JP2007319234A - 蒸気噴霧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーマネントやカラーリング、皮膚の美容等の際に、還元剤の還元作用、酸化剤や過酸化水素等の酸化作用を促進することができる蒸気噴霧装置を提供する。
【解決手段】水蒸気を発生させる蒸気発生部3と、この蒸気発生部3で発生した水蒸気を噴流体として理美容処置を施そうとする毛髪や皮膚等の被射体に向けて噴出させる蒸気噴霧部2と、オゾンを発生させるオゾン発生部103と、このオゾン発生部で発生したオゾンを前記蒸気噴流体と混合可能に設けられたオゾン吐出部102とを備えて、蒸気噴霧部2から噴出される水蒸気を風洞状に加圧された蒸気噴流体として噴出させ、オゾン吐出部102からはオゾンを吐出させ、又は蒸気噴流体とオゾンとを加圧混合させた混合噴流体として噴出できるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、毛髪や皮膚等の理美容処置を施す際に使用される蒸気噴霧装置に関し、さらに詳しくは、毛髪のパーマネントやカラーリング等の理容、皮膚の手入れの美容等を施す際に薬剤として用いる還元剤の還元作用、酸化剤の酸化作用、毛髪や皮膚等の膨潤作用を活性化させるための蒸気噴霧装置に関するものである。
美容店や理髪店等においては、毛髪や皮膚に水蒸気等を吹付けて当てることによって毛髪や皮膚を膨潤させ、毛髪のパーマネントやカラーリング、皮膚の美容等の際に使用される薬剤の作用を促進させる技術として水蒸気噴霧、局部加熱、赤外線放射又は自然放置が慣用されている。これらの技術を実施するための装置としては、例えば、水蒸気を噴出させる装置(特許文献1参照)や、通電により加熱可能なロッド(特許文献2参照)が知られている。
上記特許文献1の装置は、水を供給する給水タンクと、高圧の水蒸気を発生させるボイラーと、ボイラーからの高圧の水蒸気を低圧にして下流へ送る減圧弁と、低圧の水蒸気を噴出するスチーム強制吹付器と、スチーム強制吹付器と減圧弁とのに配設され手元スイッチにより開放又は閉塞状態に切り換える電磁弁とで構成されている。そして、パーマネントやカラーリング用の薬剤を毛髪に付けた後、スチーム強制吹付器から水蒸気を噴出させて薬剤が付着した毛髪に当て、毛髪のダメージを抑止し、薬剤の作用を促進させるための装置である。
また、上記特許文献2の装置は、外周部が熱硬化性樹脂などの耐熱性材料で構成され、内部に加熱ヒーターを内蔵し、その一端に外部電源に接続した引出しコードとの接続用端子が露出した状態で設けられているロッドである。そして、パーマネントの際には(1)毛髪に第1剤の還元剤を塗布し、5〜20分間放置して毛髪を十分に軟化させた後、水洗する工程、(2)水洗後の毛髪の水分を軽く拭き取り、上記毛髪を通電により加熱可能なロッドに巻き付ける工程、(3)上記毛髪を巻きつけたロッドに通電してロッドを過熱し、80〜140℃で1〜30分間放置する工程、(4)上記毛髪又はロッドから外した毛髪に第2剤の酸化剤を塗布し、1〜15分間放置した後、水洗し、乾燥する工程により処置するものである。
特開2004−057603号公報 特開2004−262798号公報
ところで、毛髪のパーマネントにおける薬剤は、第1剤としての還元剤と、第2剤としての酸化剤とを使用するが、還元剤が塗布された場合には、その毛髪に水蒸気を当てると還元作用が活性化され、酸化剤が塗布された場合には、その毛髪にオゾンを当てると酸化作用が活性化され、特にオゾンと水蒸気との混合体を当てると、水蒸気により毛髪が膨潤されるとともに、オゾンにより酸化剤の酸化作用はさらに活性化される。
また、毛髪のカラーリングにおける薬剤は、第1剤としての発色基剤と、第2剤としての過酸化水素とを混合して使用するが、この場合には、その毛髪にオゾンを当てると酸化作用が活性化され、特にオゾンと水蒸気との混合体を当てると、水蒸気により毛髪が膨潤されるとともに、オゾンにより酸化剤の酸化作用はさらに活性化される。
また、皮膚の美容においては、第1処置として素肌に水蒸気を当てて皮膚を膨潤させ、第2処置として酸化剤を皮膚に塗布するが、その皮膚にオゾンを当てると酸化作用が活性化され、特にオゾンと水蒸気との混合体を当てると、水蒸気により皮膚が膨潤されるとともに、オゾンにより酸化剤の酸化作用はさらに活性化される。
しかしながら、特許文献1の装置では、パーマネントやカラーリング用の薬剤を毛髪に付けた後、スチーム強制吹付器から水蒸気を噴出させて毛髪に当てるようにした装置であるから、水蒸気により還元剤の還元作用を活性化させることはできるが、オゾンによる酸化剤の酸化作用を活性化させることはできず、パーマネントやカラーリングに要する時間が長時間に及ぶため薬剤が長時間に亘り毛髪に付着していることで、毛髪にダメージを負わせ易いとともに、パーマネントやカラーリングに要する時間が長時間に及ぶため作業能率が悪いという問題があった。また、この装置を皮膚の美容に適用する場合には、水蒸気により皮膚を膨潤させることはできるが、オゾンによる酸化剤の酸化作用を活性化させることはできず、美容薬剤の効果が発揮できないという問題があった。
