JP2007317773A - 電子機器および電子機器用のシャーシ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、基準面より下方側に所望のスペースを確保し、しかも、シャーシを水平状態に保持できるようにした電子機器および電子機器用のシャーシを提供する。
【解決手段】電子機器を構成する各種要素41〜44と、要素41〜44の内の少なくとも一部が装着されるシャーシ3と、要素41〜44およびシャーシ3の少なくも一部を囲繞するケースと、を備えた電子機器において、シャーシ3は、水平状態の基準面31と、当該基準面31より下方側に所望のスペースを確保するために一体的に突出して形成された凹部32と、基準面31より下方側に一体的に突出した補助凸部33と、を更に備え、補助凸部33により、基準面31が水平状態となるように形成する。
【選択図】図3
【解決手段】電子機器を構成する各種要素41〜44と、要素41〜44の内の少なくとも一部が装着されるシャーシ3と、要素41〜44およびシャーシ3の少なくも一部を囲繞するケースと、を備えた電子機器において、シャーシ3は、水平状態の基準面31と、当該基準面31より下方側に所望のスペースを確保するために一体的に突出して形成された凹部32と、基準面31より下方側に一体的に突出した補助凸部33と、を更に備え、補助凸部33により、基準面31が水平状態となるように形成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば、DVD装置、ビデオ装置、テレビジョン、プリンタなどの電子機器に関し、特に、この種電子機器を構成する各種要素の少なくとも一部が直接または間接的に装着されるシャーシに関するものである。
従来から、この種電子機器にあっては、電子機器を構成する各種要素、例えば、電子部品、機械部品、プリント回路基板(以下単に、PCBと称す。)、その他付属部品などを、直接または間接的にシャーシに装着している。
従来、この種電子機器では、例えば、各種要素の一部を装着するシャーシとして、フラットに形成し、このシャーシを上部筐体で覆うようにしたものがある(例えば、特許文1参照)。
実開平5−77977号公報 ところで、この種電子機器において、例えば、シャーシに装着される要素の一つがPCBで、このPCBに当該電子機器を駆動する電源部が形成されてる場合、特に、この電源部のトランスや1次側回路パタンなどの1次側部分Pは、シャーシから一定の絶縁距離を確保する必要がある。また、この種電子機器の小型化を図る上で、シャーシ上に装着する要素を立体的に配置する必要がある。更には、電子機器によっては、他の各種理由から、内部にスペースを確保する必要があった。
しかし、前述の特許文献1記載の構成では、フラットなシャーシであることから、自ずと配置構成などに制限を受け、充分なスペースや絶縁距離を確保すると、勢いこの種電子機器が大型化し、また、各種要素を効率的に立体的に配置することができない。更に、内部に有効なスペースを確保すると、大型化を招来するなどといった問題があった。
この対策として、例えば、図10および図11に示すようなDVD装置において、シャーシ101に装着されたPCB102に、電子機器を駆動する電源部のトランス103が実装され、また、トランス103の近傍の裏面側に1次側回路パタン104などからなる1次側部分Pが形成されている場合、シャーシ101の1次側部分Pに対向する部分を、水平状態の基準面101aより下方側に所望のスペース(この場合、絶縁距離L)を確保するために一体的に突出して凹部101bを形成することが考えられる。なお、図10は、シャーシにPCBなどを装着した状態を示す概略図、図11は、図10に示すシャーシの平面図である。また、図中105は、PCB102を装着するため、シャーシ101に絞り加工などにより基準面101aより上方側に突出して形成され、ネジ穴などが設けられたボス部である。106は、例えば、DVDユニットで、PCB102に設けれた取付け具107にネジなどの固着手段(不図示)により固着されている。
