JP2002039034A - 電磁式燃料噴射弁の支持構造 - Google Patents

電磁式燃料噴射弁の支持構造

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JP2002039034A
JP2002039034A JP2000229218A JP2000229218A JP2002039034A JP 2002039034 A JP2002039034 A JP 2002039034A JP 2000229218 A JP2000229218 A JP 2000229218A JP 2000229218 A JP2000229218 A JP 2000229218A JP 2002039034 A JP2002039034 A JP 2002039034A
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injection valve
fuel injection
fuel
injector
electromagnetic fuel
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JP2000229218A
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Takeshi Usami
剛 宇佐美
Shohei Okuyama
昌平 奥山
Hideo Kiuchi
英雄 木内
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トップフィードタイプのインジェクタ1と燃
料分岐管3とを強固に結合固定することで、車両の衝突
事故等の時のインジェクタ1と燃料分岐管3のホルダー
43との間からの燃料洩れを防止する。 【解決手段】 軸心方向の後端部より内部に噴射する燃
料を導入するタイプのインジェクタ1を、燃料分岐管3
の分岐部41に一体的に設けたホルダー43とインジェ
クタ1の側方の大部分を覆うハウジング4の係止部51
との間に挟み込んだ状態で、燃料分岐管3の分岐部41
のフランジ部44とハウジング4のフランジ部53を締
結具6を用いて締め付け固定することにより、インジェ
クタ1と燃料分岐管3とを強固に結合固定するようにし
た。また、車両の衝突事故等の時に、インジェクタ1の
挿入部26およびハウジング4の挿入部57がインマニ
ポケット31の内壁面に引っ掛かりなくスムーズに外れ
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁式燃料噴射弁
を燃料供給管に結合固定させる電磁式燃料噴射弁の支持
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、軸心方向の後端部に設けられ
た開口部から噴射する燃料を内部に導入し、軸心方向の
先端部に設けられた噴孔部から内燃機関の吸気通路内に
燃料を噴射するタイプ(トップフィードタイプ)の電磁
式燃料噴射弁の支持構造(例えば特許番号第28372
68号公報や特開平11−82231号公報等)があ
る。
【0003】これは、図3に示したように、軸心方向の
後端部の外壁面に溝状部111を有し、且つ軸心方向の
先端部の外壁面に鍔状部112を有する電磁式燃料噴射
弁101と、電磁式燃料噴射弁101の軸心方向の後端
部を収容するポケット部121の外周に突起部122を
有する燃料供給管102と、この燃料供給管102に電
磁式燃料噴射弁101を組み付けるための板ばね機能を
持つ噴射弁固定部材103とから構成されている。
【0004】そして、電磁式燃料噴射弁101と燃料供
給管102との固定は、燃料供給管102のポケット部
121の外周に設けられた突起部122と、電磁式燃料
噴射弁101の後端部の外壁面に設けられた溝状部11
1とに、噴射弁固定部材103の一端側に設けられた凹
状部131と他端側に設けられた凸状部132をそれぞ
れ引っ掛けることにより行われる。
【0005】ここで、燃料供給管102は、内燃機関の
インテークマニホールド104にボルト105およびブ
ラケット106を用いて組み付け固定されている。ま
た、インテークマニホールド104のインジェクタ取付
壁部には、電磁式燃料噴射弁101の先端側の挿入部1
13が差し込まれる取付孔(インマニポケット)142
が形成されている。また、電磁式燃料噴射弁101の挿
入部113の外周面と取付孔142の内壁面との間に
は、緩衝およびシール機能を持つ弾性ゴム材107が装
着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電磁
