JP2007322788A - ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ面の形状工夫により、各レンズ群の厚みを抑えやすく、第3レンズ群でのフォーカス移動のスペースの確保も行いやすく、沈胴時の厚みを抑えやすい小型のズームレンズ。
【解決手段】負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折力の第3レンズ群G3とからなり、広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が狭くなり、少なくとも第2レンズ群G2と第3レンズ群G3は物体側にのみ移動し、第1レンズ群G1は、1枚の負レンズと、1 枚の正レンズとからなり、第3レンズ群G3は1枚の正レンズからなり、ズームレンズ中の光軸上にて空気に接するレンズ面は、最も物体側のレンズ面を除き、何れもレンズ面頂よりも像側に近軸曲率中心を持つレンズ面であることを特徴とするズームレンズ。
【選択図】図1

Description

本発明は、ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置に関し、特に、物体側から順に、負レンズ群、正レンズ群、正レンズ群の順で配置された小型の3群ズームレンズとそれを用いた撮像装置に関するものである。
近年、デジタルスチルカメラの小型化や、携帯電話への撮像機能搭載が進み、撮像レンズもより一層の小型化、薄型化が必要とされている。これらの撮影レンズには、広角端から望遠端までの変倍比が2.5倍を越える変倍比を持つズームレンズが望まれている。
薄型のズームレンズを実現するために、ズームレンズ中に反射部材を用いて光軸を垂直方向に反射させる方式や、ズームレンズを構成する一部のレンズ群を光路外に退避させる方式がある。しかし、反射部材を用いて光軸を反射させる方式は、変倍のためのレンズ群を可動させるスペースや、光線を折り曲げるためのスペースが必要となる。そして、これらのスペースはカメラ未使用時でもなくならないため、結果としてスペースの無駄となる。また、光軸を反射させることでカメラのレイアウトが制限されてしまうという問題がある。一方、未使用時にレンズ群の一部を光路外に退避させる方式では、レンズ群を退避させる機構を追加することになるため、光軸に対してレンズ群が偏心した際の影響を抑えることが難しい。
一般的に小型化を達成できるズームレンズのタイプとして、物体側からの屈折力配分が負、正の2群ズームレンズ、負、正、負の3群ズームレンズ、負、正、正の3群ズームレンズが知られている。
この中、物体側からの屈折力配分が負、正の2群ズームレンズは、レンズ群数が少ないのでレンズ鏡枠を薄くするのに肉厚上では有利だが、第2レンズ群は変倍時に等倍結像領域を含むのでフォーカス群に使用できない。したがって、フォーカス時に第1レンズ群を動かすか、ズームレンズ全体を動かすことになり、フォーカシング機構への負担が大きい。
物体側からの屈折力配分が負、正、負の3群ズームレンズは、各レンズ群の径を小さくできる等、小型化に有利ではあるが、Fナンバーを明るくすることが難しい、CCDへの入射角が大きくなるのでシェーディングの影響を受けやすい、といった課題を持つ。
一方、物体側からの屈折力配分が負、正、正の3群ズームレンズは、性能を比較的出しやすく、フォーカシングを第3レンズ群に担わせることが可能であり、性能と機構の簡略化の点で好ましい。
負、正、正タイプの3群ズームレンズの中で、第3レンズ群の動きが広角端から望遠端の変倍時に像側に動くタイプ、ほとんど動かないタイプが一般的に知られている。このようなタイプでは、望遠端での第3レンズ群の位置が像面から近い位置にあるため、軸外での光線が高くなりレンズの径が大きくなる。また、フォーカス感度(フォーカス群の移動量に対する像面の移動量の比)も低くなりやすいため、必然的にフォーカス群の第3レンズ群に強いパワーが要求されることになり、レンズの径との兼ね合いからレンズ肉厚も大きくなりやすい。
望遠端へのズーム時に第3レンズ群が物体側に動く例として、特許文献1に記載のズームレンズが知られている。しかしながら、このズームレンズは、全長が長く、また、各群の厚みも大きいため、沈胴させた状態での薄型化を達成できない上、望遠端での第3レンズ群のフォーカシングためのスペースも不足している。
また、変倍時に第2レンズ群と第3レンズ群とを一体で移動させて、フォーカシング時にのみに第3レンズ群を移動させる例として特許文献2、特許文献3、特許文献4に記載されたズームレンズが知られている。しかし、何れも各群の総厚みが大きくなりやすく、薄型化の達成は難しい。
特許第3513369号公報 特開2000−284177号公報 特開2001−242378号公報 特許第3606548号公報
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レンズ面の形状工夫により、各レンズ群の厚みを抑えやすく、第3レンズ群でのフォーカス移動のスペースの確保も行いやすく、沈胴時の厚みを抑えやすい小型のズームレンズを提供することである。
上記目的を達成する本発明の第1の側面のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群と、正の屈折力を持つ第3レンズ群とからなり、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が狭くなり、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群は物体側にのみ移動し、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、1 枚の正レンズとからなり、前記第3レンズ群は1枚の正レンズからなり、
前記ズームレンズ中の光軸上にて空気に接するレンズ面は、最も物体側のレンズ面を除き、何れもレンズ面頂よりも像側に近軸曲率中心を持つレンズ面であることを特徴とするものである。
本発明の第2の側面のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群と、正の屈折力を持つ第3レンズ群とからなり、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が狭くなり、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群は物体側にのみ移動し、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、1 枚の正レンズとからなり、前記第3レンズ群は1枚の正レンズからなり、
前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面は像側に凹の面であり、
前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面は物体側に凸の面であり、
前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面は像側に凹の面であり、
前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面は物体側に凸の面であり、
以下の条件を満足することを特徴とするものである。
1.0<RG1I /RG2O <6.0 ・・・(1)
0.5<RG2I /RG3O <3.0 ・・・(2)
ただし、RG1I は第1レンズ群の最も像側のレンズ面の近軸曲率半径、
G2O は第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の近軸曲率半径、
G2I は第2レンズ群の最も像側のレンズ面の近軸曲率半径、
G3O は第3レンズ群の最も物体側のレンズ面の近軸曲率半径
である。
以下に、本発明において上記構成をとる理由と作用を説明する。
本発明のズームレンズは第1の側面、第2の側面共通で、
物体側から順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群と、正の屈折力を持つ第3レンズ群とからなり、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が狭くなり、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群は物体側にのみ移動し、前記第1レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、1 枚の正レンズとからなり、前記第3レンズ群は1枚の正レンズからなることを構成要件とている。
このような負、正、正タイプを採用することで、沈胴時の鏡枠の薄型化のために性能とのバランスがとれる最低限のシンプルな構成とし得る。そして、第3レンズ群が広角端から望遠端への変倍時に物体側に動くことにより、変倍時に固定の場合や、像側に動く場合に比べて、第3レンズ群の光線高を低く抑えられる。そのため、第3レンズ群の径を小さくできる。さらに、望遠側での第3レンズ群のフォーカス感度が高くなるので、フォーカシング群のパワーを緩められ、肉厚を薄くすることができ、沈胴時の薄型に有利となる。
第1レンズ群を上述のレンズ2枚の構成とし、沈胴時の薄型化と光学性能とのバランスがとれる最低限のシンプルな構成としている。
第3レンズ群をレンズ1枚構成として、沈胴時の薄型化のため、最低限のシンプルな構成としている。
この第3レンズ群をフォーカシング群とする場合、レンズの重量が抑えられるので、駆動系を簡素化することができ、鏡枠の小型化に有利となる。
そして、本発明の第1の側面のズームレンズにおいては、
前記ズームレンズ中の光軸上にて空気に接するレンズ面は、最も物体側のレンズ面を除き、何れもレンズ面頂よりも像側に近軸曲率中心を持つレンズ面であることを特徴とするものである。
このような形状とすることで、各レンズ群の厚みの低減、各レンズ群の干渉を抑えて間隔スペースの確保が容易となる。また、第2レンズ群の主点を物体寄りにしやすくなり、間隔変化量に対する変倍比の確保にも有利となる。また、沈胴時に空気間隔を小さくすることができ、沈胴時の薄型化にさらに有利となる。
また、第3レンズ群が望遠側程物体側に位置する。このような第3レンズ群の移動方式とすると、望遠側での第3レンズ群における軸外収差への影響を抑えられる。また、第3レンズ群の屈折力も小さくしやすい。そのため、第3レンズ群を像側が凹面の正メニスカスレンズとすることで、軸上光束の屈折角を小さくして望遠側での球面収差の発生を抑えやすくできる。沈胴時の薄型化にも有利となる。
