JP2007320279A - タイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入方法、及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
タイヤチューブ内に溶液状樹脂を満タンに充填した直後に、装置からのタイヤの取り外しを可能にして、溶液状樹脂の注入効率を高めることである。
【解決手段】
タイヤTのバルブ本体31と注入ノズル装置Bの注入ノズルNとをストッパーパイプP1 で連結して、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入・充填し、満タン充填後には、前記ストッパーパイプP1 の中間露出部を押し潰して、タイヤチューブC内の充填済樹脂Rの漏出を防止した後に、注入ノズルNとストッパーパイプP1 との連結を解いて、そのまま放置することにより満タン充填された溶液状樹脂Rをゲル化させる。
【選択図】 図8−A

Description

本発明は、自転車、車椅子、一輪車、マウンテンバイク等のタイヤチューブ内に、弾性樹脂組成物が加熱されて溶液状をなす樹脂をタイヤバルブを介して注入するための方法、及びその装置に関するものである。
弾性樹脂組成物とは、熱可塑性エラストマーとプロセスオイルを所定の割合で混合したものであって、この弾性樹脂組成物を加熱すると、タイヤチューブを熱損傷させることのない180°C以下で、10cpsないし300psの粘度を有する溶液状樹脂となって、タイヤバルブを構成する内径数mmの既存のバルブ本体から注入可能となる。
図12は、上記した溶液状樹脂RをタイヤTのチューブC内にタイヤバルブV0 を利用して注入する注入装置Eの全体図である。溶液状樹脂Rを保温して収容する樹脂タンクKとタイヤバルブV0 を接続する樹脂注入管71の途中にポンプJを組み込んで、当該ポンプJをモータMにより駆動して、樹脂タンクK内の溶液状樹脂RをポンプJの吸引口から吸引して吐出口から吐出させることにより、注入ノズル装置B’及びタイヤバルブV0 を通してタイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入できる。そして、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rが満タンに充填された後は、タイヤチューブC内の充填済樹脂が逆流するのを防止すべく、前記注入ノズル装置B’に設けられたバルブを閉じて、そのまま所定時間放置することによりタイヤチューブ内の溶液状樹脂Rはゲル化して弾性樹脂となるため、パンクの恐れがない「パンクレスタイヤ」となって、空気入タイヤと遜色ない「乗心地性」を確保できる。なお、図12において、72は、樹脂タンクKを加熱するヒーターを示し、V1 は、樹脂注入管71に組み込まれた開閉バルブを示す。
従来の注入ノズル装置としては、特許文献1に開示のものが知られている。この装置の基本構成は、バルブナットの回転を利用して、ストッパーリングを備えたパイプ本体をバルブ本体に押し込んで、先端のテーパー部をバルブ本体の通気孔のテーパー部に圧接させた状態で、前記パイプ本体を通してタイヤチューブ内に溶液状樹脂を注入し、満タン注入後においては、注入ノズル装置内の直角に屈曲した注入経路をロッド状のバルブにより閉塞することにより、充填済樹脂の逆流を防止し、この状態で所定時間放置してタイヤチューブ内の溶液状樹脂をゲル化(固化)させる構成である。
よって、1本のタイヤのチューブ内に充填された溶液状樹脂が完全にゲル化するまでは、次のタイヤのチューブ内に溶液状樹脂を注入できないので、タイヤチューブに対する樹脂注入効率が悪い。また、樹脂注入効率を高めるためには、同様の樹脂注入装置を複数台使用するか、或いは原料タンク及びポンプを共用させて、複数の注入ノズル装置をバルブを介して切り替えて使用するしかない。前者の場合には、複数の装置購入のためにコスト高になり、後者の場合には、コスト上昇は抑制できるが、樹脂を注入するタイヤが変わる毎にバルブを切り替える必要があって、その切替え操作が面倒となる。
特開2006−62338号公報
本発明は、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を満タンに充填した直後に、装置からのタイヤの取り外しを可能にして、溶液状樹脂の注入効率を高めることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、弾性樹脂組成物が加熱されて溶液状となった樹脂を自転車等のタイヤチューブ内にバルブを介して注入する方法であって、前記バルブのナットの締付けにより、バルブ本体の通気孔のテーパー内周面に対して一端部が圧接してシールされ、かつ充填後の樹脂圧によりバルブ本体から外れないようにして、前記バルブ本体にセットされるストッパーパイプを使用し、前記バルブ本体にストッパーパイプを上記態様でセットした状態で、注入ノズル装置とタイヤのバルブとを相対的に近接させて、前記ストッパーパイプの他端部を注入ノズルの樹脂吐出孔のテーパー内周面に圧接することによりシールして、前記注入ノズルと前記バルブ本体とをストッパーパイプを介してシールを確保して連結し、上記連結状態で、タイヤチューブ内にストッパーパイプ及びバルブを介して満タンとなるまで溶液状樹脂を注入して、満タン直後に前記ストッパーパイプの途中を押し潰して充填済樹脂の漏出を防止し、この状態でタイヤチューブ内に充填された溶液状樹脂をゲル化させることを特徴としている。