式燃料噴射弁の支持構造においては、車両の衝突事故等
の時に大きな力が加わった場合に、例えば軌跡A方向に
回転するため、電磁式燃料噴射弁101の挿入部113
が弾性ゴム材107を押し縮めてインマニポケット14
2の小径孔143の内壁面に引っ掛かり、内燃機関用燃
料供給装置に有害な外力が加わる。
【0007】それによって、燃料供給管102の突起部
122から噴射弁固定部材103の凹状部131が抜け
落ちたり、あるいは電磁式燃料噴射弁101の溝状部1
11から噴射弁固定部材103の凸状部132が抜け落
ちたりして、電磁式燃料噴射弁101の後端部が燃料供
給管102のポケット部121から脱落してしまう。こ
れにより、電磁式燃料噴射弁101の後端部と燃料供給
管102のポケット部121との間から燃料洩れが発生
するという問題が生じている。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、電磁式燃料噴射弁と燃
料供給管とを強固に結合固定することで、車両の衝突事
故等の時の電磁式燃料噴射弁と燃料供給管の保持部との
間からの燃料洩れを防止することのできる電磁式燃料噴
射弁の支持構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、燃料供給管の保持部と噴射弁取付部材の係止部
との間に電磁式燃料噴射弁を挟み込んだ状態で、燃料供
給管の取付部と噴射弁取付部材の被取付部とを固定する
ことにより、電磁式燃料噴射弁と燃料供給管とが強固に
結合固定される。それによって、車両の衝突事故等の時
に電磁式燃料噴射弁に大きな力が加わった場合でも、燃
料供給管の取付部から噴射弁取付部材の被取付部が外れ
ることはなく、電磁式燃料噴射弁が燃料供給管の保持部
から外れることはない。これにより、電磁式燃料噴射弁
と燃料供給管の保持部との間からの燃料の洩れを防止す
ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、燃料供給
管の保持部と噴射弁取付部材の係止部との間に電磁式燃
料噴射弁を挟み込んだ状態で、燃料供給管のフランジ部
と噴射弁取付部材のフランジ部とを締結具を用いて締め
付け固定することにより、電磁式燃料噴射弁と燃料供給
管とを強固に結合固定することができる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、噴射弁取
付部材として、電磁式燃料噴射弁のコネクタを露出させ
るための開口部を有し、電磁式燃料噴射弁の周囲の大部
分を覆う筒状のハウジングを用いても良い。また、係止
部を、電磁式燃料噴射弁の軸心方向の一端部の外周に設
けられた鍔状部を係止するように、ハウジングの軸心方
向の一端部を略塞ぐように設けても良い。なお、電磁式
燃料噴射弁とハウジングとの間に、少なくとも軸心方向
のガタを吸収するための弾性ゴム材等の緩衝部材を装着
することが望ましい。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、電磁式燃
料噴射弁は、内燃機関の噴射弁挿入孔内に差し込まれる
挿入部を有し、この挿入部が差し込まれた状態で内燃機
関に組み付けられている。なお、内燃機関の噴射弁挿入
孔とハウジングの軸心方向の一端部との間に、断熱、防
振、緩衝およびシールの機能を持つ弾性ゴム材等の弾性
部材を装着することが望ましい。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、電磁式燃
料噴射弁の挿入部の外径および長さ、並びに内燃機関の
噴射弁挿入孔の内径および深さは、挿入部が噴射弁挿入
孔より外れる時に動く軌跡と干渉しない寸法とされてい
る。それによって、車両の衝突事故等の時に、挿入部が
噴射弁挿入孔より外れる時、挿入部が噴射弁挿入孔の内
壁面に引っ掛かることなく、スムーズに外れ、内燃機関
用燃料供給装置に有害な外力が加わらないようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】〔実施例の構成〕発明の実施の形
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1はインジェクタを組み付けた燃料分岐管を示した図
で、図2は内燃機関用燃料供給装置を示した図である。
【0015】本実施例の内燃機関用燃料供給装置は、水
平対向型4気筒ガソリンエンジン等の内燃機関の気筒数
に応じた数の電磁式燃料噴射弁(以下インジェクタと呼
ぶ)1が燃焼用空気を内燃機関に供給するためのインテ
