JP2007311623A - 投影光学系、当該投影光学系を有する露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

投影光学系、当該投影光学系を有する露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フレアを効果的に除去して高い解像力を維持し、高品位な露光を実現可能な投影光学系を提供する。
【解決手段】第1の物体のパターンを第2の物体に投影する投影光学系であって、前記投影光学系の前記第2の物体に最も近い光学素子の最終面に配置され、前記第1の物体を通過した光を遮蔽する遮蔽体を有し、前記遮蔽体は、前記最終面において前記パターンが投影される領域の外部の領域の一部に配置されることを特徴とする投影光学系を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般には、投影光学系に係り、特に、少なくとも1つの反射鏡を利用してレチクルのパターンを被処理体に投影する反射屈折型の投影光学系に関する。本発明は、例えば、投影光学系の最終光学素子と被処理体との間を液体で満たし、かかる液体を介して被処理体を露光する、所謂、液浸露光装置に好適である。
フォトリソグラフィー技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際に、投影露光装置が従来から使用されている。投影露光装置は、レチクルに描画された回路パターンを投影光学系によってウェハに投影して回路パターンを転写する。近年では、半導体素子の微細化が進むに従って、投影光学系に要求される解像力もますます高くなってきている。一般に、高い解像力を得るためには、露光光の短波長化及び投影光学系の高NA化が有効である。なお、最近では、投影光学系の最もウェハ側の光学素子とウェハとの間を液体で満たすことで、投影光学系のNA(開口数)を1以上とすることも提案されており、更なる高NA化が進行している。
一方、露光光の短波長化も進み、現在では、露光光としてArFエキシマレーザー(波長約193nm)が使用されている。但し、かかる波長領域で高い透過率を有する硝材は石英と蛍石(フッ化カルシウム)の2種類しか存在しないため、色収差の補正が非常に難しくなる。また、高NA化に伴って硝材が大口径化し、装置の高コスト化の大きな一因となっている。そこで、光学系に反射鏡を含めることにより、色収差及び硝材の大口径化などの問題を回避する提案が種々なされており、例えば、反射系と屈折系とを組み合わせた反射屈折型光学系が開示されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
また、従来の屈折型光学系においては、高NA化に従ってフレアが大きくなり、線幅制御性の悪化の大きな一因となっている。そこで、ウェハ近傍(具体的には、投影光学系の最もウェハ側の光学素子とウェハとの間)に視野絞り(遮光部)を配置し、フレアを効果的に遮光することができる露光装置が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−228401号公報 特開2002−277742号公報 国際公開第2005/069055号パンフレット 特開2003−17396号公報
特許文献1乃至3の反射屈折型光学系は、第1の物体(レチクル)のパターンを第2の物体(ウェハ)に結像する光学系であり、凹面鏡と、かかる凹面鏡と第2の物体との間に中間像を形成する結像系を有することを特徴(以下、「特徴A」という)とする。これらの反射屈折型光学系では、第1の物体からの光束が結像系を構成する任意の光学素子で反射され、凹面鏡で再び反射されて集光するため、光軸の近傍にフレア(以下、「反射屈折特有フレア」という)が発生してしまう。
例えば、特許文献1の図24に開示された反射屈折型光学系を用いて第1の物体から露光スリット領域に光を照射した場合に、第2の物体に投影される光を図18(a)に示す。なお、ESPが露光スリット(露光光)であり、FLPが反射屈折特有フレアである。図18(a)を参照するに、反射屈折特有フレアFLPは、投影された露光スリットESPから離れた光軸OAの近傍に発生している。
また、特許文献2の図4に開示された反射屈折型光学系を用いて第1の物体から露光スリット領域に光を照射した場合に、第2の物体に投影される光を図18(b)に示す。図18(b)を参照するに、反射屈折特有フレアFLPは、投影された露光スリットESPから離れた光軸OAの近傍に発生している。
また、特許文献3の図30に開示された反射屈折型光学系を用いて第1の物体から露光スリット領域に光を照射した場合に、第2の物体に投影される光を図18(c)に示す。図18(c)を参照するに、反射屈折特有フレアFLPは、投影された露光スリットESPから離れた光軸OAの近傍に発生している。
なお、特許文献1乃至3の反射屈折型光学系に限らず、特徴Aを有する反射屈折型光学系は、光軸の近傍に反射屈折特有フレアを発生させてしまう。
