JP2005149153A - 入院医療点数算出装置および入院医療点数処理プログラム - Google Patents

入院医療点数算出装置および入院医療点数処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能とすること。
【解決手段】入院医療点数算出装置100は、傷病名を入力する傷病名入力部201と、傷病名入力部201により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を出力する詳細傷病名出力部202と、詳細傷病名出力部202により出力された詳細な傷病名の集合に基づいて主傷病名を選択する主傷病名選択部203と、主傷病名選択部203により選択された主傷病名に基づいて、一日の入院費の計算の基準となる医療点数を、患者に施した医療に応じて主傷病名毎に細分化された医療点数群(条件点数記録DB123)のなかから決定する医療点数抽出部207と、医療点数抽出部207により決定された医療点数と入院日数に基づいて入院点数を算出する入院点数算出部208と、を備える。
【選択図】図4


Description

本発明は、入院医療点数算出装置および入院医療点数処理プログラムに関し、特に、特定機能病院における「入院医療費」の計算を支援する入院医療点数算出装置および入院医療点数処理プログラムに関する。
従来、医療機関では、患者に対して注射、投薬、検査、手術などの医療を施した場合、医療行為毎に医療費を算定する出来高払方式を採用していた。しかし、近年、大学病院などの特定機能病院は、出来高払方式に替え医療費包括評価方式を導入することとなった。医療費包括評価方式とは、患者の病状および患者への処置により細分された診断群分類に基づき、投薬等の回数や量にかかわらず、1日当たりの診療単価を求め、これに入院日数を乗じて医療費を算出する方式である。診断群分類は、入院医療点数を決定する上で導入された主傷病名毎に、主傷病名を基幹として医療行為と患者自身の性別年齢などの条件とにより枝葉のごとく条件分けされ、いわば、樹形図様に形成されている。
医療費包括評価を導入することにより、診断群分類別に入院日数や診療内容を比較でき、膨張し続ける医療費を抑制して、また、適正な医療費の請求ができ、医療の質をより高めることが可能となる。
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。
すなわち、患者の入院原因となった病気や怪我は一つであることは稀で、通常は、複数の傷病が関係する。例えば、腰痛と内臓疾患とが関係する場合がある。また、直接の関連性は認められなくても、持病に糖尿病を持つ者が脳腫瘍を患う場合など、合併症を伴う場合もある。したがって、入院医療費のうちの包括評価部分の点数を得るべく診断群分類を決定しようと思っても、そもそもの出発点である主傷病名の選択により医療費が異なることとなる。
入院医療費が主傷病名の違いにより複数算出される場合は、最も医療資源を投入した処置ということで、その中の最高額の医療費を請求できるが、そもそも診断群分類が極めて多数であり、平成15年10月現在で2552と細分されている。したがって、従来では医療費の計算が極めて複雑となるという問題点があった。また、将来的に予想される診断群分類の増加にも容易に対処できるシステム作りが望まれているという実情もある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能とすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の入院医療点数算出装置は、傷病名を入力する傷病名入力手段と、前記傷病名入力手段により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を出力する詳細傷病名出力手段と、前記詳細傷病名出力手段により出力された詳細な傷病名の集合に基づいて主傷病名を選択する主傷病名選択手段と、前記主傷病名選択手段により選択された主傷病名に基づいて、一日の入院費の計算の基準となる医療点数を、患者に施した医療に応じて主傷病名毎に細分化された医療点数群のなかから抽出する医療点数抽出手段と、前記医療点数抽出手段により抽出された医療点数と入院日数に基づいて、入院医療点数のうち少なくとも包括評価部分の入院点数を算出する入院点数算出手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、傷病名をキーワードとしてこれに関連する広範な傷病名を出力し、これに基づいて主傷病名を選択可能となり、検索漏れによる入院点数の過小算出を防止可能となる。
なお、入院医療点数とは、入院患者に対する医療行為によって発生し、患者および保険者に対して請求すべき費用全体をいう。具体的には、厚生労働省告示により規定される診断群分類点数表にしたがって算出される点数(包括評価部分)と、包括評価外の点数(出来高部分)と、を合わせた点数をいう。なお、この入院医療点数は、診療報酬点数と称される場合もある。
また、包括評価部分とは、従来の従量計算でなく(投薬等の回数や量にかかわらず)、1日当たりの点数を包括的に決定したものといえる。なお、出来高部分は、例えば、手術費や、医療費包括評価方式で想定した最長日数(いわゆる特定入院期間)を超える場合に発生しうる。なお、包括評価部分の点数は、入院日数にしたがって段階的に異なる点数として設定されたものであることを妨げない。
また、主傷病名とは、包括評価の対象となった場合の診療報酬請求書上の標目であって、医学上の主な傷病名とは必ずしも一致する必要はない。この主傷病名とは、診療報酬を算出する上で最も医療資源を投入した傷病名ということもできる。
また、請求項2に記載の入院医療点数算出装置は、請求項1に記載の入院医療点数算出装置において、国際疾病分類による分類見出しと主傷病名とを対応させて記録した分類主傷病名記録手段を備え、前記詳細傷病名出力手段が、前記傷病名入力手段により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を、前記分類主傷病名記録手段により記録された分類見出しを検索することにより出力し、前記主傷病名選択手段が、前記詳細傷病名出力手段により出力された詳細な傷病名の集合に対応した主傷病名の集合から、出力すべき主傷病名を選択することを特徴とする。
すなわち、請求項2に係る発明は、国際疾病分類(ICD:International Statistical Classification of Disease and Related Health Problems)による詳細な分類を用いて主傷病名決定を簡便化する。
また、請求項3に記載の入院医療点数算出装置は、請求項1または2に記載の入院医療点数算出装置において、患者に施した医療に応じて主傷病名毎に階層化して細分された医療条件を記録した医療条件記録手段と、前記階層をたどった末端の医療条件と前記医療点数とを対応させて記録した条件点数記録手段と、患者に施した医療条件を前記主傷病名選択手段により選択された主傷病名基づいて選択する医療条件選択手段と、前記医療条件選択手段により選択された医療条件より下層の医療条件があるかないかを前記医療条件記録手段により記録された内容から判定する下層医療条件判定手段と、前記下層医療条件判定手段により下層の医療条件があると判定された場合に、当該下層の医療条件を選択可能に出力する医療条件出力手段と、を備え、前記医療点数抽出手段が、前記下層医療条件判定手段により下層の医療条件が無く現在の層が前記末端の医療条件であると判定された場合に、前記条件点数記録手段により記録された内容に基づいて現在の層の医療条件に対応した医療点数を、出力すべき医療点数として抽出することを特徴とする。
