JP2007315186A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁の軸方向に3個以上のシール部材を有する燃料噴射装置において、各シール部材のシール性を確保する上で有効な技術を提供する。
【解決手段】燃料噴射装置101は、燃料噴射弁111と、燃料噴射弁の内部燃料通路の入口と連通する第1燃料通路131bが形成された第1燃料通路部材131と、燃料噴射弁の内部燃料通路の出口と連通する第2燃料通路143が形成された第2燃料通路部材141と、燃料噴射弁の外周面と第1収容空間の内周面との間、および燃料噴射弁の外周面と第2収容空間の内周面との間に配置された3個以上のシール部材とを有する。第1燃料通路部材と第2燃料通路部材とは、第1収容空間の内周面と軸線と第2収容空間の内周面の軸線が一致するように、互いに嵌り合う嵌合構造の位置決め手段147,131bによって位置決めされた状態で連接される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用の燃料噴射装置に関し、詳しくはデリバリ管(燃料分配管)から燃料噴射弁に供給された燃料の一部を当該燃料噴射弁内の内部燃料通路を経てリターンパイプに戻す形式の燃料噴射装置のシール技術に関する。
この種の燃料噴射装置は、例えば実開昭58−111357号公報(特許文献1)に開示されている。上記公報に記載の燃料噴射装置においては、燃料噴射弁のシート部(ノズル本体部)に設けた燃料吸入口を取り囲むようにしてインレットカバーが取り付けられ、当該インレットカバーには燃料導入用の導管が接続されている。なおインレットカバーとシート部との間の空間は、燃料吸入口を挟んで燃料噴射弁の軸方向における両側がOリングによってシールされている。パイプを介してインレットカバー内の空間に流入した燃料は、燃料噴射弁のソレノイドコイルが励磁されたときにシート部に設けた噴射孔から燃焼室あるいは吸気管に噴射される。そして残りの燃料は、燃料噴射弁の内部に設けられた内部燃料通路(リターン通路)を経て当該燃料噴射弁の軸方向一端(シート部の反対側端部)の出口からリターンパイプを経て燃料タンクへと戻る構成である。
上記構成の燃料噴射装置の場合、製作性、あるいは組付け性等を考慮すると、燃料噴射弁のシート部を覆うインレットカバーと、燃料を各燃料噴射弁に分配するデリバリ管とを一体状に形成すること、また燃料噴射弁のリターン燃料の出口側端部をリターンパイプに差し込むとともに、インレットカバーをリターン燃料出口側まで延長し、その延長端部をリターンパイプに接続するといった構成を採用することが有利である。
図3および図4には、デリバリ管11とインレットカバー13とを一体に形成するとともに、インレットカバー13の一端をリターンパイプ15に接合する構成の一例を示したものである。すなわち、インレットカバー13は、燃料噴射弁10の概ね全体を覆う外径寸法を有する筒状に形成されており、燃料噴射弁10の軸方向一端側(リターン燃料の出口側)に設けた取付フランジ13aが、燃料噴射弁10の軸方向と直交する方向のリターンパイプ15の外面にネジ17によって固定されている。また燃料噴射弁10の軸方向一端部は、リターンパイプ15に設けた直角な取付孔15aに嵌入され、リターン燃料の出口がリターンパイプ15の流路15bに連通されている。このような構成によれば、インレットカバー13内に燃料噴射弁10を挿入後、当該燃料噴射弁10の軸方向一端部をリターンパイプ15の取付孔15aに嵌入するとともに、インレットカバー13の取付フランジ13aをリターンパイプ15にネジ17によって固定することによって、デリバリ管11、リターンパイプ15、シリンダ数に対応する数のインレットカバー13および燃料噴射弁10がアッセンブリー、あるいはモジュール化されることになり、製作性あるいは組付け性の向上につながる。なおデリバリ管11の流路11aからインレットカバー13の通路13aを経てインレットカバー13と燃料噴射弁10との間の空間に流入した燃料は、燃料噴射弁10のソレノイドコイルが励磁されたときに燃料噴射弁10の燃料吸入口10aからシート部10bの噴射孔を経て燃焼室あるいは吸気管に噴射される。そして残りの燃料は、燃料噴射弁10の内部燃料通路を通り、当該燃料噴射弁10のリターン燃料出口からリターンパイプ15の流路15bへと流出する。
