JP2007315633A - 車両加湿用組成物、車両用加湿装置、および車両における加湿方法 - Google Patents

車両加湿用組成物、車両用加湿装置、および車両における加湿方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両において、加湿効果を持続させることが可能であり、しかも窓ガラスに曇りが発生するのを抑える。
【解決手段】ヒアルロン酸を水に溶解してヒアルロン酸水溶液60を調製し、調製されたヒアルロン酸水溶液60をタンク20に貯留し、貯留されたヒアルロン酸水溶液60を噴霧手段30によって霧化する。次いで、霧化されたヒアルロン酸水溶液60の加湿媒体を車室内の天井40側から噴霧手段30の噴き出し口34を通して車室内の乗員に向け断続的に噴霧する。ヒアルロン酸は水溶液全体に対し0.01%〜1%含まれ、ヒアルロン酸の平均分子量は1千〜150万であるのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内を加湿するための車両加湿用組成物、車両用加湿装置、および加湿方法に関する。
車両に設置された加湿装置として、特許文献1に記載のものが知られている。このものは、ヒータケース、タンク、およびこれらを連結するチューブを備えている。タンク内には水が貯留され、この水はポンプによってチューブからヒータケース側に圧送され、ヒータケース内に導入された水はPTCヒータによって加熱されて蒸気とされ、さらに蒸気はファンによってノズルの放出口から放出されるようになっている。
特開平5−96941号公報
上記の場合、加湿によって車室内の乾燥防止を期待するものであるが、加湿媒体として水のみを使用しているため、水分の蒸発とともに肌が乾燥し、その保湿効果を長い時間維持するのが難しいという事情がある。したがって、適正湿度を保つために装置を連続的に駆動することを余儀なくされ、通電効率が悪いという問題がある。
また上記の場合、ノズルの方向を変えて局所加湿を行うことにより、窓ガラスに曇りが発生するのを抑えることができ、もって安全運転上の支障を回避可能とされるものの、装置の連続運転によってこうした曇りの抑止効果が減ぜられることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、車両において、加湿効果を持続させることが可能であり、しかも窓ガラスに曇りが発生するのを抑えることを目的とする。
本発明は、車両加湿用組成物であって、ヒアルロン酸を水に溶解して調製され、霧化されて車室内を加湿する構成としたところに特徴を有する。
この場合、ヒアルロン酸は溶液全体に対し0.01%〜1%含まれているのがよい。ヒアルロン酸の濃度がこの範囲にあれば、加湿効果を有効に奏する。
そして、ヒアルロン酸の平均分子量は1千〜150万であるのがよい。ヒアルロン酸の平均分子量が150万より大きいと、肌にべたつき感を生じて快適性が損なわれる懸念がある。また、ヒアルロン酸として、物理的・化学的手法によって低分子化された低分子ヒアルロン酸または超低分子ヒアルロン酸を使用することも可能である。平均分子量の下限値を1千に設定することにより、こうした超低分子ヒアルロン酸を含めるものである。
なお、本発明においていう「平均分子量」は、試料の極限粘度から算出された分子量である。本発明においては、動粘度から極限粘度を求め、この極限粘度を分子量に換算する方法により、低分子ヒアルロン酸及び/又はその塩の平均分子量を求める。より具体的には、この方法においては、後に説明するウベローデ粘度計を用いて動粘度を測定し、この動粘度の値から極限粘度を求め、この極限粘度を平均分子量に換算する。
一般に、試料の極限粘度を求めるには、まず、複数の試料溶液を調製し、ウベローデ粘度計における試料溶液の流下秒数および溶媒の流下秒数から、下記式(1)及び式(2)に基づいて比粘度及び還元粘度を算出する。