すなわち、請求項3に係る発明は、樹形図様に構成された医療条件を末端の医療条件へたどりつくまで段階的に選択可能とする。換言すれば、多岐にわたる医療条件を対話的に選択してたどりつき医療点数を抽出可能となる。なお、この末端の医療条件が診断群分類である。
また、請求項4に記載の入院医療点数算出装置は、請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置において、前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段と、前記入院点数記録手段により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数を比較可能に出力する複数点数出力手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項4に係る発明は、主傷病名を変えて算出された複数の入院点数結果を比較可能となる。
また、請求項5に記載の入院医療点数算出装置は、請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置において、前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段と、前記入院点数記録手段により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数のなかから、最も大きな入院点数を出力する最大点数出力手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項5に係る発明は、主傷病名を変えて算出された複数の入院点数結果のうち、病院側に必要な最大点数を出力する。
また、請求項6に記載の入院医療点数算出装置は、請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置において、前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段と、前記医療条件選択手段により選択された医療条件より下層に存在する総ての末端の医療条件から最大の医療点数を検索する最大医療点数検索手段と、前記最大医療点数検索手段により検索された最大医療点数に基づいて、当該階層以降の医療条件を入力した場合の医療点数が、前記入院点数記録手段により既に記録された入院点数を上回る可能性があるかないかを判定する入院点数上回判定手段と、前記入院点数上回判定手段により当該階層以降の医療条件を入力したとしても、既に記録された入院点数を上回らないと判定された場合に、その旨を出力する医療点数不変出力手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項6に係る発明は、主傷病名を変えて入院点数を算出する際、ある医療条件の選択段階で、既に計算された入院点数を超えないことが判明した場合には、結果が変わらない旨を出力し、操作支援をおこなう。
また、請求項7に記載の入院医療点数算出装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の入院医療点数算出装置において、前記医療点数抽出手段により抽出される医療点数が、入院日数に応じて異なることを特徴とする。
すなわち、請求項7に係る発明は、医療点数の単価が入院日数によって異なる場合に対応可能とする。
また、請求項8に記載の入院医療点数算出装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の入院医療点数算出装置において、出来高にしたがった医療点数がある場合に、前記包括評価部分の入院点数に加えて、当該出来高の表示をおこなうことを特徴とする。
すなわち、請求項8に係る発明は、出来高表示をおこなうことができる。この、出来高にしたがった医療点数とは、例えば手術をした場合に発生する。また、包括評価により評価されるべき入院日数を超えた日数(いわゆる「特定入院期間」または「最長日数」)、患者が入院した場合にも発生する。なお、この特定入院期間は、診断群分類毎に異なる。
また、請求項9に記載の入院医療点数処理プログラムは、入院費用を算出する際の医療点数を計算する入院医療点数処理プログラムであって、コンピュータを、傷病名を入力する傷病名入力手段、前記傷病名入力手段により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を出力する詳細傷病名出力手段、前記詳細傷病名出力手段により出力された詳細な傷病名の集合に基づいて主傷病名を選択する主傷病名選択手段、前記主傷病名選択手段により選択された主傷病名に基づいて、一日の入院費の計算の基準となる医療点数を、患者に施した医療に応じて主傷病名毎に細分化された医療点数群のなかから抽出する医療点数抽出手段、前記医療点数抽出手段により抽出された医療点数と入院日数に基づいて、入院医療点数のうち少なくとも包括評価部分の入院点数を算出する入院点数算出手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項9に記載の発明は、傷病名をキーワードとしてこれに関連する広範な傷病名を出力し、これに基づいて主傷病名を選択可能となり、検索漏れによる入院点数の過小算出を防止可能となる。
また、請求項10に記載の入院医療点数処理プログラムは、前記コンピュータが国際疾病分類による分類見出しと主傷病名とを対応させて記録した分類主傷病名記録データベースにアクセス可能であり、請求項9に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、前記詳細傷病名出力手段として、前記傷病名入力手段により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を、前記分類主傷病名記録データベースに記録された分類見出しを検索することにより出力するように機能させ、前記主傷病名選択手段として、前記詳細傷病名出力手段により出力された詳細な傷病名の集合に対応した主傷病名の集合から、出力すべき主傷病名を選択するように機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項10に係る発明は、国際疾病分類による詳細な分類を用いて主傷病名決定を簡便化する。
また、請求項11に記載の入院医療点数処理プログラムは、請求項9または10に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、更に、前記コンピュータが、患者に施した医療に応じて主傷病名毎に階層化して細分された医療条件を記録した医療条件記録データベースと、前記階層をたどった末端の医療条件と前記医療点数とを対応させて記録した条件点数記録データベースとにアクセス可能であり、当該コンピュータを、更に、患者に施した医療条件を患者に施した医療条件を前記主傷病名選択手段により選択された主傷病名基づいて選択する医療条件選択手段、前記医療条件選択手段により選択された医療条件より下層の医療条件があるかないかを前記医療条件記録データベースに基づいて判定する下層医療条件判定手段、前記下層医療条件判定手段により下層の医療条件があると判定された場合に、当該下層の医療条件を選択可能に出力する医療条件出力手段、として機能させ、前記医療点数抽出手段として、前記下層医療条件判定手段により下層の医療条件が無く現在の層が前記末端の医療条件であると判定された場合に、前記条件点数記録データベースに基づいて現在の層の医療条件に対応した医療点数を、出力すべき医療点数として決定するように機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項11に係る発明は、樹形図様に構成された医療条件を末端の医療条件へたどりつくまで段階的に選択可能とする。換言すれば、多岐にわたる医療条件を対話的に選択して末端の医療条件へたどりつき医療点数を抽出可能となる。
