JP2007325205A - 薄膜圧電共振子およびその製造方法 - Google Patents

薄膜圧電共振子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007325205A
JP2007325205A JP2006156259A JP2006156259A JP2007325205A JP 2007325205 A JP2007325205 A JP 2007325205A JP 2006156259 A JP2006156259 A JP 2006156259A JP 2006156259 A JP2006156259 A JP 2006156259A JP 2007325205 A JP2007325205 A JP 2007325205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
piezoelectric resonator
film piezoelectric
substrate
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006156259A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Kawamura
嘉久 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006156259A priority Critical patent/JP2007325205A/ja
Priority to US11/756,958 priority patent/US20070279152A1/en
Publication of JP2007325205A publication Critical patent/JP2007325205A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/0023Balance-unbalance or balance-balance networks
    • H03H9/0095Balance-unbalance or balance-balance networks using bulk acoustic wave devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H3/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators
    • H03H3/007Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks
    • H03H3/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks
    • H03H3/04Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks for obtaining desired frequency or temperature coefficient
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/10Mounting in enclosures
    • H03H9/1007Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices
    • H03H9/105Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices the enclosure being defined by a cover cap mounted on an element forming part of the BAW device
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/54Filters comprising resonators of piezo-electric or electrostrictive material
    • H03H9/56Monolithic crystal filters
    • H03H9/564Monolithic crystal filters implemented with thin-film techniques
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/54Filters comprising resonators of piezo-electric or electrostrictive material
    • H03H9/56Monolithic crystal filters
    • H03H9/566Electric coupling means therefor

Abstract

【課題】強度が向上した薄膜圧電共振子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】開口部10a〜10g及び孔101〜104を備える基板10と、基板10の開口部10a〜10g上の下部電極配線14a〜14d、下部電極配線14a〜14d上の圧電膜16、圧電膜16を挟んで下部電極配線14a〜14dと対向する上部電極配線17a〜17dを備える共振部13と、上部電極配線17a〜17d上方に孔101〜104に接続される空洞22aを覆うように上部電極配線17a〜17dの一部と離間して共振部13上を被覆するカバー層22と、カバー層22上に設けられた樹脂層23と、を有する薄膜圧電共振子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜圧電共振子及びその製造方法に関する。
