JP2006220084A - 燃料噴射装置用リターン配管の継手構造 - Google Patents

燃料噴射装置用リターン配管の継手構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 装着性および燃料シール性の向上が図れる燃料噴射装置用リターン配管の継手構造を提供する。
【解決手段】 燃料のリターン配管20を燃料噴射装置に連結するための継手構造であって、燃料噴射装置のパイプ側端部10に溝12、およびリターン配管20の軸方向パイプ21に突起25を設け、溝12と突起25の係合によりパイプ側端部10とリターン配管20を連結する燃料噴射装置用リターン配管の継手構造において、パイプ側端部10に形成され、軸方向パイプ21を収容する収容孔と、連結されたパイプ側端部10とパイプ部21の燃料シールをするOリング30を備え、収容孔の内周11a、11b面に、Oリングとの接触を回避する逃がし機能を有する下部側内周11bを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料噴射装置用リターン配管の継手構造に関し、例えばコモンレールに蓄圧した高圧燃料を内燃機関へ噴射供給する蓄圧式燃料噴射装置に、燃料リターンパイプを連結するための継手構造に適用して好適なものである。
燃料噴射装置としては、例えばデーゼル機関用燃料噴射システムとしてのコモンレール式燃料噴射装置において、内燃機関の各気筒に設けられ、コモンレールに蓄圧した高圧燃料をその気筒の燃焼室に噴射供給する燃料噴射弁に、余剰燃料を燃料タンク等へ回収するための燃料リターンパイプが取り付けられているものが知られている(特許文献1等参照)。
この種の燃料リターンパイプの継手構造としては、図5に示すように、係合部材としてのクリップ560を設け、燃料噴射弁1からの燃料リターンパイプ520の抜け防止および回転方向の位置決めを図るものがある。このクリップ560は、コの字状のアーム部562(図5(b)参照)を有しており、燃料リターンパイプとしてのユニオン520を燃料噴射弁側のリーク出口部510に挿入した後に、ユニオン520の外側からクリップ560のアーム部562を挟み込む(図5(b)および(c)参照)ことにより、ユニオン520とリーク出口部510を連結している(図5(a)参照)。なお、クリップ560でユニオン520とリーク出口部510を挟み込む際に、アーム部560側の嵌合部Kは、クリップ560のバネ力によりリーク出口部510の被嵌合部Kに嵌合することで、連結性を高めている。
特許文献1では、燃料噴射弁側のリーク出口部と燃料リークパイプとの挿入部自体に設けた、突起部とこれに対応する溝部からなる係合部により、燃料リターンパイプの燃料噴射弁への装着性の向上を図る技術が開示されている。図3および図4に示すように、リーク出口部410に挿入される燃料リークパイプ420のパイプ部421に突起部425が設けられ、リーク出口部410に溝部412が設けられている。燃料パイプ420をリーク出口部410へ挿入する際、図3の一点鎖線の矢印方向に突起部425を溝部412に沿わせながら、燃料パイプ420をリーク出口部410に挿入および回転させることで連結している。
なお、これらの燃料リターンパイプの継手構造では、一般に、リーク燃料の漏れ防止のために、リーク出口部410、510とこれに挿入する燃料パイプ420、520との間にOリング430、530が設けられている。
特開2003−343785号公報
上記従来技術では、継手構造を構成する部材の装着性向上および燃料シール性向上を図ることは難しい。クリップ560を用いる従来技術では、クリップ560のバネ力等によりユニオン520とリーク出口部510の連結性を高めているため、クリップ560をユニオン520とリーク出口部510に装着する際に、クリップ560の嵌めこみや抜き取りがスムースにできず、装着が容易でないという問題がある。特許文献1による従来技術では、装着性の向上は図れるが、Oリング430を組み込む場合に、Oリング430が溝部412等により切れて燃料シール性に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、装着性および燃料シール性の向上が図れる燃料噴射装置用リターン配管の継手構造を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至4記載の発明では、燃料のリターン配管を燃料噴射装置に連結するための継手構造であって、燃料噴射装置のパイプ側端部に溝、およびリターン配管のパイプ部に突起を設け、溝と突起の係合によりパイプ側端部とリターン配管を連結する燃料噴射装置用リターン配管の継手構造において、