また、請求項12に記載の入院医療点数処理プログラムは、請求項9、10または11に記載の入院医療点数算出装置において、更に、前記コンピュータを、前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段、前記入院点数記録手段により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数を比較可能に出力する複数点数出力手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項12に係る発明は、主傷病名を変えて算出された複数の入院点数結果を比較可能となる。
また、請求項13に記載の入院医療点数処理プログラムは、請求項9、10または11に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、更に、前記コンピュータを、前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段、前記入院点数記録手段により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数のなかから、最も大きな入院点数を出力する最大点数出力手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項13に係る発明は、主傷病名を変えて算出された複数の入院点数結果のうち、病院側に必要な最大点数を出力する。
また、請求項14に記載の入院医療点数処理プログラムは、請求項9、10または11に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、更に、コンピュータを、前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段、前記医療条件選択手段により選択された医療条件より下層に存在する総ての末端の医療条件から最大の医療点数を検索する最大医療点数検索手段、前記最大医療点数検索手段により検索された最大医療点数に基づいて、当該階層以降の医療条件を入力した場合の医療点数が、前記入院点数記録手段により既に記録された入院点数を上回る可能性があるかないかを判定する入院点数上回判定手段、前記入院点数上回判定手段により当該階層以降の医療条件を入力したとしても、既に記録された入院点数を上回らないと判定された場合に、その旨を出力する医療点数不変出力手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項14に係る発明は、主傷病名を変えて入院点数を算出する際、ある医療条件の選択段階で、既に計算された入院点数を超えないことが判明した場合には、結果が変わらない旨を出力し、操作支援をおこなう。
また、請求項15に記載の入院医療点数処理プログラムは、請求項9〜14のいずれか一つに記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、更に、コンピュータを、出来高にしたがった医療点数がある場合に、前記包括評価部分の入院点数に加えて、当該出来高の表示をおこなわせる手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項15に係る発明は、出来高表示をおこなうことができる。
本発明の入院医療点数算出装置(請求項1)は、傷病名をキーワードとしてこれに関連する広範な傷病名を出力し、これに基づいて主傷病名を選択可能となり、検索漏れによる入院点数の過小算出が防止できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数算出装置(請求項2)は、請求項1に記載の入院医療点数算出装置において、国際疾病分類による詳細な分類を用いて主傷病名決定を容易化するので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数算出装置(請求項3)は、請求項1または2に記載の入院医療点数算出装置において、樹形図様に構成された医療条件を末端の医療条件へたどりつくまで段階的に択できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。換言すれば、多岐にわたる医療条件を対話的に選択して末端の医療条件へたどりつき医療点数を抽出できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数算出装置(請求項4)は、請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置において、主傷病名を変えて算出された複数の入院点数結果を比較できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数算出装置(請求項5)は、請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置において、主傷病名を変えて算出された複数の入院点数結果のうち、病院側に必要な最大点数を出力するので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数算出装置(請求項6)は、請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置において、主傷病名を変えて入院点数を算出する際、ある医療条件の選択段階で、既に計算された入院点数を超えないことが判明した場合には、結果が変わらない旨を出力し、操作支援をおこなうので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数算出装置(請求項7)は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の入院医療点数算出装置において、医療点数の単価が入院日数によって異なる場合に対応できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数算出装置(請求項8)は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の入院医療点数算出装置において、出来高表示をおこなうので利便性の高い装置を提供可能となる。
