JP2007326977A - A重油 - Google Patents

A重油 Download PDF

Info

Publication number
JP2007326977A
JP2007326977A JP2006160141A JP2006160141A JP2007326977A JP 2007326977 A JP2007326977 A JP 2007326977A JP 2006160141 A JP2006160141 A JP 2006160141A JP 2006160141 A JP2006160141 A JP 2006160141A JP 2007326977 A JP2007326977 A JP 2007326977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
heavy oil
heavy
less
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006160141A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamiki Okubo
高樹 大久保
Kazuki Fukuda
一樹 福田
Hisaaki Iwatani
久明 岩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil Corp filed Critical Nippon Oil Corp
Priority to JP2006160141A priority Critical patent/JP2007326977A/ja
Publication of JP2007326977A publication Critical patent/JP2007326977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

【課題】低温性能に優れたA重油、並びにA重油の低温性能を少量の試料を用いて短時間で且つ簡便に評価することが可能な評価方法を提供すること。
【解決手段】本発明のA重油は、−20℃の温度下でパルスNMR法によりA重油中の水素原子の緩和時間を測定して得られる式(1)で表される相関曲線において、式(2)で表される固相水素比率が0.5%以下であることを特徴とする。
I(t)=I(t)+I(t) (1)
(式(1)中、tは水素原子の励起時からの経過時間、I(t)、I(t)及びI(t)は時間tの経過時におけるA重油全体、A重油の固相成分及びA重油の液相成分に含まれる水素原子のエネルギーに対応する信号強度を示す。)
固相水素比率(%)=[I(0)/I(0)]×100 (2)
(式(2)中、I(0)及びI(0)はt=0におけるI(t)及びI(t)の値を示す。)
【選択図】図1

