JP2007319053A - 光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法 - Google Patents

光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法 Download PDF

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JP2007319053A JP2006151406A JP2006151406A JP2007319053A JP 2007319053 A JP2007319053 A JP 2007319053A JP 2006151406 A JP2006151406 A JP 2006151406A JP 2006151406 A JP2006151406 A JP 2006151406A JP 2007319053 A JP2007319053 A JP 2007319053A
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Kazuya Mihashi
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Abstract

【課題】 光学活性なアミノ酸誘導体を製造するための方法の提供。
【解決手段】 式(I);
【化1】
Figure 2007319053

(式中R基はオルト位、メタ位またはパラ位が一個または複数個置換されている芳香環または、シクロヘキシル環を意味し、置換基はハロゲン原子、炭素数1〜3個のアルキル基、炭素数1〜3個のアルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、またはメルカプト基を表す)。
で示されるアミノ酸誘導体の立体異性体の混合物に、前記立体異性体の一方を立体選択的に資化する能力を有する微生物の培養物、菌体またはその処理物を作用させる工程と、光学活性なアミノ酸誘導体を回収する工程とを含む、光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
本発明によって得られる光学活性なアミノ酸誘導体は、医薬の合成原料として有用である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、各種医薬品の原料あるいは合成中間体として利用されている光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法に関する。
光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法としては、
ヒダントイナーゼを触媒として5−置換ヒダントイン誘導体の光学特異的加水分解により、D−ヒドロキシフェニルグリシンを取得する方法(特許文献1)が知られている。しかし、ヒダントイナーゼを用いた方法ではヒダントイン誘導体の加水分解工程と脱カルバモイル工程の2工程が必要であり、操作が煩雑である。
アミノアシラーゼを使用する方法(特許文献2)も知られているが、アミノアシラーゼ法は基質をアセチル化する必要があり手間である。
アリールグリオキシル酸に広域アミノ酸アミノトランスフェラーゼを作用させ、L−アリールグリシンを得る方法(特許文献3)、
アミノ酸脱水素酵素によって、3−置換−2−オキソプロピオン酸を還元的にアミノ化してL−アミノ酸を得る方法(非特許文献1)
が知られている。
しかし、非天然アミノ酸の製造において、これらのケト酸を用いる方法では、対応するケト酸を合成する必要があり、非効率である。それに対して、アミノ酸は対応するアルデヒド、青酸、アンモニアより、比較的容易にそのラセミ体を得ることができ、有利である。
WO96/00296号公報 WO00/23598号公報 特開2003−219896号公報 Hummel, W.& Kula, M.R., (1989)Eur.J.Biochem.184巻, 1項
本発明の課題は、微生物の有する立体選択的な資化能力を有効に利用し、光学活性なアミノ酸誘導体を製造するための方法を提供することである。
本発明者らは、このような高度な要求を満足する方法を鋭意検討した結果、微生物の有する立体選択的な資化能力を利用して、種々の立体異性体の混合物であるアミノ酸誘導体の一方のみを立体選択的に資化することにより、光学活性なアミノ酸誘導体(以下、アミノ酸誘導体)を残存させうることを見出した。
本発明者らが得た知見は、非常に意外なことであった。更に驚くべきことに、微生物が有する立体選択的なアミノ酸の資化能力は、十分に高く、実用に際し問題の無いレベルであった。これらの知見に基づいて、本発明者らは本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
〔1〕式(I);
Figure 2007319053
(式中R基はオルト位、メタ位またはパラ位が一個または複数個置換されている芳香環または、シクロヘキシル環を意味し、置換基はハロゲン原子、炭素数1〜3個のアルキル基、炭素数1〜3個のアルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、またはメルカプト基を表す)。
で示されるアミノ酸誘導体の立体異性体の混合物に、前記立体異性体の一方を立体選択的に資化する能力を有する微生物の培養物、菌体またはその処理物を作用させる工程と、光学活性なアミノ酸誘導体を回収する工程とを含む、光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
〔2〕式(I)中のR基が、オルト位、メタ位またはパラ位が一個または複数個置換されている芳香環である〔1〕に記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
〔3〕式(I)中のR基が、パラ位が置換されている芳香環であり、置換基はハロゲン原子である、〔1〕に記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
〔4〕前記微生物が、下記の群から選択されるいずれかの属に属する微生物であり、得られる光学活性なアミノ酸誘導体がD体であることを特徴とする、〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法;
シュードモナス (Pseudomonas) 属、
デイノコッカス (Deinococcus) 属、
エンテロコッカス (Enterococcus) 属、
アンブロシオジマ (Ambrosiozyma) 属、
アーキシオジマ (Arxiozyma) 属、
ブレロミセス (Bulleromyces) 属、
キャンディダ (Candida) 属、
クリプトコッカス (Cryptococcus) 属、
ディポダスカス (Dipodascus) 属、
エリスロバシジウム (Erythrobasidium) 属、
ジオトリカム (Geotrichum) 属、
クライベロミセス (Kluyveromyces) 属、
ナドソニア (Nadsonia) 属、
ピキア (Pichia) 属、
シュードジマ (Pseudozyma) 属、
ロドスポリジウム (Rhodosporidium) 属、
ロドトルラ (Rhodotorula) 属、
サッカロミコプシス (Saccharomycopsis) 属、
サターノスポラ (Saturnospora) 属、
シゾブラストスポリオン (Schizoblastosporion) 属、
スポリジオボラス (Sporidiobolus) 属、
