JP2007317241A - フォーカス外れ検出装置およびそれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数の記録層を有する光ディスクへの再生または記録中に、正確にフォーカス外れを検出するフォーカス外れ検出装置を提供することである。さらに、前記フォーカス外れ検出装置を用いることでデータの記録または再生のパフォーマンスを向上させた光ディスク装置を提供することである。
【解決手段】
フォーカスエラー信号が第1の所定レベルを超えた後、所定時間以内に光ディスクからの反射光量が第3の所定レベルを下回ってからフォーカスエラー信号が第1の所定レベルとは逆極性の第2の所定レベルを超えたときに、フォーカス外れ検出信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フォーカス外れ検出装置およびそれを用いた光ディスク装置に関する。
本発明の背景技術としては、例えば特開平8−185637号公報がある。本公報には、「フォーカスエラー信号と所定レベルの基準信号とをレベル比較することにより、記録中或いは再生中の記録層から他の記録層にフォーカスが合うフォーカス外れを検出する」と記載がある。
また、本発明の背景技術としては、例えば特開平8−203108号公報がある。本公報には、「フォーカス外れが発生した場合、初めに比較的大きなフォーカスエラー信号が発生し、その後、面積平均反射光量が落ちるという点に着目し、フォーカスサーボ中に、デフォーカス状態が検出されてから所定時間内に面積平均反射光量が第2の基準値未満になったことが検出されたとき、対物レンズをディスク面から遠ざけるようにフォーカスアクチェータを駆動する」と記載がある。
特開平8−185637号公報 特開平8−203108号公報
近年、複数の記録層を有する記録型光ディスクが実用化されている。前記記録型光ディスクに対してデータを再生また記録している最中に、外部からの振動など何らかの外乱要因によりフォーカスサーボが外れると、データの再生または記録を行うことができなくなるので、光ディスク装置はフォーカス外れを検出するとデータの再生または記録を一時中断した後にフォーカスサーボおよびトラッキングサーボを再びON状態にして、再生または記録を中断した位置から再生または記録の続きを行う。
フォーカス外れを検出する方法としては、例えば特許文献1にフォーカスエラー信号(以下FE信号とする)と所定の閾値とを比較する方法が開示されている。この特許文献1で開示されているフォーカス外れ検出方法は、フォーカス外れ時にFE信号に現れる基準レベルに対して正負に変動する波形を正負の閾値を用いて検出する方法である。
ところで、光ディスクの製造工程においては記録面を精度よく平坦に作成することが求められるが、完成した光ディスクの一部には意図しない微小の歪みが記録面に局所的に存在する場合がある。
この記録面歪みの形状によってはフォーカス外れ時と同様な波形がFE信号に発生する場合がある。そのため、特許文献1に開示されている方法を用いた場合は、記録面の微小歪みによるFE信号の変動をフォーカス外れとして誤検出してしまい不要な記録停止または再生停止が起こるので、データの記録時間または再生時間が増加してしまうという課題が発生する。
また、フォーカス外れの発生をすばやく検出して対物レンズをディスクから遠ざける方法としては、例えば特許文献2にFE信号が所定値を超え、所定時間内に面積平均反射光量が基準値に満たないときに対物レンズを強制的に遠ざける方法が開示されている。この特許文献2で開示されているフォーカス外れ検出方法ではディスク記録面の微小歪みの近辺に傷が存在する場合に、それらの位置関係によって微小歪みによりFE信号が大きく変動した後に傷により面積平均反射光量が基準値を下回ることがある。そのような場合は、フォーカス外れと誤検出してしまい不要な記録停止または再生停止が起こるので、データの記録時間または再生時間が増加してしまうという課題が発生する。
本発明は、高性能のフォーカス外れ検出装置およびそれを用いた光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、その一例として特許請求の範囲に記載の構成により達成できる。
本発明によれば、高性能のフォーカス外れ検出装置およびそれを用いた光ディスク装置を提供することができる。
記録面歪みとFE信号の関係について詳しく説明する。図2は2層の記録層を有する光ディスクの断面図である。第1の記録層200および第2の記録層201は相変化膜や有機膜などで構成され、その間に透明なスペース層202を有する。さらに、前記記録層200、201およびスペース層202をポリカーボネートなどの透明材料で形成される透明基板203および204が挟む構成となっている。また、前記光ディスクを光ディスク装置に装着した際に、データの記録または再生を行うレーザ光は透明基板203側から第1の記録層200へ向かって照射されるものとする。つまり、透明基板203側の表面がディスク表面であり、透明基板204側の表面がディスクタイトルなどを印刷するラベル面であるものとする。図2にはおいては、第1の記録層200の点線で囲まれている部分にディスク製造工程上で発生した微小な記録面歪み205が存在するものとする。
光ディスク装置が図2に示した光ディスクの第1の記録層200に対してデータの記録または再生を行うとき、フォーカスサーボが定常動作している状態で、データの記録または再生を行うレーザスポットが記録面歪み205を通過するときに、この記録面歪み205の形状によってはフォーカス外れ時と同様な波形がFE信号に発生する場合がある。そのため、前記特許文献1に開示されている方法を用いた場合は、記録面の微小歪みによるFE信号の変動をフォーカス外れとして誤検出してしまい不要な記録停止または再生停止が起こるので、データの記録時間または再生時間が増加してしまうという課題が発生する。
複数の記録層を有する光ディスクの場合、何らかの外乱によりフォーカスサーボが外れてレーザスポットが他の記録層へ向かって移動するとき、記録層間において光ディスクからの反射光量が一旦低下することが考えられる。第1の実施例は、このことに着目したフォーカス外れ検出装置について以下に説明する。
以下、実施例1について図1のブロック図を用いて説明する。
符号1は、4分割光検出器であり4つの光検出器それぞれが光ディスクからの反射光量に応じた電気信号を出力する。
符号2は、フォーカスエラー信号生成回路であり、4分割光検出器が出力する4つの出力信号から公知の非点収差法によるFE信号を生成して出力する。
符号3は、総和信号生成回路であり、4分割検出回路が出力する4つの出力信号の総和を演算して帯域制限した信号をSUM信号として出力する。なお、総和信号生成回路3の出力帯域は100kHz程度であり、RF信号を平均化した信号に相当する。
符号4は、第1の基準電圧であり、FE信号の基準レベルに対して正レベルの電圧Vth1を出力する。
符号5は、第1の比較回路であり、非反転入力端子にはFE信号が入力され、反転入力端子には、第1の基準電圧4の出力電圧Vth1が入力される。第1の比較回路5は、FE信号レベルが第1の基準電圧Vth1よりも大きいときにHighレベルの信号を出力し、それ以外はLowレベルの信号を出力する。第1の比較回路5の出力信号をDet1とする。
符号6は、第2の基準電圧であり、FE信号の基準レベルに対して負レベルの電圧Vth2を出力する。
符号7は、第2の比較回路であり、反転入力端子にはFE信号が入力され、非反転入力端子には、第2の基準電圧6の出力電圧Vth2が入力される。第2の比較回路7は、FE信号レベルが第2の基準電圧Vth2よりも小さいときにHighレベルの信号を出力し、それ以外はLowレベルの信号を出力する。第2の比較回路7の出力信号をDet2とする。