一方、従来の屈折型光学系においては、高NA化に従って、第2の物体に入射する光線の入射角度が大きくなるため、光学系の大口径化を招くという問題がある。光学系の大口径化を防止するためには、第2の物体と第2の物体に最も近い光学系(光学素子)との距離を短くする必要がある。従って、特許文献4の露光装置は、第2の物体と第2の物体に最も近い光学系との間に視野絞りを配置するスペースが必要となるため、NAが0.8以上、特に、NAが0.9以上のような高NAを有する光学系には適さない。
また、液浸露光装置は、通常、ステップ・アンド・スキャン方式を採用しており、投影光学系の最終面とウェハは相対的に液体中を移動するため、ウェハの近傍に視野絞りを配置した場合、かかる視野絞りが気泡を混入させる原因となる。液体中に混入した気泡は、露光光を遮光して転写精度や歩留まりの低下を招いてしまう。
なお、第2の物体に最も近い光学素子の内部に遮光部を配置することも考えられるが、この場合、遮光部がフレアを吸収することによって、光学素子の温度が上昇してしまう。光学素子に温度変化を与えると熱膨張によって形状が変化するため、結像性能が劣化してしまう。
そこで、本発明は、フレアを効果的に除去して高い解像力を維持し、高品位な露光を実現可能な投影光学系を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての投影光学系は、第1の物体のパターンを第2の物体に投影する投影光学系であって、前記投影光学系の前記第2の物体に最も近い光学素子の最終面に配置され、前記第1の物体を通過した光を遮蔽する遮蔽体を有し、前記遮蔽体は、前記最終面において前記パターンが投影される領域の外部の領域の一部に配置されることを特徴とする。
本発明の別の側面としての露光装置は、上述の投影光学系を有し、前記第1の物体としてのレチクルのパターンを前記投影光学系を介して前記第2の物体としての被処理体に露光することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、フレアを効果的に除去して高い解像力を維持し、高品位な露光を実現可能な投影光学系を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての投影光学系について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の投影光学系1の構成の一例を示す概略断面図である。
投影光学系1は、第1の物体101のパターンを第2の物体102に投影(結像)する光学系である。投影光学系1は、レンズ群LGと、鏡MRと、凹面鏡M1と、凹面鏡M1と第2の物体102との間に実像である中間像IMを形成する結像系G1とを有する。換言すれば、投影光学系1は、上述した特徴Aを有する反射屈折型光学系である。
投影光学系1は、鏡MRと凹面鏡M1との間に往復光学系を有してもよい。かかる往復光学系は、例えば、少なくとも負の屈折力を有するレンズを1つ以上有する往復光学系である。なお、レンズ群LGは、鏡を含んでいてもよい。
投影光学系1において、第1の物体101からの光束は、レンズ群LGを通過し、鏡MR及び凹面鏡M1で反射されて中間像IMを形成し、結像系G1を介して第2の物体102に到達する。
ここで、図2(a)を参照して、投影光学系1における反射屈折特有フレアについて詳しく説明する。図2(a)は、投影光学系1の凹面鏡M1及び結像系G1の近傍を示す拡大断面図である。
まず、第1の物体101の一点からの光が凹面鏡M1で反射され、結像系G1に入射する光ILとなる。光ILの一部は、結像系G1を構成する任意の光学素子104の表面又は裏面で反射し、再び凹面鏡M1に向かう光FL1となる。光FL1は凹面鏡M1で再び反射され、結像系G1を通り第2の物体102を照らすフレアFL2となる。換言すれば、フレアFL2が反射屈折特有フレアである。なお、図2(a)では、光学素子104は、平面レンズとして図示されているが、光学素子104は結像系G1を構成する任意の光学素子であり、その表面又は裏面は平面であっても曲面であってもよい。
一方、光学素子104を透過した光ILは、光ELとなり、第2の物体102に到達する。換言すれば、光ELが第1の物体101のパターンを第2の物体に投影する露光光である。
図2(b)は、投影光学系1の第2の物体102に最も近い光学素子(最終レンズ)120を示す概略拡大断面図である。図2(b)に示すように、光学素子120の第2の物体102に最も近い面(最終面)120aには、遮蔽体130が配置されている。詳細には、遮蔽体130は、最終面120aにおいて、光軸OAの近傍の領域、且つ、第1の物体101のパターンを第2の物体102に転写するための露光光(光EL)を遮蔽しない領域に配置される。遮蔽体130は、図2(a)に示したフレアFL2などの反射屈折特有フレアFLを遮蔽し、反射屈折特有フレアFLが第2の物体102に到達することを防止する。また、本実施形態では、最終面120aは平面であるが、図2(c)に示すように、最終面120aは曲面であってもよい。