また、特許文献2の装置では、上記(1)〜(4)の工程により処置するものであるから、水蒸気による還元剤の還元作用を活性化させることはできないとともに、オゾンによる酸化剤の酸化作用を活性化させることもできず、パーマネントに要する時間が長時間に及ぶため薬剤が長時間に亘り毛髪に付着していることで、毛髪にダメージを負わせ易いとともに、パーマネントに要する時間が長時間に及ぶため作業能率が悪いという問題があった。また、この加熱されたロッドは、カラーリングや皮膚の美容に適用することはできない問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、パーマネントやカラーリング、皮膚の美容等の際に、還元剤の還元作用、酸化剤や過酸化水素等の酸化作用を促進する活性力が弱く、処置時間が長時間に及ぶため、薬剤が長時間に亘り毛髪に付着していることで毛髪にダメージを負わせ易いという問題、処置時間が長時間に及ぶため作業能率が悪い、薬剤の効果が発揮できないという問題等を解決しようとするものである。
上述した目的を達成するため、請求項1の発明に係る蒸気噴霧装置は、水蒸気を発生させる蒸気発生部と、この蒸気発生部で発生した水蒸気を噴流体として理美容処置を施そうとする毛髪や皮膚等の被射体に向けて噴出させる蒸気噴霧部と、オゾンを発生させるオゾン発生部と、このオゾン発生部で発生したオゾンを前記蒸気噴流体と混合可能に設けられたオゾン吐出部とを備えてなることを特徴とするものである。
この請求項1の発明では、蒸気噴霧部から噴出する蒸気噴流体に、オゾン発生部で発生したオゾンを混合可能なオゾン吐出部を備えるようにしたので、パーマネントやカラーリングを処置中の毛髪や、美容中の皮膚等に水蒸気、オゾン又は水蒸気とオゾンとの混合体を当てることができる。そして、水蒸気を当てることにより毛髪を膨潤させながら還元剤の還元作用を活性化させること、オゾンを当てることにより酸化剤や過酸化水素の酸化作用を活性化させること、水蒸気とオゾンとの混合体を当てることにより毛髪を膨潤させながら酸化剤や過酸化水素の酸化作用を活性化させることができる。
また、皮膚等の美容においては、水蒸気を当てることにより皮膚等を膨潤させること、オゾンを皮膚等に当てることにより酸化剤の酸化作用を活性化させること、水蒸気とオゾンとの混合体を皮膚等に当てることにより皮膚等を膨潤させながら酸化剤の酸化作用を活性化させることができる。
また、請求項2の発明に係る蒸気噴霧装置のオゾン発生部は、大気中の空気を送出するエアポンプと、このエアポンプから供給された空気中の水分を除去する乾燥器と、この乾燥器から供給された乾燥状態の空気に高電圧の電気を放電させて空気中の酸素からオゾンを生成するオゾン発生器とを備えてなることを特徴とするものである。
この請求項2の発明では、エアポンプから供給された空気中の水分を除去する乾燥器を備えるようにしたので、オゾン発生器には乾燥状態の空気が常時供給され、高電圧の電気を放電させて空気中の酸素からオゾンを生成する際のオゾン濃度及び生成量を安定的に維持できる作用をする。
また、請求項3の発明に係る蒸気噴霧装置の乾燥器内には加熱手段が配置され、この乾燥器内に残留した水分を除去するように構成したことを特徴とするものである。この請求項3の発明では、エアポンプから供給された空気中の水分を除去するシリカゲル等の乾燥剤に水分が残留した場合に、その水分を加熱手段により速やかに除去することができ、乾燥器内は常時乾燥した状態が維持され、オゾン濃度及び生成量を安定的に維持できる作用をする。なお、上記加熱手段は、乾燥器内を加熱することができるものであれば良く、該加熱手段の配置位置は、乾燥器の内側であっても外側であっても良い。
また、請求項4の発明に係る蒸気噴霧装置の乾燥器とオゾン発生器とは、管体を流路として連通され、この管体の中途部には三方弁を介して排出管体が接続され、前記加熱手段及びエアポンプは、前記蒸気発生部が停止したことを条件に作動を開始するとともに、乾燥器からの湿気は、前記排出管体から大気に放出されるよう構成したことを特徴とするものである。
この請求項4の発明では、加熱手段及びエアポンプは、蒸気発生部が停止したことを条件に作動を開始するので、乾燥器内を自動化により常時乾燥した状態を維持することができる。また、加熱により乾燥された乾燥器からの湿気は、排出管体から大気に放出されるので、乾燥効率を向上することができる。
また、請求項5の発明に係る蒸気噴霧装置の蒸気噴霧部には、水蒸気を噴出する複数個の噴出孔が仮想円周上に形成され、前記オゾン吐出部のオゾン吐出口は、前記複数個の噴出孔が形成される仮想円の中心部に配設されてなるようにしたものである。
この請求項5の発明では、オゾン吐出口は、複数個の噴出孔が形成される仮想円の中心部に配設されているので、オゾン吐出口から吐出するオゾンは、蒸気噴流体に包囲されてその外部への放散が抑止され、オゾンは水蒸気に混合された状態で処置中の毛髪や皮膚等に吹付けて当てることができる。
また、請求項6の発明に係る蒸気噴霧装置の複数個の吐出孔のそれぞれの近傍で前記仮想円よりも外側の仮想円周上には、これら吐出孔の内径より小径とされた複数個の小径噴出孔が形成されてなるようにしたものである。
この請求項6の発明では、複数個の噴出孔のそれぞれの近傍で外側には、これら噴出孔の内径より小径の小径噴出孔が形成されているので、これら小径噴出孔からは、その内側の噴出孔から噴出する水蒸気よりも、高圧で高速の水蒸気が噴出される。したがって、複数個の噴出孔から噴出する水蒸気は、小径噴出孔からの高圧水蒸気により求心方向へ押圧され風洞状に加圧された蒸気噴流体となり、その内側のオゾンは前記蒸気噴流体により加圧混合された混合噴流体として噴出される。この噴出作用により運ばれるオゾン(O)は被射体に付着して反応し、その周辺の他のオゾンは、水蒸気と強制混合され、同時に蒸気熱によりオゾン熱分解されて酸素(O)化する。