比粘度=(試料溶液の流下秒数)/(溶媒の流下秒数)−1 (式1)
還元粘度=(比粘度)/(乾燥物換算の試料濃度)(g/100ml) (式2)
次いで、各試料溶液について、得られた還元粘度を縦軸に、乾燥物換算の試料濃度を横軸にプロットして検量線を作成し、前記試料濃度を0に外挿することにより、試料の極限粘度を得る。試料がヒアルロン酸及び/又はその塩である場合、下記式(3)に基づいて、試料の極限粘度から平均分子量Mを求めることができる。
極限粘度(dL/g)=k’Mα (式3)
上記(式3)において、k’=0.036,α=0.78である。
また本発明は、車両に設置される車両用加湿装置であって、ヒアルロン酸を水に溶解して調製されたヒアルロン酸水溶液を貯留するタンクと、貯留されたヒアルロン酸水溶液を霧化して噴き出す噴霧手段とを備え、前記噴霧手段の噴き出し口が、前記車室内の天井側またはピラー側にあって乗員に向けられている構成としたところに特徴を有する。これによれば、乗員の顔またはその近傍に効率よく吹きつけることが可能となり、快適性が向上するとともに、窓ガラスに曇りが発生するのを抑えられる。また、ヒアルロン酸水溶液を使用することにより、装置を連続運転しなくて済むから、通電効率が良好となり、さらに窓ガラスの曇り抑止効果がより良好となる。
この場合、装置全体が天井に設けられたオーバーヘッドコンソール内に組み込まれているとよい。こうすると、装置全体がコンパクトにまとめられるから、車室内のスペースに余裕をもたせられる。しかも、車室内意匠を損ねることもない。
またこの場合、ヒアルロン酸水溶液の中にヒアルロン酸が0.01%〜1%含まれ、このヒアルロン酸の平均分子量が1千〜150万の範囲にあるのがよい。これにより、乗員が快適性を損なわない範囲で、保湿効果および窓ガラスの曇り抑止効果を有効に奏することが可能となる。
また本発明は、車両における加湿方法であって、ヒアルロン酸を水に溶解してヒアルロン酸水溶液を調製し、調製されたヒアルロン酸水溶液をタンクに貯留し、貯留されたヒアルロン酸水溶液を噴霧手段によって霧化し、次いで、霧化されたヒアルロン酸水溶液の加湿媒体を前記噴霧手段の噴き出し口を通して乗員に向け断続的に噴霧するところに特徴を有する。
ヒアルロン酸を水に溶解することにより車両加湿用組成物としてヒアルロン酸水溶液が調製される。ヒアルロン酸水溶液はタンクに貯留されたあと噴霧手段によって霧化されて乗員に向け断続的に噴霧される。このヒアルロン酸水溶液は優れた保湿効果を有し、乗員の肌に潤いを与えてその保湿効果を維持することが可能である。よって、従来と異なり装置を連続的に駆動させる必要がなく、通電効率が良好となる。また、窓ガラスに曇りが発生するのを有効に抑えることが可能となる。
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、車室内が乾燥した場合に加湿によって乗員に潤いを与えて快適空間を構築するための車両における加湿方法、加湿装置、および加湿用組成物を例示するものである。なお、以下の説明において、「%」とは質量%を意味する。
<加湿用組成物>
まず、加湿用組成物として、ヒアルロン酸を含有するヒアルロン酸水溶液が調製される。
ヒアルロン酸は、ムコ多糖の一種であって、グルクロン酸とN−アセチルグルコサミンとからなる二糖の重合体である。一般的にヒアルロン酸は、鶏冠、臍の緒、眼球、皮膚、軟骨等の生物組織、または、ヒアルロン酸を生産する微生物を培養して得られる培養液等を原料としており、ここから抽出、精製等の処理を施すことで得られる。ここで使用されるヒアルロン酸は、その起源に関して特に限定されるものではなく、また粗抽出物と精製物のいずれを用いても構わない。もっとも、着色および異臭の発生等を排除するには、ヒアルロン酸の純度は90%以上のものが好ましい。また、本発明で使用されるヒアルロン酸としては、ヒアルロン酸の塩、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等の塩も含まれ、さらに、加水分解等によって低分子化された低分子ヒアルロン酸または超低分子ヒアルロン酸も含まれる。