請求項1の発明においては、バルブナットの締付けにより、ストッパーパイプの一端部がバルブ本体の通気孔のテーパー内周面に圧接されることによりシール状態で、ストッパーパイプがタイヤのバルブにセットされる。このセット状態で、タイヤのバルブと注入ノズル装置とを相対的に近接させて、ストッパーパイプの他端部を注入ノズルの樹脂吐出孔のテーパー内周面に圧接してシールさせることにより、注入ノズルと前記バルブ本体とがストッパーパイプを介してシールが確保された状態で連結される。この状態で、樹脂注入装置を作動させて、ポンプの吐出圧等を利用して原料タンク内の溶液状樹脂を、注入ノズル、ストッパーパイプ及びタイヤバルブを通してタイヤチューブ内に注入させる。
タイヤチューブ内に溶液状樹脂が満タンに注入されたことを確認して、かしめ具を使用して、前記ストッパーパイプの途中を押し潰して、タイヤチューブ内に充填済の溶液状樹脂の漏出を防止しておく。この状態で、注入ノズル装置とタイヤのバルブとを相対的に更に離間させると、ストッパーパイプのタイヤバルブ側の端部(下端部)は、バルブナットによりタイヤバルブに対して抜け出ないように連結されているが、ストッパーパイプの注入ノズル側の端部(上端部)は、その樹脂吐出孔のテーパー内周面に対して単に圧接によりシールされているのみであるので、ストッパーパイプと注入ノズルとが離間されて、注入ノズル装置からタイヤが分離される。
よって、注入ノズル装置からタイヤを分離した状態で、タイヤを所定時間放置することにより、タイヤチューブ内に充填された溶液状樹脂がゲル化(固化)される。このため、ストッパーパイプの途中を押し潰して、タイヤチューブ内の溶液状樹脂の漏出を防止した直後に、注入ノズル装置の注入ノズルから溶液状樹脂が充填された直後のタイヤを取り外して、次のタイヤを注入ノズル装置の注入ノズルの部分にストッパーパイプを介して連結することにより、次のタイヤに対する溶液状樹脂の注入作業を行なえる。このように、請求項1の発明によれば、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を充填した直後のタイヤは、タイヤチューブ内の溶液状をした充填済樹脂の漏出を防止した状態で、注入ノズル装置の注入ノズルから取り外して、次のタイヤをセットすることができるので、タイヤチューブ内に充填した溶液状樹脂がゲル化するまで、注入ノズル装置の注入ノズルとタイヤとが連結した状態を持続させる必要がなくなって、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を注入・充填する作業を連続して行なえる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ストッパーパイプは、バルブ本体の通気孔に挿入可能な外径を有するパイプ本体の途中に、バルブナットをバルブ本体に締付ける際に、バルブナットの内鍔によりバルブ本体の側に押圧される鍔部が設けられた構成であることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、バルブ本体の通気孔にストッパーパイプを挿入した状態で、バルブナットを締め込むと、バルブナットの内鍔がストッパーパイプの鍔部に当接し、更にバルブナットを締め込むと、ストッパーパイプの一端部(下端部)は、バルブ本体の通気孔のテーパー内周面に圧接されてシールを確保でき、しかもバルブ本体からストッパーパイプが抜け出るのを防止できるので、バルブ本体に対するストッパーパイプのセット作業が容易となる。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記ストッパーパイプは、バルブ本体の通気孔の内径よりも小さくて、バルブナットの内鍔の内径よりも大きな外径の拡径部と、バルブナットの内鍔の内径よりも小さな外径の一般部とから成ることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明と同様にして、バルブ本体の通気孔にストッパーパイプを挿入した状態で、バルブナットを締め込むと、バルブナットの内鍔がストッパーパイプの拡径部に喰い込んで、ストッパーパイプの一端部(下端部)は、バルブ本体のテーパー内周面に圧接されてシールされる。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明を実施するための装置であって、支持柱の所定高さ位置に、タイヤバルブにストッパーパイプが予め差し込まれてセットされたタイヤを吊下げるためのタイヤ吊下パイプがほぼ水平に取付けられたタイヤ吊下装置と、タイヤバルブが最も低い位置に配置されるようにして、前記タイヤ吊下装置のタイヤ吊下パイプに吊り下げられたタイヤのバルブのほぼ直上に配置される注入ノズルを備えた注入ノズル装置とを備え、前記タイヤ吊下パイプと前記注入ノズル装置の少なくとも一方は駆動手段により昇降可能になっていて、前記タイヤ吊下パイプと前記注入ノズル装置の間隔が小さくなるように、少なくとも一方を昇降させて、前記支持柱のタイヤ吊下パイプに吊り下げたタイヤのバルブにセットされたストッパーパイプの上端部を注入ノズル装置の注入ノズルの樹脂吐出孔に差し込んで、そのテーパー内周面に圧接するように構成されていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、バルブが最も低い位置に配置されるようにして、タイヤ吊下装置のタイヤ吊下パイプにタイヤを吊り下げた状態で、前記タイヤ吊下パイプと前記注入ノズル装置の間隔が小さくなるように、駆動手段により前記タイヤ吊下パイプと前記注入ノズル装置の少なくとも一方を昇降させると、タイヤ吊下パイプに吊り下げたタイヤのバルブにセットされたストッパーパイプの上端部が注入ノズル装置の注入ノズルの樹脂吐出孔のテーパー内周面に圧接された状態で差し込まれる。