JP2007310519A - 医療機関の管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】在院日数と診療報酬からみた診療機能分析を行なう医療機関の管理システムの提供。
【解決手段】医療機関の管理システム30は、入力手段1により分析対象の医療機関における各種設定項目と、患者データなどを入力し、選択手段3、6により分析手法A、Bのいずれかを選択する。分析手法Aは、演算処理手段4により調査時点での総請求額を調査時点までの入院期間で除算して各患者の診療単価を演算する。また、分析手法Bは、演算処理手段7により分析対象月請求額を対象月の入院期間で除算して、各患者の診療単価を演算する。データ処理手段5、8は、分析手法A、Bで分析された在院日数―診療単価分析グラフを出力する。記憶手段9に格納されているデータベースと、前記データ処理手段5、8の出力結果により各種分析値を演算する。
【選択図】 図1
【解決手段】医療機関の管理システム30は、入力手段1により分析対象の医療機関における各種設定項目と、患者データなどを入力し、選択手段3、6により分析手法A、Bのいずれかを選択する。分析手法Aは、演算処理手段4により調査時点での総請求額を調査時点までの入院期間で除算して各患者の診療単価を演算する。また、分析手法Bは、演算処理手段7により分析対象月請求額を対象月の入院期間で除算して、各患者の診療単価を演算する。データ処理手段5、8は、分析手法A、Bで分析された在院日数―診療単価分析グラフを出力する。記憶手段9に格納されているデータベースと、前記データ処理手段5、8の出力結果により各種分析値を演算する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、医療機関において、在院日数と診療報酬からみた診療機能分析を行なう医療機関の管理システムに関する。
医療機関における診療機能分析手法としては、例えば特許文献1に記載の手法が知られている。特許文献1に記載の診療機能分析手法は、レントゲングラフ法と称されているものであり、図12にその概要が示されている。図12を参照して、縦軸に患者の在院期間係数、横軸に診療密度係数を設定する。データはレセプト(診療報酬請求)から得るため、レントゲングラフ法は月単位の分析となる。縦軸の在院期間係数は、患者の在院期間に応じて付与した係数で、在院期間が短ければ高い係数が付与され、長ければ係数は低くなる。横軸の診療密度係数は、特掲診療料で、患者一人一人に固有の診断や治療の行為を点数化したものである。この点数が高ければ、それだけ傷病度や治療難度が高いといえる。なお、診療報酬の請求点数は、1点を10円で計算されるので、診療報酬の請求を金額で表記することもできる。したがって、本発明においては、診療報酬の請求を説明する際に、「診療報酬の請求点数(あるいは額)」のように表記することがある。
レントゲングラフ法には、在院期間係数という独自の係数を用いているため、正確な在院日数を反映していない。すなわち、一定の急性期医療加算や特掲診療料が包括型になる日数に応じて係数化しているものである。また、特掲診療料(投薬、注射、検査、画像診断料)のみを対象としており、入院基本料が含まれていない。そのため、包括型支払いに対応した病床区分の分析等には利用できないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、在院日数と診療報酬からみた診療機能分析を行なう医療機関の管理システムの提供を目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の実施形態に係る医療機関の管理システムは、医療機関における患者の在院日数と診療単価との関係を分析する医療機関の管理システムであって、当該医療機関の調査対象月や分析対象診療科のような第1のデータ、および当該医療機関における診療報酬の請求点数(あるいは額)、退院患者データ、在院患者データを含む第2のデータの入力手段と、前記入力手段から入力された前記第1のデータ、および第2のデータから、各患者の調査時点までの前記診療報酬の総請求点数(あるいは額)を入院期間で除算して1日当りの診療単価を演算する第1の演算手段と、前記第1の演算手段の演算結果に基づいて、各患者の入院総費用による在院日数と診療単価の相関関係を演算する第2の演算手段と、前記第1の演算手段および第2の演算手段の前記演算結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の医療機関の管理システムは、医療機関における患者の在院日数と診療単価との関係を分析する医療機関の管理システムであって、当該医療機関の調査対象月や分析対象診療科のような第1のデータ、および当該医療機関における診療報酬の請求点数(あるいは額)、退院患者データ、在院患者データを含む第2のデータの入力手段と、前記入力手段から入力された前記第1のデータ、および第2のデータから、各患者の前記調査対象月における入院期間を演算すると共に、各患者の当該調査対象月における診療報酬の請求点数(あるいは額)を前記入院期間で除算して1日当りの診療単価を演算する第1の演算手段と、前記第1の演算手段の演算結果に基づいて、各患者の前記調査対象月の費用による在院日数と診療単価の相関関係を演算する第2の演算手段と、前記第1の演算手段および第2の演算手段の前記演算結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の医療機関の管理システムは、前記第2の演算手段は、各患者に対する前記在院日数と診療単価の相関関係をグラフ形式で前記出力手段に出力することを特徴とする。