ところで、上記構成を採用した場合、デリバリ管11の流路11aからインレットカバー13の通路13aを経て当該インレットカバー13と燃料噴射弁10との間の空間に流入した燃料が外部に流出することを防止するべく、燃料噴射弁10の外周面とインレットカバー13の内周面間には、燃料噴射弁10の燃料吸入口10aを挟んで上下(先端側と内側)にそれぞれOリング18,19が介在される。また燃料噴射弁10の出口から流出したリターン燃料が外部に漏れ出ることを防止するべく、燃料噴射弁10の軸方向一端側の外周面と取付孔15aの内周面間にOリング20が介在される。すなわち、燃料噴射弁10の外周面には、少なくとも3個のOリング18〜20が配置されることになる。このように燃料噴射弁10の軸方向に3個以上のOリング18〜20が配設される構成の場合、リターンパイプ15にインレットカバー13をネジ17によって固定する際、リターンパイプ15の取付孔15aの軸線とインレットカバー13の軸線が位置ずれすると、インレットカバー13の軸線に対して燃料噴射弁10の軸線が傾くことになる。その結果、3個のOリング18〜20のうちの、1個のOリング(概ね中間位置のOリング19)の締め代(潰れ程度)が周方向において変動し、シール性が悪化する可能性がある。
実開昭58−111357号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、燃料噴射弁の軸方向に3個以上のシール部材を有する燃料噴射装置において、各シール部材のシール性を確保する上で有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、特許請求の範囲の各請求項に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、燃料噴射弁と、第1燃料通路部材と、第2燃料通路部材と、3個以上のシール部材と、を有する燃料噴射装置が構成される。燃料噴射弁は、弁本体内に内部燃料通路を有する。なお「内部燃料通路」とは、燃料噴射弁がシート部の噴射孔を開いたときに燃料を燃焼室あるいは吸気管に噴射するべく燃料噴射弁の弁本体内に形成される燃料導入用通路がこれに該当する。第1燃料通路部材は、燃料噴射弁の軸方向における一端側を収容する第1収容空間を有するとともに、当該第1収容空間を介して内部燃料通路の入口と連通する第1燃料通路を備えている。第2燃料通路部材は、燃料噴射弁の軸方向における他端側を収容する第2収容空間を有するとともに、当該第2収容空間を介して内部燃料通路の出口と連通する第2燃料通路を備えている。シール部材は、燃料噴射弁の外周面と第1収容空間の内周面との間、および燃料噴射弁の外周面と第2収容空間の内周面との間に配置され、第1収容空間および第2収容空間をそれぞれ外部からシールする。そして第1燃料通路から第1収容空間へと流入した燃料が、内部燃料通路から第2収容空間を通って第2燃料通路に流出するように構成されている。
上記のように構成された燃料噴射装置において、本発明では、第1燃料通路部材と第2燃料通路部材とは、第1収容空間の内周面の軸線と第2収容空間の内周面の軸線とが一致するように、互いに嵌り合う嵌合構造の位置決め手段によって位置決めされた状態で連接される構成とした。なお本発明における「嵌り合う」態様としては、所定の締め代で圧入する態様、隙間の無い状態あるいは微少隙間(0〜0.05mmの範囲、したがって軸と孔との直径の差でみれば、0〜φ0.1mmの範囲)で嵌合する態様のいずれも好適に包含する。また本発明における「嵌合構造の位置決め手段」としては、軸線を中心とする筒状あるいは環状の嵌合構造を設定する態様のみならず、例えば軸線を中心とする円周上に穴と軸とからなる複数の嵌合構造を周方向に所定角度で設定する態様を好適に包含する。本発明によれば、第1燃料通路部材と第2燃料通路部材が嵌合部によって同軸上で位置決めされることで、燃料噴射弁もまた同軸上に置かれることになる。