圧電膜の厚み縦共振を使用した薄膜圧電共振子は、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)、あるいはBAW(Bulk Acoustic Wave)素子などとも呼ばれている。薄膜圧電共振子は、非常に小さなデバイス寸法でGHz帯以上の領域で高い励振効率と鋭い共振特性が得られることから、移動体無線などのRFフィルタや電圧制御発振器への応用に有望視されている技術である。
薄膜圧電共振子の製造方法としては、例えば、まず基板上に共振部を形成し、この基板上に犠牲層を形成し、この犠牲層上に1.5μm前後の誘電膜を堆積し、この誘電膜を部分的に開口し、開口部から犠牲層を除去する工程からなる製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
かかる薄膜圧電共振子の製造方法によれば、集積回路の形成で使用される汎用のプロセスが応用できるため、薄膜圧電共振子を安価に製造することができる。しかし、上記犠牲層除去に伴う応力緩和により上記薄膜が破壊するなど、機械的な強度不足に起因する問題が発生しやすかった。
特開2004−222244号公報
強度が向上した薄膜圧電共振子及びその製造方法を提供する。
本発明の第1の態様は、下面から上面に貫通する開口部及び開口部と離間した孔を備える基板と、基板の開口部上の下部電極、下部電極上の圧電膜、圧電膜を挟んで下部電極と対向する上部電極を備える共振部と、上部電極上方の空洞を介して共振部上を被覆するカバー層と、カバー層上に設けられた樹脂層と、を備え、空洞が孔に接続されている薄膜圧電共振子であることを要旨とする。
本発明の第2の態様は、基板上に下部電極、圧電膜及び上部電極の順に設けて共振部を形成する工程と、上部電極上に犠牲層のパターンを選択的に形成する工程と、犠牲層を含むように共振部を被覆するカバー層を形成する工程と、カバー層上に樹脂層を形成する工程と、下部電極下方に基板を貫通する開口部、及び基板を貫通して犠牲層に至る孔を形成する工程と、孔を介してエッチャントを導入して上部電極上に空洞を形成する工程と、を含む薄膜圧電共振子の製造方法であることを要旨とする。
本発明によれば強度が向上した薄膜圧電共振子及びその製造方法が提供される。
以下に応用例としてフィルタを例示して本発明の実施の形態を説明するが、本発明の実施の形態はフィルタに限定されるものではなく、発振回路等への応用例等他の回路でも構わない。更に個別素子としての単一の薄膜圧電共振子でも構わない。また、図1及び図2に示すフィルタの構成は一例であり図1及び図2に限定されるものではなく、段数や薄膜共振子の接続関係には種々の態様がある。尚、図中同一の機能又は類似の機能を有するものについては、同一又は類似の符号を付して説明を省略する。
図4においては、本発明の実施形態にかかる高周波フィルタとして、7個の薄膜圧電共振子50a、50b、50c、50d、50e、50f、50gを有する構成を例示している。7個の薄膜圧電共振子50a〜50gは、図5に示すように直並列接続されるように配列されている。高周波フィルタは薄膜圧電共振子50b、50d、50fが直列共振子、薄膜圧電共振子50a、50c、50e、50gが並列共振子となる3.5段のラダー型フィルタである。
図4に示すように、高周波フィルタは、入力ポートPinの一方の端子201に電気的に接続された上部電極配線17aが薄膜圧電共振子50aと薄膜圧電共振子50bの共通の上部電極としてパターニングされている。入力ポートPinの他方の端子202に電気的に接続された下部電極配線14aが、薄膜圧電共振子50aの下部電極として機能している。
薄膜圧電共振子50bの下部電極配線14bは、薄膜圧電共振子50c及び50dのそれぞれに共通の下部電極としてパターニングされている。薄膜圧電共振子50cには入力ポートPinの他方の端子202に電気的に接続された上部電極配線17bがパターニングされている。そして、下部電極配線14bが、薄膜圧電共振子50b、50c及び50dの共通の下部電極のパターンとして配置されている。
3つの薄膜圧電共振子50d、50f及び50gに共通の上部電極として上部電極配線17cが薄膜圧電共振子50d、50f及び50gにパターニングされている。薄膜圧電共振子50gには出力端子Poutの一方の端子204に電気的に接続された下部電極配線14cがパターニングされている。薄膜圧電共振子50fと薄膜圧電共振子50eとに共通の下部電極として出力端子Poutの他方の端子203に電気的に接続された下部電極配線14dがパターニングされている。薄膜圧電共振子50eには、出力端子Poutの一方の端子204に電気的に接続された上部電極配線17dがパターニングされている。
図1は本発明の実施形態にかかる高周波フィルタの上面図であり、7つの薄膜圧電共振子50a〜50gにそれぞれ対応して設けられた開口部10a、10b、10c、10d、10e、10f、10gと、開口部10a〜10gから離間した孔101、102、103,104が示されている。
図2は、図1に示した高周波フィルタの薄膜圧電共振子50a及び薄膜圧電共振子50eを切るA−A断面図であり、開口部10a、10eを備える基板10と、基板10上に設けられた共振部13とが示されているが、中央に破断線を示したように開口部10aと開口部10eとの間の一部を省略して図示している。図示を省略してあるが、他の薄膜圧電共振子50b、50c、50d、50f、50gもほぼ同様の断面構造である。薄膜圧電共振子50a及び50eの共振部13は、基板10の開口部10a、10e上に下部電極配線14a、14d、下部電極配線14a、14d上の圧電膜16、圧電膜16を挟んで下部電極配線14a、14dと対向する上部電極配線17a、17dを備える。さらに高周波フィルタは、基板10の下方に封止基板24と、基板10上に設けられた保護膜12、保護膜12上に設けられたパッシベーション膜20と、パッシベーション膜20の一部上に設けられた引き出し配線21b1,21c1と、共振部13上に設けられたカバー層22と、カバー層22上に設けられた樹脂層23とを有する。カバー層22は、薄膜圧電共振子50a、50eについては上部電極配線17a、17d上方に空洞22a1、22a5を備える(図示を省略してあるが、他の薄膜圧電共振子50b、50c、50d、50f、50gもほぼ同様である。)。