また、本発明の医療機関の管理システムは、前記診療報酬に関連する各種データを記憶する記憶手段を有し、前記第2の演算手段の演算結果と、前記記憶手段に記憶されている診療報酬に関連する各種データに基づいて、当該医療機関における診療機能評価を含む分析値を演算する第3の演算手段を有することを特徴とする。
本発明の医療機関の管理システムは、次のような格別な効果が得られる。
(1)科目別診療状況の評価
在院期間中の診療報酬(総収入)を在院日数で除した1日あたり診療報酬(診療単価)と、在院日数との関係を診療科別に見ることによって、診療科別の診療特性を読み取ることができる。例えば、図8において整形外科は入院期間が長く診療単価が下がる傾向が顕著であり、長期入院患者への対応の必要性(療養型病床設置など)が考えられる。
(1)科目別診療状況の評価
在院期間中の診療報酬(総収入)を在院日数で除した1日あたり診療報酬(診療単価)と、在院日数との関係を診療科別に見ることによって、診療科別の診療特性を読み取ることができる。例えば、図8において整形外科は入院期間が長く診療単価が下がる傾向が顕著であり、長期入院患者への対応の必要性(療養型病床設置など)が考えられる。
(2)科目別経営状況の評価
当該医療機関において、今後の医療経営上重要な在院日数短縮をはかる対象診療科目や方法を検討することが可能となる。
当該医療機関において、今後の医療経営上重要な在院日数短縮をはかる対象診療科目や方法を検討することが可能となる。
(3)今後の医療経営の方針整備計画に対する指針
一定水準の診療報酬(収入)を個々の患者から得られているのかどうかを判断することが可能になるため、医療機関の機能として本来、急性期型医療機関と療養型医療機関のどちらを指向するべきかの判断材料の一つとなる。
一定水準の診療報酬(収入)を個々の患者から得られているのかどうかを判断することが可能になるため、医療機関の機能として本来、急性期型医療機関と療養型医療機関のどちらを指向するべきかの判断材料の一つとなる。
(4)病床区分(一般・療養)の検討
分析手法Bにおいては、月単位の分析を行うことにより、その月の病床利用状況において、診療単価が水準以下(包括診療単価以下)になっている長期入院患者の数を継続的に把握することによって、整備すべき療養型病床数の検討材料となる。例えば、在院日数30日を超え、診療単価が点数で1600点(金額では、1点が10円に換算されるので、療養病床による1日当たりの包括支払い額が16000円程度とする)以下を示す患者については、療養病床への移行が診療報酬上有利であると考えることもできる。その場合、病床稼働率を考慮して適数の病床、例えば約16床分は療養病床とすることが可能と仮定できる。
分析手法Bにおいては、月単位の分析を行うことにより、その月の病床利用状況において、診療単価が水準以下(包括診療単価以下)になっている長期入院患者の数を継続的に把握することによって、整備すべき療養型病床数の検討材料となる。例えば、在院日数30日を超え、診療単価が点数で1600点(金額では、1点が10円に換算されるので、療養病床による1日当たりの包括支払い額が16000円程度とする)以下を示す患者については、療養病床への移行が診療報酬上有利であると考えることもできる。その場合、病床稼働率を考慮して適数の病床、例えば約16床分は療養病床とすることが可能と仮定できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明においては、入院患者の在院期間中の診療報酬を在院日数で除算した1日当り診療報酬(診療点数あるいは診療請求額)と、在院日数との関係を患者個人単位で算出したデータを用いることを基本的な技術思想としている。在院期間の算定方法には、調査対象月に在院した患者の全入院期間を対象とした方法(以下分析手法Aという)と、調査対象月に在院した患者の調査対象月までの入院期間を対象とした方法(以下分析手法Bという)がある。