さらに、ズームレンズの最も物体側のレンズ面も、像側に近軸曲率中心を持つレンズ面とすると、広角側での軸外主光線の屈折角を和らげ、歪曲収差の補正に有利となる。
一方、ズームレンズの最も物体側のレンズ面を、物体側に近軸曲率中心を持つレンズ面とすると、レンズの主点を物体寄りにでき、全長の短縮にさらに有利となる。また、負レンズの像側面の曲率を和らげられるので、望遠側の球面収差やコマ収差の補正に有利となる。
また、本発明の第2の側面のズームレンズにおいては、上述の共通の構成要件に加えて、
前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面は像側に凹の面であり、
前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面は物体側に凸の面であり、
前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面は像側に凹の面であり、
前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面は物体側に凸の面であり、
以下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
1.0<RG1I /RG2O <6.0 ・・・(1)
0.5<RG2I /RG3O <3.0 ・・・(2)
ただし、RG1I は第1レンズ群の最も像側のレンズ面の近軸曲率半径、
G2O は第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の近軸曲率半径、
G2I は第2レンズ群の最も像側のレンズ面の近軸曲率半径、
G3O は第3レンズ群の最も物体側のレンズ面の近軸曲率半径
である。
これらの条件式は、各レンズ群の向かい合う面形状についての形状を規定するものである。
各レンズ群間に挟まれる空間の物体側と像側のレンズ面の凸、凹形状を互いに物体側に凸の形状とすることで、変倍時や沈胴時における空気間隔を節約でき、変倍比の確保や沈胴時の小型化に有利となる。
また、第2レンズ群の主点を物体側にしやすい形状となり、望遠側での間隔変化に対する変倍比の確保に有利となる。また、第1レンズ群からの発散する軸上光束を第2レンズ群の凸面で受けることで、第2レンズ群の径の小型化に有利となる。
また、第2レンズ群の像側面を凹面とすることで、軸外光線を光軸から離れる方向に屈折させ、第3レンズ群での正屈折力による軸外光線の屈折作用により、第2レンズ群の径を小さくしつつも、射出瞳を像面から離しやすくなる。
条件式(1)は、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔を挟むレンズ面の形状についてさらに特定したものである。この条件の下限の1.0を下回らないようにして、第2レンズ群の物体側面の正屈折力を確保することで、上述の主点の調整や第2レンズ群の径の小型化に有利となる。若しくは、第1レンズ群の像側面の曲率を抑えることで、第1レンズ群での各レンズ面の曲率を抑え、収差補正に有利となる。
条件式(1)の上限の6.0を上回らないようにして、第2レンズ群の物体側面の曲率を適度に抑えることで、第2レンズ群での収差を抑えることに有利となる。若しくは、第1レンズ群の像側面の凹形状を確保して軸外収差の発生を抑えることに有利となる。
条件式(2)は、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔を挟むレンズ面の形状についてさらに特定したものである。この条件の下限の0.5を下回らないようにして、第3レンズ群の物体側面の正屈折力を確保することで、上述の射出瞳を遠くにする機能の確保に有利となる。若しくは、第2レンズ群の像側面の曲率を抑えることで、第2レンズ群での各レンズ面の曲率を抑え、収差補正に有利となる。
条件式(2)の上限の3.0を上回らないようにして、第3レンズ群の物体側面の曲率を適度に抑えることで、第3レンズ群での収差や厚みを抑えることに有利となる。若しくは、第2レンズ群の像側面の凹形状を確保して上述の主点の調整や第2レンズ群の小型化に有利となる。
以上の第1の側面、第2の側面何れにおいても、第3レンズ群の光軸方向への移動によりフォーカシング動作を行うことが好ましい。
第3レンズ群のフォーカス感度が大きくできるので、第3レンズ群をフォーカス群とすることが好ましい。
また、第2レンズ群が光軸上で接合した複数のレンズからなる接合レンズを有することが好ましい。
沈胴時に薄型を達成するには、レンズ群の薄型だけではなく、保持鏡枠部材の厚みも可能の限り薄くすることが好ましい。第2レンズ群の構成を接合レンズのみとすることにより、レンズを一か所のみで保持すればよく、枠の厚みを薄くできるため、沈胴時の薄型化に有利となる。
また、第2レンズ群の最も物体側のレンズ面を明るさ絞りの開口に入り込ませ、明るさ絞りを変倍時に第2レンズ群と一体で移動させる構成とすることが好ましい。
このような構成により、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を望遠側にて近づけられ、また、第1レンズ群、第2レンズ群の径の小型化や、射出瞳位置の調整、絞り移動機構の簡略化に有利となる。
また、第1レンズ群の正レンズの屈折率をn1pとするとき、以下の条件を満足することが好ましい。
1p>1.9 ・・・(3)
屈折率が大きいと、曲率半径を大きくでき、かつ、肉厚を薄くできるため、沈胴厚の薄型化を図ることができる。また、ペッツバール曲率を正に補正することができ、良好な結像性能を得ることができる。
また、以下の条件を満足することが好ましい。
−0.15<(D2 (t)−D2 (w))/fw <0.5 ・・・(4)
ただし、D2 (w)は広角端での第2レンズ群と第3レンズ群との光軸上での間隔、
2 (t)は望遠端での第2レンズ群と第3レンズ群との光軸上での間隔、
w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
この条件式は、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔の好ましい変化量を特定するものである。条件式(4)の下限の−0.15を下回らないようにすることで、望遠側でのフォーカシングに必要なスペースや、製造時の像面位置のばらつきに対する像位置調整の余裕量を確保することが容易となる。
条件式(4)の上限の0.5を上回らないようにすることで、広角端での第1、第2レンズ群間隔が大きくなることを抑え、第1レンズ群の光線高を抑え、前玉径の増大を抑えやすくなる。また、望遠側での第3レンズ群が像面から離れやすくなり、第3レンズ群の径の小型化に有利となる。
また、第3レンズ群の保持枠を第2レンズ群保持枠から軸を立てて保持を行う場合、軸の長さが第3レンズ群の第2レンズ群に対する相対的な移動量だけ長くなるが、条件式(4)の範囲内とすることで、この移動量を抑えられ、沈胴時の鏡枠の薄型化に有利となる。
また、第2レンズ群が、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズの順で配置された接合トリプレットレンズからなることが好ましい。
第2レンズ群を正レンズ、負レンズ、正レンズの順で配置した3枚接合レンズとすることで、レンズ保持を容易にしながら、球面収差、像面湾曲、色収差の補正を効果的に行うことができる。つまり、物体側のレンズ面で主に球面収差を、真中の負レンズでは主にパワーとアッベ数のコントロールで色収差を、像面側のレンズ面で主に軸外収差のコントロールが実現できる。
特に、接合レンズの物体側と像側のレンズ面を非球面とすることが収差補正上好ましい。物体側面は正の屈折力が大きくなりやすいため、光軸から離れる程正の屈折力が弱くなる非球面にして主に球面収差を補正することが好ましい。像側の面は周辺程負の屈折力が強くなる非球面にして、軸外の収差を補正することが好ましい。
また、第2レンズ群の負レンズは、像側の正レンズよりも屈折率を高くし、かつ、両側の正レンズよりもアッベ数を小さくして、色収差の補正に有利とすることが好ましい。
また、以下の条件を満足することが好ましい。
1.5<Cj (t)/ft <1.8 ・・・(5)
ただし、Cj (t)は望遠端でのズームレンズの最物体側面から像面までの軸上距離、
t は望遠端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
条件式(5)の下限の1.5を下回らないようにすることで、広角側での全長を抑えやすくなる。若しくは、変倍比の確保が容易となる。
条件式(5)の上限の1.8を上回らないようにすることで、望遠側での全長を抑えることが好ましい。それにより、沈胴枠の段数の低減等、鏡枠機構の簡略化に有利となる。
また、以下の条件を満足することが好ましい。
3.0<f3 /fw <10 ・・・(6)
ただし、f3 は第3レンズ群の焦点距離、
w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
条件式(6)の下限の3.0を下回らないようにして、広角端での第1レンズ群での光線高を抑え、前玉径の増大を抑えやすくなる。若しくは、第3レンズ群の厚みを抑えやすくなり、鏡枠の薄型化に有利となる。
条件式(6)の上限の10を上回らないようにして、第3レンズ群をフォーカス群としたときのフォーカス移動量を抑え、移動するためのスペースの確保を容易とし、沈胴時の薄型化に有利となる。
また、変倍比を2.5以上として変倍比を確保することが好ましい。
また、以下の条件を満足することが好ましい。
−2.2<(D1 (t)−D1 (w))/fw <−1.3 ・・・(7)
ただし、D1 (w)は広角端での第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上での間隔、
1 (t)は望遠端での第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上での間隔、
w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
この条件は、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔の好ましい変化量を特定するものである。その下限−2.2を下回らないようにすることで、広角端での全長の増大や、第1レンズ群の径の増大を抑えることに有利となる。その上限の−1.3を上回らないようにすることで、変倍比の確保に有利となる。
また、以下の条件を満足することが好ましい。
1.1<(D3 (t)−D3 (w))/fw <1.9 ・・・(8)
ただし、D3 (w)は広角端での第3レンズ群と像面との光軸上での間隔、
