JP2007328465A - プリント基板の配線構造チェックシステム及び配線構造チェック方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の設計工程を変えることなく、さら、設計コストを上げることなく、簡単な計算式を用いて、配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在するかをチェックし、結果を出力することにある。
【解決手段】 各種データを入力する第1入力部11及び第2入力部12が接続されたコンピュータを中核とした本体部20により、プリント基板の配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在するかを検証し、検証結果に基づいて、配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在する場合に、上記スリットのあるプレーン上で発生する放射電界レベルを予測し、予測した放射電界レベル予め設定してある閾値を超える場合に、上記本体部20に接続された出力部30により、推定共振周波数、及び、推定放射電界レベルを示す
【選択図】 図1
【解決手段】 各種データを入力する第1入力部11及び第2入力部12が接続されたコンピュータを中核とした本体部20により、プリント基板の配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在するかを検証し、検証結果に基づいて、配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在する場合に、上記スリットのあるプレーン上で発生する放射電界レベルを予測し、予測した放射電界レベル予め設定してある閾値を超える場合に、上記本体部20に接続された出力部30により、推定共振周波数、及び、推定放射電界レベルを示す
【選択図】 図1
Description
本発明は、プリント基板の配線構造チェックシステムに関し、特に、電源プレーン、或いは、グラウンドプレーン内に存在するスリットの適切な寸法を算出し、さらに、上記該当スリットが起因して発生する、放射電界レベル、及び、共振周波数を推定する機能を備えたプリント基板の配線構造チェックシステム及び配線構造チェック方法に関する。
近年の電子機器の高密度実装化に伴い、基板配線を配置するレイヤー層が複数ある、所謂、多層基板が使われるケースが一般的に多い。また、電子機器に使用されているプリント基板には、一般的に複数の電源系があり、各電源配線は幅の広い配線構造(以下、電源プレーンと呼称する)を有しているケースが多い。同様に、一般的に回路信号の基準となるグラウンドに関しても、デジタル系のグラウンド配線、アナログ系のグラウンド配線と言うように、複数の系統に分離されているケースがある。また、電源配線と同様に、幅の広い配線構造(以下、グラウンドプレーンと呼称する)を有しているケースが多い。
一般的に上記電源(配線、或いは、プレーン)や、グラウンド(配線、或いは、プレーン)は、信号配線の帰路回路として重要な役割を果たすと考えられており、信号配線と隣接して配置されるケースが一般的である。また近年の高密度実装化に伴い、信号配線と同一層に電源配線や、グラウンド配線が配置される場合よりも、信号配線に対し、上下層に、電源プレーン、或いは、グラウンドプレーンとして配置される場合が殆どである。
信号配線に対向する電源(配線、或いは、プレーン)や、グラウンド(配線、或いは、プレーン)が有る場合、上記電源(配線、或いは、プレーン)や、グラウンド(配線、或いは、プレーン)を配置することにより、電源(配線、或いは、プレーン)や、グラウンド(配線、或いは、プレーン)上に、信号配線とは逆位相で信号配線の電流量とほぼ同等の大きさの電流(以下、帰路電流と呼称する)が発生することが知られている。また、帰路電流が信号配線上の電流とは逆位相で、電流の大きさもほぼ等しいため、信号配線上の電流と帰路電流とが作る電磁放射は、各々の電流同士が打ち消し合うことにより、信号配線上の電流だけが作る放射電界よりも大幅に減少することが知られている。なお、この関係は一般的にディファレンシャルモードの電磁界放射と呼ばれている。
逆に、信号配線に対向する電源(配線、或いは、プレーン)や、グラウンド(配線、或いは、プレーン)が無い場合、電源(配線、或いは、プレーン)や、グラウンド(配線、或いは、プレーン)上に、上記帰路電流は発生せず、信号配線上の電流を打ち消す電流が存在しないため、信号配線上の電流だけが作る放射電界が直接外部へ放射することも知られている。なお、この関係は一般的にコモンモードの電磁界放射と呼ばれている。また、一般的に、ディファレンシャルモードの放射よりもコモンモードによる放射の方が外部に放射する、放射効率が高いことも知られている。
しかし、近年の電子機器の高密度実装化に伴い、信号配線数に対する基板面積の比率が年々減少している傾向があり、そのため、電源プレーンやグランドプレーンの面積を十分に確保できない状況になってきている。また電子機器の高機能化、低消費電力化に伴い、電源系統の増加による、電源プレーンの分断化も進んでおり、各々の電源に与えられる面積が小さくなっている。さらに、例えば図12に示すように、デジタルグラウンド1111とアナロググラウンド1112の分離や、ビアの連続配置等により、配線設計時点では予期していなかった箇所に、グラウンドプレーンへの切り込み(以下、スリットと呼称する)1114が入っている場合多々あり、信号配線1113を横切るスリット1114が存在するケースも少なくない。
また、グラウンドは基板配線の周辺にある、メカシャーシ等の金属体との接続が十分にされている場合が多く、そのため、一般的に電源よりも電気的に安定していると考えられている。しかし、所謂軽薄短小化、コストダウンの目的により、基板配線の小型化や層数の削減が進み、グラウンド面積を十分に取ることができず、結果として、図13に示すように、グラウンドよりも電気的に安定していない電源プレーンを高速な信号配線1113の帰路回路として使わざるを得ない状況が頻発している。
信号配線1113の直上、或いは、直下に当たる位置に、電源プレーン、或いは、グラウンドプレーンのスリット1114が存在した場合、スリット1114と信号配線1113が交差する箇所における、信号配線1113に対向する電源プレーン、或いは、グラウンドプレーンが作る帰路電流に変化がおこり、上記交差部の帰路電流が減少することにより、上記ディファレンシャルモードの放射からコモンモードの放射へ放射メカニズムが変化し、結果として、外部へ放射される電磁波が増加してしまうと考えられる。
そこで、不要な電磁波放射ノイズを抑制するための一つの対処法として、図14に示すようにグラウンドプレーンのスリット1114と信号配線1113が交差する位置の近辺に導体1115を配置する方法が取られており、上記方法は、コモンモードの放射のメカニズムからディファレンシャルモードの放射メカニズムに一部放射メカニズムを変化させることにより、結果として、外部へ放射する放射電磁界の抑制に効果があることが知られている。また、電源プレーンのスリット1114と信号配線1113が交差する位置の近辺に、コンデンサ等の高周波でインピーダンスが低くなる部品1116を配置し、さらに、上記部品1116の端子を図15に示すように配置すると、同様にコモンモードの放射のメカニズムからディファレンシャルモードの放射メカニズムに一部放射メカニズムを変化させることができ、結果として、外部へ放射する放射電磁界の抑制に効果があることが知られている。
