JP2007320403A - 車両用ヒンジ取付部のシール構造 - Google Patents

車両用ヒンジ取付部のシール構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ヒンジ取付部のシール材によるシール性能を向上させることができる車両用ヒンジ取付部のシール構造を得る。
【解決手段】ドアヒンジ22が取り付けられるフロントピラー12のピラーアウタパネル20の側壁部20Aに車両幅方向内側へ凹む凹部36を形成し、この凹部36にシーラ38を充填塗布することで、ピラーアウタパネル20とドアヒンジ22との間をシールしている。凹部36にシーラ38を充填塗布することにより、ドア開閉時に作用する剥離方向の荷重の一部を角度αのせん断方向で受けることができるので、塗膜割れを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ヒンジ取付部のシール構造に関する。
下記特許文献1には、フードヒンジのフードインナパネルへの取付部周縁に塗布されるシーラが割れるのを回避する技術が開示されている。簡単に説明すると、フードヒンジの取付板部の端部を屈曲させることでフードヒンジの取付板部とフードインナパネルとの間の隙間を広げ、シーラの充填量を増やし、シーラの弾性を高めるというものである。
実開平1−111872号公報
上記先行技術による場合、フード開閉時にフードヒンジの取付板部とフードインナパネルとの間に作用する剥離方向の相対変位をシーラがそのまま受けるかたちになるため、シーラとフードインナパネルとの接着面の角部に歪みが集中する。従って、フードヒンジの取付部を補強する等の対策が必要になり、重量増加及びコストアップ等を招く。
なお、上記先行技術では、フードヒンジの取付板部の端部を屈曲させて勾配を付けているが、元々フードヒンジの取付板部の屈曲部はラウンドしている(Rが付いている)ので、形状的にはそれほど変わらず、シーラの塗布量が若干増えたことによる弾性増加分に応じたシーラ割れ抑制効果しか期待できないものと思われる。
本発明は上記事実を考慮し、ヒンジ取付部のシール材によるシール性能を向上させることができる車両用ヒンジ取付部のシール構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両用ヒンジ取付部のシール構造は、車体開口部を開閉する開閉体をヒンジ部材を介してボディーパネルに回転可能に支持させた際に当該ヒンジ部材のボディーパネルへの取付部周縁にシール材が塗布され、開閉体の開閉時にヒンジ部材の取付部にボディーパネルから剥がれる方向への剥離荷重が作用する車両用ヒンジ取付部のシール構造であって、前記ボディーパネルにおける前記取付部とのシール面に、凹状又は凸状に形成されて開閉体の開閉時の操作荷重の一部をせん断荷重で受ける塗膜割れ抑制部を設けた、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両用ヒンジ取付部のシール構造において、前記塗膜割れ抑制部は、前記ボディーパネルにおける前記シール面に形成されて前記取付部配置側と反対方向へ凹む凹部である、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の車両用ヒンジ取付部のシール構造において、前記凹部は略円弧面として構成されており、当該凹部の中心から当該凹部の外端までのオフセット量が当該凹部の半径に略一致されており、かつ前記シール材の塗布部表面の周長が当該凹部の半径よりも長く設定されている、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、開閉体をヒンジ部材回りに開閉させることにより、車体開口部が開閉される。
ここで、本発明では、ボディーパネルのシール面に凹部又は凸部によって構成された塗膜割れ抑制部を設けたので、ヒンジ部材の取付部周縁に塗布されたシール材とボディーパネルのシール面との界面には、せん断荷重が作用する。つまり、従来は開閉体の開閉時の操作荷重はすべて剥離荷重としてシール材とボディーパネルのシール面との界面に作用していたが、本発明によれば前記界面に作用する荷重の一部がせん断荷重として作用する。従って、シール材の塗膜の角部に歪みが生じ難く、シール材の塗膜割れを効果的に抑制することができる。
請求項2記載の本発明によれば、ボディーパネルにおけるシール面にヒンジ部材の取付部配置側と反対方向へ凹む凹部が形成されており、かかる凹部によって塗膜割れ抑制部が構成されているので、成形が容易である。
請求項3記載の本発明によれば、凹部は略円弧面として構成されており、当該凹部の中心から当該凹部の外端までのオフセット量が当該凹部の半径に略一致されており、かつシール材の塗布部表面の周長が当該凹部の半径よりも長く設定されているので、シール材の塗膜はシール材の剥離方向へ弾性変形することができる。
