JP2007319387A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の超音波プローブにより案内通路を通過するメダル(物体)の形状を示す画像を精度良く取得することで、メダルが正規品のメダルか不正品のメダルかを正確に判定することができる遊技機を提供する。
【解決手段】メダル判別装置100は、メダル投入口12からメダル通路102を通過するメダルに超音波を照射する超音波位置検出装置200から構成され、超音波位置検出装置200は、メダル通路102を通過するメダルの反対方向から超音波を照射する一対の第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】メダル判別装置100は、メダル投入口12からメダル通路102を通過するメダルに超音波を照射する超音波位置検出装置200から構成され、超音波位置検出装置200は、メダル通路102を通過するメダルの反対方向から超音波を照射する一対の第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220を有する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、遊技媒体(メダル・パチンコ玉)を用いて遊技を行なうことが可能なパチスロ機やパチンコ機などの遊技機に関し、特に、不正なメダルや不正部材(例えば、「フレキシブル基板」など)の使用による不正行為を防止できる遊技機に関する。
従来より、メダルの投入若しくはBETボタン押下後にスタートレバーを操作して機械的回転リール(以下、リールと記載する)を回転駆動させるとともに、各リールに対応したストップボタンを押下操作することによって各リールを停止させ、リール表示窓内に停止された図柄の組合せに応じてメダルを払い出すパチスロ機と呼ばれる遊技機が知られている。
このようなパチスロ機の場合、メダル投入口から1〜3枚のメダルが投入されスタートレバーが操作されると、リールを回転駆動させて複数の図柄を変動させるとともに、遊技者によるストップボタンの押下操作に応じて、回転している図柄を停止表示させ、入賞役図柄の組合せが有効ライン上に停止表示された場合には、入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に払い出す。
この場合、メダル投入口から投入されたメダルは、メダルセレクタ内に投入されメダル通路(案内通路)からメダルホッパーに貯留されることとなる。この時、メダル通路に設けられたメダル計数センサにより、投入されたメダルを検出することで、メダルの枚数をカウントする。
ここで、パチスロ機による遊技はメダルの投入枚数によりリールを回転させるため、正規品のメダルではなく、不正品のメダルの使用によりメダル計数センサを作動させることができれば、投資額(メダルの購入金額)を少なくすることができるため、不正メダルの使用やメダル計数センサの誤作動を目的とした不正行為が行なわれることがある。このため、パチスロ機の内部に設けられたメダルセレクタには、不正メダルを用いて遊技を行なうことを防止するためにメダル投入口から投入されたメダルが正規品か不正品かを判別するメダル判別装置を備えている。
この種のメダル判別装置の場合、メダルが通過するメダル通路にLEDとCCD(Charge Coupled Devices)を有する撮像装置を設け、LEDによりメダルの表面に光を照射するとともに、このメダルの表面部をCCDにより撮像し、撮像により取得した画像データを基にして、正規のメダルと不正のメダルとを判別するようにしている。
また、このような不正行為としては、メダル投入口から先端にLEDなどの発光素子を設けた不正部材(例えば、「フレキシブル基板」)を挿入し、LEDを点滅させることによりメダル計数センサを作動(オン)させてメダルのカウント枚数を増やすなどの方法がある。このようなメダル以外の不正部材(例えば、「フレキシブル基板」)の使用を防止するために、物体(メダル)の通過を検出する複数のメダル通過センサにより、メダル通路内を移動する物体の移動方向や移動速度を検出することで、メダル通路内を移動する物体が正規のメダルかメダル以外の物体であるかを検出するようにしている。
また、従来公報に開示された従来技術としては、遊技機に複数の不正検出センサを設置し、検出信号に基づいて、不正検出センサ毎に予め定めた不正データを抽出し、遊技機毎に通信回線を経由して不正監視サーバ装置に通知する遊技機の不正防止装置について開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述したような従来から採用されているLEDにより光照射されたメダルの表面部をCCDにより撮像し、撮像した画像データを基に、正規のメダルと不正のメダルとを判別するメダル判別装置の場合、CCDの撮像対象となるメダルの表面部はLEDによる光が直接照射された面であるため、メダルの明暗を正確に識別する画像データとして取得できない。これにより、判別対象となるメダルの大きさを正確に判定することができないという問題がある。
また、複数のメダル通過センサにより、メダル通路内を移動する物体の移動方向や移動速度を検出することで不正部材の使用を検出する場合、フォトセンサーなどのセンサを使用して物体の移動方向や移動速度を検出するには限界があるため、不正メダルの使用やメダル計数センサの誤作動を目的とした不正行為を確実に防止する対策としては問題がある。
また、特許文献1に開示された従来公報の場合においても、同様に、複数のセンサを使用することにより遊技機の不正改造、CPUの不正交換並びに不正開封などの不正操作を検出することができるが、やはり、フォトセンサーなどのセンサを使用して物体の移動方向や移動速度を検出するには限界があるため、これにより、確実に不正部材の使用や不正操作を検出することはできないという問題がある。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、複数の超音波プローブにより案内通路を通過するメダル(物体)の形状を示す画像を取得することで、メダルが正規品のメダルか不正品のメダルかを正確に判定することができる遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルが案内通路を通過することを検出するメダル検出手段と、当該メダル検出手段よりも前記メダルの進行方向の上流側に配設され、前記案内通路を通過するメダルを検出するメダル通過検出手段とを備え、前記案内通路をメダルが通過する際に、正規品のメダルか不正品のメダルかを画像データにより判別するメダル判別装置を備えた遊技機において、前記メダル通過検出手段がメダルを検出すると同時に、前記メダルに対して超音波を発信する超音波発信手段と、前記メダルからの反射波を受信する反射波受信手段とを有し、当該反射波受信手段により受信された反射波に基づいて、前記メダルの位置を検出する第一の超音波位置検出手段と第二の超音波位置検出手段とを有し、前記第一、第二の超音波位置検出手段により検出された検出信号に基づいて、前記メダルの形状を示す画像を取得画像データとして生成する画像生成手段と、前記画像生成手段により生成された取得画像データを二値化した二値化画像データに変換する画像処理手段と、前記正規のメダルを示す基準画像データを取得する基準画像取得手段と、前記基準画像取得手段により取得された基準画像データと、前記取得画像データとを照合し、両者の画像データが一致するかを判定する画像判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、メダル判別装置は、メダルに対して超音波を発信する超音波発信手段と、メダルからの反射波を受信する反射波受信手段とを有するとともに、反射波受信手段により受信された反射波に基づいて、メダルの位置を検出する第一の超音波位置検出手段と第二の超音波位置検出手段とを備えるので、第一、第二の超音波位置検出手段により検出された検出信号に基づいて、画像生成された画像データは、明暗(輝度値)及び形状が明確となる画像データとして取得することができ、この取得画像データは画像処理により精度の高い二値化画像データとして変換されるため、この取得画像データと基準画像データとの間で両者の領域を構成する二値化画像データを照合する際に、メダルの判別精度を向上させることができる。これにより、不正品であるメダルを正確に判別することができ、不正にメダルを獲得しようとする不正行為を防止することができる。また、基準画像は、異なる遊技機毎に生成されるので、各遊技機に特有の判定装置(第一、第二の超音波位置検出手段)の配置やメダルの通路の形状など遊技機毎の差異による判定ミスを低減することができる。
また、請求項2に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルが案内通路を通過することを検出するメダル検出手段と、当該メダル検出手段よりも前記メダルの進行方向の上流側に配設され、前記案内通路を通過するメダルを検出するメダル通過検出手段とを備え、前記案内通路をメダルが通過する際に、正規品のメダルか不正品のメダルかを画像データにより判別するメダル判別装置を備えた遊技機において、前記メダル通過検出手段がメダルを検出すると同時に、前記メダルに対して超音波を発信する超音波発信手段と、前記メダルからの反射波を受信する反射波受信手段とを有し、当該反射波受信手段により受信された反射波に基づいて、前記メダルの位置を検出する第一の超音波位置検出手段と第二の超音波位置検出手段とを有し、前記第一、第二の超音波位置検出手段により検出された検出信号に基づいて、前記メダルの形状を示す画像を取得画像データとして生成する画像生成手段と、前記画像生成手段により生成された取得画像データを複数の領域に分割し、当該領域に含まれる画素の輝度値を平均化した画像データに変換し、当該画像データを所定の閾値に基づいて、二値化した二値化画像データに変換する画像処理手段と、前記正規のメダルを示す基準画像データを取得する基準画像取得手段と、前記基準画像取得手段により取得された基準画像データと、前記取得画像データとを照合し、両者の画像データが一致するかを判定する画像判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、メダル判別装置は、メダルに対して超音波を発信する超音波発信手段と、メダルからの反射波を受信する反射波受信手段とを有するとともに、反射波受信手段により受信された反射波に基づいて、メダルの位置を検出する第一の超音波位置検出手段と第二の超音波位置検出手段とを備えるので、第一、第二の超音波位置検出手段により検出された検出信号に基づいて、画像生成された画像データは、明暗(輝度値)及び形状が明確となる画像データとして取得することができ、この取得画像データは画像処理により精度の高い二値化画像データとして変換されるため、この取得画像データと基準画像データとの間で両者の領域を構成する二値化画像データを照合する際に、メダルの判別精度を向上させることができる。これにより、不正品であるメダルを正確に判別することができ、不正にメダルを獲得しようとする不正行為を防止することができる。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記基準画像データを構成する複数に分割された領域毎の二値化画像データと前記取得画像データを構成する複数に分割された領域毎の二値化画像データとを対応する領域毎にそれぞれ照合するとともに、所定の割合以上の領域で両者の二値化画像データが一致する場合に、投入されたメダルが正規のメダルであると判定することを特徴とする。
