JP2002032428A - プリント基板の配線構造チェックシステム - Google Patents

プリント基板の配線構造チェックシステム

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JP2002032428A
JP2002032428A JP2000213153A JP2000213153A JP2002032428A JP 2002032428 A JP2002032428 A JP 2002032428A JP 2000213153 A JP2000213153 A JP 2000213153A JP 2000213153 A JP2000213153 A JP 2000213153A JP 2002032428 A JP2002032428 A JP 2002032428A
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健次 荒木
Ayao Yokoyama
礼夫 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板上の高速信号配線の電気エネル
ギーを簡単に算出し、所定の閾値よりも該信号配線が持
つエネルギーが大きい場合には、警告する。 【解決手段】 チェック対象となる高速信号配線13か
ら放射される電気エネルギーを簡単な数式を用いて算出
し、或る所定の閾値よりも該信号配線の持つ電気エネル
ギーが大きい場合には、該信号配線を特定する表示を出
力すると共に、該信号配線に対し、基板の内層に再配置
し直すように指示メッセージを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の配
線構造チェックシステムに関し、特に、基板上の高速動
作IC間を結ぶ信号配線が持つ電気エネルギーのエネル
ギー量に応じて、該信号配線をどの配線層に配置すべき
かを決定するプリント基板の配線構造チェックシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、近年の電子機器に使用されている
プリント基板においては、一般的なデジタル機器の信号
はパルス波であり、その電気エネルギーは、該パルス波
の立ち上がり時間、及び、電圧値を基に計算(見積も
り)できることが周知である。
【0003】また、この場合、表層配線の伝送形態は、
主にマイクロストリップ構造となるが、該マイクロスト
リップ構造の場合には、誘電体材料の伝播遅延が少ない
ことに加えて、配線と最も近いグランドプレーン(イメ
ージプレーン)間の分布容量が少ないために、ストリッ
プ配線(以下、シングルストリップ配線とダブルストリ
ップ配線とを総称する配線構造とする)よりも高速に伝
播するというメリットを有するが、マイクロストリップ
ラインの上部に、例えばシールド板のような導体を接近
させた場合には、配線の特性インピーダンスは極端に小
さくなり、波形が大きく歪む(鈍る)といった事実が判
明している。
【0004】さらに、ストリップ構造の場合には、上下
のグランド(または電源)プレーンにより、配線から放
射される電気エネルギー(RFエネルギー)が外部に漏
れることがシャットアウトされるが、マイクロストリッ
プ構造の場合には、片側にしかプレーンが存在しないた
め、電気エネルギーを基板外部に放射し易いことも知ら
れている。
【0005】しかし、電気エネルギーの小さい信号(低
速なデジタル信号、若しくは、電圧値の小さなデジタル
信号)が主流の回路においては、外部への放射はそれ程
顕著に現れていなかった。また、多層基板を使用した場
合で、かつ、配線密度がそれ程高くない場合には、電気
エネルギーが大きい信号を基板内層に配置する(ストリ
ップ構造にする)ことにより、放射ノイズを抑えること
が容易に可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のプリ
ント基板に搭載される回路の高速化に伴い、高速信号線
の数が増加したことと、軽薄短小化、及び、多機能化に
より、配線密度が高くなってきたことにより、電気エネ
ルギーの大きい信号線の全てを基板内層(ストリップ構
造)に配置することが困難になってきた。そのため、優
先順位を付けて、優先順位の高い配線から順に内層に配
置するような工夫を施す必要も生じてきた。
【0007】しかし、数千ネットもあるような大規模な
回路においては、どの信号線が電気エネルギーが大きい
のかを簡単に知ることができないといった問題点があっ
た。本発明は、以上のような従来の、プリント基板の設
計時点における問題点に鑑みてなされたものであり、チ
