JP2007320374A - 作業車輌 - Google Patents

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Shigeharu Kimura
重治 木村
Takeji Tanaka
武二 田中
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Abstract

【課題】変速操作が確実にできるものでありながら、変速操作を容易にすることが可能な作業車輌を提供する。
【解決手段】エンジンの動力を主変速装置及び副変速装置を介して前輪及び後輪に伝達してなる作業車輌において、主変速装置は、電気信号により操作される油圧制御手段にて制御されており、副変速装置は、副変速レバー140の操作に基づき機械的に制御される。副変速レバー140は、頂部140aに、主変速操作ダイヤル150と、該主変速操作ダイヤル150の操作位置を検出するポテンショメータ155とを設けており、主変速操作ダイヤル150の操作位置に基づくポテンショメータ155からの電気信号により主変速装置を制御するように構成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、トラクタに代表される作業車輌に係り、詳しくは電気信号により操作される油圧制御手段にて制御される変速装置を備えた作業車輌に関する。
従来、トラクタ等の作業車輌においては、走行用トランスミッションに油圧式の変速機構を備え、電気信号により操作される油圧制御手段により変速段の変速操作をし得るものがあり、ノンクラッチで変速操作をすることが可能となっている。
このような、変速操作を行う作業車輌には、操作レバーにシフトアップボタン及びシフトダウンボタンを備えたもの(例えば特許文献1参照)や、変速操作レバーの支点部分にポテンショメータを備えたもの(例えば特許文献2参照)が提案されている。
特許第3501307号公報 特許第3623133号公報
上記操作レバーにシフトアップボタン及びシフトダウンボタンを備えたものにおいては、シフトアップ及びシフトダウンの操作が一度の操作で一段階の変速操作しか行うことができず、連続した変速操作を行う場合には、同じ操作を繰り返さなくてはならないという煩わしさがあった。
また、変速操作レバーの支点部分にポテンショメータを備えたものにおいては、変速操作レバーの操作位置を検出するポテンショメータが、該変速操作レバーの支点部分に配置されており、該変速操作レバーの先端部分を操作すると、操作部分の移動量が多くなる。このため、変速操作の頻度が多い場合には、操作者への負担が大きくなる虞があった。
そこで本発明は、変速操作が確実にできるものでありながら、変速操作を容易にすることが可能な作業車輌を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図6参照)、エンジンの動力を主変速装置(20)及び副変速装置(50)を介して走行部(2,3)に伝達してなる作業車輌(1)において、
前記主変速装置(20)は、電気信号により操作される油圧制御手段(90)にて制御され、
前記副変速装置(50)は、副変速レバー(140)の操作に基づき機械的に制御され、
前記副変速レバー(140)の頂部(140a)に、主変速操作手段(例えば150)と、該主変速操作手段の位置を検出する位置検出手段(例えば155)とを設け、
前記主変速操作手段(例えば150)に基づく前記位置検出手段(例えば155)からの電気信号により前記主変速装置(20)を制御してなる、
ことを特徴とする作業車輌(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図1、図5及び図6参照)、前記主変速操作手段(例えば150)は、回転可能な回転操作手段(150)であり、
前記位置検出手段(例えば155)は、前記回転操作手段(150)に連動して、該回転操作手段(150)の回転操作を検出する回転位置検出手段(155)である、
請求項1記載の作業車輌(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、副変速レバーの頂部に、主変速操作手段と、該主変速操作手段の位置を検出する位置検出手段とを設け、主変速操作手段に基づく位置検出手段からの電気信号により主変速装置を制御するので、例えば複数段の変速を行う際にも、連続的な一度の操作によって変速操作を行うことができ、変速操作を容易にすることができる。
