JP2007328848A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚れ度合いに応じて効率的に活性化光を照射し、光学部品を清掃することが可能な光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ディスク装置の対物レンズには、活性化光を照射することにより、表面に付着した埃、ゴミなどを分解する光触媒物質層が設けられている。また、情報の記録・再生のためのレーザ光を出社するレーザ光源とは別個に、活性化光を出射する活性化光源が設けられている。対物レンズなどの光学部品は、情報の再生を継続すると、埃やゴミなどが付着して汚れ、それによりRF信号に影響を与える。よって、RF信号に基づいて、光学部品の汚れを判定することができる。そして、判定結果に応じて活性化光源をスイッチングすることにより、汚れが生じているときのみ活性化光源を駆動することができ、消費電力の低減が可能となる。
【選択図】図7

Description

本発明は、光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行う光ディスク装置に関する。
CDやDVDなどの光ディスクを再生する光ディスク装置は、光ディスクの挿入、排出及び再生を繰り返していくと、光ピックアップの対物レンズの表面が徐々に埃やゴミなどにより汚れてくる。そのまま対物レンズをクリーニングしないで再生を続けると、やがて汚れによって情報の読み取りができなくなり、情報の再生が不可能となる。
このような問題を解決するために、光ピックアップを構成する光学部品の表面に光活性である光触媒物質の層を形成する手法が提案されている(特許文献1参照)。この文献では、情報の記録、再生に用いられるレーザ光(以下、「記録・再生光」とも呼ぶ。)の光源とは別個に、光触媒物質を活性化させる活性化光の専用光源を設けており、光学部品が汚れたときには、活性化光を照射することにより、光学部品をクリーニングする。
特開2003−51134号公報
しかし、光学部品が汚れた際に、常に継続的に活性化光を照射しつづけることとすると、活性化光源の消費電力が増大する。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが例として挙げられる。本発明の目的は、汚れ度合いに応じて効率的に活性化光を照射し、光学部品を清掃することが可能な光ディスク装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、光ディスク装置であって、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源と光ディスクとの間の光学系に配置され、表面に光触媒物質層が形成された光学部品と、光触媒物質を活性化する活性化光を前記光学部品の光触媒物質層に照射する活性化光源と、前記光ディスクにより反射されたレーザ光に基づいて、RF信号を出力するRF信号出力部と、前記RF信号に基づいて前記光学部品の汚れを判定し、判定結果に応じて前記活性化光源のオン及びオフを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の好適な実施形態では、光ディスク装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源と光ディスクとの間の光学系に配置され、表面に光触媒物質層が形成された光学部品と、光触媒物質を活性化する活性化光を前記光学部品の光触媒物質層に照射する活性化光源と、前記光ディスクにより反射されたレーザ光に基づいて、RF信号を出力するRF信号出力部と、前記RF信号に基づいて前記光学部品の汚れを判定し、判定結果に応じて前記活性化光源のオン及びオフを制御する制御部と、を備える。
上記の光ディスク装置は、例えばDVD、CDなどの光ディスクについて情報の記録及び/又は再生を行う。情報の記録及び/又は再生のためのレーザ光はレーザ光源から出射され、所定の光学系を介して対物レンズにより光ディスク上に集光される。また、光ディスクで反射されたレーザ光は、対物レンズ及び光学系を介して光ディテクタなどに入射し、RF信号が生成される。
光学部品には、活性化光を照射することにより、表面に付着した埃、ゴミなどを分解する光触媒物質層が設けられている。また、情報の記録・再生のためのレーザ光を出射するレーザ光源とは別個に、活性化光を出射する活性化光源が設けられている。活性化光源は、光触媒物質を活性化する活性化光を前記対物レンズ上の前記光触媒物質層に入射させる。