ェック対象とする電源プレーン上に配線される高速信号
配線の電気エネルギーを簡単に算出し、所定の閾値より
も該信号配線が持つエネルギーが大きい場合には、警告
することができるプリント基板の配線構造チェックシス
テムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、プリント基板上に仮設計された配線の配
線構造をチェックするためのプリント基板の配線構造チ
ェックシステムであって、前記配線上に存在する部品群
からドライバとレシーバの組み合わせを順次に抽出する
と共に、前記組み合わせの1つに対応するドライバの回
路情報を抽出した後、該回路情報の少なくとも一部を変
数に含む複数の判定式の評価結果に応じて、電圧レベル
が所定の閾値を超える高速信号配線が存在するか否かを
判定する対象判定手段と、前記高速信号配線がドライバ
近辺に配置されたマイクロストリップ配線である場合
に、第1の対策指示メッセージを出力する第1の対策指
示メッセージ出力手段と、前記高速信号配線がレシーバ
近辺に配置されたマイクロストリップ配線である場合
に、第2の対策指示メッセージを出力する第2の対策指
示メッセージ出力手段と、前記高速信号配線がドライバ
とレシーバとの中間地点に配置されたマイクロストリッ
プ配線である場合に、第3の対策指示メッセージを出力
する第3の対策指示メッセージ出力手段とを有すること
を特徴とするプリント基板の配線構造チェックシステム
が提供される。
【0009】即ち、本発明では、チェック対象となるプ
リント基板上の高速信号配線の電気エネルギーを簡単な
数式を用いて算出し、或る所定の閾値よりも該信号配線
の持つ電気エネルギーが大きい場合には、該信号配線を
特定する表示を出力すると共に、該信号配線に対し、基
板の内層に再配置し直すように指示メッセージを出力す
る構成としたので、従来の設計工程を変えることなく、
また、設計コストを上げることなく、エネルギーの大き
な信号配線から放出される放射ノイズを大幅に抑えるこ
とを可能にしている。
【0010】さらに、上記電気エネルギーの大きな信号
配線は、基板内層(ストリップ構造)に再配置されるこ
とによって、シールド板状の導体が接近した場合にも、
その特性インピーダンスが変化することがなく、結果と
して、該信号配線を流れる信号波形が大きく歪む(鈍
る)ような現象も防いでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
るプリント基板の配線構造チェックシステムのチェック
対象となる配線基板上のグランド(電源)プレーン層と
高速信号線との関係を示す配線図である。
【0012】図1に示す配線図は、グランド(電源)プ
レーン1と、上記プレーン1上に設置されたドライバ1
1と、レシーバ12と、ドライバ11とレシーバ12と
を結ぶ高速信号配線13とを備える。
【0013】図2〜4は、本発明の実施の形態に係るプ
リント基板の配線構造チェックシステムのチェック対象
となる配線構造を示す配線構造図である。図2は、マイ
クロストリップラインと呼ばれる配線構造を示し、図3
は、シングルストリップラインと呼ばれる配線構造を示
し、図4は、ダブルストリップラインと呼ばれる配線構
造を示す。
【0014】図2に示す配線構造は、グランド(電源)
プレーン層21と、グランド(電源)プレーン層21上
の信号線22を備え、図3に示す配線構造は、グランド
(電源)プレーン層31と、グランド(電源)プレーン
層31間の信号線32を備え、図4に示す配線構造は、
グランド(電源)プレーン層41と、グランド(電源)
プレーン層41間の2系統の信号線42を備える。
【0015】なお、図2〜4は、一般的な配線基板上の
配線構造を示しているが、図1に示す高速信号配線も、
図2〜4に示す配線の範疇に含まれるものとする。ま
た、図2〜4に示す配線構造において、符号wで示す長
さは、配線の配線幅(μm)を示し、符号tで示す長さ
は、配線の配線厚を示し、符号hで示す長さは、マイク
ロストリップライン構造における配線とプレーン層間の
距離(μm)を示し、符号bで示す長さは、シングルス
トリップライン構造におけるプレーン層間の距離(μ
m)を示し、符号aで示す長さは、ダブルストリップラ
イン構造における配線と該配線に距離が最も近いプレー
ン層間の距離(μm)を示し、符号dで示す長さは、ダ
ブルストリップライン構造における2系統の配線の配線
間距離(μm)を示し、符号εrは、シングルストリッ
プライン構造におけるグランド(電源)プレーン層31
間及びダブルストリップライン構造におけるグランド
(電源)プレーン層41間の比誘電率を示し、符号ε
reffは、マイクロストリップライン構造におけるグラン