上記請求項1の発明では、パーマネントやカラーリングを処置中の毛髪や、美容中の皮膚等に水蒸気、オゾン又は水蒸気とオゾンとの混合体を当てることで、水蒸気により毛髪を膨潤させながら還元剤の還元作用を活性化させたり、美容中の皮膚等を膨潤させること、オゾンにより酸化剤や過酸化水素の酸化作用を活性化させること、又は水蒸気とオゾンとの混合体により毛髪や皮膚等を膨潤させながら酸化剤や過酸化水素を活性化させることができるので、パーマネントやカラーリング、皮膚の美容等に要する時間を短縮することができ、毛髪にダメージを負わせることなく、作業能率の向上を図ることができる。
また、請求項2の発明では、オゾン発生器には乾燥状態の空気が常時供給され、高電圧の電気を放電させて空気中の酸素からオゾンを生成する際のオゾン濃度及び生成量を安定的に維持できるので、毛髪や皮膚等に塗布された薬剤の酸化作用をより活性化させることができ、パーマネントやカラーリング、皮膚の美容等に要する時間をさらに短縮することができる。
また、請求項3の発明では、エアポンプから供給された空気中の水分を除去するシリカゲル等の乾燥剤に水分が残留した場合に、その水分を加熱手段により速やかに除去することができ、乾燥器内は常時乾燥した状態を維持することができるので、オゾン濃度及び生成量を安定的に維持でき、処置中における薬剤への酸化作用を安定的かつ効果的に活性化させることができるとともに、薬剤の有効性と安全性が確保できる。
また、請求項4の発明では、加熱手段及びエアポンプは、蒸気発生部が停止したことを条件に作動を開始するので、乾燥器内は常時乾燥した状態を維持することができ、オゾン発生器によるオゾンの生成が安定的にできるとともに、処置中における薬剤への酸化を安定的に作用させることができる。
また、請求項5の発明では、オゾン吐出口は、複数個の噴出孔が形成される仮想円の中心部に配設されていることにより、オゾン吐出口から吐出するオゾンは、蒸気噴流体に包囲されてその外部への放散が抑止され、多くのオゾンが水蒸気に混合された状態で処置中の毛髪や皮膚等に吹付けて当てることができるので、薬剤への酸化作用がさらに高まり、パーマネントやカラーリングの処置時間が短縮でき、毛髪にダメージを負わせることも抑止できる。
また、請求項6の発明では、複数個の噴出孔から噴出する水蒸気は、小径噴出孔から噴出される高圧水蒸気により求心方向へ押圧され風洞状に加圧された蒸気噴流体となり、その内側のオゾンは前記蒸気噴流体により加圧混合された混合噴流体として噴出されるので、薬剤への酸化作用がさらに高まり、パーマネントやカラーリングの処置時間が短縮でき、毛髪にダメージを負わせることも抑止できる。また、上記のような噴出作用により運ばれるオゾン(O)は被射体に付着し、その後、熱分解されて酸素(O)化するので、廃オゾンが出ない無害化の環境を確保することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態に係る蒸気噴霧装置1は、図3に示すように、水蒸気を発生させる蒸気発生部3と、この蒸気発生部3で発生した水蒸気を噴流体として毛髪のパーマネント部やヘアカラー部、美容中の皮膚等に向けて噴出させる蒸気噴霧部2と、オゾンを発生させるオゾン発生部103と、このオゾン発生部103で発生したオゾンを前記蒸気噴流体と混合可能に設けられたオゾン吐出部102とを備えている。
まず、蒸気発生部3は、図1に示す略箱状の筐体5内に後述する各種の機器が収納されている。この筐体5の下面には、キャスター6が配設され、自由に移動することができるようになされ、また、上部には、この蒸気噴霧装置1を移動する際に使用者によって把持される把手7,7が固定されている。また、この筐体5には、第1の上面板部8と、この第1の上面板部8よりも高い位置に形成された第2の上面板部9を有し、第1の上面板部8の後端から第2の上面板部9の前端までには、傾斜した操作盤10が形成され、この操作盤10には、図2に示すように、左側に1次圧力計11が設けられ、右側には2次圧力計12が設けられている。
また、上記操作盤10の上端側には、左から、電源ランプ13、ヒーターランプ14、ポンプ駆動ランプ15、給水ランプ16、加昇圧ランプ17が設けられている。また、上記操作盤10の下端側には、左から、電源スイッチ118及びそのランプ119、後述する電動バルブ48を開閉作動させる蒸気スイッチ120及びそのランプ121、後述するオゾン発生部を作動させるためのオゾン用スイッチ122及びそのランプ123、後述する電磁弁51を手動で開閉するドレン用スイッチ24及びそのランプ25が設けられている。なお、これらのスイッチ(符号は省略する)の操作に伴う各部材の動作については後述する。
そして、上述した筐体5内の蒸気発生部3には、図4に示す給水タンク30が配設されている。なお、この給水タンク30の上方には、水が充填される開口が形成され、この開口には、図1に示すように、蓋体31が被せられている。また、この給水タンク30には、図4に示すように、低水位検出器32が配設され、この低水位検出器32は、制御盤33を介して上記操作盤10に設けられた給水ランプ16に電気的に接続されている。そして、給水タンク30内の水位が所定の水位よりも低下したことが上記低水位検出器32により検出されると、上記操作盤10に設けられた給水ランプ16が点灯又は点滅する。なお、上記給水タンク30には、図示しない第1の排水用コックが設けられている。