パイプ側端部に形成され、パイプ部を収容する収容孔と、連結されたパイプ側端部とパイプ部の燃料シールをするOリングを備え、
収容孔の内周面に、Oリングとの接触を回避する逃がしを設けたことを特徴としている。
これによると、燃料噴射装置のパイプ側端部に溝、およびリターン配管のパイプ部に突起を設け、リターン配管を燃料噴射装置に連結するものにおいて、パイプ部を収容するパイプ側端部の収容孔の内周面に、Oリングとの接触を回避する逃がしを設けているので、パイプ部をパイプ側端部に挿入して装着する際に、Oリングがパイプ側端部側の溝を通ったとしても、Oリングを傷付けることなく装着することが可能である。したがって、溝と突起の係合によりリターン配管と燃料噴射装置の装着性を向上させるとともに、装着の際にOリングを傷付けることがないので燃料シール性の向上が図れる。
また、請求項2に記載の発明では、内周面は、Oリングを規制するOリング規制面を備え、逃がしとOリング規制面との間には、徐々に内周の大きさが小さくなる移行部が形成されていることを特徴としている。
これによると、パイプ側端部の収容孔の内周面に、Oリングを規制するOリング規制面と、Oリングとの接触を回避する逃がしとを設けている場合には、逃がしとOリング規制面との間に、徐々に内周の大きさが小さくなる移行部を形成していることが好ましい。これにより、挿入等による装着によりOリングに圧縮を与えOリング自体の弾性でシールする際に、移行部を利用してOリングに徐々に圧縮を与えることができるので、スムースにOリングを装着することが可能である。
また、請求項3に記載の発明では、溝は、パイプ側端部の内周面の逃がし側に形成されていることを特徴としている。
これにより、パイプ側端部内に、突起を有するパイプ部を収容する収容孔と、突起と係合する溝とを設ける場合、溝をパイプ側端部の内周面の逃がし側に形成するので、収容孔の加工が容易にできる。
また、請求項4記載の発明では、溝は、突起を挿入する開口形状として、パイプ部をパイプ側端部に挿入する側の軸方向に延出する第1開口部と、第1開口部から分岐し、周方向に延びる第2開口部とを有していることを特徴としている。
これによると、第1開口部および第2開口部を備え複雑な開口形状を有する溝を、Oリングが通る場合であっても、Oリングを傷付けることなく装着することが可能である。

本発明の燃料噴射装置用リターン配管の継手構造を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の燃料噴射装置用リターン配管の継手構造を示す断面図である。
図1に示すように、燃料噴射装置用リターン配管の継手構造(以下、リターン配管継手構造と呼ぶ)は、燃料噴射装置のリターン燃料の出口部としてのパイプ側端部10と、パイプ側端部10内の燃料を導くリターン配管20とを含んで構成されている。
このパイプ側端部10およびリターン配管20は、例えば燃料噴射装置としての燃料噴射弁1(従来例2の図5(a)参照)の燃料出口端部に形成されるものであって、図示しない内燃機関の燃焼室へ燃料噴射するために燃料噴射弁1へ供給される高圧燃料のうち、余剰燃料を燃料タンク(図示せず)へ回収させる燃料通路部の一部を構成している。なお詳しくは、パイプ側端部20は、燃料噴射弁1内部の図示しない高圧摺動部材等からのリーク燃料や高圧燃料のうち余剰燃料が燃料噴射弁1内部から導かれる。リターン配管20は、燃料タンクに繋がれているホース等の外部配管に接続するようになっている。
なお、本実施形態で説明するリターン配管継手構造を提供する燃料噴射装置は、高圧燃料を蓄圧するコモンレール(図示せず)を備えたいわゆるコモンレール式燃料噴射システムにおいて、内燃機関の各気筒に設けられ、コモンレールに蓄圧された高圧燃料をその気筒の燃焼室に噴射供給する燃料噴射弁2として以下説明する。
パイプ側端部10は、燃料噴射弁1から外部へ延びる燃料通路を形成する部材であればよく、燃料噴射弁1内の燃料を外部へ導くように燃料噴射弁1に固定された周知の燃料配管等の燃料パイプ部材に限らず、燃料噴射弁1のケーシングを構成する部材の一部であってもよい。なお、以下の本実施形態では、パイプ側端部10を、燃料噴射弁1に固定された燃料パイプ部材として説明する。
リターン配管20は、パイプ側端部10内部に挿入組付けされるものであって、周知の燃料配管等の燃料パイプ部材で形成されている。なお、このリターン配管20は、パイプ側端部10つまり燃料噴射弁1と燃料タンクとの位置関係等から、リターン配管20の燃料タンク側のパイプ部(以下、周方向パイプと呼ぶ)22の開口部を、所定の周方向に向けてパイプ側端部10へ組付け可能なものであることが好ましい。
