JP2007315213A - コンバインドサイクルプラントの吸気加熱システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガス圧縮機5で圧縮したBFGと、圧縮機1で圧縮した空気を燃焼器7にて燃焼してなる燃焼ガスで、ガスタービン2が駆動する。ガスタービン2の排ガスの熱を利用して排熱回収ボイラ8から蒸気が発生し、この蒸気で蒸気タービン4が駆動する。タービン2,4の駆動により発電機3が発電をする。吸気ダクト6には、凝縮熱交換器20を配置し、排熱回収ボイラ8の蒸気の一部を熱交換器20に流通させて、吸入空気を加熱する。熱交換器20に流通させる蒸気量は、制御装置40により、蒸気調節弁22の弁開度を調整することにより行なう。
【選択図】図1
Description
このため、BFG焚きコンバインドサイクルプラントでは、ガスタービン軸に直結のガス圧縮機でBFGを圧縮してから燃焼器にて燃焼を行なう等々の、各種の工夫をして、BFGを燃料として使用している。
つまり、大気温度が極めて低い(例えば−30°C)条件下では、ガスタービンを着火するのが、困難になってしまう。
つまり、大気温度が極めて低い(例えば−30°C)条件下では、昇速時や無負荷時近傍に燃焼振動が発生しやすい傾向にあるため、昇速時や低負荷時において、燃焼振動が生じないように行う調整が困難になってくる。
吸入した大気温度が低い場合には、低温の空気中の水分が圧縮機の入口で氷結する恐れがある。
このため、圧縮機の車室の空気の一部を抽気し、吸気空気に混入して吸気を加熱するアンチアイシング技術が既に開発されている。しかし、この技術では、圧縮機の車室内空気を抽気しているため、燃焼性に悪影響を与え、大量の空気を抽気することはできず、吸気温度の上昇幅が制限されていた。
したがって、かかる技術を、極寒冷地域に設置するBFG焚きコンバインドサイクルプラントに適用したとしても、抽気空気量の制限があるため、極低温(例えば−30°C)の空気を加熱するのに要求される加熱用の抽気空気量を確保することができない。
つまり、大気温度が極めて低い(例えば−30°C)条件下では、定負荷時にサージングが発生しやすいため、サージングが発生しないように圧縮機を制限して運転をするため、負荷制限が必要になり高負荷での運転が困難になる。
吸気ダクトを介して吸入した吸入空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と燃料ガスとを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器で燃焼して得た燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、
前記ガスタービンから排出される排ガス中の熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから排出された排出蒸気を復水する復水器と、
を有するコンバインドサイクルプラントにおいて、
前記吸気ダクト内に配置された熱交換器と、
前記排熱回収ボイラにて発生した蒸気を前記熱交換器に流通させると共に前記熱交換器から排出される水を前記復水器に戻す加熱媒体流通構造と、
を備えたことを特徴とする。
吸気ダクトを介して吸入した吸入空気を圧縮する圧縮機と、
燃料ガスを圧縮するガス圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と前記ガス圧縮機で圧縮した燃料ガスとを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器で燃焼して得た燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、
前記ガスタービンから排出される排ガス中の熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから排出された排出蒸気を復水する復水器と、
を有するコンバインドサイクルプラントにおいて、
前記吸気ダクト内に配置された熱交換器と、
前記排熱回収ボイラにて発生した蒸気を前記熱交換器に流通させると共に前記熱交換器から排出される水を前記復水器に戻す加熱媒体流通構造と、
を備えたことを特徴とする。
吸気ダクトを介して吸入した吸入空気を圧縮する圧縮機と、
燃料ガスを圧縮するガス圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と前記ガス圧縮機で圧縮した燃料ガスとを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器で燃焼して得た燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、
前記ガスタービンから排出される排ガス中の熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから排出された排出蒸気を復水する復水器と、