符号8は、第3の基準電圧であり、フォーカスサーボがOFF時のSUM信号レベルとフォーカスサーボがON時のSUM信号レベルの間となるレベルの電圧を出力する。本実施例では、第3の基準電圧8が出力する電圧をVth3とする。
符号9は、第3の比較回路であり、非反転入力端子にはSUM信号が入力され、反転入力端子には第3の基準電圧8の出力電圧Vth3が入力される。第3の比較回路9は、SUM信号レベルが第3の基準電圧Vth3よりも大きいときにHighレベルの信号を出力し、それ以外はLowレベルの信号を出力する。第3の比較回路5の出力信号をDet3とする。
符号10は、システムコントローラであり、第1の比較回路5、第2の比較回路7、第3の比較回路8の出力信号Det1,Det2,Det3が入力される。システムコントローラ10は、入力信号Det1,Det2,Det3を用いて、後述するシーケンスにしたがってフォーカス外れを検出してフォーカス外れ検出信号を出力する。なお、システムコントローラ10は、ウォッチドッグタイマーなどを内蔵する一般的なCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。
符号11は、システムコントローラ10が出力するフォーカス外れ検出信号である。
なお、4分割光検出器1、フォーカスエラー信号生成回路2、および総和信号生成回路3は本発明に限った構成要素ではなく光ディスク装置に必須の構成要素であるので、本実施例のフォーカス外れ検出装置に係る部分に関して点線で囲み符号100を付す。以上に述べた構成における各信号波形を図3に示す。
図3(a)は、点線部で示す第1および第2の記録層を有する光ディスクにおいて、データの記録または再生を行うレーザスポットが通る軌跡を実線で描いた模式図である。本実施例では、レーザスポットは第2の記録層に対してデータを再生または記録している状態から何らかの外乱によりフォーカスサーボが外れて第1の記録層へ向かってレーザスポットが移動する様子を示すものとする。なお、図3の(a)においては、時刻T1においてフォーカスサーボが外れて、時刻T5においてレーザスポットが第1の記録層を通過するものとする。
図3(b)はFE信号である。時刻T1まではフォーカスサーボが定常的に動作しているのでFE信号はほぼ基準レベル(図中の0レベル)であるが、時刻T1においてフォーカスサーボが外れてから第1の記録層を通過する時刻T5までの期間にFE信号は正レベルと負レベルに変化する。また、時刻T5に第1の記録層を通過した後は、FE信号は正レベルに変化してから0レベルに収束する。
図3(c)はSUM信号である。時刻T1まではフォーカスサーボがONになっているので4分割光検出器1には光ディスクから反射されたレーザ光が入射されるので、SUM信号は光ディスクからの反射光量に応じたレベルになるので0レベルよりも大きくなる。本実施例では、フォーカスサーボON字のSUM信号レベルをS1とする。図3の時刻T1においてフォーカスサーボが外れてレーザスポットが第1の記録層へ向かうと光ディスクからの反射光量が低下するのでSUM信号レベルも低下し、レーザスポットが第1および第2の記録層のほぼ中間位置に到達するとSUM信号レベルはボトムピークとなる。
そして、レーザスポットがさらに移動して第1の記録層に近づくにしたがって光ディスクからの反射光量が増加するので再びSUM信号レベルはS1に近づき、時刻T5においてレーザスポットが第1の記録層を通過するときにはSUM信号レベルはS1となっている。そして、時刻T5以降にレーザスポットがさらに移動して第1の記録層から遠ざかるにしたがってSUM信号レベルは低下し、レーザスポットが第1の記録層から十分遠ざかると4分割光検出器1へ入射される光ディスクからの反射光量は0になるので、SUM信号レベルも0となる。
図3(d)は第1の比較回路5の出力信号Det1である。FE信号(b)が第1の基準電圧Vth1よりも大きい期間にHighレベルとなる。
図3(e)は第3の比較回路9の出力信号Det3である。SUM信号(c)が第3の基準電圧Vth3よりも大きい期間にHighレベルとなる。
図3(f)は第2の比較回路7の出力信号Det2である。FE信号(a)が第2の基準電圧Vth2よりも小さい期間にHighレベルとなる。
図3(g)はシステムコントローラ10が出力するフォーカス外れ検出信号であり、以下に説明するシーケンスに従ってフォーカス外れを検出したときにHighレベルのパルス信号を出力する。
図4は、システムコントローラ10がフォーカス外れを検出するシーケンスを示すフローチャートである。
フォーカス外れの検出を開始すると(S000)、第1の比較回路5の出力信号Det1についてレベル判定する(S001)。図3(d)に示すDet1信号がLowレベルである、つまりFE信号レベルが第1の基準電圧Vth1より小さい場合はステップS001へ戻る。
システムコントローラ10がステップS001で動作している状態において、図3の時刻T2において図3(d)のDet1信号がHighレベルになる、つまりFE信号が第1の基準電圧Vth1より大きくなると、システムコントローラ10はステップS001を抜けて時間計測用のタイマーをスタートさせる(S002)。このタイマーはフォーカス外れ検出のタイムアウトを検出するためのものであり、システムコントローラ10に内蔵のウォッチドッグタイマーを用いることができる。
タイマースタート後、システムコントローラ10は第3の比較回路9の出力信号Det3についてレベル判定する(S003)。Det3信号(図3(e))がHighレベルである、つまりSUM信号が第3の基準電圧より大きい場合は、計測時間が所定のタイムアウト時間よりも長いか比較する(S004)。計測時間が所定のタイムアウト時間よりも短い場合はステップS003へ戻って引き続きDet3信号についてレベル判定する。一方、タイマー値が所定のタイムアウト時間よりも長い場合は、フォーカス外れ検出のタイムアウトが成立した、つまりステップS001で検知したFE信号の変動はフォーカス外れによるものではなかったということでステップS001へ戻る。
システムコントローラ10がステップS003とステップS004を巡回動作している状態において、図3の時刻T3で第3の比較回路9の出力信号Det3(図3(e))がLowレベルである、つまりSUM信号が第3の基準電圧Vth3より小さい場合、システムコントローラ10は、第2の比較回路7の出力信号Det2についてレベル判定する(S005)。
ステップS005において、Det2信号(図3(f))がLowレベルである、つまりFE信号が第2の基準電圧より大きい場合は、計測時間が所定のタイムアウト時間よりも長いか比較する(S006)。計測時間が所定のタイムアウト時間よりも短い場合はステップS005へ戻って引き続きDet2信号のレベル判定を行う。一方、計測時間が所定のタイムアウト時間よりも長い場合は、タイムアウトが成立したということでステップS001へ戻る。
システムコントローラ10がステップS005とステップS006を巡回動作している状態において、図3の時刻T4で第2の比較回路7の出力信号Det2(図3(f))がHighレベルである、つまりFE信号が第2の基準電圧Vth2より小さい場合、システムコントローラ10は、フォーカス外れ検出信号として図3の信号(g)に示したHighレベルのパルス信号を出力(S007)して、終了する(S008)。
以上の説明は、フォーカスサーボが外れた時にレーザスポットが第2の記録層から第1の記録層へ向かって移動した際の例であるが、レーザスポットが逆方向の第1の記録層から第2の記録層へ向かって移動した場合は、FE信号の変化が逆になる。この場合について図5を用いて説明する。
図5は図3の場合とは逆に第1の記録層に対してデータを再生または記録している状態から何らかの外乱によりフォーカスが外れて第2の記録層へ向かってレーザスポットが移動する場合である。図5の各波形の名称は図3と同じである。