なお具体的には、リターン配管20は、図1に示すように、軸方向燃料通路としての軸方向パイプ21と、周方向燃料通路としての周方向パイプ22と、軸方向パイプ21と周方向パイプ22とを気密に接続するユニオン23とから構成されている。リターン配管20は、燃料を導く方向を、例えば軸方向から周方向に換えられる。なお、これら軸方向パイプ21と周方向パイプ22とユニオン23とは別部材を一体的に組付け固定したものであっても、一体化されている部材であってもよい。なお、ここで、軸方向パイプ21は、請求範囲に記載のパイプ部を構成する。
図1に示すように、軸方向パイプ21の外周21a、21bが、パイプ側端部10の内周11に挿入可能に構成されている。軸方向パイプ21(詳しくは、外周21b)には、軸方向パイプ21をパイプ側端部10に挿入し連結する際に軸方向パイプ21とパイプ側端部10が気密に接続できるように、図1に示すように、シール部材としてのOリング30を収容し保持する環状溝24が設けられている。このOリング30を軸方向パイプ21とパイプ側端部10の間に挟み込むことで、パイプ側端部10およびリターン配管20つまり継手構造における燃料のシールをする。なお、外周21a、21bは、図1に示す後述の内周11a、11bの形状に対応した段差を有するものに限らず、ほぼ同一の外周の大きさで形成されているものであってもよい。
なお、この燃料シール部材しては、リターン配管20(詳しくは周方向パイプ22)の開口部の周方向位置を所定の位置に取付け、あるいは調整できるものであれば、Oリングに限らず、Dリングであっても他の弾性に富んだシール部材であってもよい。
なお、ここで、リターン配管20をパイプ側端部10に連結するための継手手段として、本実施形態では、図1に示すように、パイプ側端部10の内周11側に溝12、および軸方向パイプ21の外周21a、21b側に突起25を設け、溝12と突起25との係合により軸方向パイプ21とパイプ側端部10を連結するように構成されている。
溝12は、突起25の形状に対応して突起25を係合可能な形状であればよく、軸方向パイプ21のパイプ側端部10への挿入とともに、その挿入方向に伴う突起25の移動方向に溝12の開口部が延在しているものであればよい。溝12の開口部の形状としては、パイプ側端部10の内周11の周方向に螺旋状のもの、略L字状のもの、あるいはいわゆるバヨネット連結形状等の突起25を軸方向に係止可能な開口形状であればよい。
なお、以下本実施形態では、溝12は、開口部の形状として、突起25つまり軸方向パイプ21を挿入する側の軸方向に延出する第1開口部と、第1開口部から分岐し、突起25を周方向移動可能にする第2開口部とを有するものとする(例えば、従来例1の図3および図4参照)。第1開口部は、図3中の溝412のうちの軸方向に延びる第1溝412aに対応し、第2開口部は、図3中の周方向に延びる第3溝412cに対応する。なお、第2開口部が第1開口部から分岐するとは、略L字状に第1開口部を起点として直接周方向に第2開口部が形成されていてるものに限らず、図3中の第2溝412bのように挿入方向とは逆方向に突起25を迂回させる形状を有する開口部を介して、第1開口部から第2開口部へ突起25を移行させるものであってもよい。なお、この場合、周方向に延在する第2開口部の延在範囲に応じて、リターン配管20の周方向パイプ22(詳しくは、周方向パイプ22の開口部)の向きを調節しながら、リターン配管20をパイプ側端部10へ組付け装着することが可能である。
なお、この場合、突起は、円筒状(例えば図4参照)に限らず、四角柱状などの多角柱状であってもよい。
本実施形態では、パイプ側端部10は、上部側内周11aと下部側内周11bとから構成されており、軸方向パイプ21をパイプ側端部10へ装着時に、下部側内周11bは、軸方向パイプ21をパイプ側端部10へ挿入装着時に、軸方向パイプ21側の環状溝24とともにOリングを圧縮するように構成されている。上部側内周11aは、Oリング30との接触を回避するように、下部側内周11bより内径が大きく形成されている。具体的には、環状溝24に装着された状態のOリングの外径よりも上部側内周11aを大きく形成するようにしている。
なお、ここで、上部側内周11aは、請求範囲に記載のOリング30との接触を回避する逃がし(以下、Oリング逃がしと呼び)を構成する。また、下部側内周11bは、Oリング30を圧縮して規制する、請求範囲に記載のOリング規制面を構成する。また、内周11a、11bおよび溝12は、軸方パイプ21を収容する収容孔を構成する。