対物レンズなどの光学部品は、情報の再生を継続すると、埃やゴミなどが付着して汚れ、それによりRF信号に影響を与える。よって、RF信号に基づいて、光学部品の汚れを判定することができる。そして、判定結果に応じて活性化光源をスイッチングすることにより、汚れが生じているときのみ活性化光源を駆動することができ、消費電力の低減が可能となる。
上記の光ディスクの一態様では、前記制御部は、前記光学部品の汚れにより生じる前記RF信号のレベル変化に基づいて、前記光学部品の汚れを判定する。この態様では、光学部品の汚れにより、RF信号のレベルが低下することに着目し、RF信号のレベルに基づいて光学部品の汚れを判定する。
上記の光ディスク装置の他の一態様は、前記RF信号のレベルが常に所定レベルとなるように前記RF信号を増幅する増幅器を備え、前記制御部は、前記増幅器の増幅度に基づいて、前記光学部品の汚れを判定する。この態様では、RF信号のレベルを常に所定レベルに維持するようにRFアンプなどの増幅器が設けられている。光学部品が汚れ、RF信号のレベルが低下すると、増幅器はそのレベル低下を補償する増幅度に設定される。よって、増幅器の増幅度に基づいて、光学部品の汚れを判定することができる。
好適な例では、前記制御部は、前記増幅度が所定のオンレベル以上となったときに、前記活性化光源をオンする。他の好適な例では、前記制御部は、前記増幅度が所定のオフレベル以上となったときに、前記活性化光源をオフする。このスイッチング制御により、光学部品が汚れているときのみ活性化光源を駆動することになるので、消費電力を低減することができる。また、所定のオフレベルを0dBより小さくすれば、光学部品の汚れがある程度まで除去されたら活性化光源が停止されるので、消費電力をより節約することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[光ディスク装置]
図1は実施例に係る光ディスク装置の概略構成を示す平面図であり、図2は光ディスク装置の概略構成を示す側面図である。光ディスク装置は、スピンドルモータ5と、光ピックアップ10とを備える。また、光ディスク装置は、情報の再生のみが可能な再生装置であってもよく、記録及び再生の両方が可能な記録再生装置であってもよい。以下の説明では、光ディスク装置は記録再生装置であるものとする。
図2に示すように、光ディスク1は、光を反射する反射面2と、情報記録面として機能するディスク基板3とを有する。
スピンドルモータ5は、光ディスク1を支持し、回転させるモータであり、図示しないサーボ回路によりその回転速度などが制御される。図1は、光ディスク装置に装着された状態の光ディスク1の位置を破線で示している。
光ピックアップ10は、光ディスク1に対する信号の記録、再生のためのレーザ光を光ディスク1に照射する装置であり、レンズホルダ11と、対物レンズ12と、活性化光源13とを備える。レンズホルダ11は対物レンズ12を保持する。光ピックアップ10は、光ディスク1の半径方向(図1における矢印Xの方向)に移動可能である。
対物レンズ12は、光ピックアップ10内に設けられたレーザダイオードなどのレーザ光源(図示せず)から出射されたレーザ光(即ち、記録・再生光)を光ディスク1の信号記録面に集光する。なお、レーザ光源から出射されたレーザ光は、図示しない光学系により対物レンズ12まで導かれ、対物レンズ12により光ディスク1の信号記録面に集光される。また、光ディスク1により反射されたレーザ光は、対物レンズ12を再度通過し、光学系を通って図示しない光ディテクタに導かれる。
対物レンズ12の概略構成を図3に示す。図示のように、対物レンズ12は、レンズ本体12aと、レンズ本体12aの上に設けられた反射防止膜12bと、反射防止膜12bの上に設けられた光触媒物質層12cを有する。反射防止膜12bは、主として光ディスク1により反射された戻りレーザ光の対物レンズ12による反射を抑制し、戻りレーザ光を効率的に光ディテクタに供給する役割を有する。
光触媒物質層12cは、所定波長の光を照射することにより活性化され、対物レンズ12の表面に付着した埃、ゴミなどの汚れを分解し、除去する。光触媒物質層12cを構成する光触媒物質としては、例えば酸化チタンなどを使用することができる。
活性化光源13は、光触媒物質層12cを活性化させるための活性化光を出射する光源であり、例えばLEDなどを用いることができる。活性化光源13は、光ピックアップ10の対物レンズ12の近傍に設けられ、好ましくは図2に示すように光ピックアップ10上において対物レンズ12と同一の平面17上に設けられる。図2に示すように、活性化光源13から出射した活性化光Lcは、光ディスク1により、より正確には光ディスク1の反射面2により反射されて、対物レンズ12に入射する。言い換えると、活性化光源13は、光ディスク1により反射された活性化光を対物レンズ12に入射させる位置に設けられる。なお、活性化光源13から出射され、光ディスク1により反射されて対物レンズ12に入射する活性化光は、発散光(拡散光)であり、対物レンズ12以降の光学系により光ディテクタに導かれるわけではないので、光ディスク1に対する情報の記録・再生に影響を与えるものではない。
