JP2007324432A - 量子ドット光半導体素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 量子ドット光半導体素子に関し、光吸収用量子ドットのサイズを変更することなく、キャリアの捕獲効率を高める。
【解決手段】 第1の量子ドット1による層から中間層3を隔てて、第1の量子ドット1より横幅が大きく第1の量子ドット1のキャリアに対するエネルギーポテンシャルよりも高いエネルギーポテンシャルを持つ第2の量子ドット2による層を配置し、第1の量子ドット1による層と第2の量子ドット2による層の間隔が第1の量子ドット1の歪みの影響により中間層3の格子間隔が変化している範囲以内とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は量子ドット光半導体素子に関するものであり、特に、量子ドットを赤外線吸収部とする量子ドット型赤外線検出器における量子ドットによるキャリアの捕獲効率を向上させるための構成に特徴のある量子ドット光半導体素子に関するものである。
現在、入射した光を吸収した場合に流れる電流を捕えることによって光を検知する光検知器において、量子井戸層を利用した量子井戸型赤外線検出器(Quantum Well Infrared Photodetector:QWIP)と3次元的にキャリアを閉じ込めることができる量子ドットを用いた量子ドット型赤外線検出器(Quantum Dot Infrared Photodetector:QDIP)とが注目されている。
このうち、量子井戸型赤外線検出器は、垂直入射光を吸収できないため、垂直入射光を吸収できる量子ドット型赤外線検出器の研究が精力的に行われている(例えば、特許文献1参照)。
この量子ドット型赤外線検知器は、半導体結晶層(以下、中間層)の中に量子ドットを埋め込んだ層を2つの電極層の間に挟んだ構造を持ち、量子ドット内に閉じ込められた電子が赤外線を吸収し、量子ドットから脱出して電流、即ち、光電流となることで、赤外線を電気信号に変換して検知しているので、ここで、図8を参照して、従来のInAs/GaAs系QDIP素子を説明する。
図8参照
図8は従来のInAs/GaAs系QDIP素子の断面図であり、まず、GaAs基板31上にGaAsバッファ層32を介してn型GaAsコンタクト層33及びGaAs中間層34を設けたのち、MBE法を用いてIn及びAsを供給する。
この時、半導体層構造における格子歪を利用したストランスキー−クラスタノフ(Stranski−Krastanov)結晶成長モードによる自己形成現象により、まず、成長初期においてGaAsバッファ層32の結晶構造を引き継いだ形でInAs濡れ層35が成長する。
さらに供給を続けると、下地材料との格子定数の違いによる歪のエネルギーを緩和するため、この面状の構造から再配列を起こして3次元的なInAs量子ドット36が形成される(例えば、非特許文献1参照)。
次いで、InAsの供給を停止してGaAsを供給することによって、GaAs中間層37を成長させてInAs量子ドット36を埋め込む。
この様な積層工程を繰り返すことによって、中間層を介して多数の量子ドットを積み重ね、最後に、n型GaAsコンタクト層38を設けている。
図9参照
図9は、量子ドット構造を示すバンドダイヤグラムであり、このInAs/GaAs系QDIP素子では、キャリアのエネルギーに対してGaAs中間層34及びGaAs中間層37がポテンシャル障壁、InAs量子ドット36がポテンシャル井戸として作用し、InAs量子ドット36内部に離散的に量子準位、即ち、基底準位39と第1励起準位40が形成される。
形成された量子準位間のエネルギー差に相当する光が入射した場合、キャリアが励起され信号電流として検出される。
また、赤外線を吸収して電子を放出した量子ドットは、新たに電子を捕獲して量子ドット内に電子を閉じ込めた状態になるまで、赤外線を吸収しなくなるが、結晶中を流れている電子の一部が量子ドットに捕獲されることで再び赤外線を吸収するようになる。
しかし、赤外線が入射していないときにも流れる電流、即ち、暗電流が存在し、検出器としての信号雑音比(SN)性能は概ね光電流/暗電流で表現できるため、光電流の増大や暗電流の低減によってSN性能を向上させることが赤外線検知器に求められている。
特開平10−256588号公報
しかし、量子ドットが捕獲できるのはその量子ドットを通る電子に限られ、一部の電子は量子ドットを通らないために、量子ドットによる捕獲に関与しない電子が存在し、これは暗電流を構成することになる。
例えば、図8において、量子ドット間をすり抜けて流れる電子は暗電流となる。
