JP2007326844A - 貼付剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、織布や不織布に対する投錨性に優れ且つ皮膚への粘着力が適度である膏体層を有し、使用後の皮膚からの剥離時に皮膚の角質をはぎ取ることなく剥がすことができる貼付剤を提供する。
【解決手段】 本発明の貼付剤は、支持体の一面に膏体層が積層一体化されてなる貼付剤であって、上記膏体層は、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、可塑剤及び粘着力調整剤を含有する組成物からなり、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル成分を70〜95重量%含有し、且つ、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分を5〜30重量%含有していることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、織布や不織布に対する投錨性に優れ且つ皮膚への粘着力が適度な膏体層を有し、使用時の貼付や、皮膚表面からの剥離時における刺激が極めて少ない貼付剤、更に、過酸化脂質抑制作用や美白作用などを有するアスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質を安定的に保持して継続的に皮膚に作用させることができる貼付剤に関する。
アスコルビン酸誘導体は、コラーゲンの生成に関与し、チロシナーゼ阻害活性によるメラニン色素生成の抑制作用などの生理活性作用を有することが知られており、皮膚の美白化やコラーゲンの生成促進を目的として、乳液、ローション、クリーム、含水パックなどの化粧品に配合されている。
しかしながら、アスコルビン酸誘導体は容易に酸化されるため、種々の安定化剤が試みられているが依然として経時安定性が悪く、pH調整剤を配合するなどして改良が試みられている。
特許文献1には、アスコルビン酸及びその誘導体を含むチロシナーゼ抑制活性を有する薬物成分、薬物の皮膚吸収促進剤、薬物安定化剤、薬物溶解剤及び皮膚副作用緩和剤が、疎水性粘着剤に配合されてなる貼付剤が開示されている。
又、特許文献2には、リン酸L−アスコルビルマグネシウムと、ビタミンE又はその誘導体を併用した水系の美白化粧料が開示されている。
更に、特許文献3には、カルボキシル基又は水酸基を含有するビニルモノマーからなるアルキル共重合体に、可塑剤と架橋剤とアスコルビン酸テトラ脂肪酸エステルを含有する貼付剤が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された貼付剤は、クエン酸、コハク酸及びシュウ酸又は蟻酸などの弱酸の薬物安定化剤や、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類の薬物溶解剤の配合が必要であり、薬物安定化剤や薬物溶解剤は、貼付剤を皮膚に貼付した際に皮膚刺激を生じるといった問題点や、薬物が安定な貼付剤であっても、皮膚から剥離するときの粘着力が強くて痛く、場合によっては皮膚刺激を生じるといった問題点を有していた。
又、特許文献2に開示された美白化粧料は、含水系のクリーム、乳液、パックであることから、使用後に衣服や寝具などに付着して、衣服や寝具を汚したり、折角皮膚に塗布された美白化粧料が衣服や寝具に付着してしまい、十分な効果が得られないといった問題点を有していた。
更に、パックでは、拭き取りや洗浄が必要であり、拭き取りや洗浄によって、折角、皮膚に作用したアスコルビン酸誘導体が拭き取られたり或いは洗い流されたりするため、期待した効果が十分に得られなかった。加えて、上記美白化粧料は含水系であることから、保存安定性を高めるためにパラオキシ安息香酸メチルなどの防腐剤を配合する必要があり、この防腐剤が原因となって美白化粧料の使用時に皮膚刺激が生じるといった問題点があった。
特許文献3に開示された貼付剤は、皮膚刺激を軽減するために可塑剤を多量に抗体層に含有させ、多官能性イソシアネート、金属キレート化合物、酸塩化物などの架橋剤を含有させている。しかしながら、アスコルビン酸誘導体は、架橋剤と反応するために充分な安定性が得られないといった問題点を有していた。
従って、アスコルビン酸誘導体の安定性を確保しつつ、美白効果や肌の健やかさを向上させる効果を有しながらも、衣服や寝具を汚すことなく、十分な粘着力を有し、使用後の剥離時に皮膚の角質をはぎ取ることなく、緩和に貼付剤を剥がすことが可能で、皮膚への優れた美白作用や肌を健康に保つ作用を奏する貼付剤が求められていた。
そして、上記アスコルビン酸誘導体以外の生理活性物質、例えば、ニキビ予防・治療作用を有するイソプロピルメチルフェノールなどを供給するための貼付剤にも、生理活性物質の安定性を確保しつつ、ニキビ予防やニキビ治療などの生理活性を損なうことなく、衣服や寝具を汚すこともなく、充分な粘着力を有し、使用後の剥離時に皮膚の角質を剥ぎ取ることなく、緩和に貼付剤を剥がすことが可能であるといった特徴を有していることが求められている。
又、貼付剤は、支持体の一面に膏体層が積層一体化されることによって形成されており、支持体としては、合成樹脂フィルム、不織布、織布、或いは、これらを組み合わせたラミネートフィルムが用いられている。
そして、支持体としては、柔軟性に優れており人体の所望箇所の皮膚上に円滑に沿わせた状態に安定的に貼付させることができると共に、通気性に優れており皮膚に貼付した時に皮膚から発生した汗や水分の蒸散を円滑に行なうことができる不織布や織布を使用することが望まれている。
しかしながら、不織布や織布は、繊維を絡合させ或いは織成してなるものであって、その表面は、合成樹脂フィルムと異なり、繊維が不規則に突出し或いは繊維間の隙間が不規則に形成され、不規則な凹凸面に形成されている。