また、本発明の入院医療点数処理プログラム(請求項9)は、傷病名をキーワードとしてこれに関連する広範な傷病名を出力し、これに基づいて主傷病名を選択可能となり、検索漏れによる入院点数の過小算出が防止できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数処理プログラム(請求項10)は、請求項9に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、国際疾病分類による詳細な分類を用いて主傷病名決定を容易化するので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数処理プログラム(請求項11)は、請求項9または10に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、樹形図様に構成された医療条件を末端の医療条件へたどりつくまで段階的に医療条件を選択できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。換言すれば、多岐にわたる医療条件を対話的に選択して末端の医療条件へたどりつき医療点数を抽出できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数処理プログラム(請求項12)は、請求項9、10または11に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、主傷病名を変えて算出された複数の入院点数結果を比較できるので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数処理プログラム(請求項13)は、請求項9、10または11に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、主傷病名を変えて算出された複数の入院点数結果のうち、病院側に必要な最大点数を出力するので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数処理プログラム(請求項14)は、請求項9、10または11に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、主傷病名を変えて入院点数を算出する際、ある医療条件の選択段階で、既に計算された入院点数を超えないことが判明した場合には、結果が変わらない旨を出力し、操作支援をおこなうので、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能となる。
また、本発明の入院医療点数処理プログラム(請求項15)は、請求項9〜14のいずれか一つに記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、出来高表示をおこなうので、利便性の高いプログラムを提供可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1では、本発明をコンピュータシステムに適用して入院医療点数算出装置を構成した例について説明する。ここではまず、病気と主傷病名と診断群分類との関係を説明し、続いて、入院医療点数算出装置のハードウェア構成、機能的構成、処理流れを順に説明する。
(病気と主傷病名と診断群分類との関係)
図1は、主傷病名を決定する際に用いるICD10の分類見出しと主傷病名との対応例を示した図である。ICD10とは、国際疾病分類第10版を示し、「分類見出し」として細分化されている傷病名とそれに対応する管理コードである「ICDコード」が規定されている。例えば、C70の系列では、テント上下悪性髄膜腫=C700、テント上下神経膠腫=C700、悪性脳髄膜腫=C700、肉腫性髄膜腫=C700、脳室悪性髄膜腫=C700、悪性脊髄髄膜腫=C701、悪性髄膜腫=C709の7つが存在する。各分類見出しにはどの主傷病名に属するかが対応づけられており、図示した例では、C70系列の分類見出しは総て主傷病名が脳腫瘍となる様子が示されている。
なお、本願でいう主傷病名とは、医療点数を決定する際の基準となる傷病名をいう。ここで、医療点数とは、一日の入院費の計算の基準となる点数であり、年齢性別といった患者の条件や患者に施した医療に応じて主傷病名毎に細分化された点数である。したがって、医療点数は、主傷病名を基点として各種の条件に応じて枝分かれしており、樹形図を形成しているといえる。樹形図の末端に位置する医療条件には、医療点数が割り振られており、以降では、この医療点数が割り振られた末端の医療条件を診断群分類と称することとする。なお、この診断群分類は、厚生労働省が決定し、2003年10月現在で、2552存在する。
図2は、主傷病名「脳腫瘍」を中心に表した樹形図である。この樹形図は、検査入院であったか否かの医療条件(条件項目)の第一階層、年齢が15歳以上であるか否かの医療条件の第二階層(図では15歳以上を例示)、手術をしたか否かの医療条件の第三階層(図では手術無しを例示)、以降処置および副傷病の有無で分け、最終的な診断群分類が9個示された構成となっている。なお副傷病とは厚生労働省告示によって定義された「全診断群分類定義テーブル」に記載された、診断群毎に選択可能な傷病名をいう。「副傷病あり」とは、入院時に発症していた傷病名もしくは入院後に発症した傷病名のうち主傷病名を除いたものが前記診断群毎に規定された副傷病の中にある状態をいう。
病院では、医療費包括評価を導入すると、主傷病名を決定し、ついで、実際に患者に施した医療にしたがって樹形図をたどって診断群分類を決定し、医療点数がいくらとなるかを把握する作業が不可欠となる。ただし、主傷病名とは、医療点数を把握するための基点に過ぎないため、病院では、通常、多数の主傷病名を想定して、複数回の医療点数の抽出作業が必要となる。
本発明では、以下に説明するように、医療点数の把握と、入院点数の計算を簡便におこなうことが可能となる。特に、入院点数は、医療点数に入院日数を乗じて得られ、入院費計算の基準となる数値であるが、入院日数によっても医療点数が異なるので、単純な医療点数の比較はできず、入院日数を考慮した医療点数で比較する必要があるという複雑性が存在する。本発明では、この複雑性を解決可能とする。
(ハードウェア構成)
図3は、本実施の形態の入院医療点数算出装置のハードウェア構成の一例を示した図である。入院医療点数算出装置100は、そのハードウェア構成として、CPU101と、ROM102と、RAM103と、ハードディスク(HD)104と、グラフィックスカード105と、モニタ106と、キーボード(K/B)107と、マウス(MOUSE)108と、を有する。
CPU101は、OSとともに入院医療点数算出装置100全体を制御し、入院点数の算出処理をおこなう。具体的には、CPU101は、ハードディスク104やROM102に格納されているプログラムにしたがって、モニタ106に表示した選択項目(医療条件)に基づいて操作者がマウス108やキーボード107を介して選択した項目に基づいて各種の処理(医療点数計算、入院点数計算、点数比較など)をおこなう。また、CPU101は、グラフィックスカード105のVRAM(画像RAM)に対する描画制御、あるいはハードディスク104に格納されている作業データをRAM103に一時保存する制御等もおこなう。
ROM102は、ブートプログラム等を記憶する。使用の態様によっては、ROM102は、入院医療点数算出装置100の制御プログラムを格納しておいてもよい。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用する。具体的には、ハードディスク104から読み出された各種プログラムが一時的に格納される。このほか、RAM103は、ある主傷病名選択に基づく入院点数と別の主傷病名選択に基づく入院点数とを格納し、操作者が比較可能にしておく。
ハードディスク104は、オペレーティング・システム(OS)やアプリケーションプログラムを含むアプリケーション部110と、樹形図やICD10の分類見出しなどを格納したデータ部120と、を有する。ハードディスク104ついては、後に詳述する。
グラフィックスカード105は、モニタ106へ出力すべき画像信号を送出する。グラフィックスカード105は、出力すべき画像信号を格納するVRAMと、処理された画像信号をモニタ106へ出力する画像出力インターフェース(画像出力I/F)も備える。動作としては、画像出力I/Fは、VRAMに展開されているRGB画像データをモニタ106へ出力する。