本発明によれば、取得画像データと基準画像データとが一致するか否かを判定する場合に、取得画像データを複数の領域毎に分割化及び輝度値を平均化し、これら複数の領域毎に分割化及び平均化された各領域に対応する二値化画像データを対象として照合を行なうとともに、両者の二値化画像データが所定の割合以上で一致するか否かを判定するので、両者のメダルを構成する二値化画像データの照合を正確に行なうことができるため、投入されたメダルの大きさを正確に判定できるとともに、これにより、正規のメダルであるかを確実に判定することができる。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記第一の超音波位置検出手段及び前記第二の超音波位置検出手段は、前記メダルが通過する案内通路の所定位置に設けられるとともに、所定の傾斜角度の範囲で揺動することを特徴とする。
本発明によれば、第一の超音波位置検出手段及び第二の超音波位置検出手段は、メダルが通過する案内通路の所定位置に設けられるとともに、所定の傾斜角度の範囲で揺動するので、複数の超音波プローブにより案内通路を通過するメダルの形状を示す画像を精度良く取得できることからメダルが正規品のメダルか不正品のメダルかを正確に判定することができる。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記第一の超音波位置検出手段及び前記第二の超音波位置検出手段は、前記メダルが通過する案内通路の所定位置に設けられるとともに、前記案内通路を通過するメダルに対して、メダルの中心を通ってメダル表面に平行となる所定の軸を中心線として線対象となる位置から超音波を発信することを特徴とする。
本発明によれば、第一の超音波位置検出手段及び第二の超音波位置検出手段は、メダルが通過する案内通路の所定位置に設けられるとともに、案内通路を通過するメダルに対して、メダルの中心を通ってメダル表面に平行となる所定の軸を中心線として線対象となる位置から超音波を発信するので、複数の超音波プローブにより案内通路を通過するメダルの形状を示す画像を精度良く取得できることからメダルが正規品のメダルか不正品のメダルかを正確に判定することができる。
本発明の遊技機は、メダル判別装置により正規品のメダルと不正品のメダルとを正確に判別することにより、不正にメダルを獲得しようとする不正行為を防止することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る遊技機の実施例を詳細に説明する。なお、本発明は、メダル、コイン、遊技玉又はトークンなどを遊技媒体として用いる各種遊技機に適用することができるが、ここでは、本発明をメダルを遊技媒体として用いるパチスロ機に適用した場合について説明する。
[パチスロ機1の概要及び特徴]
まず最初に、本実施例に係るパチスロ機1に備えたメダル判別装置100の概略及び特徴について説明する。図1は、本実施例に係るメダル判別装置100の概略構成及びメダルの画像の一例を示す説明図である。図1では、予め記憶された基準となる正規のメダルの画像(基準画像データP)と、超音波位置検出装置200による撮像後、画像処理された2例の画像(画像データA、画像データB)の概略図を示す。
まず最初に、本実施例に係るパチスロ機1に備えたメダル判別装置100の概略及び特徴について説明する。図1は、本実施例に係るメダル判別装置100の概略構成及びメダルの画像の一例を示す説明図である。図1では、予め記憶された基準となる正規のメダルの画像(基準画像データP)と、超音波位置検出装置200による撮像後、画像処理された2例の画像(画像データA、画像データB)の概略図を示す。
ここで、基準画像データPとは、予めパチスロ機1に備えたメダル判別装置100の第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得された正規のメダルの画像データを示している。実際には、一週間に一回程度の割合で、各パチスロ機1毎に100枚程度の正規のメダルをメダル判別装置100の第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得した画像データを画像処理により平均化及び二値化した画像データとして画像用RAM32b(図11)に記憶しており、画像データの判定処理を行なう際に、この画像用RAM32b内に格納された基準画像データPを参照することとなる。
具体的に説明すると、本実施例によるパチスロ機1では、パチスロ機1の内部にメダル判別装置100を備えており、このメダル判別装置100に備えた一対の第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220とを有する超音波位置検出装置200によりメダル投入口12から投入されたメダルの位置を検出した後、画像の生成を行い(画像データA′、B′)、画像生成後の画像データに対して画像処理を行ない、この画像処理後のメダルの画像(画像データA、B)と予め記憶した正規のメダルの画像(基準画像データP)とを照合し、両者の相違(画像データを構成する各領域の二値化データの相違)を判定することにより、投入されたメダルが正規のメダルか正規以外の不正メダルかを判別することに特徴がある。
図1に示すように、メダル判別装置100は、メダル投入口12からメダル通路102を通過するメダルに超音波を照射する超音波位置検出装置200を含んで構成され、超音波位置検出装置200を構成する一対の第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220により、メダルの両側の面(図1の左右)に対して、それぞれ超音波を照射することで、メダルの位置及び移動方向、移動速度を検出することができる。
また、この超音波位置検出装置200により検出されたメダルの位置情報に基づいて、メダルの形状を示す画像データを画像処理により取得することができる。
また、同図に示すように、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射によ取得された画像データA′、B′は、「画像処理」により輝度値が平均化された複数の領域に分割されるとともに、画像データA′、B′を構成する各領域は「黒色(1)」、「白色(0)」とに二値化された画像データA、Bとなる。そして、この画像データA、Bと、正規の基準画像データPとが一致するかを判定することとなる。
具体的には、両者の画像データを構成する領域毎の二値化データの一致割合が所定の割合以上(例えば、90%以上)である場合に、メダル投入口12から投入されたメダルは正規のメダルであると判定する。
図1に示す例では、基準画像データPと画像データAとは、両者の画像データを構成する各領域毎の二値化データ(「黒色(1)」、「白色(0)」)が一致するため、画像データの大きさが一致し、これにより、メダルは、正規メダルと判定される。この正規メダルは、メダル通路102内をそのまま進行し、メダル計数センサ108(図8−1)により正規品のメダルの枚数としてカウントされる。
一方、基準画像データPと画像データBとは、それぞれの画像データを構成する領域毎の二値化データ(「黒色(1)」と「白色(0)」)が相違するため、画像データの大きさが一致せず、これにより、メダルは不正メダルと判定される。この不正メダルであると判定されたメダルは、正規品のメダルとしてカウントされることなくメダル返却通路109(図8−1)を通じて返却される。
[メダル判別装置100の構成及び原理]
次に、メダル判別装置100の構成の詳細及び原理を説明する。図2−1は、メダル判別装置100の主要部分を示す拡大側面図を示している。図2−2は、超音波位置検出装置200により検出されたメダルの位置情報に基づく画像データを示している。また、図2−3は、画像処理後の二値化画像データを示している。
次に、メダル判別装置100の構成の詳細及び原理を説明する。図2−1は、メダル判別装置100の主要部分を示す拡大側面図を示している。図2−2は、超音波位置検出装置200により検出されたメダルの位置情報に基づく画像データを示している。また、図2−3は、画像処理後の二値化画像データを示している。
図2−1に示すように、超音波位置検出装置200は、メダル投入口12から投入され、メダルの通過がメダル通過センサ107により検出された時に、このメダル通路102を通過するメダルに対して超音波を発信する第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220を備えており、これら第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220からメダルの両側の側面に対して、それぞれ超音波を照射することで、メダルの位置及び移動方向、移動速度を精度度良く検出することができる。また、この超音波位置検出装置200により検出されたメダルの位置情報に基づいて、メダルの形状を示す画像データを画像処理により取得することができる。
すなわち、同図に示すように、第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220は、メダル通路102の一部を切り欠いた開口通路111の位置に設けられており。第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220は、開口通路111を通過したメダルに対して、それぞれ反対方向(図2−1の左右方向)から超音波を照射する位置に配設され、メダルの中心を通ってメダル表面に平行となる所定の軸を中心線として線対象となる位置からそれぞれ超音波を発信する構成となっている。
具体的には、第1超音波プローブ210は、メダルのA領域に対して、超音波を照射するように、第2超音波プローブ210は、メダルのB領域に対して、超音波を照射するように構成されている。
この場合、第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220により照射された超音波によるメダルからの反射光は、メダルの位置情報となり、この位置情報からメダルの画像データを生成する(図2−2参照)。この生成された画像データは、二値化処理により「黒色(1)」の領域を複数含む二値化画像データとなる(図2−3参照)。
一方、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射によるメダルがある位置以外のメダル通路102を構成する複数の領域は、輝度値が大となるため、「白色(0)」の領域を複数含む二値化画像データとなる。これにより、メダルの周囲(メダル通路102を構成する複数の領域)の輝度値が明るいため、メダルの有無に基づく画像の明暗により、メダルの大きさ(形状や寸法)或いは、不正部材(例えば、「フレキシブル基板」)の有無を明確に判別することができる。