請求項2に係る本発明によると、主変速操作手段は、回転可能な回転操作手段であり、位置検出手段は、回転操作手段に連動して、該回転操作手段の回転操作を検出する回転位置検出手段であるので、回転操作による連続的な一度の操作によって、変速操作を行うことができ、変速操作を容易にすることができる。
以下、本発明に関する実施の形態を図1乃至図6に沿って説明する。
図1に示すように、作業車輌1は、左右に配置された一対の前輪2,2と後輪3,3とにより支持された機体5を有しており、該機体5は、前方部分で内部にエンジン6(図2参照)を収納したボンネット7と、該ボンネット7の後方部分に運転席部8等が備えられている。また、機体5の下部には、該機体5に一体に固定されたミッションケース(図示せず)が配置されている。エンジン6の出力は、該ミッションケース内に配置された変速装置を介して上記前輪2,2及び後輪3,3に伝達され、作業車輌1を前後方向に所要の速度で走行させる。
図2及び図3に示すように、上記エンジン6からの動力は、クラッチ11、出力軸12、及び該出力軸12に固定された出力ギヤ13、該出力ギヤ13と噛合する入力ギヤ15を介して、該入力ギヤ15を固定した入力軸16に伝達される。該入力軸16には、歯数の異なる複数のギヤ16a,16b,16c,16dが一体に固定されている。
また、ミッションケース内には、上記入力軸16と隣接配置された前部主変速装置20Aと、該前部主変速装置20Aから出力され下流側に伝達される動力を断続する主クラッチ30と、該主クラッチ30の下流側に接続された前後進切換装置40と、該前後進切換装置40の下流側に接続された後部主変速装置20Bと、該後部変速装置20Bの下流側に配置された副変速装置50等が配置され、走行駆動系を構成している。なお、前部主変速装置20Aと後部主変速装置20Bとで、詳しくは後述する、主変速操作ダイヤル(主変速操作手段)150によって変速操作される、主変速装置20を構成している。
なお、ミッションケース内には、入力軸16と隣接配置されたPTO主変速部81と、該PTO主変速部81の下流側にPTO軸83の正逆回転を行わせるPTO回転切換装置82とが配置され、動力がPTO軸83を介して作業機(図示せず)に出力できるように構成されている。
上記主変速装置20の前部主変速装置20Aは、ミッションケースに対して回転自在に支持された伝動軸21を備えており、該伝動軸21には、上記ギヤ16a,16b,16c,16dと常時噛合う歯数の異なるギヤ22a,22b,22c,22dが回転自在に支持されている。また、ギヤ22aとギヤ22bとの間には、シンクロメッシュ方式により該ギヤ22a,22bとそれぞれ選択的に係合、離脱可能なシフト部材23が、ギヤ22cとギヤ22dとの間には、シンクロメッシュ方式により該ギヤ22c,22dとそれぞれ選択的に係合、離脱可能なシフト部材25が、それぞれ伝動軸21の軸方向に移動自在に配置されている。
上記主クラッチ30は、前部主変速装置20Aと前後進切換装置40との間に配置された油圧クラッチで構成され、油圧の供給により前部主変速装置20Aの出力を前後進切換装置40に伝達する入り状態となり、油圧の遮断により前部主変速装置20Aの出力を前後進切換装置40に伝達しない切り状態となり、走行駆動系の動力伝達が遮断される。
上記前後進切換装置40は、入力軸41と平行に、ミッションケースに回転自在に支持された中間軸42と伝動軸45を備えている。該中間軸42には、ギヤ41aと噛合う中間ギヤ42aが一体に固定されている。
入力軸41は、主クラッチ30を介して伝動軸21に連結され該主クラッチ30の入り状態のときに該伝動軸21と共に回転する。入力軸41には、歯数の異なるギヤ41a,41bが一体に固定されている。
伝動軸45には、ギヤ41bと噛合う46bと、ギヤ42aと噛合う46aとが回転自在に支持されている。該ギヤ46bとギヤ46aとの間には、シンクロメッシュ方式により該ギヤ46a,46bとそれぞれ選択的に係合、離脱可能なシフト部材47が、伝動軸45の軸方向に移動自在に配置されている。
上記主変速装置20の後部主変速装置20Bは、上記説明した伝動軸45の後半部分と、上記入力軸41と同一軸心上に位置するようにミッションケースに回転自在に支持された伝動軸28とを備えている。
伝動軸45の後半部分には、歯数の異なるギヤ26a,26bが回転自在に支持されている。また、該ギヤ26aと26bとの間には、シンクロメッシュ方式により該ギヤ26a,26bとそれぞれ選択的に係合、離脱可能なシフト部材27が、伝動軸45の軸方向に移動自在に配置されている。