図2は、前記分析手法A、および分析手法Bにおける分析の対象を示した説明図である。図2において、対象となる医療機関について、分析調査対象月(M月、1日から30日まで)と、分析調査を実施する調査時点(N月P日)を設定する。次に、当該医療機関における患者a〜fの入院日と退院日のデータを取得する。各患者が調査対象月に入院していた期間(黒塗りの期間)が、分析手法Bにおける分析対象月の診療報酬であり、入院から調査時点(N月P日)までの期間(黒塗りの期間と灰色の期間の和)が、調査時点での総診療報酬である。ただし、患者b、eは調査時点において、まだ入院中である。
また、入院から分析対象月の末日(30日)までの入院期間を入院期間B、入院から調査時点(N月P日)までの入院期間を入院期間Aとする。入院期間Aは、前記分析手法Aに対応し、入院期間Bは分析手法Bに対応する。分析手法Aの方法は比較的容易にデータを入手することができ、簡便な方法といえる。分析手法Bでは調査対象月の期間の、当該医療機関の1日当たり診療報酬(診療単価)の実情を詳細に把握できる利点がある。
診療単価については、分析手法Aでは入院から調査時点(N月P日)までの診療報酬点数(あるいは額)を、入院から調査時点(N月P日)までの日数(黒塗りの期間と灰色の期間の和)で除算し、1日当たりの診療単価とする。分析手法Bでは、月単位の請求データ(レセプトデータ)を使用するため、1日当たりの診療単価を求めるための在院日数は、分析対象月に在院していた日数(黒塗りの期間)になる。図2における患者a、bは、分析対象月の最初から最後まで入院していたので、対象月の日数(図2の例では30)で除算すればよい。患者c、d、eについては、分析対象月に何日入院していたかを把握する必要がある。
図1は、本発明の実施形態にかかる医療機関の管理システム30の全体構成図である。医療機関の管理システム30は、図11で説明するように、例えばコンピュータなどのハードウェア資源により構成されている。図1において、1は設定項目の入力手段で、調査月(月の日数)の設定、分析対象(診療科/国際傷病分類ICD)の設定、ベンチマーク(包括、DPC、平均値)の選択を行う。これらの設定は、キーボードやマウスなどの入力手段1により行う。
前記入力手段1により入力データ2を入力する。この入力データ2には、対象とする病院などの医療機関における調査対象月の在院患者データ(入院日・退院日・調査対象月の診療報酬請求点数あるいは額・調査時点の総診療報酬請求点数あるいは額)、その他データ(各患者の診療科・疾患など)が含まれる。このように、入力データ2には、当該医療機関における診療報酬の請求点数(あるいは額)、調査対象月の在院患者データを含むものである。この診療報酬の請求点数(あるいは額)には、調査対象月の診療報酬請求点数(あるいは額)、調査時点の総診療報酬請求点数(あるいは額)が含まれる。選択手段3、6は、前記分析手法A、または分析手法Bのいずれかを選択する。この選択処理は、例えばモニタに表示されたアイコンや文字をキーボードやマウスなどの入力手段1でクリックすることにより行われる。
管理システム30は、CPUのような演算処理装置を備えており、前記分析手法A、または分析手法Bが選択されたときに、それぞれの分析手法による処理を実行する。分析手法Aが選択された場合には、演算処理手段4によりデータ処理Aを実行する。このデータ処理Aには、各患者の入院期間Aの算出、各患者の診療報酬総請求点数(あるいは額)を入院期間Aで除算した診療単価の演算が含まれる。前記演算処理手段4の処理に基づいて、データ処理手段5により、データを出力する。データ出力には、前記診療報酬総請求点数(あるいは額)に対応する調査時点の入院総費用(A)による在院日数―診療単価分析グラフが含まれる。在院日数―診療単価分析グラフは、モニタに表示することや、プリンタで用紙に印字することができる。この在院日数―診療単価分析グラフについては、後述する。
分析手法Bが選択された場合には、演算処理手段7によりデータ処理Bを実行する。このデータ処理Bには、各患者の入院期間B(入院日から調査対象月の月末まで)の算出、調査対象月の入院期間の算出、各患者の調査対象月における診療報酬請求点数(あるいは額)を調査対象月の入院期間で除算した診療単価の演算が含まれる。前記演算処理手段7の処理に基づいて、データ処理手段8により、データを出力する。データ出力には、前記調査対象月における診療報酬請求点数(あるいは額)に対応する1カ月費用Bによる在院日数―診療単価分析グラフが含まれる。
記憶手段(メモリ)9には、データベース(ベンチマーク)が格納されている。このデータベースには、診療報酬(特掲、包括、DPC)、診療報酬の平均値(公私病院経営実態調査による)が含まれる。前記データ処理手段5、8の出力データと、当該データベースに格納されている前記診療報酬、診療報酬の平均値により、分析値算出手段10は、ベンチマーク比較、時系列分析、病床配分診断、診療機能評価を行う。これらの算出結果は、適宜モニタ表示、プリンタで用紙に印字などにより確認できる。このように、当該医療機関における分析値には、診療機能評価が含まれる。