図3は、図1に示した高周波フィルタの薄膜圧電共振子50a、50b、50cを切るB−B断面図であり、共振部13を避けるように基板10の裏面から保護膜12及びパッシベーション膜20を通じて空洞22aに至る孔101,102が示されている(図示を省略してあるが、薄膜圧電共振子50e、50f、50gを切る断面図もほぼ同様な孔を有する断面構造である。)。
図2に示すように高周波フィルタは、下部電極配線14aには引き出し配線21b1が接続され、上部電極配線17dには引き出し配線21c1が接続されている。図1には更に、上部電極配線17a(図5参照)に接続された引き出し配線21b2、上部電極配線17b(図5参照)に接続された引き出し配線21b3、下部電極配線14d(図5参照)に接続された引き出し配線21c2、下部電極配線14c(図5参照)に接続された引き出し配線21c3が示されている。そして引き出し配線21b1、21b2、21b3、21c1、21c2、21c3のそれぞれには電極パッド部32a、32b、32c、32d、32e、32fを備え、外部電極(図示せず)に接続されている。
封止基板24や基板10としては、シリコン(Si)等の半導体基板が用いられる。保護膜12としては、エッチング時に共振部13を保護する観点から窒化アルミニウム(AlN)等の耐薬品性の高い物質が用いられる。樹脂層23としては、ポリイミド、永久フォトレジスト等の耐熱性高分子を用いることができる。
図2の断面図に示された薄膜圧電共振子50a、50eに着目して説明すれば、下部電極配線14a、14dと上部電極配線17a、17d間に印加された高周波信号により、共振部13の圧電膜16には、バルク音響波が励振され共振する。例えば、下部電極配線14a、14dと上部電極配線17a、17dとの間にはGHz帯域の高周波信号が印加され、共振部13の圧電膜16が共振する。共振部13の良好な共振特性を得るために、結晶の配向等を含む膜質や膜厚の均一性に優れたAlN膜やZnO膜が、圧電膜16として用いられる。下部電極配線14a、14dには、アルミニウム(Al)及びタンタルアルミニウム(TaAl)等の積層金属膜、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、チタン(Ti)等の高融点金属、あるいは高融点金属を含む金属化合物が用いられる。上部電極配線17a、17dには、Al等の金属、Mo、W、Ti等の高融点金属、あるいは高融点金属を含む金属化合物が用いられる(他の薄膜圧電共振子50b、50c、50d、50f、50gについても同様である。)。
図6〜図31を参照し、断面図に示した薄膜圧電共振子50a及び50eを主に着目しながら、本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を用いた高周波フィルタの製造方法について説明する:
(イ)図6に示すように、Si基板等の基板10上に熱酸化等により保護膜12を形成する。そして図7に示すように、基板10上に共振部13を形成する。具体的には直流(DC)マグネトロンスパッタリング等により保護膜12上にMo等の金属膜を堆積し、その後フォトリソグラフィ及び反応性イオンエッチング(RIE)等により金属膜を選択的に除去して下部電極配線14a、14dのパターンを形成する。次に、高周波(RF)マグネトロンスパッタリング等により、下部電極配線14a、14dがパターニングされた基板10上にAlN膜を堆積し、フォトリソグラフィ及び塩化物ガスを用いるRIE等により、AlN膜を選択的に除去して下部電極配線14a、14dの表面に圧電膜16のパターンを形成する。さらに、DCマグネトロンスパッタリング等により圧電膜16がパターニングされた基板10上にAl等の金属膜を堆積し、その後フォトリソグラフィ及び非酸化性の酸例えば塩酸等を用いるウェットエッチング等により金属膜を選択的に除去して、圧電膜16のパターンを挟むように下部電極配線14a、14dと対向する上部電極配線17a、17dのパターンを形成する(図5から明らかなように図7の断面図に図示しない他の下部電極配線14b、14c及び上部電極配線17b、17cのパターンについても同様である。)。
(ロ)図8及び図9に示すように、化学気相成長(CVD)等を用いて、窒化ケイ素(Si)膜からなるパッシベーション膜20を基板10全面に上部電極配線17a、17dを覆うように堆積させる。そして図11に示すように、フォトリソグラフィ及びRIE等を用いてパッシベーション膜20の一部を選択的に除去して図中実線で示される電極引き出し部31a、31dを下部電極配線14a、上部電極配線17dに対してそれぞれ開口する。断面図の図示を省略しているが、電極引き出し部31b、31c、31e、31fも図10に示すように上部電極配線17a、17b、下部電極配線14d、14cに対して開口する。
(ハ)図12及び図13に示すように、Al等の金属膜21をスパッタリング等により1μm程度のパッシベーション膜20上に堆積させる。そして、塩素(Cl)系ガスを用いたドライエッチング等により金属膜21の一部を選択的に除去して図15に示すように、下部電極配線14aに接続された引き出し配線21b1、上部電極配線17dに接続された引き出し配線21c1、犠牲層21a1、21a5のパターンを形成する。断面図の図示を省略しているが、図14に示すように、上部電極配線17aに接続された引き出し配線21b2、上部電極配線17bに接続された引き出し配線21b3、下部電極配線14dに接続された引き出し配線21c2、下部電極配線14cに接続された引き出し配線21c3のパターンを形成する。