ークマニホールド2に取り付けられたマルチポイントイ
ンジェクション(MPI)方式である。各インジェクタ
1は、それぞれ燃料分岐管(デリバリパイプ)3に組み
付けられて、燃料配管11に接続されている。その燃料
配管11は、フューエルタンク12に接続され、フュー
エルポンプ13、フューエルフィルタ14および圧力調
節弁(プレッシャレギュレータ)15が取り付けられて
いる。
【0016】なお、フューエルポンプ13から圧力調節
弁15に至る燃料分岐管3を含む燃料配管11内の燃料
(例えばガソリン)は、圧力調節弁15によってインテ
ークマニホールド2内の圧力に対して一定の圧力差とな
るように保たれている。したがって、インジェクタ1に
は、燃料配管11内の加圧燃料が燃料分岐管3を経て導
かれ、電子制御式燃料噴射装置の電子制御装置(EC
U)からの噴射信号を受けて、インテークマニホールド
2内にタイミング良く噴射される。
【0017】インジェクタ1は、軸心方向の後端部より
燃料の導入を行う、所謂トップフィードタイプ方式を採
用した周知の構造を有するものである。このインジェク
タ1は、燃料分岐管3に取り付けられるハウジングモー
ルド20と、このハウジングモールド20内で巻回され
た電磁コイルと、ハウジングモールド20内に固定され
た固定鉄心とを備えている。さらに、軸方向に移動可能
な可動鉄心(アーマチュア)およびプランジャと、ハウ
ジングモールド20の先端側に設けられて、内部に燃料
通路が形成される図示しないバルブボディと、このバル
ブボディ内に収容されたニードルバルブとを備えてい
る。バルブボディの弁座からニードルバルブが離れるこ
とにより燃料を噴射している。そして、インジェクタ1
の電磁コイルが通電されると、コイルスプリングの付勢
力に抗してプランジャおよびニードルバルブがリフトし
て、バルブボディの弁座とニードルバルブのシート部よ
りなる弁部が開かれる。
【0018】なお、電磁コイルは、ハウジングモールド
20内に配設された樹脂製のコイルボビンの外周に巻装
され、ハウジングモールド20の外壁部に一体成形され
たコネクタ22にモールド成形された2つのターミナル
23に電気的に接続されている。そして、バルブボディ
を収容するバルブホルダ21の外周には、径方向外方へ
突出した鍔状部24が設けられている。そして、鍔状部
24と後記する円筒状のハウジング4との間には、イン
ジェクタ1の軸心方向のガタを吸収するための弾性ゴム
材等の緩衝部材5が装着されている。また、バルブホル
ダ21には、インテークマニホールド2のインマニポケ
ット31内に差し込まれる挿入部26が設けられてい
る。
【0019】インテークマニホールド2は、内燃機関の
吸気管と各気筒の燃焼室(シリンダー)とを接続するも
ので、内部に断面形状が略円形状の吸気通路30が気筒
数だけ設けられた内燃機関の機能部品である。このイン
テークマニホールド2の外壁部(インジェクタ取付壁
部)には、外側からインジェクタ1の先端部(バルブホ
ルダ21の挿入部26)が差し込まれるインマニポケッ
ト(本発明の噴射弁挿入孔に相当する)31が各吸気通
路30に連通するように形成されている。そのインマニ
ポケット31には、外側に設けられる大径孔32とこの
大径孔32よりも吸気通路30側に設けられて、大径孔
32よりも内径の小さい小径孔33が設けられている。
【0020】燃料分岐管3は、本発明の燃料供給管に相
当するもので、鉄系の金属材料により一体的に形成され
ており、燃料を導入するための導入管40がろう付けに
より固定され、各インジェクタ1へ燃料を導く複数個の
分岐部41、およびインテークマニホールド2にねじ
(図示せず)を用いて締め付け固定するための平板状の
ブラケット42が溶接等の手段を用いて接合されてい
る。その導入管40の外周には、燃料配管11の一部を
構成するゴムホース(図示せず)が液密的に嵌め合わさ
れる。
【0021】各分岐部41は、鉄系の金属材料により一
体的に形成されており、インジェクタ1のハウジングモ
ールド20の後端部を収容保持する円筒状の保持部(ホ
ルダー)43、およびこのホルダー43の外壁面より径
方向外方へ延長されたフランジ部(本発明の取付部に相
当する)44を有している。そのホルダー43は、ハウ
ジングモールド20の後端部の周囲を囲む筒状部と、こ
の筒状部の他端部を閉塞する環状の閉塞部とから構成さ
れている。そして、閉塞部の中心には、筒状部内と燃料
分岐管3内とを連通して燃料をインジェクタ1へ導入す
るための導入孔45とが形成されている。また、分岐部
41の内周とハウジングモールド20の後端部の外周と