[画像処理の概要]
次に、パチスロ機1による画像処理の概要を説明する。ここで、図3では、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得されたメダルの画像データA′と画像処理後の画像データAとをそれぞれ示している。
次に、パチスロ機1による画像処理の概要を説明する。ここで、図3では、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得されたメダルの画像データA′と画像処理後の画像データAとをそれぞれ示している。
図3に示すように、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射によるメダルの画像データA′は、輝度値の強弱に応じた白黒画像として取得される。ここで、図3で示す画像データA′は、メダル通路102を構成する複数の領域(図中の格子で示す範囲)を、メダルを撮像する画像の領域(所定の撮像範囲)とし、この所定の撮像範囲にメダルを撮像した場合の画像データA´の一例を示している。
そして、この第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得された画像データA′を対象として、「画像処理」が行なわれる。すなわち、画像データの分割処理により、複数の領域(図4に示す432個の領域)に分割され、画像データの平均化処理により、各領域毎の輝度値が平均化された画像データとなる。
具体的に説明すると、複数の分割された領域に含まれる画素の平均輝度値が算出され、算出された平均輝度値が領域毎の輝度値となる。次いで、画像データの二値化処理により「黒(1)」、「白(0)」とに二値化された画像データAとなる。
具体的に説明すると、画像データの二値化処理により画像データA′を構成する領域毎の輝度値(「黒色」、「灰色(黒色と白色との中間色)」、「白色」)は、所定の閾値に基づいて、二値化データとして画像処理され、図3に示す画像データAとなる。つまり、CCD310の撮像により取得した画像データを構成する各領域は、輝度値が低い二値化画像データ(「黒色(1)」)となり、メダルの撮像範囲以外の部位(メダル通路102の所定範囲を示す白色の構成部位)は、輝度値が高い二値化データ(「白色(0)」)として取得される。
ここで、同図に示すように、画像データA(基準画像データP)には、メダルの構成領域を示す画像データ以外に、第1、2超音波プローブ210、220の配置位置やメダル通路102の形状など各パチスロ機1(メダル判別装置100)を構成する部位に付着した異物(汚れやゴミなど)による画像データも含まれている。
すなわち、本実施例では、各パチスロ機1を特定する固有の画像特性(通路の形状の差や部品の配置位置の差から生じる特性)や異物を含む画像データを生成することにより、取得する画像データAは、各パチスロ機1を個別に特定する画像データとすることができ、これにより、画像判別時の処理負荷が軽減するとともに、誤判定を低減させることができる。
そして、図3に示す画像処理により二値化データとして変換された画像データAは、画像RAM32b(図11)に格納される。以下、後述するように、この画像処理された画像データAは、各領域毎に二値化され、二値化された基準画像データPと一致するか判定される。
[画像判定処理の概要]
次に、メダル判別装置100による画像判定処理の概要を説明する。ここで、図4では、予め記憶している基準画像データPの一例と、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得し、画像処理を行なった後の画像データAの一例をそれぞれ示している。
次に、メダル判別装置100による画像判定処理の概要を説明する。ここで、図4では、予め記憶している基準画像データPの一例と、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得し、画像処理を行なった後の画像データAの一例をそれぞれ示している。
また、基準画像データP及び画像データAには、メダルの構成領域を示す画像データ以外に、前述した第1、2超音波プローブ210、220の配置位置やメダル通路102の形状など各パチスロ機1(メダル判別装置100)を構成する部位に付着した異物(汚れやゴミなど)による画像データも含めて示している。ここで、同図に示す基準画像データPと画像データAとは、二値化画像データが一致する例として説明する。
すなわち、画像判定処理では、メダル投入口12(図1)から新たに投入されたメダルの画像データAと予め画像用RAM32b(図11)内に記憶された基準画像データPとを照合し、両者の画像データが一致するかを判定する処理を行なう。そして、両者の二値化処理された画像データ(二値化画像データ)の一致の割合が所定の割合以上(例えば、90%以上)である場合には、投入されたメダルは正規のメダルであると判定する。
具体的に説明すると、図4に示すように、基準画像データP及び画像データAは、メダル通路102の所定の部位を1フレームとして想定し、このフレーム内で、CCD310により撮像したメダルを構成する複数の領域の二値化画像データ及びメダル通路102を構成する複数の領域の二値化画像データを示した図であり、同図に示すように、横フレーム(横方向領域)は、「A〜X」までの24個に区分され、縦フレーム(縦方向領域)は、「0〜17」の18個に区分され、全体的には、1フレームを432個(24個×18個=432個)の複数の領域に分割した領域範囲としている。
これら複数の領域は、1領域毎に第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射によるメダルの二値化データ及びメダル通路102の所定範囲(1フレーム)を撮像した二値化データが、それぞれ輝度値に応じて平均化され、且つ、二値化(「黒色(0)」か「白色(0)」)されたデータとして表されている。
従って、この図4において、各領域に示されている「黒色(1)」の部位は、メダルを構成する部位を表し、各領域に示されている「白色(0)」の部位は、メダルの構成部位が存在しない部位及びメダル通路102を構成する画像データを表すこととなるため、「黒色(1)」の領域の集合範囲がメダルの大きさ(外形寸法)を表すこととなる。
すなわち、基準画像データPの画像を構成する各領域の二値化データ(「黒色(1)」か「白色(0)」)と、新たに取得した画像データAの画像を構成する各領域の二値化データとを照合し、各領域毎の二値化データが一致する割合を算出することで、メダルが正規品のメダルか不正品のメダルであるかを判定することができる。
具体的に説明すると、図4に示すように、基準画像データPにおいて、領域「L2」の部位は、「黒色(1)」であり、この領域「L2」と対応する画像データAの領域「L2」の部位も、「黒色(1)」であるため、両者の二値化データは一致している。以下、同様に、「A0〜A17、B0〜B17・・・X0〜X17」の各領域範囲全ての領域毎に基準画像データPとを構成する領域の画像データをそれぞれ対応する領域と、この領域に対応する画像データAの領域毎の二値化データに照合し、両者の領域毎にそれぞれ対応する二値化データが一致するかの判定処理を行なう。
図4は、基準画像データPと画像データAとの二値化データの一致の割合が所定の割合以上(例えば、90%以上)であると画像データAが撮像されたメダルは正規メダルと判定することができる。また、同様に、第1、2超音波プローブ210、220の配置位置やメダル通路102の形状など各パチスロ機1(メダル判別装置100)を構成する部位に付着した異物(汚れやゴミなど)を示す画像データを対象として、基準画像データPの特定画像データとを照合し判定処理を行なうこととなる。
すなわち、同図に示すように、基準画像データPを構成する領域「G4」、「P4」、「Q12」の二値化データは、「白色(0)」であり、これら基準画像データPの3領域と対応する画像データAを構成する領域「G4」、「P4」、「Q12」の二値化データも「白色(0)」であるため、両者の二値化データは一致している。また、同様に、基準画像データPを表す1フレームに示すメダル通路102を構成する領域「T1」、「U15」の二値化データは、「黒色(1)」であり、これら2領域と対応する画像データAを構成する領域「T1」、「U15」の二値化データも「黒色(1)」であるため、両者の二値化データは一致する。
次に、基準画像データPと画像データBとの、二値化画像データが一致しない例を説明する。図5は、図4と同様に、メダル判別装置100による画像判定処理の概要を説明する図であり、予め記憶している基準画像データPの一例と、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得し、画像処理を行なった後の画像データBの一例をそれぞれ示している。また、同図に示す基準画像データP及び画像データBは、前述した第1、2超音波プローブ210、220の配置位置やメダル通路102の形状など各パチスロ機1(メダル判別装置100)を構成する部位に付着した異物(汚れやゴミなど)による画像データも含めて示している。
図5に示すように、基準画像データPの二値化画像データを構成する領域「L2」の画像データは、「黒色(1)」であり、この基準画像データPの領域「L2」に対応する画像データBの二値化画像データを構成する領域「L2」の二値化データは、「0」となっているため、両者の画像データは一致しない(基準画像データPより画像データBの寸法が小さい)。
以下、同様に、「A0〜A17、B0〜B17・・・X0〜X17」の各領域範囲全ての領域毎に基準画像データPとを構成する領域の画像データをそれぞれ対応する領域と、この領域に対応する画像データBの領域毎の二値化データに照合し、両者の領域毎にそれぞれ対応する二値化データが一致するかの判定処理を行なう。この場合、基準画像データPと画像データBでは、二値化データの一致の割合が所定の割合以上(例えば、90%以上)でないことからメダルは不正品と判定され返却される。
[パチスロ機1の構成]
次に、図6及び図7を用いて、実施例に係るパチスロ機1の外観構成と内部構成について詳細に説明する。図6は、実施例1に係るパチスロ機1の外観構成を示す斜視図である。図7は、パチスロ機1の内部構成の前面ドア2を開放した状態の斜視図をそれぞれ示している。
次に、図6及び図7を用いて、実施例に係るパチスロ機1の外観構成と内部構成について詳細に説明する。図6は、実施例1に係るパチスロ機1の外観構成を示す斜視図である。図7は、パチスロ機1の内部構成の前面ドア2を開放した状態の斜視図をそれぞれ示している。
同図に示すように、パチスロ機1の全体を形成している筐体は、箱状のキャビネット1aと、このキャビネット1aの前部に形成した開口を開閉する前面ドア2とを備える。また、パチスロ機1の上部には、左右対称位置にスピーカ6L,6Rが設けられており、これらのスピーカ6L,6Rは、遊技時の演出に関する効果音や音声などによる演出音を出力する。