これにより、3個以上の各シール部材につき、その圧縮率が周方向で均等化されることになり、シール性を確保することができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の燃料噴射装置における位置決め手段は、第1燃料通路部材または第2燃料通路部材のいずれか一方の燃料通路部材に形成され、第1収容空間の内周面または第2収容空間の内周面と同軸の嵌合凸部と、いずれか他方の燃料通路部材に形成され、嵌合凸部に対応する形状の嵌合凹部とによって構成される。そして嵌合凸部と嵌合凹部が互いに嵌合されることによって第1燃料通路部材と第2燃料通路部材が位置決めされる構成とされる。本発明によれば、嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合によって第1燃料通路部材と第2燃料通路部材とを同軸上に位置決めすることができる。また嵌め合い構造のため、組み付け作業が容易であり、必要に応じて簡単に取り外すことも可能である。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の燃料噴射装置における第1燃料通路部材は、燃料噴射弁の軸方向に延びる筒状部材によって構成され、また第2燃料通路部材は、燃料噴射弁の径方向に延びる管状部材によって構成されている。そして嵌合凸部は、管状部材の外面に一体に形成された燃料噴射弁の軸方向に突出する円筒部によって構成され、当該円筒部に筒状部材の筒孔端部が嵌合される構成とした。本発明によれば、管状部材の外面に当該管状部材の軸方向と交差する方向に突出状に設けた円筒部によって嵌合凸部を構成するため、例えば金型を用いて管状部材を成形する際、当該円筒部を容易に一体成形することができ、また嵌合凹部については、筒状部材の軸方向端部を嵌合凹部として利用できるため、嵌合部を容易に製作できる。なお本発明においては、筒状部材が燃料の入口側部材を構成し、管状部材が燃料の出口側部材を構成する。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の燃料噴射装置における第1燃料通路部材は、燃料噴射弁の径方向に延びる管状部材によって構成され、また第2燃料通路部材は、燃料噴射弁の軸方向に延びる筒状部材によって構成されている。そして嵌合凸部は、管状部材の外面に一体に形成された燃料噴射弁の軸方向に突出する円筒部によって構成され、当該円筒部に筒状部材の筒孔端部が嵌合される構成とした。本発明によれば、請求項3に記載の発明と同様、管状部材の外面に当該管状部材の軸方向と交差する方向に突出状に設けた円筒部によって嵌合凸部を構成するため、例えば金型を用いて管状部材を成形する際、当該円筒部を容易に一体成形することができ、また嵌合凹部については、筒状部材の軸方向端部を嵌合凹部として利用できるため、嵌合部を容易に製作できる。なお本発明においては、管状部材が燃料の入口側部材を構成し、筒状部材が燃料の出口側部材を構成する。
(請求項5に記載の発明)
請求項5に記載の発明によれば、請求項3または4に記載の燃料噴射装置における筒状部材は、燃料噴射弁を第1収容空間に挿入する際、燃料噴射弁の一部と軸方向において当接することによって筒状部材に対する燃料噴射弁の軸方向の配置位置を規定する移動規制部を有する構成とした。これにより、筒状部材と管状部材とが互いに連接された状態において、筒状部材に対する燃料噴射弁の相対移動が規制され、安定状態に保持できる。
(請求項6に記載の発明)
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、第1の燃料通路部材と第2の燃料通路部材とは、位置決め手段によって位置決めされた状態でネジによって固定された構成とされる。これにより、燃料噴射弁、第1の燃料通路部材および第2の燃料通路部材が相互に接合された燃料噴射装置が構成されることになり、燃料噴射装置を内燃機関に組付ける際の組み付け作業の簡便化を図ることができる。