伝動軸28は、ギヤ26aと噛合うギヤ28aと、ギヤ26bと噛合うギヤ28bとが一体に固定されている。また、伝動軸28には、歯数の異なるギヤ28c,28dが一体に固定されている。
上記ギヤ28cは、ギヤ62aと噛合っており、該ギヤ62aは、該ギヤ62aよりも小径のギヤ62bと一体に形成され、伝動軸61に回転自在に支持されている。該伝動軸61は、上記伝動軸45と同一軸心上に位置するようにミッションケースに対して回転自在に支持されており、該ギヤ62a,62bのほかにも、ギヤ28dと噛合っているギヤ63を回転自在に支持している。また、伝動軸61には、ギヤ64が一体に固定されており、さらに該伝動軸61の軸方向に移動自在に配置され、大径のギヤと小径のギヤが一体に形成されたギヤ66が配置されている。
上記副変速装置50は、上記伝動軸28及び伝動軸61と平行に、ミッションケースに対して回転自在に支持された出力軸51を備えている。該出力軸51には、上記ギヤ62bと噛合うギヤ52aと、上記ギヤ63と噛合うギヤ52bとが回転自在に支持されている。該ギヤ52aとギヤ52bとの間には、シンクロメッシュ方式により該ギヤ52a,52bとそれぞれ選択的に係合、離脱可能なシフト部材53が、出力軸51の軸方向に移動自在に配置されている。また、該出力軸51には、上記ギヤ66と噛合うギヤ65が一体に固定されている。
上記出力軸51は、ディファレンシャルギヤ71及び駆動車軸72等を介して後輪3,3に接続され、作業車輌1を走行駆動可能にしている。また、上記ギヤ66は伝動軸61を介してギヤ64に回転が伝達され、これら該ギヤ66及びギヤ64の回転がクイックターン装置75に伝達される。該クイックターン装置75では、クラッチの作動により該ギヤ66及びギヤ64のいずれか一方の回転がディファレンシャルギヤ17等を介して前輪2,2に伝達され、作業車輌1を走行駆動可能にしている。なお、上記ギヤ66を伝動軸61の軸方向に沿って移動させることにより、前輪2,2への動力の伝達を遮断することもできる。
次に、上記作業車輌1の作用について説明する。
例えば、エンジン6で出力された回転は、クラッチ11、出力軸12、及び該出力軸12に固定された出力ギヤ13、該出力ギヤ13と噛合する入力ギヤ15を介して、該入力ギヤ15を固定した入力軸16に伝達される。該入力軸16に伝達された回転は、歯数の異なる複数のギヤ16a,16b,16c,16dを介して前部主変速装置20Aに伝達される。
該前部主変速装置20Aにおいては、シフト部材23がギヤ22a及びギヤ22bから離脱したニュートラル位置にあるときには、各ギヤ22a,22bは、それぞれ伝動軸21に対して空転している。シフト部材23がギヤ22a(もしくはギヤ22b)と係合している場合には、該シフト部材23がその係合しているギヤ22a(もしくはギヤ22b)と共に回転して伝動軸21を回転させる。
また、シフト部材25がギヤ22c及びギヤ22dから離脱したニュートラル位置にあるときには、各ギヤ22c,22dは、それぞれ伝動軸21に対して空転している。シフト部材25がギヤ22c(もしくはギヤ22d)と係合している場合には、該シフト部材25がその係合しているギヤ22c(もしくはギヤ22d)と共に回転して伝動軸21を回転させる。
即ち、前部主変速装置20Aは、ギヤ16a,16b,16c,16dと、これらギヤ16a,16b,16c,16dと常時噛合うギヤ22a,22b,22c,22dと、シフト部材23,25によりシンクロメッシュ方式の同期噛合式歯車変速装置で構成され、ギヤ16aとギヤ22a、ギヤ16bとギヤ22b、ギヤ16cとギヤ22c、ギヤ16dとギヤ22dの各噛合わせにより、伝動比の異なる4段の変速段が設定されている。
ここで、例えば主クラッチ30が入り状態となっている場合には、伝動軸21の回転が入力軸41を介して前後進切換装置40に伝達される。
該前後進切換装置40においては、シフト部材47がギヤ46a及び46bから離脱したニュートラル位置にあるときには、各ギヤ46a,46bは、それぞれ伝動軸45に対して空転している。シフト部材47がギヤ46a(もしくは46b)と係合している場合には、シフト部材47がその係合しているギヤ46a(もしくは46b)と共に回転して、伝動軸45を回転させる。