従って、不織布や織布からなる支持体上に膏体層を積層させた場合において、膏体層の可塑化が不充分であった時には、膏体層は、不織布や織布の表面の凸面にのみ接触した状態にて一体化されてしまい、膏体層と支持体との接触面積が少なくなって両者の一体化が不充分となり、貼付剤の製造時や使用時に膏体層と支持体とが分離してしまうといった問題点を有していた。
そこで、膏体層の可塑化を進めると、膏体層が不織布や織布の繊維間に過度に進入して繊維間の隙間を埋めてしまい、不織布や織布の長所である通気性を阻害してしまうと共に、膏体層の可塑化に伴って皮膚への粘着力が高くなって貼付剤を皮膚から剥離する際に皮膚に対する刺激を生じ或いは皮膚に膏体層の一部が残留してしまうなどの問題を生じていた。
又、膏体層の粘着力を強くすることによって膏体層と支持体との一体化を強化することも考えられるが、膏体層の粘着力を強くすると、確かに膏体層と支持体との分離は解消できるものの、皮膚に対する粘着力が強すぎて、皮膚に貼付した貼付剤を皮膚から剥離する際に皮膚に痛みを発生させ、発赤や浮腫といった皮膚刺激を生じるといった問題を生じており、支持体として柔軟性や通気性に優れた不織布や織布を用い、製造中或いは使用中に膏体層と支持体とが分離せず、しかも、皮膚から剥離した際に皮膚に膏体層の一部が残留しない貼付剤が求められていた。
特許第2655983号特許掲載公報 特許第2663136号特許掲載公報 特開2003−48832号公報
本発明は、織布や不織布に対する投錨性に優れ且つ皮膚への粘着力が適度である膏体層を有し、使用後の皮膚からの剥離時に皮膚の角質を剥ぎ取ることなく剥がすことができる貼付剤、更に、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質の安定性に優れた貼付剤を提供する。
本発明の貼付剤は、支持体の一面に膏体層が積層一体化されてなる貼付剤であって、上記膏体層は、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、可塑剤及び粘着力調整剤を含有する組成物からなり、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル成分を70〜95重量%含有し、且つ、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分を5〜30重量%含有していることを特徴とする。なお、(メタ)アクリルは、メタクリル又はアクリルを意味する。
上記アスコルビン酸誘導体としては、リン酸L−アスコルビルマグネシウム、リン酸L−アスコルビルナトリウム、アスコルビン酸グルコシド、テトラパルミチン酸L−アスコルビルなどが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
本発明の貼付剤の膏体層中におけるアスコルビン酸誘導体の含有量は、少ないと、アスコルビン酸誘導体の奏する皮膚の美白化やコラーゲンの生成促進が発現しないことがある一方、多いと、膏体層表面に多量のアスコルビン酸誘導体が析出し或いはブリートアウトして貼付剤の貼付性が低下するのに加えて、多くてもリン酸L−アスコルビルマグネシウムの奏する皮膚の美白化やコラーゲンの生成促進効果に顕著な変化がないので、0.1〜30重量%が好ましい。
又、本発明の貼付剤は、後述のように皮膚の中でも特に敏感な顔面にも適用することができるため、ニキビ予防・治療剤として使用することもできる。このように貼付剤をニキビ予防・治療剤として使用する場合は、膏体層にイソプロピルメチルフェノールなどのニキビの予防や治療の効果を有する生理活性物質が含有される。上記貼付剤の膏体層中における、ニキビの予防や治療の効果を有する生理活性物質の含有量は、少ないと、ニキビの予防及び治療の効果が発現しないことがある一方、多いと、皮膚刺激の原因になることがあるので、0.1〜10重量%が好ましい。
なお、上記イソプロピルメチルフェノールなどのニキビの予防や治療の効果を有する生理活性物質は、単独で用いられても、他の生理活性を有する物質と併用されてもよく、ニキビ跡への色素沈着を抑制する作用を付与する目的で、酢酸トコフェロールなどのトコフェロール類及び/又はアスコルビン酸誘導体と共に使用されるのが好ましい。
そして、本発明の貼付剤は、皮膚の中でも特に敏感な顔面にも適用されるため特別な粘着物性を必要とする。即ち、本発明の貼付剤が、目的とする作用を皮膚に付与するためには、膏体層中の有効成分を皮膚に移行、吸収させるための一定時間以上の継続した皮膚への貼付が必要であり、その実現のためには、一定以上の強さの膏体層の粘着力が必要である。特に、本発明の貼付剤は、皮膚の美白作用などを目的としていることから、就寝中の貼付を想定しており、枕との擦れや、就寝中の無意識な手による払いのけ動作に耐えるだけの粘着力が必要である。このためには、膏体層の粘着力を強くすればよいが,粘着力を強くすると、貼付剤を皮膚から剥離する際に皮膚を引っ張り、皮膚にダメージを与え、ひどくなると、貼付剤を皮膚から剥離する際に角質をも剥ぎ取ってしまい、これも皮膚刺激の原因となる。
本発明の貼付剤は、その膏体層中にアスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質を安定的に含有させておくことができるのに加え、使用中に貼付剤が皮膚から不測に剥がれることがないと共に、貼付剤を皮膚から剥離する際に皮膚刺激を生じず且つ糊残りの生じないことが要求され、この要求を満たすべく、本発明の貼付剤では、その膏体層を構成する粘着成分として、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル成分を70〜95重量%含有し、且つ、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分を5〜30重量%含有してなる(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、可塑剤及び粘着力調整剤からなるものを用いている。