(ニ)図16及び図17に示すように、CVD等を用いて、Si膜からなるカバー層22を、引き出し配線21b1〜21b3,21c1〜21c3及び犠牲層21a1〜21a7を被覆するように1μm程度堆積させる。そして図18及び図19に示すように、カバー層22上に樹脂層23として感光性ポリイミドを膜厚10μm程度でスピン塗布した後、樹脂層23を予備硬化する。その後図21に示すように、フォトリソグラフィ等により、引き出し配線21b1、21c1上の樹脂層23に開口パターン23a、23dを形成する。断面図の図示を省略しているが、図20に示すように、引き出し配線21b2、21b3、21c2、21c3上にはそれぞれ開口パターン23b、23c、23e、23fを形成し、その後樹脂層23を加熱硬化する。
(ホ)図22に示すように、基板10の裏面を研削して、基板10を約200μm以下に薄化する。その後、基板10の裏面にレジスト膜1001をスピン塗布する。フォトリソグラフィ等により図24に示すように犠牲層21a1、21a5にそれぞれに対応する位置に開口パターン1001a、1001eを形成する。断面図の図示を省略しているが、図23に示すように犠牲層21a2、21a3、21a4、21a6、21a7にそれぞれに対応する位置に開口パターン1001b、1001c、1001d、1001f、1001gを形成する。また犠牲層21a1、21a3、21a5、21a7の周縁に対応する位置のレジスト膜1001に開孔パターン1011、1012、1013、1014を形成する。このレジスト膜1001をエッチングマスクとして、基板10の一部をRIE等により選択的に除去する。次に図26に示すようにレジスト膜1001を除去する。そして、図28に示すように基板10を貫通する開口部10a、10b、10c及び孔101、102を形成する。さらにフォトリソグラフィ及びRIE等により孔101、102から露出した保護膜12及びパッシベーション膜20を図28に示すように選択的に除去する。断面図の図示を省略しているが、図25及び図27に示すように、基板10を貫通する開口部10d、10f、10g及び孔103、104を同様にして形成する。
(へ)その後孔101、102を介して、塩酸等をエッチャントとするウェットエッチング等により犠牲層(Al層)21aを選択的に除去する。または塩素系のガスをエッチャントとするドライエッチングで犠牲層21aをエッチングしてもよい。そして共振部13の上部電極配線17a、17bの上方に図30に示すように空洞22aを形成する。図29から明らかなように図30の断面図に図示しない後孔103、104からも同様にして犠牲層(Al層)21aを選択的に除去する。そして、断面図の図示を省略しているが、図1に示すように、上部電極配線17cの上に空洞22a4、22a6、22a7、上部電極配線17dの上に空洞22a5を形成する。
(ト)図31に示すように、RIE等により樹脂層23の開口パターン23a、23d下のカバー層22を選択的に除去して引き出し配線21b1、21c1を露出させ電極パット部32a、32dを形成する。断面図の図示を省略しているが図1に示すように開口パターン23b、23c、23e、23f下のカバー層22を選択的に除去して引き出し配線21b2、21b3、21c2、21c3を露出させて電極パット部32b、32c、32e、32fを形成する。その後プローブを用いて薄膜圧電共振子の電気特性・周波数を測定する。共振周波数を上昇させる場合は、基板10の下方から開口部10a、10b、10cを介して、共振部13下方に対してアルゴン(Ar)イオンビーム又はアルゴンプラズマ等を用いて物理的エッチングを行ってもよい。共振周波数を低下させる場合は、基板10の裏面から開口部10a、10b、10cを介して、例えば金錫(AuSn)等をスパッタリング等を用いて共振部13下方に対して物理的堆積を行ってもよい。さらに基板10の裏面に接着剤例えば熱硬化型樹脂を塗布して封止基板24を基板10に貼り付け加熱硬化して接着して裏面中空封止を行う。以上により図1〜図3に示す高周波フィルタが製造される。
上記実施形態にかかる薄膜圧電共振子の製造方法によれば、カバー層22上に樹脂層23を設けた後に、基板10の裏面から犠牲層21aを除去することから、カバー層22のクラックや変形を起こすことなく犠牲層を取り除くことができる。その結果、強度が向上した薄膜圧電共振子を得ることができる。
(実施形態の第1の変形例)
図32に本発明の実施形態の第1の変形例にかかる高周波フィルタの薄膜圧電共振子50aに着目した一部拡大図を示す。図32に例示した薄膜圧電共振子50aは、基板10の上面に直交する断面図において上に凸となる天井部22b11を備える空洞22b1と、カバー層22上に設けられた熱可塑性樹脂層25と、熱可塑性樹脂層25上に設けられた熱可塑性樹脂層25よりも厚膜の熱硬化性樹脂層26と、を備えることを除き、本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタと同様に形成されている。図示を省略しているが他の薄膜圧電共振子50b〜50gもほぼ同様の断面構造である。
熱可塑性樹脂層25としては、熱硬化層の熱硬化時に発生する応力を緩和でき、熱硬化しないものであれば特に制限なく種々の樹脂を用いることができる。例えばポリアミド、アクリルブタジエンスチレン(ABS)等の樹脂を用いることができる。熱硬化性樹脂26としてはポリイミド、永久フォトレジスト等の樹脂を用いることができる。
上に凸となる天井部22b11を備える空洞22b1を備えるカバー層22を設けたことにより応力の緩和を図ることができる。熱硬化性樹脂層26を設けたことで、カバー層22の強度を補強することができる。また薄膜の熱可塑性樹脂層25を設けておくことで、熱硬化性樹脂層26を硬化させた際の応力緩和層として、また後工程で発生する応力の緩和を図ることができる。その結果カバー層22のクラックや変形をより効果的に防止できる。
図6〜図33を参照しながら本発明の実施形態の変形例1にかかる薄膜圧電共振子を用いた高周波フィルタの製造方法について説明する:
図6〜図15と同様の工程を行った後、フォトリソグラフィやエッチング等の加工条件を調整して、図33に示すように基板10の上面に直交する断面図において上に凸となる天井部21b11を備えるように、犠牲層21b1を加工する。次に図16及び図17と同様の工程を行うことによりカバー層22を設ける。そしてカバー層22上に熱可塑性樹脂層25をスピン塗布した後、熱可塑性樹脂層25を加熱硬化させる。さらに熱可塑性樹脂層25上に熱硬化性樹脂層26をスピン塗布した後、熱硬化性樹脂層26を加熱硬化させる。その後図20〜図31と同様の工程を行うことにより図32に示す高周波フィルタが得られる。