上記従来の、信号配線に対向して設置した電源プレーン、或いは、グラウンドプレーン上のスリット部を導体で接続する対処法、或いは、コンデンサ等の高周波でインピーダンスが低くなる部品を配置する対処法の場合、近年一般的に使われている高密度実装基板では、実装スペースや、信号配線スペースの関係で、困難な場合があり、実現不可能な場合が多いといった問題点があった。また、スリットの寸法がどの様な状態であれば、不要な電磁波放射ノイズの影響を無視できるかは、簡単には分からないといった問題もあった。さらに、近年の小型化高密度化されたプリント基板においては、人が目視によってギャップの存在を見つけることには多くの時間と労力を要し、また見落とす可能性も高いといった問題もあった。
上記問題に対して、本件出願人は、図16の(A),(B),(C)に示すように、電源系グラウンドプレーン1215、1225上にギャップ(スロット1214またはスリット1224)が存在する場合に、該ギャップの適切なギャップ寸法と、該ギャップと(該ギャップを横切る)信号線1213または信号線1223間の適切な間隔とを、所定の算式で算出して、対象とするグラウンドプレーンにギャップが有るか否かを検証し、該ギャップが有る場合は、ギャップ寸法がどれくらいであればよいかを結果出力として表示し、また、対象とするグラウンドプレーンの配線構造の直下、及び、近傍に信号配線が有るか否かをそれぞれ検証し、該信号配線が有る場合には、上記ギャップと上記信号配線との間隔が妥当かどうかを判断して該判断結果により指示する方法、及び、上記方法を実施するシステムを先に提案している(例えば、特許文献1参照)。
図16の(A)に示す回路基板1210は、電源プレーン1215を有している。ドライバ1211とレシーバ1212が同一の電源プレーン1215に対応した箇所内にそれぞれ実装される。ドライバ1211の出力とレシーバ1212の入力が信号線1213により接続されている。電源プレーン1215にスリット1214が形成され、信号線1213がスリット1214と交差している。
図16の(B)に示す回路基板1220は、電源プレーン1225を有している。ドライバ1221とレシーバ1222が同一の電源プレーン1225に対応した箇所内にそれぞれ実装される。ドライバ1221の出力とレシーバ1222の入力が信号線1223により接続されている。電源プレーン1225にスロット1224が形成され、信号線1223がスロット1224と交差している。
図16の(C)に、図16の(A),(B)の回路基板1210、1220に共通する断面構造を示す。前述した信号線1213、1223は、厚さがh、実効比誘電率がεreffの絶縁層1250の上に形成されている。絶縁層1250の下に前述した欠落を有した電源プレーン1255が形成されている。電源プレーン1255は、図16の(A)ではスリット1214を有した電源プレーン1215に該当し、図16の(B)ではスロット1224を有した電源プレーン1225に該当する。欠落がない電源プレーン1256をさらに有し、電源プレーン1256の上に絶縁層1251が形成されている。上述した欠落を有した電源プレーン1255は絶縁層1251の上に形成されている。
また、本件出願人は、スリット構造を、ギャップ、スリット、スロットと言う3種類に分類し、上記3種類のスリット構造が基板修正該当箇所に多数存在した場合においても、電磁波放射の発生量の多い箇所を高速に判断しどの箇所から修正すべきかを指示する方法、及び、上記方法を備えたシステムを提案している。また、予め指定しておいたケーブル接続の有るコネクタへ伝わるコモンモードポテンシャルも同時に算出し、コネクタが実装されるプレーン上でのコモンモード電圧が規定値を超えている場合には結果を出力する方法、及び、上記方法を実施するシステムを先に提案している(例えば、特許文献2参照)。
ところが、上記特許文献1にて提案されている上記従来の手法では、基板修正該当箇所として抽出されたスリットが多数存在した場合、どの該当箇所のスリットからの電磁界放射が大きいか判断できず、抽出されたスリットの内、どのスリットを優先的に修正すべきか明確に判断できないと言った問題があった。また、電源プレーン、或いは、グランドプレーンが、図17に示すような、分断された構造である場合、上記従来の手法では、分断されたプレーン間をまたぐ配線に関しては、該当箇所をシステムが認識できないと言う問題があった。上記理由により、電磁波放射の多くの発生箇所の見逃しや、検出されたスリット部のうちどのスリットを優先的に修正すべきか明確に判断できないことにより、基板全体から見た電磁波放射量を抑えることができないと言う問題があった。
また、上記特許文献2にて提案されている上記従来の手法では、上記特許文献1の手法で問題となっていた、図18に示すような分断されたプレーン間をまたぐ配線に関して、該当箇所をシステムが認識できないと言う問題に関しては、抽出方法の改善により、分断されたプレーン間をまたぐ配線に関しても精度の高い抽出を実現している。また、基板修正該当箇所として抽出されたスリットが多数存在した場合においても、どの該当箇所のスリットからの電磁界放射が大きいかを算出するアルゴリズムを導入することで、どのスリットを優先的に修正すべきかの判断できるようになった。
図18に示す回路基板1230は、互いに分離された複数の電源プレーンを有する。図示のようにドライバ1231が実装される箇所に対応して電源プレーンP0を有し、電源プレーンP0の一方側に、電源プレーンP1,P2,P3,P4が順に配置されている。また、電源プレーンP0の他方側に、電源プレーンP1’,P2’P3’が順に配置されている。電源プレーンP2の対応箇所に、図示のようにレシーバ1232が実装される。ドライバ1231の出力とレシーバ1232の入力が信号線1233により接続されている。信号線1233は、電源プレーンP0とP1の間に形成されたギャップG01、電源プレーンP1とP2の間に形成されたギャップG12のそれぞれと交差している。ここで、プレーン間のギャップ長LGは全てのギャップで同じとする。また、回路基板1230は、電源プレーンP4側の基板端部にコネクタ1234の実装予定箇所を有し、電源プレーンP3’側の基板端部にコネクタ1234’の実装予定箇所を有する。
しかし、上記アルゴリズムは、電磁波放射の発生量の見積もり精度が十分ではなく、正確に電磁波放射の発生量を見積もることができないと言う問題がった。そのため、修正すべき問題箇所の優先度を誤るケースもあり、本来優先的に修正を行うべき問題箇所の修正が後回しとなり、結果として基板配線の修正に盛り込まれないケースも発生してしまうと言う問題もあった。