このとき、ギヤ46aの回転を伝動軸45に伝達する場合と、ギヤ46bの回転を伝動軸45に伝達する場合では、中間ギヤ42aの作用により伝動軸45に伝達される回転方向が逆になる。即ち、ギヤ46bを介して伝動軸45に伝達される回転を、作業車輌1の前進方向の回転とすれば、ギヤ46aを介して伝動軸45に伝達される回転は、作業車輌1の後進方向の回転となり、該作業車輌1の前後進の切換えを行うことができる。
上記伝動軸45によって回転が伝達される後部主変速装置20Bにおいては、シフト部材27がギヤ26a及びギヤ26bから離脱したニュートラル位置にあるときには、各ギヤ26a,26bは、それぞれ伝動軸45に対して空転している。シフト部材27がギヤ26a(もしくはギヤ26b)と係合している場合には、該シフト部材27がその係合しているギヤ26a(もしくはギヤ26b)と共に回転して伝動軸28を回転させる。
即ち、後部主変速装置20Bは、ギヤ28a,28bと、これらギヤ28a,28bと常時噛合うギヤ26a,26bと、シフト部材27によりシンクロメッシュ方式の同期噛合式歯車変速装置で構成され、ギヤ28aとギヤ26a、ギヤ28bとギヤ26bの各噛合わせにより、伝動比の異なる2段の変速段が設定されている。これにより、前部主変速装置20A及び後部主変速装置20Bによって構成される主変速装置20では、伝動比の異なる8段の変速段が設定されることになる。
上記伝動軸28に一体に固定されているギヤ28cは、一体に形成されたギヤ62a、62bを介して、また同様にギヤ28は、ギヤ63を介して、それぞれ副変速装置50に伝達される。
該副変速装置50においては、シフト部材53がギヤ52a及びギヤ52bから離脱したニュートラル位置にあるときには、各ギヤ52a,52bは、それぞれ出力軸51に対して空転している。シフト部材53がギヤ52a(もしくはギヤ52b)と係合している場合には、該シフト部材53がその係合しているギヤ52a(もしくはギヤ52b)と共に回転して出力軸51を回転させる。
即ち、副変速装置50は、ギヤ52a,52bと、これらギヤ52a,52bと常時噛合うギヤ62b,63と、シフト部材53によりシンクロメッシュ方式の同期噛合式歯車変速装置で構成され、ギヤ52aとギヤ62b、ギヤ52bとギヤ63の各噛合わせにより、伝動比の異なる2段の変速段が設定されている。
そして、上記出力軸51の回転は、ディファレンシャルギヤ71及び駆動車軸72を介して後輪3,3に伝達される。また、四輪駆動状態の場合には、出力軸51の回転が、ギヤ65、ギヤ66、伝動軸61、ギヤ64、クイックターン装置75、及びディファレンシャルギヤ17等を介して前輪2,2に伝達される。これにより、作業車輌1は走行駆動される。
次に、上記作業車輌1の主変速装置20及び主クラッチ30に係る油圧制御装置(油圧制御手段)90について説明する。
図3に示すように、オイルポンプ91から吐出された圧油は走行操作用として利用され、逆止弁92を介して、上記主変速装置20及び主クラッチ30を油圧により制御する油圧制御装置90に供給される。
油圧制御装置90に流入した圧油は、油温センサ93及び油圧センサ94によりその温度と圧力が検出され、詳しくは後述する、電気的な制御装置100へフィードバックされる。また、フィルタ95,97は逆止弁92と油圧センサ94との間に配置されている。
フィルタ95を通った圧油の一部は、比例圧力制御ソレノイドバルブ96へ供給されている。該比例圧力制御ソレノイドバルブ96は、電気信号による作動によって、調圧され、該調圧された圧油は、フィルタ101及びシャトル弁102を介して主クラッチ30に送られ、上記前部主変速装置20Aと前後進切換装置40とが接続される。
ソレノイドバルブ111は、上記後部主変速装置20Bのシフト部材27の位置を変位させるための油圧アクチュエータ112を制御する。該油圧アクチュエータ112のシフトピストン113は、ソレノイドバルブ111から供給される圧油により伸縮し、その停止位置は、ピン115により保持される。チェックバルブ117は、シフトピストン113が移動してピン115がシフトピストン113の切欠き部から軸部へ移動したとき解放され、主クラッチ30に供給される油圧を減圧して、該主クラッチ30の切り操作を行う。
ソレノイドバルブ121とソレノイドバルブ122とは、上記前部主変速装置20Aのシフト部材23の位置を変位させるための油圧アクチュエータ123を制御する。該油圧アクチュエータ123のシフトピストン125は、各ソレノイドバルブ121,122から供給される圧油により伸縮し、その停止位置は、ピン126により保持される。チェックバルブ127は、シフトピストン125が移動してピン126がシフトピストン125の切欠き部から軸部へ移動したとき解放され、主クラッチ30に供給される油圧を減圧して、該主クラッチ30の切り操作を行う。