また、上記給水タンク30には、図4に示すように、第1の導管35を介してポンプ36に接続され、このポンプ36は、第2の導管37を介してヒータータンク38に接続されている。上記ヒータータンク38には、図4に示すようにヒーター38aが内蔵されこのヒーター38aにより水が加熱されることにより蒸気が発生する。なお、このヒータータンク38の下端側には、図示しない第2の排水用コックが設けられ、また、第3の導管40を介して水位検出器41が設けられている。
また、このヒータータンク38の上端側中途部には、第4の導管42を介して安全弁43が設けられ、この安全弁43を開放することにより、このヒータータンク38内の異常加圧された蒸気が外部に排出される。なお、上記ヒータータンク38に内蔵されたヒーター38aは、図4に示すように、上記制御盤33を介して上記操作盤10に電気的に接続されている。そして、この蒸気発生部3においては、上記ヒーター38aが駆動を開始する(通電する)と、上記操作盤10に設けられたヒーターランプ14が点灯するように構成されている。
そして、上記ヒータータンク38は、第5の導管44を介して圧縮蒸気槽45に接続されている。この圧縮蒸気槽45は、上記ヒータータンク38内の水蒸気が流入し貯留されるものである。そして、この圧縮蒸気槽45には、図4に示すように、圧力センサ46が配設され、この圧力センサ46は、上記制御盤33を介して上記操作盤10に電気的に接続されている。そして、この蒸気発生部3においては、上記圧力センサ46により所定の圧力となった場合には、ヒーター38aへの通電は停止してヒーターランプ14が消灯する。また、通電中に圧力センサ46の誤作動で所定以上の圧力になった場合には、危険防止のためにヒーター38aへの通電を停止させるとともに、上記加昇圧ランプ17が点灯するように構成されている。また、この蒸気発生部3においては、上記圧縮蒸気槽45は、上記操作盤10に設けられた1次圧力計11に接続され、該圧縮蒸気槽45内の圧力が目視により確認することができるように構成されている。
そして、上記圧縮蒸気槽45は、フレキシブルな第6の導管47を介して上記蒸気噴霧部2に接続されている。なお、この蒸気発生部3においては、上記第6の導管47の中途部には、電動バルブ48が設けられ、この電動バルブ48は、上記操作盤10に設けられた蒸気スイッチ120及び電源スイッチ118に電気的に接続されている。すなわち、この蒸気発生装置3においては、上記蒸気スイッチ120を押圧操作すると、それまで閉塞されていた上記電動バルブ48が開放されるとともにランプ121が点灯し、この状態から再び押圧操作すると、それまで開放されていた電動バルブ48は閉塞されるように構成されている。なお、上記電動バルブ48は、電磁弁に置き換えてもよい。
なお、図1に示すように、筐体5を形成する第2の上面板部9には、第1のパイプ49が起立した状態で固定され、上記第6の導管47は、この第1のパイプ49に挿通され筐体5の外部に延出されている。また、図4に示すように、上記第6の導管47の中途部は、上記操作盤10に設けられた2次圧力計12に接続されている。
また、図3又は図4に示すように、上記蒸気噴霧部2は、フレキシブルな第7の導管50を介して、前記給水タンク30に接続されており、この第7の導管50の中途部には、電磁弁51が配設されている。なお、上記筐体5を形成する第2の上面板部9には、第2のパイプ54が、上記第1のパイプ49に並んで起立した状態で固定され、上記第7の導管50は、この第2のパイプ54に挿通されている。
また、上記電磁弁51は、図4に示すように、上記制御盤33を介して操作盤10に設けられたドレン用スイッチ24及びランプ25に電気的に接続されている。すなわち、この蒸気発生部3においては、上記ドレン用スイッチ24を押圧操作すると、それまで第7の導管50を閉塞していた電磁弁51が開放されるとともにドレン用ランプ25が点灯し、該ドレン用スイッチ24の押圧状態を解除する(指を離す)と、それまで開放されていた電磁弁51は第7の導管50を閉塞するように構成されている。
また、上記制御盤33には、図4に示すように、2針タイマ52が接続され、後述するように、本実施の形態に係る上記蒸気噴霧装置1においては、この2針タイマ52により所定の時間(本例では、3分間隔に設定)が経過する毎に、上記電磁弁51が開放され、蒸気貯留室63内の水分が排出されるように構成されている。また、上記制御盤33には、ブザー53が接続され、前述したように、給水タンク30内の水位が所定の水位よりも低下したことが上記低水位検出器32により検出されると、上記操作盤10に設けられた給水ランプ16が点灯又は点滅するとともに、このブザー53が駆動し警告音を発生する。
次に、前述した蒸気噴霧部2について、図面を参照しながら詳細に説明する。この蒸気噴霧部2は、図5に示すように、上記第6の導管47に基端が接続された第1のノズル60と、上記第7の導管50に基端が接続された第2のノズル61と、これら第1及び第2のノズル60,61の先端側が固定され該第1及び第2のノズル60,61の先端が内部に臨んでなる蒸気噴出器62とを備えている。
この蒸気噴出器62は、図6に示すように、正面板部62aと、周面及び背面を形成する側板部62bとにより中空状に成形されてなるものであり、内部には、仕切り板部62c,62dにより蒸気貯留室63と蒸気吐出室64とに区画され、上記第1のノズル60と第2のノズル61の先端は、この蒸気貯留室63内に臨んでいる。なお、上記第1のノズル60の先端は、この蒸気貯留室63内の上方に位置し、第2のノズル61の先端は、この蒸気貯留室63の最も下方に位置している。