このほか、入院医療点数算出装置100は、フレキシブルディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等を搭載することも可能である。また、図示は省略するが、入院医療点数算出装置100は、ネットワークインターフェイスカードを備え、ネットワーク接続可能とする。特に、データ部120の容量が大きくなる場合には、別途サーバを立ち上げ、ここで集中的にデータベースにアクセス可能とすればよい。この構成によれば、大規模病院において、データベースの改版があった場合に、容易に改版作業をおこなうことができる。
(ハードウェア構成:ハードディスク)
ハードディスク104のアプリケーション部110は、データ入出力プログラム111と、検索プログラム112と、下層判定プログラム113と、点数処理プログラム114と、を有する。
また、ハードディスク104のデータ部120は、分類主傷病名記録データベース(分類主傷病名記録DB)121と、医療条件機録データベース(医療条件記録DB)122と、条件点数記録データベース(条件点数記録DB)123と、データ一時格納部124と、を有する。
データ入出力プログラム111は、操作者がキーボード107またはマウス108を介して入院医療点数算出装置100へデータを入力したり、モニタ106上へデータを表示したり、モニタ106上に表示されたデータを選択してコンピュータ側に入力したりする。具体的には、傷病名の入力、ICD10の分類見出しの表示、分類見出しに基づいて操作者が決定した主傷病名の入力、患者に施した医療行為に応じた医療条件の選択、条件点数記録データベース123からの医療点数の出力、算出された入院点数の表示などをおこなう。
検索プログラム112は、分類主傷病名記録DB121および医療条件記録DB122を必要に応じて検索し、その検索結果を出力する。具体的には、操作者が主傷病名を選択する際に、まず、傷病名を入力するが、検索プログラム112は、入力された傷病名を含むICD10の分類見出しを検索して出力する。また、操作者は、モニタ106を見ながら対話的に医療条件を選択するが、このとき検索プログラム112は、該当する医療条件があるか否かを検索して下層の医療条件を出力する。
下層判定プログラム113は、主傷病名を基点として階層的に細分して構成された医療条件の樹形図に、現在の階層より下の階層があるか、すなわち、現在の階層が末端の階層であるか否かを判定する。医療条件が樹形図様に広がっているので、下層判定プログラム113を設けることにより、モニタ106を介して、対話的な医療条件の「選択」が可能となる。
点数処理プログラム114は、診断群分類に対応した医療点数を抽出し、また、医療点数に入院日数を乗じて入院点数(包括評価部分)を算出する。また、主傷病名の選択によって入院点数が異なるので、後で比較するために複数の点数を格納する処理もおこなう。更に、出来高部分が発生する場合には、包括評価による点数に加えて出来高表示をおこなう。なお、本実施例では特に説明しないが、入院点数に基づいて、医療費を算出する処理をおこなってもよい。
分類主傷病名記録DB121は、ICD10による分類見出しと主傷病名とを対応させて記録したデータベースである。図1は、主傷病名と分類見出しとの対応を示しただけであるが、分類主傷病名記録DB121は、このほか、ICDコードと、MEDIS(財団法人医療情報システム開発センター)監修の傷病名が対応している。したがって、主傷病名を決定する際の傷病名検索は、ICD10の分類見出しに加えて、MEDISによる傷病名についてもおこなう。これにより、主傷病名候補の抽出漏れが発生しにくくなる。
医療条件記録DB122は、患者に施した医療に応じて主傷病名毎に階層化して細分された医療条件すなわち樹形図を記録したデータベースである。医療条件とは、例えば、処置や手術などの医療行為そのもののほか、診断群分類の決定要素である患者の条件(性別、年齢)や副傷病といった条件も含む。医療条件記録DB122は、条件Aを選択したら次の選択肢はa1,a2,・・・,ai、条件Bを選択したら次の選択肢はb1,b2,・・・,bj、というように、各医療条件の下層に複数の医療条件がリンクした構造になっている。このような階層化構造により、操作者による対話的な医療条件の決定が可能となる。
条件点数記録DB123は、樹形図の末端の医療条件、すなわち、いわゆる診断群分類と一日の入院費の計算の基準となる医療点数とを対応させて記録したデータベースである。使用の態様によっては、医療条件記録DB122のなかで診断群分類と医療点数とを直接対応させておいてもよい。ここでは説明の便宜上異なる名称を与えたデータベースとして説明する。
(入院医療点数算出装置100の機能的構成)
つぎに、入院医療点数算出装置100の機能的構成について説明する。図4は、入院医療点数算出装置100の機能的構成の一例を示した説明図である。入院医療点数算出装置100は、その機能的構成として、傷病名入力部201と、詳細傷病名出力部202と、主傷病名選択部203と、医療条件選択部204と、下層医療条件判定部205と、医療条件出力部206と、医療点数抽出部207と、入院点数算出部208と、入院点数記録部209と、複数点数出力部210と、を備える。
傷病名入力部201は傷病名を入力する。この傷病名とは、操作者、例えば患者の主治医、看護師、医療事務担当が、患者の傷病名として最も適切と考える傷病名である。ただし、主傷病名の選択により包括評価部分の入院医療点数が異なるので、傷病名はいくつか候補を挙げておき、主傷病名が異なる検索結果となった場合には各主傷病名について点数計算をおこなう必要がある。傷病名入力部201は、例えば、キーボード107、マウス108、データ入出力プログラム111などによりその機能を実現することができる。
詳細傷病名出力部202は、傷病名入力部201により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を、分類主傷病名記録DB121により記録された分類見出しまたはMEDISの傷病名を検索することにより出力する。検索方法は特に限定されないが、例えば、入力された傷病名のキャラクタコードと分類主傷病名記録DB121中のデータのキャラクタコードとを比較して前方一致するカラムを抽出し、あわせて、対応する主傷病名を表示する方法が挙げられる。このほか、部分一致により検索してもよい。詳細傷病名出力部202は、例えば、モニタ106、RAM103と、データ一時格納部124と、検索プログラム112、データ入出力プログラム111、データ一時格納部124などによりその機能を実現することができる。
主傷病名選択部203は、詳細傷病名出力部202により出力された詳細な傷病名の集合に対応した主傷病名の集合から、出力すべき主傷病名を選択する。具体的には、詳細傷病名出力部202によりモニタ106上に表示された詳細な傷病名に対応した主傷病名を見ながら操作者が主傷病名を決定し、その決定に基づいて入院医療点数算出装置100が主傷病名を選択する流れとなる。主傷病名選択部203は、例えば、マウス108と、RAM103と、検索プログラム112によりその機能を実現することができる。
医療条件選択部204は、主傷病名選択部203により選択された主傷病名を基点として患者に施した医療条件を順次選択する。医療条件は、図2に示したように樹形図様に形成されているので、医療条件選択部204は、主傷病名を基点として各階層で(各分岐点で)、下層の条件を選択してゆく。これにより、対話的な操作が可能となる。したがって、例えば、樹形図をスクロールして最終の医療条件(診断群分類)までたどっていくようなものと異なり、簡便な操作を可能とする。医療条件選択部204は、例えば、マウス108と、モニタ106と、医療条件記録データベース122と、データ入出力プログラム111などによりその機能を実現することができる。