このような状況の中で、より多くの電子が量子ドットを通るようにすることができれば、量子ドットによる電子の捕獲が促進され、捕獲された電子が基底準位まで緩和することで赤外線を吸収できる量子ドットが増えて光電流が増大することになる。
量子ドットを通る電子の量は量子ドットの電流の向きに対する断面積で決まり、断面積が大きい方により多くの電子が通るため、図8に示したように、量子ドットの成長方向に平行に電流が流れる構造の量子ドット型赤外線検知器では、この断面積は量子ドットの横幅で決まる。
このため、量子ドットの横幅を大きくすればより多くの電子が量子ドットを通ることになり、光電流を増大させられると考えられるが、量子ドットの横幅は検知すべき赤外線の波長によって決まるため、自由には大きさを変えられないという問題がある。
したがって、本発明は、光吸収用量子ドットのサイズを変更することなく、キャリアの捕獲効率を高めることを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、また、図2乃至図4は、キャリア捕獲効率改善の説明図であり、ここで図1乃至図4を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、中間層3,4と中間層3,4よりもバンドギャップの小さい複数の量子ドットによる層とを交互に積層した構造を有する量子ドット光半導体素子であって、第1の量子ドット1による層から中間層3を隔てて、第1の量子ドット1より横幅が大きく第1の量子ドット1のキャリアに対するエネルギーポテンシャルよりも高いエネルギーポテンシャルを持つ第2の量子ドット2による層を配置し、第1の量子ドット1による層とその上に設けた第2の量子ドット2による層の間隔が第1の量子ドット1の歪みの影響により中間層3の格子間隔が変化している範囲以内であることを特徴とする。
この場合、第2の量子ドット2が電子8を集める漏斗のような役割を果たし、第2の量子ドット2を通った電子8が陽極方向へ流れ第1の量子ドット1を通るようになる。
この際、より横幅の大きい第2の量子ドット2を通った電子8が第1の量子ドット1を通るため、第1の量子ドット1の電子捕獲が促進され、赤外線を吸収できる第1の量子ドット1の数は増えて光電流が増大することになる。
ここで、図2乃至図4を参照して、3つのキャリア捕獲機構を説明する。
図2参照
まず、より横幅の広い第2の量子ドット2が電子8を捕獲し、捕獲された電子8が第1の量子ドット1までトンネル効果で移動し、その結果、電子8は第1の量子ドット1に捕獲されることになる。
図3参照
或いは、第2の量子ドット2が電子8を捕獲すると、捕獲された電子8は第2の量子ドット2の基底準位7まで緩和するが、基底準位7においては電子8の存在確率は中央部が最も高いため、電子8は第2の量子ドット2の中央へ移動する。
その後、熱的な励起などにより電子8が第2の量子ドット2から脱出すると、陽極方向にある第1の量子ドット1を通過して第1の量子ドット1で捕獲されることになる。
図4参照
或いは、第1の量子ドット1及び第2の量子ドット2の近傍では量子ドット材料が中間層3,4に拡散するため、伝導帯端のエネルギーが低くなり、電子8はエネルギーの低くなった拡散領域9,10に誘導されるため漏斗のように働く。
いづれにしても、上述の3つのキャリア捕獲機構のいずれか或いはこれらの総和作用或いは相乗作用によって、第2の量子ドット2は第1の量子ドット1に対して漏斗のように作用するため、電子8の捕獲効率が高まる。
なお、図1の下図に示すように、第2の量子ドット2のキャリアに対するエネルギーポテンシャルが第1の量子ドット1のキャリアに対するエネルギーポテンシャルよりも高いため、即ち、第2の量子ドット2の伝導帯端が第1の量子ドット1の基底準位7よりも高いため、第1の量子ドット1から第2の量子ドット2への電子8の移動は無視できる。
この場合、第1の量子ドット1による層とその上に設けた第2の量子ドット2による層の間隔は、結晶歪みの影響が中間層3の表面に表れる25nm以下であることが望ましく、それによって、第2の量子ドット2を第1の量子ドット1の直上に形成することができる(例えば、非特許文献1参照)。
また、第1の量子ドット1の材料の格子定数adot1と第2の量子ドット2の材料の格子定数adot2との差は、第2の量子ドット2の材料の格子定数adot2と中間層3の材料の格子定数ainとの差よりも小さくすることが望ましく、即ち、
|adot1−adot2|<|adot2−ain
とすることが望ましく、それによって、第2の量子ドット2を第1の量子ドット1の直上に形成することができる。