また、上記蒸気吐出室64内には、上記正面板部62aの裏面と対峙し、中心には流入孔64bが形成されてなるとともに、該蒸気吐出室64を閉塞する閉塞部材64aが固定され、この閉塞部材64aの後方には、上記流入孔64bを開閉する開閉弁65が設けられている。なお、前記仕切り板部62dには、上記閉塞部材64aの後方に蒸気貯留室63内に貯留された水蒸気を逃がす開口62eが形成されている。
そして、上記流入孔64bを開閉する開閉弁65は、上記流入孔64bの径よりも大径となされた頭部65aと、この頭部65aの背面から後方に延在してなる軸部65bとから構成され、この軸部65bはスプリングケース66の中心に形成された挿通孔(符号は省略する)に挿通されている。このスプリングケース66には、上記挿通孔と同軸となされスプリング収容孔(符号は省略する)が形成され、このスプリング収容孔内には、コイルスプリング(弾性体)67が収容されている。
また、上記スプリングケース66は、蒸気噴出器62の背面の上端側から突出してなる筒状部68内に収容され、この筒状部68の先端には、キャップ69が着脱自在に取付けられている。なお、このキャップ69の中心には、透孔(符号は省略する)が穿設され、この透孔には、上記開閉弁65を構成する軸部65bが挿通され、該軸部65bは外部に露出している。
なお、この軸部65bの先端側周面には、ネジ65cが螺刻されている。また、上記筒状部68には、レバー支持部材71が固定されている。このレバー支持部材71は、図5及び図6に示すように、上記筒状部68に外嵌装されたリング部68aと、このリング部68aから直角に起立してなるレバー支持部68bとから構成され、このレバー支持部68bの先端の中心には、凹状の切欠き部(符号は省略する)が形成されている。
そして、上記レバー支持部材68bに形成された切欠き部には、開閉レバー72の先端が支持されている。この開閉レバー72は、先端側中途部に、挿通孔(符号は省略する)が形成され、この挿通孔には、上記開閉弁65を構成する軸部65bが挿通され、該軸部65bの先端には、2つのナット73,74が螺着されている。
一方、上記蒸気噴出器62の下側には、図5及び図6に示すように、取付け金具77を介して使用者が握る握り部材78が固定されている。この握り部材78は、上記取付け金具77に先端側が固定されてなる固定片78aと、この固定片78aの先端に連続してなる円筒部78bと、この円筒部78bの外周に固定されてなりウレタン樹脂からなる握り部カバー78cとから構成されている。
そして、上記固定片78aには、図5に示すように、透孔78dが穿設され、この透孔78dには、上記開閉レバー72が挿通されている。なお、上記開閉レバー72の中途部はやや折曲され後端側は、上記握り部材78に沿った状態とされている。すなわち、上記開閉レバー72は、使用者が握り部材78を握りながら、該開閉レバー72を操作可能な位置に設けられている。なお、第1のノズル60と第2のノズル61とは、共に上記円筒部78bに挿通されている。
したがって、上述した蒸気噴霧部2では、使用者が上記握り部材78を握りながら、上記開閉レバー72を図6中矢印A方向(握り部材78方向)に移動させると、それまでコイルスプリング(弾性体)67の弾性力により上記流入孔64bを閉塞していた開閉弁65は、図7に示すように、該コイルスプリング67の弾性力に抗して上記開閉レバー72の移動方向に移動させられ、これによって、流入孔64bは開放する。
すると、上記蒸気貯留室63内に貯留された水蒸気は、上記仕切り板部62dに穿設された開口62eを通過し、さらに上記流入孔64bを通過して、上記蒸気吐出室64内に移動する。そして、上記蒸気吐出室64を形成する正面板部62aには、図8に示すように、仮想円Bの周上に6つの大径噴出孔(本発明の複数個の噴出孔)62fと、これらの大径噴出孔62fの外側の仮想円Cの周上に、これら大径噴出孔62fよりも小径となされた6つの小径噴出孔62gが形成されている。
なお、これらの大径噴出孔62fと小径噴出孔62gとは、図6に示すように、上記流入孔64bの延長線上には形成されているものではなく、該流入孔64bの延長線に対応する位置の周囲の仮想円BとCとの周上に形成されている。したがって、上記蒸気吐出室64内に流入した水蒸気は、正面板部62aの裏面に当った後に、上記大径噴出孔62f及び小径噴出孔62gから外部に噴出される。
このように噴出される水蒸気は、大径噴出孔62fから噴出される水蒸気よりも、小径噴出孔62gから噴出される水蒸気のほうが高圧かつ高速で噴出される。また、大径噴出孔62fから噴出される水蒸気は、その外側の小径噴出孔62gから噴出される高圧で高速の水蒸気により求心方向へ押圧され、風洞状に加圧された蒸気噴流体となり、その噴流体の外部への放散は抑止される。
なお、上述のように構成された蒸気噴霧部2は、図1に示す筐体5から上方に起立するように固定された掛け止め部材80により、掛止できるようにされている。この掛け止め部材80は、上記筐体5に下端が固定されてなる起立杆81と、この起立杆81上端に形成され第6及び第7の導管47,50を掛止する第1の掛止部82と、上記起立杆81の上端側中途部に形成され、上記蒸気噴霧部2を掛止する第2の掛止部83とから構成されている。
次いで、オゾンを発生させるオゾン発生部103について、図面を参照して説明する。上述した筐体5内のオゾン発生部103には、図3及び図4に示すエアポンプ136が配設され、このエアポンプ136により送出される空気は第8の導管137を介して乾燥器138に送られる。この乾燥器138は図3に示すように、第1の乾燥器138Aと第2の乾燥器138Bとが、接続管139により連通されてなりエアポンプ136からの空気は、第9の導管141に送出される。
