JP2007316520A - バヨネット機構およびプロジェクション型映写装置 - Google Patents

バヨネット機構およびプロジェクション型映写装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第1および第2の部材を連結するバヨネット機構における突起部材と挿入孔との位置関係に拘わらず、第1および第2の部材を確実に維持すること。
【解決手段】フォーカスリング302に設けられた突起部材304を折曲用鏡筒208に設けられた挿入孔307に差し込んだ状態で、フォーカスリング302および折曲用鏡筒208を相対的に捩ることによってフォーカスリング302および折曲用鏡筒208を連結するバヨネット機構において、挿入孔307へ差し込まれた状態の突起部材304に係合する鍵ツメ部材308を設けた。
【選択図】図4

Description

この発明は、バヨネット機構およびプロジェクション型映写装置に関する。
従来より、対向配置される2つの部材を連結する機構として、バヨネット機構が利用されている。バヨネット機構は、一方の部材に設けられて同一円周上で当該円の径方向へ向けて開口する溝に、他方の部材に設けられたツメなどの突起部材を挿入し、突起部材と溝との係合によって2つの部材を連結する機構である。
バヨネット機構における溝の一部には、溝に対してツメを挿入するための挿入孔が設けられており、突起部材と溝との係合は挿入孔を介しておこなわれる。バヨネット機構における挿入孔は突起部材を溝部に挿入するために不可欠であるが、一方では挿入孔が設けられているために、突起部材が挿入孔に位置づけられた場合には連結が外れてしまう原因となる。
このため、従来、突起部材が挿入された状態の溝にビスを取り付け、ビスによって突起部材の移動を規制し突起部材が挿入孔に位置づけられないようにすることで、連結が外れてしまうことを防止するようにした技術がある(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、従来、連結される部品のスラスト方向への移動を規制する押さえ環や押さえ板などを設けることで、突起部材が挿入孔に位置づけられた場合にも連結が外れてしまうことを防止するようにした技術がある。
特開2002−62464号公報
しかしながら、バヨネット機構を用いて二つの部材を連結する場合に上述した従来の技術を適用すると、ビス,押さえ環,あるいは押さえ板などのように、連結が外れてしまうことを防止するための部品が必要になるため、部品点数が増加するという問題がある。また、部品点数が増加したために、当該部品を取り付ける作業負担が生じるという問題がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、第1および第2の部材を連結するバヨネット機構における突起部材と挿入孔との位置関係に拘わらず、第1および第2の部材の連結を確実に維持することができるバヨネット機構およびプロジェクション型映写装置を提供することを目的とする。
この発明にかかるバヨネット機構は、第1の部材に設けられた突起部材を第2の部材に設けられた挿入孔に差し込んだ状態で、前記第1および第2の部材を相対的に捩ることによって前記第1および第2の部材を連結するバヨネット機構において、前記突起部材が前記挿入孔へ差し込まれた状態で係合する係合部材を備えることを特徴とする。
この発明によれば、突起部材を挿入孔へ差し込んだ状態で係合部材が係合するため、以降、突起部材が挿入孔に位置づけられている場合にも第1および第2の部材の連結を維持することができ、第1および第2の部材を相対的に捩ることによる突起部材と挿入孔との位置関係に拘わらず第1および第2の部材の連結を確実に維持することができる。
また、この発明にかかるバヨネット機構における前記係合部材は、前記突起部材を前記挿入孔に差し込む方向において、前記第1および第2の部材が離反する方向への移動を規制するように係合することを特徴とする。
この発明によれば、第1および第2の部材を相対的に捩る動作を妨げることなく、第1および第2の部材を相対的に捩ることによる突起部材と挿入孔との位置関係に拘わらず第1および第2の部材の連結を確実に維持することができる。
また、この発明にかかる前記係合部材は、前記突起部材を前記挿入孔へ差し込む際に弾性変形し、前記突起部材が前記挿入孔へ差し込まれた際に元の形状に復帰する弾性材料によって形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、従来のバヨネット機構と同様に突起部材を挿入孔へ差し込む作業をおこなうだけで係合部材を係合させることができるので、利用者の負担を増加させることなく、第1および第2の部材を相対的に捩ることによる突起部材と挿入孔との位置関係に拘わらず第1および第2の部材の連結を確実に維持することができる。
