本発明の遊技機は、筐体と、該筐体の前面側に表示装置及び電飾装置を備えてなり、前記筐体内部に配置された制御部での抽籤結果に応じて、前記表示装置に表示される映像又は前記電飾装置による電飾効果を異ならせる制御が実行される遊技機であって、前記筐体の前面側に設けられ、タバコの灰や吸殻が収納される収納空間を閉塞可能に有する灰皿と、前記灰皿の前記収納空間が開口された際に、前記収納空間を照らす照明部材と、を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、灰皿の収納空間が開口された際に、この収納空間が照明部材により照らされるから、制御部での抽籤結果に応じて変化する映像や電飾効果を遊技者が容易に視認することができるようにホール内が暗くされていても、遊技者は灰皿の収納空間を明瞭に視認することができる。よって、タバコの灰が灰皿の周りにこぼされ難いようにすることができる。
また、本発明の遊技機においては、複数の図柄を変動表示可能な図柄表示装置を更に有し、前記表示装置は前記図柄表示装置の前面側に配置されて、前記図柄表示装置の前記図柄を外部から視認可能に構成されていてよい。上記の構成によれば、表示装置の背後に配置された図柄表示装置の図柄の視認性を確保するために、ホール内が一層暗くされていても、灰皿の収納空間が照明部材により照らされることで、遊技者は灰皿の収納空間を明瞭に視認することができる。
また、本発明の遊技機においては、前記収納空間を閉塞可能な蓋と、前記蓋が開けられた際に通電して、前記照明部材を点灯させるスイッチと、を更に有していてよい。上記の構成によれば、蓋が開けられた際に通電するスイッチにより、照明部材を点灯させて、喫煙のために開口された収納空間を好適に照明させることができる。
また、本発明の遊技機は、筐体と、該筐体の前面側に表示装置及び電飾装置を備えてなり、前記筐体内部に配置された制御部での抽籤結果に応じて、前記表示装置に表示される映像又は前記電飾装置による電飾効果を異ならせる制御が実行される遊技機であって、前記筐体の前面側に設けられ、タバコの灰や吸殻が収納される収納空間を有する灰皿と、透光性を有する材質で形成され、外部に表示内容を表示するパネル部材と、前記パネル部材を内側から照明するパネル照明部材と、前記パネル照明部材からの光を前記収納空間に案内する光路機構と、を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、光路機構により案内されたパネル照明部材からの光によって、灰皿の収納空間が照明されるから、制御部での抽籤結果に応じて変化する映像や電飾効果を遊技者が容易に視認することができるようにホール内が暗くされていても、遊技者は灰皿の収納空間を明瞭に視認することができる。よって、タバコの灰が灰皿の周りにこぼされ難いようにすることができる。また、パネル照明部材からの光を利用して灰皿の収納空間を照らしているため、別途、光源を設ける必要がない。
また、本発明の遊技機においては、前記灰皿の前記収納空間側の表面に鏡面処理が施されていてよい。上記の構成によれば、灰皿の収納空間側の表面に施された鏡面処理により、収納空間を照明する光を乱反射させて、灰皿の収納空間内の輝度を上げることができる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図5に基づいて以下に説明する。
本実施の形態にかかる遊技機は、図1に示すように、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作により変動表示を停止可能に構成されている。尚、遊技機は、コインやメダル、遊技球、トークン等の他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、メダルを用いるものとして説明する。
(遊技機1の機械的構成)
図1は、遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1の全体を形成している筐体であるキャビネット2の正面には、表示装置としての液晶表示装置5が設置されている。液晶表示装置5は、後述するが、液晶表示装置5の背面側に配置された3個のリール3L・3C・3Rの複数の図柄が視認可能に構成されており、キャラクタ等による演出画像等の映像を表示することが可能となっている。尚、本実施の形態においては、液晶表示装置5が、リール3L・3C・3Rの前面に設けられている場合について説明するが、本発明において、液晶表示装置5が設けられる位置は、特に限定されるものではない。
液晶表示装置5の背面側には、図柄表示装置としての3個のリール3L・3C・3Rが設けられている。3個のリール3L・3C・3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「チェリー」、「ベル」、「スイカ」及び「Replay」の図柄からなっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)のボーナスが成立する入賞態様を意味する。
液晶表示装置5は、図2に示すように、絵柄等が形成されていない領域である表示窓51aと、絵柄等が形成されている領域である絵柄形成領域51bとを備えた正面パネル51を有している。リール3L・3C・3Rの各図柄は、キャビネット2の正面から液晶表示装置5の表示窓51aを介して、リール3L・3C・3Rの図柄が縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。また、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、5本の入賞ラインが設定されている。即ち、上下方向に3つ並ぶ図柄を水平に横切るトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向に横切るクロスダウンライン8a、クロスアップライン8eが設けられている。