の間には、分岐部41の内周とハウジングモールド20
の外周との間からの燃料の漏洩を防止するためのOリン
グ等のシール材25が装着されている。また、フランジ
部44は、複数本のねじまたはボルトやワッシャ等の締
結具6の軸状部(脚部)の外周に形成された雄ねじ部が
螺合する雌ねじ部(ネジ穴)46を有している。
【0022】ハウジング4は、本発明の噴射弁取付部材
に相当するもので、インジェクタ1の周囲の大部分を覆
う筒状体であり、インジェクタ1のハウジングモールド
20のコネクタ22を露出させるための開口部50を有
している。そして、ハウジング4の先端部には、ハウジ
ング4の先端部を略塞ぐように径方向内方側に曲げ込ま
れた円環状の係止部51が設けられている。その係止部
51は、インジェクタ1の鍔状部24を弾性ゴム材等の
緩衝部材5を介して係止している。そして、ハウジング
4の先端面から、つまり係止部51の中央部で開口した
貫通孔52からは、インジェクタ1のバルブホルダ21
の挿入部26が突出している。また、ハウジング4の後
端部の外壁面からは、燃料分岐管3の分岐部41のフラ
ンジ部44に対向配置されたフランジ部(本発明の被取
付部に相当する)53が径方向外方へ延長されている。
そのフランジ部53は、複数本の締結具6の軸状部(脚
部)が挿通する挿通穴54を有している。また、ハウジ
ング4の後端部には、分岐部41のホルダー43の先端
部の環状凸部47の外周に嵌め合わされる嵌合部55が
設けられている。
【0023】本実施例では、隣設する2つのハウジング
4が平板状の連結金具56によって連結されている。そ
の連結金具56の一端部は、一方のハウジング4に溶接
等の手段を用いて接続され、連結金具56の他端部は、
他方のハウジング4に溶接等の手段を用いて接続されて
いる。また、インマニポケット31の大径孔32の内周
とハウジング4の先端部(インマニポケット31の挿入
部57)の外周との間には、断熱、緩衝、防振およびシ
ールを兼ねた弾性ゴム材等の弾性部材7が装着されてい
る。
【0024】ここで、本実施例では、車両の衝突事故時
に大きな力が加わってインジェクタ1がインテークマニ
ホールド2のインマニポケット31より外れる時に、引
っ掛かりなくスムーズに外れ、内燃機関用燃料供給装置
に有害な外力が加わらないようにする目的で、インテー
クマニホールド2のインマニポケット31の大径孔32
の内径(d2)、インマニポケット31の大径孔32の
深さ(l2)、ハウジング4の挿入部57の外径(d
1)、ハウジング4の挿入部57の長さ(l1)は、イ
ンジェクタ1がインマニポケット31から外れる時に動
く軌跡Aと干渉しない寸法となるように設計されてい
る。ここで、インジェクタ1のバルブホルダ21の挿入
部26の噴孔より噴射された噴霧燃料が、内燃機関の吸
気ポート、特に吸気バルブ近くへ、もしくは吸気バルブ
の背面に到達するようにインマニポケット31の位置を
決定している。
【0025】〔実施例の作用〕次に、本実施例の燃料供
給装置の作用を図1および図2に基づいて簡単に説明す
る。
【0026】フューエルタンク12から汲み上げられた
燃料は、フューエルポンプ13、フューエルフィルタ1
4、燃料配管11、導入管40、燃料分岐管3、分岐部
41の導入孔45を通ってインジェクタ1の軸心方向の
後端部より導入されて、インジェクタ1の内部の燃料通
路に供給される。そして、インジェクタ1は、ECUか
ら噴射信号を受けて電磁コイルが通電されると、コイル
スプリングの付勢力に抗してプランジャおよびニードル
バルブがリフトして、バルブボディの弁座とニードルバ
ルブのシート部よりなる弁部が開かれる。これにより、
インジェクタ1のバルブホルダ21の挿入部26の噴孔
からインテークマニホールド2の吸気通路30内、特に
吸気バルブ近くへタイミング良く噴射される。
【0027】〔実施例の特徴〕次に、本実施例のインジ
ェクタ1の支持構造を図1および図2に基づいて簡単に
説明する。
【0028】先ず、インジェクタ1の鍔状部24よりも
先端側のバルブホルダ21の外周に弾性ゴム材等の緩衝
部材5を嵌め込んだ状態で、インジェクタ1をハウジン
グ4の開口側端より差し込み、インジェクタ1のバルブ
ホルダ21の挿入部26がハウジング4の係止部51よ
り突き出すようにハウジング4内に入れる。次に、イン
ジェクタ1を入れたハウジング4の嵌合部55を、燃料
分岐管3の分岐部41のホルダー43の先端部の外周に
嵌め合わせる。
【0029】次に、分岐部41のフランジ部44とハウ
ジング4のフランジ部53とを合わせた後に、複数本の
締結具6をフランジ部53の挿通穴54を通してフラン