次に、本発明の実施形態について、図3〜図8の説明図により説明する。図3、図4は、図2に対応した、ある医療機関における分析手法A、または分析手法Bを実行するための基礎データ(一次データ)の例を示す説明図である。図3、図4は、前記調査対象月を9月(1日〜30日)とした例であり、患者a〜fのデータが示されている。(イ)〜(ヘ)は、便宜上各患者a〜fに付した符号で、図3と図4を関連付けている。
この患者データには、各患者a〜fにつき、次の項目が示されている。すなわち、患者ID、診療科、主疾患(ICD10)、入院日、退院日、調査対象月(9月)診療報酬請求点数B(点)、総診療報酬請求点数(10月末時点)A(点)、入院期間A、入院期間B、調査対象月(9月)の入院期間、である。ここに、図2の調査時点(N月P日)は、10月末日(31日)である。また、図2で説明したように、患者b、eは調査時点ではまだ入院中であり、退院日のデータは取得されていない。
図5は、図3、図4の一次データに基づき加工された二次データ(分析手法A)の例を示す説明図である。分析手法Aでは、前記のように調査時点での総診療報酬請求点数Aを入院期間Aで除算して、各患者の診療単価(点)を算出する。図5の(1)欄には、各患者a〜fの患者ID、主疾患(ICD10)、入院期間A、診療単価(点)が示されている。また、図5の(2)欄には、総診療報酬請求点数Aが示されている。
図6は、図3、図4の一次データに基づき加工された二次データ(分析手法B)の例を示す説明図である。分析手法Bでは、前記のように分析対象月診療報酬請求点数Bを対象月の入院期間で除算して、各患者の診療単価(円または点)を算出する。図6の(1)欄には、各患者a〜fの患者ID、主疾患(ICD10)、入院期間B、診療単価(円または点)が示されている。また、図6の(2)欄には、分析対象月診療報酬請求点数Bが示されている。
図7は、図5の二次データ(分析手法A)の出力データをグラフで表した例を示す説明図である。図7の横軸には入院期間Aを設定する。また、縦軸には診療単価(円または点)を設定する。なお、各患者a〜fの診療科を対応させている。図7のグラフでは、在院日数と診療単価(円または点)との相関パラメータが示される。このグラフでは、診療密度が高く在院日数の短い急性期型の患者は左上に位置し、診療密度が低く在院日数の長い慢性期療養型の患者は右下に位置する。したがって、一定日以上の在院日数で、一定値以下の診療単価(円または点)の患者が多い場合には、当該医療機関においては、例えば、急性期型医療機関から療養型医療機関へ転換することを検討する指標が得られる。
図7において、Hは診療単価(点または円)の判定水準を示す基準線で、この例では1600に設定している。また、前記判定基準となる在院日数は、例えば30日に設定する。図7を参照すると、整形外科の患者(b)は、在院日数が長く診療単価(点または円)が水準Hよりも低いことがわかる。また、内科の患者(f)は、在院日数が短く診療単価(点または円)が水準Hよりも高いことが視覚により判断できる。
図8は、図6の二次データ(分析手法B)の出力データをグラフで表した例を示す説明図である。図8の横軸には入院期間Bを設定し、縦軸には診療単価(点または円)を設定する。図8においても、各患者a〜fの診療科を対応させている。図8のグラフでは、分析対象月9月における診療単価(点または円)は、呼吸器科の患者(e)と、循環器科の患者(d)が高くなっていることがわかる。このように、分析手法Aのグラフと分析手法Bのグラフを対比することにより、当該医療機関の在院日数―診療単価(点または円)の特性を異なる観点で把握することが可能となる。
図9、図10は、本発明の他の実施形態を示す説明図である。図9は、分析手法Aのグラフであり、図10は分析手法Bのグラフである。図9、図10のようにデータ数、すなわち、分析対象医療機関の患者数が増大すると、診療科目毎の在院日数―診療単価(点または円)の特性が明確に示される。図9の例では、Xは胸部(呼吸器科)、Yは循環器科、Zは胃腸科(消化器科)、Wは整形外科の特性を表している。また、図10の例では、rは胸部(呼吸器科)、tは循環器科、sは胃腸科(消化器科)、uは整形外科の特性を表している。
図11は、本発明の実施形態を示す制御部20のブロック図である。図11において、コンピュータで構成される制御部20は、CPU21、ROM22、RAM23、インターフェイス回路24、入力装置25、モニタやプリンタのような出力装置26を有している。CPU21は、各種演算や帳票作成を行う演算処理手段として機能する。ROM22には、システムの処理プログラムが格納されている。
RAM23には、各種のデータやテーブルなどが格納されている。入力装置25、出力装置26は、インターフェイス回路24を介して前記CPU21、ROM22、RAM23に接続されている。入力装置25は、キーボードやマウスなどが用いられる。出力装置26は、分析結果の特性図や帳票などをモニタ(表示手段)に表示し、必要な場合にはプリンタ(出力手段)で記録紙にプリントする。