これらの入賞ラインは、後述の1−BETボタン11、最大BETボタン12を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、1枚賭け時は1本(センターライン8cのみ)、2枚賭け時(1−BETボタン11を2回操作(押圧)又は、メダルを2枚投入)は3本(センターライン8cに加え、センターライン8b、ボトムライン8d)、最大枚数(本実施例では3枚)賭け時は5本(2枚賭け時の3本に加え、クロスダウンライン8a、クロスアップライン8e)が有効化される。入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。以下の説明において、有効化された入賞ラインを有効ラインと言う場合がある。
絵柄形成領域51bの背面側には、遊技開始表示ランプ25、当り表示ランプ(所謂「WINランプ」)17、メダル投入ランプ24、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cの各種ランプと、払出枚数表示部18、クレジット表示部19及び役物作動(ボーナス)回数表示部20の各種表示部とが設けられている。これらランプ及び表示部も、リール3L・3C・3Rと同様に、キャビネット2の正面から液晶表示装置5を介して、視認できるようになっている。
1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲーム(単位遊技)を行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。尚、一のゲームは、全てのリールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
WINランプ17は、BB又はRBに内部当籤した場合に所定確率で点灯し、また、BB又はRBの入賞が成立した場合にも点灯する。尚、内部当籤とは、入賞成立が可能な役をCPU31により抽籤することであり、CPU31により行われる抽籤を内部抽籤という。また、内部当籤した入賞可能な役を内部当籤役という。メダル投入ランプ24は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。遊技開始表示ランプ25は、入賞ライン8a〜8eの少なくとも1本が有効化されたときに点灯する。
払出枚数表示部18は、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示するものであり、クレジット表示部19は、貯留されているメダルの枚数を表示するものであり、ボーナス回数表示部20は、RBゲーム可能回数及びRBゲーム入賞可能回数等を表示する。これらの表示部は、7セグメント表示器からなるものである。
図1に戻って、液晶表示装置5の下方には、水平面を有する台座部10が形成されており、台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられ、台座部10の左側には、1−BETボタン11及び最大BETボタン12が設けられている。1−BETボタン11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚をゲームへの賭け枚数とし、2回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETボタン12は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数(本実施例では、3枚)をゲームへの賭け枚数とする。このBETボタン11・12を操作することで、上述の入賞ライン8a〜8eが有効化されるようになっている。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算ボタン14(以下、C/Pボタン14と言う)が設けられている。このC/Pボタン14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口15からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、遊技機1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM33等)にメダル数がクレジットとして記憶される。
メダル受け部16の左側には、遊技者の喫煙に供される灰皿125が設けられている。この灰皿125の上方には、キャビネット2の内部に収納されることで灰皿125を開口し、キャビネット2の内部から引き出されることで灰皿125を閉塞することが可能な、引き出し(スライド)式の蓋101が設けられている。
C/Pボタン14の右側には、遊技者の操作によりリール3L・3C・3Rを回転させるためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個のリール3L・3R・3Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。
3個の停止ボタン7L・7C・7Rの下方には、図示しない絵柄等が描かれたパネル部材としての腰部パネル27が、キャビネット2に貼設されている。腰部パネル27は透光性を有する材質で形成されており、この腰部パネル27の内部には、パネル照明部材としての腰部ランプ26が内蔵されている。腰部ランプ26は蛍光灯等からなり、遊技機1に電源が投入されている間中、点灯される。
キャビネット2の上方の左右には、スピーカ21L・21Rが設けられている。これら2台のスピーカ21L・21Rの間には、入賞図柄の組み合わせ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル23が設けられている。また、スピーカ21L・21Rや配当表パネル23の上方には、電飾装置としてのLEDランプ29が設けられており、後述の遊技状態に応じた演出等に伴い、点滅等されて電飾効果を発揮するようになっている。