ソレノイドバルブ131とソレノイドバルブ132とは、上記前部主変速装置20Aのシフト部材25の位置を変位させるための油圧アクチュエータ133を制御する。該油圧アクチュエータ133のシフトピストン135は、各ソレノイドバルブ131,132から供給される圧油により伸縮し、その停止位置は、ピン136により保持される。チェックバルブ137は、シフトピストン135が移動してピン136がシフトピストン135の切欠き部から軸部へ移動したとき解放され、主クラッチ30に供給される油圧を減圧して、該主クラッチ30の切り操作を行う。
なお、上記前部主変速装置20Aにおいては、該シフト部材23,25を移動させるシフトピストン125,135の切欠き部のいずれか1箇所に、ピン126又はピン136が係合したときに該前部主変速装置20Aでの変速が完了する。また、シフト部材23がギヤ22a又はギヤ22bと、シフト部材25がギヤ22c又はギヤ22dとにそれぞれ同時に係合することができない構成になっている。従って、シフトピストン125,135の切欠き部のいずれか1箇所に、ピン126又はピン136が係合した場合に、主クラッチ30が入り状態となるように、チェックバルブ127,137は、直列に接続されている。
次に、上記油圧制御装置90の作用について説明する。
主変速操作ダイヤル150からの変速操作に基づいて、ソレノイドバルブ111から油圧アクチュエータ112に圧油が供給されると、シフトピストン113が伸長し、後部主変速装置20Bのシフト部材27を伝動軸45に沿って移動させる。これにより、例えば、油圧アクチュエータ112のシフトピストン113が伸長位置にあるとき、後部主変速装置20Bのシフト部材27をギヤ26aと噛合わせ、シフトピストン113が収縮位置にあるときには、シフト部材27をギヤ26bと噛合うように位置決めする。
また、主変速操作ダイヤル150からの変速操作に基づいて、ソレノイドバルブ121から油圧アクチュエータ123に圧油が供給されると、シフトピストン125が伸長し、該ソレノイドバルブ122から油圧アクチュエータ123に圧油が供給されると、シフトピストン125が収縮し、前部主変速装置20Aのシフト部材23を伝動軸21に沿って移動させる。これにより、例えば、油圧アクチュエータ123のシフトピストン125が伸長位置にあるとき、該前部主変速装置20Aのシフト部材23をギヤ22aと噛合わせ、シフトピストン125が収縮位置にあるときには、シフト部材23をギヤ22bと噛合わせる。また、図3に示すように、シフトピストン125が中間位置にあるときには、該シフト部材23は、該ギヤ22a,22bと噛合わないニュートラル位置に位置決めされる。
さらに、主変速操作ダイヤル150からの変速操作に基づいて、該ソレノイドバルブ131から油圧アクチュエータ133に圧油が供給されると、シフトピストン135が伸長し、該ソレノイドバルブ132から油圧アクチュエータ133に圧油が供給されると、シフトピストン135が収縮し、前部主変速装置20Aのシフト部材25を伝動軸21に沿って移動させる。これにより、例えば、油圧アクチュエータ133のシフトピストン135が伸長位置にあるとき、該前部主変速装置20Aのシフト部材25をギヤ22cと噛合わせ、シフトピストン135が収縮位置にあるときには、シフト部材25をギヤ22dと噛合わせる。また、図3に示すように、シフトピストン135が中間位置にあるときには、該シフト部材25は、該ギヤ22c,22dと噛合わないニュートラル位置に位置決めされる。
上記制御装置100は、図4に示すように、出力側に、1速ソレノイドバルブ122、2速ソレノイドバルブ121、3速ソレノイドバルブ132、4速ソレノイドバルブ131、高低変速ソレノイドバルブ111及び比例圧力制御ソレノイドバルブ96が接続されている。また、該制御装置100の入力側には、主変速操作ダイヤル150、エンジン回転センサ105、車軸回転センサ106、油圧センサ94、油温センサ93、前後進センサ107、主クラッチセンサ108及び副変速センサ109が接続されている。