そこで、本発明は、上述の如き従来の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、従来の設計工程を変えることなく、また、設計コストを上げることなく、簡単な計算式を用いて、配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在するかをチェックし、存在する場合には、信号配線、上記スリットの有る電源プレーン、或いは、グラウンドプレーンより発生する電磁放射量と共振周波数を計算し、予め設定してある閾値を超える場合には、結果を出力することのできるプリント基板の配線構造チェックシステム及び配線構造チェック方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明は、プリント基板上に仮設計された配線構造をチェックするためのプリント基板の配線構造チェックシステムであって、上記プリント基板の配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンに欠落が存在するかを検証する検証手段と、上記検証手段による検証結果に基づいて、 配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンに欠落が存在する場合に、上記欠落のあるプレーン上で発生する放射電界レベルを予測する放射電界レベル予測手段と、上記放射電界レベル予測手段により予測した放射電界レベルを予め設定してある閾値を超える場合に、推定共振周波数、及び、推定放射電界レベルを示す出力手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、プリント基板上に仮設計された配線構造をチェックするためのプリント基板の配線構造チェック方法であって、上記プリント基板の配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在するかを検証し、検証結果に基づいて、 配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在する場合に、上記スリットのあるプレーン上で発生する放射電界レベルを予測し、予測した放射電界レベルを予め設定してある閾値を超える場合に、推定共振周波数、及び、推定放射電界レベルを示すことを特徴とする。
本発明では、スリットに起因する基板修正該当箇所が多数存在した場合、どの該当箇所の電磁放射への影響度が高いかを、上記特許文献2で提案されている手法よりも高精度に自動判定し、どの該当箇所から修正すべきかを、基板設計期間内に判断することができる。そのため、電磁波放射の発生量の多い箇所を基板設計期間内に修正しきれないと言った問題を克服でき、結果として基板全体から見た電磁波放射を大幅に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構成の配線構造チェックシステム100に適用される。
この配線構造チェックシステム100は、各種データを入力する第1入力部11、第2入力部12、コンピュータを中核とした本体部20及び出力部30からなる。
第1入力部11は、例えばキーボードなどの入力機器、あるいは入力インターフェイスなどからなり、初期条件のデータをオンラインまたはオフラインで入力する。第2入力部12は、仮設計後の基板データ及びIBIS(I/O Buffer Information Specification)モデルデータをオンラインまたはオフラインで入力する入力インターフェイス、あるいは、基板データ及びIBISモデルデータを予め記憶するデータベースである。
なお、この配線構造チェックシステム100では、電圧レベル、動作周波数、信号の立ち上がり時間等のLSIのデータシートレベルから得られる情報を元に計算ができ、IBISは無くてもよい。
以下の説明では、第2入力部12が基板データベース及びIBISデータベースであると仮定する。
出力部30は、本体部20に接続され、本体部30の検証結果を入力し、所定の出力形式に変換して出力または表示する。出力部30は、ディスプレイ,プリンタ,プロッタ,または、その他の出力機器からなる。
本体部20は、変換部21、検出部22、記憶部23、演算部24、比較判断部25及び制御部26を有する。制御部26は、変換部21、検出部22、記憶部23、演算部24及び比較判断部25を制御し、予め決められた処理内容を予め決められた手順に従って実行させる。本体部20がマイクロコンピュータにより構成されている場合、変換部21、検出部22、記憶部23、演算部24及び比較判断部25の少なくとも一部が、マイクロコンピュータ内のプログラムの処理ステップとして実現される。また、本実施形態の配線構造検証方法は、当該処理ステップがプログラム言語で記述された記録媒体として供給可能である。
変換部21は、第2入力部12のデータベースから取得した基板データ及びIBISモデルデータをフォーマット変換し、検出部22に出力する。
検出部22は、変換部21及び記憶部23に接続されている。検出部22は、変換部21によりフォーマット変換されたデータを用いて、回路基板内で検証対象とすべき信号線、及び信号線に影響する電源層の欠落を検出する。このとき、第1入力部11から入力され記憶部23に記憶されている初期設定データを参照する。検出部22によって、電源層の位置及び寸法が座標により特定され、欠落の種類、即ちギャップ、スロット、スリットの別が座標データを用いて特定される。検出部22は、また、第2入力部12から入力されフォーマット変換されたIBISモデルデータから、制御部26の指示により指定された特定の信号線が接続される電子部品(IC)の電気的データを抽出し、抽出したデータを記憶部23の指定したアドレス内に格納する。検出部22及び記憶部23は、制御部26の指示に従って、検証しようとする全ての信号線ごとに、電気的データの抽出と抽出したデータの格納を繰り返す。
演算部24は、信号線ごとに電気的データを記憶部23から読み出し、読み出した電気的データに基づいて、動作時に信号線に印加される電気エネルギー量、例えば実効的な電圧レベルを算出する。信号線の実効的な電圧レベルは、上記検出部22が電源層の欠落を調べるか否かの基準となる。つまり、当該電圧レベルが所定値より大きな信号線が存在する場合にのみ、対向する電源層に欠落があるか否か、及び、どのような種類の欠落であるかが検出部22によって調べられる。演算部24は、また、欠落の種類に応じて当該電源層で発生するコモンモード電圧を計算し、さらに、コネクタにおけるコモンモード電圧の伝播値を算出する。
比較判断部25は、演算部24が算出したコモンモード電圧及び伝播値を予め決められた閾値と比較し、当該比較結果に基づいて、電磁波の放出を抑える対策が必要な電源層箇所を特定する。
この配線構造チェックシステム100では、検証する配線構造の基板構成を図2の(A),(B)に示すように、多層の配線構造の回路基板160について検証する。この回路基板160は、絶縁層120上に設置されたドライバ121とレシーバ122とを結ぶ信号線123が設けられた第1層L1、スリット124等の欠落のある電源/グラウンドプレーン130が上記絶縁層120の下側に設けられた第2層L2、上記電源/グラウンドプレーン130の下側に絶縁層125を介して欠落のないリファレンスの電源/グラウンドプレーン135が設けられた第3層L3を有する3層構成となっており、上記第2層L2において電源/グラウンドプレーン130に形成されているスリット124上を上記第1層L1の信号線123が横切って配線されている。
ここで、ドライバとレシーバの間の配線を構成する全配線要素を全セグメントと言い、[Segments]で表記する。また、全セグメント[Segments]の中の任意の配線要素をセグメントAと言い、[SegmentA]で表記する。したがって、ドライバとレシーバ間に存在する全てのセグメントA[SegmentA]の集合が全セグメント[Segments]となる。