Description

本発明は、A重油に関し、詳しくは、寒冷地におけるボイラー、ディーゼル機器、ガスタービン等の燃焼機器などに用いられるA重油に関する。
A重油は、ボイラー等の外燃機器燃料、小型漁船、建設機械等の陸上輸送用以外のディーゼルエンジン機器燃料、ガスタービン機器燃料などに用いられている。これらの燃焼機器には、燃料中の異物を除去する目的で、燃料系統に目開き5〜250μmのフィルターが設けられている。
上記の燃焼機器を冬季に使用するとフィルターが閉塞することがある。かかるフィルターの閉塞の原因としてはA重油からのワックスの析出が挙げられ、そのため低温性能に優れたA重油の開発が従来行われている。
A重油の低温性能を改善する方法としては、灯油留分の増量、脱ろう基材の活用、重質油の配合(例えば、下記特許文献1を参照。)、残渣油の増量(例えば、下記特許文献2を参照。)、低温流動性向上剤の配合(例えば、下記非特許文献1を参照。)などがある。
特開平09−333583号公報 特開平07−97581号公報 「舶用燃料の科学」、野村宏次著、第164〜166頁、1994年
しかし、上記従来の方法により得られるA重油は以下の点で不十分であり、実用化に供し得るためには未だ改善の余地がある。
すなわち、灯油留分の増量はA重油の引火点の低下を伴うため安全上有効ではない。また、脱ろう基材を活用する場合、寒冷地で使用するにはワックス量が依然として多く、必ずしも十分な低温性能を得ることができない。また、重質油の配合はワックスが析出する温度(曇り点)の上昇を引き起こす。また、残渣油の増量は燃焼ガス中の煤塵量の増加の原因となる。また、低温流動性向上剤の添加効果は使用するA重油基材との相性によるところが大きく、単に低温流動性向上剤を配合するだけでA重油の低温性能を改善できるとは限らない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、低温性能に優れ、寒冷地などの低温環境下で使用した場合であっても、燃焼機器の燃料系統に設けられたフィルターの閉塞を生じることなく、燃焼機器を安定的に運転することが可能なA重油を提供することを目的とする。
従来、A重油の低温性能の評価は、曇り点、目詰まり点、修正目詰まり点、流動点などの物性に基づいて総合的に行われるのが一般的であるが、このように評価項目が多いと、多量の試料や多大な時間が必要となり、また、操作が煩雑となる。さらには、上記の物性についての評価が良好なA重油であっても実用性能が不十分となることがあり、精度の点でも改善の余地がある。
そこで本発明者らは、上記目的を達成するために、まず、A重油の低温性能の評価方法について検討し、特定温度下でパルスNMR法によりA重油中の水素原子の緩和時間を測定して得られる固相水素比率がA重油の低温性能と良好な相関を示すことを見出した。そして、かかる知見に基づきさらに研究を重ねた結果、上記固相水素比率が特定条件を満たすA重油が低温性能に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、−20℃の温度下でパルスNMR法によりA重油中の水素原子の緩和時間を測定して得られる下記式(1)で表される相関曲線において、下記式(2)で表される−20℃での固相水素比率が0.5%以下であることを特徴とするA重油を提供する。
I(t)=I(t)+I(t) (1)
(式(1)中、tは水素原子の励起時からの経過時間を示し、I(t)、I(t)及びI(t)はそれぞれ時間tの経過時におけるA重油全体、A重油の固相成分及びA重油の液相成分に含まれる水素原子のエネルギーに対応する信号強度を示す。)
固相水素比率(%)=[I(0)/I(0)]×100 (2)
(式(2)中、I(0)及びI(0)はそれぞれt=0におけるI(t)及びI(t)の値を示す。)
ここで、本発明にかかる固相水素比率の概念について説明する。図1は−20℃の温度下でパルスNMR法によりA重油中の水素原子の緩和時間を測定したときに得られる上記式(1)で表される相関曲線の一例を模式的に示すグラフである。
本発明でいう「パルスNMR法」とは、試料にラジオ波を照射し、励起された水素原子が励起状態から基底状態まで戻るときにエネルギーが放出される現象をFID(自動誘導減衰信号)やエコー信号として観測する手法であり、物質の状態解析に用いられる手法である。また、「緩和時間」とは、原子が励起状態から基底状態に戻るまでの時間をいい、緩和時間は固体や液体などの物質の状態により異なる。そのため、−20℃の温度下でパルスNMR法によりA重油中の水素原子の緩和時間を測定すると、図1に示すように、時間tに対する信号強度I(t)の変化率が大きい領域Aと、時間tに対する信号強度I(t)の変化率が小さい領域Bとが観測される。
より具体的には、領域AにおけるI(t)は、緩和時間の短い固相成分及び緩和時間の長い液相成分のそれぞれに由来するエネルギーの合計に対応する信号強度である(I(t)=I(t)+I(t))。一方、領域Bにおいては固相成分に由来する水素原子の実質的に全部が励起状態から基底状態に戻っており、当該領域における信号強度I(t)の変化は、実質的には、液相成分のみに由来する水素が励起状態から基底状態まで戻るときのエネルギーの放出に起因している(I(t)=I(t))。
したがって、上記式(1)で表される相関曲線の切片I(0)はA重油中の水素原子の全量(固相成分及び液相成分の水素原子の合計)に対応する値であり、また、領域BにおけるI(t)=I(t)を外挿したときの外挿曲線の切片I(0)は液相成分の水素原子の全量に対応する値である。さらに、固相成分の水素原子の全量に対応するI(0)はI(0)−I(0)として求めることができる。
そして、得られたI(0)及びI(0)の値を上記式(2)の右辺に代入することによって、−20℃におけるA重油中の固相水素比率(水素%)を求めることができる。この固相水素比率は、A重油の低温性能と良好な相関を示す指標である。
