JP2007321641A - 船外機エンジンの吸気マニホールド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンカバー40により区画形成されるエンジンルームA内にエンジン2を収容し、共通のサージタンク31と複数の吸気管32,33,34,35からなる吸気マニホールド30を、エンジンブロックの一側面に沿って前後方向に延びるように配設し、各吸気管の開口を互いに間隔を開けて配置した船外機エンジンの吸気管で、吸気管の通路断面形状を、上下寸法が左右寸法よりも小さい横に扁平な断面形状とした船外機エンジンの吸気マニホールド。
【選択図】図3
Description
この状態で、エンジンのより高出力化を図るための断面を大きくすると、点火順序の続く気筒間の開口間の間隔が狭くなり、吸気干渉による影響で充分な出力が得られがたい。
吸気干渉を回避するため、気筒間の間隔を広げると高さ方向の寸法が大きくなり、吸気管、吸気マニホールドの大型化に繋がる。
本発明は、従来技術の以上の問題点に鑑み、これを解決すべくなされたものである。
また、各吸気管の通路断面形状を、上下寸法が左右寸法よりも小さい横に扁平な断面形状としたので、吸気管、開口の高さ方向寸法を減じることができ、吸気管、吸気マニホールドの高さ方向寸法への影響を軽減することができ、船外機の外形寸法のコンパクト化、船外機エンジンルーム内のスペースの合理的な確保を図ることができる。
図1は、船外機の全体を示す側面図であり、右舷側の側面図であって、内部機構の主なものを破線で示した図である。この図に従って船外機の構造の概略を説明する。
1は船外機であり、図の右側の矢印Frで示した方向を推進方向の前方とし、左側の矢印Rrで示した方向を後方とし、上部に配置したエンジン2をエンジンカバー40で覆っている。
エンジン2は、後方にシリンダヘッドカバー3bを備え、燃焼室3aを内頂部に有するシリンダヘッド3、シリンダ4a、ピストン4bを備える中間部のシリンダブロック4、クランクシャフト5aを内装した前方のクランクケース5を備える。
又エンジンの吸気サイレンサ6を設けた側には、エンジンの点火制御、或いは燃料噴射装置の制御を行う電子制御装置等の電装品基板を有する電装箱7(電装品)が設けられている。
図1で示されているように、推進方向前方寄り部分に吸気サイレンサ6を、これの後方で、推進方向後方寄り部分電装箱7が前後に配置されている。
エンジン2の周りは、エンジンカバー40で覆われており、エンジンカバー40は上下2分割カバーで構成され、上カバー42、下カバー43とからなり、前後のロック機構43,44で上下のカバー41,42は開閉自在に一体化されている。
これらのカバーでエンジン2を収容したエンジンルームを構成する。
また、17はエンジン2の上面に配設した発電機(ACG)、18はクランクシャフト5aの上方突出部とカムシャフト3cの上方突出部に設けた駆動・被動スプロケットをチエーンで結んだチエーン駆動機構、19はチエーン駆動機構18のカバー、20は発電機17のカバーである。
また、図4〜図6は吸気マニホールド単体の図で、図4は、吸気マニホールドの外観図、図5は吸気マニホールドの外側カバーの単体図、図6は図4の6−6線断面図である。
中間部32c,33c,34c,35cは、シリンダヘッドの吸気口が上下に4個配設されているので、上位のもの32dに対し下位のもの33d,34d,35dが順次下方に湾曲しており、上位のものを下位のものに比して外側方に膨出させ、吸気管長を等しく設定している。
外側部材130の外観を図3、図4で示し、外側部材130を取り外した内側部材230を図5で示している。図5で示した通り、内側部材230のサージタンク部31に相当する上流部の最上流部に31bは、前記した吸気サイレンサ6の空気出口の接続するスロットル弁装置21と接続する空気入口31cが設けられ、内外部材を一体化して形成した吸気マニホールド30内に空気(新気)を導入する。
尚図9において、22は電装部品でありリレースイッチからなり、トリム・チルトピストンシリンダ装置の正逆駆動用ポンプと電動モータのモータスイッチのリレースイッチであり、電気接点を含む電装部品である。23は燃料の水分離器であり、24は高圧燃料ポンプ、24aは高圧燃料ポンプのフィルタ、25はベーパーセパレータであり、6aは吸気サイレンサの空気取入口である。
また、吸気マニホールド30の最下位の吸気管35の中間部35cの屈曲部の下側のエンジン側面には、オイルフィルタ28が配設されており、29は燃料ポンプ、29aは燃料フィルタである。
通路36,37,38,39は内外の部材130,230の接合一体化構造であり、内外の座部で上下に区画された部分30a,30b,30c間に、通路36,37,38,39の最上流部の開口36a,37a,38a,39aが臨み、開口36a,37a,38a,39aの直前の上流部が吸気マニホールド30のサージタンク部31の内部空間に連通している。
この扁平断面形状は、吸気管32,33,34,35の最上流部〜上流部に設ければ良く、吸気管32,33,34,35の中間部〜下流部は扁平断面形状でも良く、また、真円或いは真円類似の形状で良く、要すればサージタンク部31なら各吸気管32〜35に分岐する部分を横長の扁平な楕円形状とする。
図5に示したように、燃焼室に接続されるポート部を構成する最下流部の開口部32d,33d,34d,35dは真円或いは真円類似の断面形状である。
従って、隣接する吸気管32,33,34,35の開口36a,37a,38a,39a間の相互干渉を防止し、サージタンク部31の吸気脈動を効果的に使えることができ、出力向上を図ることができる。
また、各吸気管32,33,34,35の通路断面形状を、上下寸法が左右寸法よりも小さい横に扁平な断面形状としたので、吸気管、開口の高さ方向寸法を減じることができ、吸気管、吸気マニホールドの高さ方向寸法への影響を軽減することができ、船外機の外形寸法のコンパクト化、船外機エンジンルーム内のスペースの合理的な確保を図ることができる。
上から第1シリンダのポート36a、第2シリンダのポート37a間の間隔をaを譲吉同様の間隔とし、第2シリンダのポート37a、第3シリンダのポート38a間の間隔bをこれよりも小さな間隔とし、第3シリンダのポート38a、第4シリンダのポート39a間の間隔cを上記した間隔aと同様に設定する。
従って、図7では図6に比較して開口間の高さ方向の寸法を一層減じることができ、吸気管、吸気マニホールドの高さ方向寸法への影響を一層軽減することができ、船外機の外形寸法の一層のコンパクト化、船外機エンジンルーム内のスペースの一層の合理的な確保を図ることができる。
Claims (1)
- エンジンカバーにより区画形成されるエンジンルーム内にエンジンを収容し、エンジンはシリンダヘッドを後寄りに、クランクケースを前寄りに、この間に複数のシリンダを上下に並列配置してなるシリンダブロックからなるエンジンブロックを備え、共通のサージタンクと複数の吸気管からなる吸気マニホールドを、エンジンブロックの一側面に沿って前後方向に延びるように配設し、各吸気管の開口を互いに間隔を開けて配置した船外機エンジンの吸気管において、
前記吸気管の通路断面形状を、上下寸法が左右寸法よりも小さい横に扁平な断面形状とした、
ことを特徴とする船外機エンジンの吸気マニホールド。
Priority Applications (2)
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2006
- 2006-05-31 JP JP2006152304A patent/JP2007321641A/ja active Pending
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