ド(電源)プレーン層21と信号線22間の実効比誘電
率を示す。
【0016】以下、本発明に係るプリント基板の配線構
造チェックシステムの機能を説明する。但し、本発明に
係るプリント基板の配線構造チェックシステムの構成に
ついては、周知のコンピュータシステムで実現可能であ
るので、図示は省略する。
【0017】本発明に係るプリント基板の配線構造チェ
ックシステムでは、チェック対象とするグラウンド(電
源)プレーン上に存在する仮設計の高速信号配線に対し
て、該高速信号配線が有する電気エネルギーを簡単な数
式で算出し、該算出した電気エネルギーが、該高速信号
配線に予め設定されている所定の電気エネルギーの閾値
よりも大きくないかを確認すると共に、算出した電気エ
ネルギーが、上記閾値よりも大きい場合には、エラーメ
ッセージを出力指示することでエネルギーの大きな高速
信号配線から放出される放射ノイズを大幅に抑える設計
を可能にしている。
【0018】図5,6は、本発明の実施の形態に係るプ
リント基板の配線構造チェックシステムの動作を示すフ
ローチャートである。以下、図1乃至4を参照しつつ、
図5,6に示すフローチャートを使用して、本実施の形
態に係るプリント基板の配線構造チェックシステムの動
作を説明する。
【0019】以下、上記ドライバとレシーバ間の上記高
速信号配線を流れるパルス電流の振幅を符号Aと、電流
のパルス幅(Sec)を符号τと、パルスの立ち上がり時
間(Sec)を符号τrと、上記信号配線を流れる電流の
最大適用周波数(MHz)を符号fxと、上記信号配線を
流れる電流の最大適用周波数fxにおける電圧レベルを
Levelfxとする。また、符号K1,K2を所与の係
数とする。但し、図5,6に示すフローチャート及び下
記の説明中で使用する(1)〜(5)式については、纏
めて後述する。
【0020】まず、ステップS1では、(1)式の代入
を実行することで、チェックに必要な初期条件を設定す
る。ステップS2では、基板情報を格納する基板データ
ベース(図示は省略)から全ての配線名を抽出する。
【0021】ステップS3では、1つの配線名上に存在
する全ての部品を抽出し、それらをドライバのリストと
レシーバのリストに分類する。ステップS4では、上記
ドライバのリスト、及びレシーバのリストから、ドライ
バとレシーバの組み合わせリストを作成する。
【0022】ステップS5では、上記作成したドライバ
とレシーバの組み合わせリストから、一組を取り出し、
該組に関するドライバの回路情報を抽出する。ステップ
S6では、条件式として1/(π×τr)<fxを判定
し、該条件式が満たされていれば、ステップS8にて、
後述する(2)式によりLevelfxを算出し、該条件
式が満たされていなければ、ステップS7に移る。
【0023】ステップS7では、条件式として1/(π
×τr)≧fxかつ1/(π×τ)<fxを判定し、該
条件式が満たされていれば、ステップS9にて、後述す
る(3)式によりLevelfxを算出し、該条件式が満
たされていなければ、ステップS10にて、後述する
(4)式によりLevelfxを算出し、ステップS11
に移る。
【0024】ステップS11では、上記ドライバとレシ
ーバ間の上記高速信号配線を流れる電流における電圧の
基準レベルをK2とする時、定数K2を含む条件式とし
てLevelfx≧K2(即ち、(5)式)を判定し、該
条件式が満たされていなければ、上記のステップS5に
戻り、該条件式が満たされていれば、ステップS12に
移る。
【0025】ステップS12では、上記ドライバとレシ
ーバ間の配線構成を調査し、表層配線、即ちマイクロス
トリップ配線が存在する位置を確認する。ステップS1
3では、配線構造がマイクロストリップラインであるか
否かを検証し、マイクロストリップラインでなれば、後
述するステップS19に移り、マイクロストリップライ
ンであれば、ステップS14に移る。
【0026】ステップS14では、上記表層配線がドラ
イバ側に存在するか否かを検証し、ドライバ側に存在す
れば、後述するステップS16に移り、ドライバ側に存
在しなければ、ステップS15に移る。
【0027】ステップS15では、上記表層配線がレシ
ーバ側に存在するか否かを検証し、レシーバ側に存在す
れば、後述するステップS17に移り、ドライバ側に存
在しなければ、後述するステップS18に移る。
【0028】ステップS16では、上記チェック結果を
対策指示(1)に表示出力した後、後述するステップS
19に移る。該対策指示(1)としては、例えば、「ド
ライバ近くに有る表層配線を内層配線に変えなさい」と
いったメッセージを含めることが可能である。