以上の通り、本発明においては、A重油の低温性能を少量の試料を用いて短時間で精度よく且つ簡便に評価することが可能となる。
そして、本発明のA重油は、上記の低温性能の評価方法により得られる固相水素比率が0.5%以下であるため、優れた低温性能を発揮することができ、寒冷地などの低温環境下で使用した場合であっても、燃焼機器の燃料系統に設けられたフィルターの閉塞を生じることなく、燃焼機器を安定的に運転することが可能となる。
本発明のA重油は、重質軽油留分、減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油、並びに流動接触分解軽油を含有することが好ましい。これらの成分を必須成分として含有することにより、固相水素比率が上記条件を満たし、低温性能に優れたA重油が有効に実現可能となる。
また、この場合、A重油全量を基準として、重質軽油留分の含有量が1容量%以上7容量%以下であり、減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油の含有量が15容量%以上50容量%以下であり、流動接触分解軽油の含有量が10容量%以上45容量%以下であることが好ましい。
また、本発明のA重油においては、曇り点が−10℃以下、修正目詰まり点が−20℃以下、引火点が60℃以上、10%残留炭素分が0.2〜1.0質量%、セタン指数が40以上、水分が300質量ppm以下、硫黄分が1.0質量%以下、窒素分が0.05質量%以下であることが好ましい。
また、本発明のA重油の蒸留性状に関し、10%留出温度は170〜220℃、50%留出温度は230〜280℃、90%留出温度は280〜350℃であることがそれぞれ好ましい。
また、本発明のA重油においては、目詰まり点が−25℃以下、流動点が−30℃以下であることが好ましい。
また、本発明のA重油は低温流動性向上剤を含有してもよいが、低温流動性向上剤の含有量はA重油全量を基準として1,000mg/L以下であることが好ましい。
以上の通り、本発明によれば、低温性能に優れ、寒冷地などの低温環境下で使用した場合であっても、燃焼機器の燃料系統に設けられたフィルターの閉塞を生じることなく、燃焼機器を安定的に運転することが可能なA重油が提供される。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明に係るA重油の低温性能の評価方法においては、先ず、−20℃の温度下でパルスNMR法によりA重油中の水素原子の緩和時間を測定し、下記式(1)で表される相関曲線を得る。
I(t)=I(t)+I(t) (1)
(式(1)中、tは水素原子の励起時からの経過時間を示し、I(t)、I(t)及びI(t)はそれぞれ時間tの経過時におけるA重油全体、A重油の固相成分及びA重油の液相成分に含まれる水素原子のエネルギーに対応する信号強度を示す。)
本発明において用いられるパルスNMR装置としては、A重油中の水素原子の緩和時間を測定可能であれば特に制限されないが、例えばレゾナンスインスツルメント社製MARAN−25及び日本電子製JMN−MU25が挙げられる。
本発明では、試料であるA重油をパイレックス(登録商標)製NMR試験管に1〜2ml採取し、液体窒素を用いて−20℃に冷却し、共鳴周波数25.0Hzにて実施した。また、短い緩和時間を十分に検出できるように、ソリッドエコー法を採用した。
ここで、上記一般式(1)で表される相関曲線を得るに際し、感度及びS/N比を良好とするためには、測定試料を測定コイル内に収まる範囲でできるだけ多く使用することが好ましい。また、S/N比の向上の点から、NMR測定の積算回数を多くすることが好ましい。
次に、該相関曲線に基づいて、A重油中の水素原子の全量(固相成分及び液相成分の水素原子の合計)に対応するI(0)、液相成分の水素原子の全量に対応するI(0)、並びに固相成分の水素原子の全量に対応するI(0)を求め、下記式(2)で表される固相水素比率を得る。
固相水素比率(%)=[I(0)/I(0)]×100 (2)
(式(2)中、I(0)及びI(0)はそれぞれt=0におけるI(t)及びI(t)の値を示す。)
このようにして得られる−20℃におけるA重油の固相水素比率は、A重油の低温性能に対して良好な相関を示す。そして、本発明のA重油においては、−20℃における固相水素比率が0.5%以下であることが必要であり、0.1%以下であることが好ましく、0%であることがより好ましい。なお、I(t)=I(t)に相当する成分の緩和時間は数百μs〜数十ms程度であり、I(t)=I(t)に相当する成分の緩和時間は500ms〜数s程度であることから、固相水素比率が0%である場合に上記式(1)で表される相関曲線がI(t)=I(t)であることは上記緩和時間に基づいて判別することができる。
また、本発明のA重油は、−20℃における固相水素比率が上記条件を満たすことにより、優れた低温性能を発揮できるものであるが、以下に示す性状を有することが好ましい。
本発明のA重油の曇り点は、−10℃以下であることが好ましく、−12℃以下であることがより好ましく、−13℃以下であることが更に好ましい。曇り点が前記上限値を超えると、寒冷地においてタンク内でA重油からワックスが析出し、供給されるライン内燃料のワックス量が増大し、ラインの閉塞が起こりやすくなる傾向にある。なお、本発明でいう「曇り点」とは、JIS K 2269「原油および石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法」により測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の修正目詰まり点は、−20℃以下であることが好ましく、−23℃以下であることがより好ましく、−25℃以下であることが更に好ましい。修正目詰まり点が前記上限値を超えると、A重油を寒冷地で用いたときにポンプやバーナーのフィルターの閉塞が起こりやすくなる傾向にある。