JP2007329578A - 通信方法、車載システム及び車載装置 - Google Patents

通信方法、車載システム及び車載装置 Download PDF

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健 古戸
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Abstract

【課題】車載装置としてECU等の複数の制御装置を搭載し、各制御装置を車載ネットワークで接続し、各制御装置が監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納した通信フレームを用いて相互に情報を送受信する場合に、制御装置の増加に伴う設計負担の増大を解消することが可能な通信方法、車載システム及び車載装置を提供する。
【解決手段】複数の車載装置は、監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納するフィールドが車載装置毎に予め設定され、各車載装置間で形式が共通する通信フレームにてデータを送受信する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用の複数の電気負荷と、該電気負荷の状態を監視する複数の車載装置とを用い、該複数の車載装置は、電気負荷の状態を示すデータを格納する複数のフィールドを含む通信フレームを車載ネットワーク上へ送出する通信方法、該通信方法を適用した車載システム、及び該車載システムにて用いられる車載装置に関し、特に車載装置の通信に関する仕様の多様性に対応する通信方法、車載システム及び車載装置に関する。
昨今の自動車には、搭載された各種電気負荷の制御に、複数の制御装置(ECU)と、制御装置間を接続する通信線とを用いた車載ネットワークが用いられている。車載ネットワークを構成する各制御装置は、車載ネットワークを介して他の制御装置へデータを伝送することができる。車載ネットワークを介したデータの伝送には、伝送すべきデータに、該データの種別を示す種別情報、データ長等の各種付加データが付加された通信フレームが用いられる。通信フレームに含まれる各種データには、通信フレームの形式として夫々データ長及び配列順が予め設定されている。
制御装置が制御を担当する機能範囲は車種及びその仕様毎に設定される。例えば第1の車種では、第1の制御装置が、ドア、灯火装置等の電気負荷の状況を検出して、車載ネットワーク上に第1の形式の通信フレームで送出し、第1と異なる第2の制御装置が、受信した第1の形式の通信フレームに含まれる各種データに基づいて、メータ、発光体等の各種指示装置等の各種電気負荷に対する制御を行う。これに対し第2の車種では、第1の制御装置の機能を2台の制御装置で分担し、第3の制御装置が、ドアに関する状況を監視し、第4の制御装置が、灯火装置に関する状況を検出するという様に、車種及び仕様毎に検出等の処理の対象となる内容が設定される。従って車種及び制御装置毎に通信フレームの形式が夫々設定される。
仕様の変更に容易に対応すべく特許文献1には、仕様変更が行われる箇所を纏めるという技術が開示されている。
特開平7−108882号公報
しかしながら通信フレームを受信する側の制御装置は、受信した全ての通信フレームを読み取ることができる様に設計しなければならないため、通信フレームの形式が制御装置毎に異なる場合、設計に要する負担が増大するという問題がある。なお特許文献1に開示された技術は、制御装置の様々な機能分化には対応することができないため、制御装置の増加に伴う設計負担の増大を解消することはできない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、データを格納するフィールドが制御装置毎に設定され、各車載装置間で形式が共通する通信フレームを用いることにより、制御装置の増大に伴う設計変更に要する負担の増大を解消することが可能な通信方法、該通信方法を適用した車載システム、及び該車載システムにて用いられる車載装置の提供を目的とする。
第1発明に係る通信方法は、車両用の複数の電気負荷と、該電気負荷の状態を監視する複数の車載装置とを用い、該複数の車載装置は、電気負荷の状態を示すデータを格納する複数のフィールドを含む通信フレームを車載ネットワーク上へ送出する通信方法において、前記複数の車載装置は、監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納するフィールドが車載装置毎に予め設定されてあり、各車載装置間で形式が共通する通信フレームを生成し、生成した通信フレームを送出することを特徴とする。