この場合の第1の量子ドット1の構成材料としては、InAs、InAlAs、或いは、InGaAsが典型的なものであり、また、第2の量子ドット2の構成材料としては、InAlAsまたはInGaAsが典型的なものである。
また、中間層3,4と第1の量子ドット1による層と第2の量子ドット2による層による構造を繰り返し積層することが望ましく、それによって、光出力を大きくすることができる。
この場合、第2の量子ドット2による層とその上に設けた第1の量子ドット1による層の間隔は25nm以上にすることが望ましく、それによって、中間層4の表面に歪みの影響が有意に表れることがなく、その上に形成される第1の量子ドット1は第2の量子ドット2に対してランダムな位置に形成され、下層の第1の量子ドット1と投影的に重なることが少なくなるので、この点でも電子の捕獲効率は高まることになる。
また、量子ドット光半導体素子としては発光素子も含むものであるが、典型的には、第1の量子ドット1を赤外線吸収部とする赤外線検出器(QDIP)が典型的なものである。
本発明によれば、キャリアに対して漏斗的な作用をする第2の量子ドットを設けているので、第1の量子ドットのサイズを変更することなくキャリア捕獲効率を向上することができ、それによって、赤外線検出器における光電流が増大し、SN性能を向上することができる。
Qianghua Xie et al.,Phys.Rev .Lett.,75,p.2542,1995
本発明は、InAs、InAlAs、或いは、InGaAs等からなり光吸収部となる第1の量子ドットによる層から中間層を隔てて、第1の量子ドットより横幅が大きく第1の量子ドットのキャリアに対するエネルギーポテンシャルよりも高いエネルギーポテンシャルを持つInAlAsまたはInGaAs等からなりキャリア捕獲部となる第2の量子ドットによる層を配置し、第1の量子ドットによる層と第2の量子ドットによる層の間隔を第1の量子ドットの歪みの影響により中間層の格子間隔が変化している範囲以内、例えば、25nm以内とすることによって、第1の量子ドットの直上に第2の量子ドットを設けたものである。
ここで、図5乃至図7を参照して、本発明の実施例1のQDIPを説明する。
図5参照
まず、分子線エピタキシー法を用いて半絶縁性GaAs基板11上に下部電極となる厚さが、例えば、1000nmでSi濃度が2×1018cm-3のn型GaAs層12を例えば、600℃の基板温度で成長させる。
次いで、中間層となる厚さが、例えば、100nmのi型GaAs層13を成長する。
このi型GaAs層13を成長する間に基板温度を量子ドット成長に適した温度、例えば500℃に低下させる。
次いで、例えば0.1ML(分子層)/秒の材料供給速度で、InAsを2.5ML分供給することによって赤外線検出部を構成する直径が例えば、20nm程度のInAs量子ドット14を形成する。
この際、Stranski−Krastanovモード成長によれば、InAsをある程度の量を供給することによりInAsに加わる圧縮歪が増し、InAsが3次元成長をしてInAs量子ドット14が形成されることになる。
次いで、中間層となる厚さが、25nm以下、例えば、20nmのi型GaAs層15によってInAs量子ドット14を埋め込む。
このi型GaAs層15の厚さが25nm以内であるとき、量子ドットを構成するInAsと中間層を構成するGaAsの格子定数の違いによる歪が表面にまで影響し、この部分の格子間隔が量子ドットの格子定数に近くなる方向に変化する。
図6参照
次いで、例えば0.1ML(分子層)/秒の材料供給速度で、In0.5 Ga0.5 Asとなる組成比の材料を10ML分供給することによってInAs量子ドット14より水平方向の面積が大きくなるように、例えば、直径が40nm程度の電子捕獲用のInGaAs量子ドット17を形成する。
この場合、表面エネルギーと歪エネルギーの和が最小となるように、中間層となるi型GaAs層15の歪んだ領域16上、即ち、InAs量子ドット14の真上にInGaAs量子ドット17が形成されるので、InGaAs量子ドット17がInAs量子ドット14を投影的に覆うようになる。
次いで、中間層となる厚さが、例えば、100nmのi型GaAs層18を成長させて、InGaAs量子ドット17を埋め込む。
図7参照
以降は、全体で必要とする積層数、例えば、50周期以下、例えば、全体で4周期の積層数とするために、InAs量子ドット14の形成工程、i型GaAs層15の形成工程、InGaAs量子ドット17の形成工程、及び、i型GaAs層18の形成工程を3回繰り返す。