これにより、本実施例の光ディスク装置では、光ディスク1が挿入されている状態であっても、活性化光を照射することにより対物レンズ12を清掃することができる。よって、光ディスクの記録・再生中であっても、必要に応じて対物レンズ12を清掃することができる。
図4は、光ディスク装置の信号処理系の概略構成を示す。図示のように、信号処理系は、RFアンプ21、再生部22及びコントローラ23を備える。
前述のように、光ピックアップ10は光ディテクタを備え、光ディスク1からの戻りレーザ光を光電変換して読取RF信号S1を生成し、RFアンプ21及びコントローラ23へ供給する。RFアンプ21は、読取RF信号S1を増幅し、増幅後のRF信号S2を再生部22へ供給する。再生部22は、RF信号S2に基づいて、記録情報を再生する。
RFアンプ21の増幅度(ゲイン)は、コントローラ23により決定される。コントローラ23は、光ピックアップ10から出力される読取RF信号S1のレベルに基づいて、RFアンプ21の増幅度を決定する。具体的には、コントローラ23は、増幅後のRF信号S2のレベルが常に所定レベル(例えば0dB)となるように、RFアンプ21の増幅度を決定し、決定した増幅度を示す信号S3をRFアンプ21へ供給する。
このRFアンプ21は、反射率の異なる光ディスク間のRF信号レベルを調整する役割と、光学部品の汚れに起因するRF信号レベルの変動を吸収する役割とを有する。以下、これら2つの役割について説明する。
光ディスク装置には、例えば記録用のDVD及びCD、再生専用のDVD−ROM、CD−ROMなど、反射率が異なる多種の光ディスクが挿入される。再生対象となる光ディスク1の反射率に依存して、読取RF信号S1のレベルは異なる。そこで、RFアンプ21は、光ディスク毎に、その反射率に適した増幅度で読取RF信号S1を増幅することにより、再生部22による正しい情報再生を可能とする。
また、同じ反射率の光ディスクを再生している場合でも、光ピックアップ10内に設けられた光学系、即ち、情報再生のためのレーザ光が経由する光学系に配置された光学部品の汚れに依存して、読取RF信号S1のレベルは変化する。例えば、対物レンズ12が汚れている場合は、再生のためのレーザ光が対物レンズを通過する際に光量レベルが減衰するため、読取RF信号S1のレベルが低下する。よって、同一の光ディスク、又は、反射率が等しい同一種類の光ディスクを再生する場合でも、RFアンプ21は、光学部品の汚れに起因する読取RF信号S1のレベル低下を補償するように動作する。
この観点から、同一の光ディスク又は同一種類の光ディスクを再生している状態では、RFアンプ21の増幅度は、光学部品の汚れに起因するレベル低下分に相当する増幅度に制御されることになる。即ち、RFアンプ21の増幅度は、光学部品の汚れ度合いを示す指標として使用することができる。例えば、同一の光ディスク又は同一種類の光ディスクの再生中において、対物レンズの汚れにより読取RF信号S1のレベルが1dB低下した場合には、RFアンプ21はその低下分を補うように、読取RF信号S1を1dB分増幅する。これは、言い換えれば、対物レンズの汚れが、読取RF信号S1のレベルを1dB低下させる程度であるということである。よって、上記のように、コントローラ23及びRFアンプ21により、増幅後のRF信号S2のレベルが常に所定レベルとなるように制御されている状態では、RFアンプ21の増幅度を検出することにより、対物レンズ12などの光学部品の汚れ度合いを知ることができる。後に詳しく説明するが、本実施例では、RF信号に基づいて、より詳細にはRFアンプ21の増幅度に基づいて、対物レンズ12などの光学部品の汚れ度合いを判定し、活性化光の照射による光学部品の清掃を制御する。
図5は、RF信号に基づく活性化光の照射制御例を示す。この例では、対物レンズ12が汚れていない場合の読取RF信号レベルを0dBとする。情報の再生により徐々に対物レンズ12が汚れ、対物レンズ12の汚れによる読取RF信号のレベル低下が「6dB」となったときに、活性化光源13をオンし、活性化光を対物レンズ12に照射して対物レンズの清掃を行う。活性化光の照射により対物レンズ12の汚れが減少するにつれて、読取RF信号レベルは上昇する。そして、読取RF信号レベルが、初期状態、つまり対物レンズが汚れていないときのレベル(即ち「0dB」)に至ったときに、活性化光源13をオフとし、対物レンズ12の清掃を停止する。なお、上記の例において、活性化光源13をオンにするときのレベル(本例では「6dB」)を「オンレベル」と呼ぶ。また、活性化光源13をオフに戻すときのレベル(本例では「0dB」)を「オフレベル」と呼ぶ。このように、本実施例では、読取RF信号に基づいて対物レンズの汚れ度合いを判定し、対物レンズが汚れているときのみ活性化光源13を駆動して清掃を実施するので、消費電力の低減が可能となる。