本発明では、複数の車載装置間で通信フレームを共通化することにより、通信フレームを受信する側の装置の設計負担を軽減する。
第2発明に係る車載システムは、車両用の複数の電気負荷と、該電気負荷の状態を監視する複数の車載装置とを備え、該複数の車載装置は、電気負荷の状態を示すデータを格納する複数のフィールドを含む通信フレームを車載ネットワーク上に送出する車載システムにおいて、前記複数の車載装置は、監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納するフィールドが車載装置毎に予め設定されてあり、各車載装置間で形式が共通する通信フレームを生成する生成手段と、生成した通信フレームを送出する送出手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、複数の車載装置間で通信フレームを共通化することにより、通信フレームを受信する側の装置の設計負担を軽減する。
第3発明に係る車載システムは、第2発明において、前記送出手段は、車載ネットワーク上の装置へ、通信フレームを同報送信する様に構成してあり、前記生成手段は、受信した通信フレームに含まれる各フィールドの中で、自らの監視下にある電気負荷の状態を示すデータを更新した通信フレームを生成する様に構成してあることを特徴とする。
本発明では、自らの監視下にある電気負荷の状態を示すデータを更新し、他の装置の監視下にある電気負荷の状態を示すデータについては、受信した通信フレームに含まれているデータをそのまま用いることにより、車載ネットワーク上で送受信される通信フレームは、いずれの装置から送出された通信フレームであっても、データ更新に係る全ての装置に関する正確なデータを含むことになる。
第4発明に係る車載システムは、第3発明において、監視下にある電気負荷の状態を格納した通信フレームを送出する場合に、前記送出手段は、以前の電気負荷の状態を示す更新前データを格納した通信フレームを送出する様に構成してあり、前記車載装置は、前記送出手段が、更新前データを格納した通信フレームの送出に係る処理を開始後、他の車載装置から通信フレームを受信したか否かを判定する手段と、他の車載装置から通信フレームを受信していないと判定したとき、前記送出手段は、更新前データの送出後、現状の電気負荷の状態を示す更新後データを格納した通信フレームを送出する様に構成してあり、他の車載装置から通信フレームを受信していると判定したとき、前記送出手段は、更新前データの送出後、他の車載装置から受信した通信フレームの内容を反映し、かつ更新後データを格納した通信フレームを送出する様に構成してあることを特徴とする。
本発明では、送出手段が通信フレームの送出に係る処理中に、他の車載装置から通信フレームを受信した場合でも、通信フレームの送受信の時間差に基づく誤動作を防止することが可能である。
第5発明に係る車載装置は、車両用の電気負荷の状態を監視し、該電気負荷の状態を示すデータを格納する複数のフィールドを含む通信フレームを、他の装置が接続された車載ネットワーク上に送出する車載装置において、自らの監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納するフィールド及び他の装置に係るデータを格納するフィールドが予め設定されてあり、他の装置から送出される通信フレームと形式が共通する通信フレームを生成する手段と、生成した通信フレームを送出する手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、複数の装置間で通信フレームを共通化することにより、通信フレームを受信する側の装置の設計負担を軽減する。
本発明に係る通信方法、車載システム及び車載装置は、灯火系の発光体、ドアの解錠及び施錠に係るモータ、ワイパのモータ等の電気負荷を制御すべく状態を監視するECU等の複数の車載装置を通信線にて接続した車載ネットワークにて、複数の車載装置は、監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納するフィールドが車載装置毎に予め設定され、各車載装置間で形式が共通する通信フレームにてデータを送受信する。