上述した図10および図11に示すような構成では、通常、接地電位であるシャーシ101と、トランス103および1次側回路パタン104などからなる1次側部分Pとの間に、所望のスペース(この場合、絶縁距離L)を確保することができ都合が良い。ところが、シャーシ101に直接または間接的に精密部品である各種要素、例えば、シャーシ101にPCB102や、取付け具107にDVDユニット106などを装着する場合、組み立てライン110は、一般的に、水平状態である。従って、図10および図11に示す構成では、シャーシ101は、凹部101bの存在により極めて不安定な状態で、図10において、矢印Xで示すように左側に傾斜し、水平状態を保って組み立て作業を行うことができない。また、組立作業中に、シャーシ101などが歪むことがあり、シャーシ101の薄肉化を阻害することとなる。また、ラインパレットを用いる場合であっても、一般的に、ラインパレットのシャーシ101を載せる面は、平面である。従って、上述した不安定な状態を解決することはできない。更に、専用の治具を用いることも考えられるが、製品毎に準備する必要があり、製品のコストをアップすることとなる他、専用の治具を管理する必要がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で、基準面より下方側に所望のスペースを確保し、しかも、シャーシを水平状態に保持できるようにした電子機器および電子機器用のシャーシを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明では、電子機器を構成する各種要素と、要素の内の少なくとも一部が装着されるシャーシと、要素およびシャーシの少なくも一部を囲繞するケースと、を備えた電子機器において、シャーシは、水平状態の基準面と、当該基準面より下方側に所望のスペースを確保するために一体的に突出して形成された凹部と、基準面より下方側に一体的に突出した補助凸部と、を更に備え、補助凸部と、凹部とにより、基準面が水平状態となるように、基準面から補助凸部の底面までの距離と、基準面から凹部の底面までの距離を、略同一に形成する。
この構成によれば、シャーシの基準面より下方側に一体的に突出して凹部を形成して所望のスペースを確保するとともに、基準面より下方側に一体的に突出した補助凸部を設け、基準面から補助凸部の底面までの距離と、基準面から凹部の底面までの距離を、略同一形成している。この結果、シャーシに凹部を設けても、基準面は、凹部の底面と、補助凸部の底面により水平状態に維持されるので、極めて安定した状態で、シャーシが歪むことなく組立作業を行うことができ、作業効率が向上する他、シャーシの薄肉化を図ることができる。しかも、シャーシを水平状態に維持するために専用の治具などを用いる必要がないので、製品のコストを削減することができる。更に、各種要素を効率的に立体的に配置することができるので、この種電子機器の小型化を図ることができる。
また、本発明においては、電子機器を構成する各種要素と、要素の内の少なくとも一部が装着されるシャーシと、要素およびシャーシの少なくも一部を囲繞するケースと、を備えた電子機器において、シャーシは、水平状態の基準面と、当該基準面より下方側に所望のスペースを確保するために一体的に突出して形成された凹部と、基準面より下方側に一体的に突出した補助凸部と、を更に備え、補助凸部により、基準面が水平状態となるように形成する。
この構成によれば、シャーシの基準面より下方側に一体的に突出して凹部を形成して所望のスペースを確保するとともに、基準面より下方側に一体的に突出した補助凸部を設け、この補助凸部により、基準面を水平状態に維持している。この結果、シャーシに凹部を設けても、基準面は、水平状態に維持されるので、極めて安定した状態で、シャーシが歪むことなく組立作業を行うことができ、作業効率が向上する他、シャーシの薄肉化を図ることができる。しかも、シャーシを水平状態に維持するために専用の治具などを用いる必要がないので、製品のコストを削減することができる。更に、各種要素を効率的に立体的に配置することができるので、この種電子機器の小型化を図ることができる。
また、本発明においては、補助凸部と、凹部とにより、基準取付け面が水平状態となるように、基準面から補助凸部の底面までの距離と、基準面から凹部の底面までの距離を、略同一に形成する。
この構成によれば、基準面は、凹部の底面と、補助凸部の底面により水平状態に維持されるので、極めて安定した状態で、シャーシが歪むことなく組立作業を行うことができ、作業効率が向上する他、シャーシの薄肉化を図ることができる。しかも、シャーシを水平状態に維持するために専用の治具などを用いる必要がないので、製品のコストを削減することができる。
また、本発明においては、ケースは、当該ケースの底面に設置用脚部を更に備え、補助凸部は、設置用脚部または当該設置用脚部の近傍に設ける。
この構成によれば、組み立て時の加重位置となる補助凸部が、設置用脚部または当該設置用脚部の近傍に設けられているので、ケースに組み込んだ状態、即ち、製品としての加重位置と同一または近傍となる。この結果、製品として完成した状態で、各種要素に新たなストレスが掛からないので、都合が良い。