以上説明したように、請求項1記載の車両用ヒンジ取付部のシール構造は、ヒンジ取付部のシール材によるシール性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用ヒンジ取付部のシール構造は、成形が容易であり、コストを抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用ヒンジ取付部のシール構造は、シール材の弾性変形量を増加させることができるので、より一層塗膜割れが生じ難くなるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両用ヒンジ取付部のシール構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図2に示されるように、車体側部10には、フロント側から順にフロントピラー12、センタピラー14、リヤピラー16が配設されている。図1には、フロントピラー12の下部側で水平に切断した際の水平断面図が示されている。この図に示されるように、フロントピラー12は、車室内側に配置されるピラーインナパネル18と、車室外側に配置される断面ハット形状のピラーアウタパネル20とによって閉断面構造に構成されている。
上記フロントピラー12のピラーアウタパネル20の所定位置には、平面視でL字状に形成されたドアヒンジ22が図示しない締結具等の固定手段によって取り付けられている。ドアヒンジ22は、ピラーアウタパネル20の側壁部20Aに面接触状態で配置される取付部22Aと、この取付部22Aの後端部からR形状の屈曲部22Bを介して車両幅方向外側へ屈曲された支持部22Cと、によって構成されている。
ドアヒンジ22の支持部22Cには、フロントサイドドア24の前端部が水平方向(車両幅方向)に揺動可能に支持されており、所謂スイング式のサイドドアを構成している。より具体的には、フロントサイドドア24は、車室内側に配置されるドアインナパネル26及び車室外側に配置されるドアアウタパネル28によって閉断面構造に構成されている。ドアインナパネル26の前壁部26Aはフロントピラー12のピラーアウタパネル20の後壁部20Bに対して平行に配置されており、更に前壁部26Aには車両前方側へ延出する略三角形状の支持プレート30が張り出されている。そして、この支持プレート30がドアヒンジ22の支持部22Cにボルト32及びナット(図示省略)によって揺動可能に支持される構造となっている。
ここで、図3に拡大して示されるように、本実施形態では、上記ピラーアウタパネル20の側壁部20Aにおいてドアヒンジ22の屈曲部22Bと隣接する部位に、平断面形状が略円弧形状(略半円形状)となるように車両幅方向内側(フロントピラー12の閉断面部34の断面内方)へ凹む塗膜割れ抑制部としての凹部36が形成されている。そして、この凹部36内にシール材としてのシーラ38が充填塗布されることにより、ピラーアウタパネル20の側壁部20Aの外側面20A’とドアヒンジ22の取付部22Aとの合わせ部40をシールしている。なお、車両側面視での凹部36の形成範囲は、ドアヒンジ22の全幅に亘る範囲とされている。
上記シール構造についてより詳細に説明すると、シーラ38が硬化した状態では、シーラ38の中心(凹部36の中心でもある)Oは、ドアヒンジ22の支持部22Cの後端面(界面)22C’と概ね同一平面上に位置されている。シーラ38とピラーアウタパネル20の側壁部20Aの外側面20A’とのシールエッジ42は、シーラ38の中心Oから車両後方側へ距離δだけオフセットされている。これにより、シーラ38の露出面である塗膜面38Aの弧長(周長)γは、シーラ38とドアヒンジ22の支持部22Cの後端面22C’とのシールエッジ44からシーラ38の中心Oまでの距離β(本実施形態の場合、この距離βは凹部36の半径rと略同じ)よりも長くなっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図3に示されるように、フロントサイドドア24がドアヒンジ22回りに開閉されると、その際にフロントサイドドア24からドアヒンジ22を介してピラーアウタパネル20に車両幅方向外側(剥離方向である矢印A方向)への相対変位が生じる。このため、従来構造であれば、シーラのシールエッジ(本実施形態のシールエッジ42に相当する部位)に歪みが集中し、シーラ割れが発生する可能性があり、それを回避するためにピラーアウタパネルの側壁部の車室内側の面に補強材を設定する等の必要があった。