また、それぞれの乾燥器138A,138B内には、図示しないシリカゲル等の乾燥剤が封入され、それぞれの外壁部には、これらの外壁部を加熱可能なヒーター138aが装着されている。第9の導管141は電磁三方弁142に接続され、その出力側の第1ポートには第10の導管143が接続され、第2ポートには排出管144が接続されている。そして、第9の導管141からの空気は、電磁作動による弁の開閉により第10の導管143に連通する第1ポートが開かれると、第10の導管143に接続されたオゾン発生器145に送られ、排出管144に連通する第2ポートが開かれると排出される。
前記オゾン発生器145は、高圧電源146から給電される高圧電気を放電させ、その放電域内に乾燥された空気が送られてくると、高濃度のオゾンを生成する。このオゾン発生器145により生成されたオゾンは、第11の導管147を介して後述するオゾン吐出部102に送られる。なお、図1に示す筐体5の上面板部9には、第3のパイプ149が起立した状態で固定され、上記第11の導管147は、この第3のパイプ149に挿通され筐体5の外部に延出されている。
そして、上記エアポンプ136、電磁三方弁142、オゾン発生器145及び高圧電源146は、制御盤33を介して接続されたオゾン用スイッチ122のON操作により作動して、オゾンを生成し、電磁三方弁142の第1ポートから第10の導管143に送られる。このON操作の確認は、図示しない2針タイマによる時間間隔でオゾン用ランプ123を点滅させるとともに、図示しない信号発信器から断続的な信号音を発することで確認できる。また、電源スイッチ118のOFF操作により、エアポンプ136、ヒーター138a及び電磁三方弁142を作動させて、乾燥器138内の乾燥剤を図示しない1針タイマの作動で2乃至3時間に亘り乾燥させ、乾燥器138内の湿気は電磁三方弁142の第2ポートから排出管144を経て排出される。
次いで、このオゾン発生部103で発生したオゾンを蒸気噴流体と混合可能に設けられたオゾン吐出部102は、図5に示すように、上記第11の導管147に基端が接続された第3のノズル160を備え、この第3のノズル160は、その途中がレバー支持部材71の突起部(符号は省略)に固定されている。その先端の図6に示すオゾン吐出口160aは、図8に示すように、6つの大径噴出孔62fが形成されている仮想円Bと、6つの小径噴出孔62gが形成されている仮想円Cとの中心部で、その吐出方向は、前記蒸気噴出器62の正面板部62aの前面に対向するように位置決めされている。
このオゾン吐出口160aからのオゾンは、6つの大径噴出孔62fと、6つの小径噴出孔62gとから噴出される風洞状に加圧された蒸気噴流体内の正面板部62aの前面に向かって吐出される。そして、ノズル160のオゾン吐出口160aから吐出されるオゾンは、蒸気噴霧部2の小径噴出孔62gから噴出される高圧で高速の水蒸気と、その内側の大径噴出孔62fから噴出される水蒸気とにより求心方向へ押圧され、風洞状に加圧された蒸気噴流体により加圧混合された混合噴流体として、蒸気噴出器62の正面板部62aの前方へ噴出される。
なお、ノズル160内を流通するオゾンの圧力は、図示しない圧力調整弁により、大気圧よりもやや高い程度の低圧に調整されており、オゾン吐出口160aから吐出された瞬間に大気圧程度に減圧される。したがって、ノズル160のオゾン吐出口160aから吐出されるオゾンは、蒸気噴出器62の正面板部62aの前面に向かって吐出されるが、正面板部62aに当接する前に、風洞状に加圧された蒸気噴流体により加圧混合されるので、蒸気噴流体の外側に放散されることはない。
以下、上述した本実施の形態に係る蒸気噴霧装置1の作動手順等について、詳細に説明する。先ず、前記蒸気発生部3を構成する給水タンク30内の水は、図4に示すように、ポンプ36の駆動によって、上記第1の導管35及び第2の導管37を通過してヒータータンク38内に流入する。このヒータータンク38内においては、ヒーター38aにより加熱されて水蒸気となり、この水蒸気は第5の導管44を介して圧縮蒸気槽45内に充填される。
なお、図6に示すように、前記蒸気噴霧部2を構成する開閉弁65が流入孔64bを閉塞している場合においては、第7の導管50の中途部に配設された電磁弁51は閉塞されているので、この圧縮蒸気槽45内の水蒸気は、移動することがない。また、この圧縮蒸気槽45内の圧力(静的圧力)は、上記操作盤10に設けられた1次圧力計11に表示され、第6の導管47内の圧力(動的圧力)は、上記2次圧力計12に表示される。
そして、この状態において、上述したように、開閉レバー72を移動させると、開閉弁65が移動し、これによって、流入孔64bは開放され、上記圧縮蒸気槽45内に貯留されていた水蒸気は、第6の導管47及び第1のノズル60を通って、上記蒸気貯留室63内に流入し、水蒸気より比重の大きい熱水と乾燥蒸気とが当該蒸気貯留室63内で分離されて、上層部の乾燥蒸気が上記仕切り部材62dに穿設された開口62e及び上記流入孔64bを通過して、上記蒸気吐出室64内に移動し、さらに、上記正面板部62aの裏面に当った後に、上記大径噴出孔62f及び小径噴出孔62gから外部に噴出される。