次に、本発明の実施形態に係る医療機関の管理システムの処理について、図11と図1との対応関係を具体的に説明する。図11の入力装置25は、図1の設定項目の入力手段1に対応する。図11のCPU21は、図1の演算処理手段4、7、データ処理手段5、8に対応する。図11のRAM23は、図1の記憶手段(メモリ)9に対応する。図11の出力装置26は、図1のデータ処理手段5、8で出力された結果をモニタ表示、用紙に印字する手段に対応する。なお、図1のCPU21は、図1の分析値算出手段10に対応する。
ここで、CPU21の作用について、請求項に記載の要件と対比させて更に説明する。分析手法Aにおいては、請求項1に記載の「入力手段から入力された前記第1のデータ、および第2のデータから、各患者の退院までの前記診療報酬の総請求点数(あるいは額)を入院期間で除算して1日当りの診療単価を演算する第1の演算手段と、前記第1の演算手段の演算結果に基づいて、各患者の入院総費用による在院日数と診療単価の相関関係を演算する第2の演算手段」に対応する。
また、分析手法Bにおいては、請求項2に記載の「第1のデータ、および第2のデータから、各患者の前記調査対象月における入院期間を演算すると共に、各患者の当該調査対象月における診療報酬の請求点数(あるいは額)を前記入院期間で除算して1日当りの診療単価を演算する第1の演算手段と、前記第1の演算手段の演算結果に基づいて、各患者の前記調査対象月の費用による在院日数と診療単価の相関関係を演算する第2の演算手段」に対応する。
さらに、分析手法A、Bに共通して、請求項3に記載の「第2の演算手段の演算結果と、前記記憶手段に記憶されている診療報酬に関連する各種データに基づいて、当該医療機関における診療機能評価を含む分析値を演算する第3の演算手段」に対応する。
以上説明したように、本発明の医療機関の管理システムによれば、分析対象の医療機関における患者の在院日数と、診療報酬からみた診療機能分析を行なうことができる。
1・・・入力手段、3、6・・・選択手段、4、7・・・演算処理手段、5、8・・・データ処理手段、9・・・記憶手段、10・・・分析値算出手段、20・・・制御部、21・・・CPU、22・・・ROM、23・・・RAM、24・・・インターフェイス回路、25・・・入力装置、26・・・出力装置、30・・・医療機関の管理システム
Claims (4)
- 医療機関における患者の在院日数と診療単価との関係を分析する医療機関の管理システムであって、当該医療機関の調査対象月や分析対象診療科のような第1のデータ、および当該医療機関における診療報酬の請求点数(あるいは額)、退院患者データ、在院患者データを含む第2のデータの入力手段と、前記入力手段から入力された前記第1のデータ、および第2のデータから、各患者の調査時点までの前記診療報酬の総請求点数(あるいは額)を入院期間で除算して1日当りの診療単価を演算する第1の演算手段と、前記第1の演算手段の演算結果に基づいて、各患者の入院総費用による在院日数と診療単価の相関関係を演算する第2の演算手段と、前記第1の演算手段および第2の演算手段の前記演算結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする、医療機関の管理システム。
- 医療機関における患者の在院日数と診療単価との関係を分析する医療機関の管理システムであって、当該医療機関の調査対象月や分析対象診療科のような第1のデータ、および当該医療機関における診療報酬の請求点数(あるいは額)、退院患者データ、在院患者データを含む第2のデータの入力手段と、前記入力手段から入力された前記第1のデータ、および第2のデータから、各患者の前記調査対象月における入院期間を演算すると共に、各患者の当該調査対象月における診療報酬の請求点数(あるいは額)を前記入院期間で除算して1日当りの診療単価を演算する第1の演算手段と、前記第1の演算手段の演算結果に基づいて、各患者の前記調査対象月の費用による在院日数と診療単価の相関関係を演算する第2の演算手段と、前記第1の演算手段および第2の演算手段の前記演算結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする、医療機関の管理システム。
- 前記第2の演算手段は、各患者に対する前記在院日数と診療単価の相関関係をグラフ形式で前記出力手段に出力することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の医療機関の管理システム。
- 前記診療報酬に関連する各種データを記憶する記憶手段を有し、前記第2の演算手段の演算結果と、前記記憶手段に記憶されている診療報酬に関連する各種データに基づいて、当該医療機関における診療機能評価を含む分析値を演算する第3の演算手段を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の医療機関の管理システム。
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