スポロボロミセス (Sporobolomyces) 属、
ステファノアスカス (Stephanoascus) 属、
トリコスポロン (Trichosporon) 属、
ウイッカーハミーラ (Wickerhamiella) 属、
ヤロウイア (Yarrowia) 属、および、
ジゴアスカス (Zygoascus) 属。
〔5〕前記微生物が、下記の群から選択されるいずれかの微生物であり、得られる光学活性なアミノ酸誘導体がD体であることを特徴とする、〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法;
シュードモナス・クロロラフィス (Pseudomonas chlororaphis )、
デイノコッカス・ラジオデュランス (Deinococcus radiodurans )、
エンテロコッカス・エスピー (Enterococcus sp.)、
アンブロシオジマ・フィレントマ (Ambrosiozyma philentoma )、
アンブロシオジマ・プラティポディス (Ambrosiozyma platypodis )、
アーキオジマ・テルリス (Arxiozyma telluris )、
ブレロミセス・アルバス (Bulleromyces albus )、
キャンディダ・ビーチィ (Candida beechii )、
キャンディダ・キャテヌラタ (Candida catenulata )、
キャンディダ・フリードリヒィ (Candida friedrichii )、
キャンディダ・インターメディア (Candida intermedia )、
キャンディダ・ランビカ (Candida lambica )、
キャンディダ・マグノリアエ (Candida magnoliae )、
キャンディダ・マルトサ (Candida maltosa )、
キャンディダ・メンブラナエファシエンス (Candida membranaefaciens )、
キャンディダ・モリシアナ (Candida molischiana )、
キャンディダ・ナタレンシス (Candida natalensis )、
キャンディダ・ニトラトフィラ (Candida nitratophila )、
キャンディダ・ノルベジカ (Candida norvegica )、
キャンディダ・オレオフィラ (Candida oleophila )、
キャンディダ・オオイテンシス (Candida ooitensis )、
キャンディダ・オバリス (Candida ovalis )、
キャンディダ・パラルゴサ (Candida pararugosa )、
キャンディダ・ウチリス (Candida utilis )、
キャンディダ・ビニ (Candida vini )、
キャンディダ・ゼイラノイデス (Candida zeylanoides )、
クリプトコッカス・フミコラ (Cryptococcus humicola )、
クリプトコッカス・フミコルス (Cryptococcus humicolus )、
ディポダスカス・キャピタトゥス (Dipodascus capitatus )、
ディポダスカス・マグヌシ (Dipodascus magnusii )、
ディポダスカス・オベテンシス (Dipodascus ovetensis )、
エリスロバシジウム・ハセガウィアヌム (Erythrobasidium hasegawianum )、
ジオトリカム・アーミラリエ (Geotrichum armillariae )、
ジオトリカム・キャンディダム (Geotrichum candidum )、
ジオトリカム・カピタトゥム (Geotrichum capitatum )、
ジオトリカム・エリエンス (Geotrichum eriense )、
ジオトリカム・ファーメンタンス (Geotrichum fermentans )、
ジオトリカム・フラグランス (Geotrichum fragrans )、
ジオトリカム・クレバニイ (Geotrichum klebahnii )、
クライベロミセス・マーキアヌス (Kluyveromyces marxianus )、
クライベロミセス・ワルティ (Kluyveromyces waltii )、
ナドソニア・フルベスセンス・バラエティ・エロンガタ (Nadsonia fulvescens var. elongata )、
ピキア・アカシアエ (Pichia acaciae )、
ピキア・アンガスタ (Pichia angusta )、
ピキア・アノマラ (Pichia anomala )、
ピキア・キャネデンシス (Pichia canadensis )、
ピキア・ファーメンタンス (Pichia fermentans )、
ピキア・ヘンリヒィ (Pichia henricii )、
ピキア・ジャディニィ (Pichia jadinii )、
ピキア・メンブラナエファシエンス (Pichia membranaefaciens )、
ピキア・メキシカナ (Pichia mexicana )、
ピキア・ミヌタ・バラエティ・ミヌタ (Pichia minuta var. minuta )、
ピキア・ミヌタ・バラエティ・ノンファーメンタンス (Pichia minuta var. nonfermentans )、
ピキア・パストリス (Pichia pastoris )、
ピキア・フィロガエア (Pichia philogaea )、
ピキア・クエルカム (Pichia quercuum )、
ピキア・スパルティナエ (Pichia spartinae )、
ピキア・サブペリクロサ (Pichia subpelliculosa )、
ピキア・キシロサ (Pichia xylosa )、
シュードジマ・アンタークティカ (Pseudozyma antarctica )、
シュードジマ・アフィディス (Pseudozyma aphidis )、
シュードジマ・フロックロサ (Pseudozyma flocculosa )、
シュードジマ・ルグロサ (Pseudozyma rugulosa )、
シュードジマ・ツクバエンシス (Pseudozyma tsukubaensis )、
ロドスポリジウム・トルロイデス (Rhodosporidium toruloides )、
ロドトルラ・アチェニオルム (Rhodotorula acheniorum )、
ロドトルラ・アラウカリアエ (Rhodotorula araucariae )、
ロドトルラ・アルメニアカ (Rhodotorula armeniaca )、
ロドトルラ・ボゴリエンシス (Rhodotorula bogoriensis )、
ロドトルラ・フェルリカ (Rhodotorula ferulica )、
ロドトルラ・フォリオルム (Rhodotorula foliorum )、
ロドトルラ・グルティニス・バラエティ・グルティニス (Rhodotorula glutinis var. glutinis )、
ロドトルラ・グラミニス (Rhodotorula graminis )、
ロドトルラ・ミヌタ (Rhodotorula minuta )、
ロドトルラ・フィロプラナ (Rhodotorula phylloplana )、
サッカロミコプシス・フィブリゲラ (Saccharomycopsis fibuligera )、
サターノスポラ・ディスポラ (Saturnospora dispora )、
シゾブラストスポリオン・スタルキィ−ヘンリヒィ (Schizoblastosporion starkeyi-henricii )、
スポリジオボラス・パラロセウス (Sporidiobolus pararoseus )、