また、本発明においては、ケースは、シャーシの前部が嵌装されるフロントケース部と、シャーシの上部を覆うカバー部とからなり、フロントケース部の底面には、設置用脚部のフロント脚が設けられ、補助凸部は、フロント脚または当該フロント脚の近傍に配設するとともに、凹部は、ケースの底部を兼ね、凹部の底面に滑り止めを設けて設置用脚部のリア脚を形成する。
この構成によれば、組み立て時の加重位置となる補助凸部が、フロント脚または当該フロント脚の近傍に設けられ、また、凹部は、ケースの底部を兼ねるとともに、凹部の底面には、滑り止めを設けて設置用脚部のリア脚を形成いるので、ケースに組み込んだ状態、即ち、製品としての加重位置と同一または近傍となる。この結果、製品として完成した状態で、各種要素に新たなストレスが掛からないので、都合が良い。更に、製品としての設置用脚部の一部を、凹部の底面を利用しており、都合がよい。
また、本発明においては、フロントケース部の前面側には、フロント脚の前面側を覆うスカート部を形成するとともに、フロント脚には、補助凸部が貫装される開口を設け、開口から補助凸部を外側に導出し、補助凸部の底面に滑り止めを設けてフロント脚を形成する。
この構成によれば、フロント脚を形成する補助凸部は、フロントケース部の前面側に設けたスカート部に覆われており、概観上美麗であり好ましい。
また、本発明においては、補助凸部は、凹部と離間した隅部分に複数個配設する。この構成によれば、補助凸部は、凹部と離間して隅部分に複数個配設されているので、加重位置が極めて安定し、都合がよい。
また、本発明においては、要素の一つが、当該電子機器を駆動する電源部の1次側部分を備えたPCBであって、当該PCBは、1次側部分が、凹部の上部に配設されるように、基準面に直接または当該基準面に設けられたボス部に装着する。
この構成によれば、当該電子機器を駆動する電源部の1次側部分は、基準面に直接または当該基準面に設けられたボス部に装着されたPCBに形成され、しかも、1次側部分が、凹部の上部に配設されているので、効果的に絶縁距離を確保することができ、都合がよい。
また、本発明においては、要素の一つが、当該電子機器のデータを記憶するハードデスクであって、当該ハードデスクは、凹部に配設する。この構成によれば、ハードデスクが、凹部に配設されているので、製品としての重心が下がり、据え付け状態が安定し、都合がよい。
電子機器を構成する要素を装着する水平状態の基準面と、当該基準面より下方側に一体的に突出する凹部と、を備えたシャーシにおいて、基準面より下方側に向かって一体的に突出した補助凸部を設け、補助凸部により、基準面が水平状態となるように、形成する。
この構成によれば、シャーシの基準面より下方側に一体的に突出して凹部を形成して所望のスペースを確保したシャーシにおいて、基準面より下方側に一体的に突出した補助凸部を設け、この補助凸部により、基準面を水平状態に維持している。この結果、シャーシに凹部を設けても、基準面は、水平状態に維持されるので、極めて安定した状態で、シャーシが歪むことなく組立作業を行うことができ、作業効率が向上する他、シャーシの薄肉化を図ることができる。しかも、シャーシを水平状態に維持するために専用の治具などを用いる必要がないので、製品のコストを削減することができる。更に、各種要素を効率的に立体的に配置することができるので、この種電子機器の小型化を図ることができる。
更に、本発明においては、補助凸部と、凹部とにより、基準取付け面が水平状態となるように、基準面から補助凸部の底面までの距離と、基準面から凹部の底面までの距離を、略同一に形成する。
この構成によれば、基準面は、凹部の底面と、補助凸部の底面により水平状態に維持されるので、極めて安定した状態で、シャーシが歪むことなく組立作業を行うことができ、作業効率が向上する他、シャーシの薄肉化を図ることができる。しかも、シャーシを水平状態に維持するために専用の治具などを用いる必要がないので、製品のコストを削減することができる。
本発明によれば、簡単な構成で、基準面より下方側に所望のスペースを確保し、しかも、シャーシを水平状態に保持できるようにした電子機器および電子機器用のシャーシを得ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図8に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器であるDVD装置の概略構成を示す斜視図、図2は、図1に示すDVD装置の側面図、図3は、図1に示すDVD装置の要部を示す側面図である。図4は、図3に示すシャーシの一例を示す概略平面図、図5は、DVD装置の設置用脚部の一例を示す概略断面図、図6は、図5の底面図、図7は、図3に示すPCBの一例を示す概略平面である。図8は、DVD装置の設置用脚部の他の例の要部を示す概略底面図である。