また、想定している入力信号の電圧波形と電流波形を図3の(A),(B)に示す。入力信号の電圧波形を示す図3の(A)において、横軸は時間t、縦軸は電圧であり、Vpkは入力信号の振幅(V)、τは入力信号のパルス幅(S)、τvrは入力信号の電圧立ち上がり時間(S)、Tは信号周期(S)である。また、入力信号の電流波形を示す図3の(B)において、横軸は時間t、縦軸は電流であり、Ipk1は電流の振幅(A)、τir1は電流立ち上がり時間(S)、Ipk2は電流の振幅(A)、τir2は電流立ち上がり時間(S)、Tは信号周期(S)である。
そして、この配線構造チェックシステム100では、図4〜図9に示すフロチャートの手順に従って、配線構造を検証する。
すなわち、先ず、ステップS1では、検証に必要な初期条件を設定する。初期条件の情報は、第1入力部11から入力されて記憶部23に記憶される。
次のステップS2では、第2入力部12に登録されている基板データベースを変換部21でフォーマット変換し、検出部22または制御部26が、フォーマット変換後の基板データベースを基に、グランドプレーンの層数を検出し、グランドプレーン同士の組み合わせを決定する。その際、同種類のグランドプレーンであるか否かの情報を取得し、記憶部23内の所定アドレスに書き込む。
次のステップS3では、第2入力部12に登録されている基板データベースを変換部21でフォーマット変換し、検出部22または制御部26が、フォーマット変換後の基板データベースを基に、電源プレーンの層数を検出し、電源プレーン同士の組み合わせを決定する。その際、同種類の電源プレーンであるか否かの情報を取得し、記憶部23内の所定アドレスに書き込む。
次のステップS4では、制御部26が、グランドプレーン同士、同電位の電源プレーン同士の組み合わせを抽出する。
次のステップS5では、制御部26が、上記ステップS4で抽出したプレーン同士の組み合わせのうち、一組を選択する。
次のステップS6では、第2入力部12に登録されている基板データベースを変換部21でフォーマット変換し、検出部22または制御部26が、選択されたプレーン間を接続する全てのビアの位置情報を抽出する。ビアの位置情報を求める際には、ビアに任意の名称をつけ、位置情報とリンクする。
次のステップS7では、制御部26が、上記ステップS6で抽出したビアのうち1つに注目する。
次のステップS8では、制御部26が、注目しているビアについて、基板長辺方向と短辺方向に対して近接するビアの中から最も遠いビアを選択し、上記ビアまでの距離とビアの名前を求め、記憶部23上のデータベースに記録する。
次のステップS9では、制御部26が、上記ステップS6で抽出したすべてのビアについてチェックが完了したか否かを判定し、その判定結果がNOであれば上記ステップS7に戻り、上記ステップS6で抽出したすべてのビアについて上記ステップS7〜S8の処理を繰り返し行う。
次のステップS10では、演算部24において、上記記憶部5上のデータベースに記録された全てのビアにおける最も近いビアまでの距離のうち、最大値を求める。
次のステップS11では、演算部24において、上記ステップS10で求めた値から下限平行平板共振周波数(flimit_p)を次の式(1)により算出し、プレーン情報とともに、ビア間隔最大値(Via_max_p)を上記記憶部23上のデータベースに記録する。
ここで、式(1)において、V0は真空中の光速(m/s)であり、εrは誘電体の比誘電率であり、K8は補正係数である。
次のステップS12では、制御部26が、上記ステップS4で抽出したすべてのプレーン同士の組み合わせについて、チェックが完了したか否かを判定し、その判定結果がNOであれば上記ステップS5に戻り、選択すべきプレーンペアが無くなるまで上記ステップS5〜S11の処理を繰り返す。
次のステップS13では、制御部26が、上記記憶部23上のデータベースから全ての配線名を抽出する。
次のステップS14では、制御部26が、一つの配線名上に存在する全ての部品を抽出し、それらをドライバのリスト、レシーバのリストに分類する。
次のステップS15では、制御部26が、ドライバのリストとレシーバのリストから、ドライバとレシーバの組合せリストを作成する。作成後の組み合わせリストは、記憶部23内の所定アドレスに書き込まれる。
次のステップS16では、制御部26が、ドライバとレシーバの組合せリストから一組を取り出し、ドライバの電気情報を抽出する。
次のステップS17では、制御部26が、全てのドライバとレシーバの組合せの実行を完了したか否かを判定し、その判定結果がYESであればステップS50に進み、また、その判定結果がNOであれば次のステップS18へ進む。
ステップS18では、検出部22が、ドライバとレシーバ間の配線構成をドライバ端からレシーバ端に向かって調査する。
次のステップS19では、制御部26が、上記記憶部23のデータベース上の配線構成(SegmentS)リストの中から、配線要素(Segment_A)を順番に一つずつ取り出す。
次のステップS20では、検出部22が、Segment_Aの配線構造から、Segment_Aの上下層の電源プレーン、及び、グランドプレーンの欠落の有無を調べる。
次のステップS21では、制御部26が、プレーンに欠落があるか否かを判定し、その判定結果がNOすなわちプレーンの欠落がない場合には、次の配線要素Segment_Aを調査するために上記ステップS19に戻り、また、その判定結果がYESすなわちプレーンの欠落がある場合には、次のステップS21に進む。
ステップS22では、検出部22が、Segment_A及びチェック済のSegment_Aの配線構造からプレーンの欠落形状が特定できるか調査する。
そして、次のステップS23では、制御部26が、上記検出部22によりプレーンの欠落形状が特定できたか否か判定し、その判定結果がNOすなわちプレーンの欠落形状が特定できない場合には、次の配線要素Segment_Aを調査するために上記ステップS19に戻り、また、その判定結果がYESすなわちプレーンの欠落形状が特定できた場合には、次のステップS24に進む。
ステップS24では、欠落箇所を位置Aとして、プレーンの欠落長(スリット長)の情報、プレーンの欠落がプレーンに対して完全に分断されている(以下、貫通タイプと呼称する)状態か、或いは、プレーンに対して片側のみ切り込みが入っている(以下、スリットタイプと呼称する)状態か、基板端部に切り込みが入っていない(以下、スロットタイプと呼称する)状態かを選別した情報と共に記憶部23上のデータベースに保存する。
次のステップS25では、Segment_Aが、予め指定された電源プレーン、或いは、グラウンドプレーンよりも基板表層側に配置されているかを確認し、配置されている場合には、Segment_Aの長さを記憶部23上のデータベースに保存する。
次のステップS26では、全てのSegment_Aがチェックされたか否かを判定し、その判定結果がNOである場合には、上記ステップS19に戻って、まだチェックしていない残りのSegmentにも、電源プレーン、或いは、グラウンドプレーンの欠落箇所が存在するかを調べる。このステップS26における判定結果がYESすなわち全てのSegment_Aがチェックされた場合には、次のドライバとレシーバの組合せリストをチェックするために、上記ステップS16に戻り、上記ステップS16〜S26の処理を行う。
次のステップS27では、予め指定されたグランドプレーンの数と電源プレーンの数の総数が1であるか2以上であるかを判定し、予め指定されたグランドプレーンの数と電源プレーンの数の総数が1の場合には次のステップS28に進み、総数が2以上の場合にはステップS38に進む。