また、この発明にかかるプロジェクション型映写装置は、画像表示素子に表示された画像を投影用レンズによって拡大してスクリーンに投影するプロジェクション型映写装置において、前記投射用レンズに対して相対的に回転する回転体を備え、当該回転体の回転によって前記画像表示素子から前記スクリーンまでの光軸方向に前記投射用レンズを移動させるネジ機構と、前記光軸回りにおける前記投射用レンズの回転を規制する規制部材と、前記回転体と前記投射用レンズを支持する支持部材との間に設けられて、前記回転体と前記支持部材とを連結する上述したバヨネット機構と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、光軸回りに投射用レンズを回転させることなく、投射用レンズを光軸方向に移動させることができるので、組み立てに際して、ウエルドラインなどの影がスクリーン上の目立つ位置に投射されない位置に投射用レンズを位置づけることで、投射用レンズに起因する画質低下を抑制することができる。
本発明にかかるバヨネット機構およびプロジェクション型映写装置によれば、第1および第2の部材を連結するバヨネット機構における突起部材と挿入孔との位置関係に拘わらず、第1および第2の部材の連結を確実に維持することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるバヨネット機構およびプロジェクション型映写装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態は、この発明にかかるバヨネット機構およびプロジェクション型映写装置を実現するリアプロジェクション型テレビ(以下、「リアプロテレビ」という)への適用例を示す。
図1は、実施の形態のリアプロテレビを示す斜視図である。図1に示したように、リアプロテレビ100は、リアプロテレビ100の外郭をなすハウジング101を備えている。ハウジング101は、上側に配置される上部キャビネット102と、下側に配置される下部キャビネット103とによって構成されている。なお、ハウジング101は、上部キャビネット102と下部キャビネット103とに区分せずに、一体に構成することも可能である。
ハウジング101には、スクリーン104、高音スピーカ105、および低音スピーカ106が設けられている。スクリーン104、高音スピーカ105、および低音スピーカ106は、ハウジング101において同一方向に配向するように設けられている。以降、ハウジング101においてスクリーン104、高音スピーカ105、および低音スピーカ106が設けられている側をリアプロテレビ100の前面側とし、ハウジング101においてリアプロテレビ100の前面側とは反対側をリアプロテレビ100の背面側とする。また、図示を省略するが、ハウジング101には、テレビ局から送信されたテレビジョン信号を受信するアンテナが設けられている。
図2は、実施の形態のリアプロテレビ100を示す縦断側面図である。図2に示したように、ハウジング内には、テレビジョン制御部201が設けられている。図示を省略するが、上述したアンテナは、テレビジョン制御部201に接続されている。テレビジョン制御部201は、アンテナによって受信されたテレビジョン信号の中から、画像情報に関する信号および音声情報に関する信号を検出し、検出された信号に基づいてリアプロテレビ100が備える各部の動作を制御する。
また、テレビジョン制御部201は、利用者によって図示を省略するリモートコントローラが操作された場合に、操作内容に応じてリアプロテレビ100が備える各部の動作を制御してもよい。リモートコントローラは、たとえば、利用者の操作を受け付ける操作キーや、操作内容などを表示する表示部、および操作内容をテレビジョン制御部201に伝達するための通信手段などを備えている。操作キーや表示部は、ハウジング101と別体に設けられたものに限らず、ハウジング101に設けられていてもよい。
ハウジング101内において、テレビジョン制御部201の前面側には、画像表示素子202が設けられている。画像表示素子202は、テレビジョン制御部201が出力する画像信号を受け入れて、テレビジョン信号の中から検出された画像情報に関する信号に基づく画像を表示する。画像表示素子202は、たとえば、液晶パネルを用いて構成することが可能である。
ハウジング101内において、画像表示素子202の前面側には、投射レンズシステム203が設けられている。投射レンズシステム203は、画像表示素子202が表示する画像を拡大する。投射レンズシステム203は、後群レンズ204と、中間ミラー205と、前群レンズ206と、を含んでいる。