スポリジオボラス・サルモニカラー (Sporidiobolus salmonicolor )、
スポロボロミセス・ツガエ (Sporobolomyces tsugae )、
ステファノアスカス・シフェリイ (Stephanoascus ciferrii )、
トリコスポロン・ブラッシカエ (Trichosporon brassicae )、
トリコスポロン・クタネウム (Trichosporon cutaneum )、
トリコスポロン・デベウルマニアヌム (Trichosporon debeurmannianum )、
トリコスポロン・エスピー (Trichosporon sp. )、
ウイッカーハミーラ・ドメルキアエ (Wickerhamiella domercqiae )、
ヤロウイア・リポリティカ (Yarrowia lipolytica )、および、
ジゴアスカス・ヘレニクス (Zygoascus hellenicus )。
〔6〕前記微生物が、アルカリゲネス(Alcaligenes)属に属する微生物であり、得られる光学活性なアミノ酸誘導体がL体であることを特徴とする、〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
〔7〕前記微生物が、アルカリゲネス・フェカリス(Alcaligenes faecalis)であり、得られる光学活性なアミノ酸誘導体がL体であることを特徴とする、〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
〔発明の実施の形態〕
本発明は、前記式(I)で示されるアミノ酸誘導体の立体異性体混合物に、前記立体異性体の一方を立体選択的に資化しうる能力を有する微生物の培養物、菌体またはその処理物を作用させ、他方の立体異性体を回収する工程を含む、光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法である。
本発明において、立体選択的に資化しうる能力とは、前記式(I)で示されるアミノ酸誘導体の立体異性体の混合物を基質として、D体、またはL体のアミノ酸誘導体を得る能力をいう。
本発明において資化とは、培地に添加された被験物質を、そのまま、低分子化または高分子化して、好ましくは低分子化して、生体内に取り入れること、あるいは代謝的に別物質に変換することをいう。また、本発明において、資化とは被験物質をより低分子化する分解を含む。
本発明の微生物は、D体、またはL体のいずれか一方のアミノ酸誘導体を得ることができる微生物であれば、任意の微生物を用いることができる。
例えば、化合物(I)で示されるアミノ酸誘導体の立体異性体の混合物を含む培地中で被験微生物を培養し、その培養物中に残存する光学活性アミノ酸誘導体の光学純度を測定した結果、光学活性なアミノ酸であることを確認することができれば、当該微生物を本発明に用いることができる。
あるいは予め培地中で増殖させた被験微生物を集菌し、適当な緩衝液中に懸濁させる。更に化合物(I)で示されるアミノ酸誘導体の立体異性体の混合物と接触、反応させて、この緩衝液中に残存される光学活性アミノ酸誘導体の光学純度を測定する。光学活性なアミノ酸誘導体が得られることを確認できれば、当該微生物を本発明に用いることができる。
このとき、被験微生物の培養時に、培地中に化合物(I)を加えておけば、この化合物を代謝するための酵素の誘導が期待できる。更に反応時に栄養源を加えておけば、より効果的な資化性によりアミノ酸誘導体の蓄積が期待できる。栄養源としては、通常の培地に使用されるものを用いることができる。
光学純度の高いアミノ酸誘導体を得るには、より選択性の高い微生物を用いることが有利であることは言うまでも無い。具体的には、その立体選択性は、例えば80%、通常90%以上、好ましくは99%以上、更に好ましくは実質的に逆の立体を資化しない、光学活性なD体、またはL体のアミノ酸誘導体を得ることができる微生物を用いることができる。
本発明における「光学活性なアミノ酸誘導体」とは、ある光学異性体が別の光学異性体より多く含まれるアミノ酸誘導体をいう。
本発明において、好ましい光学活性なアミノ酸誘導体は、通常80%ee以上、好ましくは90%ee以上、より好ましくは99%ee以上、更に好ましくは99.5%ee以上の光学純度(enantiomeric excess; ee)を有する。
光学活性なアミノ酸誘導体の光学純度は、例えば光学分割カラムなどを用いて確認することができる。本発明の「光学異性体」は、一般的に「光学活性体」および「鏡像異性体」と呼ばれる場合もある。
本発明に用いる微生物は、例えば以下に示すような属に属する微生物について、D体、またはL体のアミノ酸誘導体を残存させる能力を比較することにより得ることができる。
例えば以下に示す群から選択された属に属する微生物は、前記式(I)で示されるL体のアミノ酸誘導体のみを資化し、D体のアミノ酸誘導体のみを残存させる。
シュードモナス (Pseudomonas) 属、
デイノコッカス (Deinococcus) 属、
エンテロコッカス (Enterococcus) 属、
アンブロシオジマ (Ambrosiozyma) 属、
アーキシオジマ (Arxiozyma) 属、
ブレロミセス (Bulleromyces) 属、
キャンディダ (Candida) 属、
クリプトコッカス (Cryptococcus) 属、
ディポダスカス (Dipodascus) 属、
エリスロバシジウム (Erythrobasidium) 属、
ジオトリカム (Geotrichum) 属、
クライベロミセス (Kluyveromyces) 属、
ナドソニア (Nadsonia) 属、
ピキア (Pichia) 属、
シュードジマ (Pseudozyma) 属、
ロドスポリジウム (Rhodosporidium) 属、
ロドトルラ (Rhodotorula) 属、
サッカロミコプシス (Saccharomycopsis) 属、
サターノスポラ (Saturnospora) 属、
シゾブラストスポリオン (Schizoblastosporion) 属、
スポリジオボラス (Sporidiobolus) 属、
スポロボロミセス (Sporobolomyces) 属、
ステファノアスカス (Stephanoascus) 属、
トリコスポロン (Trichosporon) 属、
ウイッカーハミーラ (Wickerhamiella) 属、
ヤロウイア (Yarrowia) 属、および、
ジゴアスカス (Zygoascus) 属。
より具体的には、上記の群から選択された属に属する微生物として、以下の微生物を示すことができる。これらの微生物は、いずれも高い光学純度でD体のアミノ酸誘導体を残存しうる。
シュードモナス・クロロラフィス (Pseudomonas chlororaphis )、
デイノコッカス・ラジオデュランス (Deinococcus radiodurans )、
エンテロコッカス・エスピー (Enterococcus sp.)、
アンブロシオジマ・フィレントマ (Ambrosiozyma philentoma )、
アンブロシオジマ・プラティポディス (Ambrosiozyma platypodis )、
アーキオジマ・テルリス (Arxiozyma telluris )、
ブレロミセス・アルバス (Bulleromyces albus )、
キャンディダ・ビーチィ (Candida beechii )、
キャンディダ・キャテヌラタ (Candida catenulata )、
キャンディダ・フリードリヒィ (Candida friedrichii )、