上記(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、特に限定されず、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられる。
具体的に、膏体層を構成している(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体としては、例えば、アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸n−ドデシル共重合体などが挙げられる。
そして、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体の共重合成分の一つである、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルにおいて、アルキル基の炭素数が6以上である理由は、アルキル基の炭素数が5以下であると、脂溶性の酢酸dl−α−トコフェロールやパルミチン酸レチノールを膏体層中に含有させた場合に、膏体層の皮膚に対する貼付性が強くなり過ぎ、貼付剤を皮膚から剥離する際に痛みを生じたり或いは糊残りを生じるからであり、更に、架橋剤などの添加で膏体層の粘着力を低減することが可能であるが、架橋剤を添加すると、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質が架橋剤と反応してしまい、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質の安定性が低下してしまうからである。
更に、膏体層を構成している(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体において、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル成分の含有量は、少ないと、膏体層が可塑剤の添加で過度に軟化し、膏体層の凝集力が低下し過ぎ、貼付剤を皮膚から剥離した際に糊残りなどを生じることがある一方、多いと、膏体層が硬くなり過ぎて皮膚への充分な粘着力が得られなくなるので、70〜95重量%に限定され、75〜90重量%がより好ましい。
同様の理由で、膏体層を構成している(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体において、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分の含有量は、5〜30重量%に限定され、10〜25重量%が好ましい。
そして、膏体層中における(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体の含有量は、少ないと、膏体層の凝集力が低くなり、貼付剤を皮膚から剥離した際に皮膚に糊残りを生じることがある一方、多いと、膏体層が硬くなり過ぎて皮膚への追従性が悪くなり、皮膚刺激の原因となることがあるので、40〜90重量%が好ましい。
更に、本発明の貼付剤は、皮膚の中でも特に敏感な顔面に貼着させて用いられるので、皮膚への適度な貼付性と皮膚から剥離する際に痛みがないことが必要であり、このために、膏体層を構成する粘着成分中に可塑剤及び粘着力調整剤を含有させている。
このような可塑剤としては、例えば、エステル類、動植物油類、炭化水素類、アルコール類などの化合物が挙げられ、脂肪酸エステル及び/又はアルコール類が好ましい。このような脂肪酸エステルとしては、例えば、オクタン酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、オレイン酸デシル、ミンク油脂肪酸エチル、乳酸ミリスチル、イソステアリン酸イソプロピルなどの一価アルコール脂肪酸エステル;アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジエチル、コハク酸ジオクチルなどの二塩基酸エステル類;ジカプリン酸プロピレングリコール、トリオクタン酸グリセリル、トリ(オクタン酸・デカン酸)グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、ソルビタンオレート、セスキオレイン酸ソルビタン、中性脂肪酸油脂などの多価アルコール脂肪酸エステル類などが挙げられ、ミリスチン酸イソプロピルが好ましい。
又、動植物油類としては、例えば、オリーブ油、サフラワー油、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、綿実油などの動植物油類などが挙げられる。炭化水素類としては、例えば、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、流動パラフィン、ワックスなどが挙げられる。アルコール類としては、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルドデカノール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコールなどが挙げられ、2−オクチルドデカノールが好ましい。
そして、アスコルビン酸誘導体の安定性を損なわず、皮膚への良好な貼付性を有し、皮膚からの剥離時に痛みがないと共に、後述する織布又は不織布からなる支持体に対する投錨性に優れた膏体層を形成することができる点からも、可塑剤としては、ミリスチン酸イソプロピル、2−オクチルドデカノールが好ましく、ミリスチン酸イソプロピルと2−オクチルドデカノールを併用してもよい。
