JP5151913B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
過去の診察時になされた操作の履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶された操作履歴を用いて潜在的意味解析の処理を実行し、その解析結果に基づいて新たになされた操作から次になされる操作を予測し、当該予測された操作を次の操作候補として提案する表示を表示手段に表示する制御手段と、を備え、
前記潜在的意味解析は、pLSAであり、
前記制御手段は、前記pLSAにおいて、1つの診察でなされた全ての操作の履歴が診察毎に設定されたテーブルを用いて学習を実施し、各診察と各操作との同時発生確率が定められたテーブルを得て、当該得られたテーブルに基づいて新たになされた操作と同時発生確率の高い操作を含む診察のセットを選択し、当該選択されたセットに含まれる操作を次の操作候補として提案する表示を行う情報処理装置が提供される。
前記制御手段は、前記pLSAにおける学習により、各操作について複数の潜在変数に関する条件付き確率を示すテーブルを得て、当該得られたテーブルにおいて特定の潜在変数に関する条件付き確率が高い複数の操作の組合せを1セットとし、当該1セットの操作を次の操作候補として提案する表示を行う請求項1に記載の情報処理装置が提供される。
過去の診察時になされた操作の履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶された操作履歴を用いて潜在的意味解析の処理を実行し、その解析結果に基づいて新たになされた操作から次になされる操作を予測し、当該予測された操作を次の操作候補として提案する表示を表示手段に表示する制御手段と、を備え、
前記潜在的意味解析は、pLSAであり、
前記制御手段は、前記pLSAにおける学習により、1つの診察でなされた全ての操作の履歴が診察毎に設定されたテーブルを用いて学習を実施し、各操作について複数の潜在変数に関する条件付き確率を示すテーブルを得て、当該得られたテーブルに基づいて新たになされた操作について潜在変数に関する条件付き確率の高い潜在変数を選択し、当該選択された潜在変数に関する条件付き確率の高い他の操作を次の操作候補として提案する表示を行う情報処理装置が提供される。
前記pLSAでは、EMアルゴリズム、変分ベイズ、EPの何れかによって、前記学習を実施する請求項1〜3の何れか一項に記載の情報処理装置が提供される。
前記操作履歴は、電子カルテ、レセプト又はビューアの何れかの操作画面においてなされた操作の履歴である請求項1〜4の何れか一項に記載の情報処理装置が提供される。
前記制御手段は、所定時間経過しても前記操作候補に対応する操作が無い場合、当該操作候補を提案する表示を非表示とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報処理装置が提供される。
本実施形態では、医用画像を処理する医用画像システムにおいて、電子カルテ、レセプトの作成機能、ビューア機能を有する情報処理装置の例を説明する。
また、医用画像システム1は、図1に示すように情報処理装置3、受付装置4を含んで構成されている。情報処理装置3は、医師の常駐場所である診察室に設けられたWS(ワークステーション)であることが好ましい。
超音波診断装置2aは、超音波を照射し、その反射波に基づいて医用画像を生成する。
超音波診断装置2aには変換装置21が接続され、この変換装置21を介してネットワーク5に接続されている。変換装置21は、アナログ信号からデジタル信号への変換を行うとともに、医用画像がDICOMに準拠しない形式である場合にその形式をDICOMに準拠する形式に変換する。また、変換装置21は医用画像システム1において医用画像を個々に特定するためのUID(ユニークID)を医用画像に付加する。UIDは、例えば超音波診断装置2a固有の装置ID、撮影日時を組み合わせて作成される。
CR装置2cはX線を照射するX線源、X線を検出するX線検出器等を備えて構成されている。X線検出器は、X線エネルギーを蓄積する揮尽性蛍光体プレートが内蔵されたカセッテであってもよいし、FPD(Flat Panel Detector)であってもよい。FPDはマトリクス状にX線検出素子、光電変換素子が配置されてなり、X線検出素子によって検出されたX線を光電変換素子が光電変換して医用画像を生成する。カセッテを用いる場合、CR装置2c内に読取部が設けられる。読取部は揮尽性蛍光体プレートに励起光を照射し、揮尽性蛍光体プレートから発光される輝尽光を光電変換して医用画像を生成する。
図3は、情報処理装置3の機能的構成を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置3は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、記憶部35、画像処理部36を備えて構成されている。
表示部33はディスプレイを備える表示手段であり、制御部31の表示制御に従ってディスプレイに医用画像や各種操作画面を表示する。
通信部34は通信用のインターフェイスを備え、ネットワーク5上の外部装置と通信を行う。例えば、CR装置2cから医用画像を受信する。