また、パチスロ機1の前面部には、略垂直面をなすパネル表示部2a及び液晶表示部2bが設けられている。パネル表示部2aには、リール表示窓4L,4C,4Rが設けられ、このリール表示窓4L,4C,4Rには、水平方向にトップライン5b、センターライン5c及びボトムライン5dの表示ラインが設けられ、斜め方向にクロスアップライン5a及びクロスダウンライン5eの表示ラインが設けられる。
後述するように、遊技者がメダル投入口12に1枚又は2枚のメダルを投入した場合には、それぞれ1本(センターライン5c)又は3本(トップライン5b、センターライン5c及びボトムライン5d)の表示ラインが有効となる。
また、遊技者が3−BETボタン15を押下操作するか又は遊技者がメダル投入口12に3枚のメダルを投入すると、5本の各ライン5a〜5eが有効となる。なお、これら各ライン5a〜5eは役の成否に関わる。また、液晶表示部2bは、パチスロ遊技時の各種演出や待機時のデモ表示などを行なう。
前面ドア2の背後には、複数種類の図柄が各々の外周面に描かれた3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に横一列に設けられており、各リール3L,3C,3Rは、一定の速度(例えば、80回転/分)で回転する。これら3個のリール3L,3C,3Rによりリールユニット3が構成される。
各リール3L,3C,3Rは、リール表示窓4L,4C,4Rから目視することができ、各リール3L,3C,3Rが回転中であり、停止ボタン18L,18C,18Rが押下操作可能である場合には、遊技者がリール3L,3C,3R上の図柄を視認できるように透過状態となる。
また、パネル表示部2a及び液晶表示部2bの下方には、略水平面をなす台座部11が設けられている。この台座部11の右側には、メダルを投入するためのメダル投入口12が設けられており、このメダル投入口12に投入されたメダルは、クレジットされるか又はゲームに賭けられる。
メダル投入口12は、メダル判別装置100(図7)を構成するメダル通路102(図8−1)に連絡されており、メダル判別装置100によりメダル投入口12から投入されたメダルが正規品のメダルと判定された場合には、このメダルはメダル枚数の計数対象となり、不正品のメダルと判定された場合には、この不正メダルは、メダル返却通路109(図8−1)を通じて、メダル払出口20からメダル受け部19に投出される。
また、台座部11の左側には、クレジットされているメダルを賭けるための1枚賭け用の1−BETボタン13と、2枚賭け用の2−BETボタン14と、3枚賭け用の3−BETボタン15とが設けられている。3−BETボタン15は、所謂MAX−BETボタンであり、1回の押下操作によりクレジットされたメダルから1ゲームに賭け得る最大枚数のメダル(通常は3枚)が賭けられる。かかる1−BETボタン13,2−BETボタン14,3−BETボタン15を押下操作するか若しくは3枚のメダルがメダル投入口12に投入されると、所定のライン5a〜5eが有効化される。
台座部11の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルをクレジットするか、クレジットしたメダルを払い出すかを押下操作で切り換えるC/Pボタン16が設けられている。所定枚数のメダルがクレジットされた状態でC/Pボタン16が押下されると、クレジットが無効化され該クレジットされた枚数分のメダルが正面下部に開口したメダル払出口20からメダル受け部19に投出される。
なお、本実施例では、メダル判別装置100により正規品のメダルではなく不正品のメダルであると判定された場合には、メダル払出口20からメダルが返却される。また、クレジットが無効化された状態でこのC/Pボタン16が押下されると、クレジットが有効となる。このC/Pボタン16の右側には、遊技者の操作によりリール3L〜3Rを回転駆動させるスタートレバー17が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部11の前面部中央で、スタートレバー17の右側には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン18L,18C,18Rが設けられている。なお、1ゲーム(単位遊技)は、スタートレバー17が操作されることによって開始され、全てのリール3L,3C,3Rが停止したときに終了する。
また、パネル表示部2aには、ボーナス回数表示部8、BETランプ7a〜7c、クレジット表示部9及び払出枚数表示部10が設けられている。ボーナス回数表示部8は、7セグメントLEDにより形成されておりボーナス中の遊技情報を表示する。
BETランプ7a〜7cは、1ゲームを行なうために賭けられたメダル数(以下「BET数」と言う)に応じて点灯するランプであり、具体的には、1−BETランプ7aはBET数が1の時に点灯し、2−BETランプ7bはBET数が2以上である場合に点灯し、3−BETランプ7cはBET数が3以上である場合に点灯する。
また、クレジット表示部9及び払出枚数表示部10は、それぞれ7セグメントのLEDにより形成され、クレジット表示部9にはクレジットされている残メダル枚数が表示される。
ここで、通常は、パチスロ機1にクレジットされる最大枚数は50枚であるので、このクレジット表示部9に表示されるクレジット枚数は50以下となる。なお、最大枚数の50枚のメダルがクレジットされている状態で、メダルを投入してもそのまま払い出される。また、払出枚数表示部10には入賞が成立した時のメダル払出枚数が表示される。
[パチスロ機1の裏面の構成]
図7に示すように、キャビネット1aの内部には、図6にも示した3個のリール3L,3C,3Rを備えたリールユニット3が装着されている。また、リールユニット3の下側にはホッパー21(メダル払出装置)が設置されている。
図7に示すように、キャビネット1aの内部には、図6にも示した3個のリール3L,3C,3Rを備えたリールユニット3が装着されている。また、リールユニット3の下側にはホッパー21(メダル払出装置)が設置されている。
ホッパー21は、メダルを貯留するホッパータンク21aと、このホッパータンク21aに貯留されたメダルを排出するホッパー本体22とを有している。また、このホッパー本体22の内部には、メダル排出機構(図示せず)が設けられており、パチスロ遊技による遊技結果(入賞役)に応じて払い出されるメダルやメダル判別装置100により不正メダルと判定されたメダルを排出ノズル23を通じて排出するように構成されている。
排出ノズル23から排出されたメダルは、前面ドア2の下方部に開口したメダル払出口20を介して、メダル受け部19に払い出される。また、キャビネット1aの底部の左側には、パチスロ機1のキャビネット1a内に装着された各部品に電力を供給する電源部24が設けられている。
また、前面ドア2の左側には、着脱可能に構成されたメダル判別装置100が設けられている。メダル判別装置100により正規品と判定されたメダルは、ホッパー21に送出され、不正品と判定されたメダルは、メダル返却通路109(図8−1)からメダル払出口20を介して、メダル受け部19に返却される。ここで、このメダル判別装置100は、本発明の特徴部分であるため構成や機能の詳細については、後述する。
[メダル判別装置100の内部構成]
次に、図8−1及び図8−2を参照して、メダル判別装置100の内部構成を説明する。図8−1は、メダル判別装置100の内部を示す拡大構成図である。また、図8−2は、図8−1のA−A矢視断面図を示している。また、図8−1及び図8−2は、メダルが正規品であると判定された場合のメダルの動作を示している。また、150aは、メダル判別装置100の制御を行なう制御基板を示している。
次に、図8−1及び図8−2を参照して、メダル判別装置100の内部構成を説明する。図8−1は、メダル判別装置100の内部を示す拡大構成図である。また、図8−2は、図8−1のA−A矢視断面図を示している。また、図8−1及び図8−2は、メダルが正規品であると判定された場合のメダルの動作を示している。また、150aは、メダル判別装置100の制御を行なう制御基板を示している。
図8−1に示すように、メダル判別装置100は、キャビネット型に形成された外枠体101により構成され、この外枠体101の内部には、メダル投入口12(図6)から投入されたメダルが通過するメダル通路102が形成されている。
このメダル通路102は、メダルの進行方向の上流端に位置するとともに、メダル投入口12に連通されたメダル投入部103と、メダルの進行方向の下流端に位置し、ホッパー21(図7)に連絡されたメダル排出部104と、メダル排出部104側に位置し、メダル受け部19に連絡されたメダル返却部105とにより構成されている。また、このメダル通路102は、湾曲通路102aと斜行通路102bとを有し、メダル投入口12から投入されたメダルが通過する際には、メダル自体の自重によりメダル通路102の上流側(図8−1の上方)から下流側(図8−1の下方)に進行可能となる形状に形成されている。
湾曲通路102aは、メダルの進行方向を急速に変化させるようにメダル通路102の一部を曲折する曲折通路部として形成され、この湾曲通路102aは、湾曲通路102aを通過するメダルの進行速度を減速させる機能を備えている。ここで、図8−1では、メダルの進行速度を減速させるために、湾曲形状としているが、例えば、起毛やメッシュなどによる機械的な接触や摩擦などを利用した減速機構、エアーの噴き付け、磁力や圧力、吸引力などによる減速機構であってもよい。また、複数の減速機構を組み合わせたものであってもよい。
また、メダル通路102を構成する湾曲通路102aの下流端には、磁気センサ106が設けられている。磁気センサ106は、メダル投入部103から湾曲通路102aへと進行するメダルの磁性の有無を検出することによりメダルが正規品か不正品かを判別する機能を有している。具体的には、正規品のメダルは非磁性体の材料で形成されているため、磁気センサ106により検出されたメダルが非磁性体である場合に、正規品のメダルであるとしている。
また、メダル通路102を構成する湾曲通路102aと斜行通路102bとの間には、メダル判別装置100を構成する第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220とが設けられている。これら第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220の下流側には、メダル通過センサ107が設けられている。このメダル通過センサ107には、例えば、赤外線を投光する投光部と受光部とを有する反射型のフォトセンサが使用される。
メダル通過センサ107は、メダルがメダル通路102を通過した際に、メダルから反射される赤外線を受光部が受信することにより、このメダルの通過を検出する。そして、このメダル通過センサ107によりメダルの通過が検出された時に、第1、2超音波プローブ210、220はメダルに向けて超音波を照射する。