なお、本実施の形態の遊技機1は、液晶表示装置5に表示され、CPU31による内部抽籤の結果に応じて変化する映像や、LEDランプ29の点滅等により表わされ、内部抽籤の結果に応じて変化する電飾効果、及び、液晶表示装置5の背面側に配置された3個のリール3L・3C・3Rの各図柄を、遊技者が視認しやすいように、照度が暗くされたホール内に設置されている。
腰部パネル27及び灰皿125を模式的に示した断面図である図3に示すように、灰皿125は、タバコの灰や吸殻が収納される収納空間125bを有している。この収納空間125bの上方には、遊技者によって摘ままれる摘まみ101aを有するスライド式の蓋101が位置しており、この蓋101がキャビネット2の内部から引き出されることで、収納空間125bが閉塞される一方、この蓋101がキャビネット2の内部に収納されることで、収納空間125bが開口される。なお、灰皿125や蓋101、メダル受け部16は、液晶表示装置5に表示される映像による演出や、LEDランプ29による電飾効果を妨げないように、黒色を基調とした樹脂で形成されている。
また、収納空間125bの左奥側には、収納空間125bを照明する照明部材としての灰皿用ランプ102が設けられている。この灰皿用ランプ102は、例えばLEDランプ等であり、スイッチ103に電気的に接続されている。スイッチ103は、蓋101の底面に接触可能な接触スイッチであり、蓋101がキャビネット2の内部に収納された際、つまり、蓋101が開けられた際に通電して、灰皿用ランプ102を点灯させる。
このように、灰皿125の収納空間125bが開口された際に、この収納空間125bが灰皿用ランプ102により照らされるから、液晶表示装置5やLEDランプ29によって表され、内部抽籤の結果に応じて変化する映像や電飾効果、及び、液晶表示装置5の背面側に配置された3個のリール3L・3C・3Rの各図柄を遊技者が視認しやすいように、ホール内が暗くされていても、遊技者は灰皿125の収納空間125bを明瞭に視認することができる。よって、タバコの灰が灰皿125の周りにこぼされ難いようにすることができる。また、蓋101が開けられた際に通電するスイッチ103と、スイッチ103により点灯される灰皿用ランプ102によって、開口された収納空間125bの照明を好適に実現することができる。
また、灰皿125の収納空間125b側の表面125aには、鏡面処理が施されている。これにより、収納空間125bを照明する灰皿用ランプ102からの光を乱反射させて、灰皿125の収納空間125b内の輝度を上げることができる。
(遊技機1の電気的構成)
上記のように構成された遊技機1は、図4に示すように、主基板に設けられた制御部としての主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。図4に示す主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籤テーブルに基づいて、内部当籤役を決定するようになっている。
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成しても良い。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、遊技状態、一の遊技におけるメダル投入数、一の遊技におけるメダル払出数等が格納される。
一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブルや停止ボタンの操作に応じてリール3L・3C・3Rの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルと、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。また、ROM32には、後述のメインルーチン等の各処理ルーチンを実行するプログラム等が格納されている。
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、WINランプ17、メダル投入ランプ24、遊技開始表示ランプ25)と、各種表示部(払出枚数表示部18、クレジット表示部19、ボーナス回数表示部20)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、最大BETスイッチ12S、C/Pスイッチ14S、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路47、払出完了信号回路44がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じてリール停止信号を発生する。リール位置検出回路47は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路44は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御、スピーカ21L・21Rからの音の出力制御、LEDランプ29からの光の出力制御、及び、腰部ランプ26の点灯制御を行う。また、副制御回路72は、スイッチ103を介して灰皿用ランプ102の点灯制御を行う。この副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、マイクロコンピュータを主たる構成要素としている。
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『BB一般遊技状態』および『RB遊技状態』からなる3種類の遊技状態を出現させる。これら「3種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籤する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籤する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籤と入賞成立との関係により区別される。