これにより、ストッパーパイプの下端部は、タイヤバルブの通気孔のテーパー内周面に圧接されてシールが確保されているのに加えて、ストッパーパイプの上端部は、注入ノズルの樹脂吐出孔のテーパー内周面に圧接させることにより、シールが確保される。
この状態で、樹脂注入装置を駆動させて、注入ノズル、ストッパーパイプ及びタイヤバルブを通ってタイヤチューブ内に溶液状樹脂が注入される。タイヤチューブ内に溶液状樹脂が満タンに充填された後に、ストッパーパイプの中間露出部をかしめ具等により押し潰して、充填済樹脂の漏出を防止した状態で、前記タイヤ吊下パイプと前記注入ノズル装置の少なくとも一方を樹脂注入前と逆方向に昇降させると、注入ノズルからストッパーパイプが抜け出て、タイヤチューブ内に充填された溶液状樹脂がゲル化(固化)する前の溶液状態のままのタイヤをタイヤ吊下パイプから取り外して、次のタイヤをタイヤ吊下パイプに吊り下げて、当該次のタイヤに溶液状樹脂を上記と同様の操作を行なって、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を注入する。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記タイヤ吊下パイプは、水平方向に所定間隔をおいて一対配置されていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、水平方向に所定間隔をおいた一対のタイヤチューブにタイヤが吊り下げられるために、吊り下げられたタイヤが左右に振れなくなって、吊下げ姿勢が安定化する。このため、タイヤのバルブを最も低い位置に配置して吊り下げることが容易になると共に、吊り下げられたタイヤの左右の振れがないために、タイヤのバルブにセットされたストッパーパイプの軸心と注入ノズルの軸心とのずれがなくなって、注入ノズルに対するストッパーパイプの挿入が確実に行なわれる。
また、請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、前記支持柱には、駆動手段によりスライド体が昇降可能に支持されていて、当該スライド体にタイヤ吊下パイプが支持されていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、注入ノズルを備えた注入ノズル装置を固定させて昇降させる必要がなくなるため、当該注入ノズル装置に連結された樹脂注入管も固定させることができて、注入ノズル装置の昇降による当該注入ノズル装置及び前記樹脂注入管の損傷、破損等を防止できる。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記スライド体は、タイヤ外径を超える長さを有していて、当該スライド体の下端部には、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を充填した後のタイヤに下方の力を加えて、注入ノズルからストッパーパイプを取り外すためのタイヤ押下パイプがほぼ水平に取付けられていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、タイヤチューブに溶液状樹脂を注入した後において、注入ノズルの部分を通過する溶液状樹脂の部分ゲル化により、注入ノズルに対してストッパーパイプが接着状態となって、容易に分離されない場合がある。この場合には、駆動手段によりスライド体を下降させると、タイヤリムに当接したタイヤ押下パイプがタイヤを下方に押し下げるため、注入ノズルに対してストッパーパイプを確実に分離させられる。
また、請求項8の発明は、請求項1の発明を実施するための装置であって、タイヤバルブの本体の通気孔に差し込まれるパイプ本体の外周部の鍔部、又は拡径部にタイヤナットの回転によりバルブ本体の側に押圧されて、一端面が前記通気孔のテーパー内周面に圧接されるストッパーパイプと、テーパー内周面に前記ストッパーパイプの他端面が圧接されて、外周面に係止溝が形成された注入ノズルと、前記ストッパーパイプを介して連結されたバルブ本体と前記注入ノズルとが樹脂注入圧により分離されるのを防止すべく、両者を連結する連結体とを備えていることを特徴としている。