(実施形態の第2の変形例)
図34に本発明の実施形態の第2の変形例にかかる高周波フィルタの薄膜圧電共振子50aに着目した一部拡大図を示す。図34に例示した薄膜圧電共振子50aは、基板10の上面に直交する断面図において上に凸となる天井部22b11を備える空洞22b1と、樹脂層23と異なる熱硬化性樹脂層27を有することを除き、本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタと同様に形成されている。熱硬化性樹脂層27は複数の支持部27bと、支持部27bに支えられた外側層28と、支持部27b及び外側層28に囲まれた中空部27aとを備える。熱硬化性樹脂層27としては例えばポリイミド、永久フォトレジスト等を用いることができる。
熱硬化性樹脂層27を図34に示すような「つり橋構造」としたことで、カバー層22にかかる応力を緩和することができる。その結果カバー層22のクラックや変形を効果的に防止できる。
実施形態の第2の変形例にかかる薄膜圧電共振子は、次のようにして製造される。実施形態の第1の変形例と同様にして、図6〜図15、図33と同様の工程を行う。次に図16及び図17と同様の工程を行うことによりカバー層22を設ける。そして、カバー層22上を予備硬化した樹脂層27で覆い図35に示す断面構造を形成する。その後図20及び図21と同様に引き出し配線上の樹脂層27に開口パターンを形成する際に、図36に示すように犠牲層21b1上の樹脂層27にカバー層22が露出するまでフォトリソグラフィ等を行い複数の支持部27bを形成する。支持部27bに外側層28としてポリイミド、永久フォトレジスト等のラミネートフィルムを支持部27bに貼り付け加熱硬化して接着して中空封止を行う。その後図22〜図33と同様の工程を行うことにより、図34に示す高周波フィルタが得られる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。例えば、実施形態において犠牲層21aや引き出し配線21b,21cとしてAlを用いたが、その他にアルミニウム−銅(Al-Cu)、アルミニウム−シリコン−銅(Al-Si-Cu)、Mo等の金属膜を用いることができる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図1の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 図1の高周波フィルタのB−B断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタ回路を示す。 図4の平面パターンの構成例を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの製造工程図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの製造工程図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図8の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図10の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図12の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図14の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図16の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 は図18の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図20の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 図22の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図23の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図25の高周波フィルタのA−A断面図を示す。 図25の高周波フィルタの下面図を示す。 図25の高周波フィルタのB−B断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの上面図を示す。 図29の高周波フィルタのB−B断面図を示す。 本発明の実施形態にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの断面図を示す。 本発明の実施形態の第1の変形例にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの断面一部拡大図を示す。 図32の高周波フィルタの製造工程図を示す。 本発明の実施形態の第2の変形例にかかる薄膜圧電共振子を使用した高周波フィルタの断面一部拡大図を示す。 図34の高周波フィルタの製造工程図を示す。 図34の高周波フィルタの製造工程図を示す。
符号の説明
10…基板
10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g…開口部
12…保護膜
13…共振部
14a、14b、14c、14d…下部電極配線
16…圧電膜
17a、17b、17c、17d…上部電極配線
20…パッシベーション膜
22…カバー層
22a…空洞
23…樹脂層
24…封止基板
50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g…薄膜圧電共振子
101〜104…孔