3 (t)は望遠端での第3レンズ群と像面との光軸上での間隔、
w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
この条件は、第3レンズ群の好ましい移動量を特定するものである。その下限の1.1を下回らないようにすることで、第3レンズ群の移動量を適度に確保し、望遠側での第3レンズ群のフォーカス感度の確保や、第3レンズ群での径方向の小型化に有利となる。その上限の1.9を上回らないようにすることで、第3レンズ群の移動量を抑え、移動機構が複雑なることを抑えることに有利となる。
また、以下の条件を満足することが好ましい。
2.5<ft /fw <4.0 ・・・(9)
ただし、ft は望遠端でのズームレンズ全系の焦点距離、
w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
この条件の下限の2.5を下回らないようにして、変倍比を確保することが好ましい。また、その上限の4.0を上回らないようにして、全長の増大や収差変動の増大、レンズ枚数の増大を抑えることが好ましい、
各条件式の下限値、上限値はより限定することで、以上の効果を得ることに有利となる。
条件(1)の下限値を2.0とすることが好ましい。
条件(1)の上限値を5.0とすることが好ましい。
条件(2)の下限値を0.55とすることが好ましい。
条件(2)の上限値を2.0とすることが好ましい。
条件(3)の下限値を2.0とすることがより好ましい。
条件(3)に上限を設けて、2.7を上回らないようにすることが、材料の入手を容易とし、コスト低減上より好ましい。
条件(4)の下限値を−0.13とすることが好ましい。
条件(4)の上限値を0.43とすることが好ましい。
条件(5)の下限値を1.55とすることが好ましい。
条件(5)の上限値を1.7とすることが好ましい。
条件(6)の下限値を3.2とすることが好ましい。
条件(6)の上限値を7.5とすることが好ましい。
条件(7)の下限値を−1.93とすることが好ましい。
条件(7)の上限値を−1.5とすることが好ましい。
条件(8)の下限値を1.2とすることが好ましい。
条件(8)の上限値を1.7とすることが好ましい。
条件(9)の下限値を2.8とすることが好ましい。
条件(9)の上限値を3.5とすることが好ましい。
また、第3レンズ群に用いるレンズをプラスチックレンズとすると、重量を低減でき、駆動負担を減らせるので好ましい。
また、上述のズームレンズは、射出瞳を像面から遠くにしやすいものである。そのため、上述の何れかのズームレンズと、そのズームレンズの像側に配置され、ズームレンズにより形成された像を電気信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置とすることが好ましい。
CCDやCMOSといった撮像素子は、受光面に対して光線が斜めに入射すると光量不足や色シェーディングが起こりやすいが、射出瞳を受光面から離すことで解決できる。
上述の構成を複数同時に満足させることがより好ましい。
本発明によれば、レンズ面の形状工夫により、各レンズ群の厚みを抑えやすく、第3レンズ群でのフォーカス移動のスペースの確保も行いやすく、沈胴時の厚みを抑えやすい、小型のズームレンズを提供することができる。
以下、本発明のズームレンズの実施例1〜8について説明する。実施例1〜8の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図をそれぞれ図1〜図8に示す。各図中、第1レンズ群はG1、明るさ絞りはS、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、光学的ローパスフィルターはF、電子撮像素子(CCDやCMOS)のカバーガラスはC、像面(電子撮像素子の受光面)はIで示してある。なお、近赤外シャープカットコートについては、例えば光学的ローパスフィルターFに直接コートを施こしてもよく、また、別に赤外カット吸収フィルターを配置してもよく、あるいは、カバーガラスCの表面に波長域制限用の多層膜を施したものを用いてもよい。
実施例1のズームレンズは、図1に示すように、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群G2、正屈折力の第3レンズ群G3から構成されており、明るさ絞りSはその開口に第2レンズ群G2の最も物体側の面が入り込むように配置されている。広角端から望遠端への変倍をする際には、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。明るさ絞りSと第2レンズ群G2は一体に第1レンズ群G1との間隔を縮めながら物体側に単調に移動する。第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。フォーカシングは第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて行う。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚接合レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。明るさ絞りSは第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面より像側に位置する。なお、第3レンズ群G3の単レンズはプラスチックレンズからなっている。
非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの像側の面、第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面と最も像側の面、第3レンズ群G3の正メニスカスレンズの物体側の面の4面に用いている。
実施例2のズームレンズは、図2に示すように、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群G2、正屈折力の第3レンズ群G3から構成されており、明るさ絞りSはその開口に第2レンズ群G2の最も物体側の面が入り込むように配置されている。広角端から望遠端への変倍をする際には、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。明るさ絞りSと第2レンズ群G2は一体に第1レンズ群G1との間隔を縮めながら物体側に単調に移動する。第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広角端から中間状態までは若干縮め、中間状態から望遠端にかけて広げながら物体側に移動する。フォーカシングは第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて行う。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚接合レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。明るさ絞りSは第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面より像側に位置する。なお、第3レンズ群G3の単レンズはプラスチックレンズからなっている。
非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの像側の面、第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面と最も像側の面、第3レンズ群G3の正メニスカスレンズの物体側の面の4面に用いている。
実施例3のズームレンズは、図3に示すように、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群G2、正屈折力の第3レンズ群G3から構成されており、明るさ絞りSはその開口に第2レンズ群G2の最も物体側の面が入り込むように配置されている。広角端から望遠端への変倍をする際には、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。明るさ絞りSと第2レンズ群G2は一体に第1レンズ群G1との間隔を縮めながら物体側に単調に移動する。第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広角端から中間状態までは広げながら、中間状態から望遠端にかけては若干縮めながら物体側に移動する。フォーカシングは第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて行う。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第2レンズ群G2は、両凸正レンズと両凹負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚接合レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。明るさ絞りSは第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面より像側に位置する。なお、第3レンズ群G3の単レンズはプラスチックレンズからなっている。
非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの像側の面、第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面と最も像側の面、第3レンズ群G3の正メニスカスレンズの両面の5面に用いている。
実施例4のズームレンズは、図4に示すように、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群G2、正屈折力の第3レンズ群G3から構成されており、明るさ絞りSはその開口に第2レンズ群G2の最も物体側の面が入り込むように配置されている。広角端から望遠端への変倍をする際には、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端の位置より若干像側に位置する。明るさ絞りSと第2レンズ群G2は一体に第1レンズ群G1との間隔を縮めながら物体側に単調に移動する。第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を縮めながら物体側に移動する。フォーカシングは第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて行う。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚接合レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。明るさ絞りSは第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面より像側に位置する。なお、第3レンズ群G3の単レンズはプラスチックレンズからなっている。