ジ部44の雌ねじ部46にねじ込むことにより、燃料分
岐管3の分岐部41とハウジング4とを強固に結合固定
する。このとき、インジェクタ1のハウジングモールド
20の外周に固定されたOリング等のシール材25によ
って、分岐部41の内周とハウジングモールド20の後
端部の外周とが液密的にシールされる。以上の組み付け
をインジェクタ1の個数分だけ行うことによって、燃料
分岐管3の各分岐部41のホルダー43と各ハウジング
4の係止部51との間にそれぞれインジェクタ1を挟み
込んだ状態で、分岐部41のフランジ部44とハウジン
グ4のフランジ部53とを固定することにより、複数個
のインジェクタ1と燃料分岐管3とが液密的に、しかも
強固に結合固定されることになる。
【0030】次に、各インジェクタ1のバルブホルダ2
1の挿入部26およびハウジング4の挿入部57を、イ
ンテークマニホールド2の各インマニポケット31内に
差し込み、各ハウジング4の挿入部57の外周と各イン
マニポケット31の内周との間に弾性ゴム材等の弾性部
材7をそれぞれ装着する。次に、燃料分岐管3のブラケ
ット42を、インテークマニホールド2にねじを用いて
締め付け固定することで、複数個のインジェクタ1がイ
ンテークマニホールド2の所定の部位(各インマニポケ
ット31)に組み付けられる。
【0031】〔実施例の効果〕以上のように、本実施例
のインジェクタ1の支持構造においては、上述したよう
に、燃料分岐管3の分岐部41のホルダー43とハウジ
ング4の係止部51との間にインジェクタ1を挟み込ん
だ状態で、分岐部41のフランジ部44とハウジング4
のフランジ部53とを締結具6を用いて締め付け固定す
ることにより、インジェクタ1と燃料分岐管3とを液密
的に、しかも強固に結合固定することができる。したが
って、車両の衝突事故時に大きな力が加わってインジェ
クタ1がインテークマニホールド2のインマニポケット
31より外れる時に、インジェクタ1のバルブホルダ2
1の挿入部26およびハウジング4の挿入部57がイン
マニポケット31の内壁面に引っ掛かりなくスムーズに
外れる。
【0032】このため、分岐部41のフランジ部44お
よびハウジング4のフランジ部53付近に大きな力が加
わらないので、分岐部41のフランジ部44からハウジ
ング4のフランジ部53が抜け落ちることはなく、イン
ジェクタ1が燃料分岐管3の分岐部41のホルダー43
から外れることはない。しかも、インジェクタ1の後端
部とホルダー43との間にはOリングなどのシール材2
5が有るので、インジェクタ1と分岐部41のホルダー
43との間からの燃料の洩れを防止することができ、イ
ンジェクタ1が開弁しなければ、インジェクタ1の先端
部の噴孔より燃料が洩れることはない。また、インジェ
クタ1のバルブホルダ21の挿入部26およびハウジン
グ4の挿入部57が弾性部材7と共に、インマニポケッ
ト31の内壁面に引っ掛かりなくスムーズに外れ、内燃
機関用燃料供給装置に有害な外力が加わらない。
【0033】〔変形例〕本実施例では、インジェクタ1
の側面(周囲)の大部分を覆う円筒状のハウジング4の
係止部51と燃料分岐管3の分岐部41のホルダー43
との間にインジェクタ1を挟み込むようにしてインジェ
クタ1を支持固定した、あるいは燃料分岐管3に組み付
けたが、インジェクタ1の側面の一部に鍔状の突起部を
設け、噴射弁取付部材の係止部により突起部を係止し、
且つ噴射弁取付部材の係止部と燃料供給管のホルダーと
の間でインジェクタ1を挟み込むようにしてインジェク
タ1を支持固定しても、あるいは燃料分岐管3に組み付
けても良い。
【0034】本実施例では、本発明を、V型4気筒エン
ジンのバンク角を180度にした水平対向4気筒エンジ
ン用のインジェクタ1の支持構造に適用した例を説明し
たが、本発明を、水平対向多気筒エンジン、V型多気筒
エンジン、直列多気筒エンジンまたは単気筒エンジン等
の内燃機関用の電磁式燃料噴射弁(インジェクタ)に使
用しても良い。また、内燃機関の機能部品としては、イ
ンテークマニホールド2の代わりに、シリンダーヘッ
ド、スロットルボディ等の吸気管を用いても良い。
【0035】なお、前記燃料供給管の取付部と前記噴射
弁取付部材の被取付部とを固定するとは、取付部と被取
付部とを締結具を用いて締め付け固定するか、あるいは
取付部または被取付部のいずれか一方を他方にかしめ固
定するか、あるいは取付部と被取付部とを溶接手段を用
いて局部的に溶着することである。また、締結具として
は、ボルトやナット、ねじ等がある。また、取付部また
は被取付部のいずれか一方を、外周に雄ねじ部を有する
筒状の雄型継手と一体化し、取付部または被取付部のい