Claims (5)

  1. 下面から上面に貫通する開口部及び前記開口部と離間した孔を備える基板と、
    前記基板の開口部上の下部電極、前記下部電極上の圧電膜、前記圧電膜を挟んで前記下部電極と対向する上部電極を備える共振部と、
    前記上部電極上方の空洞を介して前記共振部上を被覆するカバー層と、
    前記カバー層上に設けられた樹脂層と、
    を備え、前記空洞が前記孔に接続されていることを特徴とする薄膜圧電共振子。
  2. 前記空洞は、上に凸となる天井部を備えることを特徴とする請求項1に記載の薄膜圧電共振子。
  3. 前記樹脂層は、前記カバー層側から順に熱可塑性樹脂層及び前記熱可塑性樹脂層よりも厚膜の熱硬化性樹脂層を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜圧電共振子。
  4. 前記樹脂層は、前記カバー層上に設けられた複数の支持部と、前記支持部に支えられた外側層とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜圧電共振子。
  5. 基板上に下部電極、圧電膜及び上部電極の順に設けて共振部を形成する工程と、
    前記上部電極上に犠牲層のパターンを選択的に形成する工程と、
    前記犠牲層を含むように前記共振部を被覆するカバー層を形成する工程と、
    前記カバー層上に樹脂層を形成する工程と、
    前記下部電極下方に前記基板を貫通する開口部、及び前記基板を貫通して前記犠牲層に至る孔を形成する工程と、
    前記孔を介してエッチャントを導入して前記上部電極上に空洞を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする薄膜圧電共振子の製造方法。

JP2006156259A 2006-06-05 2006-06-05 薄膜圧電共振子およびその製造方法 Pending JP2007325205A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006156259A JP2007325205A (ja) 2006-06-05 2006-06-05 薄膜圧電共振子およびその製造方法
US11/756,958 US20070279152A1 (en) 2006-06-05 2007-06-01 Thin film piezoelectric resonator and method of manufacturing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006156259A JP2007325205A (ja) 2006-06-05 2006-06-05 薄膜圧電共振子およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007325205A true JP2007325205A (ja) 2007-12-13

Family

ID=38789412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006156259A Pending JP2007325205A (ja) 2006-06-05 2006-06-05 薄膜圧電共振子およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20070279152A1 (ja)
JP (1) JP2007325205A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009182407A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Fujitsu Media Device Kk 弾性波デバイス及びその製造方法
JP2009225228A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Sony Corp バンドパスフィルタ装置、その製造方法、テレビジョンチューナおよびテレビジョン受信機
JP7456737B2 (ja) 2019-07-31 2024-03-27 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2120136A4 (en) * 2007-03-01 2013-01-23 Sharp Kk DISPLAY SUBSTRATE, DISPLAY SHIELD, DISPLAY ARRANGEMENT AND METHOD FOR PRODUCING A DISPLAY SUBSTRATE
US9105751B2 (en) * 2011-11-11 2015-08-11 International Business Machines Corporation Integrated semiconductor devices with single crystalline beam, methods of manufacture and design structure
KR102029503B1 (ko) * 2014-12-08 2019-11-08 삼성전기주식회사 체적 음향 공진기 및 필터
US9660603B2 (en) * 2015-04-09 2017-05-23 Texas Instruments Incorporated Sloped termination in molybdenum layers and method of fabricating
TW201735286A (zh) 2016-02-11 2017-10-01 天工方案公司 使用可回收載體基板之裝置封裝
US11581866B2 (en) * 2016-03-11 2023-02-14 Akoustis, Inc. RF acoustic wave resonators integrated with high electron mobility transistors including a shared piezoelectric/buffer layer and methods of forming the same