本発明によれば、燃料噴射弁の軸方向に3個以上のシール部材を有する燃料噴射装置において、各シール部材のシール性を確保する上で有効な技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しつつ、詳細に説明する。図1は本実施形態に係る内燃機関用の燃料噴射装置の全体構成を示す断面図であり、図2は図1におけるA−A線に基づく断面図である。ただし、燃料噴射弁については、外観形状を示す。本実施形態の燃料噴射装置101は、燃料噴射弁111と、デリバリ管(燃料分配管)121と、燃料噴射弁111を収容するインレットカバー131と、デリバリ管121と平行に配置されるリターンパイプ141とを主体として構成される。
燃料噴射弁111は、ソレノイドコイルの通電時に発生する電磁力によって弁体を駆動し、軸方向の一端部(図1および図2の下端部)に配置されるシート部111aに形成された噴射孔から内燃機関(図示省略)の燃焼室あるいは吸気管に燃料を噴射する構成とされるが、燃料噴射機構については、従来周知の技術につきその構成および作用の説明を省略する。また燃料噴射弁111は、図示を省略するが、燃料をシート部111aへと導くための内部通路をバルブボディ111bの内部に有している。そして内部通路は、シート部111a側、すなわち図1の下部側に燃料の入口113を有し、燃料噴射弁111の軸方向他端側(図1の上端)に燃料の出口(図示省略)を有しており、入口113から流入した燃料のうち、内燃機関への噴射に用いられなかった燃料が出口からリターン燃料としてリターンパイプ141に流出する構成とされる。バルブボディ111bは、本発明における「弁本体」に対応し、内部通路は、本発明における「内部燃料通路」に対応する。
インレットカバー131は、両端が開口された略円筒状に形成され、その筒孔131a内に燃料噴射弁111が収容されている。インレットカバー131は、本発明における「第1燃料通路部材」に対応し、筒孔131aは、本発明における「第1収容空間」に対応する。インレットカバー131は、デリバリ管121と一体に形成されており、デリバリ管121の流路123と筒孔131aとを連通する燃料導入通路131bを有する。燃料導入通路131bは、本発明における「第1燃料通路」に対応する。燃料導入通路131bは、燃料噴射弁111の内部通路の入口113の近くで筒孔131aに開口している。この入口113と対応する部位においては、燃料噴射弁111の外周面とインレットカバー131の筒孔内周面との間に所定広さの空間115が形成されている。この空間115は、入口113を挟んだ軸方向の両側における燃料噴射弁111の外周面とインレットカバー131の筒孔内周面との間に配置されたOリング151,153によって外部からシールされている。Oリング151,153は、本発明における「シール部材」に対応する。
燃料噴射弁111は、軸方向他端部(内部通路の出口側端部)111cがインレットカバー131の開口端部131cから所定量突出されており、当該軸方向他端部111cがリターンパイプ141に形成された円形の取付孔145内に挿入されている。取付孔145は、リターンパイプ141の延在方向、すなわちリターンパイプ141の流路143の方向に対して直角に形成されるとともに、当該流路143に連通されている。リターンパイプ141は、本発明における「第2燃料通路部材」に対応し、取付孔145は、本発明における「第2収容空間」に対応する。また流路143は、本発明における「第2燃料通路」に対応する。燃料噴射弁111の軸方向他端部111cの外周面とリターンパイプ141の取付孔145の内周面との間には、Oリング155が配置されており、これによって取付孔145は、外部からシールされている。Oリング155は、本発明における「シール部材」に対応する。上記のように、燃料噴射弁111の外周面には、径方向をシール面とする3個のOリング151,153,155が軸方向に所定間隔で配設されている。
またインレットカバー131の開口端部131cには、インレットカバー131の外径方向に張出す取付フランジ131dが形成されている。この取付フランジ131dをネジ157によってリターンパイプ141に止着することによってインレットカバー131がリターンパイプ141に固定される構成とされる。このようにして、本実施の形態に係る燃料噴射装置101は、デリバリ管121、リターンパイプ141、シリンダ数に対応する数のインレットカバー131および燃料噴射弁111が互いに接合され、アッセンブリー、あるいはモジュールとされる。