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図8に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器であるDVD装置の概略構成を示す斜視図、図2は、図1に示すDVD装置の側面図、図3は、図1に示すDVD装置の要部を示す側面図である。図4は、図3に示すシャーシの一例を示す概略平面図、図5は、DVD装置の設置用脚部の一例を示す概略断面図、図6は、図5の底面図、図7は、図3に示すPCBの一例を示す概略平面である。図8は、DVD装置の設置用脚部の他の例の要部を示す概略底面図である。
図1に示すDVD装置1は、フロントケース部21と、後述するように装置本体の主要部を構成するPCBやDVDユニットなどの要素を直接または間接的に装着したシャーシ3と、シャーシ3の上部を覆うカバー部22とにより、DVD装置1のケース2を構成している。そして、この例では、シャーシ3は、ケース2の底部を兼ねている。フロントケース部21には、例えば、装置本体に対してディスクトレイ(不図示)が出し入れされる挿入口の開閉を行う開閉口11と、操作キーや音量調整ボリュームなどの操作部12と、操作状況などを表示する表示部13とが配設されている。
かかる構成により、例えば、操作部12を操作し、図示しないディスクトレイを開閉口11から導出し、所望のディスクを載せ、DVDユニット内に挿入し、当該ディスクに記憶されたデジタル動画情報などを再生し、別途、DVD装置に接続された表示装置、例えば、液晶ディスプレ(不図示)などに動画を表示する。
而して、本発明に従い、シャーシ3は、図1乃至図4に示すように、水平状態の基準面31と、当該基準面31より下方側に、所望のスペースを確保するため、下方側に突出した凹部32と、基準面31より下方側に突出した補助凸部33と、基準面31より上方側に突出し、ネジ穴などが設けられたボス部34と、先端部がフロントケース部21に嵌装される段部35と、背面部36と、側面部37とが、例えば、絞り加工などにより一体的に形成されている。また、ここで、凹部32は、少なくとも後述する電源部の1次側部分Pに対応する部分に形成され、凹部32の底部32aと、1次側部分Pとの間に所望の絶縁距離Lが確保されている。また、補助凸部33は、凹部32と離間して遠い側、図示例では、フロントケース部21側の隅部分に2個配設されている。また、補助凸部33と、凹部32とにより、例えば、組み立てライン110において、基準面31が水平状態となるように、基準面31から補助凸部33の底面33bまでの距離L3と、基準面31から凹部32の底面32bまでの距離L2とは、略同一に形成されている。
ボス部34には、例えば、図7に示すような電子機器であるDVD装置1を構成する要素4の一つであるメインのPCB41が、ネジ(不図示)などの固着手段により固着されている。このPCB41には、同図に示すように、前述の凹部32に対応する部分に、電源部の1次側部分Pを構成する、1次側回路パタン41aが形成されているとともに、電源部のトランス42が実装されている。また、PCB41には、制御部を構成するCPU41b、メモリ素子(不図示)、各種のコネクタ類などからなる各種電子部品が実装され、更には、各種パタン(不図示)が形成されている。また、PCB41には、ボス部34のネジ穴に対応する部分に、取付け孔41cが形成されている。また、PCB41には、図3に示すように、取付け具43が設けられ、当該取付け具43の上に、DVD装置1を構成する要素4の一つであるDVDユニット44が装着されている。また、凹部32には、例えば、図4に示すように、DVD装置1を構成する要素4の一つであるハードデスク45などの要素4が装着されている。
フロントケース部21には、図5および図6に示すように、合成樹脂などからなり、フロントケース21部と一体的に形成された、脚51と、この脚51の底面に接着などの固着手段より固着されたゴムやフェルトなどからなる滑り止め52とからなる設置用脚部5のフロント脚5aが設けられている。このフロント脚5aの前面側には、フロント脚5aの前面側を覆うように、合成樹脂などからなり、フロントケース部21と一体的に形成されたスカート部6が設けられている。このように、フロント脚5aの前面側を、スカート部6で覆うようにすると概観上美麗であり好ましい。