この場合、時刻T1においてフォーカスサーボが外れると、FE信号(b)は図3の場合と逆極性に変化する。そのため、第2の比較回路7の出力信号Det2(図5(f))は時刻T2でHighレベルとなり、第1の比較回路5の出力信号Det1(図5(d))は時刻T4でHighレベルとなる。つまり、第1および第2の比較回路の出力信号Det1,Det2が変化するタイミングの時間関係が図3とは逆になることになる。
一方、SUM信号(c)は図3の場合とほぼ同様になることはいうまでもないので、第3の比較回路9の出力信号Det3(図5(e))は図3のDet3信号(e)と同様の波形となる。
この場合、システムコントローラ10は図6に示すフローチャートに従って図5(g)に示すフォーカス外れ検出信号を生成する。図3と図5のフローチャートが異なる部分は、図3のステップS001およびステップ005がそれぞれステップS009およびステップS010に代わっている点である。なお、他のステップにおける動作は図3と同様である。
図5では、図3のステップS001に換えて第2の比較回路7の出力信号Det2についてレベル判定を行う(S009)。Det2信号(図5(f))がLowレベルである、つまりFE信号レベルが第2の基準電圧Vth2より大きい場合はステップS009へ戻る。一方、Det2信号(図5(f))がHighレベルである、つまりFE信号レベルが第2の基準電圧Vth2より小さい場合は時間計測用のタイマーをスタートさせる(S002)。
また、図5では、図3のステップS005に代えて第1の比較回路5の出力信号Det1についてレベル判定する(S010)。Det1信号(図5(d))がLowレベルである、つまりFE信号レベルが第1の基準電圧Vth1より小さい場合はステップS006へ移行する。一方、Det1信号(図5(d))がHighレベルである、つまりFE信号レベルが第1の基準電圧Vth1より大きい場合はステップS007へ移行してフォーカス外れ検出信号にHighレベルのパルス信号を出力する。
なお、システムコントローラ10が図4および図6に示したフローチャートのどちらを用いるかは、データの再生または記録を行っている層に応じて決める。光ディスク装置に搭載されているシステムコントローラ(図1のシステムコントローラ10とは別のシステムコントローラ)はデータの再生または記録を行うアドレス情報からレーザスポットが現在どちらの層にいるか認識できるので、その層に応じて図1のシステムコントローラ10に対して図3または図5のどちらのフローチャートを用いるか指示する構成としておけばよい。
以上に説明した実施例1のフォーカス外れ検出装置は、従来方法であるFE信号レベルの正負の変動検出に加えて、光ディスクからの反射光量を示すSUM信号のレベル低下検出をフォーカス外れの条件に加えることにより光ディスク記録層の微小欠陥の影響を回避できるので、2層光ディスクのフォーカス外れ検出精度を向上させることができる。
上述した実施例1は2層光ディスクに関するフォーカス外れ装置についてであったが、3層以上の記録層を有する多層光ディスクの問題について説明する。
図7は、記録層を3層有する光ディスクの断面図である。
図7に示す3層光ディスクが、図2で示した2層光ディスクと異なる点は第3の記録層206および第2のスペース層207を有することである。その他は図2に示した2層光ディスクと同様の構成である。なお、図7において、第1の記録層が光ディスク装置の対物レンズに近く、第3の記録層が光ディスクのラベル面側に近いものとする。
図7の3層光ディスクにおいて、第2の記録層201でデータの再生または記録を行っている際に何らかの外乱によりフォーカスサーボが外れたときのFE信号波形を図8および図9に示す。
図8(a)は第2の記録層から第1の記録層へ向かってレーザスポットが移動している様子を示している。
このときのFE信号波形を図8(b)に示す。FE信号のレベルは、正、負、正と変動する。
図9(a)は第2の記録層から第3の記録層へ向かってレーザスポットが移動している様子を示している。
このときのFE信号波形を図9(b)に示す。FE信号レベルは図8のFE信号とは逆に負、正、負と変動する。
つまり、第2の記録層においてデータの再生または記録をしている状態からフォーカスサーボが外れた場合、レーザスポットが第1または第3のどちらの記録層に向かって移動するかによって、FE信号の変化パターンが異なる。また、フォーカスサーボが外れたときにレーザスポットがどちらの層に向かって移動するかは予測できない。これらより、実施例1で説明した図4または図6のどちらのフローチャートを用いてフォーカス外れを検出すればよいかを決めることができない。
そこで、この問題を解決するフォーカス外れ検出について説明する。以下、図10に示すフローチャートを用いて、システムコントローラ10がフォーカス外れを検出するシーケンスについて説明する。なお、実施例2のブロック図は図1に示した実施例1のブロック図と同じであるので説明を省略する。
システムコントローラ10は、フォーカス外れの検出を開始すると(S000)、第1の比較回路5の出力信号Det1についてレベル判定する(S011)。Det1信号がLowレベルである、つまりFE信号レベルが第1の基準電圧Vth1より小さい場合は第2の比較回路7の出力信号Det2についてレベル判定する(S012)。Det2信号がLowレベルである、つまりFE信号レベルが第2の基準電圧Vth2より大きい場合はステップS011へ戻る。フォーカスサーボがONしており定常的に動作してい場合は、ステップS011とステップS012を巡回する動作となる。
ステップS011において、Det1信号がHighレベルである、つまりFE信号が第1の基準電圧Vth1より大きくなると、システムコントローラ10はレーザスポットの移動方向を示すDIRフラグに1を設定する(S013)。ここで、Det2信号よりも早くDet1信号がHighレベルになったということは実施例1で説明した図3の場合に相当するので、図8に示した第2の記録層から第1の記録層へ向かってレーザスポットが移動した場合に相当する。このことより、DIRフラグが1であるということは、レーザスポットが光ディスク装置の対物レンズに向かって移動したということを意味する。
また、ステップS012において、Det2信号がHighレベルである、つまりFE信号が第2の基準電圧Vth2より小さくなると、システムコントローラ10はレーザスポットの移動方向を示すDIRフラグに0を設定する(S014)。ここで、Det1信号よりも早くDet2信号がHighレベルになったということは実施例1で説明した図5の場合に相当するので、図9に示した第2の記録層から第3の記録層へ向かってレーザスポットが移動した場合に相当する。このことより、DIRフラグが0であるということは、レーザスポットが光ディスクの対物レンズから遠ざかって移動したということを意味する。
システムコントローラ10は、ステップS013またはステップS014においてDIRフラグを設定した後、時間計測用のタイマーをスタートさせる(S002)。ステップS002は実施例1で説明した図4のステップS002と同じである。
タイマースタート後、システムコントローラ10は第3の比較回路9の出力信号Det3についてレベル判定する(S003)。ステップS003においてDet3信号がHighと判定した場合は、計測時間が所定のタイムアウト時間よりも長いか比較する(S004)。計測時間がタイムアウト時間よりも長い場合は、タイムアウトが成立したということでステップS011へ戻る。一方、計測時間がタイムアウト時間よりも短い場合はステップS003へ戻る。
ステップS003において、Det3信号がLowと判定した場合はDIRフラグを判定する(S015)。
ステップS015においてDIRフラグが1の場合は第2の比較回路7が出力するDet2信号のレベルを判定する(S016)。一方、DIRフラグが0の場合は第1の比較回路5が出力するDet1信号のレベルを判定する(S017)。