なお、本実施形態では、下部側内周11bのうち、上部側内周11a側の端部は、R形状の面取りが形成されていることが好ましい。
なお、本実施形態では、パイプ側端部10の内周11に形成する溝12の部位として、上部側内周11aに溝12が形成されていることが好ましい。なお、内周11に形成する溝12の部位は、内周11のうち、図1に示す上部側内周11aに限らず、下部側内周11b以外の他の内周(図示せず)であってもよい。
なお、本実施形態では、付勢部材70は、図1に示すように、パイプ側端部10の内周11(詳しくは下部側内周11b)と、軸方向パイプ21の下端面とに区画された空間に配置され、軸方向パイプ21つまりリターン配管20の挿入方向とは反対方向に、軸方向パイプ21を付勢するように構成してもよい。この付勢部材70は、図1に示す付勢スプリングに限らず、軸方向パイプ21に挿入方向とは反対方向の作用力を作用させるものであればいずれの部材でもよい。なお、ここで、付勢部材70は、突起25と溝12(詳しくは周方向開口部)とを噛み合せるように付勢する付勢力発生手段を構成する。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)本実施形態では、燃料噴射装置1のパイプ側端部10に溝12、およびリターン配管20の軸方向パイプ21に突起25を設け、リターン配管20を燃料噴射装置1に連結する継手構造において、軸方向パイプ21を収容するパイプ側端部10の内周面11a、11bに、Oリング30との接触を回避するOリング逃がし11bを設けている。これにより、リターン配管20の軸方向パイプ21をパイプ側端部10に挿入して装着する際に、Oリング30がパイプ側端部10側の溝12を通ったとしても、Oリング30を傷付けることなく装着することが可能である。したがって、溝12と突起25の係合によりリターン配管20と燃料噴射装置1の装着性を向上させるとともに、装着の際にOリング30を傷付けることがないので燃料シール性の向上が図れる。
(2)なお、本実施形態では、溝12は、パイプ側端部10の内周面11のOリング逃がし側つまり上部側内周11aに形成されている。
これによると、パイプ側端部10内に、突起25を有するパイプ部を収容する内周11と、突起25と係合する溝12とを設ける場合において、溝12を内周11のうち、上部側内周11aを除く下部側内周11b以外の他の内周に設けることなく、上部側内周11a自体に設ける。これにより、装着性および燃料シール性の向上を図る継手構造として、収容孔を構成する内周11および溝12の形状を比較的簡素にできるため、パイプ側端部10の収容孔の加工が容易にできる。
(3)なお、突起25と溝12の係合によりリターン配管20(詳しくは軸方向パイプ21)をパイプ側端部10へ連結するものにおいて、比較的簡素な溝12の開口形状で溝12と突起25の係合状態を維持したい場合には、突起25と溝12とを噛み合せるように付勢する付勢部材70を配置することが好ましい。しかしながら、リターン配管20をパイプ側端部10に挿入して装着する際に、付勢部材70の付勢力等によっては、軸方向パイプ21がパイプ側端部10内(詳しくは、内周11a、11b)を挿入方向(詳しくは軸方向下方)と逆方向に移動するおそれがある。
これに対して、本実施形態では、環状溝24とともにOリング30を規制する内周11において、Oリング規制面の下部側内周11bとは別に、Oリング逃がし機能を有する上部側内周11aを設けているので、挿入作業における軸方向パイプ21の上下移動等の揺動が発生した場合であっても、Oリング30を傷付けることなく挿入作業を行なうことができる。
(4)さらになお、突起25と溝12の係合によりリターン配管20(詳しくは軸方向パイプ21)をパイプ側端部10へ連結するものにおいて、溝12と突起25の係合状態を維持したい場合には、溝12は、突起25を挿入する開口形状として、パイプ部をパイプ側端部に挿入する側の軸方向に延出する第1開口部に加えて、第1開口部から分岐し、周方向に延びる第2開口部を有するように構成される。この場合、第1開口部および第2開口部を備える溝は、場合によっては複雑な開口形状となるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、環状溝24とともにOリング30を規制する内周11において、Oリング規制面の下部側内周11bとは別に、Oリング逃がし機能を有する上部側内周11aを設けているので、複雑な開口形状を有する溝12をOリング30が通る場合であっても、Oリング30を傷付けることなく装着することが可能である。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明したパイプ側端部10の内周11において、図2に示すように、上部側内周11aと下部側内周11bとの間に、テーパ面11cを設けるようにする。図2は、本実施形態の燃料噴射装置用リターン配管の継手構造を示す断面図である。