キャンディダ・インターメディア (Candida intermedia )、
キャンディダ・ランビカ (Candida lambica )、
キャンディダ・マグノリアエ (Candida magnoliae )、
キャンディダ・マルトサ (Candida maltosa )、
キャンディダ・メンブラナエファシエンス (Candida membranaefaciens )、
キャンディダ・モリシアナ (Candida molischiana )、
キャンディダ・ナタレンシス (Candida natalensis )、
キャンディダ・ニトラトフィラ (Candida nitratophila )、
キャンディダ・ノルベジカ (Candida norvegica )、
キャンディダ・オレオフィラ (Candida oleophila )、
キャンディダ・オオイテンシス (Candida ooitensis )、
キャンディダ・オバリス (Candida ovalis )、
キャンディダ・パラルゴサ (Candida pararugosa )、
キャンディダ・ウチリス (Candida utilis )、
キャンディダ・ビニ (Candida vini )、
キャンディダ・ゼイラノイデス (Candida zeylanoides )、
クリプトコッカス・フミコラ (Cryptococcus humicola )、
クリプトコッカス・フミコルス (Cryptococcus humicolus )、
ディポダスカス・キャピタトゥス (Dipodascus capitatus )、
ディポダスカス・マグヌシ (Dipodascus magnusii )、
ディポダスカス・オベテンシス (Dipodascus ovetensis )、
エリスロバシジウム・ハセガウィアヌム (Erythrobasidium hasegawianum )、
ジオトリカム・アーミラリエ (Geotrichum armillariae )、
ジオトリカム・キャンディダム (Geotrichum candidum )、
ジオトリカム・カピタトゥム (Geotrichum capitatum )、
ジオトリカム・エリエンス (Geotrichum eriense )、
ジオトリカム・ファーメンタンス (Geotrichum fermentans )、
ジオトリカム・フラグランス (Geotrichum fragrans )、
ジオトリカム・クレバニイ (Geotrichum klebahnii )、
クライベロミセス・マーキアヌス (Kluyveromyces marxianus )、
クライベロミセス・ワルティ (Kluyveromyces waltii )、
ナドソニア・フルベスセンス・バラエティ・エロンガタ (Nadsonia fulvescens var. elongata )、
ピキア・アカシアエ (Pichia acaciae )、
ピキア・アンガスタ (Pichia angusta )、
ピキア・アノマラ (Pichia anomala )、
ピキア・キャネデンシス (Pichia canadensis )、
ピキア・ファーメンタンス (Pichia fermentans )、
ピキア・ヘンリヒィ (Pichia henricii )、
ピキア・ジャディニィ (Pichia jadinii )、
ピキア・メンブラナエファシエンス (Pichia membranaefaciens )、
ピキア・メキシカナ (Pichia mexicana )、
ピキア・ミヌタ・バラエティ・ミヌタ (Pichia minuta var. minuta )、
ピキア・ミヌタ・バラエティ・ノンファーメンタンス (Pichia minuta var. nonfermentans )、
ピキア・パストリス (Pichia pastoris )、
ピキア・フィロガエア (Pichia philogaea )、
ピキア・クエルカム (Pichia quercuum )、
ピキア・スパルティナエ (Pichia spartinae )、
ピキア・サブペリクロサ (Pichia subpelliculosa )、
ピキア・キシロサ (Pichia xylosa )、
シュードジマ・アンタークティカ (Pseudozyma antarctica )、
シュードジマ・アフィディス (Pseudozyma aphidis )、
シュードジマ・フロックロサ (Pseudozyma flocculosa )、
シュードジマ・ルグロサ (Pseudozyma rugulosa )、
シュードジマ・ツクバエンシス (Pseudozyma tsukubaensis )、
ロドスポリジウム・トルロイデス (Rhodosporidium toruloides )、
ロドトルラ・アチェニオルム (Rhodotorula acheniorum )、
ロドトルラ・アラウカリアエ (Rhodotorula araucariae )、
ロドトルラ・アルメニアカ (Rhodotorula armeniaca )、
ロドトルラ・ボゴリエンシス (Rhodotorula bogoriensis )、
ロドトルラ・フェルリカ (Rhodotorula ferulica )、
ロドトルラ・フォリオルム (Rhodotorula foliorum )、
ロドトルラ・グルティニス・バラエティ・グルティニス (Rhodotorula glutinis var. glutinis )、
ロドトルラ・グラミニス (Rhodotorula graminis )、
ロドトルラ・ミヌタ (Rhodotorula minuta )、
ロドトルラ・フィロプラナ (Rhodotorula phylloplana )、
サッカロミコプシス・フィブリゲラ (Saccharomycopsis fibuligera )、
サターノスポラ・ディスポラ (Saturnospora dispora )、
シゾブラストスポリオン・スタルキィ−ヘンリヒィ (Schizoblastosporion starkeyi-henricii )、
スポリジオボラス・パラロセウス (Sporidiobolus pararoseus )、
スポリジオボラス・サルモニカラー (Sporidiobolus salmonicolor )、
スポロボロミセス・ツガエ (Sporobolomyces tsugae )、
ステファノアスカス・シフェリイ (Stephanoascus ciferrii )、
トリコスポロン・ブラッシカエ (Trichosporon brassicae )、
トリコスポロン・クタネウム (Trichosporon cutaneum )、
トリコスポロン・デベウルマニアヌム (Trichosporon debeurmannianum )、
トリコスポロン・エスピー (Trichosporon sp. )、
ウイッカーハミーラ・ドメルキアエ (Wickerhamiella domercqiae )、
ヤロウイア・リポリティカ (Yarrowia lipolytica )、および、
ジゴアスカス・ヘレニクス (Zygoascus hellenicus )。
また、例えば以下に示す微生物は、前記式(I)で示される体のアミノ酸誘導体のみを資化し、L体のアミノ酸誘導体のみを残存させる。
アルカリゲネス(Alcaligenes)属
より具体的には、上記の属に属する微生物として、以下の微生物を示すことができる。この微生物は、高い光学純度でL体のアミノ酸誘導体を残存しうる。
アルカリゲネス・フェカリス(Alcaligenes faecalis)
本発明の方法に用いる微生物は、様々な寄託機関から細胞株として入手することができる。細胞の寄託機関としては、例えば以下に示すような機関を示すことができる。あるいは、当業者であれば様々な試料、例えば土壌、河川および湖沼等の水などから、必要な微生物を分離することもできる。