図2(b)において、幅W1で規定される範囲は、第2の物体102上での露光スリット範囲である。幅W2で規定される範囲は、露光スリット範囲を照射する露光光ELの最終面120a上での透過範囲(最終面120aにおいて第1の物体101のパターンが投影される領域、所謂、最終面上露光スリット範囲)である。
反射屈折特有フレアFLは、第1の物体101のパターンを照射する露光スリット領域の位置に関わらず、第2の物体102において光軸OAの近傍に到達する。従って、最終面上露光スリット範囲(第2の物体102上での露光スリット範囲)は、露光光ELが遮蔽体130で遮光されることを防止するため、光軸OA外の領域を使用することが好ましい。
また、最終面120aと第2の物体102との距離P1が長くなると、反射屈折特有フレアFLが照射する第2の物体102上の領域が変化する。従って、遮蔽体130を配置する領域は、最終面120aと第2の物体102との距離P1によって制限される。
図3は、最終面120aにおける遮蔽体130の範囲及び最終面上露光スリット範囲を示す概略平面図である。図3(a)において、130Aは遮蔽体130の範囲(形状)の一例を示し、122Aは最終面上露光スリット範囲(形状)の一例を示している。遮蔽体130は、反射屈折特有フレアFLの照射領域及び製造難易度の観点から任意の形状を選択することができる。例えば、遮蔽体130は、図3(b)の130Bに示すような形状、図3(c)の130Cに示すような形状、図3(d)の130Dに示すような形状、図3(e)の130Eに示すような形状であってもよい。なお、図3(c)の130Cに示すような最終面120aに対して同心円の円形状の遮蔽体130は、容易に製造することができる。また、図3(a)乃至図3(e)に示す遮蔽体130の形状は、図3(f)乃至図3(j)に示すように、最終面上露光スリット範囲122B乃至122D(第2の物体102における露光スリット範囲)の形状に応じて選択するとよい。
遮蔽体130の材質は、例えば、酸化チタン、5酸化タンタル、酸化ジルコニアなどを使用することができる。但し、液浸露光装置に投影光学系1を適用する場合、遮蔽体130の材質は、最終面120aと第2の物体102との間に供給される液体(液浸用液体)を汚染しない材質を選択する。なお、液浸用液体と接触することを防止するために遮蔽体130にコーティングが施されている場合には、コーティングの材質が液浸用液体を汚染しない材質であればよい。例えば、液浸用液体は、純水やフッ素化合物などが考えられるが、液浸用液体が純水である場合、金属膜で構成された遮蔽体130が純水に接触することは好ましくなく、遮蔽体130にコーティングを施す必要がある。
また、液浸露光装置におけるステップ・アンド・スキャン方式の露光方式を考慮した場合、最終面120aに配置する遮蔽体130の範囲を必要最小限にすることが好ましい。遮蔽体130又は遮蔽体130をコーティングする部材は、流動可能な液体中に存在するため、気体中や真空中に存在する場合と比較して劣化又は摩耗しやすいからである。例えば、遮蔽体130又は遮蔽体130をコーティングする部材が破損し、液体中に混入してしまうと、転写精度や歩留まりの低下を招き、高品位な露光ができなくなる。従って、最終面120aに配置する遮蔽体130の範囲を必要最小限にすることで、かかるリスクを低減することができる。
そこで、液浸露光装置に投影光学系1を適用する場合、遮蔽体130は、図4及び図5を参照して説明する領域(即ち、遮蔽体130を配置する最大領域)内に配置することが好ましい。図4は、第2の物体102における任意の露光スリット範囲ESと光軸OAとを示す図である。図4を参照するに、光軸OAから露光スリット範囲ESに向かって線を引いた場合に、光軸OAと露光スリット範囲ESとの間の距離が最小をなす線の方向をω軸(第1の軸)とし、ω軸及び光軸OAに垂直な方向をξ軸(第2の軸)とする。なお、αは、任意の露光スリット範囲ESのξ軸方向の最大幅である。
図5は、最終面120aにおいて、図4に示す露光スリット範囲ESを照射する露光光EL(即ち、最終面上露光スリット範囲)を示す図である。なお、図5に示すように、最終面120a上でも第2の物体102上と同じ座標軸(ω軸及びξ軸)を定義してある。また、122が最終面上露光スリット範囲であり、最終面上露光スリット範囲122のξ軸方向の最大幅をα2とする。ここで、領域122’は、ξ軸を基準として最終面上露光スリット範囲122と対称となる領域(最終面上露光スリット対称領域)である。遮蔽体130を配置する最大領域は、最終面上露光スリット範囲122と最終面上露光スリット対称領域122’との間の領域で定義される領域135である。換言すれば、領域135は、最終面122上における露光スリット範囲ESと干渉しない光軸OA側の領域である。