ステップS28では、制御部26が、記憶部23のデータベース上のドライバとレシーバの組合せリストから、ドライバの電気情報、プレーンギャップ情報と一緒に一組取り出す。
次のステップS29では、制御部26が、全てのドライバとレシーバの組合せの実行が完了したか否かを判定し、その判定結果がYESすなわち全てのドライバとレシーバの組合せの実行が完了した場合にはステップS61に進んで結果を表示し、また、その判定結果がNOである場合には次のステップS30に進む。
ステップS30では、制御部26が、プレーンギャップ情報を一組取り出す。
次のステップS31では、制御部26が、全てのプレーンギャップ情報について処理を完了したか否かを判定し、その判定結果がYESすなわち全てのプレーンギャップ情報について処理を完了した場合には上記ステップS28に戻り、上記ステップS28〜ステップ31の処理を繰り返し行い、また、その判定結果がNOである場合には次のステップS32に進む。
ステップS32では、演算部24が、fslot1_sn≦K1の条件を満たすまで、欠落形状がスロットタイプの場合には式(2−1)により、また、欠落形状がスリットタイプの場合には式(2−2)より、貫通タイプの場合には式(2−3)より、スロットタイプ(プレーン1枚)の共振周波数(fslot1_sn)を算出する。
ここで、上記式(2−1)〜式(2−3)において、K1は上限周波数(Hz)、nは信号の高調波、snはスロットアンテナの高次共振モード、V0は真空中の光速(m/s)、λ0は真空中の波長(m)、λsはスリット部の電気長(m)、εrは誘電体の比誘電率、lslitはスリットの長さ(m)、Wはスリットの幅(m)、hは信号配線とスリット間の距離(m)、lboardは基板長辺(短辺)長(m)、flimit_pは下限平行平板共振周波数(Hz)、nresonanceは共振のモード、K9は基板長変化係数である。
次のステップS33では、演算部24が、許容上限共振周波数(fslot1_sn_Max)を式(3−1)より算出し、許容下限共振周波数(fslot1_sn_Min)を式(3−2)より算出する。
ここで、上記式(3−1)、式(3−2)において、K2は周波数幅(Hz)である。
次のステップS34では、演算部24が、fslot1_sn_Min≦fslot1_Selected_n≦fSlot1_sn_Maxの条件に該当する信号の第n次高調波(fslot1_Selected_n)を選定する。
次のステップS35では、演算部24が、信号の第n次高調波(fslot1_Selected_n)の電圧値(VSlot1_n)を式(4)より算出し、また、電流値(Islot1_n)を式(5)より算出する。
ここで、上記式(4)、式(5)において、Vpkは振幅(V)、τはパルス幅(S)、τvrは電圧立ち上がり時間(S)、Ipk1は電流の振幅(A)、τir1は電流立ち上がり時間(S)、Ipk2は電流の振幅(A)、τir2は電流立ち上がり時間(S)、Tは信号周期(S)、CLは負荷容量(F)である。
次のステップS36では、演算部24が、電流値(Islot1_n)と、基板表層側に配置されている配線の長さ(LS)の情報を基に、fslot1_Selected_n≦K2の場合、式(6−1)を用いて、fslot1_Selected_n>K2の場合、式(6−2)を用いて、ディファレンシャルモードの放射電界強度(Ediff_Slot1_n)を算出する。
ここで、上記式(6−1)、式(6−2)において、Lは表層の信号配線の長さ(m)、sは信号配線とグランド(電源)プレーンまでの距離(m)、dは観測点までの距離(m)、K3はディファレンシャル放射の補正係数(Hz)である。
次のステップS37では、演算部24が、共振時における最大放射電界レベル(Emax_Slot1_n)を式(7)により算出する。その後、上記ステップS30に戻り、次のプレーギャップ情報について調査する。
ここで、上記式(7)において、lslitはスリットの長さ(m)、K12はスリット長に応じた放射強度変化量、K13は共振時における放射電界レベルのオフセット値(スリットがスロットアンテナとなって発生する放射)である。
また、ステップS38では、制御部26が、記憶部23のベータベースからドライバとレシーバの組合せリストから、ドライバの電気情報、プレーンギャップ情報と一緒に一組取り出す。
そして、次のステップS39では、制御部26が、全てのドライバとレシーバの組合せの実行が完了したか否かを判定し、その判定結果がYESすなわち全てのドライバとレシーバの組合せの実行が完了した場合にはステップS61に進んで結果を表示し、また、その判定結果がNOである場合には次のステップS40に進む。
ステップS40では、制御部26が、記憶部23のベータベースからプレーンギャップ情報を一組取り出す。
次のステップS41では、制御部26が、全てのプレーンギャップ情報について処理を完了したか否かを判定し、その判定結果がNOである場合には次のステップS42に進み、また、その判定結果がYESすなわち全てのプレーンギャップ情報について処理を完了した場合にはステップS38に戻って、ドライバの電気情報、プレーンギャップ情報と一緒に一組取り出す。
ステップS42では、演算部24が、flimit_p≦fboard_xm_yn≦K1の条件を満たすまで、式(8)より共振周波数(fboard_xm_yn)を算出する。
ここで、上記式(8)において、K1は上限周波数(Hz)、K9は基板長変化係数、lboardは基板長辺(短辺)長(m)、εrは誘電体の比誘電率、V0は真空中の光速(m/s)、xmは基板長辺側のモード、ynは基板短辺側のモード、nresonanceは共振のモードである。
次のステップS43では、演算部24が、許容上限共振周波数(fboard_xm_yn_Max)を式(9−1)より算出し、また、許容下限共振周波数(fboard_xm_yn_Min)を式(9−2)より算出する。
ここで、上記式(9−1)、式(9−2)において、K2は周波数幅(Hz)である。
次のステップS44では、演算部24が、fboard_n_xm_yn_Min≦fboard_Selected_n≦fboard_xm_yn_Maxの条件に該当する第n次高調波(fboard_Selected_n)を選定する。
次のステップS45では、演算部24が、信号配線に流れる第n次高調波(fboard_Selected_n)の電圧値(Vboard_n)を式(10)より算出し、また、電流値(Iboard_n)を式(11)より算出する。
ここで、上記式(10)、式(11)において、Vpkは振幅(V)、τはパルス幅(S)、τvrは電圧立ち上がり時間(S)、Ipk1は電流の振幅(A)、τir1は電流立ち上がり時間(S)、Ipk2は電流の振幅(A)、τir2は電流立ち上がり時間(S)、Tは信号周期(S)、CLは負荷容量(F)である。
次のステップS46では、演算部24が、電流値(Iboard_n)と、基板表層側に配置されている配線の長さ(LS)の情報を基に、fboard_Selected_n≦K3の場合には式(12−1)を用いて、fboard_Selected_n>K3の場合には式(12−2)を用いて、ディファレンシャルモードの放射電界強度(Ediff_board_n)を算出する。
ここで、上記式(12−1)、式(12−2)において、Lは表層の信号配線の長さ(m)、sは信号配線とグランド(電源)プレーンまでの距離(m)、dは観測点までの距離(m)、K3はディファレンシャル放射の補正係数(Hz)である。