投射レンズシステム203における後群レンズ204は、画像表示素子202によって表示された画像の光線を集束させ、中間ミラー205側へ通過させる。後群レンズ204は、たとえば、1枚の凸レンズによって構成することが可能である。また、後群レンズ204は、たとえば、1枚または複数の凸レンズと、1枚または複数の凹レンズと、を組み合わせて構成することも可能である。後群レンズ204は、ハウジング101内において、画像表示素子202の前面側に配置されており、後群レンズ用鏡筒207によって支持されている。
後群レンズ用鏡筒207は、たとえば、アルミダイキャストや、エンジニアリングプラスチックなどを用いて形成することができる。エンジニアリングプラスチックとして、具体的には、たとえば、ポリカーボネート、PPSなどが挙げられる。後群レンズ用鏡筒207は、下部キャビネット103に対して、ねじ固定などの固定方法によって固定されている。
投射レンズシステム203における中間ミラー205は、ハウジング101内において、後群レンズ204の前面側に配置され、後群レンズ204を通過した光線を前群レンズ206側へ反射させる。中間ミラー205は、折曲用鏡筒208によって保持されている。折曲用鏡筒208は、後群レンズ用鏡筒207に対して、ネジを用いて固定されている(図3を参照)。
投射レンズシステム203における前群レンズ206は、中間ミラー205によって反射された光線を拡散させ、スクリーン104側へ通過させる。この実施の形態では、前群レンズ206によって投影用レンズが実現されている。前群レンズ206は、たとえば、1枚の凹レンズによって構成することが可能である。
また、前群レンズ206は、たとえば、1枚または複数の凹レンズと、1枚または複数の凸レンズと、を組み合わせて構成することも可能である。さらに、前群レンズ206は、たとえば、複数種類の凸レンズを組み合わせて構成することも可能である。
前群レンズ206は、ハウジング101内において、中間ミラー205によって反射された光線の光軸上に配置される。より具体的には、前群レンズ206は、中間ミラー205によって反射された光線の光軸と前群レンズ206における光軸とが一致する位置に配置される。前群レンズ206は、前群レンズ用鏡筒209によって支持されている。
前群レンズ用鏡筒209は、アルミダイキャストや、上述したエンジニアリングプラスチックなどを用いて形成することができる。前群レンズ用鏡筒209は、上述した折曲用鏡筒208に対して接離可能な状態で、折曲用鏡筒208に連結されている。
投射レンズシステム203においては、上述した構成に代えて、中間ミラー205を設けずに、前群レンズ206の光軸と後群レンズ204の光軸とが同一の光軸となるように構成することも可能である。この場合、たとえば、後群レンズ204や前群レンズ206のピントを合わせるために、光軸方向に移動可能な1個または複数のレンズを含むように構成してもよい。
ハウジング101内において、投射レンズシステム203からスクリーン104までの光路上には、画像投射用ミラー210が設けられている。画像投射用ミラー210は、前群レンズ206を通過した光線をスクリーン104へ向けて反射する。画像投射用ミラー210は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
なお、画像投射用ミラーを設けずに、前群レンズ206を通過した光線をスクリーン104の背面側からスクリーン104に対して直接投射するように構成してもよい。具体的には、たとえば、上述した投射レンズシステム203において中間ミラー205を設けずに前群レンズ206の光軸と後群レンズ204の光軸とが同一の光軸となるように構成した場合には、前群レンズ206を通過した光線をスクリーン104へ直接照射する構成を容易に実現できる。
図3は投射レンズシステム203を示す分解斜視図であり、図4は投射レンズシステム203の一部を示す分解斜視図である。図3および図4は、それぞれ異なる方向から見た状態をあらわしている。上述したように、中間ミラー205を支持する折曲用鏡筒208は、後群レンズ用鏡筒207に対してネジ301を用いて固定されている。折曲用鏡筒208には、第1の部材および回転体としてのフォーカスリング302を介して、上述した前群レンズ用鏡筒209が連結される。
フォーカスリング302は、中間ミラー205から画像投射用ミラー210までの光路における光軸を軸心方向とする円筒形状を有している。フォーカスリング302の内周面には、前群レンズ用鏡筒209の外周面に設けられたネジ山303に螺合するネジ山が設けられている(図11を参照)。フォーカスリング302および前群レンズ用鏡筒209は、互いのネジ山を螺合させることによって連結される。また、フォーカスリング302の内周面であって折曲用鏡筒208側の端部には、フォーカスリング302の内周側に向かって突出する突起部材304が設けられている。