ATCC: American Type Culture Collection
CBS: Centraalbureau voor Schimmelcultures, Fungal and Yeast Collection
DSMZ: Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH
IAM: 東京大学分子細胞生物学研究所
NBRC: 独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー本部生物遺伝資源部門
JCM: 独立行政法人理化学研究所バイオリソースセンター 微生物材料開発室
TUA: 東京農業大学応用生物科学部 菌株保存室
これら微生物は、醗酵学の分野で公知の情報に従って培養することができる。培地としては炭素源、窒素源、無機物およびその他の栄養素を適量含有する培地ならば、合成培地または天然培地のいずれでも使用可能である。培地は、液体培地または固体培地を使用することができる。
具体的には、炭素源として、次に示すような一般的な炭素源より、使用する微生物の資化性を考慮して、適宜一種または二種以上選択して使用する。
糖類: 天然炭水化物:
グルコース、 澱粉、
フルクトース、 澱粉加水分解物、
マルトース、 糖蜜、
ガラクトース、 廃糖蜜、
麦、
とうもろこしなど
アルコール類: 有機酸類:
グリセロール、 酢酸、
メタノール、 グルコン酸、
エタノールなど ピルビン酸、
ケトグルタル酸
クエン酸など
炭化水素類:
ノルマルパラフィンなど
脂肪類:
パーム核油、
大豆油、
オリーブ油など
窒素源としては、次に示すような一般的な窒素源の中から、使用する微生物の資化性を考慮して、適宜一種または二種以上選択して使用する。
有機窒素化合物:
肉エキス、 ペプトン、 酵母エキス、
大豆加水分解物、 ミルクカゼイン、 カザミノ酸、
各種アミノ酸、 コーンスティープリカー、
その他の動物、植物、微生物の加水分解物など
無機窒素化合物:
アンモニア、 硝酸アンモニウム、 硫酸アンモニウム、
塩化ナトリウムなどのアンモニウム塩、
硝酸ナトリウムなどの硝酸塩、尿素など
また、微生物の光学活性アミノ酸誘導体の立体選択的資化能力を高めるために、誘導物質を用いることができる。誘導物質としては、目的とする光学活性なアミノ酸誘導体を、使用する微生物に応じて使用することができる。
さらに、無機塩として微量のマグネシウム、マンガン、カリウム、カルシウム、ナトリウム、銅、亜鉛などのリン酸塩、塩酸塩、硝酸塩、酢酸塩等より適宜一種または二種以上を選択して使用することができる。また、必要に応じて植物油、界面活性剤、シリコンなどの消泡剤を培養液中に添加してもよい。
培養は前記培地成分を含有する液体培地中で振とう培養、通気攪拌培養、連続培養、流加培養などの通常の培養方法を用いて行うことができる。
培養条件は、微生物の種類、培養の種類、培養方法により適宜選択すればよく、該菌株が増殖し、アミノ酸誘導体の立体選択的資化能力を有しうる条件であれば特に制限はない。
通常は、培養開始時のpHを4から10、好ましくは6から8に調節し、15から70℃、好ましくは20から40℃の温度条件下で培養することが望ましい。
本発明における微生物の培養物とは、酵素活性を有する微生物の培養物であれば特に限定されないが、例えば、培養液自体、それの乾燥物、濃縮物、培養液から菌体を除いた上澄液を含む。
本発明において、菌体とは、前記酵素活性を有する微生物の細胞をいう。したがって、例えば、微生物が胞子(spore)あるいは分生子(conidium)を生成する場合には、栄養菌糸(vegetative hypha)、あるいは体細胞(somatic cell)のみならず、前記酵素活性を有する限り、これら胞子や分生子を菌体として利用することもできる。
また、本発明における微生物菌体の処理物としては、例えば、上記微生物の凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、菌体自己消化物、菌体抽出物、菌体磨砕物、菌体の超音波処理物などがあげられる。
本発明における微生物の凍結乾燥菌体とは、例えば、菌体細胞を、蛋白質または糖類等の保護剤の共存下、急冷により凍結し、これを減圧乾燥することによって調製される菌体をいう。
本発明におけるアセトン乾燥菌体とは、例えば、菌体細胞を水冷アセトンを添加し、脱脂した後、これを減圧乾燥することによって調製される菌体をいう。
本発明における菌体自己消化物とは、例えば、菌体細胞に有機溶媒処理、加熱処理,紫外線処理などの化学的、物理的な刺激を与え、微生物自身の自己溶解系を誘発させ,調製される菌体の処理物をいう。
本発明における菌体抽出物とは、例えば、菌体細胞を酸やアルカリ溶液、有機溶媒、プロテアーゼ等の酵素、界面活性剤等で処理された後、可溶化された処理物をいう。
本発明における菌体磨砕物とは、例えば、菌体細胞をガラス粉末、海砂、アルミナ等と混合し、振とう又は攪拌された処理物をいう。このとき菌体細胞は、液体窒素、ヘリウム等により凍結されていてもよい。
本発明における菌体の超音波処理物とは、例えば、菌体細胞に超音波を照射することにより調製される処理物をいう。
培養時間はアミノ酸誘導体の資化能力を有する菌体が得ることができれば特に制限はなく、通常は1日から7日、好ましくは1日から3日培養する。
また、本発明の微生物菌体あるいは菌体処理物は、例えばポリアクリルアミド法、含硫多糖ゲル法(κ-カラギーナンゲル法など)、アルギン酸ゲル法、寒天ゲル法、イオン交換樹脂法などの公知方法により固定化して使用することもできる。
本発明における「微生物の培養物、菌体またはその処理物に作用させる」工程とは、例えば、微生物を酵素が誘導される適切な前記培養条件において培養を行い、得られた培養物、菌体、菌体処理物に反応基質を加えて、一方のアミノ酸誘導体を立体選択的に資化し、目的の光学異性体を得る工程を含む。また、当該工程においては、前記培養条件と同じpH、温度範囲で、1日から7日間、培養と並行して行うこともできる。
反応条件としては、例えば以下の条件を示すことができる。
pH 4.0から9.0、好ましくはpH 6.0から8.0、
温度15から50℃、好ましくは20から40℃、
反応時間は、4時間から7日間接触させる。
当該反応が進行する条件であればこれに限らない。
一般に、微生物の培養と反応とを、別に行った方が、培地中不純物の反応系への持ち込みを最小限に抑えることができ、後の精製において有利な結果を生むことが期待できる。
また後者の反応においては、栄養源として、糖類、酵母エキスなどの培地成分存在下で資化反応を行うことにより、さらに効率的な反応が期待できる。栄養源として添加する化合物は、反応基質であるアミノ酸誘導体量に応じて添加することができる。
アミノ酸誘導体の資化に伴って、反応液のpHに変化が見られる場合には、適当な酸、アルカリを用いてpHを一定範囲に調節することで、さらに良好な反応性を維持して、反応を行なうことも可能である。
本発明において生菌体を使用した場合、反応液中に界面活性剤を添加しておけば反応時間の短縮をはかることができ好ましい。
この目的に用いられる界面活性剤としては、生菌体の細胞壁の透過性をあげるものであれば特に制限はなく、臭化セチルピリミジウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、トリトンX-100、パライソオクチルフェニルエーテル、トゥイーン80、スパン60等があげられ、反応液に対して、0.0001〜1%程度使用することが好ましい。