【0029】ステップS17では、上記チェック結果を
対策指示(2)に表示出力した後、後述するステップS
19に移る。該対策指示(2)としては、例えば、「レ
シーバ近くに有る表層配線を内層配線に変えなさい」と
いったメッセージを含めることが可能である。
【0030】ステップS18では、上記チェック結果を
対策指示(3)に表示出力した後、ステップS19に移
る。該対策指示(3)としては、例えば、「配層の中間
近くに有る表層配線を内層配線に変えなさい」といった
メッセージを含めることが可能である。
【0031】ステップS19では、次のドライバとレシ
ーバの組み合わせリストをチェックする。ステップS2
0では、全てのドライバとレシーバの組み合わせリスト
をチェックしたら、次の配線名をチェックする。
【0032】ステップS21では、全ての配線名をチェ
ックしたら、上記表示出力された全ての対策指示を表示
してチェックを終了する。図7は、本発明の実施の形態
に係るプリント基板の配線構造チェックシステムのチェ
ック対象となる配線基板上の配線の1例を示す配線図で
ある。
【0033】図7に示す配線基板上の配線(基板配線)
は、グランド(電源)プレーン7と、上記グランド(電
源)プレーン7上のドライバ71及びレシーバ72と、
ドライバ71とレシーバ72とを結ぶ高速信号配線73
を備える。
【0034】上記基板配線の仕様は、下記のとおりとす
る。即ち、信号配線名をE1とし、配線全長を100.
0(mm)とし、ドライバ(D)をIC100,1pin
とし、レシーバ(R)をIC200,1pinとし、動作
周波数を50.0(MHz)とし、パルス幅(τ)を1
0.0(ns)とし、立ち上がり時間(τr)を1.0
(ns)とし、振幅(A)を3.3(V)とする。
【0035】図8は、本発明の実施の形態に係るプリン
ト基板の配線構造チェックシステムのチェック対象とな
る配線基板上の配線構造の1例を示す配線構造図であ
る。図8に示す配線基板上の配線構造の仕様は、下記の
とおりとする。
【0036】即ち、配線構造の型はマイクロストリップ
ラインとし、配線幅(W)を0.16(mm)=160
(μm)とし、配線厚(t)を0.04(mm)=40
(μm)とし、配線高(h)を0.10(mm)=10
0(μm)とし、実効比誘電率(εreff)を4.3とす
る。
【0037】図9,10は、本発明の実施の形態に係る
プリント基板の配線構造チェックシステムを、図7に示
す基板配線を備え、かつ図8に示す配線構造を備えたプ
リント基板を対象として実行した時の処理過程を示した
フローチャートである。
【0038】図9,10に示すフローチャートにおい
て、太い実線で示す経路は、上記実行時において実際に
実行された処理の経路を示し、破線で示す経路は、上記
実行時において実行されなかった処理の経路を示す。
【0039】ここでは、ステップS1〜S6,S8,S
11〜15,S18,S19〜S21の経路で示す間の
処理が実行され、他の処理は実行されなかったことを示
している。
【0040】以下、上記処理過程を、実際に実行された
処理をトレースして説明する。但し、ここでは、定数K
1=1200、即ち、所与の最大適用周波数fx=12
00(MHz)とし、また、定数K2=72.0、即ち、
所与の基準レベルを72.0(dBμV)と設定する。
【0041】まずステップS1では、(1)式に初期条
件として、最大適用周波数fx(MHz)=1200(MH
z)、基準レベル=72.0(dBμV)を設定する。
ステップS2では、図7,8に示す基板配線の配線名E
lを抽出する。
【0042】ステップS3,S4では、ドライバのリス
ト(IC100)と、レシーバのリスト(IC200)
から、組み合わせリスト(IC100,1C200)を
作成する。
【0043】ステップS5〜S8では、上記ドライバと
レシーバとの組み合わせリストから、τ,τr,Aを抽
出し、(2)式を用いて、Levelfx=87.3(d
BμV)を算出する。
【0044】ステップS11では、上記のLevelfx
=87.3(dBμV)と、上記の基準レベル、即ち、
72.0(dBμV)とを比較する。ステップS12で
は、上記の配線名Elなる基板配線の配線構成を調査し
て、表層配線が存在する位置を確認する。
【0045】ステップS13では、上記確認結果とし
て、表層配線、即ちマイクロストリップラインが存在す
ることを確認する。ステップS14,S15では、上記
ステップS12の実行結果により、上記表層配線が配線
の中間層に存在することを確認する。
【0046】ステップS18では、上記の配線名Elに
対して、対策指示(3)を表示出力する。ステップS1
9〜S21では、他の配線名が存在しないことを確認し