を有するコンバインドサイクルプラントにおいて、
前記吸気ダクト内に配置された熱交換器と、
前記排熱回収ボイラにて発生した蒸気を前記熱交換器に供給する蒸気供給管と、
前記蒸気供給管に介装された蒸気調節弁と、
前記熱交換器から排出される水を前記復水器に戻す戻り管と、
前記圧縮機に吸入される吸入空気の温度を検出する温度検出器と、
前記温度検出器で検出した温度が、予め設定した温度となるように、前記蒸気調節弁の開度を調節する制御装置と、
を備えたことを特徴とする。
吸気ダクトを介して吸入した吸入空気を圧縮する圧縮機と、
燃料ガスを圧縮するガス圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と前記ガス圧縮機で圧縮した燃料ガスとを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器で燃焼して得た燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、
前記ガスタービンから排出される排ガス中の熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから排出された排出蒸気を復水する復水器と、
を有するコンバインドサイクルプラントにおいて、
前記吸気ダクト内に配置された熱交換器と、
前記排熱回収ボイラにて発生した蒸気を前記熱交換器に供給する蒸気供給管と、
前記蒸気供給管に介装された蒸気調節弁と、
前記熱交換器から排出される水を前記復水器に戻す戻り管と、
前記戻り管に介装されたドレンタンク、ならびに、前記戻り管のうち前記ドレンタンクよりも復水器側に配置された水位調節弁と、
前記圧縮機に吸入される吸入空気の温度を検出する温度検出器と、
前記ドレンタンク内の水位を検出する水位検出器と、
前記温度検出器で検出した温度が予め設定した温度となるように、前記蒸気調節弁の開度を調節するとともに、前記水位検出器で検出した水位が予め設定した設定水位となるように、前記水位調節弁の開度を調節する制御装置と、
を備えたことを特徴とする。
前記燃料ガスは、BFG(Blast Furnace Gas)などの低カロリー燃料であることを特徴とする。
このように吸入空気の効果的な加熱ができるため、ガスタービンの着火性能の向上(着火し易くなる)、燃焼振動の防止、氷結の発生、サージング発生の防止を、実現することができる。
したがって、BFGのような発熱量の低い燃料ガスを利用する、コンバインドサイクルプラントを、極寒冷地域においても運転することが可能となる。
本実施例では、圧縮機1と、ガスタービン2と、発電機3と、蒸気タービン4と、ガス圧縮機5は、同一の回転軸に備えられている。
また蒸気供給管21には、蒸気調節弁22が介装されている。
この補助蒸気供給管23には、補助蒸気調節弁24が介装されている。
戻り管25には、熱交換器20側にドレンタンク26が介装され、復水器10側に水位調節弁(戻り側)27が介装されている。
大気放散管28には、水位調節弁(大気放散側)29が介装されている。
ドレンタンク26には、ドレンタンク26内に溜まった水の水位を検出する水位検出器31が備えられている。水位検出器31にて検出して検出水位は、制御装置40に送られる。
この場合には、制御装置40は次のような弁制御をする。
まず補助蒸気調節弁24と、水位調節弁(大気放散側)29を全閉とする。
つまり、吸入空気温度による蒸気調節弁22の開度調整を基本としつつ、蒸気の圧力が高い場合には、蒸気調節弁22の開度を小さくし、蒸気の圧力が低い場合には、蒸気調節弁22の開度を大きくする制御をも加味して、蒸気調節弁22の開度調整をするようにしてもよい。
この場合には、制御装置40は次のような弁制御をする。
まず蒸気調節弁22と、水位調節弁27を全閉とする。
つまり、吸入空気温度による補助蒸気調節弁24の開度調整を基本としつつ、蒸気の圧力が高い場合には、補助蒸気調節弁24の開度を小さく、蒸気の圧力が低い場合には、補助蒸気調節弁24の開度を大きくする制御をも加味して、補助蒸気調節弁24の開度調整をするようにしてもよい。
2 ガスタービン
3 発電機
4 蒸気タービン
5 ガス圧縮機
6 吸気ダクト
7 燃焼器
8 排熱回収ボイラ
9 煙突
10 復水器
20 熱交換器
21 蒸気供給管
22 蒸気調節弁
25 戻り管
26 ドレンタンク
27 水位調節弁
30 温度検出器
31 水位検出器
40 制御装置
Claims (5)
- 吸気ダクトを介して吸入した吸入空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と燃料ガスとを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器で燃焼して得た燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、