また、反応液中に有機溶媒を添加することによっても、同様の効果を得ることができる。
この目的に用いられる界面活性剤としては、生菌体の細胞壁の透過性をあげるものであれば特に制限はなく、トルエン、キシレンなどの有機溶媒があげられ、反応液に対して、0.0001〜10%程度使用することが好ましい。
また、反応液に添加せずとも、菌体を集菌後、界面活性剤および有機溶媒を含む水もしくはバッファーで前処理することにより、細胞壁の透過性を上げた菌体を用いてもよい。
本発明の方法では、下記式(I)で表されるアミノ酸誘導体を基質として用いる。
式(I)
Figure 2007319053
本発明においてRは、オルト位、メタ位またはパラ位が一個または複数個置換されている芳香環または、シクロヘキシル環を意味し、置換基はハロゲン原子、炭素数1〜3個のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、またはメルカプト基を表す。
本発明における芳香環としては、芳香族性の炭化水素環、及び環を構成する原子中に1または複数個のヘテロ原子を含有する芳香族性の環を意味し、好ましくは、フェニル基である。
本発明におけるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味し、好ましくは、フッ素原子である。
本発明における炭素数1〜3個のアルキル基とは、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基を意味し、好ましくは、メチル基である。
本発明における炭素数1〜3個のアルコキシ基とは、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、1−プロピルオキシ基、2−プロピルオキシ基などがあげられ、好ましくは、メトキシ基である。
本発明における芳香環の置換基の位置として好ましくはパラ位であり、芳香環の置換基の数は好ましくは一個である。
本発明において、式(I)の化合物として、例えば4-フルオロ-フェニルグリシン、4-クロロ-フェニルグリシン、4-ブロモ-フェニルグリシンなどのアミノ酸誘導体を用いることができる。
本発明における反応基質であるアミノ酸誘導体は、目的とするアミノ酸誘導体を効率的に得ることができるように、適切な濃度で用いることができる。
アミノ酸誘導体は、菌体および当該反応を触媒する酵素に対して毒性を有することがあり、必ずしも高濃度反応が効率的な生産に結びつかないことがあり、注意を要する。
アミノ酸誘導体の反応液中における濃度として、例えば0.05から50%w/v、好ましくは0.1から10%w/vを示すことができる。アミノ酸誘導体は、一括(バッチ法)、分割添加(フェドバッチ法)あるいは連続添加(フィード法)等の任意の方法で添加することができる。
本発明の不斉資化反応においては、菌体の代謝能力を使用するために、好気的条件下で反応を実施した場合の方がよいこともある。この場合には、菌体の好気的培養と同様、空気、酸素を液中もしくは気相中に通じて反応させることにより、収率の向上を期待できる。
また、極端な酸性条件下では、基質、目的物が分解、ラセミ化をおこすこともある。この場合には、反応中に適当なpHにコントロールしながら反応させることにより、分解を防ぎ、収率の向上が期待できる。
かくして、本発明の反応により、アミノ酸誘導体の立体選択的資化により、光学活性なアミノ酸誘導体を得ることができる。すなわち、一方の光学異性体を資化し、他方の光学異性体を選択的に得ることができる。
この光学活性アミノ酸誘導体は、常法に従って容易に単離することができる。例えば、反応液から遠心分離によって、菌体などの不溶性物質を除去した後、減圧濃縮することにより、光学活性アミノ酸誘導体を結晶として、採取することができる。
また、反応液において、アミノ酸誘導体が溶解していない場合には、水溶性溶媒、例えば水、アセトニトリル、メタノール、ジメチルフルフォキシドなどを加えて完溶させた後、遠心分離によって、菌体成分などを除去した後、減圧濃縮により、光学活性アミノ酸誘導体を結晶として、採取することができる。
さらにアミノ酸誘導体の純度を上げるには、このものを強酸性水溶液、例えば塩酸、硫酸などの鉱酸、もしくは強アルカリ性水溶液、苛性水、アンモニア水などに溶解した後、適当なアルカリもしくは酸で、pHを中性付近とし、中和晶析することで、容易に他の不純物と分離することができる。また、加熱下水溶液とし、冷却し、再結晶することで容易に他の不純物と分離することができる。
このものを少量の水に溶解し、適当な展開相、例えばブタノール、酢酸、水混合溶剤で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行なうことで高度に精製することができる。
〔発明の実施の形態〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、表中菌株の株名の示す保存機関は以下のとおりである。
ATCC: American Type Culture Collection
CBS: Centraalbureau voor Schimmelcultures, Fungal and Yeast Collection
DSMZ: Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH
IAM: 東京大学分子細胞生物学研究所
NBRC: 独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー本部生物遺伝資源部門
JCM: 独立行政法人理化学研究所バイオリソースセンター 微生物材料開発室
TUA: 東京農業大学応用生物科学部 菌株保存室
[実施例1](酵母のスクリーニング)
酵母エキス 0.3g/L、麦芽エキス 0.3g/L、グルコース 1g/L、ポリペプトン 0.5g/L、α-ケトグルタル酸ナトリウム 1 g/L 、ピルビン酸ナトリウム 0.65 g/L、DL-4-フルオロフェニルグリシン 1 g/Lからなる液体培地(pH 6.0)を、18mmφ試験管に4mLずつ分注し、オートクレーブ中121℃、15分間加熱滅菌した。ここに、下表1に示す菌株を一白金耳接種し、表中の培養温度で、48時間振とう培養した。
得られた培養液を遠心分離によって除菌し、得られた上清中に含まれるL体もしくはD体の4-フルオロフェニルグリシンを、光学分割カラムを用いた液体クロマトグラフィーにより定量と光学純度の測定を行った。ダイセル化学工業株式会社製 光学分割カラム(CROWNPAK CR(+), 4.6mm x 150mm)を用い、カラム温度40℃とし、HClO4バッファー(pH 2.0)の溶離液を流速 1mL/min で通じ、254nmにおけるUV吸収を検出することで測定した。
分析結果を表1に示す。その結果、光学活性なD-4-フルオロフェニルグリシンが得られていることが確認できた。
Figure 2007319053
Figure 2007319053
Figure 2007319053
[実施例2](バクテリアのスクリーニング−1)
ブイヨン培地(日水製薬製)を10倍に水道水で薄め、α-ケトグルタル酸ナトリウム 1 g/L 、ピルビン酸ナトリウム 0.65 g/L、DL-4-フルオロフェニルグリシン 1 g/Lを加えた液体培地(pH 7.0)を、18mmφ試験管に4mLずつ分注し、オートクレーブ中121℃、15分間加熱滅菌した。ここに、下表2に示す菌株を一白金耳接種し、表中の培養温度で、48時間振とう培養した。
実施例1と同様に、培養液上清中に含まれるL体もしくはD体の4-フルオロフェニルグリシンを測定した。