請求項8の発明によれば、ストッパーパイプを介して連結されたバルブ本体と注入ノズルとが連結体を介して連結されているため、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を注入する際に、樹脂注入圧は、前記連結を解除するように作用するが、連結体を介して連結されているバルブ本体と注入ノズルとの連結は解除されず、ストッパーパイプを介してタイヤチューブ内に溶液状樹脂が注入される。満タン充填後には、ストッパーパイプの中間露出部を押し潰すことにより、タイヤチューブ内の充填済樹脂の漏出を防止できるため、直前のタイヤチューブ内に溶液状樹脂を充填して、ストッパーパイプを押し潰した後には、連結体を外して、次のタイヤのチューブに溶液状樹脂を注入できる。
本発明には、タイヤのバルブ本体と注入ノズル装置の注入ノズルとをストッパーパイプで連結して、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を注入・充填し、満タン充填後には、前記ストッパーパイプの中間露出部を押し潰して、タイヤチューブ内の充填済樹脂の漏出を防止した後に、注入ノズルとストッパーパイプとの連結を解いている。よって、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を充填した直後のタイヤは、タイヤチューブ内の溶液状をした充填済樹脂の漏出を防止した状態で、注入ノズルから取り外して、次のタイヤをセットすることができるので、タイヤチューブ内に充填した溶液状樹脂がゲル化するまで、注入ノズルとタイヤとが連結した状態を持続させる必要がなくなって、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を注入・充填する作業を連続して行なえる。
以下、本発明の最良の実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
最初に、「背景技術」の項目において説明した事項のうち、注入ノズル装置を含めて、これよりもタイヤTの側の部分に、本発明が実施されていて、樹脂タンクK、ポンプJ及び樹脂注入管71の部分は、「背景技術」で説明した樹脂注入装置Eと同一であるので、重複説明を避けて、本発明の特徴的部分についてのみ説明する。図1は、樹脂注入装置Eのうち本発明に係るタイヤ吊下装置A及び注入ノズル装置Bの全体斜視図であり、図2は、同じく側面図であり、図3は、同じく溶液状樹脂Rの注入時における部分拡大斜視図である。図1ないし図3において、樹脂注入装置Eは、タイヤTを吊り下げるためのタイヤ吊下装置Aと、タイヤバルブV0 が最も低い位置に配置されるように、前記タイヤ吊下装置Aに吊り下げられたタイヤバルブV0 のほぼ直上に配置される注入ノズルNを備えた注入ノズル装置Bとを備えている。タイヤ吊下装置Aは、基台1に一対の支持柱2が左右方向(水平方向)に所定間隔をおいて立設されて、上端部が水平連結板3で連結され、各支持柱2の前面のスライド溝4にそれぞれスライド体5が上下方向にスライド可能に嵌め込まれて、各スライド体5の上端部は垂直連結板6で連結されて、当該垂直連結板6の背面に固定されたエアシリンダ7のロッド8の上端部が前記水平連結板3に連結されて、エアシリンダ7のロッド8の出入りにより、左右一対のスライド体5が昇降(上下動)する構成である。スライド体5は、タイヤTの外径を十分に超える長さを有していて、各スライド体5の上端部には、タイヤ吊下パイプ9が同一高さの位置にそれぞれ水平に取付けられており、各スライド体5の下端部には、同様にしてタイヤ押下パイプ11が取付けられている。スライド体5に対するタイヤ押下パイプ11の取付位置は固定されているが、スライド体5には、上下方向に沿って所定間隔をおいて多数の螺子孔12が形成されて、各螺子孔12のいずれかにタイヤ吊下パイプ9の螺子部(図示せず)が螺合することにより、タイヤTの外径に応じてスライド体5に対するタイヤ吊下パイプ9の上下方向の取付位置は、変更可能になっている。タイヤ吊下パイプ9とタイヤ押下パイプ11との外周部の間隔(L)〔図2参照〕は、タイヤTのリム36の内径(d)よりも僅かに小さくする必要がある。
次に、図1、図2及び図6を参照して、注入ノズル装置Bについて説明する。前記樹脂注入管71の先端部71aには、エルボパイプ21が連結され、当該エルボパイプ21の一方の連結口21a(図6参照)は垂直に配置されて、前記エルボパイプ21の部分は、前記支持柱2の下端部の間に上下方向の位置が調整可能に固定された装着台22に固定されている。即ち、後述のエアーニッパー27の上面に装着台22が固定され、該装着台22の先端部にL字形の固定具29が一体に取付けられ、エルボハイプ21の垂直配置された開口21aの部分は、外周にヒーター28が巻回された状態で複数本のUボルト30を介して前記固定具29に固定されている。エルボパイプ21の一方の連結口21aの端面には、鍔付の注入ノズルNの一端面が当接されて、その鍔部23は、エルボパイプ21の連結口21aに形成された雄螺子部21bに鍔付ナット24が螺合されることにより、鍔付ナット24の鍔部24aにより締め込まれて、エルボパイプ21の連結口21aに注入ノズルNが連結されている。注入ノズルNの樹脂吐出孔25は、基端側の小径孔部25aと先端側の大径孔部25bとから成って、小径孔部25aと大径孔部25bの間はテーパー孔部25cで連結されている。テーパー孔部25cのテーパー内周面26に、後述するストッパーパイプP1 の上端面を圧接する。また、注入ノズルNの直下には、タイヤチューブCに溶液状樹脂Rを満タン充填した後に、ストッパーパイプP1 を押し潰すためのエアニッパー27が配置されている。また、装着台22の上下方向の固定位置を調整可能にしてあるのは、ストッパーパイプP1 の上端面を注入ノズルNのテーパー内周面26に圧接するためのタイヤTの上昇量を最適にして、ストッパーパイプP1 の上端部が注入ノズルNの大径孔部25bに挿入され易くするためである。なお、図2において、19は、エアーニッパー27に接続されたエアーホースを示す。