また、補助凸部34を、図6に示すように、設置用脚部5のフロント脚5aの近傍に配設すると、組み立て時の加重位置となる補助凸部33が、筐体2に組み込んだ状態、即ち、製品としての加重位置と同一または近傍となる。この結果、製品として完成した状態で、各種要素4に新たなストレスが掛からないので、都合が良い。
また、補助凸部34を、図8に示すように、設置用脚部5のフロント脚5aに、補助凸部34が貫装される開口53を設け、この開口53から補助凸部33をフロントケース21の外側に導出するとともに、この導出した補助凸部33の底面33bにゴムやフェルトなどからなる滑り止め52を固着する。この構成によれば、設置用脚部5のフロント脚5aを形成する補助凸部33は、フロントケース部21の前面側に設けたスカート部6に覆われており、概観上美麗であり好ましい。
以上の構成による本実施形態では、シャーシ3の基準面31より下方側に一体的に突出して凹部32を形成して所望のスペースを確保するとともに、基準面31より下方側に一体的に突出した補助凸部33を設け、基準面31から補助凸部33の底面33bまでの距離L3と、基準面31から凹部32の底面32bまでの距離L2を、略同一形成している。この結果、シャーシ3に凹部32を設けても、基準面31は、凹部32の底面32bと、補助凸部33の底面33bにより水平状態に維持されるので、極めて安定した状態で、シャーシ3が歪むことなく組立作業を行うことができ、作業効率が向上する他、シャーシ3の薄肉化を図ることができる。しかも、シャーシ3を水平状態に維持するために専用の治具などを用いる必要がないので、製品のコストを削減することができる。更に、各種要素4を効率的に立体的に配置することができるので、この種電子機器の小型化を図ることができる。
また、組み立て時の加重位置となる補助凸部33が、フロント脚5aまたは当該フロント脚5aの近傍に設けられ、また、凹部32は、ケース2の底部を兼ねるとともに、凹部32の底面32bには、滑り止め52を設けて設置用脚部5のリア脚5bを形成いるので、ケース2に組み込んだ状態、即ち、製品としての加重位置と同一または近傍となる。この結果、製品として完成した状態で、各種要素4に新たなストレスが掛からないので、都合が良い。更に、製品としての設置用脚部5の一部を、凹部32の底面32bを利用しており、都合がよい。また、補助凸部33は、凹部32と離間して隅部分に複数個配設されているので、加重位置が極めて安定し、都合がよい。
また、電子機器であるDVD装置1を駆動する電源部の1次側部分Pは、基準面31に設けられたボス部34に装着されたPCB41に形成され、しかも、1次側部分Pが、凹部33の上部に配設されているので、効果的に絶縁距離Lを確保することができ、都合がよい。更に、要素の一つであるDVD装置1のデータを記憶するハードデスク45が、凹部33に配設されているので、製品としての重心が下がり、据え付け状態が安定し、都合がよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る電子機器であるテレビジョンの概略構成を示す概略構成図である。なお、図9において、上述した図1乃至図8と同じ符号を付した部分は、略同一のものを示すため、ここでは詳細な説明は省略する。以下、上述した実施形態との相違点を中心に説明する。
次に、本発明の第2実施形態について図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る電子機器であるテレビジョンの概略構成を示す概略構成図である。なお、図9において、上述した図1乃至図8と同じ符号を付した部分は、略同一のものを示すため、ここでは詳細な説明は省略する。以下、上述した実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、図9に示す様に、この電子機器であるテレビジョン1は、例えば、フロントケース部21と、リアケース部23とからなるケース2内に、要素の一つである外部から受信した映像を表示するCRT46(Cathode Ray Tube:陰極線管)、およびフライバックトランス47や電源ユニット48などを実装したメインのPCB41が収納されている。PCB21は、例えば、ケース2の底部に設けられたシャーシ3に設けられた一対の取付け具43−43により支持固定されている。また、PCB21には、例えば、フロントケース部21から、その一部が露出するように配置された外部接続用のピン型のジャック49が装着されている。このジャック49は、必要に応じて、リアケース部22にも設けられる。このジャック49を介して外部に音声信号、再生信号が出力されたり、内部に記録信号、操作信号などを入力したりするように構成されている。