分析結果を表2に示す。その結果、光学活性なD-4-フルオロフェニルグリシンが得られていることが確認できた。
Figure 2007319053
[実施例3](乳酸菌のスクリーニング)
MRS培地(Lactobacilli MRS broth、Difco Laboratories製)を10倍に水道水で薄め、α-ケトグルタル酸ナトリウム 1 g/L 、ピルビン酸ナトリウム 0.65 g/L、DL-4-フルオロフェニルグリシン 1 g/Lを加えた液体培地を、18mmφ試験管に4mLずつ分注し、オートクレーブ中121℃、15分間加熱滅菌した。ここに、下表3に示す菌株を一白金耳接種し、表中の培養温度で、48時間振とう培養した。
実施例1と同様に、培養液上清中に含まれるL体もしくはD体の4-フルオロフェニルグリシンを測定した。
分析結果を表3に示す。その結果、光学活性なD-4-フルオロフェニルグリシンが得られていることが確認できた。
Figure 2007319053
[実施例4](バクテリアのスクリーニング−2)
ブイヨン培地(日水製薬製)を10倍に水道水で薄め、α-ケトグルタル酸ナトリウム 1 g/L 、ピルビン酸ナトリウム 0.65 g/L、DL-4-フルオロフェニルグリシン 1 g/Lを加えた液体培地(pH 7.0)を、18mmφ試験管に4mLずつ分注し、オートクレーブ中121℃、15分間加熱滅菌した。ここに、下表4に示す菌株を一白金耳接種し、表中の培養温度で、48時間振とう培養した。
実施例1と同様に、培養液上清中に含まれるL体もしくはD体の4-フルオロフェニルグリシンを測定した。
分析結果を表4に示す。その結果、光学活性なL-4-フルオロフェニルグリシンが得られていることが確認できた。
Figure 2007319053
本発明により、微生物を用いた不斉資化能を使用した立体選択的資化により、光学活性なアミノ酸誘導体を効率的に製造することができる。本発明の方法は、高い立体選択性を期待できるので、工業的にも有利である。本発明によって製造される光学活性なアミノ酸誘導体は、光学活性な医薬の合成原料として有用である。

Claims (7)

  1. 式(I);
    Figure 2007319053
    (式中R基はオルト位、メタ位またはパラ位が一個または複数個置換されている芳香環または、シクロヘキシル環を意味し、置換基はハロゲン原子、炭素数1〜3個のアルキル基、炭素数1〜3個のアルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、またはメルカプト基を表す)、
    で示されるアミノ酸誘導体の立体異性体の混合物に、前記立体異性体の一方を立体選択的に資化する能力を有する微生物の培養物、菌体またはその処理物を作用させる工程と、光学活性なアミノ酸誘導体を回収する工程とを含む、光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
  2. 式(I)中のR基が、オルト位、メタ位またはパラ位が一個または複数個置換されている芳香環である、請求項1に記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
  3. 式(I)中のR基が、パラ位が置換されている芳香環であり、置換基はハロゲン原子である、請求項1に記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
  4. 前記微生物が、下記の群から選択されるいずれかの属に属する微生物であり、得られる光学活性なアミノ酸誘導体がD体であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法;
    シュードモナス (Pseudomonas) 属、
    デイノコッカス (Deinococcus) 属、
    エンテロコッカス (Enterococcus) 属、
    アンブロシオジマ (Ambrosiozyma) 属、
    アーキシオジマ (Arxiozyma) 属、
    ブレロミセス (Bulleromyces) 属、
    キャンディダ (Candida) 属、
    クリプトコッカス (Cryptococcus) 属、
    ディポダスカス (Dipodascus) 属、
    エリスロバシジウム (Erythrobasidium) 属、
    ジオトリカム (Geotrichum) 属、
    クライベロミセス (Kluyveromyces) 属、
    ナドソニア (Nadsonia) 属、
    ピキア (Pichia) 属、
    シュードジマ (Pseudozyma) 属、
    ロドスポリジウム (Rhodosporidium) 属、
    ロドトルラ (Rhodotorula) 属、
    サッカロミコプシス (Saccharomycopsis) 属、
    サターノスポラ (Saturnospora) 属、
    シゾブラストスポリオン (Schizoblastosporion) 属、
    スポリジオボラス (Sporidiobolus) 属、
    スポロボロミセス (Sporobolomyces) 属、
    ステファノアスカス (Stephanoascus) 属、
    トリコスポロン (Trichosporon) 属、
    ウイッカーハミーラ (Wickerhamiella) 属、
    ヤロウイア (Yarrowia) 属、および、
    ジゴアスカス (Zygoascus) 属。
  5. 前記微生物が、下記の群から選択されるいずれかの微生物であり、得られる光学活性なアミノ酸誘導体がD体であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法;
    シュードモナス・クロロラフィス (Pseudomonas chlororaphis )、
    デイノコッカス・ラジオデュランス (Deinococcus radiodurans )、
    エンテロコッカス・エスピー (Enterococcus sp.)、
    アンブロシオジマ・フィレントマ (Ambrosiozyma philentoma )、
    アンブロシオジマ・プラティポディス (Ambrosiozyma platypodis )、
    アーキオジマ・テルリス (Arxiozyma telluris )、
    ブレロミセス・アルバス (Bulleromyces albus )、
    キャンディダ・ビーチィ (Candida beechii )、
    キャンディダ・キャテヌラタ (Candida catenulata )、
    キャンディダ・フリードリヒィ (Candida friedrichii )、
    キャンディダ・インターメディア (Candida intermedia )、
    キャンディダ・ランビカ (Candida lambica )、
    キャンディダ・マグノリアエ (Candida magnoliae )、
    キャンディダ・マルトサ (Candida maltosa )、
    キャンディダ・メンブラナエファシエンス (Candida membranaefaciens )、
    キャンディダ・モリシアナ (Candida molischiana )、
    キャンディダ・ナタレンシス (Candida natalensis )、
    キャンディダ・ニトラトフィラ (Candida nitratophila )、
    キャンディダ・ノルベジカ (Candida norvegica )、