又、膏体層中における可塑剤の含有量は、少ないと、膏体層の粘着力が低下し、貼付剤の貼付性が低下することがある一方、多いと、膏体層の粘着力が強くなり過ぎて皮膚から剥離する際に痛みが生じたり、膏体層が軟化し過ぎて皮膚から剥離する際に糊残りが生じることがあるので、3〜30重量%が好ましく、5〜30重量%がより好ましく、10〜30重量%が特に好ましく、15〜25重量%が最も好ましい。
又、粘着力調整剤としては酸化エチレン付加化合物が好ましい。酸化エチレンの数平均重合度は、少ないと、粘着力調整剤としての効果が充分でない一方、多いと、貼付剤を皮膚に貼付する時にべたつきを生じるので、5〜30が好ましく、10〜20がより好ましい。
又、上記酸化エチレン付加化合物としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコールなどが挙げられ、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質の安定性を損なわず、皮膚への良好な貼付性を有していると共に皮膚からの剥離時に痛みがなく、更に、後述する織布又は不織布からなる支持体に対する投錨性に優れた膏体層を形成することができる点からも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールが好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油がより好ましい。なお、酸化エチレン付加化合物は単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
そして、膏体層中における粘着力調整剤の含有量は、少ないと、膏体層の粘着力が強くなり過ぎることがある一方、多いと、膏体層表面に粘着力調整剤が多量にブリードアウトしてべたつきを生じることがあるので、5〜30重量%が好ましく、10〜30重量%がより好ましく、15〜25重量%が特に好ましい。
膏体層の粘着力の目安として、JIS Z0237に準拠してステンレス板を用いて測定された180°引き剥がし粘着力が挙げられ、この180°引き剥がし粘着力が、20g/15mm以下であることが好ましく、10g/15mm以下であることがより好ましい。
更に、膏体層には、皮膚刺激性が生じないように、アスコルビン酸誘導体の安定化剤及び溶解剤や、膏体成分の防腐剤、抗菌剤及び酸化防止剤を含有していないことが好ましい。
アスコルビン酸誘導体の安定化剤としては、例えば、亜硫酸水素又はその塩などが挙げられる。アスコルビン酸誘導体の溶解剤としては、例えば、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコールが挙げられる。膏体成分の防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルなどが挙げられる。膏体成分の抗菌剤としては、例えば、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンゼルコニウムなどが挙げられる。膏体成分の酸化防止剤としては、例えば、ヒドロキシブチルトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられる。
更に、膏体層中には、その物性を損なわない範囲内において、使用感を高めるための着香剤や着色剤;界面活性剤;乳化剤;湿潤剤;熱安定剤;光安定剤;紫外線吸収剤;吸収促進剤などの添加剤が添加されてもよい。又、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質の安定性や膏体層の物性を損なわない範囲内において、他のビタミン誘導体や保湿成分が含有されていてもよい。
そして、本発明の貼付剤の膏体層に、着色料及び香料を含有させる場合において、着色料及び香料の総添加量は、膏体層の全重量の0.001〜10重量%であることが好ましい。これは、着色料及び香料の添加量が少ないと、これらを添加した効果が得られないことがある一方、多いと、膏体層の物性が損なわれることがあるからである。
上記膏体層を支持する支持体としては、特に限定されないものの、一般的には肌の表面に沿って変形し得る柔軟性を有する材料が好ましく用いられる。このような支持体としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂;エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂などの合成樹脂フィルム;不織布、織布及びこれらを組み合わせたラミネートフィルムなどが挙げられ、特に、貼付剤を顔面などの動きが多く過敏な部位に用いる場合、柔軟性及び通気性に優れた、不織布又は織布のみから構成するのが好ましい。
又、上記織布及び不織布を構成する繊維素材としては、特に限定されず、例えば、綿、麻、毛、又は絹などの天然繊維や、レーヨン、アセテート、アクリル、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、アクリル系高分子、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリウレタンなどからなる化学繊維などが挙げられ、単独で用いても、2種以上の繊維素材を複合的に用いてもよい。そして、これらの中でも、本発明の貼付剤の膏体層に、最も投錨性を発現させやすい点から、ポリオレフィン繊維及びレーヨン繊維からなる不織布が好ましい。
このように支持体としては、柔軟性及び通気性に優れた不織布や織布が好ましく用いられるが、その表面には、繊維が不規則に突出し或いは繊維が不規則に配設することによって微細な凹凸が形成されている。