この構成により、本発明では、通信フレームを受信する側の装置が、複数の形式の通信フレームに対応する様に設計する必要が無いので、通信フレームを送出する装置の数及び種類が増大したとしても、受信側の装置の設計に係る負担を軽減することが可能である等、優れた効果を奏する。
また本発明に係る車載システム等は、車載装置が、監視下にある電気負荷の検出した状態を示す更新後データを格納した通信フレームを送出する場合に、更新前データを含む通信フレーム及び更新後データを含む通信フレームを2段階で送出する。そして更新前データを含む通信フレームの送出処理中に他の車載装置から通信フレームを受信したときには、受信した通信フレームの内容を反映させた通信フレームを送出する。
この構成により、本発明では、車載装置が通信フレームの送出に係る処理中に、他の装置から通信フレームを受信した場合でも、通信フレームの送受信の時間差に基づく誤動作を防止することが可能である等、優れた効果を奏する。具体的には、本発明を適用しない場合、車載装置が受信した通信フレームの内容を反映させていない他の装置に係る過去のデータを含む通信フレームを送出することに起因して、受信側の装置が、前記他の装置に係るデータを過去のデータに再更新された状態で認識することとなるので、誤動作を発生させる虞がある。本発明では、この様な誤認識に基づく誤動作を防止することが可能である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明の車載システムの構成例を模式的に示すブロック図である。図1中1は、車両であり、車両1には、電子制御装置(ECU:Electric Control Unit)を用いた本発明の第1制御装置(車載装置)10、第2制御装置20及び第3制御装置30が搭載されている。そして第1制御装置10、第2制御装置20及び第3制御装置30は、様々な情報を転送する多重通信線を用いて形成されたバス型等のトポロジーをなす車載ネットワーク100に接続されている。
第1制御装置10は、車両1の前部に搭載されており、車両1の運転席側ドア、助手席側ドア、灯火装置等の電気負荷10a,10a,…の状況を検出してこれらの監視及び制御を行う。第2制御装置20は、車両1の後部に搭載されており、車両1の後部右側ドア、後部左側ドア、灯火装置等の電気負荷20a,20a,…の状況を検出してこれらの監視及び制御を行う。第3車載装置30は、第1制御装置10が検出した電気負荷10a及び第2制御装置20が検出した電気負荷20aの状況に基づいて、運転者が視認するメータ、発光体等の各種指示装置を用いた電気負荷30aに対する制御を行う。
図2は、本発明の第1制御装置10の構成例を示すブロック図である。第1制御装置10は、マイクロコンピュータを用いた制御回路11と、運転者等の操作者が操作する各種スイッチ等の操作手段(図示せず)からの入力を受け付ける入力回路12と、電気負荷10aに接続し、電気負荷10aの制御及び監視を行う接続回路13と、車載ネットワーク100に接続して情報の送受信を行う通信回路14と、車両用蓄電池から受電する電力を各回路に安定供給する電源回路15とを備えている。なお各種スイッチ等の操作手段を電気負荷の一種と見なし、操作手段の変化、即ちスイッチの入力状況等の状態をも監視する様にしても良い。
制御回路11は、データを一時的に記憶するRAM等のメモリ11aを有しており、入力回路12が受け付ける操作手段からの入力又は通信回路14が受信する他の装置から情報に基づいて各種計算を行い、電気負荷10aの制御を要求する命令を接続回路13へ出力する。接続回路13は、制御回路11からの命令を受け付け、リレー等の回路を介して灯火系の発光体、ドアのモータ等の電気負荷10aの動作を制御する。また接続回路13は、電気負荷10aの状態の監視として、電気負荷10aの状態を検出し、検出した電気負荷の状態を示すデータを制御回路11へ出力する。
通信回路14は、送信バッファ14a、受信バッファ14b及び通信レジスタ14cを有しており、制御回路11から送信すべきデータを送信バッファ14aに書き込み、書き込まれたデータを通信レジスタ14cに保持し、保持したデータを格納した所定の形式の通信フレームを生成し、データを格納した通信フレームを車載ネットワーク100上の装置へ同報送信として送出する。なお通信回路14がデータの送出処理を開始すると、送出が完了するまで送出処理を中断することはできない。そして通信回路14は、車載ネットワーク100から受信したデータを受信バッファ14bに書き込み、制御回路11は、受信バッファ14bに書き込まれたデータを読み取る。