各遊技状態の特徴、即ち、各遊技状態において内部当籤する役の種類等については後述する。また、各遊技状態間の移行は、ボーナス図柄の組み合わせが入賞ライン上に表示されたとき等により移行する。
ここで、BB(ビッグボーナス)の入賞成立を契機として発生し、『BB一般遊技状態』及び『RB遊技状態』により構成される遊技状態を総称して、以下『BB遊技状態』という。BBの入賞は、一般遊技状態において「青7−青7−青7」又は「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。BBの入賞が成立した後、遊技状態がBB一般遊技状態となる。BB一般遊技状態は、30回の小役ゲーム又は3回のレギュラーボーナスを消化すると終了する。RB(レギュラーボーナス)の入賞は、一般遊技状態において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶこと、又はBB一般遊技状態において「Replay−Replay−Replay」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。BB一般遊技状態においてRBの入賞が成立することを、一般に『JACIN』と称する。RBの入賞が成立した後、遊技状態がRB遊技状態となる。
リプレイ役(再遊技)の入賞は、一般遊技状態において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。リプレイ役の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく次回のゲームを行うことができる。
また、一般遊技状態及びBB一般遊技状態では、『上チリの小役』、『下チリの小役』、『スイカの小役』及び『ベルの小役』の入賞成立を実現することが可能である。役物の入賞は、RB遊技状態において「Replay−Replay−Replay」、「赤7−Replay−Replay」又は「青7−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。役物の入賞成立回数が「8回」となったとき、又は、12回の遊技が終了したとき、遊技状態が移行する。ここで、役物の入賞が成立する可能性のあるRB遊技状態のゲームは、一般に『JACゲーム』と称される。
(図柄組み合わせと払い出し枚数)
次に、入賞成立を示す図柄組み合わせとメダルの払い出し枚数との関係を説明する。一般遊技状態においては、BBとRBと再遊技とベルの小役とスイカの小役と上チリの小役と下チリの小役とに入賞する可能性がある。そして、入賞成立がBBやRBの場合、15枚のメダルが払い出され、再遊技の場合、メダルの払い出しはない。また、ベル、スイカ、上チリ、下チリの小役の場合、それぞれ10枚、3枚、1枚、7枚のメダルが払い出される。
また、BB一般遊技状態においては、RBとベルの小役とスイカの小役と上チリの小役と下チリの小役とに入賞する可能性がある。そして、入賞成立がRBの場合、15枚のメダルが払い出される。また、ベル、スイカ、上チリ、下チリの小役の場合、それぞれ10枚、3枚、1枚、7枚のメダルが払い出される。またRB遊技状態において、役物の入賞が成立した場合には、15枚のメダルが払い出される。
(遊技機1の動作:主制御回路71)
上記の構成において、図5に示すメインフローチャートを参照して、遊技機1の主制御回路71のCPU31の制御動作について説明する。
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図5のメインルーチンを実行することにより遊技を実施可能な状態になると共に、副制御回路72において図示しない演出処理ルーチンを実行することにより液晶表示装置5において演出画像の表示等を実施したり、スピーカ21L・21Rからの音の出力を実施したり、これらを実施可能な状態になる。
(主制御回路71の動作:メインルーチン)
主制御回路71によりメインルーチン等が実行されると、図5に示すように、初めに、CPU31は、遊技開始時の初期化を行う(S1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化等を行う。続いてゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容を消去する(S2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次回のゲームに必要なパラメータの書き込み、次回のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。次に、CPU31は、投入メダルセンサ22SやBETスイッチ11S・12Sからの入力があるまで待機状態となる(S3)。この後、メダル投入信号を副制御回路72に送信すると共に、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かを判定する(S4)。
スタートスイッチ6Sがオンされてない場合には(S4:NO)、S4を繰り返すことにより入力待ちの状態となり、スタートスイッチ6Sがオンされた場合には(S4:YES)、リール回転処理を行う(S5)。具体的には、リール3L・3C・3Rを回転させ、リール回転信号を副制御回路72に送信する。その後、抽籤用の乱数を抽出する(S6)。そして、遊技状態監視処理を実行することによって、今回のゲームにおける遊技状態を確認し、セットする(S7)。即ち、今回のゲームの遊技状態を一般遊技状態、BB一般遊技状態、及び、RB遊技状態の何れかにセットする。さらに、確率抽籤処理を行い(S8)、内部当籤役を決定する。決定した内部当籤役は副制御回路72に送信される。