この時、最後のi型GaAs層18を形成する間に基板温度を上部電極層材料、例えばGaAsの成長に適した温度、例えば、600℃に上昇させる。
引き続き、上部電極層となる厚さが、例えば、1000nmで、Si濃度が2×1018cm-3のn型GaAs層19を成長させる。
次いで、例えば、ドライエッチングを用いて下部電極層となるn型GaAs層12に達するまでメサエッチングを行ったのち、例えば、金属蒸着法を用いて例えば、AuGe/Ni/Au構造の下部電極20及び上部電極21を形成することによって、本発明の実施例1のQDIPの基本構成が完成する。
このQDIPに対して、下部電極20と上部電極21電極との間に電源22により電位差を加えておきその間に流れる電流を電流計23によって計測することによって、赤外線入射時の電流変化を観測することができ、赤外線検知器として機能することになる。
このように、本発明の実施例1においては赤外線吸収用のInAs量子ドット14の陰極側の直上に直径の大きな電子捕獲用のInGaAs量子ドット17を設けているので、InAs量子ドット14間を通過する電子をInGaAs量子ドット17で捕獲することができ、それによって、光電流に寄与しない暗電流を低減させることができるので、光電流を増加させてSN性能を向上することができる。
また、本発明の実施例1においては、InGaAs量子ドット17を覆うi型GaAs中間層の厚さを25nm以上にしているので、中間層の表面に歪みの影響が有意に表れることがなく、それによって、その上に形成されるInAs量子ドット14はInGaAs量子ドット17に対してランダムな位置に形成され、下層のInAs量子ドット14と投影的に重なることが少なくなるので、この点でも電子の捕獲効率は高まることになる。
以上、本発明の実施例を説明してきたが、本発明は実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、例えば、上記の実施例における導電型はn型として電子をキャリアとしているが、p型で構成してホールをキャリアとしても良いものである。
また、上記の実施例においては、分子線エピタキシー法を用いて、Stranski−Krastanovモードを利用して自己形成量子ドットを形成しているため、実際には濡れ層(図示は省略)を伴っているが、濡れ層は必ずしも必須のものでなく、濡れ層が形成されない成長方法を用いても良いものである。
また、上記の実施例においては第1の量子ドットをInAs量子ドットで構成しているが、InAs量子ドットに限られるものではなく、InGaAs量子ドット或いはInAlAs量子ドットとしても良いものである。
また、上記の実施例においては第2の量子ドットをInGaAs量子ドットで構成しているが、InGaAs量子ドットに限られるものではなく、赤外線吸収部となるInAs量子ドットのキャリアに対するエネルギーポテンシャルよりも高いエネルギーポテンシャルを持つものであれば良く、例えば、InAlAs量子ドットとしても良いものである。
また、上記の実施例においては基板としてGaAsを用いているが、GaAsに限られるものではなく、InGaAs基板等の混晶基板或いはInP基板等の他の基板を用いても良いものである。
さらに、上記の実施例においては非ナイトライド系のIII-V族化合物半導体デバイスとして説明しているが、GaN系のIII-V族化合物半導体にも適用されるものであり、その場合には、基板としてGaN、SiC、或いは、サファイア等を用いれば良い。
ここで、再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記1) 中間層3,4と前記中間層3,4よりもバンドギャップの小さい複数の量子ドットによる層とを交互に積層した構造を有する量子ドット光半導体素子であって、第1の量子ドット1による層から前記中間層3を隔てて、前記第1の量子ドット1より横幅が大きく第1の量子ドット1のキャリアに対するエネルギーポテンシャルよりも高いエネルギーポテンシャルを持つ第2の量子ドット2による層を配置し、第1の量子ドット1による層とその上に設けた第2の量子ドット2による層の間隔が第1の量子ドット1の歪みの影響により中間層3の格子間隔が変化している範囲以内であることを特徴とする量子ドット光半導体素子。
(付記2) 上記第1の量子ドット1による層とその上に設けた第2の量子ドット2による層の間隔が、25nm以下であることを特徴とする付記1記載の量子ドット光半導体素子。
(付記3) 上記第1の量子ドット1の材料の格子定数と上記第2の量子ドット2の材料の格子定数との差が、前記第2の量子ドット2の材料の格子定数と前記中間層3の材料の格子定数との差よりも小さいことを特徴とする付記1または2に記載の量子ドット光半導体素子。