そこで、膏体層において、上述のように、粘着成分として特定の(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体を用い、好ましくは、可塑剤として脂肪酸エステル及び/又はアルコール類を、粘着調整剤として酸化エチレン付加化合物を用いることによって、膏体層の可塑化を適度に行ない、不織布又は織布を構成している繊維間への膏体層の過度な進入を阻止して不織布又は織布の目詰まりを防止し、不織布又は織布の柔軟性及び通気性を確保しつつ、不織布又は織布を構成している繊維間に膏体層を適度に進入させて、膏体層と支持体とを強固に一体化させることができる粘着力を実現し、製造時や使用時に膏体層と支持体とが不測に分離することがないと共に、皮膚に対しては必要以上に強い貼付性を示さず、剥離時に膏体層の残留や皮膚に対する刺激のない貼付剤とすることができる。
更に、上記貼付剤の膏体層は、輸送中や保管中に膏体層を保護するために剥離シートによって剥離自在に被覆、保護されていることが好ましい。このような剥離シートとしては、膏体層を損なうことなく剥離自在に膏体層を被覆できればよく、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂フィルム、上質紙、グラシン紙などの剥離基材の少なくとも一面にシリコーンを塗布してなるものが挙げられる。
次に、上記貼付剤の製造方法について説明する。この貼付剤の製造方法としては、特に限定されず、例えば、(1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体の粘着剤溶液に、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質、可塑剤及び粘着力調整剤、必要に応じて添加剤を配合してなる膏体溶液を支持体上に所定厚みに塗布して乾燥させる貼付剤の製造方法、(2)(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体の粘着剤溶液に、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質、可塑剤及び粘着力調整剤、必要に応じて添加剤を配合してなる膏体溶液を剥離シート上に所定厚みに塗布して乾燥させた後、この剥離シート上に形成された膏体層を支持体上に転写、積層一体化させる貼付剤の製造方法が挙げられる。
なお、支持体を織布又は不織布のみからなるものとする場合、貼付剤を上記(1)のように支持体上に膏体溶液を塗布して製造すると、不織布又は織布を構成している繊維間に膏体溶液が過度に浸透し、不織布又は織布の繊維間が膏体層で詰まった状態となって、支持体の通気性や柔軟性が損なわれることあるので、上記(2)のように剥離シート上に膏体溶液を塗布して、乾燥させることにより膏体層を形成させた後、膏体層上に支持体を積層一体化して製造する方法が好ましい。
上記粘着剤溶液としては、従来から貼付剤の製造で用いられているものが用いられ、例えば、溶剤型粘着剤溶液、エマルジョン型粘着剤溶液等が挙げられる。このような粘着剤溶液としては、例えば、医薬品添加物規格収載品である「アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸n−ドデシル共重合体溶液」がある。
本発明の貼付剤は、支持体の一面に膏体層が積層一体化されてなる貼付剤であって、上記膏体層は、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、可塑剤及び粘着力調整剤を含有する組成物からなり、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル成分を70〜95重量%含有し、且つ、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分を5〜30重量%含有していることを特徴とするので、アスコルビン酸誘導体やイソプロピルメチルフェノールなどの生理活性物質を安定的に保持して持続的に皮膚に作用させることができ、美白作用や肌を健やかに保つ作用を皮膚に効果的に付与することができる。
そして、膏体層が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、可塑剤及び粘着力調整剤を含有する組成物からなる場合には、膏体層は、織布や不織布のような、投錨性を発揮しにくい、つまり、膏体層を積層一体化させにくい支持体に対しても充分な接着性を有するにもかかわらず、皮膚に対する刺激性が低く、得られる貼付剤は、膏体層と支持体とが強固に積層一体化されていると共に皮膚に対する貼付性に優れている。
更に、上記貼付剤の支持体を通気性に優れた、織布又は不織布のみから構成することにより、貼付剤の使用時において、皮膚から出る汗や水分によって、貼付部位の皮膚が蒸れて、皮膚に不快感や皮膚障害を発生させるようなことがほとんどない。
(実施例1〜13、比較例2,4〜6)
粘着剤溶液として、アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸n−ドデシル共重合体を酢酸エチル中に溶解してなる粘着剤溶液A(積水化学工業社製 医薬品添加物 1998年収載、アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸n−ドデシル共重合体(アクリル酸2−エチルヘキシル成分:9重量%、メタクリル酸2−エチルヘキシル成分:78重量%、メタクリル酸n−ドデシル成分:13重量%)40重量%酢酸エチル溶液)と、アクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンからなる粘着剤溶液B(日本カーバイド工業社製 商品名「ニカゾールTS−620」、アクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体:60重量%水溶液)と、アクリル酸2−エチルヘキシル・ビニルピロリドン共重合体を酢酸エチル中に溶解してなる粘着剤溶液C(積水化学工業社製 医薬品添加物規格収載、35重量%酢酸エチル溶液)とを用意した。