次に、図4ないし図8−Cを参照して、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入する順序について説明する。図4は、ストッパーパイプP1 を注入ノズルNに挿入する前におけるタイヤ吊下装置AにタイヤTを吊り下げた状態(樹脂注入前のタイヤ吊下状態)の正面図であり、図5は、ストッパーパイプP1 を注入ノズルNに挿入した状態(樹脂注入状態)における同様の正面図である。また、図6は、樹脂注入状態のタイヤバルブV0 及び注入ノズルNの部分の正面断面図であり、図7は、溶液状樹脂Rの注入状態における図6のX−X線断面図であり、図8−A、図8−B及び図8−Cは、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入する作業を工程順に示した図である。
また、本発明の溶液状樹脂Rの注入方法の実施には、使い捨てのストッパーパイプP1 の使用が不可欠である。ストッパーパイプP1 は、図6に示されるように、バルブ本体31の通気孔32、及びバルブナット33の鍔孔34aに挿入可能な外径を有するパイプ本体41の途中に、バルブナット33をバルブ本体31に締付ける際に、バルブナット33の内鍔34によりバルブ本体31の側に押圧される鍔部42が設けられた構成である。ストッパーパイプP1 は、タイヤバルブV0 と注入ノズルNとを連結して、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入可能にする機能のみならず、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入した後には、エアニッパー27により中間露出部を押し潰して、タイヤチューブC内に充填済の溶液状樹脂Rが漏出するのを防止する機能も有する。よって、ストッパーパイプP1 の材質は、押し潰しが容易な材質であることが必要であり、好適には銅、アルミニウム等が挙げられる。
まず、図8−A(イ)に示されるように、タイヤバルブV0 のバルブ本体31に螺合されているバルブナット33を取り外して、通気孔32に内装されている内部のプラグ(空気注入管)37〔図8−C(ト)参照〕を取り出し、通気孔32内にストッパーパイプP1 の下端部を挿入する。これにより、ストッパーパイプP1 の下端面は、バルブ本体31の通気孔32のテーパー内周面32aに当接する。次に、ストッパーパイプP1 の上端部から嵌め込んだバルブナット33を回転させて、バルブ本体31の外周面の雄螺子部31aに螺合させると、バルブナット33の内鍔34がストッパーパイプP1 の鍔部42に当接し、更にバルブナット33を強く回転させると、ストッパーパイプP1 の下端面は前記テーパー内周面32aに圧接されて、バルブ本体31の通気孔32とストッパーパイプP1 とのシールが確保される。
次に、図4に示されるように、バルブ本体31にストッパーパイプP1 がセットされたタイヤTをタイヤ吊下装置Aのタイヤ吊下パイプ9に吊り下げる。その後に、エアシリンダ7のロッド8を引っ込めて、タイヤTを所定量だけ上昇させると、図5に示されるように、バルブ本体31にセットされているストッパーパイプP1 が、直上の注入ノズルNの大径孔部25bに挿入されて、ストッパーパイプP1 の上端面は注入ノズルNのテーパー内周面26に圧接されて、注入ノズルNとストッパーパイプP1 との間のシールが確保される。なお、図4及び図5において、H1,H2 は、それぞれ基台1の上面からタイヤTの中心までの高さを示し、(H2 −H1)がタイヤTの上昇量を示す。
これにより、注入ノズルNとバルブ本体31とは、ストッパーパイプP1 を介してシールを確保して連結される。この状態で、ポンプJを作動させて、樹脂タンクK内の溶液状樹脂Rを樹脂注入管71、注入ノズル装置B、ストッパーパイプP1 及びタイヤバルブV0 を通してタイヤチューブC内に注入する〔図8−A(ロ)〕。ストッパーパイプP1 の上下端の部分は、いずれもシールが確保されているために、溶液状樹脂Rが漏出することなく、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入できる。
そして、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rが満タンに充填されたことを確認してポンプJの作動を停止させると共に、開閉バルブV1 を閉じた後に、ストッパーパイプP1 の両側に先を丸めたニッパー片27aが開いた状態で配置されたエアニッパー27を作動させると、ストッパーパイプP1 の中間露出部は押し潰されて、タイヤチューブC内に充填済の溶液状樹脂Rの漏出を確実に防止できる〔図8−B(ハ)〕。なお、前記漏出を更に確実にするには、注入ノズルNからストッパーパイプP1 を引き抜いた後に、当該ストッパーパイプP1 の別の部分をエアニッパー27により再度押し潰して、押潰し箇所を複数にすればよい。