したがって、第6の導管47や第1のノズル60或いは蒸気貯留室63内で冷やされた水蒸気が熱湯とされ該蒸気貯留室63内に存在する場合であっても、それが、水蒸気とともに上記大径噴出孔62f及び小径噴出孔62gから外部に噴出されることはない。また、この実施の形態に係る蒸気噴霧装置1によれば、水蒸気は、大径噴出孔62f及び小径噴出孔62gから外部に噴出されることから、外部の空気と程よく混合されるとともに冷却された状態で毛髪等に吹付け当てることができる。
また、上述したように、大径噴出孔62f及び小径噴出孔62gから外部に噴出された状態において、使用者が上記開閉レバー72を放すと、上記コイルスプリング67の弾性力により、それまで流入孔64bを開放していた開閉弁65は、再び該流入孔64bを閉塞する。また、上記開閉レバー72の操作により水蒸気の噴出量と圧力とが調整できるので、減圧弁等を用いることなく噴出量を加減することができる。
また、このように、開閉弁65により流入孔64bが閉塞されている場合において、前記2針タイマ52により所定の時間(本例では、3分間隔に設定)が経過し、第7の導管50の中途部に設けられた電磁弁51が開放されると、前記圧縮蒸気槽45内の水蒸気は、第6の導管47から第1のノズル60を介して蒸気貯留室63内に到り、第2のノズル61を通って、給水タンク30に到る。このとき、上記蒸気貯留室63内に熱湯等の水が存在した場合には、この水は該蒸気貯留室63から給水タンク30内に戻されるとともに、第6の導管47から蒸気貯留室63までの経路が水蒸気により加温される。
したがって、この実施の形態に係る蒸気噴霧装置1によれば、上記2針タイマ52により、第6の導管47から蒸気貯留室63までの経路が、定期的に水蒸気により加温されることから、熱湯等の水が発生する可能性を効果的に抑制することができ、より一層熱湯等の水が、水蒸気とともに上記大径噴出孔62f及び小径噴出孔62gから外部に噴出される危険性を防止することができる。
次いで、オゾンを発生させるオゾン発生部103は、図2及び図4に示すオゾン用スイッチ122のON操作によりオゾン用ランプ123が点灯するとともに、エアポンプ136、電磁三方弁142(導管143側第1ポートを開放)、オゾン発生器145及び高圧電源146が作動を開始する。図3及び図4に示すエアポンプ136を作動させることにより、第8の導管137を介して乾燥器138に空気が送出され、その空気は、乾燥器138内に封入されたシリカゲル等の乾燥剤により乾燥されて、電磁三方弁142及び導管143を介してオゾン発生器145に送られる。
また、同時に作動開始する高圧電源146からは高圧電気がオゾン発生器145に給電され、この高圧電気を同時に作動開始するオゾン発生器145において放電させ、その放電域内に、乾燥器138により乾燥された空気が送られオゾンが生成される。このようにして生成されたオゾンは第11の導管147を介して、オゾン吐出部102に設けられた図8に示す第3のノズル160から吐出される。
このようにしてオゾン吐出口160aから吐出されるオゾンは、前述した小径噴出孔62gから噴出される高圧で高速の水蒸気と、その内側の大径噴出孔62fから噴出される風洞状に加圧された蒸気噴流体により求心方向へ押圧され、その内側のオゾンは前記蒸気噴流体により加圧混合された混合噴流体として、処置中の毛髪部に吹付け当てることができる。
また、乾燥器138内に封入された図示しないシリカゲル等の乾燥剤を乾燥させる作動手順は、電源スイッチ118がOFF操作されると、エアポンプ136、ヒーター138a及び電磁三方弁142(排出管144側第2ポートを開放)が作動を開始し、乾燥器138内の乾燥剤を図示しない1針タイマの作動で2乃至3時間に亘り乾燥させ、乾燥器138内の湿気は電磁三方弁142の第2ポートから排出管144を経て排出される。
そして、ヒーター138aによる加熱と、エアポンプ136による空気の流通とにより、乾燥器138内の乾燥剤は乾燥される。なお、オゾン発生器145により生成されるオゾンの濃度は、当該オゾン発生器145内を流通する空気の乾燥度合いに影響され、空気中の水分が少ないほうが、オゾン濃度及び生成量は高くなる。
引き続いて、本実施の形態に係る蒸気噴霧装置1の作用効果について、図面を参照して説明する。毛髪のパーマネントにおける第1剤としての還元剤が塗布された場合には、図6に示す開閉レバー72を移動させて、図7に示す開閉弁65を開くと、圧縮蒸気槽45内に貯留された水蒸気は、開口62e、流入孔64b及び蒸気吐出室64内を経て、大径噴出孔62f及び小径噴出孔62gから外部に風洞状に加圧された蒸気噴流体として噴出されるので、第1剤の還元剤が塗布された毛髪(被射体)に吹付けて当てる。この水蒸気の吹付けにより、毛髪を膨潤させながら還元剤の還元作用を活性させて化学反応を促進し、パーマネントに要する時間を短縮することができ、毛髪にダメージを負わせることなく、作業能率の向上を図ることができる。
また、毛髪のパーマネントにおける第2剤としての酸化剤が塗布された場合には、前記第1剤の場合と同様の操作により水蒸気を噴出させるとともに、図2に示すオゾン用スイッチ122をON操作すると、図3及び図4に示すオゾン発生器145により生成されたオゾンは、図6に示すノズル160のオゾン吐出口160aから外部に吐出されるので、前述した小径噴出孔62gから噴出される高圧で高速の水蒸気と、その内側の大径噴出孔62fから噴出される風洞状に加圧された蒸気噴流体とにより求心方向へ押圧される。
したがって、その内側のオゾンは前記蒸気噴流体により加圧混合された混合噴流体として噴出される。そして、この噴流体を第2剤の酸化剤が塗布された毛髪に吹付けて当てる。この水蒸気とオゾンとの混合噴流体の吹付けにより、毛髪を膨潤させるとともに、酸化剤の酸化作用を活性化させて化学反応を促進し、パーマネントに要する時間を短縮することができ、毛髪にダメージを負わせることなく、作業能率の向上を図ることができる。