ステップS016において、Det2信号がLowレベルの場合は、計測時間が所定のタイムアウト時間よりも長いか比較する(S006)。一方、Det2信号がHighレベルの場合はHighレベルのパルス信号をフォーカス外れ検出信号に出力する(S007)。
また、ステップS017において、Det1信号がLowレベルの場合は、計測時間が所定のタイムアウト時間よりも長いか比較する(S006)。一方、Det1信号がHighレベルの場合はHighレベルのパルス信号をフォーカス外れ検出信号に出力する(S007)。
なお、ステップS006において、計測時間が所定のタイムアウト時間よりも短い場合はステップS015へ戻る。一方、計測時間が所定のタイムアウト時間よりも長い場合は、タイムアウトが成立したということでステップS011へ戻る。
システムコントローラ10は、ステップS007においてフォーカス外れ検出信号にHighレベルのパルス信号出力するとフォーカス外れ検出を終了する(S008)。
以上に説明した実施例2のフォーカス外れ検出装置は、最初にレベル検出したFE信号の極性からレーザスポットの移動方向を記憶しておき、SUM信号のレベル低下検出後に行うFE信号のレベル検出の方法を先に記憶した移動方向に応じて切り替えるものである。この方法を用いることで、3層の記録層を有する光ディスクの内層の記録層においてフォーカスサーボが外れても、レーザスポットが他の層に到達する前にフォーカス外れを検出することができ、例えば意図しない層への誤記録等を防止できる。また、SUM信号のレベル低下検知をフォーカス外れの条件に加えることにより、実施例1と同様に光ディスク記録層の微小欠陥の影響を回避できるので、3層光ディスクのフォーカス外れ検出精度を向上させることができる。
なお、実施例2のフォーカス外れ検出装置は2層および4層以上の記録層を有する多層光ディスクに対しても同様に適用できることはいうまでもない。
光ディスク表面に傷や指紋がついているとSUM信号のレベルがスパイク状に低下する場合がある。このSUM信号のレベル低下と光ディスク記録層の微小歪みの位置とが重なると、実施例1および実施例2で説明したフォーカス外れ検出のシーケンスは、FE信号の変動とSUM信号の低下の組み合わせをフォーカス外れと誤検出してしまう。そこで、実施例3では、傷によるSUM信号の低下の影響を回避して精度よくフォーカス外れを検出するフォーカス外れ検出装置の例を説明する。
図3は実施例1で説明したフォーカス外れ時の信号波形を示したものであるが、Det1信号(図3(d))がHighレベルである期間をP1とし、Det3信号(図3(e))がLowである期間をP3とすると、フォーカスサーボが外れた時の対物レンズと光ディスクとの相対速度によって期間P1と期間P3の絶対値は変化するが、期間P1と期間P3の比Kはほぼ一定となる。なお、フォーカスが外れたときのレーザスポットの移動方向が逆になる図5の場合は、Det2信号(図5(f))がHighレベルである期間をP1とし、Det3信号(図5(e))がLowレベルである期間をP3とすると、図3の場合と同じように期間P1と期間P3の比は前述した比Kと同じになる。
この期間比Kは光ピックアップの光学設計によって決まる。このことに着目したフォーカス外れ検出装置の実施例3について以下説明する。
図11は、実施例3の実施形態を示すブロック図である。図11の構成が実施例1および実施例2のブロック図を示す図1と異なる点は、第1のタイマー回路12および第2のタイマー回路13が加わっている点である。その他は同一番号を付して説明を省略する。
第1のタイマー回路12は、第1の比較回路5が出力するDet1信号および第2の比較回路7が出力するDet2信号が入力される。第1のタイマー回路12は、Det1信号またはDet2信号のどちらかがHighレベルになると初期値0から時間計測をスタートする。また、第1のタイマー回路12をスタートさせた信号がLowレベルになると計測を終了して計測時間の最終値を保持する。つまり、第1のタイマー回路12は、Det1信号とDet2信号のどちらか先にHighレベルになった方の信号がHighである期間中だけ時間計測することになる。なお、第1のタイマー回路の計測時間をL1とし、出力信号L1はシステムコントローラ10に入力される。また、第1のタイマー回路が時間計測している間は出力信号L1が時々刻々と変化する。
第2のタイマー回路13は、第3の比較回路9が出力するDet3信号が入力されDet3信号がLowレベルになると初期値0から時間計測をスタートする。また、Det3信号がHighレベルになると計測を終了して計測時間の最終値を保持する。なお、第2のタイマー回路が出力する計測時間をL2とし、出力信号L2はシステムコントローラ10に入力される。また、第2のタイマー回路が時間計測している間は出力信号L2が時々刻々と変化する。
以下、図12のフローチャートを用いて実施例3のフォーカス外れ検出信号生成方法を説明する。
図12のフローチャートが実施例2のフローチャートである図10と異なる点は、ステップS017およびステップS018が加わっている点である。同一内容の処理については同一符号を付して説明を省略する。
図12において、ステップS016でDet2信号がHighレベルであった場合、またはステップS017でDet1信号がHighレベルであった場合、システムコントローラ10は第1のタイマー回路の出力L1と第2のタイマー回路の出力L2をリードする(S017)。
そして、時間L1と時間L2の比L2/L1を求め、その比が所定の範囲内であるか判定する(S018)。時間L1と時間L2は、先に説明した期間P1とP3に相当するので、その比L2/L1は一定値Kになるはずであるが、実際には光ピックアップ毎にばらつくことがあるので、最小値Aと最大値Bを決めてその範囲内にあるか判定する。具体的にはA=K×0.8、B=K×1.2程度にしておけばよい。
ステップS018において、求めた比L2/L1が所定の範囲以外だった場合は、フォーカス外れではなかったとして、ステップS011へ戻る。一方、比L2/L1が所定の範囲内であった場合はHighレベルのパルス信号をフォーカス外れ検出信号に出力(S007)してフォーカス外れ検出を終了する(S008)。
以上に説明した実施例3は、FE信号の最初の変動レベルが第1の基準電圧Vth1または第2の基準電圧Vth2を超えた時間L1とSUM信号レベルが第3の基準電圧Vth3より小さくなった時間L2を計測して、L1とL2が所定の関係であるかを判別することによって、SUM信号のレベル低下が光ディスク表面の傷や指紋によるものか、フォーカス外れによるものであるかを区別する。このことにより、光ディスクの記録層の微小歪みと光ディスク表面の傷の位置が重なっている場合でも、フォーカス外れの誤検出を防止することができる。
近年実用化されているBlu-ray Discは、データの記録再生を行うレーザ光源に青紫色レーザを用いることで光ディスクのデータ記録密度をDVDに比べて向上させている。このように青紫色のレーザを用いて光ピックアップの光学系を設計した場合、ジャストフォーカス位置付近においてFE信号が線形に変化する範囲、つまりFE信号の検出範囲がDVDに比べて狭くなる場合がある。このときのFE信号について図13を用いて説明する。
図13の(a)は記録層を2層有する光ディスクにおいて、第2の記録層でデータの再生または記録を行っている状態からフォーカスサーボが外れて、第1の記録層へ向かってレーザスポットが移動している様子を示している。図13(a)においてレーザスポットの軌跡を実線で示す。
このときのFE信号を図13(b)に示す。図13においては、FE信号の検出範囲が狭いために、レーザスポットが第2の記録面から第1の記録面に移動する間に、FE信号(b)には点線丸で囲む平坦部が現れる。