次のステップS47では、演算部24が、共振時における最大放射電界レベル(Emax_board_n)を式(13)により算出する。
ここで、上記式(13)において、K4は共振時における放射電界レベルのオフセット値(基板の長辺(短辺)長に起因する放射)である。
次のステップS48では、演算部24が、flimit_p≦fboard−Slit_xm_yn≦K1の条件を満たすまで、欠落形状がスリットタイプの場合のみ式(14)より、共振周波数(fboard−Slit_xm_yn)を算出する。
ここで、上記式(14)において、K1は上限周波数(Hz)、K7はスリット長に応じた周波数変化係数、K9は基板長変化係数、lboardは基板長辺(短辺)長(m)、εrは誘電体の比誘電率、V0は真空中の光速(m/s)、xmは基板長辺側のモード、ynは基板短辺側のモード、nresonanceは共振のモードである。
次のステップS49では、演算部24が、許容上限共振周波数(fboard−Slit_xm_yn_Max)を式(15−1)より算出し、また、許容下限共振周波数(fboard−Slit_xm_yn_Min)を式(15−2)より算出する。
ここで、上記式(15−1)、式(15−2)において、K2は周波数幅(Hz)である。
次のステップS50では、演算部24が、fboard−Slit_xm_yn_Min≦fboard−Slit_Selected_n≦fboard−Slit_xm_yn_Maxの条件に該当する第n次高調波(fboard−Slit_Selected_n)を選定する。
次のステップS51では、演算部24が、信号配線に流れる、第n次高調波(fboard−Slit_Selected_n)の電圧値(Vboard−Slit_n)を式(16)より算出し、また、電流値(Iboard−Slit_n)を式(17)より算出する。
ここで、上記式(16)、式(17)において、Vpkは振幅(V)、τはパルス幅(S)、τvrは電圧立ち上がり時間(S)、Ipk1は電流の振幅(A)、τir1は電流立ち上がり時間(S)、Ipk2は電流の振幅(A)、τir2は電流立ち上がり時間(S)、Tは信号周期(S)、CLは負荷容量(F)である。
次のステップS52では、演算部24が、電流値(Iboard−Slit_n)と、基板表層側に配置されている配線の長さ(LS)の情報を基に、fboard−Slit_Selected_n≦K3の場合には式(18−1)を用い、fboard−Slit_Selected_n>K3の場合には式(18−2)を用いて、ディファレンシャルモードの放射電界強度(Ediff_board−Slit_n)を算出する。
ここで、上記式(18−1)、式(18−2)において、Lは表層の信号配線の長さ(m)、sは信号配線とグランド(電源)プレーンまでの距離(m)、dは観測点までの距離(m)、K3はディファレンシャル放射の補正係数(Hz)である。
次のステップS53では、演算部24が、共振時における最大放射電界レベル(Emax_board−Slit_n)を式(19)により算出する。
ここで、上記式(19)において、lslitはスリットの長さ(m)、K5は共振時における放射電界レベルのオフセット値(基板の長辺(短辺)長+スリット長に起因する放射)、K10はスリット長に応じた放射強度変化量である。
次のステップS54では、制御部26が、欠落形状がスロットタイプまたはスリットタイプであるか否かを確認する。スロットタイプまたはスリットタイプの場合には、次のステップS55へ進み、貫通タイプの場合には上記ステップS40に戻って、記憶部23のベータベースからプレーンギャップ情報を一組取り出す。
ステップS55では、演算部24が、flimit_p≦fslot2_sn≦K1の条件を満たすまで、欠落形状がスロットタイプの場合には式(20−1)により、また、欠落形状がスリットタイプの場合には式(20−2)より、共振周波数(fslot2_sn)を算出する。
ここで、上記式(20−1)、式(20−2)において、K1は上限周波数(Hz)、λ0は真空中の波長(m)、λsはスリット部の電気長(m)、V0は真空中の光速(m/s)、lslitはスリットの長さ(m)、εrは誘電体の比誘電率、Wはスリットの幅(m)、hは信号配線とスリット間の距離(m)である。
次のステップS56では、演算部24が、許容上限共振周波数(fslot2_Sn_Max)を式(21−1)より算出し、許容下限共振周波数(fslot2_Sn_Min)を式(21−2)より算出する。
ここで、上記式(21−1)、式(21−2)において、K2は周波数幅(Hz)である。
次のステップS57では、演算部24が、fslot2_Sn_Min≦fslot2_Selected_n≦fslot2_Sn_Maxの条件に該当する第n次高調波(fslot2_Selected_n)を選定する。
次のステップS58では、信号配線に流れる、第n次高調波(fslot2_selected_n)の電圧値(Vslot2_n)を式(22)より、電流値(Islot2_n)を式(23)より算出する。
次のステップS59では、演算部24が、電流値(Islot2_n)と基板表層側に配置されている配線の長さ(LS)の情報を基に、fslot2_Selected_n≦K3の場合には式(24−1)を用い、fslot2_Selected_n>K3の場合には式(24−2)を用いて、ディファレンシャルモードの放射電界強度(Ediff_slot2_n)を算出する。
ここで、上記式(24−1)、式(24−2)において、Lは表層の信号配線の長さ(m)、sは信号配線とグランド(電源)プレーンまでの距離(m)、dは観測点までの距離(m)、K3はディファレンシャル放射の補正係数(Hz)である。
次のステップS60では、演算部24が、共振時における放射電界レベル(Emax_slot2_n)を式(25)により算出する。その後、上記ステップS40に戻って、記憶部23のベータベースから次のプレーンギャップ情報を一組取り出す。
ここで、上記式(25)において、K6は共振時における放射電界レベルのオフセット値(スリットがスロットアンテナとなって発生する放射)、K11はスリット長に応じた放射強度変化量である。
このような構成の配線構造チェックシステム100により、図10の(A),(B)に示す回路基板260について、検証を行った。
図10の(A)は、検証対象の回路基板260の基板配線例を示し、また、図10の(B)は、配線構造例を示している。
この回路基板260は、絶縁層200上に設置されたドライバ221とレシーバ222とを結ぶ信号線223が設けられた第1層L1、スリット224等の欠落のある電源プレーン210が上記絶縁層200の下側に設けられた第2層L2、上記電源プレーン210の下側に絶縁層220を介して欠落のないリグラウンドプレーン230が設けられた第3層L3、上記グラウンドプレーン230の下側に絶縁層240を介して欠落のない電源/グラウンドプレーン250が設けられた第4層L4、を有する4層構成となっており、上記第2層L2において電源グラウンドプレーン210に形成されているスリット224上を上記第1層L1の信号線223が横切って配線されている。
上記回路基板260の基板配線の仕様は、次のとおりとする。