更に、NAが1.0以上の光学系、特に、NAが1.1以上の光学系においては、遮蔽体130を配置する最大領域を狭く定義することができる。図6は、第2の物体102上での露光スリット領域ESのξ軸方向の最大幅αと最終面120a上でのξ軸方向の最大幅α2との関係を示す図である。図6に示すように、最終面120a上において、第2の物体102上での最大幅αより外側の領域、且つ、最終面120a上での最大幅α2より内側の領域を通過して光軸OAの近傍に集光し、反射屈折特有フレアとなる光束をFLα2とする。
光学系のNAが大きくなるに従って、最大幅αと最大幅α2との差が広がり、反射屈折特有フレアFLα2の存在確率は増加する。しかしながら、NAが1.0以上の光学系、特に、NAが1.1以上の光学系において、光束FLα2は、最終面120aに入射する入射角が増大し、透過率が極端に下がるため、反射屈折特有フレアに対する寄与は低い。従って、NAが1.0以上の光学系、特に、NAが1.1以上の光学系では、遮蔽体130を配置する最大領域を更に小さくすることが可能であり、図7に示すように、ξ軸方向の最大幅はα程度で十分である。図7を参照するに、図5に示す領域135のξ軸方向の最大幅がαに変更されていることがわかる。ここで、図7は、最終面120aにおいて、図4に示す露光スリット範囲ESを照射する露光光EL(即ち、最終面上露光スリット範囲)を示す図である。
ここまでは、最終面120aを平面又は曲面に限定せずに説明してきたが、以下、最終面120aが平面である場合の遮蔽体130を配置する最大領域について説明する。図8は、第2の物体102における任意の露光スリット範囲ESと光軸OAとを示す図である。任意の露光スリット範囲ESのξ軸側の境界線BLを構成する各点(例えば、BLP)からξ軸に下ろした垂線(例えば、PL)の長さをHとし、かかる垂線とξ軸との交点座標をQとする。
図9は、最終面120aにおける光軸OAと遮蔽体130を配置する最大領域(即ち、領域135)を示している。なお、図9に示すように、最終面120a上でも第2の物体102上と同じ座標軸(ω軸及びξ軸)を定義してある。
図9を参照して、遮蔽体130を配置する最大領域135のω軸方向の範囲について考える。例えば、最終面120a上に定義した第2の物体102上の座標Qと同じ位置に存在する最終面120a上の座標Q1に着目すると、座標Q1におけるω方向の範囲は、ξ軸を中心として±yの範囲である。但し、yは、以下の数式1で定義される。なお、数式1において、P1は最終面120aと第2の物体102との距離、nは最終面120aと第2の物体102との間を満たす液体(物質)の露光波長に対する屈折率、NAは光学系の有効径で規定される第2の物体側の開口数である。
同様に、第2の物体102の境界線BLを構成する全ての点に着目すると、最終面120a上には、境界線BL’と境界線BL’’が描かれる。従って、境界線BL’と境界線BL’’との間の領域135が、最終面120aを平面とした場合の遮蔽体130を配置する最大領域となる。
一方、最終面120aに遮蔽体130を配置することによって、第2の物体102における露光スリット領域ESが縮小してしまうと、スループットを低下させる原因となる。従って、最終面120aに遮蔽体130を配置しながらも第2の物体102における露光スリット領域ESを拡大させることが好ましい。図10は、第2の物体102における露光スリット範囲ESと光軸OAとの関係を示す概略平面図である。
図10(a)において、ESAは、第2の物体102における露光スリット範囲ESの一例を示している。また、αは露光スリット範囲の長手方向の長さ、βは露光スリット範囲と光軸OAとの最短距離、γは露光スリット範囲と光軸OAとの最長距離を示している。
一般に、最長距離γが長くなると光学系の収差補正は困難になるため、図10(b)に示す露光スリット範囲ESBのように、最長距離γが長くなる方向に露光スリット範囲を拡げることは難しい。一方、図10(c)に示す露光スリット範囲ESCのように、最短距離βが短くなる方向に露光スリット範囲を拡げると、遮蔽体130(即ち、遮蔽体130を配置した領域)と露光スリット範囲が干渉してしまう問題がある。
そこで、露光スリット範囲ESの形状を図10(a)のような矩形形状と異なる形状にすることによって、最終面120aの光軸OAの近傍に遮蔽体130を配置しながらも、広域な露光スリット範囲ESを確保することができる。
例えば、図10(d)に示す露光スリット範囲ESDや図10(e)に示す露光スリット範囲ESEのように、露光スリット範囲の少なくとも光軸側の境界が曲線を含むようにする。こうすることで、最長距離γを長くすることなく、また、最短距離βを短くすることなく、広域な露光スリット範囲を確保することができる。なお、図10(d)及び図10(e)に示す露光スリット領域ESD及びESEは、図10(h)及び図10(i)に示すように、光軸側の形状を変えた露光スリット領域ESH及びESIに置換することができる。また、図10(f)及び図10(g)に示すように、光軸側の境界が複数の線分を含む露光スリット範囲ESF及びESGに置換してもよい。但し、露光スリット範囲が矩形の場合よりも、最長距離γを長くせず、且つ、最短距離βを短くせず第2の物体102における露光スリット範囲を拡げることができる形状は、図10(d)乃至図10(i)に示す形状に限定されない。また、露光スリット範囲の境界は、単数又は複数の曲線と単数又は複数の線分とで構成されていても構わないし、複数の曲線で構成されていても構わない。