続いて、停止テーブル選択処理を実行する(S9)。具体的には、内部当籤役の種類を用いて特定の停止テーブル群を選択する。かかる停止テーブル群は、後のリール回転停止処理において、リール3L・3C・3Rを停止させる際に使用される。ここで、停止テーブル信号を副制御回路72へ送信する。次に、リール回転停止処理を実行する(S10)。即ち、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが押圧操作されたタイミングや自動停止タイマが「0」になったタイミングで滑りコマ数を決定するための滑りコマ数決定処理を行う。具体的には、決定(選択)された停止テーブル、決定された内部当籤役等に基づいて滑りコマ数を決定する。続いて、滑りコマ数分、停止操作された停止ボタンに対応するリールを回転させてから停止させる。尚、停止ボタン7L・7C・7Rが操作され、対応するリールが停止する毎にリール停止信号(左、中、右)を副制御回路72に送信する。また、全てのリール3L・3C・3Rが停止したときに、全リール停止信号を副制御回路72に送信する。
次に、CPU31は入賞判定を行う(S11)。入賞判定とは、センターライン8cにおけるリール3L・3C・3Rの各図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)を識別することである。そして、入賞信号を副制御回路72に送信する。この後、獲得したメダルのクレジット又は払出しを行う(S12)。具体的には、入賞成立によりメダルを獲得する場合は、払出枚数表示部18にメダルの獲得枚数を表示する。そして、遊技者によりC/Pボタン14が切替えられることにより、獲得したメダルを遊技機1内にクレジットするか、メダル払出口15からメダルを払い出すかを決定する。尚、クレジットしたメダルは、次ゲームでBETボタン11・12を押すことによりメダルを賭けることができる。
次に、現在の遊技状態が『BB一般遊技状態』又は『RB遊技状態』であるか否かを判定する(S13)。遊技状態が『BB一般遊技状態』又は『RB遊技状態』でない場合には(S13:NO)、S2に戻る。遊技状態が『BB一般遊技状態』又は『RB遊技状態』である場合には(S13:YES)、ボーナス(BB,RB)の『遊技数チェック処理』を行う(S14)。この『遊技数チェック処理』では、RB遊技状態が発生した回数、BB一般遊技状態のゲーム回数、RB遊技状態における入賞回数、及びRB遊技状態におけるゲーム回数をチェックすると共に、BB一般遊技状態及びRB遊技状態間における遊技状態の移行(セット)を行う。
次に、ボーナスの終了時であるか否かを判定する(S15)。具体的には、BBの入賞が成立した後では、3回目のRB遊技状態において入賞回数が8回又はゲーム回数が12回であるか、又はBB一般遊技状態においてゲーム回数が30回であるか否かを判別する。また、「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことによりRBの入賞が成立した後では、RB遊技状態において入賞回数が8回又はゲーム回数が12回であるか否かを判別する。この結果、ボーナスの終了時でないと判定した場合には(S15:NO)、S2に戻る。一方、ボーナスの終了時であると判定した場合には(S15:YES)、ボーナス終了信号を副制御回路72に出力し(S16)、S2に戻る。
(遊技機1の動作:副制御回路72)
上記の主制御回路71におけるメインルーチンにより各種の処理が実行されると、処理に応じた結果や内容がコマンドやデータとして副制御回路72に入力される。副制御回路72においては、図示しない演出処理ルーチン等をそれぞれ独立して実行している。そして、演出処理ルーチンの実行によりコマンドに基づいた演出画像等の映像を液晶表示装置5に表示する。例えば、メダル投入を示すコマンドが入力された場合には、スタートレバー6の操作を促す演出画像等が液晶表示装置5に表示される。また、液晶表示装置5からの演出にともなって、或いは独立して、LEDランプ29による演出、スピーカ21L・21Rからの音の出力による演出を行う。また、副制御回路72は、電源が投入されている間中、腰部ランプ26を点灯させるとともに、灰皿用ランプ102の点灯を可能にする。
灰皿用ランプ102は、図3を用いて上述したように、蓋101が開けられた際に通電するスイッチ103により点灯される。このように、灰皿125の収納空間125bが開口された際に、この収納空間125bが灰皿用ランプ102により照らされるから、液晶表示装置5やLEDランプ29によって表され、内部抽籤の結果に応じて変化する映像や電飾効果、及び、液晶表示装置5の背面側に配置された3個のリール3L・3C・3Rの各図柄を遊技者が視認しやすいように、ホール内が暗くされていても、遊技者は灰皿125の収納空間125bを明瞭に視認することができる。よって、タバコの灰が灰皿125の周りにこぼされ難いようにすることができる。また、蓋101が開けられた際に通電するスイッチ103と、スイッチ103により点灯される灰皿用ランプ102によって、開口された収納空間125bの照明を好適に実現することができる。
また、灰皿125の収納空間125b側の表面125aには、鏡面処理が施されている。これにより、収納空間125bを照明する灰皿用ランプ102からの光を乱反射させて、灰皿125の収納空間125b内の輝度を上げることができる。
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態の遊技機1は、筐体(キャビネット2等)と、筐体の前面側に表示装置(液晶表示装置5等)及び電飾装置(LEDランプ29等)を備えてなり、筐体内部に配置された制御部(主制御回路71等)での抽籤結果に応じて、表示装置に表示される映像又は電飾装置による電飾効果を異ならせる制御が実行される遊技機1であって、筐体の前面側に設けられ、タバコの灰や吸殻が収納される収納空間125bを閉塞可能に有する灰皿125と、灰皿125の収納空間125bが開口された際に、収納空間125bを照らす照明部材(灰皿用ランプ102等)と、を有する構成にされている。