上記構成においては、リターンパイプ141にインレットカバー131をネジ157によって固定する際、リターンパイプ141の取付孔145の軸線とインレットカバー131の軸線が位置ずれすると、インレットカバー131の軸線に対して燃料噴射弁111の軸線が傾斜する。その結果、3個のOリング151,153,155のうちの、1個のOリング(概ね中間に位置するOリング153)の締め代(潰れ程度)が周方向において変動し、シール性が悪化する可能性がある。
そこで本実施の形態においては、リターンパイプ141とインレットカバー131とを固定するに際し、リターンパイプ141に設けた取付孔145と同軸の円筒部147に、インレットカバー131の筒孔131aの開口端部131cが嵌合することによってリターンパイプ141とインレットカバー131とを位置決めする構成としている。本実施の形態においては、円筒部147と開口端部131cとの嵌め合いを、微少隙間によるインロー嵌合としている。なおインロー嵌合は、締め代を有する圧入嵌合に変更しても構わない。円筒部147は、本発明における「嵌合凸部」に対応し、筒孔131aの開口端部131cは、本発明における「嵌合凹部」に対応する。またこれらの互いに嵌り合う円筒部147と開口端部131cとによって本発明における「嵌合構造の位置決め手段」が構成されている。円筒部147は、リターンパイプ141の外面に当該リターンパイプ141と一体に形成されている。
上記のように、本実施の形態によれば、インレットカバー131に収容された燃料噴射弁111の軸方向他端部111cがリターンパイプ141の取付孔145内に挿入されるとともに、インレットカバー131がリターンパイプ141に固定される構成の燃料噴射装置101において、インレットカバー131とリターンパイプ141とを固定するに際し、円筒部147と開口端部131cとの嵌め合いによってインレットカバー131とリターンパイプ141とを位置決めする構成としたものである。このことにより、インレットカバー131の軸線とリターンパイプ141の取付孔145の軸線との位置ずれが抑えられ、それに伴いインレットカバー131の軸線に対する燃料噴射弁111の軸線の位置ずれ(傾き)も抑えられる。その結果、燃料噴射弁111とインレットカバー131の間、および燃料噴射弁111とリターンパイプ141の間に配置された3個の各Oリング151,153,155につき、その潰れ度合(圧縮率)が周方向で均等化されることになり、シール性を維持することができる。
また本実施の形態においては、円筒部147と開口端部131cとの嵌め合いにつき、インロー嵌合による嵌め合いとしたことにより、同軸度を確保しつつ嵌め合い作業を容易に行うことができるとともに、必要に応じて取り外すことも可能である。
また本実施の形態においては、インレットカバー131の筒孔131a内における軸方向の概ね中程には、段差部によるストッパ131eが形成されている。ストッパ131eは、インレットカバー131の筒孔131a内に燃料噴射弁111が挿入される際、当該燃料噴射弁111の軸方向の略中間外周部に設けた第1フランジ部111dと弾性リング117を介して当接することで、燃料噴射弁111の挿入方向の移動端を規制する。ストッパ131eは、本発明における「移動規制部」に対応する。更に燃料噴射弁111の軸方向他端部111c側の外周部には、第2フランジ部111eが設けられている。この第2フランジ部111eは、燃料噴射弁111の軸方向他端部111cをリターンパイプ141の取付孔145内に挿入する際に、円筒部147の軸方向端面に当接することによって軸方向他端部111cの取付孔145に対する最大挿入深さを規制する構成としている。
インレットカバー131とリターンパイプ141との組み付けは、燃料噴射弁111をインレットカバー131内に挿入した後、当該燃料噴射弁111の軸方向他端部111cをリターンパイプ141の取付孔145内に挿入しつつインレットカバー131の開口端部131cをリターンパイプ141の円筒部147に嵌合し、その後、ネジ157でインレットカバー131の取付フランジ131dをリターンパイプ141に固定するといった作業形態で行われる。なお燃料噴射弁111の軸方向他端部111cをリターンパイプ141の取付孔145に挿入してから、インレットカバー131を燃料噴射弁111に被せるとともに、リターンパイプ141に固定するといった作業形態もあり得る。