第2制御装置20及び第3制御装置30の構成は、第1制御装置10と同様であるので説明を省略する。
次に各制御装置から送出される通信フレームの形式について説明する。図3は、本発明の車載システムにて用いられる通信フレームの形式(フォーマット)の一例を概念的に示す説明図である。通信フレームは、通信の制御に用いられる通信制御情報(ヘッダ情報)と、通信の対象となるデータ本体とを格納している。
通信制御情報としては、ドア情報等の格納されているデータの種別を示すデータ種別識別情報、データ長、第1制御装置10等の送信元の制御装置を示す送信元制御装置識別情報、全制御装置等の送信先の制御装置を示す送信先制御装置識別情報等の各種情報が格納されている。
データ本体としては、運転席側ドア開閉状態データ、運転席側ドア施錠状態データ等の第1制御装置10に係るデータと、後部右側ドア開閉状態データ、後部右側ドア施錠状態データ等の第2制御装置20に係るデータとが格納されている。なお図3に例示した通信フレームの形式は、第1制御装置10及び第2制御装置20に関するデータのみを格納する例であるが、車載システムの設計に応じて、3以上の制御装置に関するデータの格納領域を設けても良く、更には将来の増設を見越して予備の格納領域を確保する様にしても良い。この様な形式の通信フレームにてデータを送受信することにより、通信フレームを受信する装置は、一種類の形式の通信フレームに格納されたデータを読み取るだけで、複数の制御装置に係るデータを認識することが可能となる。
次に本発明の車載システムが備える各種装置の処理について説明する。図4は、本発明の第1制御装置10のデータ送出判定処理を示すフローチャートである。データ送出判定処理は、データを送出する送出処理の開始を判定する処理である。
第1制御装置10は、制御回路11の制御により、他の制御装置、ここでは第2制御装置2から新たなデータを受信しているか否かを判定する(S101)。ステップS101における新たなデータの受信の判定とは、前回ステップS101の処理を実行してから今回の処理の実行までにデータを受信しているか否かの判定であり、例えば受信バッファ14bに新たに受信したデータが書き込まれているか否かを検出することにより判定する。
ステップS101において、新たなデータを受信していると判定した場合(S101:YES)、第1制御装置10は、制御回路11の制御により、受信バッファ14bに書き込まれている受信データを読み取ってメモリ11aに記録し(S102)、接続回路13により、電気負荷10aの状態の変化の有無を検出する(S103)。
ステップS101において、新たなデータを受信していないと判定した場合(S101:NO)、第1制御装置10は、ステップS102の処理を行わず、ステップS103へ進み、電気負荷10aの状態の変化の有無を検出する(S103)。
ステップS103において、電気負荷10aの状態が変化していると判定した場合(S103:YES)、第1制御装置10は、メモリ11aに記録している他の制御装置から受信した受信データ、及び電気負荷10aの状態を示すデータに基づく送出データを格納した通信フレームを生成し、生成した通信フレームを車載ネットワーク100上の装置へ同報送信するフレーム生成送出処理を実行し(S104)、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS103において、電気負荷10aの状態が変化していないと判定した場合(S103:NO)、第1制御装置10は、予め設定されている定期送信時刻に到達しているか否かを判定する(S105)。ステップS105において、定期送信時刻の判定には、予め設定されている時刻への到達、データを前回送出してからの経過時間の所定時間への到達、データを前回送出又は受信してからの経過時間の所定時間への到達等の適宜設定された条件が用いられる。なお定期送信を行わず、ステップS103にて電気負荷10aの状態が変化していないと判定した場合、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す様にしても良い。
ステップS105において、定期送信時刻に到達していると判定した場合(S105:YES)、ステップS104へ進み、フレーム生成送出処理を実行する。ステップS105において、定期送信時刻に到達していないと判定した場合(S105:NO)、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す。