下層医療条件判定部205は、医療条件選択部204により選択された医療条件より下層の医療条件があるかないかを医療条件記録DB122部により記録された内容から判定する。医療条件選択部204は、各階層で、実際の患者に施した医療または患者自身の属性ないし条件に基づいて、医療条件を選択するが、下層医療条件判定部205は、いわば、選択された医療条件が末端であるか否かを判定する。したがって、下層医療条件判定部205は、診断群分類判定部ともいえる。下層医療条件判定部205は、例えば、下層判定プログラム113と、医療条件記録DB122などによりその機能を実現することができる。
医療条件出力部206は、下層医療条件判定部205により下層の医療条件があると判定された場合に、その下層の医療条件を選択可能に出力する。医療条件出力部206により、上述した対話的な操作が可能となる。医療条件出力部206は、例えば、モニタ106と、データ入出力プログラム111、医療条件記録DB122などによりその機能を実現することができる。
医療点数抽出部207は、下層医療条件判定部205により下層の医療条件が無く現在の層が末端の医療条件、すなわち、診断群分類に行き着いたと判定された場合に、条件点数記録DB123に記録された内容に基づいて当該診断群分類の医療点数を抽出する。入院日数によって医療点数が異なるので、その診断群分類に対応した医療点数の組が決定するということができる。医療点数抽出部207は、例えば、点数処理プログラム114と、RAM103と、条件点数記録DB123などによりその機能を実現することができる。
入院点数算出部208は、医療点数抽出部207により抽出された医療点数に入院日数を乗じて入院医療点数のうち、包括評価部分の入院点数を算出する。前述のように、医療点数は入院日数により異なるので、操作者による入院点数の入力をうけて、最終的な入院点数を算出する。入院点数算出部208は、例えば、データ入出力プログラム111と、点数処理プログラム114と、RAM103と、条件点数記録DB123などによりその機能を実現することができる。
なお、入院点数算出部208は、別途入力等された、各病院毎に独自に設定した出来高部分の点数を合算する処理をおこなってもよい。また、他に加算する点数がある場合にも合算処理しても良い。
入院点数記録部209は、入院点数算出部208により算出された入院点数を記録する。主傷病名の選択の相違により、患者への医療が同一であっても、入院点数が異なる場合があるので、入院点数記録部209は後の比較のために入院点数を記録する。入院点数記録部209は、例えば、データ一時格納部124、点数処理プログラム114などによりその機能を実現することができる。
複数点数出力部210は、入院点数記録部209により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数を比較可能に出力する。また、複数点数出力部210は、手術があった場合、または、最長日数を超えて入院した場合に、包括部分の点数に加えて、例えば「+出来高」と表示させる制御をおこなってもよい。複数点数出力部210は、例えば、モニタ106、データ入出力プログラム111と、点数処理プログラム114と、データ一時格納部124などによりその機能を実現することができる。
(入院医療点数算出装置100の処理流れ)
つぎに、入院医療点数算出装置100の処理の様子を画面遷移図を用いながら説明する。図5は、入院医療点数算出装置100の処理流れを示したフローチャートである。この例では、糖尿病を煩っている者が脳腫瘍で入院した場合を例について説明する。
操作者は、まず、キーワード「脳腫瘍」を入力する(ステップS301)。図6は、傷病名入力画面の構成例を示した図である。傷病名入力画面401は、傷病名を入力する傷病名入力ボックス402と、検索を開始させる検索実行ボタン403と、を備える。
傷病名が入力されると、入院医療点数算出装置100は、分類主傷病名記録DB121を検索し、詳細な傷病名を主傷病名が選択可能なように出力する(ステップS303)。図7は、傷病名の検索結果の表示例を示した図である。検索結果画面501は、ICD10分類見出し表示部502と、ICDコード表示部503と、傷病名・病名表記部504と、に区分けされた各表示部に、それぞれ、分類見出し、ICDコード、主傷病名が表示されている。また、複数行にわたって検索結果が表示され、各行が一つの組となるように構成されている。
続いて、主傷病名を選択する(ステップS303)。このとき、操作者は、検索結果画面501の右側の詳細な傷病名を見て、該当する主傷病名を左側から決定し、包括評価樹形図移動ボタン505を押下する。図8は、包括評価樹形図移動ボタン押下により遷移した画面である。図示したように、傷病条件選択図601が表示される。図中で符号602は傷病条件選択ボタンであり、患者に施した医療条件を選択可能とする。図示した例では、「検査入院」、「15歳以上」、「15歳未満」の3条件が表示されている。
操作者は、適当なボタンを押下して医療条件を下層へたどって順次決定していき(ステップS304)、入院医療点数算出装置100が、樹形図の末端にある診断群分類にたどりついたかを判定する(ステップS305)。本例では、「15歳以上」→「その他手術あり」→「化学療法」と選択していく。診断群分類にたどりついた場合は、操作者は、画面上の「選択終了」を選択する。入院医療点数算出装置100は、選択終了の押下を検知して、その医療条件の診断群分類に対応する医療点数を抽出する(ステップS306)。
また、入院医療点数算出装置100は、選択終了の押下を検知して表示画面を入院点数算出画面に遷移させる。図9は、入院点数算出画面の構成例を示した図である。入院点数算出画面701は、入院日数を入力する入院日数入力ボックス702と、医療点数と入院日数を掛け合わせて入院点数の計算を開始させる計算実行ボタン703と、計算結果(入院点数)を表示する入院点数表示部704と、を有する。図示したように、入院日数入力ボックス702の上部には、ステップS306で抽出された医療点数が記載されている。この例では、18日、35日、69日を境として、医療点数が異なっている。
入院医療点数算出装置100は、操作者による入院日数の入力により入院点数を計算し、その結果をデータ一時格納部124に格納する(ステップS307)。図9に示した例では、63742点が格納されることとなる。なお、入院点数算出画面701は、このほか、たどった医療条件総てを示した医療条件表示部705と、IDCコード表示部と、を有する。
続いて、ステップS301で表示された詳細な傷病名に基づいて、主傷病名候補に漏れが無いかを確認するため、入院点数算出画面701上の主傷病名一覧再表示ボタン707を押下する。図10は、主傷病名一覧再表示ボタン707の押下により遷移した画面構成例である。構成としては図7と同様であるが、下層を検索した項目については、「傷病名・傷病名表記」の欄に丸印が表示されている。これにより、その項目については、既に検索済みであることが分かり、操作者が二重に操作することを防止する。特に、診断群分類は細分化されているので、ステップS302を経た後の検索結果が膨大な場合に利便性が高まる。
続いて、操作者は、糖尿病の観点から入院点数を求めるため、他の主傷病名を選択する操作をおこなう(ステップS308)。ここでは、操作者は、図10に示した検索結果画面501上で、再検索ボタン506を押下する。押下すると、入院医療点数算出装置100は、傷病名入力画面401を表示する。