上記のような組み付け作業時において、燃料噴射弁111は、第1フランジ部111dがインレットカバー131のストッパ131eに当接することで、インレットカバー131に対する軸方向位置が規定位置に定めることができる。また第2フランジ部111eがリターンパイプ141の円筒部147の端面に当接することによって燃料噴射弁111がリターンパイプ141内に過大に挿入されることを規制することができる。このことによって、燃料噴射弁111は、インレットカバー131およびリターンパイプ141内の所定位置に安定状態に保持される。また燃料噴射弁111は、弾性リング117を介してストッパ131eに当接する構成のため、燃料噴射弁111のバルブ開閉動作時においては、燃料噴射弁111とインレットカバー131との間での振動伝達を低減できる。
また燃料噴射弁111には、図1に示すように、ソレノイドコイルの受電用コネクタ119が設けられ、この受電用コネクタ119は、インレットカバー131の開口端部131cに近接する位置に形成された切欠部131fから外部に露出されている。これによりインレットカバー131に対する燃料噴射弁111の周方向位置が規定される。本実施の形態においては、受電用コネクタ119を、燃料噴射弁111の軸線を挟んでデリバリ管121の反対側に配置する構成としている。このような配置とすることによって、受電用コネクタ119に対する給電用コネクタの接続作業をデリバリ管121による妨げを受けずに円滑に行うことができる。
なお本実施の形態では、燃料噴射弁111に内部通路における燃料の流れ方向につき、シート部111a側から軸方向他端部111c側へ流れる設定としたが、これを逆向きにしても構わない。つまり燃料が軸方向他端部111c側からシート部111a側に流れるように変更してもよく、その場合、軸方向他端部111cと接続されるパイプがリターンパイプからデリバリ管に変更され、シート部側に接続されるパイプがデリバリ管からリターンパイプに変更される。
また本実施の形態では、インレットカバー131とリターンパイプ141とのインロー嵌合による位置決め構造において、リターンパイプ141にインロー部としての円筒部147を設け、これにインロー受部としてのインレットカバー131の開口端部131cがインロー嵌合する構成としたが、インレットカバー131にインロー部を設け、リターンパイプ141にインロー受部を設けてもよい。
またインロー嵌合は、図示の構造に限定されるものではなく、インレットカバー131の軸線を中心とする円周上と、リターンパイプ141の取付孔145の軸線を中心とする円周上に、例えば3個以上の対応する形状のピンと孔とを配設し、それらがインロー嵌合あるいは圧入されることで位置決めする方式に変更してもよい。
また本実施の形態では、インレットカバー131をデリバリ管121と一体に形成するとしたが、それらを別々に形成した後、接合する構成に変更してもよい。
実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す断面図である。 図1のA−A線断面図である。 デリバリ管とインレットカバーとを一体に形成するとともに、インレットカバーをリターンパイプに接合した場合の燃料噴射装置の構造例を示す断面図である。 図3のB−B線断面図である。
符号の説明
101 燃料噴射装置
111 燃料噴射弁
111a シート部
111b バルブボディ
111c 軸方向他端部
111d 第1フランジ部
111e 第2フランジ部
113 入口
115 空間
117 弾性リング
119 受電用コネクタ
121 デリバリ管
123 流路
131 インレットカバー(第1燃料通路部材)
131a 筒孔(第1収容空間)
131b 燃料導入通路(第1燃料通路)
131c 開口端部(嵌合凹部)
131d 取付フランジ
131e ストッパ(移動規制部)
131f 切欠部