そして、制御装置100は、主変速操作ダイヤル150、エンジン回転センサ105、車軸回転センサ106、油圧センサ94、油温センサ93、前後進センサ107、主クラッチセンサ108及び副変速センサ109からの出力データに基づいて、1速ソレノイドバルブ122、2速ソレノイドバルブ121、3速ソレノイドバルブ132、4速ソレノイドバルブ131、高低変速ソレノイドバルブ111及び比例圧力制御ソレノイドバルブ96の作動を制御する。これにより、前部主変速装置20Aのシフト部材23及びシフト部材25、後部主変速装置20Bのシフト部材27、及び主クラッチ30の切換え操作が行われ、主変速装置20の変速作動及び主クラッチ30の入り切り作動が行われる。
次に、本発明の要部である主変速操作ダイヤル150が備えられた副変速レバー140について説明する。
副変速レバー140は、図1に示すように、作業車輌1の運転席部8の左方側に備えられており、図5に示すように、フロア部分から略々垂直に立設された支軸部140bと、該支軸部140bの上端部分である頂部140aとから構成されている。また、副変速レバー140は、上記副変速装置50を機械的に制御し得るように構成されている。
副変速レバー140の頂部140aには、図5に示すように、該副変速レバー140のグリップ部分となると共に、主変速操作ダイヤル150が取付けられた前カバー部142と、後カバー部143とで構成されたカバー部141が設けられている。
図5及び図6に示すように、上記支軸部140bは、その上端部において固定ネジ147,147によって前カバー部142が固定されている。該前カバー部142には、開口部142cを有しており、該開口部142cには、ローター151の軸部151aが嵌合している。該ローター151は、開口部142cを形成する開口縁部142bと、前カバー部142に一体に形成されたローターガイド158,158の端部158a,158aとによって回転自在に支持されている。
ローター151と開口部142c周辺の内壁面との間には、該開口部142cの上方で略々開口部142cに沿って湾曲した形状の上変速段位置決めプレート156と、鋼球153と、該鋼球153を該上変速段位置決めプレート156に向けて付勢するスプリング154とが配置されている。
また同様に、開口部142cの下方では、略々開口部142cに沿って湾曲した形状の下変速段位置決めプレート157と、鋼球153と、該鋼球153を該下変速段位置決めプレート157に向けて付勢するスプリング154とが配置されている。さらに、ローター151と開口縁部142bの内面側との間には、Oリング152が備えられ、カバー部141内部に雨滴等が入り込むことを防止している。
上変速段位置決めプレート156及び下変速段位置決めプレート157には、それぞれ8つの穴部156aと157aとを有しており、開口部142cの中心に対して対称な位置の穴部同士が一対となり、それぞれの穴部で上記スプリング154に付勢された鋼球153の一部が嵌ることで、ローター151のカバー部141に対する回転位置を位置決めしている。即ち、これら一対の穴部は、8組形成されており、主変速装置20の変速段にそれぞれ対応するように構成されている。
また、上変速段位置決めプレート156及び下変速段位置決めプレート157には、該一列上の穴部156a,157aと同列上に隣接して配置され、該穴部156a,157aよりも大径な1対の穴部156b,157bが備えられている。該穴部156b,157bは、主変速装置20がニュートラル状態となる場合の操作位置として備えられている。
これにより、ローター151が回転する際には、操作者にクリック感を持たせることができると共に、ニュートラル位置のみ操作荷重が大きくなるので、容易に停止状態から走行状態となりにくく安全性の向上を図ることができる。
ローター151の軸部151aの先端部分には、断面D字形状の軸部を有しており、該軸部には同じく断面D字形状の穴部を有する主変速操作ダイヤル150が嵌合され、ローター151と同位相の回転をするように構成されている。
また、ローター151の軸部151aとは反対側の端面には、断面D字形状の穴部を有しており、該穴部には断面D字形状の軸部を有するポテンショメータ155が嵌合されている。さらに、該ポテンショメータ155は、取付部155aにおいて上記ローターガイド158,158の孔部158b,158bと取付ネジ162,162とによって前カバー部142に対して固定される。
これにより、主変速操作ダイヤル150、ローター151及びポテンショメータ155の軸部は同位相で回転することになり、主変速操作ダイヤル150を回転操作することでポテンショメータ155に変位を与え、上記制御装置100に電気信号を送ることが可能となる。また、ローター151は、主変速操作ダイヤル150とポテンショメータ155とで挟み込むように構成したので、専用の固定部材を不要としコストダウンを図ることができる。