図5は、本発明の第1制御装置10のフレーム生成送出処理を示すフローチャートである。フレーム生成送出処理とは、図4を用いて説明したデータ送出判定処理におけるステップS104にて実行されるフレーム生成送出処理であり、データを送出する場合に、以前に送出したデータ、即ち更新前データを一度送出した上で、更新後のデータを送出する2段階送出を行う方法である。途中で中断することができない送出処理を行う場合で、特に送出処理に時間を要するとき、送出処理を開始してから送出が完了するまでに他の制御装置から受信したデータを反映させることができないことに起因して生じうる誤動作を防止するための処理である。
第1制御装置10は、制御回路11の制御に基づいて、現時点から過去所定時間の間に他の制御装置から送信されたデータを格納した通信フレームを受信しているか否かを判定する(S201)。本発明では、2段階送出を実行するので、所定時間の間に通信フレームを受信している履歴があれば、2回目に送出される通信フレームを受信する可能性があると判断し、データを格納した通信フレームの送出を遅らせるのである。
ステップS201において、過去所定時間の間に通信フレームを受信していると判定した場合(S201:YES)、ステップS201に戻り、処理を繰り返す。
ステップS201において、過去所定時間の間に通信フレームを受信していないと判定した場合(S201:NO)、第1制御装置10は、以前に検出した状態を示す更新前データを格納した通信フレームを生成し(S202)、生成した通信フレームを車載ネットワーク100上の他の装置への同報送信として送出する(S203)。ステップS202において、以前に検出したデータとは、例えば送信バッファ14aに格納されている前回送出したデータである。例えば図4を用いて説明したデータ送出判定処理のステップS103において、電気負荷10aの状態の変化を検出してデータを送信する場合、変化する前の状態を示すデータが、更新前データとして通信フレームに格納される。
そして第1制御装置10は、更新前データを格納した通信フレームの送出に係る処理の開始、即ちステップS202にて通信フレームの生成を開始後、他の装置から通信フレームを受信したか否かを判定する(S204)。ステップS204では、中断することができない送出処理を開始してから送出の処理が完了するまでに他の装置からデータを受信したか否かを判定する。
ステップS204にて他の装置から通信フレームを受信していないと判定した場合(S204:NO)、第1制御装置10は、直近で検出した電気負荷10aの状態を示す更新後データを格納した通信フレームを生成し(S205)、生成した通信フレームを車載ネットワーク100上の他の装置への同報送信として送出し(S206)、送出処理を終了する。ステップS205において、更新後データとは、今回のデータとして送出すべき本来のデータである。例えば図4を用いて説明したデータ送出判定処理のステップS103において、検出した変化後のデータが更新後データとして格納される。
ステップS204にて他の装置から通信フレームを受信していると判定した場合(S204:YES)、所定時間待機し(S207)、第1制御装置10は、他の装置から受信した通信フレームの内容を反映し、かつ更新後データを格納した通信フレームを生成し(S208)、生成した通信フレームを車載ネットワーク100上の他の装置への同報送信として送出し(S209)、処理を終了する。ステップS207にて所定時間待機することにより、2段階送出の2回目にあたるデータを格納した通信フレームを受信することができる。そしてステップS208では、自装置の更新後データだけでなく、受信した通信フレームに格納されたデータ、即ち他の装置の更新後データをも含む通信フレームを生成し送信する。なおステップS207にて所定時間待機するのではなく、ステップS201へ戻り、以降の処理を繰り返す様にしても良い。
図5を用いて説明した送出処理は、送出処理に要する時間が極めて短い場合、また送出処理を開始してから完了するまでに処理を中断することが可能な場合については、必ずしも実行する必要はない。
また図4を用いて説明したデータ送出処理及び図5を用いて説明したフレーム生成送出処理は、第2制御装置20においても実行される。