また、図13の場合とは逆に第1の記録層から第2に記録層へ向かってレーザスポットが移動する場合、FE信号は図13(b)とは逆極性の信号となることはいうまでもないが、図13(b)と同様に記録層間においてFE信号に平坦部が現れる。
本実施例では、このFE信号の平坦部に着目したフォーカス外れ検出装置について説明する。
図14は、実施例4の実施形態を示すブロック図である。図14の構成が実施例3のブロック図11と異なる点は、平坦検出回路14および第3のタイマー回路15が加わっている点である。その他は同一番号を付して説明を省略する。
平坦検出回路14は、FE信号が入力されFE信号の平坦部を検出してHighレベルの検出信号を出力する。平坦検出回路14の出力信号名をFlatとする。図15に平坦検出回路14の詳細ブロック図を示し、以下その構成について説明する。
符号16は、第4の基準電圧でありFE信号の基準レベルに対して正レベルの電圧Vth4を出力する。
符号17は、第4の比較回路であり非反転入力端子にはFE信号が入力され、反転入力端子には第4の基準電圧Vth4が入力される。FE信号が第4の基準電圧Vth4よりも大きい場合はHighレベルの信号を、小さい場合はLowレベルの信号を出力する。
符号18は、第5の基準電圧でありFE信号の基準レベルに対して負レベルの電圧Vth5を出力する。
符号19は、第5の比較回路であり反転入力端子にはFE信号が入力され、非反転入力端子には第5の基準電圧Vth5が入力される。FE信号が第5の基準電圧よりも小さい場合はHighレベルの信号を、大きい場合はLowレベルの信号を出力する。
符号20,21は否定回路であり、それぞれ第4の比較回路17の出力信号および第5の比較回路19の出力信号を反転する。
符号22は論理積回路であり、否定回路20,21の出力信号の論理積を出力する。なお、論理積回路22の出力信号がFlat信号である。
以上の構成における平坦検出回路14の動作波形を図16に示す。
図16の波形(a)はFE信号波形であり、図13の波形(b)と同じである。
図16の波形(b)は第4の比較回路17の出力波形であり、FE信号が第4の基準電圧Vth4よりも大きいときにHighレベルとなる。
図16の波形(c)は第5の比較回路19の出力波形であり、FE信号が第5の基準電圧Vth5よりも小さいときにHighレベルとなる。
図16の波形(d)は論理積回路22の出力波形であり、第4の比較回路出力(b)と第5の比較回路出力(c)が共にLowレベルのときにHighレベルとなる。
平坦検出回路14は、以上に述べたようにFE信号が基準電圧Vth4とVth5の間のレベルであるときにHighレベルとなるので、FE信号がほぼ平坦であることを検出することができる。
ここで、FE信号(a)のレベルが第1の基準電圧Vth1より大きくなる期間をL1とし、第1および第2の記録層間でFE信号(a)のレベルが第4の基準電圧Vth4と第5の基準電圧Vth5の間にある期間をL3とすると、期間L1と期間L3の比は光ピックアップの光学設計によって決まる一定値Mとなる。
ここで、図14に戻って説明を続ける。
符号15は、第3のタイマー回路であり平坦検出回路14が出力するFlat信号がHighレベルになると初期値0から時間計測をスタートする。また、Flat信号がLowレベルになると計測を終了して計測時間の最終値を保持する。なお、第3のタイマー回路15の出力信号はシステムコントローラ10へ入力される。また、第3のタイマー回路15が出力する計測時間をL3とする。さらに、第3のタイマー回路15が時間計測している間は出力信号L3が時々刻々と変化する。
以下、図17のフローチャートを用いて実施例4のフォーカス外れ検出信号生成方法を説明する。
図17のフローチャートが実施例3のフローチャートである図12と異なる点は、ステップS017がステップS019に代わっている点と、ステップS020が加わっている点である。同一内容の処理については同一符号を付して説明を省略する。
図17のステップS019において、システムコントローラ10は第1のタイマー回路12、第2のタイマー回路13、および第3のタイマー回路15が出力する測定時間L1,L2,L3をリードする。
また、ステップS018において、測定時間の比L2/L1が所定の範囲に入っていた場合、第2の測定時間の比L3/L1を求めて所定の範囲に入っているか判定する(S020)。所定の範囲の最小値Cおよび最大値Dについては後述する。
ステップS020において、測定時間比L3/L1が所定の範囲外であった場合は、フォーカス外れは発生しなかったとしてステップS011へ戻る。一方、測定時間比L3/L1が所定の範囲内であった場合は、Highレベルのパルス信号をフォーカス外れ検出信号に出力(S007)してフォーカス外れ検出を終了する(S008)。
ここで、実施例4における動作波形図を図18に示す。
図18の(a)は時刻T1において第2の記録層でフォーカスサーボが外れて第1の記録層に向かってレーザスポットが移動している様子である。
波形(b)はFE信号であり、図16(a)の波形と同様である。
波形(c)はSUM信号である。
波形(d)は第1の比較回路5の出力信号Det1信号であり、FE信号レベルが第1の基準電圧Vth1よりも大きい時刻T2からT3の期間にHighレベルとなる。図17のステップS019において、システムコントローラ10がリードするL1は、図18の時刻T2からT3の時間差である。
波形(e)は第3の比較回路7の出力信号Det3であり、SUM信号(c)が第3の基準電圧Vth3よりも小さい時刻T4からT7の期間にLowレベルとなる。図17のステップS019において、システムコントローラ10がリードするL2は、図18の時刻T4からT7の時間差である。
波形(f)は平坦検出回路14が出力するFlat信号であり、FE信号が第4の基準電圧Vth4と第5の基準電圧Vth5の間にあるときにHighレベルとなる。図17のステップS019において、システムコントローラ10がリードするL3は、図18の時刻T5からT6の時間差である。
波形(g)は第2の比較回路7が出力するDet2信号であり、FE信号レベルが第2の基準電圧Vth2よりも小さい時刻T8からT9の期間にHighレベルとなる。
波形(h)はシステムコントローラ10が出力するフォーカス外れ検出信号である。
ここで、図17のステップS020において、時間比L3/L1は図16の説明で述べたように光ピックアップの光学設計で決まる一定値Mになるはずである。しかし、実際には光ピックアップ毎にばらつくことがあるので、最小値Cと最大値Dを決めてその範囲内にあるか判定する。具体的にはC=M×0.8、D=M×1.2程度にしておけばよい。
以上に説明した実施例4は、実施例3に以下の点が追加されている。
FE信号の最初の変動レベルが第1の基準電圧Vth1または第2の基準電圧Vth2を超えた時間L1と記録層間でFE信号が平坦になる時間L3とが所定の関係であるかを判別することによって、FE信号の検出範囲が狭い光ピックアップにおけるフォーカス外れ検出精度を高めることができる。
上述した実施例1乃至実施例4のいずれかを用いた光ディスク装置の実施例を図19に示す。以下、図19の構成について説明する。
符号1は、4分割光検出器である。
符号2は、フォーカスエラー信号生成回路である。
符号3は、総和信号生成回路である。
符号100は、実施例1乃至4に説明したいずれかのフォーカス外れ検出装置であり、フォーカス外れ検出回路100が出力するフォーカス外れ信号をFOUTとする。
前記符号1から3および符号100の構成要素は、実施例1乃至実施例4の構成要素と同じであるので説明を省略する。
符号23は、複数の記録層を有する光ディスクであり、記録層のトラックは溝状のランド・グルーブ構造となっており、さらにトラックは進行方向に所定の長さで蛇行している。以下、トラックに形成された蛇行をウォブルと呼ぶ。また、ウォブルは位相変調により、光ディスクのアドレス情報が記録されている。