すなわち、信号配線名をE1とし、配線幅(Ws)を75[μm]とし、ドライバ221(D)をIC100,1pinとし、レシーバ222(R)をIC200,1pinとし、動作周波数を50.0[MHz]とし、パルス幅(τ)を20.0[ns]とし、立ち上がり時間(τr)を1.0[ns]とし、振幅(A)を3.0[V]とし、スリット長(GPL)を25[mm]とし、信号配線全長(L)を70[mm]とし、スリット幅(GW)を75[μm]とする。
上記回路基板260の配線構造の仕様は、次のとおりとする。
すなわち、配線構造の型はマイクロストリップとし、配線幅(W)を75[μm]とし、配線厚(t)を25[μm]とし、配線高(h)を104[μm]とし、比誘電率(εr)を4.4とする。
この実施例では、ステップS1において、検証に必要な初期条件を次のように設定した。
すなわち、振幅Vpk=3V、パルス幅τ=20ns、電圧立ち上がり時間τvr=1ns、負荷容量CL=5pF、電流の振幅Ipk1=0.015A、電流立ち上がり時間τir1=0.5ns、電流の振幅Ipk2=0.015A、電流立ち上がり時間τir2=0.5ns、表層の信号配線の長さL=70mm、信号配線とグランド(電源)プレーンまでの距離s=208μm、最大ビア間隔Via_max_P=100mm、誘電体の比誘電率εr=4.4、スリットの長さlslit=25mm、スリットの幅W=75μm、信号配線とスリット間の距離h=104μm、基板長辺長lboard=100mm、上限周波数K1=1000MHz、周波数幅K2=50MHz、ディファレンシャル放射の補正係数K3=300MHz、共振時における放射電界レベルのオフセット値(基板の長辺(短辺)長に起因する放射)K4=5、共振時における放射電界レベルのオフセット値(基板の長辺(短辺)長+スリット長に起因する放射)K5=17、共振時における放射電界レベルのオフセット値(スリットがスロットアンテナとなって発生する放射)K6=8、スリット長に応じた周波数変化係数K7=−13.7×106、補正係数K8=4、基板長変化係数K9=0.88、スリット長に応じた放射強度変化量K10=0.5、スリット長に応じた放射強度変化量K11=0.5とする初期条件の情報を第1入力部11から入力して記憶部23に記憶する。
次のステップS2では、第2入力部12に登録されている基板データベースを変換部21でフォーマット変換し、検出部22または制御部26が、フォーマット変換後の基板データベースを基に、グランドプレーンの層数(2層)を検出し、グランドプレーン同士の組み合わせP1を決定する。すべて同種類のグランドプレーンレーンである。
次のステップS3では、第2入力部12に登録されている基板データベースを変換部21でフォーマット変換し、検出部22または制御部26が、フォーマット変換後の基板データベースを基に、電源プレーンの層数(1層)を検出し、電源プレーン同士の組み合わせ(なし)を決定する。
次のステップS4では、制御部26が、同種類のプレーンの組みであるP1を抽出する。
次のステップS5では、制御部26が、上記ステップS4で抽出したプレーン同士の組み合わせP1を選択する。
次のステップS6では、第2入力部12に登録されている基板データベースを変換部21でフォーマット変換し、検出部22または制御部26が、組み合わせP1のグランドプレーン間を接続する全てのビアの位置情報((Via1,X1,Y1)、(Via2,X2,Y2)、・・・)を抽出する。
次のステップS7〜S9では、制御部26が、上記ステップS6で抽出したビアのうち1つを選択し、選択したビア周辺で最も近いビアまでの距離を求める処理を上記ステップS6で抽出したすべてのビアについて行い、求めた距離を記憶部23上のデータベースに記録する。
次のステップS10では、演算部24において、上記記憶部23上のデータベースに記録された全てのビアにおける最も近いビアまでの距離のうち、最大値(Via_max_p=100mm)を抽出する。
そして、ステップS11では、演算部24において、上記ステップS10で求めた値から下限平行平板共振周波数(flimit_p)=358MHzを上記式(1)により算出する。
また、ステップS13では、制御部26が、上記記憶部23上のデータベースから全ての配線名(ここでは、配線名=E1)を抽出する。
次のステップS14では、制御部26が、配線名E1について、その配線上に存在する全ての部品を抽出し、ドライバのリスト{IC100}とレシーバのリスト{IC200}を作成する。
次のステップS15では、制御部26が、ドライバのリスト{IC100}とレシーバのリスト{IC200}から、ドライバとレシーバの組合せリストを作成する。この実施例では、ドライバとレシーバの組合せは1組{IC100,IC200}である。
次のステップS16では、制御部26が、ドライバとレシーバの組合せリストからドライバとレシーバの組合せ{IC100,IC200}から一組を取り出し、ドライバモデルから電気情報を抽出する。
また、ステップS18では、検出部22が、ドライバとレシーバ間の配線構成をドライバ端からレシーバ端に向かって調査する。
次のステップS19では、制御部26が、上記記憶部23のデータベース上の配線構成(SegmentS)リストの中から、配線要素(Segment_A)を順番に一つずつ取り出す。ドライバとレシーバの組合せ{IC100,IC200}はSegment_Aが1つ(Segment_A-1)で構成される。
次のステップS20では、検出部22が、Segment_A-1について、グランドプレーンの欠落を調査する。
次のステップS21では、検出部22が、Segment_A-1ではグランドプレーンに欠落があることを検出する。
次のステップS22では、検出部22が、Segment_A-1のグランドプレーンの欠落形状を調査し、欠落形状はスリットであることを検出する。
そして、次のステップS23では、制御部26が、上記検出部22によりプレーンの欠落形状が特定できたか否か判定する。プレーンの欠落形状はスリットであると特定される。
次のステップS24では、欠落箇所についての情報({IC100, IC200}、スリット、X1、Y1)を記憶部23上のデータベースに保存する。
次のステップS25では、Segment_Aがグランドプレーンよりも基板表層側にあるので、Segment_Aの長さとしてスリット長25mmを記憶部23上のデータベースに保存する。
そして、次のステップS26において、全てのSegment_Aがチェックされたか否かを判定し、上記ステップS19〜ステップS26の処理を繰り返し行い、すべてのSegment_Aについてチェックを実施したら、上記ステップS16に戻り、上記ステップS16〜S26の処理を行い、全てのドライバとレシーバの組合せリストをチェックする。
次のステップS27では、予め指定されたグランドプレーンの数と電源プレーンの数の総数が1であるか2以上であるかを判定し、グランドプレーンの数と電源プレーンの数の総数は2以上であるから、ステップS38に進む。
ステップS38では、制御部26が、記憶部23のベータベースからドライバとレシーバの組合せリストから、{IC100, IC200}のドライバの電気情報、プレーンギャップ情報を取り出す。
そして、制御部26は、ステップS39において、全てのドライバとレシーバの組合せの実行が完了したか否かを判定し、ステップS40で記憶部23のベータベースからプレーンギャップ情報を一組取り出し、ステップS41で全てのプレーンギャップ情報について処理を完了したか否かを判定する。