なお、主変速操作ダイヤル150、ローター151及びポテンショメータ155の軸部は、該主変速操作ダイヤル150が操作者側を向くように傾斜して配置されており、操作者が変速段の状態を確認することが容易になると共に、操作性の向上を図ることもできる。
また、ポテンショメータ155の下端部には、配線161が接続されており、該配線161は、前カバー部142に形成されたU字形状の切欠き部142dを有する仕切り部142aと、後カバー部143に形成されU字形状の切欠き部143dを有する仕切り部143aとを合わせることでそれぞれの切欠き部142d,143dが形成する穴部165を貫通している。そして、穴部165を貫通した配線161は、上記支軸部140bの中空部分を通り、制御装置100等に接続される。
また、仕切り部142a,143aは支軸部140bのストッパーとなるため、該支軸部140bと前カバー部142とを組付ける際にも確実に配線161の保護ができ、さらに、組付時の目安となり製造工程の簡略化を図ることもできる。
以上のように本発明に係る作業車輌1によると、副変速レバー140の頂部140aに、主変速操作手段と、該主変速操作手段の位置を検出する位置検出手段とを設け、主変速操作手段に基づく位置検出手段からの電気信号により主変速装置を制御するので、例えば複数段の変速を行う際にも、連続的な一度の操作によって変速操作を行うことができ、変速操作を容易にすることができる。
また、主変速操作手段は、回転可能な主変速操作ダイヤル150であり、位置検出手段は、主変速操作ダイヤル150に連動して、該主変速操作ダイヤル150の回転操作を検出するポテンショメータ155であるので、回転操作による連続的な一度の操作によって、変速操作を行うことができ、変速操作を容易にすることができる。
なお、本実施の形態では、主変速操作手段としてダイヤル式の主変速操作ダイヤル150で説明したが、例えばスライド式の主変速操作手段とすることも可能である。
また、回転位置検出手段は、ポテンショメータ155で説明したが、例えば複数の接点を有するロータリースイッチとすることも可能である。
また、主変速操作ダイヤル150は、8速段の主変速装置20を操作し得る操作手段として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば12速段等に多段化した主変速装置を操作し得るようにすることも可能である。
また、ポテンショメータ155の操作位置は、主変速装置20の8速段とニュートラル位置との合計9箇所である説明をしたが、例えばポテンショメータの操作位置を10箇所やそれ以上に設定し、故障診断や安全装置等に利用し得るようにすることも可能である。
作業車輌の上方視図。 作業車輌の伝動系統図。 作業車輌の主変速装置及び主クラッチの油圧系統を示す油圧回路図。 制御装置のブロック図。 副変速レバーの要部縦断面図。 副変速レバーの要部横断面図で、(a)はローター、ポテンショメータを取付けた状態、(b)はローター、ポテンショメータを取り外した状態。
符号の説明
1 作業車輌
2,3 前後輪
20 主変速装置
50 副変速装置
90 油圧制御手段(油圧制御装置)
140 副変速レバー
140a 頂部
150 主変速操作手段、回転操作手段(主変速操作ダイヤル)
155 位置検出手段、回転位置検出手段(ポテンショメータ)

Claims (2)

  1. エンジンの動力を主変速装置及び副変速装置を介して走行部に伝達してなる作業車輌において、
    前記主変速装置は、電気信号により操作される油圧制御手段にて制御され、
    前記副変速装置は、副変速レバーの操作に基づき機械的に制御され、
    前記副変速レバーの頂部に、主変速操作手段と、該主変速操作手段の位置を検出する位置検出手段とを設け、
    前記主変速操作手段に基づく前記位置検出手段からの電気信号により前記主変速装置を制御してなる、
    ことを特徴とする作業車輌。
  2. 前記主変速操作手段は、回転可能な回転操作手段であり、
    前記位置検出手段は、前記回転操作手段に連動して、該回転操作手段の回転操作を検出する回転位置検出手段である、
    請求項1記載の作業車輌。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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