非球面は、第1レンズ群G1の両凹負レンズの像側の面、第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面と最も像側の面、第3レンズ群G3の正メニスカスレンズの両面の5面に用いている。
実施例5のズームレンズは、図5に示すように、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群G2、正屈折力の第3レンズ群G3から構成されており、明るさ絞りSはその開口に第2レンズ群G2の最も物体側の面が入り込むように配置されている。広角端から望遠端への変倍をする際には、第1レンズ群G1は像側へ移動する。明るさ絞りSと第2レンズ群G2は一体に第1レンズ群G1との間隔を縮めながら物体側に移動する。第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広角端から中間状態までは若干広げ、中間状態から望遠端にかけて若干縮めながら物体側に移動する。フォーカシングは第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて行う。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第2レンズ群G2は、両凸正レンズと両凹負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚接合レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。明るさ絞りSは第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面より像側に位置する。なお、第3レンズ群G3の単レンズはプラスチックレンズからなっている。
非球面は、第1レンズ群G1の両凹負レンズの像側の面、第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面と最も像側の面、第3レンズ群G3の正メニスカスレンズの物体側の面の4面に用いている。
実施例6のズームレンズは、図6に示すように、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群G2、正屈折力の第3レンズ群G3から構成されており、明るさ絞りSはその開口に第2レンズ群G2の最も物体側の面が入り込むように配置されている。広角端から望遠端への変倍をする際には、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。明るさ絞りSと第2レンズ群G2は一体に第1レンズ群G1との間隔を縮めながら物体側に単調に移動する。第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。フォーカシングは第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて行う。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第2レンズ群G2は、両凸正レンズと両凹負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚接合レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。明るさ絞りSは第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面より像側に位置する。なお、第3レンズ群G3の単レンズはプラスチックレンズからなっている。
非球面は、第1レンズ群G1の両凹負レンズの像側の面、第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面と最も像側の面の3面に用いている。
実施例7のズームレンズは、図7に示すように、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群G2、正屈折力の第3レンズ群G3から構成されており、明るさ絞りSはその開口に第2レンズ群G2の最も物体側の面が入り込むように配置されている。広角端から望遠端への変倍をする際には、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。明るさ絞りSと第2レンズ群G2は一体に第1レンズ群G1との間隔を縮めながら物体側に単調に移動する。第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。フォーカシングは第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて行う。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚接合レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。明るさ絞りSは第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面より像側に位置する。なお、第3レンズ群G3の単レンズはプラスチックレンズからなっている。
非球面は、第1レンズ群G1の両凹負レンズの像側の面、第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面と最も像側の面、第3レンズ群G3の正メニスカスレンズの物体側の面の4面に用いている。
実施例8のズームレンズは、図8に示すように、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群G2、正屈折力の第3レンズ群G3から構成されており、明るさ絞りSはその開口に第2レンズ群G2の最も物体側の面が入り込むように配置されている。広角端から望遠端への変倍をする際には、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。明るさ絞りSと第2レンズ群G2は一体に第1レンズ群G1との間隔を縮めながら物体側に単調に移動する。第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。フォーカシングは第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて行う。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚接合レンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズ1枚からなる。明るさ絞りSは第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面より像側に位置する。なお、第3レンズ群G3の単レンズはプラスチックレンズからなっている。
非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの像側の面、第2レンズ群G2の3枚接合レンズの最も物体側の面と最も像側の面、第3レンズ群G3の両凸正レンズの物体側の面の4面に用いている。
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、fは全系焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、WEは広角端、STは中間状態、TEは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A4 4 +A6 6 +A8 8 +A1010
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。

実施例1
1 = 23.249 d1 = 1.00 nd1 =1.80610 νd1 =40.92
2 = 4.545 (非球面) d2 = 1.68
3 = 6.745 d3 = 1.62 nd2 =2.00069 νd2 =25.46
4 = 10.000 d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = -0.50
6 = 4.591 (非球面) d6 = 1.98 nd3 =1.80610 νd3 =40.92
7 = 50.000 d7 = 0.55 nd4 =1.74000 νd4 =28.30
8 = 3.147 d8 = 1.75 nd5 =1.58313 νd5 =59.38
9 = 8.300 (非球面) d9 = (可変)
10= 11.436 (非球面) d10= 1.20 nd6 =1.52511 νd6 =56.22
11= 85.514 d11= (可変)
12= ∞ d12= 0.50 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
13= ∞ d13= 0.50
14= ∞ d14= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
15= ∞ d15= 0.40
16= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -1.069
4 = 9.82367×10-4
6 = 6.13229×10-6
8 = 4.16082×10-7
10= -1.47859×10-9
第6面
K = -1.111
4 = 1.36092×10-3
6 = 2.46840×10-5
8 = 1.69262×10-6
10= -1.16420×10-7
第9面
K = 0.000
4 = 3.53310×10-3
6 = 2.64589×10-4
8 = 2.99098×10-5
10= 2.87001×10-6
第10面
K = 0.000
4 = -2.73474×10-4
6 = 2.44609×10-5
8 = 0
10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.62 12.74 19.12
NO 3.44 4.57 5.76