符号24は、ウォブル信号生成回路であり、4分割光検出器1の各出力からウォブル成分を検出したウォブル信号をアドレス検出回路40へ供給する。さらに、ウォブル信号生成回路24は、ウォブル信号のキャリア成分を検出したウォブルキャリア信号をスピンドル制御回路25へ供給する。
符号25は、スピンドル制御回路であり、ウォブル信号生成回路24が出力するウォブルキャリア信号の周波数が一定になるようにスピンドル制御信号を生成して出力する。トラックに形成されているウォブルの長さは一定なので、ウォブルキャリア信号の周期が一定となるように制御すれば、光ディスク23の回転は線速度一定(CLV:Constant Liner Velocity)となる。
符号26は、第1のドライバ回路であり、スピンドル制御回路25が出力するスピンドル制御信号を増幅したスピンドル駆動信号を生成して出力する。
符号27は、スピンドルモータであり、第1のドライバ回路26が出力するスピンドル駆動信号に応じて光ディスク23を回転させる。
符号28は、フォーカス制御回路であり、FE信号に対してゲインと位相の補償を行ったフォーカス制御信号を生成して出力する。フォーカス制御回路28は、システムコントローラ41からの指示に従って、フォーカスサーボのON/OFFの切り替えを行う。また、図示しないフォーカスジャンプ信号生成回路を有して、システムコントローラ41からの指示に従って、目的の記録層にレーザスポットを移動させるフォーカスジャンプを行う。さらに、フォーカス制御回路28は、対物レンズ39を上下に等速動作させるスイープ信号発生手段を有し、システムコントローラ41からの指示に従って対物レンズ39をスイープ動作させてジャストフォーカス位置でフォーカスサーボをONすることでフォーカス引き込みを行うことができる。
符号29は、第2のドライバ回路であり、フォーカス制御回路28が出力するフォーカス制御信号を増幅したフォーカス駆動信号を出力する。
符号30は、トラッキングエラー信号生成回路であり、4分割光検出器1の各出力から公知のプッシュプル法などを用いてトラッキングエラー信号(以下、TE信号と呼ぶ)を生成して出力する。
符号31は、トラッキング制御回路であり、前記TE信号に対してゲインと位相の補償を行ったトラッキング制御信号を生成して出力する。また、トラッキング制御回路31は、システムコントローラ41からの指示に従って、トラッキングサーボのON/OFFの切り替えを行う。さらに、図示しないトラックジャンプ信号生成回路を有して、システムコントローラ41からの指示に従って、目的のトラックにレーザスポットを移動させるトラックジャンプを行う。
符号32は、第3のドライバ回路であり、トラッキング制御回路31が出力するトラッキング制御信号を増幅したトラッキング駆動信号を出力する。
符号33は、スライダ制御回路であり、トラッキング制御回路30が出力するトラッキング制御信号の低域成分を抽出して、ゲインと位相の補償を行ったスライダ制御信号を生成して出力する。
符号34は、第4のドライバ回路であり、スライダ制御回路33が出力するスライダ制御信号を増幅したスライダ駆動信号を出力する。
符号35は、スライダモータであり、第4のドライバ回路34が出力するスライダ駆動信号に応じて回転する。
符号36は、リードスクリュウであり、スライダモータ35と連結されておりスライダモータ35の動きに応じて回転する。
符号37は、光ピックアップであり、4分割光検出器1、レーザダイオードドライバ38、図示しないフォーカスアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、レーザダイオードを内蔵する。また、光ピックアップ37は、リードスクリュウ36と連結されており、リードスクリュウ36の回転に応じて、光ディスク23の内周方向、または外周方向へ移動する。
符号38は、レーザダイオードドライバであり、光ピックアップ37内のレーザダイオードを発光させる駆動信号を出力する。
符号39は、対物レンズであり、光ピックアップ37内のレーザダイオードが発光したレーザ光を光ディスク23の記録面に集光させる。また、対物レンズ39は、光ピックアップ37内のフォーカスアクチュエータにより、レーザ光の略光軸方向へ移動することができる。さらに、対物レンズ39は、光ピックアップ37内のトラッキングアクチュエータにより、光ディスク23の略半径方向へ移動することができる。
符号40は、アドレス検出回路であり、ウォブル信号生成回路24が出力するウォブル信号から光ディスク23のアドレス情報を検出する。
符号41は、システムコントローラであり、フォーカス制御回路28,トラッキング制御回路31の動作を制御するとともに、レーザダイオードドライバ38の発光波形を制御する。また、アドレス検出回路40が出力するアドレス情報から光ディスク23のアドレス情報を取得することができる。さらに、フォーカス外れ検出回路100が出力するフォーカス外れ検出信号FOUTが供給される。
以上の構成における光ディスク装置がフォーカス外れを検出したときの動作について図20のフローチャートを用いて説明する。
ウォブル信号生成回路24が出力するウォブルキャリア信号の周期が一定となるように光ディスク23がCLV回転しており、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、スライダサーボがONで定常動作しているとする。
この状態で、システムコントローラ41がレーザダイオードドライバ38に対して記録発光するよう指示を出して光ディスク23へデータの記録を開始すると共にフォーカス外れ検出信号の監視をスタートする(S200)。
システムコントローラ41は、フォーカス外れ検出回路100が出力するFOUT信号のレベルを監視する(S201)。
ステップS201において、FOUT信号がLowの場合は、ステップS201のFOUT監視を継続する。
一方、何らかの外乱によりフォーカスサーボが外れたとき、実施例1乃至4に説明した動作によりFOUT信号にHighレベルのパルス信号が出力される。システムコントローラ41は、FOUT信号のHighレベルのパルス信号を検出すると、フォーカス外れ検出信号のHighレベルのパルス信号を検出すると、瞬時にレーザダイオードドライバ38に対して、記録発光を停止して発光パワーを下げるよう指示を出す(S202)。本実施例では、再生パワーレベルまで発光パワーを下げるものとする。また、レーザ発光をOFFにしてもよい。
さらに、システムコントローラ41は、フォーカスサーボをOFFにして(S203)、トラッキングサーボもOFFにする(S204)。
その後、システムコントローラ41は、リトライ処理としてフォーカスサーボを引き込みなおす(S205)。なお、ステップS202でレーザ発光をOFFした場合は、フォーカスサーボを引き込みなおす前にレーザ発光をONすることはいうまでもない。
システムコントローラ41はさらに、トラッキングサーボをONにして(S206)所望のアドレス位置にアクセスする(S207)。所望のアドレスとはデータの記録を再開するアドレスである。データ記録の再開アドレスは一般的にはデータ記録を停止した直後のアドレスが設定されるが、光ディスクの内周部または外周部に予め交替領域が用意されている光ディスクの場合は交替領域のアドレスでもよい。
記録を再開するアドレスに到着したら、記録発光を再開(S208)して終了する(S209)。
以上に述べた実施例5の光ディスク装置は、記録中にフォーカス外れを検出したら瞬時にレーザダイオードの発光パワーを再生レベルまで下げるため、他の層へのデータの誤記録を防止できるので信頼性の高い光ディスク装置を提供することができる。
また、フォーカス外れ検出装置100は、実施例1乃至4に述べたように、光ディスクの記録面の微小歪みや光ディスク表面の傷の影響によるフォーカス外れの誤検出を防止できるので、不要な記録停止を防ぐことができる。つまり、フォーカス外れの誤検出による記録時間の増加を防ぐことができるので、光ディスクの記録パフォーマンスを向上させることができる。