なお、本発明でいう「修正目詰まり点」とは、石油学会法 JPI−5S−47−96「A重油の低温流動性試験方法」の解説に記載の修正法4により測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の引火点は、取り扱い上の安全性の点から、60℃以上であることが好ましく、62℃以上であることがより好ましい。なお、本発明でいう「引火点」とは、JIS K 2265「原油および石油製品−引火点試験方法」のペンスキ−マルテン密閉式により測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の10%残留炭素分は、0.2〜1.0質量%であることが好ましく、0.2〜0.8質量%であることがより好ましく、0.2〜0.6質量%であることが更に好ましい。10%残留炭素分が前記上限値を超えると、燃焼排ガス中の煤塵量が増加し、また、バーナーが汚れやすくなる傾向にある。他方、10%残留炭素分は、免税法上、0.2質量%以上であることが必要である。なお、本発明でいう「10%残留炭素分」とは、JIS K2270「原油および石油製品−残留炭素分試験方法」により測定される値を意味する。
また、本発明のA重油のセタン指数は、40以上であることが好ましく、42以上であることがより好ましい。セタン指数が前記下限値未満であると、A重油をディーゼルエンジン用燃料として用いたときにディーゼルエンジンの着火性が不十分となる傾向にある。なお、本発明でいう「セタン指数」とは、JIS K 2280「石油製品−燃料油−オクタン価及びセタン価試験方法並びにセタン指数算出方法」により測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の水分は、A重油全量を基準として、300質量ppm以下であることが好ましく、250質量ppm以下であることがより好ましく、200質量ppm以下であることが更に好ましい。水分が前記上限値を超えると、A重油を寒冷地で使用したときに氷が析出しやすくなり、金属腐食やフィルター目詰まりを引き起こす傾向にある。なお、本発明でいう「水分」とは、JIS K 2275「原油及び石油製品−水分試験方法」のカールフィッシャー式容量滴定法により測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の硫黄分は、燃焼排ガス中の硫黄酸化物の低減、及び燃焼機器に装着されている排ガス後処理用触媒の長寿命化の点から、A重油全量を基準として、1.0質量%以下であることが好ましく、0.8質量%以下であることがより好ましく、0.5質量%以下であることが更に好ましく、0.3質量%以下であることが更に好ましく、0.2質量%以下であることが一層好ましく、0.1質量%以下であることが特に好ましい。なお、本発明でいう「硫黄分」とは、JIS K 2541「原油及び試験方法−硫黄分試験方法」で測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の窒素分は、排ガス中の窒素酸化物を低減できる点から、A重油全量を基準として、0.05質量%以下であることが好ましく、0.03質量%以下であることがより好ましく、0.02質量%以下であることが更に好ましく、0.015質量%以下であることが一層好ましく、0.01質量%以下であることが特に好ましい。なお、本発明でいう「窒素分」とは、JIS K 2609「原油及び試験方法−窒素分試験方法」で測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の目詰まり点は、−25℃以下であることが好ましく、−28℃以下であることがより好ましく、−30℃以下であることが更に好ましい。目詰まり点が前記上限値を超えると、A重油を寒冷地で用いたときにポンプやバーナーのフィルターの閉塞が起こりやすくなる傾向にある。なお、本発明でいう「目詰まり点」とは、JIS K 2288「軽油−目詰まり点試験方法」をA重油に適用して測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の流動点は、−30℃以下であることが好ましく、−33℃以下であることがより好ましく、−35℃以下であることが更に好ましい。流動点が前記上限値を超えると、寒冷地でのA重油の流動性が不十分となり、燃焼機器へのA重油の供給が滞る傾向にある。なお、本発明でいう「流動点」とは、JIS K 2269「原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法」により測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の蒸留性状に関し、10%留出温度(以下、「T10」という。)は、引火点の低下による安全性への影響を抑制する点から、170℃以上であることが好ましく、173℃以上であることがより好ましく、175℃以上であることが更に好ましい。また、T10は、低温性能の点から、220℃以下であることが好ましく、215℃以下であることがより好ましい。
また、本発明のA重油の50%留出温度(以下、「T50」という。)は、230℃以上であることが好ましく、235℃以上であることがより好ましい。T50が前記下限値未満であると、発熱量が不十分となるけいこうにある。また、T50は、燃焼性の点から、280℃以下であることが好ましく、275℃以下であることがより好ましい。
また、本発明のA重油の90%留出温度(以下、「T90」という)は、350℃以下であることが好ましく、345℃以下であることがより好ましく、340℃以下であることが更に好ましい。T90が前記上限値を超えると、寒冷地にて気化しにくくなって不完全燃焼が起こりやすくなる傾向にあり、また、ワックス含有量が多すぎるため、低温流動性向上剤を添加した場合にその添加効果が現れにくくなる傾向にある。また、T90は、発熱量の点から、280℃以上であることが好ましく、285℃以上であることがより好ましく、290℃以上であることが更に好ましい。