2ω(°) 62.35 33.53 22.54
4 12.85 4.04 0.90
9 3.39 3.50 4.15
11 5.08 9.49 13.99 。

実施例2
1 = 23.044 d1 = 1.00 nd1 =1.80610 νd1 =40.92
2 = 4.637 (非球面) d2 = 1.67
3 = 6.786 d3 = 1.58 nd2 =2.00069 νd2 =25.46
4 = 10.000 d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = -0.50
6 = 4.414 (非球面) d6 = 2.63 nd3 =1.74320 νd3 =49.34
7 = 10.000 d7 = 0.50 nd4 =1.80518 νd4 =25.42
8 = 3.572 d8 = 1.06 nd5 =1.58313 νd5 =59.38
9 = 9.779 (非球面) d9 = (可変)
10= 12.767 (非球面) d10= 1.20 nd6 =1.52511 νd6 =56.22
11= 450.005 d11= (可変)
12= ∞ d12= 0.50 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
13= ∞ d13= 0.50
14= ∞ d14= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
15= ∞ d15= 0.40
16= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -1.086
4 = 9.62928×10-4
6 = 5.95705×10-6
8 = 3.29554×10-7
10= 1.16736×10-9
第6面
K = -0.954
4 = 1.31409×10-3
6 = 2.98474×10-5
8 = 4.67221×10-6
10= -3.77040×10-7
第9面
K = 0.000
4 = 3.73309×10-3
6 = 5.31664×10-4
8 = -3.88576×10-5
10= 1.32383×10-5
第10面
K = 0.000
4 = -2.15582×10-4
6 = 2.64093×10-5
8 = 0
10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.61 12.69 19.12
NO 3.48 4.60 5.79
2ω(°) 62.44 33.68 22.55
4 13.28 4.15 0.90
9 3.16 3.09 3.96
11 5.29 9.64 13.97 。

実施例3
1 = 157.020 d1 = 1.00 nd1 =1.80610 νd1 =40.92
2 = 4.547 (非球面) d2 = 1.05
3 = 6.272 d3 = 2.20 nd2 =1.80810 νd2 =22.76
4 = 13.255 d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = -0.45
6 = 3.721 (非球面) d6 = 1.40 nd3 =1.74320 νd3 =49.34
7 = -7358.609 d7 = 0.50 nd4 =1.68893 νd4 =31.07
8 = 3.002 d8 = 1.19 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
9 = 6.657 (非球面) d9 = (可変)
10= 11.922 (非球面) d10= 1.10 nd6 =1.52511 νd6 =56.23
11= 30423.657 (非球面) d11= (可変)
12= ∞ d12= 0.50 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
13= ∞ d13= 0.50
14= ∞ d14= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
15= ∞ d15= 0.49
16= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -0.273
4 = -4.57253×10-5
6 = -8.76429×10-6
8 = 2.14403×10-8
10= -2.20356×10-8
第6面
K = -0.978
4 = 2.62235×10-3
6 = 5.71552×10-5
8 = 1.38662×10-5
10= -7.25720×10-8
第9面
K = 0.000
4 = 7.42985×10-3
6 = 6.75400×10-4
8 = 1.92625×10-4
10= 1.93182×10-5
第10面
K = 0.000
4 = 5.04258×10-4
6 = 2.09830×10-4
8 = 1.45376×10-5
10= 2.75747×10-6
第11面
K = 0.000
4 = 4.21538×10-4
6 = 1.53746×10-4
8 = 4.60241×10-6
10= 4.35430×10-6
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 5.96 9.94 17.14
NO 3.41 4.28 5.79
2ω(°) 72.71 43.42 25.23
4 10.66 4.78 0.95
9 2.66 3.12 3.06
11 5.40 8.27 13.96 。

実施例4
1 = -2679.606 d1 = 1.00 nd1 =1.80610 νd1 =40.92
2 = 3.719 (非球面) d2 = 1.02
3 = 5.756 d3 = 2.10 nd2 =1.84666 νd2 =23.78
4 = 13.814 d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = -0.50
6 = 3.765 (非球面) d6 = 1.00 nd3 =1.80610 νd3 =40.92
7 = 15.152 d7 = 0.50 nd4 =1.76182 νd4 =26.52
8 = 3.002 d8 = 1.88 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
9 = 12.981 (非球面) d9 = (可変)
10= 6.725 (非球面) d10= 1.00 nd6 =1.52511 νd6 =56.23
11= 13.188 (非球面) d11= (可変)
12= ∞ d12= 0.50 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
13= ∞ d13= 0.50
14= ∞ d14= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
15= ∞ d15= 0.37
16= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -0.809
4 = 8.14420×10-4
6 = 2.31684×10-6
8 = -2.63770×10-8
10= 0
第6面
K = -0.759
4 = 1.33919×10-3
6 = 7.55420×10-5
8 = 1.15979×10-6
10= 3.88227×10-7
第9面
K = 0.000
4 = 2.77245×10-3
6 = 6.32079×10-4
8 = -5.51581×10-5
10= 2.88512×10-5
第10面
K = 0.000
4 = -2.56927×10-3
6 = -1.07060×10-4
8 = 2.26819×10-5
10= 9.93781×10-7
第11面
K = 0.000
4 = -3.97145×10-4
6 = -1.29520×10-5
8 = -1.87201×10-6
10= 2.25706×10-6
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 5.23 10.00 15.17
NO 3.37 4.57 5.90
2ω(°) 79.23 42.60 28.30
4 8.86 3.04 0.90
9 2.16 1.72 1.50
11 4.93 9.12 13.44 。

実施例5
1 = -90.942 d1 = 1.00 nd1 =1.80610 νd1 =40.92
2 = 7.169 (非球面) d2 = 1.83
3 = 10.422 d3 = 2.00 nd2 =1.92286 νd2 =20.88
4 = 19.732 d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = -0.60
6 = 5.900 (非球面) d6 = 2.79 nd3 =1.80610 νd3 =40.92
7 = -12.401 d7 = 0.50 nd4 =1.84666 νd4 =23.78
8 = 10.000 d8 = 2.53 nd5 =1.56384 νd5 =60.67
9 = 9.115 (非球面) d9 = (可変)
10= 8.153 (非球面) d10= 1.60 nd6 =1.52542 νd6 =55.78
11= 21.385 d11= (可変)
12= ∞ d12= 0.60 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
13= ∞ d13= 0.60
14= ∞ d14= 0.60 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
15= ∞ d15= 0.54
16= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = 0.030
4 = -1.16119×10-4
6 = -5.00701×10-6
8 = 7.43004×10-8
10= -3.22200×10-9
第6面
K = -0.049
4 = -2.15050×10-5
6 = -1.31222×10-6
8 = 3.25383×10-7
10= -1.30109×10-8
第9面
K = 2.486
4 = 1.57249×10-3
6 = 5.61721×10-5
8 = 9.99343×10-6
10= 3.83442×10-7
第10面
K = -0.687
4 = -2.13415×10-4
6 = -1.43124×10-7