次いで、毛髪のカラーリングにおける薬剤は、第1剤としての発色基剤と、第2剤としての過酸化水素とを混合して使用するが、この場合には、上記のようにして大径噴出孔62fと小径噴出孔62gとから蒸気を噴出させるとともに、オゾン吐出口160aからオゾンを外部に吐出させて、風洞状に加圧された蒸気噴流体と、その内側のオゾンとの混合噴流体を前記混合薬剤が塗布された毛髪に吹付けて当てる。この水蒸気とオゾンとの混合噴流体の吹付けにより、毛髪を膨潤させるとともに、酸化剤の酸化作用を活性化させて化学反応を促進し、カラーリングに要する時間を短縮することができ、毛髪にダメージを負わせることなく、作業能率の向上を図ることができる。
次いで、皮膚の美容においては、第1処置として上記のように蒸気噴流体を噴出させて、その噴流体を素肌に当てることで皮膚を膨潤させる。次に第2処置として酸化剤を皮膚に塗布するが、この場合には、上記のようにして大径噴出孔62fと小径噴出孔62gとから蒸気を噴出させるとともに、オゾン吐出口160aからオゾンを外部に吐出させて、風洞状に加圧された蒸気噴流体と、その内側のオゾンとの混合噴流体を前記酸化剤が塗布された皮膚(被射体)に吹付けて当てる。この水蒸気とオゾンとの混合噴流体の吹付けにより、皮膚を膨潤させるとともに、酸化剤の酸化作用を活性化させて化学反応を促進し、皮膚の美容に要する時間を短縮することができ、皮膚にダメージを負わせることなく、作業能率の向上を図ることができる。
なお、上記実施の形態では、毛髪や皮膚に酸化剤が塗布された場合には、水蒸気とオゾンとの混合噴流体を吹付ける例を示したが、オゾンのみを吹き付けることもできる。この場合には、前記ノズル160のオゾン吐出口160aの吐出方向を上記実施の形態と反対向で、前記正面板部62aの前方側の水蒸気と同一方向に向かって吐出させるとともに、ノズル160内を流通するオゾンの圧力は、図示しない圧力調整弁により高圧に調整すれば、オゾン吐出口160aからオゾンのみでも被射体に吹き付けることができる。また、この場合における他の例としては、ノズル160の先端を蒸気吐出室64内に貫入させて、大径噴出孔62f及び小径噴出孔62gの中心部で、正面板部62aの内側から外側に向けて吐出するようにしてもよい。また、上記オゾンの生成手段は、最も広く実施されている無声放電法により例示したが、この他のプラズマ放電法、紫外線ランプ法によりオゾンを生成してもよい。
実施の形態に係る蒸気噴霧装置の外観を示す斜視図である。 操作盤の構成を示す正面図である。 実施の形態に係る蒸気噴霧装置の構成を模式的に示す側面図である。 実施の形態に係る蒸気噴霧装置の構成を示すブロック図である。 蒸気噴霧部及びオゾン吐出部を示す斜視図である。 蒸気噴霧部及びオゾン吐出部を示す断面図である。 蒸気噴霧部の流入孔が開放された状態を示す断面図である。 蒸気噴出器の噴出孔及びオゾン吐出孔を示す正面図である。
符号の説明
1 蒸気噴霧装置
2 蒸気噴霧部
3 蒸気発生部
30 給水タンク
38 ヒータータンク
45 圧縮蒸気槽
62 蒸気噴出器
62f 大径噴出孔
62g 小径噴出孔
63 蒸気貯留室
64 蒸気吐出室
64b 流入孔
65 開閉弁
72 開閉レバー
102 オゾン吐出部
103 オゾン発生部
136 エアポンプ
138 乾燥器
138a ヒーター
142 電磁三方弁
145 オゾン発生器
160 ノズル
160a オゾン吐出口

Claims (6)

  1. 水蒸気を発生させる蒸気発生部と、この蒸気発生部で発生した水蒸気を噴流体として理美容処置を施そうとする毛髪や皮膚等の被射体に向けて噴出させる蒸気噴霧部と、オゾンを発生させるオゾン発生部と、このオゾン発生部で発生したオゾンを前記蒸気噴流体と混合可能に設けられたオゾン吐出部と、を備えてなることを特徴とする蒸気噴霧装置。
  2. 前記オゾン発生部は、大気中の空気を送出するエアポンプと、このエアポンプから供給された空気中の水分を除去する乾燥器と、この乾燥器から供給された乾燥状態の空気に高電圧の電気を放電させて空気中の酸素からオゾンを生成するオゾン発生器と、を備えてなることを特徴とする請求項1記載の蒸気噴霧装置。
  3. 前記乾燥器内には加熱手段が配置され、この乾燥器内に残留した水分を除去するように構成したことを特徴とする請求項2記載の蒸気噴霧装置。
  4. 前記乾燥器とオゾン発生器とは、管体を流路として連通され、この管体の中途部には三方弁を介して排出管体が接続され、前記加熱手段及びエアポンプは、前記蒸気発生部が停止したことを条件に作動を開始するとともに、乾燥器からの湿気は、前記排出管体から大気に放出されるよう構成したことを特徴とする請求項3記載の蒸気噴霧装置。
  5. 前記蒸気噴霧部には、水蒸気を噴出する複数個の噴出孔が仮想円周上に形成され、前記オゾン吐出部のオゾン吐出口は、前記複数個の噴出孔が形成される仮想円の中心部に配設されてなることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の蒸気噴霧装置。
  6. 前記複数個の噴出孔のそれぞれの近傍で前記仮想円よりも外側の仮想円周上には、これら噴出孔の内径より小径とされた複数個の小径噴出孔が形成されてなることを特徴とする請求項5記載の蒸気噴霧装置。
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