また、実施例5はデータの記録時について説明したが、データの再生時は図20のステップS202を省けば、同様に適用できることは言うまでのない。この場合は、フォーカス外れ誤検出による再生時間の増加を防ぐことができるので、光ディスクの再生パフォーマンスを向上させることができる。
なお、図19においては、システムコントローラ41とフォーカス外れ検出装置100内のシステムコントローラ10とは別の構成要素としたが、1つのシステムコントローラに共通化してもよい。
以上より、記録面の微小歪みによるフォーカス外れの誤検出を防止することができる。また、前記フォーカス外れ検出装置を用いることでデータの再生または記録時間の増加を防止した光ディスク装置を提供することができる。
本発明の第1および第2の実施形態を示すブロック図 記録層を2層有する光ディスクの断面模式図 本発明の第1実施形態の動作を説明する波形図 本発明の第1実施形態を示すフローチャート 本発明の第1実施形態の動作を説明する他の波形図 本発明の第1実施形態を示す他のフローチャート 記録層を3層有する光ディスクの断面模式図 記録層を3層有する光ディスクにおいてフォーカスサーボが外れたときの波形図 記録層を3層有する光ディスクにおいてフォーカスサーボが外れたときの他の波形図 本発明の第2実施形態を示すフローチャート 本発明の第3実施形態を示すブロック図 本発明の第3実施形態を示すフローチャート 記録層を2層有する光ディスクにおいてフォーカスサーボが外れたときの波形図 本発明の第4実施形態を示すブロック図 本発明の第4実施形態に係る平坦検出回路を示すブロック図 本発明の第4実施形態に係る平坦検出回路の動作を説明する波形図 本発明の第4実施形態を示すフローチャート 本発明の第4実施形態の動作を説明する波形図 本発明の第5実施形態を示すブロック図 本発明の第5実施形態を示すフローチャート
符号の説明
1…4分割光検出器、2…フォーカスエラー信号生成回路、3…総和信号生成回路、4,6,8,16,18…基準電圧、5,7,9,17,19…比較回路、10…システムコントローラ、11…フォーカス外れ検出信号、12,13,15…タイマー回路、14…平坦検出回路、20,21…否定回路、22…論理積回路、23…光ディスク、24…ウォブル信号生成回路、25…スピンドル制御回路、26,29,32,34…ドライバ回路、27…スピンドルモータ、28…フォーカス制御回路、30…トラッキングエラー信号生成回路、31…トラッキング制御回路、33…スライダ制御回路、35…スライダモータ、36…リードスクリュウ、37…光ピックアップ、38…レーザダイオードドライバ、39…対物レンズ、40…アドレス検出回路、41…システムコントローラ、100…フォーカス外れ検出装置、200,201,206…記録層、202,207…スペース層、203,204…透明基板、205…記録面歪み

Claims (13)

  1. 複数の記録層を有するディスクに集光されるレーザ光のフォーカス外れを検出するフォーカス外れ検出装置であって、
    フォーカスエラー信号が第1のレベルを超え、その後、所定期間内に光ディスクからの反射光量が所定レベルを下回り、その後、フォーカスエラー信号が第1のレベルとは逆極性の第2のレベルを超えたときに、フォーカス外れ検出信号を出力する、
    フォーカス外れ検出装置。
  2. 複数の記録層を有するディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、
    フォーカスエラー信号が第1のレベルを超え、その後、所定期間内に光ディスクからの反射光量が所定レベルを下回り、その後、フォーカスエラー信号が第1のレベルとは逆極性の第2のレベルを超えたときに、記録を中断する制御部を有する、
    光ディスク装置。
  3. 複数の記録層を有する光ディスクにおけるフォーカス外れ検出装置において、
    光ディスクからの反射光に応じて電気信号を出力する光検出手段と、
    前記光検出手段の出力からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    前記光検出手段の出力から光ディスクからの反射光量の総和を示す反射光量総和信号を生成する反射光量総和信号生成手段と、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを検出する第1の比較手段と、
    フォーカスエラー信号が前記第1の所定値とは逆極性の第2の所定値を超えたことを検出する第2の比較手段と、
    反射光量総和信号と第3の所定値とを比較する第3の比較手段とを備え、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを示す信号を前記第1の比較手段が出力してから所定時間以内に、
    前記第3の比較手段が第3の所定値よりも反射光量総和信号が小さいことを示す信号を出力した後、
    フォーカスエラー信号が第2の所定値を超えたことを示す信号を前記第2の比較手段が出力したとき、
    または、
    フォーカスエラー信号が第2の所定値を超えたことを示す信号を前記第2の比較手段が出力してから所定時間以内に、
    前記第3の比較手段が第3の所定値よりも反射光量総和信号が小さいことを示す信号を出力した後、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを示す信号を前記第1の比較手段が出力したときに、
    フォーカス外れ検出信号を出力することを特徴とするフォーカス外れ検出装置。
  4. 複数の記録層を有する光ディスクにおけるフォーカス外れ検出装置において、
    光ディスクからの反射光に応じて電気信号を出力する光検出手段と、
    前記光検出手段の出力からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    前記光検出手段の出力から光ディスクからの反射光量の総和を示す反射光量総和信号を生成する反射光量総和信号生成手段と、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを検出する第1の比較手段と、
    フォーカスエラー信号が前記第1の所定値とは逆極性の第2の所定値を超えたことを検出する第2の比較手段と、
    反射光量総和信号と第3の所定値とを比較する第3の比較手段と、
    前記第1または第2の比較回路のどちらが先にフォーカスエラー信号が所定値を超えた信号を出力したかを記憶する記憶手段とを備え、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを示す信号を前記第1の比較手段が出力してから、またはフォーカスエラー信号が第2の所定値を超えたことを示す信号を前記第2の比較手段が出力してから所定時間以内に、
    前記第3の比較手段が第3の所定値よりも反射光量総和信号が小さいことを示す信号を出力した後、
    前記記憶手段が記憶している第1または第2の比較回路とは別の第1または第2の比較回路はフォーカスエラー信号が所定値を超えたことを出力したときに、
    フォーカス外れ検出信号を出力することを特徴とするフォーカス外れ検出装置。
  5. 複数の記録層を有する光ディスクにおけるフォーカス外れ検出装置において、
    光ディスクからの反射光に応じて電気信号を出力する光検出手段と、
    前記光検出手段の出力からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    前記光検出手段の出力から光ディスクからの反射光量の総和を示す反射光量総和信号を生成する反射光量総和信号生成手段と、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを検出する第1の比較手段と、