さらに、本発明のA重油の初留点は、引火点の低下による安全性への影響を抑制する点から、150℃以上であることが好ましい。また、95%留出温度(以下、「T95」という。)は、燃焼性の点から、370℃以下であることが好ましく、360℃以下であることがより好ましい。
なお、本発明でいう「初留点」、「T10」、「T50」、「T90」及び「T95」は、それぞれJIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」により測定される値を意味する。
また、本発明のA重油の15℃における密度は特に制限されないが、発熱量の点から、830kg/m以上であることが好ましい。なお、本発明でいう「15℃における密度」とは、JIS K 2249「原油及び石油製品−密度試験方法並びに密度・質量・容量換算表」で測定される値を意味する。
また、本発明のA重油においては、寒冷地でも燃料をタンクから燃焼機器に好適に供給し、バーナー燃焼において良好な噴霧・気化を行うという観点から、その50℃における動粘度が1.7〜2.5mm/sであることが好ましい。なお、本発明でいう「50℃における動粘度」とは、JIS K 2283「原油及び石油製品−動粘度試験方法」で測定される値を意味する。
本発明のA重油を構成する基材は−20℃でのA重油の固相水素比率が0.5%以下である限りにおいて特に制限されないが、好ましい基材としては、重質軽油留分、減圧軽油を脱硫処理した軽油、流動接触分解軽油などが挙げられる。これらの基材は1種を単独で用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよいが、本発明のA重油は重質軽油留分、減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油及び流動接触分解軽油の全てを含有することが好ましい。
重質軽油留分は、常圧蒸留装置を用いて原油を常圧蒸留して得られる直留重質軽油、又は当該直留重質軽油を脱硫処理した重質軽油留分である。かかる重質軽油留分としては、T50が330〜390℃であり、15℃における密度が870〜920kg/mのものが好ましい。
重質軽油留分の含有量は、低温流動性の向上の点から、A重油全量を基準として、0.5容量%以上であることが好ましく、1容量%以上であることがより好ましい。また、重質軽油留分の含有量は、A重油全量を基準として、7容量%以下であることが好ましく、6容量%以下であることがより好ましく、5容量%以下であることが更に好ましい。重質軽油留分の含有量が前記下限値に満たない場合は、ワックス結晶の核となる成分が不足し、低温流動性向上剤の効果が発現されにくくなる傾向があるため好ましくなく、一方、前記上限値を超えると、ワックス析出温度(曇り点)が高くなり、フィルター閉塞が起こりやすくなる傾向にある。
また、減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油は、減圧軽油及び/又は直留重質軽油を原料とし、水素化分解装置から得られる軽油留分である。減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油としては、T50が260〜300℃であり、15℃における密度が830〜880kg/mであり、引火点が65℃以上のものが好ましい。
減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油の含有量は、A重油全量を基準として、15容量%以上であることが好ましく、18容量%以上であることがより好ましく、20容量%以上であることが更に好ましい。減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油の含有量が前記下限値未満であると、セタン指数が低下する傾向にある。減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油の含有量は、A重油全量を基準として、50容量%以下であることが好ましく、47容量%以下であることがより好ましく、45容量%以下であることが最も好ましい。減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油の含有量が前記上限値を超えると、−20℃でのA重油の固相水素比率を0.5%以下とするために直留又は脱硫灯油留分等の配合量を増加させる必要が生じ、引火点が問題となるおそれがある。
また、流動接触分解軽油は、減圧軽油、水素化分解残油、残油脱硫油等を原料とし、流動接触分解装置から得られる軽油留分である。流動接触分解軽油としては、T50が220〜260℃であり、15℃における密度が870〜900kg/mのものが好ましい。
流動接触分解油の含有量は、A重油全量を基準として、10容量%以上であることが好ましく、15容量%以上であることがより好ましく、20容量%以上であることが更に好ましい。流動接触分解軽油の含有量を前記下限値以上とすることで、ワックスの主成分であるノルマルパラフィンのA重油中での含有量を十分に低減することができ、低温性能を一層向上させることができる。また、流動接触分解軽油の含有量は、A重油全量を基準として、45容量%以下であることが好ましく、42容量%以下であることがより好ましく、40容量%以下であることが更に好ましい。流動接触分解軽油の含有量が前記上限値を超えるとセタン指数が低下する傾向にある。