前述したように、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得されたメダルの位置情報により画像生成された画像データと予め記憶している基準画像データPとを照合し、両者の画像データが一致するかを判定することにより、投入されたメダルが正規のメダルか不正のメダルかを判定する。
また、メダル通路102の下流側には、メダルの枚数を検出するメダル計数センサ108が設けられており、このメダル計数センサ108は、メダル投入口12から投入されメダル通路102の上流端から下流端にまで進行するメダルを検出することによりメダルの枚数を計数する。このメダル計数センサ108には、発光部と受光部とを互いに対向する位置に設けたフォトカプラなどを採用することができる。
このメダル計数センサ108を通過して計数されたメダルは、ホッパー21(図7)に貯留される。なお、本実施例では、メダル判別装置100により正規のメダルであると判定されたメダルを対象として、メダル計数センサ108による計数が行なわれる。
また、メダル返却部105には、メダル受け部19(図7)に連絡されるメダル返却通路109がメダル返却用の分岐部として接続されており、このメダル返却通路109には、メダル返却装置400が設けられている。メダル返却装置400は、メダル排出部104に向けて進行するメダルの進行方向を、メダル返却通路109側に切り替える通路切替機構410を備えている。
図8−2に示すように、通路切替機構410は、切替ソレノイド411と支軸412を中心に、揺動自在に支持された断面L字状の切替板413とを有している。すなわち、切替板413を揺動させ所定の角度に切替板413を傾斜させることにより、メダルの進行方向をメダル返却通路109側に切替可能にしている。
そして、この切替ソレノイド411は、磁気センサ106及びメダル判別装置100によるメダルの判別結果に基づいて、作動(ON/OFF)が制御されるようになっている。具体的には、不正品のメダルや所定以上の枚数投入、単位遊技中時には、切替ソレノイド411の作動により、メダル投入口12から投入されたメダルをメダル返却通路109側に進行させて、メダル払出口20を通じてメダル受け部19から返却する。
以上のように構成されるメダル判別装置100では、メダル投入口12から投入されたメダルは、メダル投入部103から湾曲通路102aを進行し、磁気センサ106によりメダルの磁性特性が検出され、さらに、湾曲通路102a、斜行通路102bを進行したメダルがメダル通過センサ107により検出された場合には、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得された画像データと基準画像データPとの照合により、両者の画像データが一致するかの判定が行なわれる。
ここで、本例では、メダルを正規のメダルとして説明しているため、通路切替機構410の切替ソレノイド411は作動しないことから切替板413の揺動による通路の切替は行なわない。これにより、メダルはメダル通過センサ107を通過して、メダル計数センサ108まで到達し、このメダル計数センサ108によりメダルの計数が行なわれる。以下、このメダルは、メダル排出部104から排出されホッパー21に貯留される。
[メダル返却時の動作]
次に、図9−1及び図9−2を参照して、メダルが不正品であると判定された場合の動作について説明する。図9−1は、メダル判別装置100の内部を示す拡大構成図であり、不正品と判定されたメダルを返却する際の動作を説明する図である。また、図9−2は、図9−1のA−A矢視断面図を示している。ここで、メダル判別装置100の構成については、前述した図8−1と同様であるため、構成の詳細については省略する。
次に、図9−1及び図9−2を参照して、メダルが不正品であると判定された場合の動作について説明する。図9−1は、メダル判別装置100の内部を示す拡大構成図であり、不正品と判定されたメダルを返却する際の動作を説明する図である。また、図9−2は、図9−1のA−A矢視断面図を示している。ここで、メダル判別装置100の構成については、前述した図8−1と同様であるため、構成の詳細については省略する。
すなわち、図9−1に示すように、メダル投入口12から投入されたメダルは、メダル投入部103から湾曲通路102aを進行し、磁気センサ106によりメダルの磁性特性が検出され、さらに、湾曲通路102a、斜行通路102bを進行したメダルがメダル通過センサ107により検出された場合には、第1、2超音波プローブ210、220はメダルに向けて超音波が照射され、画像生成された画像データと基準画像データとの照合により、両者の画像データが一致するかの判定が行なわれる。
そして、本例では、メダルを不正品として説明しているため、通路切替機構410を構成する切替ソレノイド411が作動し、図9−2に示すように、切替板413が時計方向(図中、矢印方向)に向けて傾斜するため、メダルは斜行通路102bからメダル返却通路109、メダル払出口20を通じてメダル受け部19に返却される。
なお、磁気センサ106によりメダル投入口12から投入されたメダルが非磁性体でないと判定された場合にも、同様に、通路切換機構410の作動により、切替板413が傾斜するため、メダルは斜行通路102bからメダル返却通路109、メダル払出口20を通じてメダル受け部19に返却される。
[メダル判別装置100の電気的構成]
次に、メダル判別装置100の電気的構成について詳細に説明する。図10は、メダル判別装置100の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、メダル判別装置100は、一対の第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220とを有する超音波位置検出装置200により構成されている。
次に、メダル判別装置100の電気的構成について詳細に説明する。図10は、メダル判別装置100の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、メダル判別装置100は、一対の第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220とを有する超音波位置検出装置200により構成されている。
また、制御部150と主制御回路71のCPU31とは電気的に接続され、このCPU31には、RAM32aと、画像用RAM32bとROM33とが接続されている。なお、この主制御回路71の構成の詳細については、後述する。
また、制御部150は、第1超音波発信部211と、超音波発信駆動部212と、第1超音波受信部213と、第2超音波発信部221と、超音波発信駆動部222と、第2超音波受信部223と、信号入出力部230と、メダル通過センサ107を駆動するメダル通過センサ駆動部240とを有している。
第1超音波発信部211は、第1超音波プローブ210と超音波発信駆動部212に接続され、超音波発信駆動部212の駆動により第1超音波プローブ210からメダルの一方の面(図2−1参照)に対して超音波を照射する。超音波発信駆動部212は、メダル通過センサ107によるメダルの通過検出とほぼ同時に、第1超音波発信部211に対して駆動信号を送信する。第1超音波受信部213は、第1超音波プローブ210に接続され、メダルから反射された反射波を受信する。
第2超音波発信部221は、第2超音波プローブ220と超音波発信駆動部222に接続され、超音波発信駆動部222の駆動により第2超音波プローブ220からメダルの他方の面(図2−1参照)に対して超音波を照射する。超音波発信駆動部222は、メダル通過センサ107によるメダルの通過検出とほぼ同時に、第2超音波発信部221に対して駆動信号を送信する。第2超音波受信部223は、第2超音波プローブ220に接続され、メダルから反射された反射波を受信する。
信号入出力部230は、メダル通過センサ107及びCPU31に接続され、メダル通過センサ107からの信号を入力し、この入力した信号をCPU31に出力する。
メダル返却装置400は、通路切替機構410を構成する切替ソレノイド411とソレノイド駆動部414とを有している。ソレノイド駆動部414は、切替ソレノイド411に接続され、CPU31の制御信号に基づいて、切替ソレノイド411を駆動させる。前述したように、切替ソレノイド411の駆動により、切替板413(図9−2)が所定の角度に揺動するため、切替板413の傾斜に沿って、不正メダルと判定されたメダルをメダル返却通路109からメダル受け部19に返却することができる。
[パチスロ機1の電気的構成:主制御回路71]
次に、図11を参照して、図6に示したパチスロ機1の電気的構成について説明する。図11は、実施例に係るパチスロ機1の電気的構成(電気回路)を示すブロック図を示している。同図に示すように、パチスロ機1を構成する電気回路は、パチスロ機1の遊技処理動作を全体的に制御する主制御回路71と、この主制御回路71に電気的に接続される各種の周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示部2bとスピーカ6L,6RとLED類201及びランプ類202を制御する副制御回路72とが含まれる。
次に、図11を参照して、図6に示したパチスロ機1の電気的構成について説明する。図11は、実施例に係るパチスロ機1の電気的構成(電気回路)を示すブロック図を示している。同図に示すように、パチスロ機1を構成する電気回路は、パチスロ機1の遊技処理動作を全体的に制御する主制御回路71と、この主制御回路71に電気的に接続される各種の周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示部2bとスピーカ6L,6RとLED類201及びランプ類202を制御する副制御回路72とが含まれる。
主制御回路71と各種の制御基板及び各種の周辺装置(アクチュエータ)は、I/Oポート38を介して、電気的に各種信号を入出力可能に接続されている。また、主制御回路71には、外部集中端子板98が接続され、この外部集中端子板98により副制御回路72及びメダル判別装置100との間でデータ通信を可能にしている。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるRAM32aと画像用RAM32bとROM33とを有する。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。
乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー17が操作された後の適宜のタイミングで乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数を使用することにより、例えば、ROM33内に格納されている確率抽籤テーブルなどに基づいて内部当籤役などが決定される。なお、マイクロコンピュータ30内のCPU31上で乱数サンプリング用プログラムを実行してソフトウエア的に乱数サンプリングを行うこともできる。この場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37を省略することができる。