図6に、活性化光の照射制御のフローチャートを示す。このフローチャートは、光ディスク装置に対して多種類の光ディスクが挿入されることを前提としている。なお、この処理は、図4に示すコントローラ23が所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、光ディスク装置に光ディスクが挿入されると、コントローラ23は、挿入された光ディスクの種類を判定する(ステップS10)。具体的には、コントローラ23は、ディスクの内周部に記録されているコントロールデータを参照することにより、当該光ディスクの種類を判定する。なお、光ディスクの種類とは、記録型メディアであるか再生専用メディア(ROM)であるか、CDであるかDVDであるか、DVDである場合には1層ディスクであるか、2層ディスクであるか、などを含む。
挿入された光ディスクが記録メディアであり、かつ、CDである場合、処理はステップS13へ進み、コントローラ23は記録型CDに対応するRFアンプ21の増幅度の初期値をメモリなどに記憶する。挿入された光ディスクが記録メディアであり、かつ、DVDである場合、処理はステップS14へ進み、コントローラ23は記録型DVDに対応するRFアンプ21の増幅度の初期値をメモリなどに記憶する。
一方、挿入された光ディスクが再生専用(ROM)メディアであり、かつ、CDである場合、処理はステップS16へ進み、コントローラ23はCD−ROMに対応するRFアンプ21の増幅度の初期値をメモリなどに記憶する。挿入された光ディスクが再生専用(ROM)メディアであり、かつ、DVDである場合、処理はステップS17へ進み、1層ディスクであるか、2層ディスクであるかが判定される。1層ディスクである場合、処理はステップS18へ進み、コントローラ23は1層DVD−ROMに対応するRFアンプ21の増幅度の初期値をメモリなどに記憶する。2層ディスクである場合、処理はステップS19へ進み、コントローラ23は2層DVD−ROMに対応するRFアンプ21の増幅度の初期値をメモリなどに記憶する。これらRFアンプ21の増幅度の初期値は、対物レンズなどの光学部品が汚れていない状態において、RFアンプ21に設定される値、即ち、光ディスクの反射率に基づいて決定される値である。
こうして、ステップS13〜S19のいずれかにおいて、挿入された光ディスクに対応するRFアンプ21の増幅度の初期値が設定されると、コントローラ23は、活性化光源13のスイッチング処理を実行する(ステップS20)。
図7に、スイッチング処理のフローチャートを示す。なお、このスイッチング処理は、光ディスクの再生が終了するまで繰り返し実行される。
まず、コントローラ23は、その時点においてRFアンプ21に設定されている増幅度を取得し(ステップS21)、ステップS13〜S19のいずれかにおいて先に設定された増幅度の初期値と比較する(ステップS22)。現在の増幅度と初期値との差がオンレベル以上である場合(ステップS23;Yes)、コントローラ23は活性化光源13をオンする(ステップS24)。前述の図5の例では、オンレベルは「6dB」に設定されている。よって、現在の増幅度が初期値よりも6dB以上高い場合、コントローラ23は活性化光源13をオンする。なお、現在のRFアンプ21の増幅度が初期値よりも6dB以上高いということは、対物レンズが汚れていない状態と比較して、現在の対物レンズは「6dB」分のレベル低下を生じさせる程度に汚れており、そのレベル低下を補償するためにRFアンプ21が6dB分の増幅度で読取RF信号S1を増幅しているということである。
一方、現在の増幅度と初期値との差がオンレベル以上でない場合(ステップS23;No)、コントローラ23は、その差がオフレベル以上となったか否かを判定する(ステップS25)。図5の例では、オフレベルは「0dB」に設定されており、現在の増幅度と初期値との差が「0dB」に至った場合は、コントローラ23は活性化光源13をオフする(ステップS26)。現在の増幅度と初期値との差が「0dB」に至ったということは、対物レンズの汚れが除去され、対物レンズが汚れていない状態の値である初期値と一致したということであるから、コントローラ23は対物レンズの清掃を終了する。なお、現在の増幅度と初期値との差がオフレベルに至らない場合(ステップS25;No)、コントローラ23は活性化光源をオフとしない。