続いて、アスコルビン酸誘導体として、リン酸L−アスコルビルマグネシウム(日光ケミカルズ社製)、アスコルビン酸2−グルコシド、テトラパルミチン酸L−アスコルビルを、粘着力調整剤として、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ社製、酸化エチレンの数平均重合度:10)、ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(35)グリコール(日本油脂製、酸化プロピレンの数平均重合度:約35、酸化エチレンの数平均重合度:約12)を、可塑剤として、2−オクチルドデカノール(高級アルコール社製)、ミリスチン酸イソプロピル(日光ケミカルズ社製)を用意し、これらを、上述の粘着剤溶液中の水分又は酢酸エチルを除去した後の組成が表1又は表3に示した組成になるように粘着剤溶液に添加し、均一になるように攪拌混合して膏体溶液を得た。
次に、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる剥離基材の一面にシリコーンを塗布してなる剥離シートを用意し、この剥離シートのシリコーン面に上記膏体溶液を乾燥後の厚みが55μmとなるように略一定厚みで塗布した後に60℃で30分間に亘って乾燥させて水分又は酢酸エチルを除去して膏体層を形成した。
そして、ポリエチレンフィルムと、ポリオレフィン繊維及びレーヨン繊維からなる不職布とを積層一体化させてなる支持体を用意し、この支持体と剥離シートとを、支持体のポリエチレンフィルムと膏体層とが対向した状態に重ね合わせ、支持体のポリエチレンフィルム上に膏体層を転写、積層一体化させて貼付剤を得た。
(比較例1)
グリセリン18重量部に、リン酸L−アスコルビルマグネシウム3重量部、ポリアクリル酸ナトリウム9重量部、珪酸アルミニウム8.8重量部及びパラオキシ安息香酸プロピル0.2重量部を添加し攪拌して均一に分散させて分散液を作製した。
一方、水50重量部にゼラチン9重量部及びポリビニルアルコール2重量部を加温して均一に溶解させた水溶液を作製し、この水溶液と上記分散液とを混合して膏体溶液を作製した。
次に、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる剥離基材の一面にシリコーンを塗布してなる剥離シートを用意し、この剥離シートのシリコーン面に上記膏体溶液を乾燥後の厚みが約1mmとなるように略一定厚みで塗布して膏体層を形成した。
そして、上記剥離シートを支持体となるポリオレフィン繊維及びレーヨン繊維からなる不織布上に膏体層が不織布に対向した状態に重ね合わせた後、40℃で2日間に亘って熟成し、膏体層を不織布に転写、積層一体化させて貼付剤を作製した。なお、膏体層には水分が多量に残存していた。
(比較例3)
スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(シェル化学工業社製 商品名「カリフレックスTR−1107」)27重量部に、流動パラフィン36重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂(荒川化学工業 商品名「アルコンP-90」)35重量部、ブチルヒドロキシトルエン3重量部、リン酸L−アスコルビルマグネシウム2重量部及びトルエン250重量部を添加して攪拌して均一に混合させて膏体溶液を作製した。
次に、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる剥離基材の一面にシリコーンを塗布してなる剥離シートを用意し、この剥離シートのシリコーン面に上記膏体溶液を乾燥後の厚みが55μmとなるように略一定厚みで塗布した後に60℃で30分間に亘って乾燥させてトルエンを略完全に除去して膏体層を形成した。
そして、ポリエチレンテレフタレートフィルムとエチレン・酢酸ビニル共重合体フィルムとを積層一体化させてなる支持体を用意し、この支持体と剥離シートとを、支持体のポリエチレンテレフタレートフィルムと膏体層とが対向した状態に重ね合わせ、支持体のポリエチレンテレフタレートフィルム上に膏体層を転写、積層一体化させて貼付剤を得た。
(実施例14〜26、比較例7〜11)
実施例1〜13及び比較例2〜6と同様の要領で、剥離シート上に膏体層を形成し、この膏体層と、支持体となるポリオレフィン繊維及びレーヨン繊維からなる不織布とが対向した状態に重ね合わせて、支持体上に膏体層を転写、積層一体化させて貼付剤を得た。
(実施例27〜100、比較例12〜35)
先ず、粘着剤溶液として、上記粘着剤溶液A〜Cに加え、スチレンイソプレンブロック共重合体をトルエン中に溶解してなる粘着剤溶液D(シェル化学工業社製 商品名「カリフレックスTR−1107」、40重量%トルエン溶液)を用意し、可塑剤として、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、オレイン酸デシル、2−オクチルドデカノール、流動パラフィン、イソステアリン酸イソプロピル及びセスキオレイン酸ソルビタン(何れも日光ケミカルズ社製)を用意した。
続いて、粘着力調整剤として、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ社製、酸化エチレンの数平均重合度:10)、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ社製、酸化エチレンの数平均重合度:100)、ポリオキシエチレン(40)ヒマシ油(日光ケミカルズ社製、酸化エチレンの数平均重合度:40)、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ社製、酸化エチレンの数平均重合度:20)、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(日光ケミカルズ社製)、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル(日光ケミカルズ社製、酸化エチレンの数平均重合度:20、酸化プロピレンの数平均重合度:8)、ポリオキシエチレンヒマシ油(日光ケミカルズ社製)を用意し、更に、酢酸トコフェロール(理研ビタミン社製)、リン酸L−アスコルビルマグネシウム(日光ケミカルズ社製)及びイソプロピルメチルフェノール(大阪化成社製)を用意した。