マイクロコンピュータ30のROM33には、副制御回路72へ送信するための各種制御指令及びスタートレバー17を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブルや停止用当籤役決定テーブル、停止ボタン18L,18C,18Rの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群などが格納されている。なお、副制御回路72が主制御回路71へ制御指令や情報等を入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。
さらに、このROM33内には、表示役に対応する各種の図柄の組合せと、メダルの配当枚数と、その入賞(成立)を表わす入賞判定コード(成立判定コード)とが対応付けられた表示役特定テーブルが格納されている。この表示役特定テーブルは、左のリール3L,中央のリール3C,右のリール3Rの停止制御時並びに全リール3L,3C,3Rの停止後の表示役の確認を行なう際に参照される。表示役(表示役データ)は、有効ラインに沿って並ぶ図柄組合せに対応する役(成立役)であり、遊技者にはこの表示役に対応する利益が付与される。
また、RAM32aには、パチスロ機1の入賞に係わる内部当籤役、持越役、現在の遊技状態などの種々の情報が格納される。また、画像用RAM32bには、第1、2超音波プローブ210、220の超音波照射により取得されたメダルの画像データが記憶される。さらに、前述したように、この画像用RAM32bには、予め撮像装置300のCCD310により撮像された正規のメダルの画像データ(基準画像データP)が格納される。
マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、BETランプ(1−BETランプ7a、2−BETランプ7b、3−BETランプ7c)と、ボーナス回数表示部8、クレジット表示部9、払出枚数表示部10などの表示部と、メダルを収納しホッパー駆動回路46の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー21(払出しのための駆動部を含む)と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rとがある。
また、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路50、ホッパー21を駆動制御するホッパー駆動回路46、BETランプ(1−BETランプ7a、2−BETランプ7b、3−BETランプ7c)を駆動制御するランプ駆動回路45並びにボーナス回数表示部8、クレジット表示部9、払出枚数表示部10などの表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30へは、スタートスイッチ17S、BETスイッチ(1−BETスイッチ13S、2−BETスイッチ14S、3−BETスイッチ15S)、リール位置検出回路49、払出完了信号回路47から入力信号が入力され、これらに基づいて制御指令が発生される。
スタートスイッチ17Sは、スタートレバー17の操作を検出するスイッチであり、メダルセンサ12Sは、メダル投入口12に投入されたメダルを検出するセンサである。BETスイッチ13S,14S,15Sは、1−BETボタン13,2−BETボタン14,3−BETボタン15の背面に設けられ各1−BETボタン13,2−BETボタン14,3−BETボタン15の操作に応じて信号を発生するスイッチである。
C/Pスイッチ16Sは、C/Pボタン16の背面に設けられC/Pボタン16の操作に応じて信号を発生するスイッチである。リール位置検出回路49は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する回路である。払出完了信号回路47は、ホッパー21から払出されたメダルの枚数が指定された枚数データに達した時にメダル払出完了を示す信号を発生する。
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L,49C,49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値がRAM33aの所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路49を介してCPU31に入力される。このようにして得られたリセットパルスにより、RAM32aで計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM32a内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブル(図示せず)が、ROM33内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。
CPU31は、上記乱数サンプリングに基づく抽籤処理(確率抽籤処理など)により内部当籤役や停止用当籤役を決定したならば、遊技者が停止ボタン18L,18C,18Rを操作したタイミングで停止スイッチ18LS,18CS,18RSから送られる操作信号並びに決定された停止テーブルに基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路50に送出する。ただし、遊技者によるコマンドの入力を受け付ける場合には、CPU31は、遊技者が停止ボタン18L,18C,18Rを操作したとしても、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路50に送出しない。
また、CPU31は、当籤した役の入賞を示す停止態様(即ち入賞態様)になれば、払出指令信号をホッパー駆動回路46に供給してホッパー21から所定枚数のメダルの払出を行う。払出完了信号回路47は、 メダル検出部21Sの計数値(ホッパー21から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了信号を検知するための信号を発生する。
すなわち、メダル検出部21Sは、ホッパー21から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時にメダル払出完了信号を、払出完了信号回路47を介して、CPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路46を介してホッパー21の駆動を停止し、メダル払出処理を終了することになる。
[パチスロ機1の電気的構成:副制御回路72]
続いて、図12を用いて、実施例に係るパチスロ機1の副制御回路72について説明する。図12は、副制御回路72の電気的構成を示すブロック図である。図12に示すように、この副制御回路72は、バスを介して主制御回路71に接続されるとともに、液晶表示部2bと、スピーカ6L,6Rと、LED類201と、ランプ類202と、音量調節部99とが接続されている。
続いて、図12を用いて、実施例に係るパチスロ機1の副制御回路72について説明する。図12は、副制御回路72の電気的構成を示すブロック図である。図12に示すように、この副制御回路72は、バスを介して主制御回路71に接続されるとともに、液晶表示部2bと、スピーカ6L,6Rと、LED類201と、ランプ類202と、音量調節部99とが接続されている。
また、図12に示すように、この副制御回路72は、画像制御回路(gSub)72aと、音・ランプ制御回路(mSub)72bとからなり、この画像制御回路(gSub)72a及び音・ランプ制御回路(mSub)72bは、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上に形成される。
主制御回路71と画像制御回路(gSub)72aとの間の通信は、主制御回路71から画像制御回路(gSub)72aへの一方向で行われ、画像制御回路(gSub)72aが主制御回路71へ制御指令や情報などを出力することはない。また、画像制御回路(gSub)72aと音・ランプ制御回路(mSub)72bとの間の通信は、画像制御回路(gSub)72aから音・ランプ制御回路(mSub)72bへの一方向で行われ、音・ランプ制御回路(mSub)72bが画像制御回路(gSub)72aへ制御指令や情報などを出力することもない。
画像制御回路(gSub)72aは、画像制御マイコン81、シリアルポート82、プログラムROM83、ワークRAM84、カレンダIC85、画像制御IC86、制御RAM87、画像ROM(CROM(キャラクタROM))88及びビデオRAM89からなる。
画像制御マイコン81は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポート82は図示)を備えている。この画像制御マイコン81に備えられたCPUは、主制御回路71から送信された制御指令に基づき、プログラムROM83内に格納された制御プログラムに従って各種の処理を行う。例えば、主制御回路71からコマンドに対応する特定の画像を表示すべき旨の制御指令を受信したならば、この画像を画像ROM88から取り出して液晶表示部2b上に表示するよう画像制御IC86に指示することになる。
なお、画像制御回路(gSub)72aは、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、画像制御マイコン81の動作プログラム上でソフトウエア的に乱数サンプリングを実行するよう構成されている。
シリアルポート82は、主制御回路71から送信される制御指令などを受信するポートである。プログラムROM83は、画像制御マイコン81で実行する制御プログラムや後述する各種テーブルを記憶する。ワークRAM84は、画像制御マイコン81が制御プログラムを実行する場合に使用する作業用のメモリ領域として使用され、このワークRAM84には、演出などに関する種々の情報が記憶される。
カレンダIC85は、日付データを記憶するICであり、遊技店の従業員などが図示しない操作部を操作して日付の設定などが行われ、設定された日付がカレンダIC85に格納される。なお、ワークRAM84とカレンダIC85は、バックアップ対象とされているため、画像制御マイコン81に供給される電源が遮断された場合であっても、電力が供給され続け、記憶された情報などの消去が防止される。
画像制御IC86は、画像制御マイコン81により決定された演出内容に応じた画像を生成して液晶表示部2bに出力するICである。この画像制御IC86には制御RAM87が含まれており、画像制御マイコン81がこの制御RAM87に対する情報の読み出しや書き込みを行う。また、制御RAM87には、画像制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルと、カラーパレットテーブルとが展開されており、画像制御マイコン81がこの画像制御IC86のレジスタ及びスプライト属性テーブルを所定のタイミングごとに更新する。