また、本発明のA重油は、残留炭素分付与用基材として、常圧残油、残油脱硫重油、減圧残油、スラリー油、エキストラクト油等を更に含有してもよい。これらの残留炭素分付与用基材は、1種を単独で用いてもよく、あるいは2種以上を併用してもよい。ここで、常圧残油とは、常圧蒸留装置を用いて原油を常圧残留して得られる残油である。また、残油脱硫重油とは、残油脱硫装置において常圧残油又は減圧残油を脱硫処理したときに得られる重油である。また、スラリー油とは、流動接触分解装置から得られる残油である。また、エキストラクト油とは、潤滑油原料用減圧蒸留装置からの留分を溶剤抽出法により抽出分離したもののうち潤滑油に適さない芳香族成分のことである。
また、本発明のA重油は、−20℃でのA重油の固相水素比率が0.5%以下である限りにおいて、直留軽油留分又はその脱硫軽油留分、直留灯油留分又はその脱硫灯油留分、水素化分解軽油、残油脱硫軽油留分、水素化脱硫軽油留分又は水素化精製軽油留分の抽出によりノルマルパラフィン分を除去した残分である脱ノルマルパラフィン軽油留分等を含有してもよい。
また、本発明のA重油は、低温流動性向上剤を更に含有することが好ましい。低温流動性向上剤としては特に制限されないが、エチレン−酢酸ビニル共重合体に代表されるエチレン−不飽和エステル共重合体、アルキルイタコネート−不飽和エステル共重合体等のポリマー型添加剤、油溶性分散型添加剤、フタル酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ酢酸等の酸又はその三無水物とヒドロカルビル脂環族アミンとの反応生成物からなる極性窒素化合物、アルケニルコハク酸等が挙げられる。これらの低温流動性向上剤は、1種を単独で用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
低温流動性向上剤の含有量は、A重油全量を基準として、1,000mg/L以下であることが好ましく、700mg/L以下であることがより好ましく、500mg/L以下であることが更に好ましい。低温流動性の含有量が前記上限値を超えても、含有量に見合う低温性能の更なる向上効果が得られない傾向にある。
また、本発明のA重油は、低温流動性向上剤の他に、セタン価向上剤、酸化防止剤、分散剤、金属不活性化剤、微生物殺菌剤、助燃剤、耐電防止剤、識別剤、着色剤等を含有してもよい。
低温流動性向上剤を含む上記添加剤は、常法に従い合成したものを用いてもよく、また、市販品を用いてもよい。なお、市販されている添加剤の中には、その添加剤が目的としている効果に寄与する有効成分を適当な溶媒で希釈している場合もあり、溶媒の混入により−20℃でのA重油の固相水素比率が影響を受けることがある。そのため、このような添加剤を用いる場合には、−20℃でのA重油の固相水素比率が0.5%以下となるように、添加剤の配合量を選定することが好ましい。
上記構成を有する本発明のA重油は、低温性能、燃焼性、安全性等の性能を高水準で且つバランスよく達成することが可能なものである。したがって、本発明のA重油は、寒冷地において、ボイラー等の外燃機器や小型所洗、建設機械等の陸上輸送用以外のディーゼルエンジン機器、ガスタービン機器などの燃料として非常に有用である。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1〜6、比較例1〜2]
実施例1〜6及び比較例1〜2においては、表1に示す基材、並びに以下に示す低温流動性向上剤を用いて、表2又は表3に示すA重油を調製した。表1には基材の諸性状を、表2及び表3にはA重油の諸性状をそれぞれ示した。なお、残留炭素分付与用基材としては、減圧残油を直留軽油で希釈した基材を用いた。
(低温流動性向上剤)
A1:油溶性分散型添加剤
A2:エチレン−酢酸ビニル共重合体
[低温流動性評価試験]
実施例1〜6及び比較例1〜2のA重油について、以下のようにして低温流動性評価試験を実施した。
まず、試料容器として、20Lペール缶を用意し、ペール缶の上面に試料吸引管を差し込む穴を設けた。穴の形成位置は、上面の中心と外周上の点とを結ぶ直線の中点とした。一方、試料吸引管として外径10mmの銅管を用意し、その一端をシリコンゴム管を介してフィルター(ネポン株式会社製、コードNo.120267)の入口に接続した。また、フィルターの出口を銅管を介して吸引ポンプに接続した。吸引ポンプは、通油量を1〜10L/hrの難易内で調節可能なものを用いた。
次に、温度が20〜25℃の試料(A重油)約15Lを上記のペール缶に入れ、ペール缶の上面の穴に試料吸引管付き蓋をした後、ペール缶とフィルターとを低温恒温槽内に収容した。低温恒温槽としては、プログラム温度調節機能を備え、温度精度±0。5℃以内で−30℃まで冷却可能な恒温槽を用いた。
次に、低温恒温槽内を所定の温度プロファイルで冷却し、吸引ポンプを駆動させた。より具体的には、初期温度−2℃で2時間保持した後、吸引ポンプを駆動させ、通油量が9.5±0.2L/hrとなるようにポンプ圧力を調節し、冷却速度1℃/hrで所定の温度まで冷却した。その温度で3時間保持し、圧力計で圧力を測定して通油限界を判定した。通油限界の判定は、保持温度で60分間通油中に差圧が33kPa(250mmHg)以下である場合を合格、33kPaを超えた場合を不合格とし、不合格となるまで1℃間隔で保持温度を低くして試験を繰り返した。判定が不合格となった最高温度(通油限界温度)を低温性能の評価の指標とした。得られた結果を表2及び表3に示す。
Figure 2007326977
Figure 2007326977
Figure 2007326977
表2に示したように、実施例1〜6のA重油は、いずれも低温性能に優れており、燃焼性及び安定性を含めて寒冷地向けA重油としての性能を十分に満足していることが確認された。一方、比較例1〜2のA重油は、表3に示したように、低温性能に劣り、寒冷地向けA重油としての性能が不十分であった。
−20℃の温度下でパルスNMR法によりA重油中の水素原子の緩和時間を測定したときに得られる式(1)で表される相関曲線の一例を模式的に示すグラフである。