前記ガスタービンから排出される排ガス中の熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから排出された排出蒸気を復水する復水器と、
を有するコンバインドサイクルプラントにおいて、
前記吸気ダクト内に配置された熱交換器と、
前記排熱回収ボイラにて発生した蒸気を前記熱交換器に流通させると共に前記熱交換器から排出される水を前記復水器に戻す加熱媒体流通構造と、
を備えたことを特徴とするコンバインドサイクルプラントの吸気加熱システム。 - 吸気ダクトを介して吸入した吸入空気を圧縮する圧縮機と、
燃料ガスを圧縮するガス圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と前記ガス圧縮機で圧縮した燃料ガスとを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器で燃焼して得た燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、
前記ガスタービンから排出される排ガス中の熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから排出された排出蒸気を復水する復水器と、
を有するコンバインドサイクルプラントにおいて、
前記吸気ダクト内に配置された熱交換器と、
前記排熱回収ボイラにて発生した蒸気を前記熱交換器に流通させると共に前記熱交換器から排出される水を前記復水器に戻す加熱媒体流通構造と、
を備えたことを特徴とするコンバインドサイクルプラントの吸気加熱システム。 - 吸気ダクトを介して吸入した吸入空気を圧縮する圧縮機と、
燃料ガスを圧縮するガス圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と前記ガス圧縮機で圧縮した燃料ガスとを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器で燃焼して得た燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、
前記ガスタービンから排出される排ガス中の熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから排出された排出蒸気を復水する復水器と、
を有するコンバインドサイクルプラントにおいて、
前記吸気ダクト内に配置された熱交換器と、
前記排熱回収ボイラにて発生した蒸気を前記熱交換器に供給する蒸気供給管と、
前記蒸気供給管に介装された蒸気調節弁と、
前記熱交換器から排出される水を前記復水器に戻す戻り管と、
前記圧縮機に吸入される吸入空気の温度を検出する温度検出器と、
前記温度検出器で検出した温度が、予め設定した温度となるように、前記蒸気調節弁の開度を調節する制御装置と、
を備えたことを特徴とするコンバインドサイクルプラントの吸気加熱システム。 - 吸気ダクトを介して吸入した吸入空気を圧縮する圧縮機と、
燃料ガスを圧縮するガス圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と前記ガス圧縮機で圧縮した燃料ガスとを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器で燃焼して得た燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、
前記ガスタービンから排出される排ガス中の熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから排出された排出蒸気を復水する復水器と、
を有するコンバインドサイクルプラントにおいて、
前記吸気ダクト内に配置された熱交換器と、
前記排熱回収ボイラにて発生した蒸気を前記熱交換器に供給する蒸気供給管と、
前記蒸気供給管に介装された蒸気調節弁と、
前記熱交換器から排出される水を前記復水器に戻す戻り管と、
前記戻り管に介装されたドレンタンク、ならびに、前記戻り管のうち前記ドレンタンクよりも復水器側に配置された水位調節弁と、
前記圧縮機に吸入される吸入空気の温度を検出する温度検出器と、
前記ドレンタンク内の水位を検出する水位検出器と、
前記温度検出器で検出した温度が予め設定した温度となるように、前記蒸気調節弁の開度を調節するとともに、前記水位検出器で検出した水位が予め設定した設定水位となるように、前記水位調節弁の開度を調節する制御装置と、
を備えたことを特徴とするコンバインドサイクルプラントの吸気加熱システム。 - 請求項2乃至請求項4の何れか一項において、
前記燃料ガスは、BFG(Blast Furnace Gas)であることを特徴とするコンバインドサイクルプラントの吸気加熱システム。
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