画像制御IC86には、液晶表示部2bと、画像ROM88と、ビデオRAM89とが接続されている。なお、3次元画像データなど大量の画像データを処理する場合には、画像ROM88を画像制御マイコン81に接続する構成とすることもできる。画像ROM88は、画像を生成するための画像データ、ドットデータなどを格納する。ビデオRAM89は、画像制御IC86で画像を生成する場合の一時記憶手段として用いられる。また、画像制御IC86は、ビデオRAM89のデータを液晶表示部2bに転送終了する毎に画像制御マイコン81に信号を送信する。
また、画像制御回路(gSub)72aでは、画像制御マイコン81が、音・ランプの演出の制御についても行う。画像制御マイコン81は、決定された演出に基づいて音・ランプの種類及び出力タイミングを決定し、所定のタイミングごとに音・ランプ制御回路(mSub)72bにシリアルポート82を介して制御指令を送信する。この制御指令を受信した音・ランプ制御回路(mSub)72bは、画像制御回路(gSub)72aから受信した制御指令に応じて音・ランプの出力のみを行う(後述する音量調節制御を除く)。
音・ランプ制御回路(mSub)72bは、音・ランプ制御マイコン91、シリアルポート92、プログラムROM93、ワークRAM94、音源IC95、パワーアンプ96及び音源ROM97からなる。
音・ランプ制御マイコン91は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポート92は図示)を備えている。音・ランプ制御マイコン91内のCPUは、画像制御回路(gSub)72aから送信された制御指令に基づき、プログラムROM93内に格納された制御プログラムに従って音・ランプの出力処理を行う。また、音・ランプ制御マイコン91には、LED類201及びランプ類202が接続されている。音・ランプ制御マイコン91は、画像制御回路(gSub)72aから所定のタイミングで送信される制御指令に応じて、このLED類201及びランプ類202に出力信号を送信する。これにより、LED類201及びランプ類202が演出に応じた所定の態様で発光することとなる。
シリアルポート92は、画像制御回路(gSub)72aから送信される制御指令などを受信する入力ポートである。プログラムROM93は、音・ランプ制御マイコン91で実行する制御プログラムなどを格納したメモリである。ワークRAM94は、音・ランプ制御マイコン91が前述した制御プログラムを実行する場合の、作業用のワークメモリとして使用される。
音源IC95は、画像制御回路(gSub)72aから送信された制御指令に基づいて音源を生成してパワーアンプ96に出力する。パワーアンプ96は増幅器であり、このパワーアンプ96にはスピーカ6L,6Rが接続されている。パワーアンプ96は、音源IC95から出力された音源を増幅し、増幅した音源をスピーカ6L,6Rから出力させる。音源ROM97は、音源を生成するための音源データ(フレーズなど)を格納する。
また、音・ランプ制御マイコン91には、音量調節部99が接続されている。この音量調節部99は、遊技店の従業員などにより操作可能となっており、スピーカ6L,6Rから出力される音量の調節が行われる。音・ランプ制御マイコン91は、音量調節部99から送信される入力信号に基づいて、スピーカ6L,6Rから出力される音を入力された音量に調節する制御を行う。
[パチスロ機1によるメダル判別処理手順]
次に、図13のフローチャートを参照して、本実施例に係るメダル判別処理手順を詳細に説明する。この図13に示すフローチャートは、パチスロ機1に備えたメダル判別装置100によるメダル判別処理ルーチンを示している。
次に、図13のフローチャートを参照して、本実施例に係るメダル判別処理手順を詳細に説明する。この図13に示すフローチャートは、パチスロ機1に備えたメダル判別装置100によるメダル判別処理ルーチンを示している。
すなわち、図13のフローチャートに示すように、先ず、遊技者によるパチスロ遊技が単位遊技中であるか否かを判定し(ステップS10)、単位遊技中であると判定された場合には(ステップS10肯定)、図9−2に示すように、メダル投入口12から投入されたメダルを無条件に返却するべくメダル返却通路109を開口し(ステップS11)、S10に戻る。
具体的には、メダル返却部105に設けたメダル返却装置400の切替ソレノイド411を作動させて切替板413を所定の角度まで揺動させることにより、メダル返却通路109の開口部を開口させる。これにより、メダル投入口12から投入されたメダルは、メダル返却通路109からメダル払出口20(図7)を通じてメダル受け部19に返却される。
ここで、単位遊技とは、メダルの投入後、スタートレバー17(図6)を押下(ON)し、これによりリール3L,3C,3Rが回転し、次いで、遊技者が停止ボタン18L,18C,18Rを押下(ON)する状態を示しており、この場合、パチスロ機1は、メダルの受け付けを禁止としているため、メダル投入口12からメダルが投入されても、このメダルはメダル返却通路109を通じて返却するようになっている。また、実際に単位遊技中であるかの判定は、主制御回路71からのリール回転信号及び停止ボタン18L,18C,18Rによる全リール停止信号の有無に基づいて行なわれる。
一方、ステップS10の判定により、遊技者によるパチスロ遊技が単位遊技中でないと判定された場合には(ステップS10否定)、メダル投入口12から投入されたメダルの通過を許可するべく、図8−1に示すように、メダル返却通路109を閉鎖状態にする(ステップS12)。具体的には、メダル返却部105に設けたメダル返却装置400の切替ソレノイド411を作動させて切替板413を元の位置まで揺動させることにより、メダル返却通路109の開口部を閉鎖する。これにより、メダルは、メダル返却通路109を通じて返却されることなくメダル通路102を通過する。
次に、メダル通過センサ107が作動(オン)したか否かを判定する(ステップS13)。その結果、メダル通過センサ107が作動(オン)したと判定した場合には(ステップS13肯定)、CPU31は、第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220によりメダルの検知を行なう(ステップS14)。具体的には、第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220を作動(オン)させる。これにより、第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220からメダル通路102を通過するメダルの両側から超音波が照射される。前述したように、これら第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220からメダルの両側の側面に対して、それぞれ超音波を照射することで、メダルの位置及び移動方向、移動速度を精度度良く検出することができる。また、この超音波位置検出装置200により検出されたメダルの位置情報に基づいて、メダルの形状を示す画像データを画像処理により取得することができる。これとは反対に、メダル通過センサ107が作動(オン)していないと判定した場合には(ステップS13否定)、ステップS10に戻る。
続いて、画像処理を行なう(ステップS15)。この画像処理は、第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220により照射され、メダルにより反射された反射光に基づいて検出されたメダルの位置情報に基づいて、画像データを生成し、生成した画像データを画像処理する工程である。続いて、CCD310の撮像により取得された画像データを、画像用RAM32b(図11)に格納する(ステップS16)。
続いて、ステップS16の処理により取得した画像データを対象として、画像データの分割処理を行なう(ステップS17)。この画像データの分割処理により、画像データは複数の領域に分割された画像データとなる。続いて、画像データの平均化処理を行なう(ステップS18)。前述したように、この画像データの平均化処理は、輝度値を平均化する処理であり、この処理により画像データは、複数の領域の輝度値が平均化された画像データとなる。続いて、画像データを二値化する処理を行なう(ステップS19)。この画像データの二値化処理により、画像データを構成する各領域は、「黒色(1)」か「白色(0)」の何れかに変換された二値化画像データとなる。
続いて、CPU31は、画像データの判定処理を行なう(ステップS20)。この画像データの判定処理は、ステップS14〜S16の画像処理により変換(生成)されたメダルの画像データと予め記憶した正規のメダルの画像データ(基準画像データP)とが一致するか否かを判定する処理である。
そして、画像データの判定処理により両者の画像データが所定の割合以上(90%以上)一致したか否かの判定を行ない(ステップS21)、このステップS21の判定により、所定の割合以上で画像データが一致したと判定された場合には(ステップS21肯定)、S10の処理に戻る。この場合、メダルは正規品のメダルであると判定されることから、このメダルの進行方向は、メダル返却通路109に通路が切り替わることなくメダル計数センサ108の位置まで進行し、正規のメダルとして枚数のカウントが行なわれる。
一方、ステップS21の判定により、両者の画像データが所定の割合以上で一致しないと判定された場合には(ステップS21否定)、メダルは不正メダルであると判定されるため、メダル返却通路109を所定時間開口させる(ステップS22)。これにより、不正メダルは、メダル計数センサ108まで到達することなく、メダル返却通路109、メダル払出口20を通じてメダル受け口19から返却される。以下、CPU31は、ステップS10の処理に戻る。
以上、フローチャートで説明したように、メダル判別装置100により、不正メダルと判定されたメダルは、メダル返却通路109、メダル払出口20を通じて返却されるので、この不正メダルはメダル枚数としてカウントされることはない。これにより、不正なメダルの使用を確実に防止することができため、不正にメダルを獲得しようとする不正行為を防止することができる。
[発明の効果]
上述してきたように、本発明によれば、メダル判別装置100を構成する第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220により、メダル投入口12からメダル通路102を通過するメダルのそれぞれ反対方向から超音波を走査させ、メダルから反射した反射波に基づいて、メダルの位置を検出し、検出した位置情報によりメダルの画像データを生成し、この画像データを取得画像データとし、取得画像データに対する画像処理(分割化処理、平均化処理、二値化処理)を行なうので、メダルの大きさを表す画像データは、明暗(輝度値)及び形状が明確となる画像データとして取得することができ、さらに、この取得画像データは画像処理により精度の高い二値化画像データとして変換されるため、この取得画像データと基準画像データとの間で両者の領域を構成する二値化画像データを照合する際に、メダルの判別精度を向上させることができる。