ずれか他方を、内周に雌ねじ部を有する筒状の雌型継手
と一体化し、雄型継手と雌型継手とを螺合させること
で、取付部と被取付部とを強固に結合固定するようにし
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】インジェクタを組み付けた燃料分岐管を示した
断面図である(実施例)。
【図2】内燃機関用燃料供給装置を示した概略図である
(実施例)。
【図3】電磁式燃料噴射弁を組み付けた燃料供給管を示
した断面図である(従来の技術)。
【符号の説明】 1 インジェクタ(電磁式燃料噴射弁) 2 インテークマニホールド(内燃機関の機能部品) 3 燃料分岐管(燃料供給管) 4 ハウジング(噴射弁取付部材) 5 緩衝部材 6 締結具 7 弾性部材 22 コネクタ 24 鍔状部 26 挿入部 31 インマニポケット(噴射弁挿入孔) 41 分岐部 43 ホルダー(保持部) 44 フランジ部(取付部) 51 係止部 53 フランジ部(被取付部) 57 挿入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 69/04 F02M 69/04 A (72)発明者 木内 英雄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G066 AA01 AB02 AD10 BA31 BA65 CC03 CD04 CD10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)軸心方向の一端部より内燃機関へ燃
    料を噴射すると共に、軸心方向の他端部より燃料を内部
    に導入するタイプの電磁式燃料噴射弁と、 (b)この電磁式燃料噴射弁の軸心方向の他端部を保持
    する保持部、およびこの保持部の近傍に設けられた取付
    部を有する燃料供給管と、 (c)前記電磁式燃料噴射弁を係止する係止部、および
    前記取付部に取り付けられる被取付部を有する噴射弁取
    付部材とを備え、 前記燃料供給管の保持部と前記噴射弁取付部材の係止部
    との間に前記電磁式燃料噴射弁を挟み込んだ状態で、前
    記燃料供給管の取付部と前記噴射弁取付部材の被取付部
    とを固定することを特徴とする電磁式燃料噴射弁の支持
    構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電磁式燃料噴射弁の支持
    構造において、 前記取付部は、前記燃料供給管の保持部の側壁より径方
    向外方に延ばされたフランジ部であり、 前記被取付部は、前記噴射弁取付部材の側壁より径方向
    外方に延ばされて、前記フランジ部に対向配置されたフ
    ランジ部であり、 前記燃料供給管のフランジ部と前記噴射弁取付部材のフ
    ランジ部とは、締結具を用いて締め付け固定されている
    ことを特徴とする電磁式燃料噴射弁の支持構造。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の電磁式燃
    料噴射弁の支持構造において、 前記噴射弁取付部材は、前記電磁式燃料噴射弁のコネク
    タを露出させるための開口部を有し、前記電磁式燃料噴
    射弁の周囲の大部分を覆う筒状のハウジングであり、 前記係止部は、前記電磁式燃料噴射弁の軸心方向の一端
    部の外周に設けられた鍔状部を係止するように、前記ハ
    ウジングの軸心方向の一端部を略塞ぐように設けられて
    いることを特徴とする電磁式燃料噴射弁の支持構造。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の電磁式燃料噴射弁の支持
    構造において、 前記電磁式燃料噴射弁は、前記内燃機関の噴射弁挿入孔
    内に差し込まれる挿入部を有し、この挿入部が差し込ま
    れた状態で、前記内燃機関に組み付けられていることを
    特徴とする電磁式燃料噴射弁の支持構造。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の電磁式燃料噴射弁の支持
    構造において、 前記電磁式燃料噴射弁の挿入部の外径および長さ、並び
    に前記内燃機関の噴射弁挿入孔の内径および深さは、前
    記挿入部が前記噴射弁挿入孔より外れる時に動く軌跡と
    干渉しない寸法とされていることを特徴とする電磁式燃
    料噴射弁の支持構造。
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