て、上記の対策指示(3)を表示してチェックを終了す
る。
【0047】なお、上記の配線名Elがマイクロストリ
ップライン(表層配線)の場合と、ストリップ配線(内
層配線)の場合の配線近傍の磁界とを比較実測すると、
ストリップ配線では、100(MHz)〜1(GHz)の範囲
において磁界の漏洩が殆ど見られないことが判明した。
つまり、電気エネルギーが大きい信号配線をストリップ
構造に設計変更することにより、該信号配線の放射磁界
(放射ノイズ)を大幅に抑えることが可能である。
【0048】これにより、本発明に係るプリント基板の
配線構造チェックシステムは、プリント基板配線に生じ
る不要な電磁波放射ノイズを大幅に抑えるような設計を
可能にすることが明らかとなった。
【0049】(数式に係る説明)以下、上記説明及び上
記フローチャート中で参照した数式を説明する。まず、
ステップS1に係る数式として、下記の(1)式があ
る。
【0050】
【数1】 fx=K1 (MHz) ……………………………………………………(1) 次に、図5,9に示すフローチャートのステップS6,
S8に係る条件式として、下記の(2)式がある。
【0051】
【数2】 IF 1/(π×τr)<fx THEN Levelfx=120+20log10(A×τr/τ)−40log10(fx ×π×τr) ……………………………………………………………………(2) また、図5,9に示すフローチャートのステップS7,
S9に係る条件式として、下記の(3)式がある。
【0052】
【数3】 IF 1/(π×τr)≧fx AND 1/(π×τ)<fx THEN Levelfx=120+20log10(A/(fx×π×τ)) ……(3) さらに、図5,9に示すフローチャートのステップS
7,S10に係る条件式として、下記の(4)式があ
る。
【0053】
【数4】 IF 1/(π×τ)≧fx THEN Levelfx=120+20log10A …………………………………(4) 最後に、図5,9に示すフローチャートのステップS1
1に係る判定式として、下記の(5)式がある。
【0054】
【数5】 Levelfx≧K2 …………………………………………………………(5) なお、図5,6のフローチャートで示した処理を実行す
るプログラムなど、本発明の実施の形態に係るプリント
基板の配線構造チェックシステムに上記の処理を行わせ
るためのプログラムは、CD−ROMや磁気テープなど
のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配付
してもよい。そして、少なくともマイクロコンピュー
タ,パーソナルコンピュータ,汎用コンピュータを範疇
に含むコンピュータが、上記の記録媒体から上記プログ
ラムを読み出して、実行するものとしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明では、チ
ェック対象となるプリント基板上の高速信号配線の電気
エネルギーを簡単な数式を用いて算出し、或る所定の閾
値よりも該信号配線の持つ電気エネルギーが大きい場合
には、該信号配線を特定する表示を出力すると共に、該
信号配線に対し、基板の内層に再配置し直すように指示
メッセージを出力するので、従来の設計工程を変えるこ
となく、また、設計コストを上げることなく、エネルギ
ーの大きな信号配線から放出される放射ノイズを大幅に
抑えることが可能になった。
【0056】さらに、上記電気エネルギーの大きな信号
配線は、基板内層(ストリップ構造)に再配置されるこ
とによって、シールド板状の導体が接近した場合にも、
その特性インピーダンスが変化することがなく、結果と
して、該信号配線を流れる信号波形が大きく歪む(鈍
る)ような現象も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムのチェック対象となる配線基板上
のグランド(電源)プレーン層と高速信号線との関係を
示す配線図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムのチェック対象となる配線構造を
示す配線構造図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムのチェック対象となる他の配線構
造を示す配線構造図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムのチェック対象となる他の配線構
造を示す配線構造図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムの動作を示すフローチャート(前