折曲用鏡筒208において、フォーカスリング302に対向する位置には、第2の部材としてのバヨネット環305が設けられている。バヨネット環305は、中間ミラー205から画像投射用ミラー210までの光路における光軸を軸心方向とする環状部材である。バヨネット環305は、たとえば、プラスチックなどの樹脂材料を用いて形成されている。これにより、バヨネット環305は、外力が加えられることによって成型時の形状から変形した場合にも、自身の弾性力によって成型時の形状に復帰可能とされている。
バヨネット環305には、同一円周上においてバヨネット環305の径が拡開する方向に向かって開口する溝部306が設けられている。上述したフォーカスリング302は、突起部材304を溝部306に係合させることによって、折曲用鏡筒208に連結される。また、フォーカスリング302が折曲用鏡筒208に連結されることによって、フォーカスリング302に連結された前群レンズ用鏡筒209が、フォーカスリング302を介して折曲用鏡筒208に連結される。
バヨネット環305には、突起部材304と溝部306との係合を可能とするための挿入孔307が設けられている。挿入孔307は、溝部306と同一円周上となる位置に設けられており、その大きさは突起部材304と同等あるいは突起部材304より若干大きくなるように設計されている。
フォーカスリング302と折曲用鏡筒208とを連結する際には、まず、挿入孔307と突起部材304とを正対させた状態でフォーカスリング302と折曲用鏡筒208とを相対的に近づけることで、挿入孔307の中に突起部材304を挿入する。これにより、突起部材304が溝部306と同心円上に位置づけられる。
つづいて、光軸周りに、フォーカスリング302と折曲用鏡筒208とを相対的に回転させる。これにより、突起部材304と溝部306とが係合し、フォーカスリング302と折曲用鏡筒208とが連結される。この実施の形態では、バヨネット環305およびフォーカスリング302によってバヨネット機構が実現されている。
また、バヨネット環305には、挿入孔307において、前群レンズ用鏡筒209側に突出する鍵ツメ部材308が設けられている。溝部306と鍵ツメ部材308とは、同一円周上において互い違いに配列されている。鍵ツメ部材308は、前群レンズ用鏡筒209側に突出する突出部と、突出部における前群レンズ用鏡筒209側の端部からバヨネット環305の径が拡開する方向に向かって屈曲する屈曲部と、を備えている(詳細は図6を参照)。
図5はフォーカスリング302と折曲用鏡筒208との連結構造を示す平面図、図6は図5におけるK−K断面図である。つぎに、図5および図6を用いて、フォーカスリング302と折曲用鏡筒208とが連結された状態で、フォーカスリング302における突起部材304と折曲用鏡筒208におけるバヨネット環305との関係について説明する。
フォーカスリング302および折曲用鏡筒208が、連結に際して相対的に近づけられる方向は、図5中紙面表裏方向であり、図6中紙面上下方向である。なお、上述した突出部は図6中符号601であらわし、屈曲部は図6中符号602であらわされている。
図5および図6に示したように、鍵ツメ部材308における突出部601は、挿入孔307の中に突起部材304を挿入する際の、突起部材304の移動軌跡に干渉しない位置に設けられている。鍵ツメ部材308における屈曲部602は、上述した突起部材304の移動軌跡に干渉する位置に設けられている。図6に示したように、屈曲部602の先端部分であって、前群レンズ用鏡筒209側となる位置は、光軸の軸心方向に傾斜するテーパー面となっている。
なお、図5中符号501は、バヨネット環305の内周面であって、前群レンズ用鏡筒209側となる端部に設けられた凹部をあらわしている。また、図5中符号502は、前群レンズ用鏡筒209の外周面に設けられた凸部である。凹部501および凸部502は、凹部501内への凸部502の挿入および凹部501内における凸部502のスライドが可能な大きさとなるように設計されている。
図7〜10は、挿入孔307の中に突起部材304を挿入する際の、突起部材304と鍵ツメ部材308との関係を示す説明図(その1)〜(その4)である。挿入孔307の中に突起部材304を挿入する際には、図7に示したように、挿入孔307と突起部材304とを正対させた状態とする。図7に示した状態から、フォーカスリング302と折曲用鏡筒208とを相対的に近づけると、図8に示したように、屈曲部602におけるテーパー面と突起部材304とが当接する。
図8に示した状態からさらに、フォーカスリング302と折曲用鏡筒208とを相対的に近づけると、テーパー面が突起部材304に押されて、図9に示したように、屈曲部602がバヨネット環305の内周側に変位するように、突出部601が弾性変形する。突起部材304によって突出部601を弾性変形させて、上述した突起部材304の移動軌跡から屈曲部602を退避させることで、突起部材304を挿入孔307の中に挿入することができる。