脳腫瘍で検索した場合と同様にして、糖尿病というキーワードを傷病名入力ボックス402に入力して検索し(ステップS301、ステップS302)、主傷病名を「糖尿病足病変」と選択し(ステップS303)、その後、医療条件を「その他」→「あり」→「選択終了」とした結果(ステップS304〜ステップS306)の画面を図11に示す。なお、図では、入院日数を20日としてステップS307を経て入院点数を算出した結果も表示している。
ここでは、脳腫瘍と糖尿病とが主傷病名として挙がった例を示し、他の主傷病名が想定されない場合について説明する。この場合、図11に示した、入院点数算出画面701上の比較表示ボタン708を押下して、計算した総ての入院点数を表示させる(ステップS309)。表示結果を図12に示す。図示したように、比較画面801では、二つの主傷病名の検索結果(入院点数)が表示され、両者が比較可能となっている。なお、病院側は、大きな値の入院点数に基づいて医療費請求をすることができる。
また、比較画面801では、医療点数の書き出しのためのデータ書出ボタン802と、これまでの検索結果ないし検索履歴を総て消去する選択データ一括削除ボタン803も表示されている。
以上の説明では、複数の入院点数を表示する態様について説明したが、病院では、最大の入院点数が分かればよいので、最大点数となった結果だけを画面表示させるようにしてもよい。
以上説明したように、実施の形態1の入院医療点数算出装置100によれば、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能とすることが可能になる。特に、包括医療費の計算の基準となる入院点数を比較可能に出力して利便性が向上している。なお、ハードディスク上のデータ部120を書き換えることにより、将来的に予想される診断群分類の増加や樹形図の変化にも容易に対処できる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2では、更に検索効率と高める入院医療点数算出装置について説明する。なお、実施の形態1と変わらない部分については、実施の形態1と同一の符号を付することとし、その説明を省略する。また、説明の便宜上、入院医療点数算出装置の表記は入院医療点数算出装置100のままとする。
(機能的構成)
図13は、実施の形態2の入院医療点数算出装置の機能的構成の一例を示した説明図である。入院医療点数算出装置100は、実施の形態1で説明した機能的構成の複数点数出力部210に代えて、更に、最大医療点数検索部211と、入院点数上回判定部212と、医療点数不変出力部213と、を有する。
最大医療点数検索部211は、医療条件選択部204により選択された医療条件より下層に存在する総ての末端の医療条件から最大の医療点数を検索する。すなわち、医療条件は、樹形図様に構成されているので、最大医療点数検索部211は、ある医療条件を起点としてそれより下層に存在する診断群分類に対応した医療点数のうち、最も大きな医療点数を検索する。
つぎに、入院点数上回判定部212は、最大医療点数検索部211により検索された最大医療点数に基づいて、その階層以降の医療条件を入力した場合の医療点数が、入院点数記録部209により既に記録された入院点数を上回る可能性があるかないかを判定する。更に、医療点数不変出力部213は、入院点数上回判定部212により当該階層以降の医療条件を入力したとしても、既に記録された入院点数を上回らないと判定された場合に、その旨をモニタ106に表示する。
したがって、これらの機能部を設けることにより、主傷病名の相違による入院点数の複数算出の手間を軽減する。特に、樹形図が多階層にわたっている場合や、合併症による主傷病名の選択候補が多数にわたる場合に利便性が向上する。
最大医療点数検索部211は、例えば、検索プログラム112と、下層判定プログラム113と、医療条件記録DB122と、条件点数記録DB123と、データ一時格納部124などによりその機能を実現することができる。また、入院点数上回判定部212は、例えば、点数処理プログラム114と、データ一時格納部124と、RAM103などによりその機能を実現することができる。また、医療点数不変出力部213は、例えば、モニタ106と、データ入出力プログラム111と、データ一時格納部124と、RAM103などによりその機能を実現することができる。
(入院医療点数算出装置100の処理流れ)
つぎに、入院医療点数算出装置100の処理の様子を説明する。ここでは、実施の形態1と同様に、まず脳腫瘍を検索し、続いて糖尿病について検索する場合について説明する。操作者が、糖尿足病変の樹形図を選択し(図5のステップS303参照)、続いて、医療条件として「その他」を選択したとする(ステップS304)。最大医療点数検索部211と入院点数上回判定部212は、脳腫瘍の点数を上回らないと判定し、医療点数不変出力部213は、モニタ106上に「脳腫瘍の点数を上回ることはありません」と、表示する。
以上説明したように、実施の形態2の入院医療点数算出装置100によれば、包括医療費を簡便にかつ適正に算出可能とすることが可能になる。特に、医療条件の選択途中に点数判定され、作業効率を向上させる。
以上二つの実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。例えば、本発明は、少なくとも、入院医療費を計算する上で、入院医療点数のうち、少なくとも、包括評価部分の点数を算出するものであるが、出来高部分をあわせて算出ないし出力させる態様であることを妨げない。例えば、出来高に係る手術の点数(これは、主傷病名の選択の違いにより包括評価部分の点数の相違に依存しない部分であるが)を、あわせてモニタ上に表示させるようにしてもよい。
また、一日の入院費の計算の基準となる医療点数は、診断群分類により異なり、また、段階的に変化する医療点数の節目の期日も、診断群分類により異なる。したがって、主傷病名の選択の違いによる比較が可視化されれば利便性が更に高まる。
図14は、主傷病名が「脳腫瘍」、「肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎」、または、「糖尿病足病変」として捉えることができる、ある患者のある医療に基づき決定された診断群分類に基づく、入院日数と、包括評価部分の入院医療費点数との関係を示した図である。図示したように、「脳腫瘍」(黒色の四角印)と、「肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎」(白抜き三角形印)とは、50日までに、最長日数が到来していることが分かる。また、「肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎」と「糖尿病足病変」(黒色×印)では、途中で入院医療点数の入れ替わりが起こっている様子が分かる。
このようなグラフ表示をすることにより、出来高分がある場合の入院医療点数の直感的な把握が可能になり、操作者の利便に資することが可能となる。なお、このようなグラフ表示させるには、例えば、実施の形態1で、医療点数抽出部207が抽出した医療点数を一時格納する格納部を設け、ここに、想定しうる総ての主傷病名について医療点数を抽出して格納し、ついで、入院日数と医療点数を折れ線グラフとして表示することにより実現可能となる。このような機能部は、例えば、データ一時格納部124と、データ入出力プログラム111と、点数処理プログラム114と、条件点数記録DB123などにより実現可能となる。