このように、投影光学系1は、特徴Aを有していながらも、最終面120aに遮蔽体130を配置することによって反射屈折特有フレアを効果的に除去し、高い解像力を維持すると共に、高品位な露光を実現可能にすることができる。
なお、特徴Aを有する投影光学系は、図1に示す投影光学系1に限定されない。例えば、図11(a)乃至図11(c)に示す投影光学系1A乃至1Cも特徴Aを有し、第2の物体102に最も近い光学素子の最終面に遮蔽体130を配置することで、上述した効果を得ることができる。図11は、本発明の投影光学系1A乃至1Cの構成を示す概略断面図である。
図11(a)に示す投影光学系1Aにおいて、第1の物体101からの光束は、少なくとも1つ以上の中間像を形成し、レンズ群LGAを通過し、鏡MR及び凹面鏡M1で反射されて中間像IMを形成し、結像系G1を介して第2の物体102に到達する。なお、投影光学系1Aは、鏡MRと凹面鏡M1との間に往復光学系を有してもよい。かかる往復光学系は、例えば、少なくとも負の屈折力を有するレンズを1つ以上有する往復光学系である。
図11(b)に示す投影光学系1Bは、凹面鏡M1と結像系G1との間に屈折力を有さない(即ち、結像に寄与しない)鏡を少なくとも一つ以上有する。
投影光学系1Bにおいて、第1の物体101からの光束は、レンズ群LGBを通過し、屈折力を有さない鏡MRB1で反射されて中間像IMB1を形成する。中間像IMB1を形成した光束は、凹面鏡M1で反射されて中間像IMB2を形成し、屈折力を有さない鏡MRB2で反射され、結像系G1を介して第2の物体102に到達する。
なお、図11(b)に示す投影光学系1Bでは、鏡MRB1の後段(即ち、鏡MRB1で反射された後)に中間像IMB1が存在しているが、鏡MRB1の前段(即ち、鏡MRB1で反射される前)に中間像IMB1が存在していてもよい。同様に、投影光学系1Bでは、鏡MRB2の前段に中間像IMB2が存在しているが、鏡MRB2の後段に中間像IMB2が存在していてもよい。また、投影光学系1Bは、鏡MRB1と凹面鏡M1との間に往復光学系を有してもよい。かかる往復光学系は、例えば、少なくとも負の屈折力を有するレンズを1つ以上有する往復光学系である。
図11(c)に示す投影光学系1Cは、光軸を折り曲げる目的で屈折力を有さない鏡(鏡MRC1及びMRC2)を使用し、第1の物体101における光軸OA1と第2の物体102における光軸OA2が一致しない光学系である。
投影光学系1Cにおいて、第1の物体101からの光束は、少なくとも1つ以上の中間像を形成し、レンズ群LGCを通過し、鏡MRC1で反射されて中間像IMを形成する。中間像IMを形成した光束は、鏡MRC2で反射され、結像系G1を介して第2の物体102に到達する。なお、投影光学系1Cは、鏡MRC1と凹面鏡M1との間に往復光学系を有してもよい。かかる往復光学系は、例えば、少なくとも負の屈折力を有するレンズを1つ以上有する往復光学系である。
以下、特許文献3のTabel30及び30Aに開示された反射屈折型光学系に遮蔽体130を配置して本発明の投影光学系(以下、投影光学系1D)を構成した例について説明する。なお、特許文献3に開示された反射屈折型光学系を用いて第1の物体(レチクル)から露光スリット範囲(104mm×15.6mm)に光を照射した場合に、第2の物体(ウェハ)に投影される光は、図18(c)に示したとおりである。
一方、投影光学系1Dを用いて第1の物体から露光スリット範囲に光を照射した場合の第2の物体に最も近い光学素子の最終面での光を図12(a)に示す。図12(a)及び図18(c)を比較するに、投影光学系1Dの最終面での光123Dが第2の物体上で露光スリット(露光光)ESPに相当し、投影光学系1Dの最終面での光124Dが第2の物体上で反射屈折特有フレアFLPに相当する。従って、投影光学系1Dの最終面において、光124Dの領域に遮蔽体130を配置すれば、第2の物体上に反射屈折特有フレアが到達することを防止することができる。
なお、投影光学系1Dは、最終面において遮蔽体130が光(露光光)123Dを遮光しないように、光(露光光)123Dと光(反射屈折特有フレア)124Dが干渉しない領域に露光スリット範囲を設定している。
更に、第1の物体において露光スリット範囲と光軸との最長距離を保ったまま円弧形状スリットを採用し、露光スリット範囲の短手方向の長さを20mm確保した場合に第2の物体に投影される光を図13に示す。なお、円弧形状スリットの長手方向の長さは104mmとする。図13において、123D1が露光スリット(露光光)であり、124D1が反射屈折特有フレアである。