Claims (7)

  1. −20℃の温度下でパルスNMR法によりA重油中の水素原子の緩和時間を測定して得られる下記式(1)で表される相関曲線において、下記式(2)で表される−20℃での固相水素比率が0.5%以下であることを特徴とするA重油。
    I(t)=I(t)+I(t) (1)
    (式(1)中、tは水素原子の励起時からの経過時間を示し、I(t)、I(t)及びI(t)はそれぞれ時間tの経過時におけるA重油全体、A重油の固相成分及びA重油の液相成分に含まれる水素原子のエネルギーに対応する信号強度を示す。)
    固相水素比率(%)=[I(0)/I(0)]×100 (2)
    (式(2)中、I(0)及びI(0)はそれぞれt=0におけるI(t)及びI(t)の値を示す。)
  2. 重質軽油留分、減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油、並びに流動接触分解軽油を含有することを特徴とする、請求項1に記載のA重油。
  3. A重油全量を基準として、前記重質軽油留分の含有量が1容量%以上7容量%以下であり、前記減圧軽油及び/又は直留重質軽油を脱硫処理した軽油の含有量が15容量%以上50容量%以下であり、前記流動接触分解軽油の含有量が10容量%以上45容量%以下であることを特徴とする、請求項2に記載のA重油。
  4. 曇り点が−10℃以下、修正目詰まり点が−20℃以下、引火点が60℃以上、10%残留炭素分が0.2〜1.0質量%、セタン指数が40以上、水分が300質量ppm以下、硫黄分が1.0質量%以下、窒素分が0.05質量%以下であることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のA重油。
  5. 蒸留性状における10%留出温度が170〜220℃、50%留出温度が230〜280℃、90%留出温度が280〜350℃であることを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のA重油。
  6. 目詰まり点が−25℃以下、流動点が−30℃以下であることを特徴とする、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のA重油。
  7. 低温流動性向上剤の含有量がA重油全量を基準として1,000mg/L以下であることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載のA重油。