141 リターンパイプ(第2燃料通路部材)
143 流路(第2燃料通路)
145 取付孔(第2収容空間)
147 円筒部(嵌合凸部)
151,153,155 Oリング(シール部材)
157 ネジ

Claims (6)

  1. 弁本体内に内部燃料通路を有する燃料噴射弁と、
    前記燃料噴射弁の軸方向における一端側を収容する第1収容空間を有するとともに、前記第1収容空間を介して前記内部燃料通路の入口と連通する第1燃料通路が形成された第1燃料通路部材と、
    前記燃料噴射弁の軸方向における他端側を収容する第2収容空間を有するとともに、前記第2収容空間を介して前記内部燃料通路の出口と連通する第2燃料通路が形成された第2燃料通路部材と、
    前記燃料噴射弁の外周面と前記第1収容空間の内周面との間、および前記燃料噴射弁の外周面と前記第2収容空間の内周面との間に配置され、前記第1収容空間および前記第2収容空間を外部からシールする少なくとも3個以上のシール部材と、を有し、
    前記第1燃料通路から前記第1収容空間へと流入した燃料が、前記内部燃料通路から前記第2収容空間を通って前記第2燃料通路に流出するように構成されている燃料噴射装置であって、
    前記第1燃料通路部材と前記第2燃料通路部材とは、前記第1収容空間の内周面の軸線と前記第2収容空間の内周面の軸線が一致するように、互いに嵌り合う嵌合構造の位置決め手段によって位置決めされた状態で連接されることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射装置であって、
    前記位置決め手段は、前記第1燃料通路部材または第2燃料通路部材のいずれか一方の燃料通路部材に形成され、前記第1収容空間の内周面または前記第2収容空間の内周面と同軸の嵌合凸部と、いずれか他方の燃料通路部材に形成され、前記嵌合凸部に対応する形状の嵌合凹部とによって構成され、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部が互いに嵌合されることによって前記第1燃料通路部材と前記第2燃料通路部材が位置決めされることを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射装置であって、
    前記第1燃料通路部材は、前記燃料噴射弁の軸方向に延びる筒状部材によって構成され、
    前記第2燃料通路部材は、前記燃料噴射弁の径方向に延びる管状部材によって構成され、
    前記嵌合凸部は、前記管状部材の外面に一体に形成された前記燃料噴射弁の軸方向に突出する円筒部によって構成され、当該円筒部に前記筒状部材の筒孔端部が嵌合される構成としたことを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 請求項2に記載の燃料噴射装置であって、
    前記第1燃料通路部材は、前記燃料噴射弁の径方向に延びる管状部材によって構成され、
    前記第2燃料通路部材は、前記燃料噴射弁の軸方向に延びる筒状部材によって構成され、
    前記嵌合凸部は、前記管状部材の外面に一体に形成された前記燃料噴射弁の軸方向に突出する円筒部によって構成され、当該円筒部に前記筒状部材の筒孔端部が嵌合される構成としたことを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 請求項3または4に記載の燃料噴射装置であって、
    前記筒状部材は、前記燃料噴射弁を前記第1収容空間に挿入する際、前記燃料噴射弁の一部と軸方向において当接することによって前記筒状部材に対する前記燃料噴射弁の軸方向の配置位置を規定する移動規制部を有することを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料噴射装置であって、
    前記第1の燃料通路部材と前記第2の燃料通路部材とは、前記位置決め手段によって位置決めされた状態でネジによって互いに固定されていることを特徴とする燃料噴射装置。
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