次に、上述の粘着剤溶液に、可塑剤、粘着力調整剤、酢酸トコフェロール、リン酸L−アスコルビルマグネシウム及びイソプロピルメチルフェノールを、粘着剤溶液中の水分、酢酸エチル又はトルエンを除去した後の組成が表5〜13に示した組成になるように添加し、均一になるように攪拌混合して膏体溶液を得た。そして、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる剥離基材の一面にシリコーンを塗布してなる剥離シートを用意し、上記剥離シートのシリコーン塗布面に上記膏体溶液を乾燥後の厚みが60μmとなるように略一定厚みで塗布した後、60℃で30分間に亘って乾燥させて水分、酢酸エチル又はトルエンを除去して膏体層を形成した。
そして、ポリオレフィン繊維及びレーヨン繊維からなる不織布を用意し、この不織布と剥離シートとを、不織布と膏体層とが対向した状態に重ね合わせ、支持体上に膏体層を転写、積層一体化させて貼付剤を得た。
(実施例101〜104)
実施例29、30、35及び44と同様の要領で、剥離シート上に膏体層を形成し、この膏体層と、支持体となるポリオレフィン繊維からなる不織布とが対向した状態に重ね合わせて、支持体上に膏体層を転写、積層一体化させて貼付剤を得た。なお、膏体層の組成は表11に示した。
(実施例105〜108)
実施例29、30、35及び44と同様の要領で、剥離シート上に膏体層を形成し、この膏体層と、支持体となるレーヨン繊維からなる不織布とが対向した状態に重ね合わせて、支持体上に膏体層を転写、積層一体化させて貼付剤を得た。なお、膏体層の組成は表11に示した。
実施例1〜26で得られた貼付剤についてアスコルビン酸誘導体の皮膚移行量を、実施例1〜26及び比較例1〜11で得られた貼付剤について、肌の健やかさ、糊残り、貼付性、剥離時痛さ、着色性、安定性及び粘着力を下記に示した要領で測定し、その結果を表1,2、4に示した。なお、各実施例及び比較例で得られた貼付剤の膏体層中における各成分の含有量を表1〜3に示した。
次に、実施例27〜108及び比較例12〜35で得られた貼付剤について、糊残り、貼付性、剥離時痛さ及び投錨性を下記に示した要領で測定し、その結果を表5〜13に示した。
そして、実施例100で得られた貼付剤について、貼付剤中の生理活性物質安定性について下記に示した要領で測定し、その結果を表14に示した。
(アスコルビン酸誘導体の皮膚移行量)
貼付剤から一辺が2cmの平面正方形状の試験片を切り出し、この試験片を5名の被験者の上腕に貼付し、4時間後に試験片を被験者の上腕から剥離し、貼付前後における試験片の膏体層中のアスコルビン酸誘導体の含有量をHPLCで定量し、貼付前後における試験片の膏体層中のアスコルビン酸誘導体の含有量の差を算出し、この含有量の差をアスコルビン酸誘導体の皮膚移行量(μg/cm2)とした。
(肌の健やかさ)
貼付剤から一辺が2cmの平面正方形状の試験片を切り出し、この試験片を10名の被験者の両腕の上腕内側に貼付して就寝し、起床後に貼付剤を被験者の上腕から剥離した。続いて、試験片の貼付部位の皮膚と、この貼付部位の周囲の皮膚とを比較観察し、被験者が主観的に感じる肌のしっとり感やきめの細かさを評価内容とし、下記基準に基づいて判断した。各被験者の点数の合計を30で除したものに100を乗じた値を「肌の健やかさ」とした。
3点・・・試験前よりも肌が著しく健やかだった。
2点・・・試験前よりも肌が健やかだった。
1点・・・試験前と肌に変化がなかった。
0点・・・試験前よりも肌がカサついていた。
(糊残り)
貼付剤から一辺が2cmの平面正方形状の試験片を切り出し、この試験片を10名の被験者の両腕の上腕内側に貼付して就寝し、起床後に貼付剤を被験者の上腕から剥離した。続いて、試験片の貼付部位の皮膚と、この貼付部位の周囲の皮膚とを比較観察し、下記基準に基づいて判断した。各被験者の点数の合計を30で除したものに100を乗じた値を「糊残り」とした。
3点・・・膏体層の残り及び肌のべたつき感は認められなかった。
2点・・・膏体層の残りは認められなかったが、肌にべたつき感があった。
1点・・・膏体層の残りが部分的に認められると共に肌にべたつき感があった。
0点・・・膏体層の残りが全面的に認められると共に肌にべたつき感があった。
(貼付性)
貼付剤から一辺が2cmの平面正方形状の試験片を切り出し、この試験片を10名の被験者の両腕の上腕内側に貼付して就寝し、起床後における貼付剤の貼付状態を目視にて観察し、下記基準に基づいて判断した。各被験者の点数の合計を30で除したものに100を乗じた値を「貼付性」とした。
3点・・・試験終了まで貼付剤が皮膚に全体的に完全に貼付していた。
2点・・・試験終了時に貼付剤のわずかな部分が皮膚から剥離していた。
1点・・・試験終了時に貼付剤の一部が剥がれ、或いは、ずれていた。
0点・・・試験終了までに貼付剤が皮膚から完全に剥がれてしまった。
(剥離時痛さ)
貼付剤から一辺が2cmの平面正方形状の試験片を切り出し、この試験片を10名の被験者の両腕の上腕内側に貼付して就寝し、起床後に貼付剤を被験者の上腕から剥離した際の痛みの有無及び程度を下記基準に基づいて判断した。各被験者の点数の合計を30で除したものに100を乗じた値を「剥離時痛さ」とした。
3点・・・剥離時全く痛みを感じなかった。
2点・・・剥離時皮膚が少し引っ張られたが痛みはなかった。
1点・・・剥離時少し痛かった(わずかに角質剥離あった)。
0点・・・剥離時痛かった(角質剥離が多数、あった)。
(着色性)