上記の構成によれば、灰皿125の収納空間125bが開口された際に、この収納空間125bが照明部材により照らされるから、制御部での抽籤結果に応じて変化する映像や電飾効果を遊技者が容易に視認することができるようにホール内が暗くされていても、遊技者は灰皿125の収納空間125bを明瞭に視認することができる。よって、タバコの灰が灰皿125の周りにこぼされ難いようにすることができる。
また、本実施の形態の遊技機1においては、複数の図柄(赤7等)を変動表示可能な図柄表示装置(リール3L,3C,3R等)を更に有し、表示装置は図柄表示装置の前面側に配置されて、図柄表示装置の図柄を外部から視認可能に構成された構成にされている。上記の構成によれば、表示装置の背後に配置された図柄表示装置の図柄の視認性を確保するために、ホール内が一層暗くされていても、灰皿125の収納空間125bが照明部材により照らされることで、遊技者は灰皿125の収納空間125bを明瞭に視認することができる。
また、本実施の形態の遊技機1においては、収納空間125bを閉塞可能な蓋(蓋101等)と、蓋が開けられた際に通電して、照明部材を点灯させるスイッチ(スイッチ103等)と、を更に有する構成にされている。上記の構成によれば、蓋が開けられた際に通電するスイッチにより、照明部材を点灯させて、喫煙のために開口された収納空間125bを好適に照明させることができる。
また、本実施の形態の遊技機1においては、灰皿125の収納空間125b側の表面125aに鏡面処理が施された構成にされている。上記の構成によれば、灰皿125の収納空間125b側の表面125aに施された鏡面処理により、収納空間125bを照明する光を乱反射させて、灰皿125の収納空間125b内の輝度を上げることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図6及び図7に基づいて以下に説明する。尚、第1の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
(遊技機1の機械的構成)
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、図6に示すように、メダル受け部16の左側に、キャビネット2の内部に収納されることで閉塞され、キャビネット2の内部から引き出されることで開口される、引き出し(スライド)式の灰皿225が設けられている点である。
腰部パネル27及び灰皿225を模式的に示した断面図である図7に示すように、灰皿225は、タバコの灰や吸殻が収納される収納空間225bを有している。また、灰皿225の前面側(図の右側)には、灰皿225をキャビネット2の内部から引き出すための摘まみ225cが設けられているとともに、灰皿225の背面側(図の左側)には、タバコの灰や吸殻がキャビネット2の内部にこぼれるのを防止しながら後述する光を透過させるための透明板225dが設けられている。この灰皿225がキャビネット2の内部から引き出されることで、収納空間225bが開口される一方、この灰皿225がキャビネット2の内部に収納されることで、収納空間225bが閉塞される。また、透明板225dは透光性を有するアクリル等の材質で形成されている。
また、腰部パネル27の背面側(図の左側)のキャビネット2には、パネル照明部材としての腰部ランプ26からの光をキャビネット2の内部に取り込むための採光穴202が設けられているとともに、キャビネット2の内部には、採光穴202を通過した光を灰皿225の収納空間225bに向かって反射させるための鏡201が設けられている。採光穴202及び鏡201は光路機構を構成しており、採光穴202を通過し、鏡201により反射された腰部ランプ26からの光は、透明板225dを透過して、収納空間225bに案内される。これにより、灰皿225の収納空間225bが照明されるから、液晶表示装置5やLEDランプ29によって表され、内部抽籤の結果に応じて変化する映像や電飾効果、及び、液晶表示装置5の背面側に配置された3個のリール3L・3C・3Rの各図柄を遊技者が視認しやすいように、ホール内が暗くされていても、遊技者は灰皿225の収納空間225bを明瞭に視認することができる。よって、タバコの灰が灰皿225の周りにこぼされ難いようにすることができる。また、腰部ランプ26からの光を利用して灰皿225の収納空間225bを照らしているため、別途、光源を設ける必要がない。
また、灰皿225の収納空間225b側の表面225aには、第1の実施の形態と同様に、鏡面処理が施されている。これにより、収納空間225bに案内された光を乱反射させて、灰皿225の収納空間225b内の輝度を上げることができる。
その他の点は、第1の実施の形態と同じであるため、その説明を省略する。なお、本実施の形態の副制御回路72には、図4に示したスイッチ103及び灰皿用ランプ102が設けられていないことはいうまでもない。
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態の遊技機1は、筐体(キャビネット2等)と、筐体の前面側に表示装置(液晶表示装置5等)及び電飾装置(LEDランプ29等)を備えてなり、筐体内部に配置された制御部(主制御回路71等)での抽籤結果に応じて、表示装置に表示される映像又は電飾装置による電飾効果を異ならせる制御が実行される遊技機1であって、筐体の前面側に設けられ、タバコの灰や吸殻が収納される収納空間225bを有する灰皿225と、透光性を有する材質で形成され、外部に表示内容を表示するパネル部材(腰部パネル27等)と、パネル部材を内側から照明するパネル照明部材(腰部ランプ26等)と、パネル照明部材からの光を収納空間に案内する光路機構(鏡201、採光穴202等)と、を有する構成にされている。