図2に示すように、テーパ面11cは、上部側内周11aと下部側内周11bとの間を繋ぐように配置されている。このテーパ面11cは、下部側内周11bから、下部側内周11bに比べて大径の上部側内周11aに向けて、徐々に内周の大きさが小さくなるように形成されている。
なお、ここで、テーパ面11cは、請求範囲に記載の徐々に内周の大きさが小さくなる移行部を構成する。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)この様な構成であっても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
(2)さらに、本実施形態では、上部側内周11aと下部側内周11bとの間に、Oリング規制面としての上部側内周11aに向けて、徐々に内周の大きさが小さくなるテーパ面11cが形成されている。これにより、挿入等による装着によりOリング30に圧縮を与えOリング30自体の弾性でシールする際に、テーパ面11cを利用してOリング30に徐々に圧縮を与えることができるので、スムースにOリング30を装着することが可能である。
(3)なお、本実施形態では、上記テーパ面11cとしたが、R形状を有する略曲面であってもよく、徐々に内周の大きさが小さくなる移行部を有するものであればいずれでもよい。
本発明の第1の実施形態の燃料噴射装置用リターン配管の継手構造を示す断面図である。 第2の実施形態の燃料噴射装置用リターン配管の継手構造を示す断面図である。 従来例1のリターン配管の継手構造の組付関係を表す部分的分解斜視図である。 従来例1のリターン配管の継手構造を示す断面図である。 従来例2のリターン配管の継手構造を表す模式図であって、図5(a)はその継手構造を適用する燃料噴射弁の部分的断面図、図5(b)は図5(a)の燃料噴射弁のうち、パイプ側端部とリターン配管とを連結するクリップを示す斜視図、図5(c)は、図5(a)の燃料噴射弁のうち、パイプ側端部を示す断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁(燃料噴射装置)
10 パイプ側端部
11 内周
11a 上部側内周
11b 下部側内周(Oリング規制面)
12 溝
20 リターン配管
21 軸方向パイプ(パイプ部)
21a、21b 外周
22 周方向パイプ
23 ユニオン
24 環状溝
25 突起
30 Oリング
70 付勢部材

Claims (4)

  1. 燃料のリターン配管を燃料噴射装置に連結するための継手構造であって、前記燃料噴射装置のパイプ側端部に溝、および前記リターン配管のパイプ部に突起を設け、前記溝と前記突起の係合により前記パイプ側端部と前記リターン配管を連結する燃料噴射装置用リターン配管の継手構造において、
    前記パイプ側端部に形成され、前記パイプ部を収容する収容孔と、
    連結された前記パイプ側端部と前記パイプ部の燃料シールをするOリングを備え、
    前記収容孔の内周面に、前記Oリングとの接触を回避する逃がしを設けたことを特徴とする燃料噴射装置用リターン配管の継手構造。
  2. 前記内周面は、前記Oリングを規制するOリング規制面を備え、
    前記逃がしと前記Oリング規制面との間には、徐々に前記内周の大きさが小さくなる移行部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置用リターン配管の継手構造。
  3. 前記溝は、前記パイプ側端部の前記内周面の前記逃がし側に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射装置用リターン配管の継手構造。
  4. 前記溝は、前記突起を挿入する開口形状として、前記パイプ部を前記パイプ側端部に挿入する側の軸方向に延出する第1開口部と、前記第1開口部から分岐し、周方向に延びる第2開口部とを有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置用リターン配管の継手構造。
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