次に、エアシリンダ7のロッド8を突出させると、一対のタイヤ吊下パイプ9にタイヤTが吊り下げられたままで、タイヤTが僅かに下降することにより、タイヤTの自重により、ストッパーパイプP1 の上端面は、注入ノズルNのテーパー内周面26から離間して、ストッパーパイプP1 の上端部は、注入ノズルNから引き抜かれる〔図8−B(ニ)〕。ここで、タイヤチューブCに溶液状樹脂Rを注入した後において、注入ノズルNの部分を通過する溶液状樹脂Rの部分ゲル化により、注入ノズルNのテーパー内周面26に対してストッパーパイプP1 が接着状態となって、タイヤTの自重のみでは分離されない場合がある。この場合には、スライド体5の下降により、一対のタイヤ吊下パイプ9がタイヤTのリム36から瞬間的に離間した後に、一対のタイヤ押下パイプ11が前記リム36に当接してタイヤTを押し下げるので、注入ノズルNからストッパーパイプP1 を確実に引き抜くことが可能となる。
そして、ストッパーパイプP1 の上端部を注入ノズルNから引き抜いて、両者を分離させた後に、タイヤ吊下装置AからタイヤチューブC内に溶液状樹脂Rが充填されたタイヤTを取り外して、次のタイヤTをタイヤ吊下装置Aに吊り下げて、上記の各工程を実施する。タイヤ吊下装置Aから取り外されたタイヤTは、そのまま放置することにより、タイヤチューブC内に充填された溶液状樹脂Rはゲル化される。このように、タイヤ吊下装置AにタイヤTをセットした状態において、タイヤチューブC内の溶液状樹脂Rをゲル化させることなく、溶液状樹脂Rを満タン充填したタイヤTは、即座にタイヤ吊下装置Aから取り外して、次のタイヤTの樹脂充填作業を行なうので、タイヤチューブC内への溶液状樹脂Rの充填作業を連続して行なえて、その作業能率が高められる。
次に、ストッパーパイプP1 における押潰し部P1aよりもバルブ本体31の側の部分を外周面よりも突出する部分が発生しないようにして、切断具を使用して切断し〔図8−C(ホ)〕、この状態でバルブナット33を取り外す。なお、図8−C(ホ)において、P1'は、切断されたストッパーパイプを示し、P1bは、ストッパーパイプP1 の切断部を示す。その後に、切断されたストッパーパイプP1 の上端部を把持して、バルブ本体31内からストッパーパイプP1 を引き抜くと、ストッパーパイプP1 内に充填されたゲル化樹脂と連続したバルブ本体31内のゲル化樹脂も一緒に引き抜かれる〔図8−C(へ)〕。なお、図8−C(ホ),(ヘ)において、R’は、ゲル化された樹脂を示す。最後に、最初に取り外したプラグ37をバルブ本体31内に戻して、プラグ37の雄螺子部37aにキャップ38を螺合させる〔図8−C(ト)〕。これにより、タイヤチューブC内に充填された溶液状樹脂Rはゲル化して、適度な弾性反発を有する「パンクレスタイヤ」が得られる。なお、最終工程において、バルブ本体31内にプラグ37を戻してキャップ38を取付けて、バルブ本体31の通気孔32を閉塞する実質的理由は、タイヤチューブ内のゲル化した樹脂が太陽熱により軟化して、バルブ本体31から漏出するのを防止することであり、他の補足的理由は、一般の「空気入りタイヤ」と同一の外観を確保するためである。
また、図9には、別のストッパーパイプP2 を使用して、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入する例が示されている。ストッパーパイプP2 は、バルブナット33の鍔孔34aの内径よりも小さな一般部51と、前記鍔孔34aの内径よりも大きくて、バルブ本体31の通気孔32の内径よりも小さな拡径部52とから成る。バルブ本体31の通気孔32にストッパーパイプP2 の拡径部52を挿入しておいて、一般部51に嵌め込んだバルブナット33をバルブ本体31の雄螺子部31aに螺じ込むと、バルブナット33の内鍔34が拡径部52に喰い込むことにより、ストッパーパイプP2 の下端面は、バルブ本体31の通気孔32のテーパー内周面32aに圧接されて、当該部分がシールされる。なお、図9において、52aは、バルブナット33がストッパーパイプP2 の拡径部52の上端部に喰い込むことにより形成された喰込み片を示す。
また、上記実施例1では、エアシリンダ7の作用により昇降する左右一対のスライド体5には、それぞれタイヤ吊下パイプ9が水平に取付けられていて、左右一対のタイヤ吊下パイプ9にタイヤTを吊り下げることにより、左右の振れがなくなって、タイヤTの吊下げ姿勢が安定化する。このため、タイヤバルブV0 を最も低い位置に配置してタイヤTをタイヤ吊下パイプ9に吊り下げることが容易になると共に、吊り下げられたタイヤTの左右の振れがないために、タイヤバルブV0 にセットされたストッパーパイプP1(P2)の軸心と注入ノズルNの軸心とのずれがなくなって、注入ノズルNに対するストッパーパイプP1(P2)の挿入(差込み)が容易に行われる利点がある。しかし、本発明において、左右一対のタイヤ吊下パイプ9を用いることは必須の要件ではないので、1本のタイヤ吊下パイプ9にタイヤTを吊り下げることも可能である。