8 = 1.44820×10-6
10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 7.29 8.94 21.00
NO 2.85 3.09 4.80
2ω(°) 73.61 58.94 24.72
4 14.35 10.58 1.00
9 2.73 2.77 2.56
11 6.26 7.49 16.62 。

実施例6
1 = -120.395 d1 = 1.00 nd1 =1.80610 νd1 =40.92
2 = 7.653 (非球面) d2 = 1.60
3 = 10.272 d3 = 1.60 nd2 =1.92286 νd2 =20.88
4 = 19.021 d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = -0.60
6 = 6.092 (非球面) d6 = 2.70 nd3 =1.80610 νd3 =40.92
7 = -8.957 d7 = 0.50 nd4 =1.67270 νd4 =32.10
8 = 3.826 d8 = 2.00 nd5 =1.49700 νd5 =81.54
9 = 9.512 (非球面) d9 = (可変)
10= 14.529 d10= 1.60 nd6 =1.51633 νd6 =64.14
11= 507.947 d11= (可変)
12= ∞ d12= 0.60 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
13= ∞ d13= 0.60
14= ∞ d14= 0.60 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
15= ∞ d15= 0.53
16= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -0.481
4 = 5.33432×10-5
6 = 1.31789×10-6
8 = -1.87256×10-8
10= -4.79094×10-11
第6面
K = -0.117
4 = -9.87240×10-5
6 = -5.15054×10-6
8 = 1.80533×10-7
10= -2.13356×10-8
第9面
K = -0.377
4 = 1.63400×10-3
6 = 3.97670×10-5
8 = 2.09267×10-6
10= 1.70358×10-7
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 7.79 13.20 22.41
NO 2.85 3.54 4.73
2ω(°) 69.06 39.58 23.41
4 15.60 6.42 1.00
9 3.96 4.68 7.13
11 6.15 9.71 15.76 。

実施例7
1 = -55.947 d1 = 0.90 nd1 =1.80610 νd1 =40.92
2 = 6.646 (非球面) d2 = 1.62
3 = 11.161 d3 = 1.82 nd2 =2.00069 νd2 =25.46
4 = 30.512 d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = -0.67
6 = 5.808 (非球面) d6 = 3.51 nd3 =1.74320 νd3 =49.34
7 = 16.319 d7 = 0.60 nd4 =1.84666 νd4 =23.78
8 = 5.200 d8 = 1.36 nd5 =1.58313 νd5 =59.38
9 = 26.430 (非球面) d9 = (可変)
10= 24.745 (非球面) d10= 1.24 nd6 =1.52542 νd6 =55.78
11= 7929.558 d11= (可変)
12= ∞ d12= 0.50 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
13= ∞ d13= 0.50
14= ∞ d14= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
15= ∞ d15= 0.45
16= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -3.702
4 = 1.29210×10-3
6 = -2.94031×10-5
8 = 6.63852×10-7
10= -7.48401×10-9
第6面
K = -2.011
4 = 1.29270×10-3
6 = -8.81428×10-6
8 = 1.57107×10-6
10= -3.88466×10-8
第9面
K = 0.000
4 = 1.94125×10-3
6 = 3.03189×10-5
8 = 1.16357×10-5
10= 1.55401×10-7
第10面
K = 0.000
4 = -1.01517×10-4
6 = 5.70765×10-6
8 = 0
10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 7.51 14.60 21.63
NO 2.88 3.86 4.84
2ω(°) 70.01 35.27 23.89
4 15.42 4.74 1.07
9 4.10 4.19 4.41
11 6.29 11.60 16.79 。

実施例8
1 = 50.852 d1 = 0.90 nd1 =1.80610 νd1 =40.92
2 = 5.799 (非球面) d2 = 1.89
3 = 9.201 d3 = 1.76 nd2 =2.00069 νd2 =25.46
4 = 16.258 d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = -0.60
6 = 5.636 (非球面) d6 = 2.63 nd3 =1.74320 νd3 =49.34
7 = 11.974 d7 = 1.71 nd4 =1.80518 νd4 =25.42
8 = 4.090 d8 = 1.25 nd5 =1.58313 νd5 =59.38
9 = 13.539 (非球面) d9 = (可変)
10= 18.182 (非球面) d10= 1.50 nd6 =1.52542 νd6 =55.78
11= -61.937 d11= (可変)
12= ∞ d12= 0.50 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
13= ∞ d13= 0.50
14= ∞ d14= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
15= ∞ d15= 0.47
16= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -1.118
4 = 4.40772×10-4
6 = -1.79165×10-7
8 = 6.84992×10-8
10= -4.27115×10-10
第6面
K = -0.831
4 = 5.53954×10-4
6 = -6.08508×10-7
8 = 1.25836×10-6
10= -3.07335×10-8
第9面
K = 0.000
4 = 1.86701×10-3
6 = 9.48986×10-5
8 = -1.36654×10-7
10= 1.56679×10-6
第10面
K = 0.000
4 = -7.43754×10-5
6 = 7.82756×10-6
8 = 0
10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 7.90 15.23 22.84
NO 2.97 3.93 4.95
2ω(°) 62.52 33.69 22.70
4 16.00 4.96 1.00
9 3.47 3.89 5.15
11 7.21 12.48 17.95 。
以上の実施例1〜8の無限遠物点合焦時の収差図をそれぞれ図9〜図16に示す。これらの収差図において、(a)は広角端、(b)は中間状態、(c)は望遠端における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。各図中、“ω”は半画角(°)を示す。
次に、上記各実施例における条件式(1)〜(9)の値を下記に示す。
実施例 1 2 3 4 5 6 7 8
条件式(1) 2.18 2.27 3.56 3.67 3.34 3.12 5.25 2.88
条件式(2) 0.73 0.77 0.56 1.93 1.12 0.65 1.07 0.74
条件式(3) 2.001 2.001 1.816 1.847 1.923 1.923 2.001 2.001
条件式(4) 0.12 0.12 0.07 -0.13 -0.02 0.41 0.04 0.21
条件式(5) 1.58 1.56 1.63 1.69 1.63 1.63 1.60 1.62
条件式(6) 3.78 3.78 3.80 4.74 3.30 3.71 6.29 3.41
条件式(7) -1.80 -1.87 -1.63 -1.52 -1.83 -1.87 -1.91 -1.90
条件式(8) 1.35 1.31 1.44 1.64 1.42 1.23 1.41 1.37
条件式(9) 2.89 2.89 2.88 2.90 2.88 2.88 2.88 2.89
ところで、本発明のズームレンズを用いたときに、像の歪曲は電気的にデジタル補正する。以下に、像の歪曲をデジタル補正するための基本的概念について説明する。
例えば、図17に示すように、光軸と撮像面との交点を中心として有効撮像面の長辺に内接する半径Rの円周上(像高)での倍率を固定し、この円周を補正の基準とする。そして、それ以外の任意の半径r(ω)の円周上(像高)の各点を略放射方向に移動させて、半径r' (ω)となるように同心円状に移動させることで補正する。例えば、図17において、半径Rの円の内側に位置する任意の半径r1 (ω)の円周上の点P1 は、円の中心に向けて補正すべき半径r1'(ω)円周上の点P2 に移動させる。また、半径Rの円の外側に位置する任意の半径r2 (ω)の円周上の点Q1 は、円の中心から離れる方向に向けて補正すべき半径r2'(ω)円周上の点Q2 に移動させる。ここで、r' (ω)は次のように表わすことができる。
r' (ω)=αftanω (0≦α≦1)
ただし、ωは被写体半画角、fは結像光学系(本発明では、ズームレンズ)の焦点距離である。
ここで、前記半径Rの円上(像高)に対応する理想像高をYとすると、
α=R/Y=R/ftanω
となる。