ヒアルロン酸は、水溶液全体に対し0.01%〜1%含まれるのが好ましい。ヒアルロン酸の濃度をこの範囲にして調製されたヒアルロン酸水溶液を霧化(ミスト化)して乗員に噴霧すると、肌に適度な潤いが付与される。そして、この潤滑性は長時間持続することから、ヒアルロン酸水溶液の加湿媒体を連続的に噴霧する必要がなくなり、車両の窓ガラスに曇りが発生するのを抑えることが可能となる。なお、状況に応じて、ヒアルロン酸水溶液にヒアルロン酸以外の添加物を加えてもよい。
ヒアルロン酸の重合度は、その起源・抽出法等によって決定され、かなり広範囲に亘っていることが知られている。市販品として入手容易なヒアルロン酸は、その平均分子量が概ね10万〜500万の範囲にあり、また上記低分子化により平均分子量が10万より小さいものも入手可能ないし調製可能である。本発明においては、状況に応じて適当な平均分子量のヒアルロン酸を使用することができるが、ヒアルロン酸の濃度を0.01%〜1%に調製してこれを霧化(ミスト化)する場合、平均分子量は1千〜150万のものが好ましく、中でも、50万〜150万または1千〜10万のものがより好ましく、さらに、50万〜70万のものがいっそう好ましい。
ヒアルロン酸の濃度を0.01%〜1%に調製した場合に、ヒアルロン酸の平均分子量が150万を超えると、肌にべとつき感が生じるほか、内装材の汚れを誘発するという問題があり、平均分子量が50万に満たないと、その効果を十分に期待できないおそれがある。一方、平均分子量が50万〜70万のものは入手容易であって優れた加湿効果を示す。もっとも、平均分子量が1千〜10万の低分子ヒアルロン酸または超低分子ヒアルロン酸は肌への浸透力に優れており、その点、高分子量のヒアルロン酸に比べて好ましいと言える。
<加湿装置>
加湿装置SはオーバーヘッドコンソールHの内部に組み込まれている(図1ないし図3を参照)。
オーバーヘッドコンソールHは、車両の天井材40の前部に取り付けられる略椀状のボックス本体10を備え、ボックス本体10の前部にはバックミラー11(ルームミラー)が一体的に突設されている。ボックス本体10と天井材40との間には収納空間が保有され、ここに加湿装置Sの全体が収納されている。
加湿装置Sは、上記したヒアルロン酸水溶液を貯留するタンク20と、貯留されたヒアルロン酸水溶液を霧化して噴き出す噴霧手段30とを備える。噴霧手段30は、エアポンプ等のエア供給部31と、そこにつながるベンチュリ管部32と、ベンチュリ管部32を所定姿勢に保持するクランプ部33とを有する。
タンク20は、有底筒状をなし、その上面開口がキャップ21により閉止されている。またタンク20はカップ22に装着され、カップ22を介してオーバーヘッドコンソールHに着脱可能に固定される。カップ22は、上面に開口する形態をなし、ここにタンク20の略下半部が上方から嵌入可能とされる。カップ22の内部には、タンク20の底面を略水平に支持するための支持脚23が立設されている。そしてこのカップ22は、ボックス本体10に開口された取付口12を通してオーバーヘッドコンソールHの内部に挿入され、取付口12の開口縁にスナップ的に係合して、オーバーヘッドコンソールHに着脱可能とされる。なお、カップ22が取付口12を閉止することで、カップ22の外底面がオーバーヘッドコンソールHの意匠面の一部を構成する。