次のステップS42では、演算部24が、flimit_p≦fboard_xm_yn≦K1の条件を満たす共振周波数(fboard_xm_yn)、例えば、813MHzを上記式(8)より算出する。
次のステップS43では、演算部24が、許容上限共振周波数(fboard_xm_yn_Max)を上記式(9−1)より算出し、また、許容下限共振周波数(fboard_xm_yn_Min)を上記式(9−2)より算出し、周波数幅を例えば762MHz〜862MHzに設定する。
次のステップS44では、演算部24が、fboard_n_xm_yn_Min≦fboard_Selected_n≦fboard_xm_yn_Maxの条件を満たす第n次高調波(fboard_Selected_n)として、例えば、850MHzを選定する。
次のステップS45では、演算部24が、信号配線に流れる第n次高調波(fboard_Selected_n)の電圧値(Vboard_n)を上記式(10)より算出し、また、電流値(Iboard_n)を上記式(11)より算出する。850MHzでの電流値(Iboard_n)は0.80mAである。
次のステップS46では、演算部24が、電流値(Iboard_n)と、基板表層側に配置されている配線の長さ(LS)の情報を基に、fboard_Selected_n≦K3の場合には上記式(12−1)を用いて、fboard_Selected_n>K3の場合には上記式(12−2)を用いて、ディファレンシャルモードの放射電界強度(Ediff_board_n)を算出する。850MHzでのディファレンシャルモードの放射電界強度(Ediff_board_n)は26.8dBuV/mと求まる。
次のステップS47では、演算部24が、共振時における最大放射電界レベル(Emax_board_n)を上記式(13)により算出する。共振時における最大放射電界レベル(Emax_board_n)は31.8dBuV/mと求まる。
次のステップS48では、演算部24が、flimit_p≦fboard−Slit_xm_yn≦K1の条件を満たす共振周波数(fboard−Slit_xm_yn)、例えば、470MHzを上記式(14)より算出する。
次のステップS49では、演算部24が、許容上限共振周波数(fboard−Slit_xm_yn_Max)を上記式(15−1)より算出し、また、許容下限共振周波数(fboard−Slit_xm_yn_Min)を上記式(15−2)より算出し、周波数幅を例えば420MHz〜520GHzに設定する。
次のステップS50では、演算部24が、fboard−Slit_xm_yn_Min≦fboard−Slit_Selected_n≦fboard−Slit_xm_yn_Maxの条件を満たす第n次高調波(fboard−Slit_Selected_n)として、例えば、450MHzを選定する。
次のステップS51では、演算部24が、信号配線に流れる、第n次高調波(fboard−Slit_Selected_n)の電圧値(Vboard−Slit_n)を上記式(16)より算出し、また、電流値(Iboard−Slit_n)を上記式(17)より算出する。450MHzでの電流値(Iboard−Slit_n)は1.27mAである。
次のステップS52では、演算部24が、電流値(Iboard−Slit_n)と、基板表層側に配置されている配線の長さ(LS)の情報を基に、fboard−Slit_Selected_n≦K3の場合には式(18−1)を用い、fboard−Slit_Selected_n>K3の場合には式(18−2)を用いて、ディファレンシャルモードの放射電界強度(Ediff_board−Slit_n)を算出する。450MHzでのディファレンシャルモードの放射電界強度(Ediff_board−Slit_n)は22.5 dBuV/mと求まる。
次のステップS53では、演算部24が、共振時における最大放射電界レベル(Emax_board−Slit_n)を上記式(19)により算出する。共振時における最大放射電界レベル(Emax_board−Slit_n)は、52.0dBuV/mと求まる。
次のステップS54では、制御部26が、欠落形状がスロットタイプまたはスリットタイプであるか否かを確認する。欠落形状はスリットタイプである。
次のステップS55では、演算部24が、flimit_p≦fslot2_sn≦K1の条件を満たす共振周波数(fslot2_sn)を上記式(20−2)より算出する。共振周波数(fslot2_sn)は2.47GHzと求まり、flimit_p≦fslot2_sn≦K1を満たさないため、S56〜S60までのスロットでの放射の算出処理は行わない。
そして、制御部26は、上記ステップS39において全てのドライバとレシーバの組合せの実行が完了したか否かを判定し、全てのドライバとレシーバの組合せの実行が完了した場合にはステップS61に進んで検証結果を表示する。
11 第1入力部、12 第2入力部、20 本体部、21 変換部、22 検出部、23 記憶部、24 演算部、25 比較判断部、26 制御部26、30 出力部、100 配線構造チェックシステム
Claims (3)
- プリント基板上に仮設計された配線構造をチェックするためのプリント基板の配線構造チェックシステムであって、
上記プリント基板の配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンに欠落が存在するかを検証する検証手段と、
上記検証手段による検証結果に基づいて、 配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンに欠落が存在する場合に、上記欠落のあるプレーン上で発生する放射電界レベルを予測する放射電界レベル予測手段と、
上記放射電界レベル予測手段により予測した放射電界レベル予め、設定してある閾値を超える場合に、推定共振周波数、及び、推定放射電界レベルを示す出力手段と
を備えることを特徴とするプリント基板の配線構造チェックシステム。 - 上記放射電界レベル予測手段は、欠落形状に応じた算出式を用いて、許容上限共振周波数及び許容下限共振周波数を算出し、上記許容上限共振周波数と許容下限共振周波数の間の周波数範囲ある第n次高調波を特定し、信号配線に流れる第n次高調波の電流値を算出し、算出した上記第n次高調波の電流値と、基板表層側に配置されている配線の長さの情報に基づき、共振時の最大放射電界を算出することを特徴とする請求項1記載の配線構造チェックシステム。
- プリント基板上に仮設計された配線構造をチェックするためのプリント基板の配線構造チェック方法であって、
上記プリント基板の配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在するかを検証し、
検証結果に基づいて、 配線に対向する電源プレーン、或いは、グランドプレーンにスリットが存在する場合に、上記スリットのあるプレーン上で発生する放射電界レベルを予測し、
予測した放射電界レベル予め設定してある閾値を超える場合に、推定共振周波数、及び、推定放射電界レベルを示す
ことを特徴とするプリント基板の配線構造チェック方法。
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- 2006-06-06 JP JP2006157853A patent/JP2007328465A/ja active Pending
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