(付記4) 上記第1の量子ドット1が、InAs、InAlAs、或いは、InGaAsのいずれかから構成され、また、上記第2の量子ドット2が、InAlAsまたはInGaAsから構成されることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の量子ドット光半導体素子。
(付記5) 上記中間層3,4と上記第1の量子ドット1による層と上記第2の量子ドット2による層による構造が繰り返し積層されていることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の量子ドット光半導体素子。
(付記6) 上記第2の量子ドット2による層とその上に設けた第1の量子ドット1による層の間隔が、25nm以上であることを特徴とする付記5記載の量子ドット光半導体素子。
(付記7) 上記第1の量子ドット1が赤外線吸収部を構成することを特徴とする付記1乃至6のいずれか1に記載の量子ドット光半導体素子。
本発明の活用例としては、QDIPが典型的なものであるが、半導体レーザや発光ダイオード等の発光素子にも適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 第1のキャリア捕獲機構の説明図である。 第2のキャリア捕獲機構の説明図である。 第3のキャリア捕獲機構の説明図である。 本発明の実施例1のQDIPの途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のQDIPの図5以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のQDIPの図6以降の製造工程の説明図である。 従来のInAs/GaAs系QDIP素子の断面図である。 量子ドット構造を示すバンドダイヤグラムである。
符号の説明
1 第1の量子ドット
2 第2の量子ドット
3 中間層
4 中間層
5 下部電極層
6 上部電極層
7 基底準位
8 電子
9 拡散領域
10 拡散領域
11 半絶縁性GaAs基板
12 n型GaAs層
13 i型GaAs層
14 InAs量子ドット
15 i型GaAs層
16 歪んだ領域
17 InGaAs量子ドット
18 i型GaAs層
19 n型GaAs層
20 下部電極
21 上部電極
22 電源
23 電流計
31 GaAs基板
32 GaAsバッファ層
33 n型GaAsコンタクト層
34 GaAs中間層
35 InAs濡れ層
36 InAs量子ドット
37 GaAs中間層
38 n型GaAsコンタクト層
39 基底準位
40 第1励起準位

Claims (5)

  1. 中間層と前記中間層よりもバンドギャップの小さい複数の量子ドットによる層とを交互に積層した構造を有する量子ドット光半導体素子であって、第1の量子ドットによる層から前記中間層を隔てて、前記第1の量子ドットより横幅が大きく第1の量子ドットのキャリアに対するエネルギーポテンシャルよりも高いエネルギーポテンシャルを持つ第2の量子ドットによる層を配置し、第1の量子ドットによる層とその上に設ける第2の量子ドットによる層の間隔が第1の量子ドットの歪みの影響により中間層の格子間隔が変化している範囲以内であることを特徴とする量子ドット光半導体素子。
  2. 上記第1の量子ドットによる層とその上に設ける第2の量子ドットによる層の間隔が、25nm以下であることを特徴とする請求項1記載の量子ドット光半導体素子。
  3. 上記第1の量子ドットの材料の格子定数と上記第2の量子ドットの材料の格子定数との差が、前記第2の量子ドットの材料の格子定数と前記中間層の材料の格子定数との差よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の量子ドット光半導体素子。
  4. 上記第1の量子ドットが、InAs、InAlAs、或いは、InGaAsのいずれかから構成され、また、上記第2の量子ドットが、InAlAsまたはInGaAsから構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の量子ドット光半導体素子。
  5. 上記第1の量子ドットが赤外線吸収部を構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の量子ドット光半導体素子。
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