記憶部35は、CR装置2cのような医療機関内の画像生成装置によって生成された医用画像のデータベースを記憶している。このデータベースは、例えば医用画像、当該医用画像に付与されたUID、当該医用画像に対応付けられた患者情報からなる。また、記憶部35は後述する操作履歴のテーブルや学習テーブルを記憶する記憶手段である。
このような画像処理のパラメータとしては、階調変換処理に用いられる階調変換曲線(出力画素値が目標階調となるように、入力画素値と出力画素値の関係を定めた曲線)、階調変換処理に用いられる正規化曲線の傾き(G値;コントラストを示す値)、正規化曲線のy切片(S値;濃度補正値)、周波数強調処理時の強調度、拡大縮小処理時の拡大率(縮小率)が挙げられる。
図2に示すように、入口10付近には患者の受付11と待合室12がある。受付11には受付装置4が配置されている。一方、診察室13には情報処理装置3、超音波診断装置2aが配置され、X線撮影室15にはCR装置2cが配置されている。また、検査室16には内視鏡装置2bが配置されている。
図4は、ビューアの操作画面D1の一例を示している。
図4に示すように、操作画面D1には患者情報欄d1、画像表示欄d2、画像調整欄d3が表示されている。患者情報欄d1は、医用画像が表示されている患者の患者情報の表示欄である。画像表示欄d2は、検査撮影によって得られた医用画像の表示欄である。画像調整欄d3は、表示された医用画像に施す画像処理のパラメータを操作するのに用いられる操作ボタンの表示欄である。
図6〜図12を参照して、次の操作候補を提案する表示を行う際に、情報処理装置3により実行される処理について説明する。次に行われる操作の予測は、過去の診察においてなされた操作の履歴が潜在的意味解析された結果に基づいて行われる。潜在的意味解析(LSA:Latent Semantic Analysis)としては、LSI(Latent Semantic Indexing)、LDA(Latent Dirichlet allocatopn)、pLSA(Probabilistic Latent Semantic Analysis)が挙げられるが、本実施形態ではpLSAの例を説明する。pLSAはベクトル空間モデルを利用した自然言語処理の技法の1つであり、一般的に文書群と文書に含まれる用語群について、それらに関連した概念(潜在変数という)の集合を生成することで、その関係を分析する手法である。
図6に示すように、まず制御部31は1つの診察について全ての操作が終了したか否かを判断し(ステップS1)、終了した場合に(ステップS1;Y)、ステップS2以降の処理を開始する。1つの診察についての全ての操作を終えた時点とは、電子カルテやレセプトの操作画面やビューアの操作画面での入力操作、機能操作を終えた時点である。入力操作は単語や文章の入力操作、シェーマのような添付画像の指定操作を含む。機能操作とは、画像処理機能や過去の医用画像の表示機能、説明資料の表示機能、医用画像の比較表示機能、検査データの表示機能のように、情報処理装置30が提供する機能を使用する操作をいう。
図7に例示するように、操作履歴のテーブルT1は、電子カルテやレセプト、ビューアの操作画面でなされた各種操作の発生頻度が、診察毎に示されたテーブルである。テーブルT1は診察を示す列と、操作を示す行から構成されている。テーブルT1中の数字は各種操作の発生頻度を示し、診察中になされた操作については発生頻度1、なされていない操作については発生頻度0が設定されている。
学習は、「確率モデルによるWebデータ解析法(Pierre Baldi他2名著、森北出版株式会社、2007年5月発行、p99−p100)」にも記載されている通り、以下の方法により実施される。
ここで、操作履歴のテーブルT1において診察の行をdi(i=1,…,n)、操作の列をωj(j=1,…、m)で表し、テーブルT1自体を行列Xと表す。また、診察における各種操作の出現に関連付けられた概念の集合を潜在変数z(z∈{z1、z2…zk})で表す。
まず、医師の行為によって診察に対する潜在的な概念としての潜在変数zkが決定される。ただし、実際の診断においてはこの潜在変数は観測することができず、後に示すように推論する必要がある。潜在変数zkは症状の状態や病名のように医師が診察に使用するための分類に相当する。潜在変数zkが生じる確率をP(zk)とする。この潜在変数zkを介して具体的な医療行為を表す操作ωjとその操作ωjが行われた診察diとが発生する確率P(di,ωj)が、確率P(ωj,zk)、P(di,zk)に基づいて算出される。すなわち、診察における操作の出現の同時発生確率P(di,wj)は下記式1により示される。
図8は、学習テーブルT2の一例を示す図である。学習テーブルT2に設定されている数値は行(診察)と列(操作)の組合せの同時発生確率P(ω,d)を示している。
図9に示すように、制御部31は電子カルテやレセプト、ビューアの操作画面において医師により操作がなされたか否かを判断し(ステップS11)、操作がなされた場合に(ステップS11;Y)、ステップS12以降の処理を開始する。
次いで、制御部31は選択された診察のセットに含まれる操作群を次になされる操作であると予測し、当該予測された操作を操作候補として提案する表示を表示部33に表示する(ステップS13)。