光学系は、理想的には、光軸に対して回転対称であり、すなわち歪曲収差も光軸に対して回転対称に発生する。したがって、上述のように、光学的に発生した歪曲収差を電気的に補正する場合には、再現画像上で光軸と撮像面との交点を中心とした有効撮像面の長辺に内接する半径Rの円の円周上(像高)の倍率を固定して、それ以外の半径r(ω)の円周上(像高)の各点を略放射方向に移動させて、半径r' (ω)となるように同心円状に移動させることで補正することができれば、データ量や演算量の点で有利と考えられる。
ところが、光学像は、電子撮像素子で撮像された時点で(サンプリングのため)連続量ではなくなる。したがって、厳密には光学像上に描かれる上記半径Rの円も、電子撮像素子上の画素が放射状に配列されていない限り正確な円ではなくなる。つまり、離散的座標点毎に表わされる画像データの形状補正においては、上記倍率を固定できる円は存在しない。そこで、各画素(Xi ,Yj )毎に、移動先の座標(Xi ' ,Yj ' )を決める方法を用いるのがよい。なお、座標(Xi ' ,Yj ' )に(Xi ,Yj )の2点以上が移動してきた場合には、各画素が有する値の平均値をとる。また、移動してくる点がない場合には、周囲のいくつかの画素の座標(Xi ' ,Yj ' )の値を用いて補間すればよい。
このような方法は、特にズームレンズが有する電子撮像装置において光学系や電子撮像素子の製造誤差等のために光軸に対して歪みが著しく、前記光学像上に描かれる上記半径Rの円が非対称になった場合の補正に有効である。また、撮像素子あるいは各種出力装置において信号を画像に再現する際に幾何学的歪み等が発生する場合等の補正に有効である。
本発明の電子撮像装置では、補正量r' (ω)−r(ω)を計算するために、r(ω)すなわち半画角と像高との関係、あるいは、実像高rと理想像高r' /αとの関係が、電子撮像装置に内蔵された記録媒体に記録されている構成としてもよい。
なお、歪曲補正後の画像が短辺方向の両端において光量が極端に不足することのないようにするには、前記半径Rが、次の条件式を満足するのがよい。
0≦R≦0.6Ls
ただし、Ls は有効撮像面の短辺の長さである。
好ましくは、前記半径Rは、次の条件式を満足するのがよい。
0.3Ls ≦R≦0.6Ls
さらには、前記半径Rは、略有効撮像面の短辺方向の内接円の半径に一致させるのが最も有利である。なお、半径R=0の近傍、すなわち、軸上近傍において倍率を固定した補正の場合は、実質画像数の面で若干の不利があるが、広角化しても小型化にするための効果は確保できる。
なお、補正が必要な焦点距離区間については、いくつかの焦点ゾーンに分割する。そして、該分割された焦点ゾーン内の望遠端近傍で略
r' (ω)=αftanω
を満足する補正結果が得られる場合と同じ補正量で補正してもよい。ただし、その場合、分割された焦点ゾーン内の広角端において樽型歪曲量がある程度残存してしまう。また、分割ゾーン数を増加させてしまうと、補正のために必要な固有データを記録媒体に余計に保有する必要が生じあまり好ましくない。そこで、分割された焦点ゾーン内の各焦点距離に関連した1つ又は数個の係数を予め算出しておく。この係数は、シミュレーションや実機による測定に基づいて決定しておけばよい。そして、前記分割されたゾーン内の望遠鏡近傍で略
r' (ω)=αftanω
を満足する補正結果が得られる場合の補正量を算出し、この補正量に対して焦点距離毎に前記係数を一律に掛けて最終的な補正量にしてもよい。
ところで、無限遠物体を結像させて得られた像に歪曲がない場合は、
f=y/tanω
が成立する。ただし、yは像点の光軸からの高さ(像高)、fは結像系(本発明ではズームレンズ)の焦点距離、ωは撮像面上の中心からyの位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度(被写体半画角)である。
結像系に樽型の歪曲収差がある場合は、
f>y/tanω
となる。つまり、結像系の焦点距離fと、像高yとを一定とすると、ωの値は大きくなる。
図18〜図20は、以上のようなズームレンズを撮影光学系41に組み込んだ本発明によるデジタルカメラの構成の概念図を示す。図18はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図19は同後方正面図、図20はデジタルカメラ40の構成を示す模式的な断面図である。ただし、図18と図20においては、撮影光学系41の非沈胴時を示している。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42上に位置する撮影光学系41、ファインダー用光路44上に位置するファインダー光学系43、シャッターボタン45、フラッシュ46、液晶表示モニター47、焦点距離変更ボタン61、設定変更スイッチ62等を含み、撮影光学系41の沈胴時には、カバー60をスライドすることにより、撮影光学系41とファインダー光学系43とフラッシュ46はそのカバー60で覆われる。そして、カバー60を開いてカメラ40を撮影状態に設定すると、撮影光学系41は図20の非沈胴状態になり、カメラ40の上部に配置されたシャッターボタン45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1のズームレンズを通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、波長域制限コートを施したローパスフィルターFとカバーガラスCを介してCCD49の撮像面(光電変換面)上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。ファインダー用対物光学系53は、複数のレンズ群(図の場合は3群)と正立プリズム55a、55b、55cからなる正立プリズム系55とから構成され、撮影光学系41のズームレンズに連動して焦点距離が変化するズーム光学系からなり、このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材である正立プリズム系55の視野枠57上に形成される。この正立プリズム系55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、接眼光学系59の射出側にカバー部材50が配置されている。
図21は、上記デジタルカメラ40の主要部の内部回路の構成ブロック図である。なお、以下の説明では、上記の処理手段51は例えばCDS/ADC部24、一時記憶メモリ17、画像処理部18等からなり、記憶手段52は例えば記憶媒体部19等からなる。
図21に示すように、デジタルカメラ40は、操作部12と、この操作部12に接続された制御部13と、この制御部13の制御信号出力ポートにバス14及び15を介して接続された撮像駆動回路16並びに一時記憶メモリ17、画像処理部18、記憶媒体部19、表示部20、及び設定情報記憶メモリ部21を備えている。
上記の一時記憶メモリ17、画像処理部18、記憶媒体部19、表示部20、及び設定情報記憶メモリ部21はバス22を介して相互にデータの入力又は出力が可能なように構成され、また、撮像駆動回路16には、CCD49とCDS/ADC部24が接続されている。
操作部12は各種の入力ボタンやスイッチを備え、これらの入力ボタンやスイッチを介して外部(カメラ使用者)から入力されるイベント情報を制御部に通知する回路である。制御部13は、例えばCPU等からなる中央演算処理装置であり、不図示のプログラムメモリを内蔵し、そのプログラムメモリに格納されているプログラムにしたがって、操作部12を介してカメラ使用者から入力される指示命令を受けてデジタルカメラ40全体を制御する回路である。
CCD49は、本発明による撮影光学系41を介して形成された物体像を受光する。CCD49は、撮像駆動回路16により駆動制御され、その物体像の各画素ごとの光量を電気信号に変換してCDS/ADC部24に出力する撮像素子である。
CDS/ADC部24は、CCD49から入力する電気信号を増幅しかつアナログ/デジタル変換を行って、この増幅とデジタル変換を行っただけの映像生データ(ベイヤーデータ、以下RAWデータという。)を一時記憶メモリ17に出力する回路である。
一時記憶メモリ17は、例えばSDRAM等からなるバッファであり、CDS/ADC部24から出力される上記RAWデータを一時的に記憶するメモリ装置である。画像処理部18は、一時記憶メモリ17に記憶されたRAWデータ又は記憶媒体部19に記憶されているRAWデータを読み出して、制御部13から指定された画質パラメータに基づいて歪曲収差補正を含む各種画像処理を電気的に行う回路である。
記録媒体部19は、例えばフラッシュメモリ等からなるカード型又はスティック型の記録媒体を着脱自在に装着して、それらカード型又はスティック型のフラッシュメモリに、一時記憶メモリ17から転送されるRAWデータや画像処理部18で画像処理された画像データを記録して保持する装置の制御回路である。
表示部20は、液晶表示モニター47を備え、その液晶表示モニター47に画像や操作メニュー等を表示する回路である。設定情報記憶メモリ部21には、予め各種の画質パラメータが格納されているROM部と、そのROM部から読み出された画質パラメータの中から操作部12の入力操作によって選択された画質パラメータを記憶するRAM部が備えられている。設定情報記憶メモリ部21は、それらのメモリへの入出力を制御する回路である。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が、本発明により、十分な広角域を有し、コンパクトな構成としながら、高変倍で全変倍域で結像性能が極めて安定的であるので、高性能・小型化・広角化が実現できる。そして、広角側、望遠側での速い合焦動作が可能となる。
本発明は、以上のような一般的な被写体を撮影する所謂コンパクトデジタルカメラだけでなく、広い画角が必要な監視カメラや、レンズ交換式のカメラに適用してもよい。