    キャンディダ・オレオフィラ (Candida oleophila )、
    キャンディダ・オオイテンシス (Candida ooitensis )、
    キャンディダ・オバリス (Candida ovalis )、
    キャンディダ・パラルゴサ (Candida pararugosa )、
    キャンディダ・ウチリス (Candida utilis )、
    キャンディダ・ビニ (Candida vini )、
    キャンディダ・ゼイラノイデス (Candida zeylanoides )、
    クリプトコッカス・フミコラ (Cryptococcus humicola )、
    クリプトコッカス・フミコルス (Cryptococcus humicolus )、
    ディポダスカス・キャピタトゥス (Dipodascus capitatus )、
    ディポダスカス・マグヌシ (Dipodascus magnusii )、
    ディポダスカス・オベテンシス (Dipodascus ovetensis )、
    エリスロバシジウム・ハセガウィアヌム (Erythrobasidium hasegawianum )、
    ジオトリカム・アーミラリエ (Geotrichum armillariae )、
    ジオトリカム・キャンディダム (Geotrichum candidum )、
    ジオトリカム・カピタトゥム (Geotrichum capitatum )、
    ジオトリカム・エリエンス (Geotrichum eriense )、
    ジオトリカム・ファーメンタンス (Geotrichum fermentans )、
    ジオトリカム・フラグランス (Geotrichum fragrans )、
    ジオトリカム・クレバニイ (Geotrichum klebahnii )、
    クライベロミセス・マーキアヌス (Kluyveromyces marxianus )、
    クライベロミセス・ワルティ (Kluyveromyces waltii )、
    ナドソニア・フルベスセンス・バラエティ・エロンガタ (Nadsonia fulvescens var. elongata )、
    ピキア・アカシアエ (Pichia acaciae )、
    ピキア・アンガスタ (Pichia angusta )、
    ピキア・アノマラ (Pichia anomala )、
    ピキア・キャネデンシス (Pichia canadensis )、
    ピキア・ファーメンタンス (Pichia fermentans )、
    ピキア・ヘンリヒィ (Pichia henricii )、
    ピキア・ジャディニィ (Pichia jadinii )、
    ピキア・メンブラナエファシエンス (Pichia membranaefaciens )、
    ピキア・メキシカナ (Pichia mexicana )、
    ピキア・ミヌタ・バラエティ・ミヌタ (Pichia minuta var. minuta )、
    ピキア・ミヌタ・バラエティ・ノンファーメンタンス (Pichia minuta var. nonfermentans )、
    ピキア・パストリス (Pichia pastoris )、
    ピキア・フィロガエア (Pichia philogaea )、
    ピキア・クエルカム (Pichia quercuum )、
    ピキア・スパルティナエ (Pichia spartinae )、
    ピキア・サブペリクロサ (Pichia subpelliculosa )、
    ピキア・キシロサ (Pichia xylosa )、
    シュードジマ・アンタークティカ (Pseudozyma antarctica )、
    シュードジマ・アフィディス (Pseudozyma aphidis )、
    シュードジマ・フロックロサ (Pseudozyma flocculosa )、
    シュードジマ・ルグロサ (Pseudozyma rugulosa )、
    シュードジマ・ツクバエンシス (Pseudozyma tsukubaensis )、
    ロドスポリジウム・トルロイデス (Rhodosporidium toruloides )、
    ロドトルラ・アチェニオルム (Rhodotorula acheniorum )、
    ロドトルラ・アラウカリアエ (Rhodotorula araucariae )、
    ロドトルラ・アルメニアカ (Rhodotorula armeniaca )、
    ロドトルラ・ボゴリエンシス (Rhodotorula bogoriensis )、
    ロドトルラ・フェルリカ (Rhodotorula ferulica )、
    ロドトルラ・フォリオルム (Rhodotorula foliorum )、
    ロドトルラ・グルティニス・バラエティ・グルティニス (Rhodotorula glutinis var. glutinis )、
    ロドトルラ・グラミニス (Rhodotorula graminis )、
    ロドトルラ・ミヌタ (Rhodotorula minuta )、
    ロドトルラ・フィロプラナ (Rhodotorula phylloplana )、
    サッカロミコプシス・フィブリゲラ (Saccharomycopsis fibuligera )、
    サターノスポラ・ディスポラ (Saturnospora dispora )、
    シゾブラストスポリオン・スタルキィ−ヘンリヒィ (Schizoblastosporion starkeyi-henricii )、
    スポリジオボラス・パラロセウス (Sporidiobolus pararoseus )、
    スポリジオボラス・サルモニカラー (Sporidiobolus salmonicolor )、
    スポロボロミセス・ツガエ (Sporobolomyces tsugae )、
    ステファノアスカス・シフェリイ (Stephanoascus ciferrii )、
    トリコスポロン・ブラッシカエ (Trichosporon brassicae )、
    トリコスポロン・クタネウム (Trichosporon cutaneum )、
    トリコスポロン・デベウルマニアヌム (Trichosporon debeurmannianum )、
    トリコスポロン・エスピー (Trichosporon sp. )、
    ウイッカーハミーラ・ドメルキアエ (Wickerhamiella domercqiae )、
    ヤロウイア・リポリティカ (Yarrowia lipolytica )、および、
    ジゴアスカス・ヘレニクス (Zygoascus hellenicus )。
  6. 前記微生物が、アルカリゲネス(Alcaligenes)属に属する微生物であり、得られる光学活性なアミノ酸誘導体がL体であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
  7. 前記微生物が、アルカリゲネス・フェカリス(Alcaligenes faecalis)であり、得られる光学活性なアミノ酸誘導体がL体であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法。
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