図11に示すように、電子カルテの操作画面D2が左右に分割され、左側が入力欄d4を含む画面D21、右側が操作候補に挙げられた各操作を可能とする操作ボタンd5を表示する画面D22として表示される。画面D22には、病名「アスクトリックシロップ」の入力操作に対し、予測された投薬の入力操作「ザジデンシロップ」、「ムコダイン細粒」、「ホクナリンシロップ」、…、「ペネトリン」、予測された病名の入力操作「気管支喘息」、「急性上気道炎」の操作ボタンd5がそれぞれ表示されている。医師は病名の入力欄d4に「気管支喘息」の入力操作を行うのであれば、画面D22に表示されている「気管支喘息」の操作ボタンd5をドラッグ操作し、病名の入力欄d4にドロップ操作すればよい。制御部31はドロップ操作を受けて病名の入力欄d4に「気管支喘息」を入力し、その入力単語の表示を行う。
図12は、新たに作成された学習の一例を示している。この学習テーブルT3は操作を示す行と潜在変数を示す列とから構成され、各操作について各潜在変数に関する条件付き確率を示す数値が設定されている。
なお、この操作候補に対応する操作によって、新たに図9に示す処理が開始され、当該操作から次の操作が予測される。
例えば、上述の実施形態では、学習テーブルT2(図8)を用いて操作ωから診察dを選択し、その診察dに含まれる各操作を操作候補として予測していたが、学習テーブルT3(図12)のみを用いて予測することとしてもよい。
具体的には、病名「急性上気道炎」の入力操作があった場合、図12に示すように学習テーブルT3において、「急性上気道炎」の操作について潜在変数に関する条件付き確率の高い潜在変数zkを選択する。z1が選択された場合、潜在変数z1に関する条件付き確率が高い他の操作、例えば投薬「ザジデンドライシロップ」や「ムコダイン細粒」、「オノンドライシロップ」の入力操作が次に行われる操作と予測される。条件付き確率が高い操作の選択は、閾値より高い操作を選択することとしてもよいし、条件付き確率が高い上位の操作から所定数を選択することとしてもよい。
2a 超音波診断装置
2b 内視鏡装置
2c CR装置
3 情報処理装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部
35 記憶部
36 画像処理部
4 受付装置
Claims (6)
- 過去の診察時になされた操作の履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶された操作履歴を用いて潜在的意味解析の処理を実行し、その解析結果に基づいて新たになされた操作から次になされる操作を予測し、当該予測された操作を次の操作候補として提案する表示を表示手段に表示する制御手段と、を備え、
前記潜在的意味解析は、pLSAであり、
前記制御手段は、前記pLSAにおいて、1つの診察でなされた全ての操作の履歴が診察毎に設定されたテーブルを用いて学習を実施し、各診察と各操作との同時発生確率が定められたテーブルを得て、当該得られたテーブルに基づいて新たになされた操作と同時発生確率の高い操作を含む診察のセットを選択し、当該選択されたセットに含まれる操作を次の操作候補として提案する表示を行う情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記pLSAにおける学習により、各操作について複数の潜在変数に関する条件付き確率を示すテーブルを得て、当該得られたテーブルにおいて特定の潜在変数に関する条件付き確率が高い複数の操作の組合せを1セットとし、当該1セットの操作を次の操作候補として提案する表示を行う請求項1に記載の情報処理装置。
- 過去の診察時になされた操作の履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶された操作履歴を用いて潜在的意味解析の処理を実行し、その解析結果に基づいて新たになされた操作から次になされる操作を予測し、当該予測された操作を次の操作候補として提案する表示を表示手段に表示する制御手段と、を備え、
前記潜在的意味解析は、pLSAであり、
前記制御手段は、前記pLSAにおける学習により、1つの診察でなされた全ての操作の履歴が診察毎に設定されたテーブルを用いて学習を実施し、各操作について複数の潜在変数に関する条件付き確率を示すテーブルを得て、当該得られたテーブルに基づいて新たになされた操作について潜在変数に関する条件付き確率の高い潜在変数を選択し、当該選択された潜在変数に関する条件付き確率の高い他の操作を次の操作候補として提案する表示を行う情報処理装置。 - 前記pLSAでは、EMアルゴリズム、変分ベイズ、EPの何れかによって、前記学習を実施する請求項1〜3の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 前記操作履歴は、電子カルテ、レセプト又はビューアの何れかの操作画面においてなされた操作の履歴である請求項1〜4の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、所定時間経過しても前記操作候補に対応する操作が無い場合、当該操作候補を提案する表示を非表示とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報処理装置。
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