本発明のズームレンズの実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図である。 本発明のズームレンズの実施例2の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例3の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例4の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例5の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例6の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例7の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例8の図1と同様の図である。 実施例1の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例2の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例3の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例4の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例5の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例6の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例7の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例8の無限遠物点合焦時の収差図である。 像の歪曲をデジタル補正するための基本的概念を説明するための図である。 本発明によるデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。 図18のデジタルカメラの後方斜視図である。 図18のデジタルカメラの断面図である。 図18のデジタルカメラの主要部の内部回路の構成ブロック図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
S…明るさ絞り
F…光学的ローパスフィルター
C…カバーガラス
I…像面
E…観察者眼球
12…操作部
13…制御部
14、15…バス
16…撮像駆動回路
17…一時記憶メモリ
18…画像処理部
19…記憶媒体部
20…表示部
21…設定情報記憶メモリ部
22…バス
24…CDS/ADC部
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッターボタン
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…正立プリズム系
55a、55b、55c…正立プリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
60…カバー
61…焦点距離変更ボタン
62…設定変更スイッチ

Claims (16)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群と、正の屈折力を持つ第3レンズ群とからなり、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が狭くなり、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群は物体側にのみ移動し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、1 枚の正レンズとからなり、前記第3レンズ群は1枚の正レンズからなり、
    前記ズームレンズ中の光軸上にて空気に接するレンズ面は、最も物体側のレンズ面を除き、何れもレンズ面頂よりも像側に近軸曲率中心を持つレンズ面であることを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記最も物体側のレンズ面は、像側に近軸曲率中心を持つレンズ面であることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
  3. 前記最も物体側のレンズ面は、物体側に近軸曲率中心を持つレンズ面であることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
  4. 物体側から順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群と、正の屈折力を持つ第3レンズ群とからなり、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が狭くなり、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群は物体側にのみ移動し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、1 枚の正レンズとからなり、前記第3レンズ群は1枚の正レンズからなり、
    前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面は像側に凹の面であり、
    前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面は物体側に凸の面であり、
    前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面は像側に凹の面であり、
    前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面は物体側に凸の面であり、
    以下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
    1.0<RG1I /RG2O <6.0 ・・・(1)
    0.5<RG2I /RG3O <3.0 ・・・(2)
    ただし、RG1I は第1レンズ群の最も像側のレンズ面の近軸曲率半径、
    G2O は第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の近軸曲率半径、
    G2I は第2レンズ群の最も像側のレンズ面の近軸曲率半径、
    G3O は第3レンズ群の最も物体側のレンズ面の近軸曲率半径
    である。
  5. 前記第3レンズ群の光軸方向への移動によりフォーカシング動作を行うことを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載のズームレンズ。
  6. 前記第2レンズ群が光軸上で接合した複数のレンズからなる接合レンズを有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載のズームレンズ。
  7. 開口を持つ明るさ絞りを有し、前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面が、前記明るさ絞りの開口に入りこみ、前記明るさ絞りは変倍時に第2レンズ群と一体で移動することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載のズームレンズ。
  8. 前記第1レンズ群の前記正レンズの屈折率をn1pとするとき、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から7の何れか1項記載のズームレンズ。
    1p>1.9 ・・・(3)
  9. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から8の何れか1項記載のズームレンズ。
    −0.15<(D2 (t)−D2 (w))/fw <0.5 ・・・(4)
    ただし、D2 (w)は広角端での第2レンズ群と第3レンズ群との光軸上での間隔、
    2 (t)は望遠端での第2レンズ群と第3レンズ群との光軸上での間隔、
    w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
    である。
  10. 前記第2レンズ群が、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズの順で配置された接合トリプレットレンズからなることを特徴とする請求項1から9の何れか1項記載のズームレンズ。
  11. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から10の何れか1項記載のズームレンズ。
    1.5<Cj (t)/ft <1.8 ・・・(5)
    ただし、Cj (t)は望遠端でのズームレンズの最物体側面から像面までの軸上距離、
    t は望遠端でのズームレンズ全系の焦点距離、
    である。
  12. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から11の何れか1項記載のズームレンズ。
    3.0<f3 /fw <10 ・・・(6)
    ただし、f3 は第3レンズ群の焦点距離、
    w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
    である。
  13. 広角端から望遠端への変倍比が2.5以上であることを特徴とする請求項1から12の何れか1項記載のズームレンズ。
  14. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項13記載のズームレンズ。
    −2.2<(D1 (t)−D1 (w))/fw <−1.3 ・・・(7)
    1.1<(D3 (t)−D3 (w))/fw <1.9 ・・・(8)
    2.5<ft /fw <4.0 ・・・(9)
    ただし、D1 (w)は広角端での第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上での間隔、
    1 (t)は望遠端での第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上での間隔、
    3 (w)は広角端での第3レンズ群と像面との光軸上での間隔、
    3 (t)は望遠端での第3レンズ群と像面との光軸上での間隔、
    t は望遠端でのズームレンズ全系の焦点距離、
    w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
    である。
  15. 前記第3レンズ群のレンズはプラスチックレンズであることを特徴とする請求項1から14の何れか1項記載のズームレンズ。
  16. 請求項1から15の何れか1項記載のズームレンズと、そのズームレンズの像側に配置され、ズームレンズにより形成された像を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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