半)である。
【図6】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムの動作を示すフローチャート(後
半)である。
【図7】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムのチェック対象となる配線基板上
の配線の1例を示す配線図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムのチェック対象となる配線基板上
の配線構造の1例を示す配線構造図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配線
構造チェックシステムを、図7に示す基板配線を備え、
かつ図8に示す配線構造を備えたプリント基板を対象と
して実行した時の処理過程を示したフローチャート(前
半)である。
【図10】本発明の実施の形態に係るプリント基板の配
線構造チェックシステムを、図7に示す基板配線を備
え、かつ図8に示す配線構造を備えたプリント基板を対
象として実行した時の処理過程を示したフローチャート
(後半)である。
【符号の説明】
1……グランド(電源)プレーン、11……ドライバ、
12……レシーバ、13……高速信号配線、21,3
1,41……グランド(電源)プレーン層、22,3
2,42……信号線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板上に仮設計された配線の配
    線構造をチェックするためのプリント基板の配線構造チ
    ェックシステムであって、 前記配線上に存在する部品群からドライバとレシーバの
    組み合わせを順次に抽出すると共に、前記組み合わせの
    1つに対応するドライバの回路情報を抽出した後、該回
    路情報の少なくとも一部を変数に含む複数の判定式の評
    価結果に応じて、電圧レベルが所定の閾値を超える高速
    信号配線が存在するか否かを判定する対象判定手段と、 前記高速信号配線がドライバ近辺に配置されたマイクロ
    ストリップ配線である場合に、第1の対策指示メッセー
    ジを出力する第1の対策指示メッセージ出力手段と、 前記高速信号配線がレシーバ近辺に配置されたマイクロ
    ストリップ配線である場合に、第2の対策指示メッセー
    ジを出力する第2の対策指示メッセージ出力手段と、 前記高速信号配線がドライバとレシーバとの中間地点に
    配置されたマイクロストリップ配線である場合に、第3
    の対策指示メッセージを出力する第3の対策指示メッセ
    ージ出力手段と、 を有することを特徴とするプリント基板の配線構造チェ
    ックシステム。
  2. 【請求項2】 前記複数の判定式に含まれる変数には、
    前記高速信号配線を流れるパルス電圧信号のパルス幅
    と、立ち上がり時間と、振幅と、最大適用周波数と、該
    最大適用周波数における前記パルス電圧信号の電圧レベ
    ルとが含まれることを特徴とする請求項1記載のプリン
    ト基板の配線構造チェックシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1の対策指示メッセージの内容
    は、ドライバ近辺に仮配置されている前記マイクロスト
    リップ配線を内層配線に変えるように指示するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のプリント基板の配線
    構造チェックシステム。
  4. 【請求項4】 前記第2の対策指示メッセージの内容
    は、レシーバ近辺に仮配置されている前記マイクロスト
    リップ配線を内層配線に変えるように指示するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のプリント基板の配線
    構造チェックシステム。
  5. 【請求項5】 前記第3の対策指示メッセージの内容
    は、ドライバとレシーバとの中間地点に仮配置されてい
    る前記マイクロストリップ配線を内層配線に変えるよう
    に指示するものであることを特徴とする請求項1記載の
    プリント基板の配線構造チェックシステム。
  6. 【請求項6】 前記内層配線の構造は、シングルストリ
    ップ配線とダブルストリップ配線のいずれか1つである
    こと特徴とする請求項1記載のプリント基板の配線構造
    チェックシステム。
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