上述してきたように、本発明によれば、メダル判別装置100を構成する第1超音波プローブ210及び第2超音波プローブ220により、メダル投入口12からメダル通路102を通過するメダルのそれぞれ反対方向から超音波を走査させ、メダルから反射した反射波に基づいて、メダルの位置を検出し、検出した位置情報によりメダルの画像データを生成し、この画像データを取得画像データとし、取得画像データに対する画像処理(分割化処理、平均化処理、二値化処理)を行なうので、メダルの大きさを表す画像データは、明暗(輝度値)及び形状が明確となる画像データとして取得することができ、さらに、この取得画像データは画像処理により精度の高い二値化画像データとして変換されるため、この取得画像データと基準画像データとの間で両者の領域を構成する二値化画像データを照合する際に、メダルの判別精度を向上させることができる。
また、取得画像データと予め記憶した基準画像データPとを照合し、両者の各領域を構成する二値化画像データの相違を判定するので、正規のメダルと不正のメダルとの判別を正確に行なうことができるため、不正にメダルを獲得しようとする不正行為を確実に防止することができる。
[他の実施例]
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。すなわち、前述した実施例で示す遊技機では、本発明をメダルを遊技媒体として用いるパチスロ機1に適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機、パロットなどの他の遊技機についても同様に適用することができる。さらに、実施例において説明したパチスロ機1の遊技を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、同様に適用することができる。また、このゲームプログラムを記録する記録媒体としては、フレキシブルディスク(FD)、その他の記録媒体を利用することができ、このゲームプログラムを、ネットワークを介してダウンロードするようにしてもよい。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。すなわち、前述した実施例で示す遊技機では、本発明をメダルを遊技媒体として用いるパチスロ機1に適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機、パロットなどの他の遊技機についても同様に適用することができる。さらに、実施例において説明したパチスロ機1の遊技を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、同様に適用することができる。また、このゲームプログラムを記録する記録媒体としては、フレキシブルディスク(FD)、その他の記録媒体を利用することができ、このゲームプログラムを、ネットワークを介してダウンロードするようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る遊技機は、不正にメダルを獲得しようとする不正行為を防止することができる遊技機に適する。
1 パチスロ機
3L,3C,3R リール
11 台座部
12 メダル投入口
16 C/Pボタン
17 スタートレバー
18L,18,18R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU(CentralProcessingUnit)
32a RAM(RandomAccessMemory)
32b 画像用RAM(RandomAccessMemory)
33 ROM(ReadOnlyMemory)
71 主制御回路
72 副制御回路
100 メダル判別装置
102 メダル通路
106 磁気センサ
107 メダル通過センサ
108 メダル計数センサ
200 超音波位置検出装置
210 第1超音波プローブ
211 第1超音波発信部
212、222 超音波発信駆動部
213 第1超音波受信部
220 第2超音波プローブ
221 第2超音波発信部
223 第2超音波受信部
240 メダル通過センサ駆動部
3L,3C,3R リール
11 台座部
12 メダル投入口
16 C/Pボタン
17 スタートレバー
18L,18,18R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU(CentralProcessingUnit)
32a RAM(RandomAccessMemory)
32b 画像用RAM(RandomAccessMemory)
33 ROM(ReadOnlyMemory)
71 主制御回路
72 副制御回路
100 メダル判別装置
102 メダル通路
106 磁気センサ
107 メダル通過センサ
108 メダル計数センサ
200 超音波位置検出装置
210 第1超音波プローブ
211 第1超音波発信部
212、222 超音波発信駆動部
213 第1超音波受信部
220 第2超音波プローブ
221 第2超音波発信部
223 第2超音波受信部
240 メダル通過センサ駆動部
Claims (5)
- メダル投入口から投入されたメダルが案内通路を通過することを検出するメダル検出手段と、当該メダル検出手段よりも前記メダルの進行方向の上流側に配設され、前記案内通路を通過するメダルを検出するメダル通過検出手段とを備え、前記案内通路をメダルが通過する際に、正規品のメダルか不正品のメダルかを画像データにより判別するメダル判別装置を備えた遊技機において、
前記メダル通過検出手段がメダルを検出すると同時に、前記メダルに対して超音波を発信する超音波発信手段と、前記メダルからの反射波を受信する反射波受信手段とを有し、当該反射波受信手段により受信された反射波に基づいて、前記メダルの位置を検出する第一の超音波位置検出手段と第二の超音波位置検出手段とを有し、
前記第一、第二の超音波位置検出手段により検出された検出信号に基づいて、前記メダルの形状を示す画像を取得画像データとして生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段により生成された取得画像データを二値化した二値化画像データに変換する画像処理手段と、
前記正規のメダルを示す基準画像データを取得する基準画像取得手段と、
前記基準画像取得手段により取得された基準画像データと、前記取得画像データとを照合し、両者の画像データが一致するかを判定する画像判定手段と
を備えることを特徴とする遊技機。 - メダル投入口から投入されたメダルが案内通路を通過することを検出するメダル検出手段と、当該メダル検出手段よりも前記メダルの進行方向の上流側に配設され、前記案内通路を通過するメダルを検出するメダル通過検出手段とを備え、前記案内通路をメダルが通過する際に、正規品のメダルか不正品のメダルかを画像データにより判別するメダル判別装置を備えた遊技機において、
前記メダル通過検出手段がメダルを検出すると同時に、前記メダルに対して超音波を発信する超音波発信手段と、前記メダルからの反射波を受信する反射波受信手段とを有し、当該反射波受信手段により受信された反射波に基づいて、前記メダルの位置を検出する第一の超音波位置検出手段と第二の超音波位置検出手段とを有し、
前記第一、第二の超音波位置検出手段により検出された検出信号に基づいて、前記メダルの形状を示す画像を取得画像データとして生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段により生成された取得画像データを複数の領域に分割し、当該領域に含まれる画素の輝度値を平均化した画像データに変換し、当該画像データを所定の閾値に基づいて、二値化した二値化画像データに変換する画像処理手段と、
前記正規のメダルを示す基準画像データを取得する基準画像取得手段と、
前記基準画像取得手段により取得された基準画像データと、前記取得画像データとを照合し、両者の画像データが一致するかを判定する画像判定手段と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記画像判定手段は、
前記基準画像データを構成する複数に分割された領域毎の二値化画像データと前記取得画像データを構成する複数に分割された領域毎の二値化画像データとを対応する領域毎にそれぞれ照合するとともに、所定の割合以上の領域で両者の二値化画像データが一致する場合に、投入されたメダルが正規のメダルであると判定することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記第一の超音波位置検出手段及び前記第二の超音波位置検出手段は、前記メダルが通過する案内通路の所定位置に設けられるとともに、所定の傾斜角度の範囲で揺動することを特徴とする請求項1、2または3に記載の遊技機。
- 前記第一の超音波位置検出手段及び前記第二の超音波位置検出手段は、前記メダルが通過する案内通路の所定位置に設けられるとともに、前記案内通路を通過するメダルに対して、メダルの中心を通ってメダル表面に平行となる所定の軸を中心線として線対象となる位置から超音波を発信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の遊技機。
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JP2006152493A Pending JP2007319387A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007319387A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01233591A (ja) * | 1988-03-15 | 1989-09-19 | Omron Tateisi Electron Co | 検銭装置 |
JPH0332261A (ja) * | 1989-06-29 | 1991-02-12 | Nec Eng Ltd | 電話呼出し方式 |
JPH0546839A (ja) * | 1991-08-20 | 1993-02-26 | Fuji Electric Co Ltd | 硬貨判別装置 |
JPH08297764A (ja) * | 1995-04-25 | 1996-11-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 貨幣識別装置 |
JP2001184540A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-06 | Kazumitsu Imai | 硬貨識別装置 |
JP2004157977A (ja) * | 2003-06-06 | 2004-06-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 模様識別装置 |
-
2006
- 2006-05-31 JP JP2006152493A patent/JP2007319387A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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