投影光学系1Dにおいて、第1の物体から上述した円弧形状スリットに光を照射した場合の第2の物体に最も近い光学素子の最終面での光を図12(b)に示す。図13において、123D’が露光スリット(露光光)であり、124D’が反射屈折特有フレアである。従って、投影光学系1Dの最終面において、反射屈折特有フレア124D’’の領域に遮蔽体130を配置すれば、第2の物体上に反射屈折特有フレアが到達することを防止することができる。
また、図12(b)を参照するに、反射屈折特有フレア124D’の領域と露光光123D’の領域が干渉していないことが分かる。これは、露光スリット範囲を円弧形状スリットにすることによって、露光スリット範囲と光軸との最大距離を固定したまま、遮蔽体130と干渉せずに、露光スリット範囲を拡大することが可能であることを意味する。また、本実施形態では、露光スリット範囲として円弧形状を採用したが、上述したように、露光スリット範囲は円弧形状に限らず、任意の形状でよい。
このように、本発明の投影光学系によれば、最終面に遮蔽体を配置することによって反射屈折特有フレアが第2の物体(像面)に到達することを防止できる。また、本発明の投影光学系が液浸露光装置に適用した場合には、走査における気泡の発生を防止し、遮蔽体による液体の汚染を最小限に抑え、高精度な線幅制御を実現することができる。
なお、本実施形態では、本発明の投影光学系として反射屈折型光学系を用いて説明したが、本発明の投影光学系は反射屈折型光学系に限定されない。例えば、図14に示す投影光学系1Eは、特徴Aに類似する特徴を有し、反射屈折特有フレアと同義のフレアを発生させてしまうが、かかるフレアは遮蔽体130によって第2の物体に到達することを防止することができる。ここで、図14は、本発明の投影光学系1Eの構成を示す概略断面図である。投影光学系1Eにおいて、第1の物体101からの光束は、レンズ群LGEを通過して中間像IMを形成し、結像系G1を介して第2の物体102に到達する。
レンズ群LGEは、レンズの表面(又は裏面)と光軸OAとの交点よりも第2の物体102側に曲率中心点を有する面(以下、屈折系凹面)を備えたレンズを少なくとも一つ以上有する。屈折系凹面は、例えば、レンズ群LGEを構成するレンズLE1の面LE1R、又は、レンズ群LGEを構成するレンズLE2の面LE2Rなどである。屈折系凹面とは、面の形状を限定するものであり、レンズの有する屈折力の符号には限定されない。
ここで、屈折系凹面において光の反射が起こることを考慮すれば、図14に示す屈折型の投影光学系1Eは、第2の物体102側から順に、結像系G1、光を反射する凹面と配置されており、特徴Aを有しているといえる。従って、このような系についても反射屈折特有フレアと同義のフレアが発生する。また、このような屈折光学系は、図14に示す投影光学系IEに限定されないことは言うまでもない。具体的には、第1の物体と第2の物体との間に中間像を有し、かかる中間像よりも第1の物体側に、屈折系凹面を備えたレンズを少なくとも一つ以上有する屈折光学系であれば、反射屈折特有フレアと同義のフレアが発生する。従って、このような屈折光学系の第2の物体に最も近い光学素子の最終面に、上述したような遮蔽体130を配置することで、反射屈折特有フレアと同義のフレアが第2の物体に到達することを防止することができる。
以下、図15を参照して、本発明の投影光学系1を適用した露光装置200について説明する。なお、本実施形態では、投影光学系1を露光装置200に適用しているが、投影光学系1A乃至1Eを露光装置200に適用してもよい。ここで、図15は、本発明の一側面としての露光装置200の構成を示す概略断面図である。
露光装置200は、投影光学系1の被処理体240側にある最終レンズ面と被処理体240との間の少なくとも一部に供給される液体WTを介して、レチクル220に形成された回路パターンを露光する液浸型の投影露光装置である。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式又はステップ・アンド・リピート方式の露光装置であり、以下、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。
露光装置200は、図15に示すように、照明装置210と、レチクル220を載置するレチクルステージ230と、投影光学系1と、被処理体240を載置するウェハステージ250と、液体給排機構260と、図示しない制御部とを有する。
照明装置210は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル220を照明し、光源部212と、照明光学系214とを有する。
光源部212は、例えば、光源として、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができる。但し、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーを使用してもよいし、その光源の個数も限定されない。