而して、本発明に従い、シャーシ3には、基準面31より下方側に一体的に突出して凹部32が形成されている。そして、この凹部32に対応する部分の上部に、所望のスペース、絶縁距離Lを確保した状態で、フライバックトランス47や電源ユニット48などからなる1次側部分Pが配設されるようにPCB21に実装されている。また、シャーシ3の前方側、即ち、凹部32と離間した隅部分には、補助凸部33が形成されている。そして、上述した実施形態と同様に、補助凸部33と、凹部32とにより、例えば、組み立てラインにおいて、基準面31が水平状態となるように、基準面31から補助凸部33の底面33bまでの距離L3と、基準面31から凹部32の底面32bまでの距離L2とは、略同一に形成されている。
以上の構成による本実施形態よれば、上述した実施形態と同様、シャーシ3に凹部32を設けても、基準面31は、凹部32の底面32bと、補助凸部33の底面33bにより水平状態に維持されるので、極めて安定した状態で、シャーシ3が歪むことなく組立作業を行うことができ、作業効率が向上する他、シャーシ3の薄肉化を図ることができる。しかも、シャーシ3を水平状態に維持するために専用の治具などを用いる必要がないので、製品のコストを削減することができる。更に、各種要素4を効率的に立体的に配置することができるので、この種電子機器の小型化を図ることができる。
なお、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。
例えば、各実施形態では、シャーシ3に凹部32を設けても、基準面31は、凹部32と、補助凸部33により水平状態に維持するようにしたが、これに換えて、例えば、補助凸部33をシャーシ3の各隅部または、その近傍に形成し、これら補助凸部33によってシャーシ3の基準面31が水平状態となるように形成し、凹部32がケース2の底部に接触しないようにしても良いのは、勿論である。
また、上述の各実施形態では、補助凸部33を断面が台形状のものをシャーシ3の前方側の隅部近傍に2個配設したが、2個の補助凸部33を一体化して、例えば、スリット状に形成しても良いのは、勿論である。
また、上述の各実施形態では、凹部32は、一体的に形成したが、必要に応じて複数箇所に分散して形成し、その一部に補助凸部33の機能を兼ねるようにしても良いのは、勿論である。
更に、上述の実施形態では、電子機器として、DVD装置およびテレビジョンに適用した場合について述べたが、例えば、他の各種電子機器において、シャーシ3を用い、当該シャー3シに所望のスペースを確保するため、凹部32を設けた場合、基準面31より下方側に一体的に突出して補助凸部33を形成し、基準面31を水平状態に維持するようにしても良いのは、勿論である。
1 電子機器(DVD装置、テレビジョン)
2 ケース
21 フロントケース部
3 シャーシ
31 基準面
32 凹部
33 補助凸部
34 ボス
4 要素
41 プリント回路基板(PCB)(要素)
42 トランス(要素)
43 取付け具(要素)
44 DVDユニット(要素)
45 ハードデスク(要素)
46 CRT(要素)
47 フライバックトランス(要素)
48 電源ユニット(要素)
49 コネクタ(要素)
5 設置用脚部
5a フロント脚
5b リア脚
51 脚
52 滑り止め
53 開口
6 スカート部
P 1次側部分
2 ケース
21 フロントケース部
3 シャーシ
31 基準面
32 凹部
33 補助凸部
34 ボス
4 要素
41 プリント回路基板(PCB)(要素)
42 トランス(要素)
43 取付け具(要素)
44 DVDユニット(要素)
45 ハードデスク(要素)
46 CRT(要素)
47 フライバックトランス(要素)
48 電源ユニット(要素)
49 コネクタ(要素)
5 設置用脚部
5a フロント脚
5b リア脚
51 脚
52 滑り止め
53 開口
6 スカート部
P 1次側部分
Claims (11)
- 電子機器を構成する各種要素と、前記要素の内の少なくとも一部が装着されるシャーシと、前記要素および前記シャーシの少なくも一部を囲繞するケースと、を備えた電子機器において、
前記シャーシは、水平状態の基準面と、当該基準面より下方側に所望のスペースを確保するために一体的に突出して形成された凹部と、前記基準面より下方側に一体的に突出した補助凸部と、を更に備え、前記補助凸部と、前記凹部とにより、前記基準面が水平状態となるように、前記基準面から前記補助凸部の底面までの距離と、前記基準面から前記凹部の底面までの距離を、略同一に形成したことを特徴とする電子機器。 - 電子機器を構成する各種要素と、前記要素の内の少なくとも一部が装着されるシャーシと、前記要素および前記シャーシの少なくも一部を囲繞するケースと、を備えた電子機器において、