アルミニウム箔の一面にポリエチレンフィルムが積層一体化されてなる包装フィルムを用いて貼付剤を密封して50℃の雰囲気下に1ヶ月間に亘って保存し、保存後の貼付剤の膏体層の着色度合いを目視観察し、下記基準に基づいて判断した。
○・・・着色はなかった
△・・・僅かに着色した
×・・・著しく着色した
(安定性)
貼付剤から一辺が5cmの平面正方形状の試験片を切り出し、この試験片を、アルミニウム箔の一面にポリエチレンフィルムが積層一体化されてなる包装フィルムを用いて密封して50℃の雰囲気下に2週間放置した後、試験片の膏体層中のアスコルビン酸誘導体の残存率を液体クロマトグラフ法によって測定した。
(粘着力)
貼付剤の粘着力の180°引き剥がし粘着力をJIS Z0237に準拠してステンレス板を用いて測定した。
(投錨性)
貼付剤から一辺が2cmの平面正方形状の試験片を切り出し、この試験片を5名の被験者の両腕の上腕内側に貼付して就寝し、起床時に支持体のみを指先で把持して貼付剤を皮膚から引き剥がした際の支持体と膏体層の状態を目視観察し、下記基準に基づいて判断した。各被験者の点数の合計を15で除したものに100を乗じた値を「投錨性」とした。
3点・・・支持体と膏体層は分離しなかった。
2点・・・支持体と膏体層が全体の半分未満の部分において分離した。
1点・・・支持体と膏体層が全体の半分以上の部分において分離した。
0点・・・支持体と膏体層が全面的に分離してしまった。
(生理活性物質安定性)
実施例100で得られた貼付剤を4枚用意し、先ず、そのうちの1枚の貼付剤中における生理活性物質の含有量をHPLCによって測定した。次に、他の3枚の貼付剤をアルミニウム箔の一面にポリエチレンフィルムが積層一体化されてなる包装フィルムを用いて密封し、60℃の雰囲気下にて、それぞれ1週間、2週間、4週間保存した後、それぞれの貼付剤中の生理活性物質の含有量をHPLCによって測定し、保存前の貼付剤中における各生理活性物質の含有量に対する残存率(%)を求めた。
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Claims (11)

  1. 支持体の一面に膏体層が積層一体化されてなる貼付剤であって、上記膏体層は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、可塑剤及び粘着力調整剤を含有する組成物からなり、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル成分を70〜95重量%含有し、且つ、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分を5〜30重量%含有していることを特徴とする貼付剤。
  2. 支持体の一面に膏体層が積層一体化されてなる貼付剤であって、上記膏体層は、アスコルビン酸誘導体、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、可塑剤及び粘着力調整剤を含有する組成物からなり、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル成分を70〜95重量%含有し、且つ、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分を5〜30重量%含有していることを特徴とする貼付剤。
  3. 支持体の一面に膏体層が積層一体化されてなる貼付剤であって、上記膏体層は、イソプロピルメチルフェノール、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、可塑剤及び粘着力調整剤を含有する組成物からなり、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル成分を70〜95重量%含有し、且つ、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル以外の、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分を5〜30重量%含有していることを特徴とする貼付剤。
  4. 膏体層中に、可塑剤3〜30重量%及び粘着力調整剤5〜30重量%を含有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の貼付剤。
  5. 可塑剤が、脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の貼付剤。
  6. 可塑剤が、アルコール類であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の貼付剤。
  7. 粘着力調整剤が、酸化エチレン付加化合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の貼付剤。
  8. 膏体層中に、ミリスチン酸イソプロピル及び/又は2−オクチルドデカノールからなる可塑剤と、酸化エチレン付加化合物からなる粘着力調整剤を、それぞれ10〜30重量%含有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の貼付剤。
  9. 酸化エチレン付加化合物が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の貼付剤。
  10. 支持体が不織布又は織布から形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の貼付剤。
  11. 膏体層中に、防腐剤、抗菌剤及び酸化防止剤、並びに、アスコルビン酸誘導体の安定化剤及び溶解剤を含有していないことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の貼付剤。
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