照明光学系214は、レチクル220を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、オプティカルインテグレーター、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。
レチクル220は、例えば、反射型又は透過型レチクルで、その上には転写されるべき回路パターンが形成され、レチクルステージ230に支持及び駆動される。レチクル220から発せられた回折光は、投影光学系1を介して、被処理体240上に投影される。レチクル220と被処理体240とは、光学的に共役の関係にある。露光装置200は、スキャナーであるため、レチクル220と被処理体240を縮小倍率比の速度比で走査することによりレチクル220のパターンを被処理体240上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)の場合は、レチクル220と被処理体240を静止させた状態で露光が行われる。
レチクルステージ230は、図示しないレチクルチャックを介してレチクル220を支持し、図示しない移動機構に接続されている。レチクルステージ230は、当業界周知のいかなる構成をも適用できる。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にレチクルステージ230を駆動することでレチクル220を移動することができる。ここで、レチクル220又は被処理体240の面内で走査方向をY軸、それに垂直な方向をX軸、レチクル220又は被処理体240の面に垂直な方向をZ軸とする。
投影光学系1は、レチクル220(第1の物体)のパターンを被処理体240(第2の物体)に投影する。反射屈折型投影光学系1は、上述した通りのいかなる形態をも適用可能であり、ここでの詳細な説明は省略する。
被処理体240は、本実施形態ではウェハであるが、ガラス基板、その他の被処理体を広く含む。被処理体240には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ250は、図示しないウェハチャックによって被処理体240を支持する。ウェハステージ250は、当業界周知のいかなる構成をも適用することができる。
液体給排機構260は、給排ノズル262を介して、投影光学系1と被処理体240との間、詳細には、投影光学系1の最も被処理体240の光学素子の最終面と被処理体240との間に液体WTを供給すると共に、供給した液体WTを回収する。即ち、投影光学系1と被処理体240の表面で形成される間隙は、液体給排機構260から供給される液体WTで満たされている。液体WTは、本実施形態では、純水であるが、特に純水に限定するものではない。液体WTは、露光光の波長に対して高い透過特性及び高い屈折率特性を有し、投影光学系1や被処理体240に塗布されているフォトレジストに対して化学的安定性の高い液体を使用することができる。
図示しない制御部は、露光装置200の動作を制御する。制御部は、照明装置210、レチクルステージ230(即ち、レチクルステージ230の図示しない移動機構)、ウェハステージ250(即ち、ウェハステージの図示しない移動機構)、液体給排機構260と制御可能に接続される。
露光において、光源部212から発せられた光束は、照明光学系214によりレチクル220を照明する。レチクル220を通過してレチクルパターンを反映する光は、投影光学系1により、液体WTを介して被処理体240に結像される。露光装置200が用いる投影光学系100は、フレアが被処理体240に到達することを防止し、優れた結像性能を有する。従って、露光装置200は、高いスループットで経済性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。なお、露光装置200は、投影光学系1の最終面と被処理体240との間を満たす物質を液体としたが、物質の相を限定するものではなく、固体であってもよい。
次に、図16及び図17を参照して、露光装置200を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図16は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図17は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置200によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置200を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、液浸型の露光装置でなくても適用することができる。