上述したように、バヨネット環305は樹脂材料などによって形成されているため、溝部306と同心円上に位置づけられる位置まで突起部材304が挿入孔307の中に挿入されると、図10に示したように、突出部601は自身の弾性力によって成型時の形状に復帰する。これによって、突起部材304と鍵ツメ部材308とが係合し、挿入孔307と突起部材304とが正対する位置においても、フォーカスリング302と折曲用鏡筒208とが連結された状態となる。この実施の形態では、突起部材304と鍵ツメ部材308とによって係合部材が実現されている。
リアプロテレビ100においては、スクリーン104に投影する画像の焦点位置を合わせるために、中間ミラー205から画像投射用ミラー210までの光路上における前群レンズ206の位置を調整する必要がある。前群レンズ206の位置は、光軸に沿って前群レンズ206を中間ミラー205側あるいは画像投射用ミラー210側に変位させることによって調整することができる。
前群レンズ用鏡筒209によって支持される前群レンズ206を、金型への溶融樹脂の射出成形によって成型する場合、金型内で溶融樹脂の流れが合流して融着した部分に細い線(以下、「ウエルドライン」という)が発生する場合がある。ウエルドラインが発生している前群レンズ206を用いた場合、前群レンズ206を通過する際に画像光にウエルドラインの影が入り、スクリーン104に投射される画像にウエルドラインの影が重ねて投射され、スクリーンに投射される画像の品質を低下させることが懸念される。
ウエルドラインの発生に起因する画像の品質低下については、近年の高画質化の要望にともなって、今後重要視されることが想定される。しかしながら、一般的に、前群レンズ206を射出成形によって成型する場合、ウエルドラインの発生を完全に排除するためには、前群レンズ206の製造における歩留まりを低下させ、前群レンズ206のコスト増加が懸念される。なお、ウエルドラインが発生している前群レンズ206であっても、光路上におけるウエルドラインの位置によってはスクリーン104に投射される画像の品質に大きな影響を及ぼすことはないことが分かっている。
このようなことから、実施の形態のリアプロテレビ100においては、以下に示す構成によって、ウエルドラインが発生している前群レンズ206を使用した場合にも、スクリーン104に投射される画像の品質低下を防止できるようにした。
図11は、バヨネット環305と前群レンズ用鏡筒209との関係を示す説明図である。上述した図5および図6で説明したように、バヨネット環305の内周面には、凹部501が設けられている。この凹部501には、折曲用鏡筒208に対して連結された状態にあるフォーカスリング302に、前群レンズ用鏡筒209が挿入された場合に、前群レンズ用鏡筒209の外周面に設けられた凸部502が挿入される。これにより、前群レンズ用鏡筒209の折曲用鏡筒208に対する回転が規制される。この実施の形態では、凹部501および凸部502によって規制部材が実現されている。
図11中符号1101は、フォーカスリング302の内周面に設けられたネジ山である。上述したように、フォーカスリング302および前群レンズ用鏡筒209は、互いのネジ山303,1101を螺合させることによって連結されている。この実施の形態では、ネジ山303,1101によってネジ機構が実現されている。このネジ機構によって、フォーカスリング302と前群レンズ用鏡筒209とが光軸回りに相対的に回転することによって、光軸方向におけるフォーカスリング302と前群レンズ用鏡筒209との位置関係が変化する。
図12は、投射レンズシステム203を示す斜視図である。実施の形態のリアプロテレビ100における投射レンズシステム203によれば、上述した図11に示したような構成によって、前群レンズ用鏡筒209が連結されたフォーカスリング302を折曲用鏡筒208に連結した状態で、図12中矢印1201に示したように、フォーカスリング302を折曲用鏡筒208に対して相対的に回転させると、図12中矢印1202に示したように、折曲用鏡筒208に対して前群レンズ用鏡筒209が接離する方向にのみ変位させることができる。
なお、実施の形態においては、スクリーン104に投射される画像の品質に大きな影響を及ぼさない位置にウエルドラインが位置づけられるように前群レンズ206の位置を調整した状態で、前群レンズ用鏡筒209の外周面に設けられた凸部502が、バヨネット環305の内周面に設けられた凹部501に挿入されている。
これによって、実施の形態のリアプロテレビ100によれば、ウエルドラインが発生している前群レンズ206を使用した場合にも光路上におけるウエルドラインの位置を変えることなく、前群レンズ206の位置を光軸に沿って変位させることができ、スクリーン104に投射される画像の品質低下を防止することができる。