前記シャーシは、水平状態の基準面と、当該基準面より下方側に所望のスペースを確保するために一体的に突出して形成された凹部と、前記基準面より下方側に一体的に突出した補助凸部と、を更に備え、前記補助凸部により、前記基準面が水平状態となるように形成したことを特徴とする電子機器。 - 前記補助凸部と、前記凹部とにより、前記基準取付け面が水平状態となるように、前記基準面から前記補助凸部の底面までの距離と、前記基準面から前記凹部の底面までの距離を、略同一に形成したことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
- 前記ケースは、当該ケースの底面に設置用脚部を更に備え、前記補助凸部は、前記設置用脚部または当該設置用脚部の近傍に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器。
- 前記ケースは、前記シャーシの前部が嵌装されるフロントケース部と、前記シャーシの上部を覆うカバー部とからなり、前記フロントケース部の底面には、前記設置用脚部のフロント脚が設けられ、前記補助凸部は、前記フロント脚または当該フロント脚の近傍に配設するとともに、前記凹部は、前記ケースの底部を兼ね、前記凹部の底面に滑り止めを設けて設置用脚部のリア脚を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器。
- 前記フロントケース部の前面側には、前記フロント脚の前面側を覆うスカート部を形成するとともに、前記フロント脚には、前記補助凸部が貫装される開口を設け、前記開口から前記補助凸部を外側に導出し、前記補助凸部の底面に滑り止めを設けてフロント脚を形成したことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
- 前記補助凸部は、前記凹部と離間した隅部分に複数個配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電子機器。
- 前記要素の一つが、当該電子機器を駆動する電源部の1次側部分を備えたプリント回路基板であって、当該プリント回路基板は、前記1次側部分が、前記凹部の上部に配設されるように、前記基準面に直接または当該基準面に設けられたボス部に装着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器。
- 前記要素の一つが、当該電子機器のデータを記憶するハードデスクであって、前記ハードデスクは、前記凹部に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器。
- 電子機器を構成する要素を装着する水平状態の基準面と、当該基準面より下方側に一体的に突出する凹部と、を備えたシャーシにおいて、
前記基準面より下方側に向かって一体的に突出した補助凸部を設け、前記補助凸部により、前記基準面が水平状態となるように、形成したことを特徴とする電子機器用のシャーシ。 - 前記補助凸部と、前記凹部とにより、前記基準取付け面が水平状態となるように、前記基準面から前記補助凸部の底面までの距離と、前記基準面から前記凹部の底面までの距離を、略同一に形成したことを特徴とする請求項10に記載の電子機器用のシャーシ。
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JPS55101085U (ja) * | 1979-01-05 | 1980-07-14 | ||
JPS55103797A (en) * | 1979-02-02 | 1980-08-08 | Ishii Press Kogyo Kk | Bottom plate structure of pressed housing |
JPH06314888A (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-08 | Pioneer Electron Corp | シャーシ装置 |
-
2006
- 2006-05-24 JP JP2006144017A patent/JP2007317773A/ja active Pending
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