JP2007320327A - 可変剛性スタビライザー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スタビライザー装置のトーション部の捩じり剛性を任意に調整できるようにする。
【解決手段】 スタビライザー装置Sのトーション部11を剛性可変機構13を挟んで第1、第2トーション部11A,11Bに分割し、第1トーション部11Aにアウター部材14およびインナー部材15を同軸に設ける。剛性可変機構13の係合ピン20をリターンスプリング21で後退させて第1、第2トーション部11A,11Bの結合を解除するとトーション部11の捩じり剛性は最小(ゼロ)になり、係合ピン20をピストン18で前進させて第1トーション部11Aのアウター部材14だけを第2トーション部11Bに結合すると捩じり剛性は中程度になり、係合ピン20を更に前進させて第1トーション部11Aのアウター部材14およびインナー部材15の両方を第2トーション部11Bに結合すると捩じり剛性は最大になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車体左右方向に延びるトーション部と、前記トーション部の両端から車体前後方向に延びて左右の車輪と共に昇降する左右のアーム部とを備え、剛性可変機構により前記トーション部の捩じり剛性を変更可能な可変剛性スタビライザー装置に関する。
車両の左右の車輪を支持する左右のナックル間、あるいは左右のサスペンションアーム間を連結するスタビライザーは、下記特許文献1により公知である。
この種のスタビライザーは、車体左右方向に延びるトーション部と、トーション部の左右両端から車体前後方向に屈曲してナックルやサスペンションアームに連結される左右のアーム部とを備えており、左右の車輪が逆位相で昇降するときにトーション部を捩じり変形させ、その反力で左右の車輪が昇降する位相差を減少させて車体のロールを抑制する機能を発揮する。
特開2005−66661号公報
ところで、スタビライザーのトーション部の捩じり剛性を高く設定すると、旋回時等に車体のロールを抑制して走行性能を高めることができるが、左右の車輪が独立して昇降でき難くなるために、凹凸のある路面を走行する際に車体が揺れて乗り心地性能が悪くなる問題がある。逆に、スタビライザーのトーション部の捩じり剛性を低く設定すると、乗り心地性能を高めることは可能になるが走行性能が低下してしまう問題がある。即ち、スタビライザーのトーション部の捩じり剛性に関して乗り心地性能および走行性能はトレードオフの関係にあり、従来のものでは、トーション部の捩じり剛性を一旦設定してしまうと、乗り心地性能および走行性能の優先度合いを任意に変更することができなかった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、スタビライザーのトーション部の捩じり剛性を任意に調整できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体左右方向に延びるトーション部と、前記トーション部の両端から車体前後方向に延びて左右の車輪と共に昇降する左右のアーム部とを備え、剛性可変機構により前記トーション部の捩じり剛性を変更可能な可変剛性スタビライザー装置であって、前記トーション部を前記剛性可変機構を挟んで左右一側に位置する第1トーション部と左右他側に位置する第2トーション部とに分割し、前記第1トーション部の少なくとも一部は径方向外側に位置するアウター部材と径方向内側に位置するインナー部材とを備え、前記剛性可変機構は前記第2トーション部を前記アウター部材およびインナー部材の両方から切り離す状態と、前記第2トーション部を前記アウター部材およびインナー部材の一方に結合する状態と、前記第2トーション部を前記アウター部材およびインナー部材の両方に結合する状態とを切換え可能であることを特徴とする可変剛性スタビライザー装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記剛性可変機構は、前記第2トーション部に径方向進退可能に設けられ、前記アウター部材に形成した係合孔および前記インナー部材に形成した係合孔に係合可能な係合ピンを備えることを特徴とする可変剛性スタビライザー装置が提案される。
請求項1の構成によれば、剛性可変機構で第2トーション部を第1トーション部のアウター部材およびインナー部材の両方から切り離すと、左右の車輪が異なる位相で昇降しても第1、第2トーション部は捩じれ変形せず、スタビライザーの剛性は最低(ゼロ)の状態になる。剛性可変機構で第2トーション部を第1トーション部のアウター部材およびインナー部材の一方に結合すると、左右の車輪が異なる位相で昇降したときに第1トーション部のアウター部材あるいはインナー部材と第2トーション部とが捩じれ変形し、スタビライザーの剛性は中程度の状態になる。剛性可変機構で第2トーション部を第1トーション部のアウター部材およびインナー部材の両方に結合すると、左右の車輪が異なる位相で昇降したときに第1トーション部のアウター部材、インナー部材および第2トーション部が捩じれ変形し、スタビライザーの剛性は最大の状態になる。このように、スタビライザーのトーション部の捩じり剛性を任意に調整することができるので、乗り心地性能および走行性能の優先度を運転者の好みや道路状態に応じて変化させることができる。