    フォーカスエラー信号が前記第1の所定値とは逆極性の第2の所定値を超えたことを検出する第2の比較手段と、
    前記反射光量総和信号と第3の所定値とを比較する第3の比較手段と、
    前記第1または第2の比較回路のどちらが先にフォーカスエラー信号が所定値を超えた信号を出力したかを記憶する記憶手段と、
    前記第1または第2の比較回路のどちらか先にフォーカスエラー信号が所定値を超えたときに当該比較回路はフォーカスエラー信号が所定値を超えたことを出力している期間を測定する第1の時間測定手段と、
    前記第3の比較回路は前記反射光量総和信号が第3の所定値より小さいことを出力している期間を測定する第2の時間測定手段とを備え、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを示す信号を前記第1の比較手段が出力してから、またはフォーカスエラー信号が第2の所定値を超えたことを示す信号を前記第2の比較手段が出力してから所定時間以内に、
    前記第3の比較手段が第3の所定値よりも反射光量総和信号が小さいことを示す信号を出力した後、
    前記記憶手段が記憶している第1または第2の比較回路とは別の第1または第2の比較回路はフォーカスエラー信号が所定値を超えたことを出力したときに、
    前記第1の時間測定手段の計測期間と前記第2の時間測定手段の測定期間との比が所定の範囲内である場合に、
    フォーカス外れ検出信号を出力することを特徴とするフォーカス外れ検出装置。
  6. 複数の記録層を有する光ディスクにおけるフォーカス外れ検出装置において、
    光ディスクからの反射光に応じて電気信号を出力する光検出手段と、
    前記光検出手段の出力からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    前記光検出手段の出力から光ディスクからの反射光量の総和を示す反射光量総和信号を生成する反射光量総和信号生成手段と、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを検出する第1の比較手段と、
    フォーカスエラー信号が前記第1の所定値とは逆極性の第2の所定値を超えたことを検出する第2の比較手段と、
    前記反射光量総和信号と第3の所定値とを比較する第3の比較手段と、
    前記第1または第2の比較回路のどちらが先にフォーカスエラー信号が所定値を超えた信号を出力したかを記憶する記憶手段と、
    前記第1または第2の比較回路のどちらか先にフォーカスエラー信号が所定値を超えたときに当該比較回路はフォーカスエラー信号が所定値を超えたことを出力している期間を測定する第1の時間測定手段と、
    前記第3の比較回路は前記反射光量総和信号が第3の所定値より小さいことを出力している期間を測定する第2の時間測定手段と、
    フォーカスエラー信号の平坦部を検出する平坦検出手段と、
    前記平坦検出手段がフォーカスエラー信号の平坦部を検出した期間を測定する第3の時間測定手段とを備え、
    フォーカスエラー信号が第1の所定値を超えたことを示す信号を前記第1の比較手段が出力してから、またはフォーカスエラー信号が第2の所定値を超えたことを示す信号を前記第2の比較手段が出力してから所定時間以内に、
    前記第3の比較手段が第3の所定値よりも反射光量総和信号が小さいことを示す信号を出力した後、
    前記記憶手段が記憶している第1または第2の比較回路とは別の第1または第2の比較回路はフォーカスエラー信号が所定値を超えたことを出力したときに、
    前記第1の時間測定手段が測定した期間と前記第2の時間測定手段が測定した期間との比が所定の範囲内であり、
    さらに前記第1の時間測定手段が測定した期間と前記第3の時間測定手段が測定した期間との比が所定の範囲内にある場合に、
    フォーカス外れ検出信号を出力することを特徴とするフォーカス外れ検出装置。
  7. 請求項6に記載のフォーカス外れ検出装置において、
    前記平坦検出手段は、
    フォーカスエラー信号と第4の所定値とを比較する第4の比較手段と、
    フォーカスエラー信号と前記第4の所定値とは逆極性の第5の所定値とを比較する第5の比較回路を備え、
    フォーカスエラー信号レベルが前記第4の所定値と前記第5の所定値の間にあるときに平坦部として検出信号を出力することを特徴とするフォーカス外れ検出装置。
  8. 請求項1または3乃至7のいずれかに記載のフォーカス外れ検出装置のいずれかを備える光ディスク装置において、光ディスクへデータの記録中または再生中にフォーカス外れ検出装置がフォーカス外れ検出信号を出力したときに、
    フォーカスサーボを再引き込みし、
    データの記録または再生を再開することを特徴とする光ディスク装置。
  9. 請求項項1または3乃至7のいずれかに記載のフォーカス外れ検出装置のいずれかを備える光ディスク装置において、光ディスクへデータの記録中にフォーカス外れ検出装置がフォーカス外れ検出信号を出力したときに、
    レーザの発光パワーを記録パワーよりも低いレベルに切り替えて、
    フォーカスサーボおよびトラッキングサーボをオフにし、
    フォーカスサーボを再引き込みし、
    データの記録を再開する位置に光ピックアップをアクセスし、
    データの記録を再開することを特徴とする光ディスク装置。
  10. 請求項項1または3乃至7のいずれかに記載のフォーカス外れ検出装置のいずれかを備える光ディスク装置において、光ディスクからデータの再生中にフォーカス外れ検出装置がフォーカス外れ検出信号を出力したときに、
    フォーカスサーボおよびトラッキングサーボをオフにし、
    フォーカスサーボを再引き込みし、
    データの再生を再開する位置に光ピックアップをアクセスし、
    データの再生を再開することを特徴とする光ディスク装置。
  11. 複数の記録層を有するディスクに集光されるレーザ光のフォーカス外れを検出するフォーカス外れ検出装置であって、
    フォーカスエラー信号が第1のレベルを超え、その後、所定期間フォーカスエラー信号が平坦となり、その後、フォーカスエラー信号が第1のレベルとは逆極性の第2のレベルを超えたときに、フォーカス外れ検出信号を出力する、
    フォーカス外れ検出装置。
  12. 複数の記録層を有するディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、
    フォーカスエラー信号が第1のレベルを超え、その後、所定期間フォーカスエラー信号が平坦となり、その後、フォーカスエラー信号が第1のレベルとは逆極性の第2のレベルを超えたときに、記録を中断する制御部を有する、
    光ディスク装置。
  13. 複数の記録層を有するディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、
    フォーカスエラー信号が第1のレベルを超え、その後、所定期間内に光ディスクからの反射光量が所定レベルを下回り、その後、フォーカスエラー信号が第1のレベルとは逆極性の第2のレベルを超えたときには、フォーカス外れ動作を行い、
    フォーカスエラー信号が第1のレベルを超えない、または、その後、所定期間内に光ディスクからの反射光量が所定レベルを下回らない、または、その後、フォーカスエラー信号が第1のレベルとは逆極性の第2のレベルを超えないときには、フォーカス外れ動作を行わない、
    光ディスク装置。

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