US20170365554A1 (en) * 2016-06-21 2017-12-21 Skyworks Solutions, Inc. Polymer bonding with improved step coverage
US10453763B2 (en) 2016-08-10 2019-10-22 Skyworks Solutions, Inc. Packaging structures with improved adhesion and strength
US11575360B1 (en) * 2022-03-21 2023-02-07 Newsonic Technologies Electrode structure of bulk acoustic resonator with edge air gap and fabrication method thereof

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0794616B1 (en) * 1996-03-08 2003-01-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. An electronic part and a method of production thereof
US6456172B1 (en) * 1999-10-21 2002-09-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Multilayered ceramic RF device
JP2006217281A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Toshiba Corp 薄膜バルク音響装置の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009182407A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Fujitsu Media Device Kk 弾性波デバイス及びその製造方法
JP2009225228A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Sony Corp バンドパスフィルタ装置、その製造方法、テレビジョンチューナおよびテレビジョン受信機
JP7456737B2 (ja) 2019-07-31 2024-03-27 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ

Also Published As

Publication number Publication date
US20070279152A1 (en) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007325205A (ja) 薄膜圧電共振子およびその製造方法
JP4685832B2 (ja) 共振器およびその製造方法
JP6497435B2 (ja) 弾性波装置及びその製造方法
US7649304B2 (en) Piezoelectric resonator and piezoelectric filter
US8564171B2 (en) Acoustic wave element and electronic device including the same
WO2015098679A1 (ja) 弾性波装置及びその製造方法
US8957565B2 (en) Acoustic wave device and method for manufacturing the same
JP2007535230A (ja) 封入された電子部品内における熱放散を改善する方法
JP2007036829A (ja) 薄膜圧電共振器、フィルタ及び薄膜圧電共振器の製造方法
JP2005073175A (ja) 圧電薄膜共振子及びその製造方法
WO2000005812A1 (fr) Oscillateur piezoelectrique et son procede de production
US8477483B2 (en) Electronic component and method for manufacturing electronic component
KR20170073080A (ko) 음향 공진기 및 그 제조 방법
JP2005117151A (ja) 弾性表面波装置の製造方法及び弾性表面波装置
JP5041145B2 (ja) 圧電デバイス
TWI743258B (zh) Baw諧振器和諧振器裝置
US11177789B2 (en) Acoustic wave device and method of manufacturing the same
JP6085147B2 (ja) 弾性波デバイスおよびその製造方法
JP2001144581A (ja) 圧電振動子およびその製造方法
US8222968B2 (en) Microstrip transmission line device including an offset resistive region extending between conductive layers and method of manufacture
JP5338575B2 (ja) 弾性波素子とこれを用いた電子機器
US11784627B2 (en) Lamb wave resonator and method of fabricating the same
JP6185125B2 (ja) 弾性表面波デバイスの製造方法
JP2001257560A (ja) 超薄板圧電振動素子の電極構造
JP5204258B2 (ja) 圧電薄膜共振子の製造方法