しかし、本実施形態によれば、ピラーアウタパネル20の側壁部20Aに車両幅方向内側へ凹む半円形状の凹部36を設定し、この凹部36内にシーラ38を充填させることとしたので、シーラ38のシールエッジ42にはその接線方向(角度α)へのせん断荷重が作用する。つまり、従来はフロントサイドドアの開閉時の操作荷重はすべて剥離荷重としてシーラのシールエッジに作用していたが、本実施形態によれば、フロントサイドドア24の開閉操作荷重の一部をせん断荷重として受け止めることができる。一般に接合面は剥離荷重に弱く、せん断荷重に強いので、シールエッジ42はドア開閉操作荷重による剥離方向の相対変位に充分耐えることができる。従って、シーラ38のシールエッジ42に歪みが生じ難く、シーラ38の塗膜割れを効果的に抑制することができる。その結果、本実施形態によれば、ドアヒンジ22とピラーインナパネル18との接合部位のシーラ38によるシール性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、ピラーアウタパネル20の側壁部20Aに車両幅方向内側へ凹む凹部36を形成するという手法によって塗膜割れ抑制部を設定したので、成形が非常に容易である。従って、特別なコストアップも招かない。
さらに、本実施形態では、凹部36の平断面形状が略円弧面形状として構成されており、当該凹部36の中心(即ち、シーラ38の中心O)から当該凹部36の外端までのオフセット量(即ち、シーラ38の中心Oからシールエッジ42までのオフセット量)δが当該凹部36の半径rに略一致されており、かつシーラ38の塗膜面38Aの弧長γが当該凹部36の半径rよりも長く設定されているので、シーラ38の塗膜面38Aはシーラ38の剥離方向へ弾性変形することができる。従って、本実施形態によれば、シーラ38の弾性変形量を増加させることができるので、より一層塗膜割れが生じ難くなる。
〔実施形態の補足説明〕
上述した本実施形態では、ピラーアウタパネル20の側壁部20Aに車両幅方向内側へ凹む凹部36を設けたが、これに限らず、車両幅方向外側へ突出する凸部を設ける構成を採っても、上記と同様の効果を得ることができる。
例えば、図4に示される実施形態では、ピラーアウタパネル50の側壁部50Aの前後方向中間部が車両幅方向外側へ屈曲されて略Z字状に形成されている。そして、この凸部52の前端壁52Aが滑らかな曲面形状に形成され、かつ前端壁52Aから車両前方側に若干離間した位置にドアヒンジ22の屈曲部22Bが位置するように、ドアヒンジ22の取付部22Aがピラーアウタパネル50の側壁部50Aに固定されている。このようにしても凸部52の前端壁52Aとドアヒンジ22の屈曲部22Bとの間に充填されたシーラ38のシールエッジ42の接着面の方向が凸部52の前端壁52Aの曲率に合わせた接線方向(角度α)となるので、フロントサイドドア24の開閉操作時に角度αの方向にせん断荷重を作用させることができる。
なお、上述した本実施形態では、フロントサイドドア24のドアヒンジ22の取付部に対して本発明を適用したが、これに限らず、リヤサイドドアのドアヒンジ、フードヒンジ、ラッゲージドアのドアヒンジ、バックドアのドアヒンジの取付部に本発明を適用してもよい。
本実施形態に係る車両用ヒンジ取付部のシール構造の要部を示す図2の1−1線断面図である。 車体の概略構造を示す全体斜視図である。 図1に示される要部を更に拡大して示す水平断面図である。 別の実施形態を示す図1に対応する水平断面図である。
符号の説明
20 ピラーアウタパネル(ボディーパネル)
22 ドアヒンジ(ヒンジ部材)
22A 取付部
24 フロントサイドドア(開閉体)
36 凹部(塗膜割れ抑制部)
38 シーラ(シール材)
50 ピラーアウタパネル(ボディーパネル)
52 凸部(塗膜割れ抑制部)

Claims (3)

  1. 車体開口部を開閉する開閉体をヒンジ部材を介してボディーパネルに回転可能に支持させた際に当該ヒンジ部材のボディーパネルへの取付部周縁にシール材が塗布され、開閉体の開閉時にヒンジ部材の取付部にボディーパネルから剥がれる方向への剥離荷重が作用する車両用ヒンジ取付部のシール構造であって、
    前記ボディーパネルにおける前記取付部とのシール面に、凹状又は凸状に形成されて開閉体の開閉時の操作荷重の一部をせん断荷重で受ける塗膜割れ抑制部を設けた、
    ことを特徴とする車両用ヒンジ取付部のシール構造。
  2. 前記塗膜割れ抑制部は、前記ボディーパネルにおける前記シール面に形成されて前記取付部配置側と反対方向へ凹む凹部である、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ヒンジ取付部のシール構造。
  3. 前記凹部は略円弧面として構成されており、
    当該凹部の中心から当該凹部の外端までのオフセット量が当該凹部の半径に略一致されており、かつ前記シール材の塗布部表面の周長が当該凹部の半径よりも長く設定されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用ヒンジ取付部のシール構造。
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