エア供給部31はオーバーヘッドコンソールHのボックス本体10の前部に固定される。ベンチュリ管部32は、チューブであって可撓性を有し、前後方向に延出されて前端がエア供給部31の供給口に取り付けられるとともに後端が噴き出し口34とされる圧送管35と、圧送管35の途中から分岐されて下方へ垂れ下がりキャップ21を貫通してタンク20の内部に臨むとともに、そこに導入されたヒアルロン酸水溶液60に浸水して同溶液60を圧送管35側へ送り出す送液管36とを備え、全体として略Tの字をなしている。圧送管35の途中には、タンク20の鉛直上方に、送液管36との分岐点に向けて縮径されたくびれ形状の小径路37が設けられている。エア供給部31の供給口からベンチュリ管部32へエアが導入されると、小径路37におけるエアの流れの高速化により送液管36に負圧が発生してタンク20内の溶液60が圧送管35側へ吸い上げられ、さらに溶液60は圧送管35にてエアと混合させられ霧化状態となって噴き出し口34から噴霧される。
ベンチュリ管部32の噴き出し口34は、ボックス本体10の後部に臨むとともにそこに貫通係合することで常には斜め下後方に向けられている。つまり、ベンチュリ管部32の噴き出し口34は乗員の顔面付近を斜めに見下ろして臨める位置に設定されている。この噴き出し口34の向きは手動または自動により変更して適宜調整するとよい。また、クランプ部33は、ベンチュリ管部32の圧送管35のうち、小径路37を挟んで間隔をあけた前後二箇所を支持し、これにより、ベンチュリ管部32のT字形状を保持する役割を担う。
<加湿方法>
次に、加湿方法について説明する。
まずヒアルロン酸を水に溶解させてヒアルロン酸水溶液60を調製する。この場合、ヒアルロン酸は、既述した通り、平均分子量1千〜150万の範囲にあってなるべく精製されたものを用い、水溶液中の濃度を0.01%〜1%にするのが好ましい。次いで、ヒアルロン酸水溶液60を貯留したタンク20をカップ22ともどもオーバーヘッドコンソールHに組み込む。この組み込み動作に伴って、タンク20内にベンチュリ管部32の送液管36がキャップ21を通して導入される。続いて、エア供給部31を作動させ、ベンチュリ管部32にエアを送り込む。すると、ベンチュリ機構がはたらいてタンク20内の溶液60が吸い上げられ、同溶液60がエアと混合されて噴き出し口34から霧状に噴き出される。
こうして噴霧されたヒアルロン酸水溶液60の加湿媒体は、乗員の顔面付近から下肢にかけて局所的に吹き付けられ、乗員の肌にしっとりと潤いが与えられる。この場合、噴き出し口34の向きが乗員側に向けられており、ヒアルロン酸水溶液60の加湿媒体が窓ガラスへ直接吹き付けられることがないから、窓ガラスに曇りが発生するのを抑えられる。
車室内が十分に加湿されたら、エア供給部31の作動をいったん停止させる。ここで、加湿媒体としてヒアルロン酸水溶液60を用いていることから、車室内における加湿効果が長時間に亘って持続させられ、次回の噴霧動作をかなり時間をおいて開始することが可能となる。よって、こうした装置Sの断続運転によって通電効率の向上を図れるとともに、上記した窓ガラスの曇り抑止効果をいっそう高めることができる。
ところで、ヒアルロン酸水溶液60を補充するには、オーバーヘッドコンソールHの意匠面側から空のカップ22を取り外し、カップ22に固定されたタンク20内に新たにヒアルロン酸水溶液を充填し、さらにこのタンク20をカップ22を介して再びオーバーヘッドコンソールHに取り付ければよい。タンク20がオーバーヘッドコンソールHに着脱可能となっているから、補充作業は作業性良く行われる。しかも、上記の如く噴霧動作を時間をあけて行うことが可能であるから、ヒアルロン酸水溶液60の消費スピードが遅くなって補充スパンを長くとれる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
平均分子量50万〜70万でかつ精製されたヒアルロン酸を用意し、これを水に溶解してヒアルロン酸の濃度が0.1%のヒアルロン酸水溶液60を調整する。ヒアルロン酸は市販のもので賄える。また、このヒアルロン酸水溶液60の調製作業は、タンク20内で直接行える。
ヒアルロン酸水溶液60を上記した加湿装置Sに導入し、この加湿装置Sを車両にセットする。次に、装置Sを駆動させ、噴霧手段30によってヒアルロン酸水溶液60の加湿媒体を乗員に向け噴霧する。