また、上記実施例1のタイヤ吊下装置Aは、注入ノズル装置Bを固定配置して、吊り下げたタイヤTを昇降させる構成であって、注入ノズル装置B、及び当該装置に連結された樹脂注入管71の連結部を昇降させる必要がなくなるため、これらの部分の損傷、破損等を防止できる利点がある。しかし、本発明においては、タイヤ吊下装置Aに吊り下げられたタイヤTと注入ノズル装置Bとは、相対的に昇降すれば、タイヤTのバルブ本体31にセットしたストッパーパイプP1(P2)を注入ノズル装置Bの注入ノズルNに挿入することが可能であるので、タイヤ吊下装置Aに吊り下げられたタイヤTと注入ノズル装置Bの少なくとも一方を昇降させる構成にすれば足りる。
また、上記実施例1では、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入した後に、タイヤTのバルブ本体31にセットされたストッパーパイプP1(P2)を注入ノズルNから確実に引き抜くために、左右一対のスライド体5の下端部にタイヤ押下パイプ11を水平に取り付けてあるが、本発明においては、当該タイヤ押下パイプ11は必要不可欠な部材ではない。
実施例2は、実施例1の注入装置Eを使用することなく、簡易な注入装置Fを使用してタイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入可能とするものであり、既存の自転車店等において簡易に実施できる。図10は、溶液状樹脂Rの注入時のタイヤバルブV0 の部分の斜視図であり、図11は、同じく分解斜視図である。注入装置Fは、前記ストッパーパイプP1 と、外周面に環状の係止溝61が形成された注入ノズルN’と、セット状態においてバルブナット33と注入ノズルN’とが樹脂充填圧により分離されるのを防止すべく連結するための連結体62とで構成される。
実施例1と同様にして、バルブ本体31の通気孔32にストッパーパイプP1 を差し込んで、ストッパーパイプP1 の上端から嵌め込んだバルブナット33をバルブ本体31の雄螺子部31aに螺合させることにより、ストッパーパイプP1 の鍔部42をバルブ本体31の側に押し付けて、ストッパーパイプP1 の下端面を通気孔32のテーパー内周面32aに当接させると共に、ストッパーパイプP1 の上端部を注入ノズルN’の大径孔部25bに挿入して、上端面をテーパー孔部25cに当接させる。連結体62は、コの字状をなしていて、対向板部63に開口孔64が形成された構成である。バルブ本体31と注入ノズルN’とがストッパーパイプP1 を介して連結された状態において、連結体62の一方の対向板部63の開口孔64にバルブ本体31におけるバルブナット33の直下の部分を嵌め込むと共に、連結体62の他方の対向板部63の開口孔64に、注入ノズルN’の係止溝61が形成されて小径となった部分を嵌め込むことにより、バルブ本体31と注入ノズルN’とが連結される。エルボパイプ21の他端部には、樹脂注入管71が連結され、ポンプJを作動させると、樹脂タンクK内の溶液状樹脂Rは、注入ノズルN’、ストッパーパイプP1 及びバルブ本体31を通ってタイヤチューブC内に注入される。
ストッパーパイプP1 の部分を通過する溶液状樹脂Rの注入圧は、ストッパーパイプP1 とバルブ本体31及び注入ノズルN’との連結を解除するように作用するが、バルブ本体31と注入ノズルN’とは連結体62を介して連結されているために、前記連結が解除されることはない。このため、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rが満タン充填された後に、ストッパーパイプP1 の中間露出部を押し潰して、タイヤチューブC内の充填済樹脂の漏出を防止する。その後に、直前のタイヤチューブC内に充填された溶液状樹脂Rがゲル化する前に連結体62を外して、次のタイヤTのチューブCに溶液状樹脂Rを注入する準備を行なえるので、溶液状樹脂Rの注入効率が高まる。
樹脂注入装置Eのうち本発明に係るタイヤ吊下装置A及び注入ノズル装置Bの全体斜視図である。 同じく側面図である。 同じく溶液状樹脂Rの注入時における部分拡大斜視図である。 ストッパーパイプP1 を注入ノズルNに挿入する前におけるタイヤ吊下装置AにタイヤTを吊り下げた状態の正面図である。 ストッパーパイプP1 を注入ノズルNに挿入した状態における同様の正面図である。 樹脂注入状態のタイヤバルブV0 及び注入ノズルNの部分の正面断面図である。 溶液状樹脂Rの注入状態における図6のX−X線断面図である。 (イ),(ロ)は、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入する作業を工程順に示した図である。 (ハ),(ニ)は、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入する作業を工程順に示した図である。 (ホ)〜(ト)は、タイヤチューブC内に溶液状樹脂Rを注入する作業を工程順に示した図である。 ストッパーパイプP2 を介してバルブ本体31と注入ノズルNとが連結された状態の断面図である。 溶液状樹脂Rの注入時のタイヤバルブV0 の部分の斜視図である。 同じく分解斜視図である。 溶液状樹脂Rの注入装置Eの全体図である。
符号の説明
A:タイヤ吊下装置
B:注入ノズル装置
C:タイヤチューブ
E,F:樹脂注入装置
N,N’:注入ノズル
1,P2 :ストッパーパイプ
R:溶液状樹脂
0 :タイヤバルブ
5:スライド体