上記の構成によれば、光路機構により案内されたパネル照明部材からの光によって、灰皿225の収納空間225bが照明されるから、制御部での抽籤結果に応じて変化する映像や電飾効果を遊技者が容易に視認することができるようにホール内が暗くされていても、遊技者は灰皿225の収納空間225bを明瞭に視認することができる。よって、タバコの灰が灰皿225の周りにこぼされ難いようにすることができる。また、パネル照明部材からの光を利用して灰皿225の収納空間225bを照らしているため、別途、光源を設ける必要がない。
また、本実施の形態の遊技機1においては、灰皿225の収納空間225b側の表面225aに鏡面処理が施された構成にされている。上記の構成によれば、灰皿225の収納空間225b側の表面225aに施された鏡面処理により、収納空間225bを照明する光を乱反射させて、灰皿225の収納空間225b内の輝度を上げることができる。
(本実施の形態の変形例)
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、第1の実施の形態の灰皿125は、引き出し式の蓋101を備えた構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、開閉式の蓋であってもよい。また、第2の実施の形態のように、灰皿125がスライド式でキャビネット2の内部に収納可能な構成であってもよい。この場合、接触スイッチであるスイッチ103を灰皿125の底面側に設けて、灰皿125がキャビネット2の内部から引き出されると、即ち、スイッチ103がオフになると、灰皿用ランプ102が点灯されるようにすればよい。
また、第2の実施の形態の灰皿225は、引き出し式の構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、第1の実施の形態のように、スライド式又は開閉式の蓋を備えた構成であってもよい。
また、第2の実施の形態においては、採光穴202によりキャビネット2の内部に取り込んだ腰部ランプ26からの光を、鏡201で反射させて灰皿225の収納空間225bに案内させる構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、光ファイバを腰部ランプ26から灰皿225の収納空間225bに亙って延設させることで、腰部ランプ26からの光を灰皿225の収納空間225bに案内させる構成であってもよい。
また、上述の実施の形態の遊技機は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複して備えていても良い。
即ち、遊技機は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籤役として決定する内部当籤役決定手段と、内部当籤役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籤役として持ち越す内部当籤役持越手段と、内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籤役とする蓄積特定役当籤手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籤役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籤役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籤役決定手段』は、内部当籤役抽籤手段、内部当籤役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籤手段等から構成されている。
尚、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組み合わせの表示(『777』『776』等)、複数の図柄うちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
『予告態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籤?』、『ボーナス当籤?』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB、RB等)の説明、有利状態(BB,RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB、RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT,LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組み合わせられたもの等を含む。
『内部当籤役』は、複数の役から内部当籤役決定手段により内部当籤役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籤役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籤役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籤役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籤役決定手段が決定した内部当籤役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籤役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
例えば、上述の内部当籤役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
さらに、本発明は、上述のパチスロ機やパチンコ遊技機等の実機の他、これらのパチスロ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用して遊技を実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。