図6及び図7は、本発明の車載システムに関する制御時期の一例を示すタイミングチャートである。図6は、2段階送出を適用した本発明の車載システムに係るタイミングチャートであり、図7は、2段階送出を適用しない場合のタイミングチャートを比較用に示したものである。なお図6及び図7は、上方から第1制御装置10、第2制御装置20、車載ネットワーク100、そして第3制御装置30に関するタイミングを示している。
図6に示す様に時刻Ta1で、電気負荷20aの状態変化に伴い第2制御装置20が通信フレームの送出処理を開始し、時刻Ta1の後の時刻Ta2で、電気負荷10aの状態変化に伴い第1制御装置10が通信フレームの送出処理を開始したとする。
第2制御装置20は、時刻Ta2の後の時刻Ta3で更新前データに基づく通信フレームを車載ネットワーク100上に同報送信として送出し、送出された通信フレームを第1制御装置10及び第3制御装置30が受信する。第2制御装置20は、送出処理を開始後、他の装置からの通信フレームを受信していないので、即座に更新後データに基づく通信フレームの送出処理を開始する。
第1制御装置10は、時刻Ta3の後の時刻Ta4で更新前データに基づく通信フレームを車載ネットワーク100上に同報送信として送出し、送出された通信フレームを第2制御装置20及び第3制御装置30が受信する。第1制御装置10は、送出処理を開始後、第2制御装置20からの通信フレームを受信しているので、所定時間待機する。
第2制御装置20は、時刻Ta4の後の時刻Ta5で更新後データに基づく通信フレームを車載ネットワーク100上に同報送信として送出し、送出された通信フレームを第2制御装置20及び第3制御装置30が受信する。
第1制御装置10は、待機中に、時刻Ta5で第2制御装置20から送出される更新後データを受信し、受信した更新後データを反映させた更新後データの送出処理を時刻Ta6で開始し、時刻Ta7で更新後データに基づく通信フレームを車載ネットワーク100上に同報送信として送出し、送出された通信フレームを第2制御装置20及び第3制御装置30が受信する。
この様なタイミングで処理が行われた場合、第3制御装置30は、時刻Ta3及びTa4で電気負荷10aの変化前の状態及び電気負荷20aの変化前の状態を示したデータを受け付けることになる。そして時刻Ta5で電気負荷10aの変化前の状態及び電気負荷20aの変化後の状態を示したデータを受け付けることにより、電気負荷20aの変化後の状態を認識し各種制御を行う。さらに第3制御装置30は、時刻Ta7で電気負荷10aの変化後の状態及び電気負荷20aの変化後の状態を示したデータを受け付けることにより、電気負荷10aの変化後の状態を認識し各種制御を行う。
図7に示す様に時刻Tb1で、電気負荷20aの状態変化に伴い第2制御装置20が通信フレームの送出処理を開始し、時刻Tb1の後の時刻Tb2で、電気負荷20aの状態変化に伴い第1制御装置10が通信フレームの送出処理を開始したとする。
第2制御装置20は、時刻Tb2の後の時刻Tb3で更新後データに基づく通信フレームを車載ネットワーク100上に同報送信として送出し、送出された通信フレームを第1制御装置10及び第3制御装置30が受信する。
第1制御装置10は、時刻Tb3の後の時刻Tb4で更新後データに基づく通信フレームを車載ネットワーク100上に同報送信として送出し、送出された通信フレームを第2制御装置20及び第3制御装置30が受信する。なお第1制御装置10が送出処理を開始したのは、第2制御装置20から通信フレームを受信する前であるので、第1制御装置10から送出される通信フレームには、電気負荷20aの変化前の状態を示したデータが格納されている。
このようなタイミングで処理が行われた場合、第3制御装置30は、時刻Tb3で電気負荷10aの変化前の状態及び電気負荷20aの変化後の状態を示したデータを受け付けることにより、電気負荷20aの変化後の状態を認識し各種制御を行う。さらに第3制御装置30は、時刻Tb4で、電気負荷10aの変化後の状態及び電気負荷20aの変化前の状態を示したデータを受け付けることにより、電気負荷10aの変化後の状態を認識すると共に、電気負荷20aが変化前の状態に戻ったと誤認識することになる。
図6及び図7を比較すると明らかな様に、2段階送出を適用することにより、制御のタイミングにより生じうる誤認識を防止して、制御装置の誤動作の発生を防止することが可能となる。
前記実施の形態では、3台の制御装置を用いた車載システムを示したが、本発明はこれに限らず、4台以上の制御装置を用いた車載システムに適用する等、様々な形態に展開することが可能である。