本発明の一側面としての投影光学系の構成の一例を示す概略断面図である。 図2(a)は、図1に示す投影光学系の凹面鏡及び結像系の近傍を示す拡大断面図、図2(b)及び図2(c)は、図1に示す投影光学系の第2の物体に最も近い光学素子(最終レンズ)を示す概略拡大断面図である。 図2に示す投影光学系の第2の物体に最も近い光学素子の最終面における遮蔽体の範囲及び最終面上露光スリット範囲を示す概略平面図である。 図1に示す投影光学系において、第2の物体上の任意の露光スリット範囲と光軸とを示す図である。 図2に示す投影光学系の第2の物体に最も近い光学素子の最終面において、図4に示す露光スリット範囲を照射する露光光(最終面上露光スリット範囲)を示す図である。 第2の物体上での露光スリット領域のξ軸方向の最大幅αと最終面120a上でのξ軸方向の最大幅α2との関係を示す図である。 図2に示す投影光学系の第2の物体に最も近い光学素子の最終面において、図4に示す露光スリット範囲を照射する露光光(最終面上露光スリット範囲)を示す図である。 図1に示す投影光学系において、第2の物体上の任意の露光スリット範囲と光軸とを示す図である。 図2に示す投影光学系の第2の物体に最も近い光学素子の最終面において、図8に示す露光スリット範囲を照射する露光光(最終面上露光スリット範囲)を示す図である。 図1に示す投影光学系において、第2の物体上の任意の露光スリット範囲と光軸とを示す図である。 本発明の一側面としての投影光学系の構成を示す概略断面図である。 図11に示す投影光学系を用いて第1の物体から露光スリット範囲に光を照射した場合の第2の物体に最も近い光学素子の最終面での光を示す図である。 図11に示す投影光学系において、露光スリット範囲と光軸との最長距離を保ったまま円弧形状のスリットを採用し、露光スリット範囲の短手方向の長さを20mm確保した場合に第2の物体に投影される光を示す図である。 本発明の一側面としての投影光学系の構成を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図16に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 従来の反射屈折型光学系において、第2の物体(ウェハ)上での露光スリット(露光光)とフレアとの位置関係を示す平面図である。
符号の説明
1 投影光学系
101 第1の物体
102 第2の物体
LG レンズ群
MR 鏡
M1 凹面鏡
IM 中間像
G1 結像系
OA 光軸
FL 反射屈折特有フレア
EL 露光光
120 光学素子
120a 最終面
130 遮蔽体
200 露光装置
210 照明装置
220 レチクル
230 レチクルステージ
240 被処理体
250 ウェハステージ
260 液体給排機構

Claims (10)

  1. 第1の物体のパターンを第2の物体に投影する投影光学系であって、
    前記投影光学系の前記第2の物体に最も近い光学素子の最終面に配置され、前記第1の物体を通過した光を遮蔽する遮蔽体を有し、
    前記遮蔽体は、前記最終面において前記パターンが投影される領域の外部の領域の一部に配置されることを特徴とする投影光学系。
  2. 前記投影光学系は、前記第2の物体面において光軸を含まない露光スリット範囲を有し、
    前記遮蔽体は、前記最終面において前記パターンが投影される領域よりも前記光軸側に配置されることを特徴とする請求項1記載の投影光学系。
  3. 前記遮蔽体は、前記最終面において、光軸を中心として、前記最終面と前記光軸との交点から前記パターンが投影される領域に向かう線を定義し、前記光軸と前記パターンが投影される領域との間の距離が最小をなす線の方向を第1の軸(ω軸)とし、前記第1の軸及び前記光軸に垂直な方向を第2の軸(ξ軸)とすると、前記第2の軸を基準として前記パターンが投影される領域と対称となる領域と、前記パターンが投影される領域との間の領域に配置されることを特徴とする請求項1記載の投影光学系。
  4. 前記遮蔽体は、遮光性を有する遮光膜であることを特徴とする請求項1記載の投影光学系。
  5. 前記投影光学系は、レンズと、少なくとも1つ以上の凹面鏡とを有する反射屈折型光学系であることを特徴とする請求項1記載の投影光学系。
  6. 前記投影光学系は、前記パターンの中間像を形成することを特徴とする請求項5記載の投影光学系。
  7. 前記露光スリット領域の前記光軸側の境界は、曲線又は複数の線分を含むことを特徴とする請求項2記載の投影光学系。
  8. 少なくとも1つ以上の凹面鏡と、
    前記第2の物体と前記凹面鏡との間に、前記パターンの中間像を少なくとも1つ以上形成する結像系とを有することを特徴とする請求項1記載の投影光学系。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の投影光学系を有し、
    前記第1の物体としてのレチクルのパターンを前記投影光学系を介して前記第2の物体としての被処理体に露光することを特徴とする露光装置。
  10. 請求項9記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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