JP2006160141A 2006-06-08 2006-06-08 A重油 Pending JP2007326977A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160141A JP2007326977A (ja) 2006-06-08 2006-06-08 A重油

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160141A JP2007326977A (ja) 2006-06-08 2006-06-08 A重油

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007326977A true JP2007326977A (ja) 2007-12-20

Family

ID=38927667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006160141A Pending JP2007326977A (ja) 2006-06-08 2006-06-08 A重油

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007326977A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2177591A1 (en) * 2008-10-15 2010-04-21 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. "A" fuel oil composition and method of manufacture thereof
JP2016176031A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 Jxエネルギー株式会社 A重油組成物及びその製造方法
JP2017019940A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 出光興産株式会社 外燃機用燃料油組成物
JP2020105292A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 出光興産株式会社 内燃機用燃料油組成物
JP2021187865A (ja) * 2020-05-25 2021-12-13 出光興産株式会社 内燃機用燃料油組成物
JP7454969B2 (ja) 2020-03-17 2024-03-25 コスモ石油株式会社 A重油組成物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0881688A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 懸濁液、エマルション類の調製及び品質管理方法
JP2004502165A (ja) * 2000-06-23 2004-01-22 シーイーエム・コーポレーション 脂肪含量を迅速に測定するための方法及び装置
JP2004257938A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Sumitomo Chem Co Ltd パルスnmr法を用いたポリマーブレンドの相溶状態の評価方法
JP2005225922A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Nippon Oil Corp A重油組成物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0881688A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 懸濁液、エマルション類の調製及び品質管理方法
JP2004502165A (ja) * 2000-06-23 2004-01-22 シーイーエム・コーポレーション 脂肪含量を迅速に測定するための方法及び装置
JP2004257938A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Sumitomo Chem Co Ltd パルスnmr法を用いたポリマーブレンドの相溶状態の評価方法
JP2005225922A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Nippon Oil Corp A重油組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2177591A1 (en) * 2008-10-15 2010-04-21 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. "A" fuel oil composition and method of manufacture thereof
JP2016176031A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 Jxエネルギー株式会社 A重油組成物及びその製造方法
JP2017019940A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 出光興産株式会社 外燃機用燃料油組成物
JP2020105292A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 出光興産株式会社 内燃機用燃料油組成物
JP7078530B2 (ja) 2018-12-26 2022-05-31 出光興産株式会社 内燃機用燃料油組成物
JP7454969B2 (ja) 2020-03-17 2024-03-25 コスモ石油株式会社 A重油組成物
JP2021187865A (ja) * 2020-05-25 2021-12-13 出光興産株式会社 内燃機用燃料油組成物
JP7354055B2 (ja) 2020-05-25 2023-10-02 出光興産株式会社 内燃機用燃料油組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007326977A (ja) A重油
JP4583774B2 (ja) A重油組成物
JP4577925B2 (ja) A重油組成物
JP3999912B2 (ja) A重油組成物
JP2004217688A (ja) A重油
JP7078530B2 (ja) 内燃機用燃料油組成物
JP3999911B2 (ja) A重油組成物
JP7249244B2 (ja) 内燃機用燃料油組成物
JP4863607B2 (ja) A重油組成物
ES2671389T3 (es) Combustible diésel con características de ignición mejoradas
EP3781654B1 (en) Diesel fuel with improved ignition characteristics
JP2004091676A (ja) A重油
JP6917345B2 (ja) 内燃機用燃料油組成物及びその製造方法
JP4067917B2 (ja) A重油
JP5046978B2 (ja) A重油組成物
JP7354055B2 (ja) 内燃機用燃料油組成物
JP2019182919A (ja) 内燃機用燃料油組成物及びその製造方法
JP2019116597A (ja) 内燃機用燃料油組成物及びその製造方法
JP5072031B2 (ja) A重油組成物
JP7511441B2 (ja) 軽油の低温流動性能の評価方法
RU2788009C2 (ru) Дизельное топливо с улучшенными характеристиками воспламенения
JP6797069B2 (ja) A重油組成物
BR112020020962B1 (pt) Uso de um agente de expansão
JP5072035B2 (ja) A重油組成物
JP2002327184A (ja) A重油

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080812

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110322

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02