また請求項2の構成によれば、第2トーション部に設けた係合ピンを径方向に進退させることで、第1トーション部のアウター部材に形成した係合孔およびインナー部材に形成した係合孔に選択的に係合させるので、簡単でコンパクトな構造でスタビライザーの捩じり剛性を変更することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の実施の形態を示すもので、図1は可変剛性スタビライザー装置の斜視図、図2は図1の2−2線拡大断面図(捩じり剛性最小時)、図3は図2の3−3線断面図、図4は捩じり剛性中間時の状態を示す、前記図2に対応する図、図5は捩じり剛性最大時の状態を示す、前記図2に対応する図、図6はホイールストロークとスタビライザーの発生荷重との関係を示すグラフである。
図1に示すように、自動車のサスペンション装置に設けられる可変剛性スタビライザー装置Sは、車体左右方向に直線状に延びるトーション部11と。このトーション部11の左右両端から車体前後方向に延びる左右の第1、第2アーム部12A,12Bと、トーション部11の捩じり剛性を変更する剛性可変機構13とを備える。第1、第2アーム部12A,12Bの後端は、図示せぬサスペンション装置のナックルやサスペンションアームにボールジョイントを介して接続される。トーション部11は左側に位置する第1トーション部11Aと右側に位置する第2トーション部11Bとを同軸上に備えており、第1、第2トーション部11A、11Bに対向端部間に前記剛性可変機構13が配置される。
図1〜図3から明らかなように、第2アーム部12Bおよび第2トーション部11Bは、バネ材よりなる円形断面のロッドをL字状に屈曲させて一体に構成される。第1トーション部11Aは二重構造になっており、径方向外側に位置する中空のアウター部材14と、径方向内側に位置する中実のインナー部材15とで構成される。共にバネ材で構成されるインナー部材15および第1アーム部12Aは一体に形成され、インナー部材15の外側にバネ材よりなるアウター部材14が嵌合して溶接やスプライン嵌合で一体に結合される。アウター部材14の内周面とインナー部材15の外周面との間には、若干の隙間が形成される。
第2トーション部11Bの端部に剛性可変機構13の円筒状のハウジング16が嵌合して溶接やスプライン嵌合で一体に結合される。ハウジング16の内周面に第1トーション部11Aのアウター部材14の外周面が相対回転自在に嵌合し、図示せぬ抜け止め手段で抜け止めされる。ハウジング16の外周面の直径方向両端に一対のシリンダ部材17,17が固定されており、それらの内部に径方向に形成したシリンダ17a,17aにそれぞれピストン18,18が摺動自在に嵌合するとともに、ピストン18,18の背面に液室19,19が区画される。液室19,19は図示せぬ液圧源およびリザーバに切換弁を介して接続される。
第1トーション部11Aのアウター部材14は、直径方向両端に位置する一対の第1係合孔14a,14aを備えるとともに、第1トーション部11Aのインナー部材15を第1係合孔14a,14aと同軸の第2係合孔15aが貫通する。各ピストン18から径方向内向きに延びてハウジング16のガイド孔16aを摺動自在に貫通する係合ピン20は、第1係合孔14aおよび第2係合孔15aと同軸上に配置され、リターンスプリング21で径方向外側、つまり第1係合孔14aおよび第2係合孔15aから離脱する方向に付勢される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
図2に示すように、剛性可変機構13の液室19,19をリザーバに連通させると、リターンスプリング21,21の弾発力でピストン18,18が径方向外側に移動し、係合ピン20,20は第1トーション部11Aのアウター部材14の第1係合孔14a,14aおよびインナー部材15の第2係合孔15aの両方から離脱する。その結果、第1トーション部11Aおよび第2トーション部11Bは自由に相対回転できる状態、つまりトーション部11の捩じり剛性が最小(ゼロ)の状態となり(図6の実線参照)、左右の車輪を同位相で昇降させるというスタビライザー装置Sの機能が発揮されなくなる。
従って、左右の車輪は相互に影響されずに独立して昇降することが可能になって乗り心地性能が向上する反面、旋回時等に車体のロールを抑制するスタビライザー装置Sの機能が発揮されなくなり、走行性能の面では不利になる。
