内に隠れるように前記機器本体の上面に設置され、前記昇降手段により前記食器カゴを昇降させる昇降スイッチと、前記機器本体の正面パネルに設けられたハンドルと、このハンドルに設けられた操作スイッチと、前記機器本体に設けられ、前記操作スイッチからの入力を記憶し内蔵バッテリーにより稼働可能なメモリと、を備え、前記機器本体の移動時に、前記操作スイッチおよび前記メモリを前記内蔵バッテリーにより稼働させ、前記機器本体をシステムキッチンに収納すると、前記メモリに記憶されたコースで洗浄乾燥を行うことを特徴とする食器洗浄乾燥機。
- 前記洗浄槽の内部に照明器具を設け、前記機器本体の移動時に、前記照明器具を点灯させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄乾燥機。
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