図4は、噴霧動作の停止後、乗員の肌水分量が時間の経過とともに如何に推移するかを示すものである。このうち、実施例(ヒアルロン酸水溶液)は上記手法に則って調製されたものを、比較例1は従来同様のタンク20に水のみを貯留したものを、比較例2はブランクを、それぞれ示している。
比較例1では、2分経過した時点で、肌水分量は33%にまで落ち込み、3分経過すると、肌水分量はブランクと同レベルの30%になる。一方、ヒアルロン酸水溶液では3分経過した時点で、肌水分量は未だ40%以上に保たれている。
一般的に肌に潤いを感じるのは肌水分量がおよそ33%であるとされる。そうすると、比較例1では2分経過した時点でこの条件を満たさなくなるが、ヒアルロン酸水溶液では10分経過してもこの条件を満たしていることがわかる。したがって、実施例(ヒアルロン酸水溶液)によれば、肌水分量を所定レベルに維持することが可能であり、結果、乗員への保湿効果が高められ、さらに、装置Sの断続運転を可能として窓ガラスに曇りが発生するのを有効に抑えることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、加湿装置はオーバーヘッドコンソールに組み付けられていたが、本発明によれば、加湿装置は車室内におけるオーバーヘッドコンソール以外の箇所、例えばピラー側に設置されてもよい。
(2)上記実施形態では、加湿装置はオーバーヘッドコンソール内にコンパクトにまとめられていたが、本発明によれば、加湿装置は、噴霧手段の噴き出し口のみ車室内の天井側またはピラー側に配置し、残りのタンク等は別位置に配してもよい。
(3)本発明によれば、ヒアルロン酸水溶液の霧化を超音波を利用した超音波蒸散方式によって行ってもよい。
本実施形態の加湿装置をオーバーヘッドコンソール内に組み付けた状態を示す断面図 タンクをオーバーヘッドコンソールに装着する前の状態を示す分解断面図 オーバーヘッドコンソールとその周辺を示す概観図 肌水分量の推移を示すグラフ
符号の説明
S…加湿装置(車両用加湿装置)
H…オーバーヘッドコンソール
20…タンク
30…噴霧手段
31…エア供給部
32…ベンチュリ管部
34…噴き出し口
60…ヒアルロン酸水溶液

Claims (7)

  1. ヒアルロン酸を水に溶解して調製され、霧化されて車室内を加湿することを特徴とする車両加湿用組成物。
  2. 前記ヒアルロン酸が溶液全体に対し0.01%〜1%含まれていることを特徴とする請求項1に記載の車両加湿用組成物。
  3. 前記ヒアルロン酸の平均分子量が1千〜150万であることを特徴とする請求項2に記載の車両加湿用組成物。
  4. 車両に設置される車両用加湿装置であって、
    ヒアルロン酸を水に溶解して調製されたヒアルロン酸水溶液を貯留するタンクと、貯留されたヒアルロン酸水溶液を霧化して噴き出す噴霧手段とを備え、
    前記噴霧手段の噴き出し口が、前記車室内の天井側またはピラー側にあって乗員に向けられていることを特徴とする車両用加湿装置。
  5. その全体が天井に設けられたオーバーヘッドコンソール内に組み込まれていることを特徴とする請求項4に記載の車両用加湿装置。
  6. 前記ヒアルロン酸が溶液全体に対し0.01%〜1%含まれ、かつ、前記ヒアルロン酸の平均分子量が1千〜150万であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の車両用加湿装置。
  7. ヒアルロン酸を水に溶解してヒアルロン酸水溶液を調製し、調製されたヒアルロン酸水溶液をタンクに貯留し、貯留されたヒアルロン酸水溶液を噴霧手段によって霧化し、次いで、霧化されたヒアルロン酸水溶液の加湿媒体を前記噴霧手段の噴き出し口を通して乗員に向け断続的に噴霧することを特徴とする車両における加湿方法。
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