図4に示すように、液圧源から液室19,19に液圧を供給してピストン18,18を径方向内側に途中まで移動させると、係合ピン20,20が第1トーション部11Aのアウター部材14の第1係合孔14a,14aだけに係合し、インナー部材15の第2係合孔15aには係合しない状態になる。この状態で左右の車輪が逆位相で昇降すると、第1トーション部11Aのアウター部材14および第2トーション部11Bだけが捩じれ変形して第1トーション部11Aのインナー部材15は捩じれ変形しないため、トーション部11全体の捩じり剛性は中間の大きさになり(図6の破線参照)、スタビライザー装置Sに本来の機能を発揮させて車両の乗り心地性能および走行性能を中庸の状態で両立させることができる。
図5に示すように、液室19,19に液圧を供給してピストン18,18を径方向内側に限界位置まで移動させると、係合ピン20,20が第1トーション部11Aのアウター部材14の第1係合孔14a,14aおよびインナー部材15の第2係合孔15aに同時に係合する状態になる。この状態で左右の車輪が逆位相で昇降すると、第1トーション部11Aのアウター部材14、インナー部材15および第2トーション部11Bが全て捩じれ変形するため、トーション部11全体の捩じり剛性は最大になる(図6の一点鎖線参照)。その結果、スタビライザー装置Sに最大限の機能を発揮させて車両の走行性能を高めることができるが、左右の車輪が独立して昇降できなくなる分だけ乗り心地性能が制限されることになる。
以上のように、油圧で係合ピン20,20を駆動して第1トーション部11Aのアウター部材14の第1係合孔14a,14aおよびインナー部材15の第2係合孔15aに選択的に係合させるだけの簡単な構造でトーション部11の捩じり剛性を3段階に変化させることが可能となり、スタビライザー装置Sの特性を運転者の好みや道路状態に合わせて調整することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では油圧式の剛性可変機構13を採用しているが、ソレノイド等を駆動源とする電気式を採用することができる。
可変剛性スタビライザー装置の斜視図 図1の2−2線拡大断面図(捩じり剛性最小時) 図2の3−3線断面図 捩じり剛性中間時の状態を示す、前記図2に対応する図 捩じり剛性最大時の状態を示す、前記図2に対応する図 ホイールストロークとスタビライザーの発生荷重との関係を示すグラフ
符号の説明
11 トーション部
11A 第1トーション部
11B 第2トーション部
12A アーム部
12B アーム部
13 剛性可変機構
14 アウター部材
14a 係合孔
15 インナー部材
15a 係合孔
20 係合ピン

Claims (2)

  1. 車体左右方向に延びるトーション部(11)と、前記トーション部(11)の両端から車体前後方向に延びて左右の車輪と共に昇降する左右のアーム部(12A,12B)とを備え、剛性可変機構(13)により前記トーション部(11)の捩じり剛性を変更可能な可変剛性スタビライザー装置であって、
    前記トーション部(11)を前記剛性可変機構(13)を挟んで左右一側に位置する第1トーション部(11A)と左右他側に位置する第2トーション部(11B)とに分割し、前記第1トーション部(11A)の少なくとも一部は径方向外側に位置するアウター部材(14)と径方向内側に位置するインナー部材(15)とを備え、前記剛性可変機構(13)は前記第2トーション部(11B)を前記アウター部材(14)およびインナー部材(15)の両方から切り離す状態と、前記第2トーション部(11B)を前記アウター部材(14)およびインナー部材(15)の一方に結合する状態と、前記第2トーション部(11B)を前記アウター部材(14)およびインナー部材(15)の両方に結合する状態とを切換え可能であることを特徴とする可変剛性スタビライザー装置。
  2. 前記剛性可変機構(13)は、前記第2トーション部(11B)に径方向進退可能に設けられ、前記アウター部材(14)に形成した係合孔(14a)および前記インナー部材(15)に形成した係合孔(15a)に係合可能な係合ピン(20)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の可変剛性スタビライザー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014206598A1 (de) * 2014-04-04 2015-10-08 Volkswagen Aktiengesellschaft Stabilisator für eine Fahrwerksachse eines Fahrzeuges und Fahrzeug mit einem solchen Stabilisator
JP2017516955A (ja) * 2014-03-21 2017-06-22 アー・ファウ・エル・リスト・ゲー・エム・ベー・ハーAvl List Gmbh 調節可能な剛性を有する軸
JP7116155B2 (ja) 2018-03-20 2022-08-09 中央発條株式会社 スタビライザー装置

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