7:エアシリンダ(駆動手段)
9:タイヤ吊下パイプ
11:タイヤ押下パイプ
25:注入ノズルの樹脂吐出孔
26:樹脂吐出孔のテーパー内周面
31:バルブ本体
32:バルブ本体の通気孔
32a:通気孔のテーパー内周面
33:バルブナット
41:パイプ本体
42:鍔部
51:一般部
61:係止溝
62:連結体

Claims (8)

  1. 弾性樹脂組成物が加熱されて溶液状となった樹脂を自転車等のタイヤチューブ内にバルブを介して注入する方法であって、
    前記バルブのナットの締付けにより、バルブ本体の通気孔のテーパー内周面に対して一端部が圧接してシールされ、かつ充填後の樹脂圧によりバルブ本体から外れないようにして、前記バルブ本体にセットされるストッパーパイプを使用し、
    前記バルブ本体にストッパーパイプを上記態様でセットした状態で、注入ノズル装置とタイヤのバルブとを相対的に近接させて、前記ストッパーパイプの他端部を注入ノズルの樹脂吐出孔のテーパー内周面に圧接することによりシールして、前記注入ノズルと前記バルブ本体とをストッパーパイプを介してシールを確保して連結し、
    上記連結状態で、タイヤチューブ内にストッパーパイプ及びバルブを介して満タンとなるまで溶液状樹脂を注入して、満タン直後に前記ストッパーパイプの途中を押し潰して充填済樹脂の漏出を防止し、この状態でタイヤチューブ内に充填された溶液状樹脂をゲル化させることを特徴とするタイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入方法。
  2. 前記ストッパーパイプは、バルブ本体の通気孔に挿入可能な外径を有するパイプ本体の途中に、バルブナットをバルブ本体に締付ける際に、バルブナットの内鍔によりバルブ本体の側に押圧される鍔部が設けられた構成であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入方法。
  3. 前記ストッパーパイプは、バルブ本体の通気孔の内径よりも小さくて、バルブナットの内鍔の内径よりも大きな外径の拡径部と、バルブナットの内鍔の内径よりも小さな外径の一般部とから成ることを特徴とする請求項1に記載のタイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入方法。
  4. 請求項1の発明を実施するための装置であって、
    支持柱の所定高さ位置に、タイヤバルブにストッパーパイプが予め差し込まれてセットされたタイヤを吊下げるためのタイヤ吊下パイプがほぼ水平に取付けられたタイヤ吊下装置と、
    タイヤバルブが最も低い位置に配置されるようにして、前記タイヤ吊下装置のタイヤ吊下パイプに吊り下げられたタイヤのバルブのほぼ直上に配置される注入ノズルを備えた注入ノズル装置とを備え、
    前記タイヤ吊下パイプと前記注入ノズル装置の少なくとも一方は駆動手段により昇降可能になっていて、
    前記タイヤ吊下パイプと前記注入ノズル装置の間隔が小さくなるように、少なくとも一方を昇降させて、前記支持柱のタイヤ吊下パイプに吊り下げたタイヤのバルブにセットされたストッパーパイプの上端部を注入ノズル装置の注入ノズルの樹脂吐出孔に差し込んで、そのテーパー内周面に圧接するように構成されていることを特徴とするタイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入装置。
  5. 前記タイヤ吊下パイプは、水平方向に所定間隔をおいて一対配置されていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入装置。
  6. 前記支持柱には、駆動手段によりスライド体が昇降可能に支持されていて、当該スライド体にタイヤ吊下パイプが支持されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のタイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入装置。
  7. 前記スライド体は、タイヤ外径を超える長さを有していて、当該スライド体の下端部には、タイヤチューブ内に溶液状樹脂を充填した後のタイヤに下方の力を加えて、注入ノズルからストッパーパイプを取り外すためのタイヤ押下パイプがほぼ水平に取付けられていることを特徴とする請求項6に記載のタイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入装置。
  8. 請求項1の発明を実施するための装置であって、
    タイヤバルブの本体の通気孔に差し込まれるパイプ本体の外周部の鍔部、又は拡径部にタイヤナットの回転によりバルブ本体の側に押圧されて、一端面が前記通気孔のテーパー内周面に圧接されるストッパーパイプと、
    テーパー内周面に前記ストッパーパイプの他端面が圧接されて、外周面に係止溝が形成された注入ノズルと、
    前記ストッパーパイプを介して連結されたバルブ本体と前記注入ノズルとが樹脂注入圧により分離されるのを防止すべく、両者を連結する連結体と、
    を備えていることを特徴とするタイヤチューブ内への溶液状樹脂の注入装置。
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