以上のように、現在のRFアンプの増幅度と初期値との差を、予め決められたオンレベル及びオフレベルと比較して活性化光源をスイッチングすることにより、活性化光源を効率的に動作させ、消費電力を低減することが可能となる。
なお、上記の処理において、1つの例では、各光ディスクに対応する「RFアンプの増幅度の初期値」は、対物レンズなどの光学部品が汚れていない状態で各種類の光ディスクが最初に光ディスク装置に挿入されたときのRFアンプの増幅度とすることができる。また、他の好適な例では、各種類の光ディスク毎に規格で定められた反射率に基づいて決定された値とすることができる。各光ディスクの反射率は規格によりある程度の幅を持って定められているので、例えばその中心の値に基づいて算出した増幅度に設定することにより、実際に光ディスク装置に挿入された光ディスクの反射率に多少のばらつきがあったとしても、適切な増幅度に設定することができる。
[変形例]
図5に示す例では、オフレベルを「0dB」に設定している。これは、活性化光の照射により対物レンズの汚れがほぼ無くなるまで清掃を行ってから、活性化光の照射を停止することを意味する。その代わりに、例えば図8に示すように、活性化光の照射により対物レンズの清掃を開始した後、ある程度まで汚れが除去できた時点(図8の例では、対物レンズの汚れによる読取RF信号のレベル低下が3dB程度に戻った時点)で、活性化光の照射を停止することとしてもよい。このように、対物レンズが汚れる度に完全に清掃するのではなく、情報の再生などに支障の無い程度まで清掃が済んだら活性化光の照射を停止することとすれば、さらに消費電力の低減が可能となる。
なお、上記の実施例では、光触媒物質層を設け、活性化光により清掃される光学部品として対物レンズを挙げているが、同様に光触媒物質層を設けることにより、対物レンズ以外の光学部品を本発明による活性化光照射制御の対象とすることが可能である。
また、上記の実施例では、図2に示すように、活性化光源13は光ディスク1の反射を利用して対物レンズ12の光触媒物質層12cに活性化光を照射するように構成されている。しかし、本発明の適用はこのような活性化光の照射構造には限定されない。即ち、活性化光を記録・再生光の光学系を通じて対物レンズなどの光学部品に照射する構成としてもよい。
実施例に係る光ディスク装置の概略構成を示す平面図である。 実施例に係る光ディスク装置の概略構成を示す側面図である。 対物レンズの構造を模式的に示す図である。 光ディスク装置の信号処理系の概略構成を示すブロック図である。 RF信号に基づく活性化光の照射制御例を示す。 活性化光照射制御のフローチャートを示す。 図6に示すスイッチング処理のフローチャートを示す 変形例に係る活性化光の照射制御例を示す。
符号の説明
1 光ディスク
2 反射面
3 ディスク基板
5 スピンドルモータ
10 光ピックアップ
12 対物レンズ
12c 光触媒物質層
13 活性化光源

Claims (6)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源と光ディスクとの間の光学系に配置され、表面に光触媒物質層が形成された光学部品と、
    光触媒物質を活性化する活性化光を前記光学部品の光触媒物質層に照射する活性化光源と、
    前記光ディスクにより反射されたレーザ光に基づいて、RF信号を出力するRF信号出力部と、
    前記RF信号に基づいて前記光学部品の汚れを判定し、判定結果に応じて前記活性化光源のオン及びオフを制御する制御部と、を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記制御部は、前記光学部品の汚れにより生じる前記RF信号のレベル変化に基づいて、前記光学部品の汚れを判定することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記RF信号のレベルが常に所定レベルとなるように前記RF信号を増幅する増幅器を備え、
    前記制御部は、前記増幅器の増幅度に基づいて、前記光学部品の汚れを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記制御部は、前記増幅度が所定のオンレベル以上となったときに、前記活性化光源をオンすることを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記制御部は、前記増幅度が所定のオフレベル以上となったときに、前記活性化光源をオフすることを特徴とする請求項3又は4に記載の光ディスク装置。
  6. 前記所定のオフレベルは、0dBより小さいことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
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