本発明の車載システムの構成例を模式的に示すブロック図である。 本発明の第1制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の車載システムにて用いられる通信フレームの形式の一例を概念的に示す説明図である。 本発明の第1制御装置のデータ送出判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1制御装置のフレーム生成送出処理を示すフローチャートである。 本発明の車載システムに関する制御時期の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の車載システムに関する制御時期の一例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 車両
10 第1制御装置
11 制御回路
11a メモリ
12 入力回路
13 接続回路
14 通信回路
14a 送信バッファ
14b 受信バッファ
14c 通信レジスタ
10a 電気負荷
20 第2制御装置
20a 電気負荷
30 第3制御装置
30a 電気負荷
100 車載ネットワーク

Claims (5)

  1. 車両用の複数の電気負荷と、該電気負荷の状態を監視する複数の車載装置とを用い、該複数の車載装置は、電気負荷の状態を示すデータを格納する複数のフィールドを含む通信フレームを車載ネットワーク上へ送出する通信方法において、
    前記複数の車載装置は、監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納するフィールドが車載装置毎に予め設定されてあり、各車載装置間で形式が共通する通信フレームを生成し、
    生成した通信フレームを送出することを特徴とする通信方法。
  2. 車両用の複数の電気負荷と、該電気負荷の状態を監視する複数の車載装置とを備え、該複数の車載装置は、電気負荷の状態を示すデータを格納する複数のフィールドを含む通信フレームを車載ネットワーク上に送出する車載システムにおいて、
    前記複数の車載装置は、監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納するフィールドが車載装置毎に予め設定されてあり、各車載装置間で形式が共通する通信フレームを生成する生成手段と、
    生成した通信フレームを送出する送出手段と
    を備えることを特徴とする車載システム。
  3. 前記送出手段は、
    車載ネットワーク上の装置へ、通信フレームを同報送信する様に構成してあり、
    前記生成手段は、
    受信した通信フレームに含まれる各フィールドの中で、自らの監視下にある電気負荷の状態を示すデータを更新した通信フレームを生成する様に構成してある
    ことを特徴とする請求項2に記載の車載システム。
  4. 監視下にある電気負荷の状態を格納した通信フレームを送出する場合に、前記送出手段は、以前の電気負荷の状態を示す更新前データを格納した通信フレームを送出する様に構成してあり、
    前記車載装置は、
    前記送出手段が、更新前データを格納した通信フレームの送出に係る処理を開始後、他の車載装置から通信フレームを受信したか否かを判定する手段と、
    他の車載装置から通信フレームを受信していないと判定したとき、前記送出手段は、更新前データの送出後、現状の電気負荷の状態を示す更新後データを格納した通信フレームを送出する様に構成してあり、
    他の車載装置から通信フレームを受信していると判定したとき、前記送出手段は、更新前データの送出後、他の車載装置から受信した通信フレームの内容を反映し、かつ更新後データを格納した通信フレームを送出する様に構成してある
    ことを特徴とする請求項3に記載の車載システム。
  5. 車両用の電気負荷の状態を監視し、該電気負荷の状態を示すデータを格納する複数のフィールドを含む通信フレームを、他の装置が接続された車載ネットワーク上に送出する車載装置において、
    自らの監視下にある電気負荷の状態を示すデータを格納するフィールド及び他の装置に係るデータを格納するフィールドが予め設定されてあり、他の装置から送出される通信フレームと形式が共通する通信フレームを生成する手段と、
    生成した通信フレームを送出する手段と
    を備えることを特徴とする車載装置。
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