上述したように、実施の形態のリアプロテレビ100によれば、突起部材304を挿入孔307へ差し込んだ状態で突起部材304と鍵ツメ部材308とが係合するため、以降、突起部材304が挿入孔307に位置づけられている場合にもフォーカスリング302および折曲用鏡筒208の連結を維持することができ、フォーカスリング302および折曲用鏡筒208を相対的に捩ることによる双方の位置関係に拘わらずフォーカスリング302および折曲用鏡筒208の連結を確実に維持することができる。
また、実施の形態のリアプロテレビ100によれば、突起部材304と鍵ツメ部材308とが、フォーカスリング302と折曲用鏡筒208とが離反する方向への移動を規制するように係合するので、フォーカスリング302の回転に支障をきたすことなく、また、バヨネット環305に対する突起部材304の位置関係に拘わらずフォーカスリング302と折曲用鏡筒208との連結を確実に維持することができる。
また、実施の形態のリアプロテレビ100によれば、従来のバヨネット機構と同様に突起部材304を挿入孔307へ差し込む作業をおこなうだけで突起部材304と鍵ツメ部材308とを係合させることができるので、利用者の負担を増加させることなく、バヨネット環305に対する突起部材304の位置関係に拘わらずフォーカスリング302と折曲用鏡筒208との連結を確実に維持することができる。
また、実施の形態のリアプロテレビ100によれば、前群レンズ206を光軸回りに回転させることなく、前群レンズ206を光軸方向に移動させることができるので、組み立てに際して、ウエルドラインなどの影がスクリーン上の目立つ位置に投射されない位置に前群レンズ206を位置づけることで、前群レンズ206に起因する画質低下を抑制することができる。
以上のように、この発明にかかるバヨネット機構によれば、連結した後に突起部材と挿入孔との位置関係に変化が生じるような2つの部材の連結に適しており、特に、組み立て後にズーム調整を要するリアプロジェクション型映写装置などに適している。
実施の形態のリアプロテレビを示す斜視図である。 実施の形態のリアプロテレビを示す縦断側面図である。 投射レンズシステムを示す分解斜視図である。 投射レンズシステムの一部を示す分解斜視図である。 フォーカスリングと折曲用鏡筒との連結構造を示す平面図である。 図5におけるK−K断面図である。 挿入孔の中に突起部材を挿入する際の、突起部材と鍵ツメ部材との関係を示す説明図(その1)である。 挿入孔の中に突起部材を挿入する際の、突起部材と鍵ツメ部材との関係を示す説明図(その2)である。 挿入孔の中に突起部材を挿入する際の、突起部材と鍵ツメ部材との関係を示す説明図(その3)である。 挿入孔の中に突起部材を挿入する際の、突起部材と鍵ツメ部材との関係を示す説明図(その4)である。 バヨネット環と前群レンズ用鏡筒との関係を示す説明図である。 投射レンズシステムを示す斜視図である。
符号の説明
100 リアプロジェクション型テレビ
202 画像表示素子
206 前群レンズ
302 フォーカスリング
304 突起部材
305 バヨネット環
307 挿入孔
308 鍵ツメ部材

Claims (4)

  1. 第1の部材に設けられた突起部材を第2の部材に設けられた挿入孔に差し込んだ状態で、前記第1および第2の部材を相対的に捩ることによって前記第1および第2の部材を連結するバヨネット機構において、
    前記突起部材が前記挿入孔へ差し込まれた状態で係合する係合部材を備えることを特徴とするバヨネット機構。
  2. 前記係合部材は、前記突起部材を前記挿入孔に差し込む方向において、前記第1および第2の部材が離反する方向への移動を規制するように係合することを特徴とする請求項1に記載のバヨネット機構。
  3. 前記係合部材は、前記突起部材を前記挿入孔へ差し込む際に弾性変形し、前記突起部材が前記挿入孔へ差し込まれた際に元の形状に復帰する弾性材料によって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバヨネット機構。
  4. 画像表示素子に表示された画像を投影用レンズによって拡大してスクリーンに投影するプロジェクション型映写装置において、
    前記投射用レンズに対して相対的に回転する回転体を備え、当該回転体の回転によって前記画像表示素子から前記スクリーンまでの光軸方向に前記投射用レンズを移動させるネジ機構と、
    前記光軸回りにおける前記投射用レンズの回転を規制する規制部材と、
    前記回転体と前記投射用レンズを支持する支持部材との間に設けられて、前記回転体と前記支持部材とを連結する請求項1〜3のいずれか一つに記載のバヨネット機構と、
    を備えることを特徴とするプロジェクション型映写装置。


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