なお、これまで説明した入院医療点数算出装置の各機能部をプログラム化して、コンピュータに導入することにより、本発明の各手段をコンピュータにより実現可能となる。なお、各データベースについては、ハードディスクに格納する態様であってもよいし、別途、ネットワークを経由してアクセス可能としてもよい。
本発明は、例えば、歯科医療の点数にも適用可能である。
主傷病名を決定する際に用いるICD10と主傷病名との対応例を示した図である。 主傷病名「脳腫瘍」を中心に表した樹形図である。 実施の形態1の入院医療点数算出装置のハードウェア構成の一例を示した図である。 実施の形態1の入院医療点数算出装置の機能的構成の一例を示した説明図である。 実施の形態1の入院医療点数算出装置の処理流れを示したフローチャートである。 実施の形態1の傷病名入力画面の構成例を示した図である。 実施の形態1の傷病名の検索結果の表示例(検索結果画面)を示した図である。 実施の形態1の包括評価樹形図移動ボタン押下により遷移した傷病条件選択画面の例を示した図である。 実施の形態1の入院点数算出画面の構成例を示した図である。 主傷病名一覧再表示ボタンの押下により遷移した画面構成例である。 糖尿病足病変について医療点数を表示した入院点数算出画面の構成例を示した図である。 主傷病名選択の違いによる入院点数の結果の相違を比較可能に示した比較画面の構成例を示した図である。 実施の形態2の入院医療点数算出装置の機能的構成の一例を示した説明図である。 主傷病名が「脳腫瘍」、「肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎」、または、「糖尿病足病変」として捉えることができる、ある患者のある医療に基づき決定された診断群分類に基づく、入院日数と、包括評価部分の入院医療費点数との関係を示した図である。
符号の説明
100 入院医療点数算出装置
104 ハードディスク
106 モニタ
107 キーボード
108 マウス
110 アプリケーション部
111 データ入出力プログラム
112 検索プログラム
113 下層判定プログラム
114 点数処理プログラム
120 データ部
121 分類主傷病名記録データベース(分類主傷病名記録DB)
122 医療条件記録データベース(医療条件記録DB)
123 条件点数記録データベース(条件点数記録DB)
124 データ一時格納部
201 傷病名入力部
202 詳細傷病名出力部
203 主傷病名選択部
204 医療条件選択部
205 下層医療条件判定部
206 医療条件出力部
207 医療点数抽出部
208 入院点数算出部
209 入院点数記録部
210 複数点数出力部
211 最大医療点数検索部
212 入院点数上回判定部
213 医療点数不変出力部
401 傷病名入力画面
402 傷病名入力ボックス
403 検索実行ボタン
501 検索結果画面
502 ICD10分類見出し表示部
503 コード表示部
504 傷病名・傷病名表記部
505 包括評価樹形図移動ボタン
506 再検索ボタン
601 傷病条件選択図
701 入院点数算出画面
702 入院日数入力ボックス
703 計算実行ボタン
704 入院点数表示部
705 医療条件表示部
707 主傷病名一覧再表示ボタン
708 比較表示ボタン
801 比較画面
802 データ書出ボタン
803 選択データ一括削除ボタン


Claims (15)

  1. 傷病名を入力する傷病名入力手段と、
    前記傷病名入力手段により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を出力する詳細傷病名出力手段と、
    前記詳細傷病名出力手段により出力された詳細な傷病名の集合に基づいて主傷病名を選択する主傷病名選択手段と、
    前記主傷病名選択手段により選択された主傷病名に基づいて、一日の入院費の計算の基準となる医療点数を、患者に施した医療に応じて主傷病名毎に細分化された医療点数群のなかから抽出する医療点数抽出手段と、
    前記医療点数抽出手段により抽出された医療点数と入院日数に基づいて、入院医療点数のうち少なくとも包括評価部分の入院点数を算出する入院点数算出手段と、
    を備えたことを特徴とする入院医療点数算出装置。
  2. 国際疾病分類による分類見出しと主傷病名とを対応させて記録した分類主傷病名記録手段を備え、
    前記詳細傷病名出力手段は、前記傷病名入力手段により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を、前記分類主傷病名記録手段により記録された分類見出しを検索することにより出力し、
    前記主傷病名選択手段は、前記詳細傷病名出力手段により出力された詳細な傷病名の集合に対応した主傷病名の集合から、出力すべき主傷病名を選択することを特徴とする請求項1に記載の入院医療点数算出装置。
  3. 患者に施した医療に応じて主傷病名毎に階層化して細分された医療条件を記録した医療条件記録手段と、
    前記階層をたどった末端の医療条件と前記医療点数とを対応させて記録した条件点数記録手段と、
    患者に施した医療条件を前記主傷病名選択手段により選択された主傷病名に基づいて選択する医療条件選択手段と、
    前記医療条件選択手段により選択された医療条件より下層の医療条件があるかないかを前記医療条件記録手段により記録された内容から判定する下層医療条件判定手段と、
    前記下層医療条件判定手段により下層の医療条件があると判定された場合に、当該下層の医療条件を選択可能に出力する医療条件出力手段と、
    を備え、
    前記医療点数抽出手段は、前記下層医療条件判定手段により下層の医療条件が無く現在の層が前記末端の医療条件であると判定された場合に、前記条件点数記録手段により記録された内容に基づいて現在の層の医療条件に対応した医療点数を、出力すべき医療点数として抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の入院医療点数算出装置。
  4. 前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段と、
    前記入院点数記録手段により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数を比較可能に出力する複数点数出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置。
  5. 前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段と、
    前記入院点数記録手段により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数のなかから、最も大きな入院点数を出力する最大点数出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置。
  6. 前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段と、
    前記医療条件選択手段により選択された医療条件より下層に存在する総ての末端の医療条件から最大の医療点数を検索する最大医療点数検索手段と、
    前記最大医療点数検索手段により検索された最大医療点数に基づいて、当該階層以降の医療条件を入力した場合の医療点数が、前記入院点数記録手段により既に記録された入院点数を上回る可能性があるかないかを判定する入院点数上回判定手段と、
    前記入院点数上回判定手段により当該階層以降の医療条件を入力したとしても、既に記録された入院点数を上回らないと判定された場合に、その旨を出力する医療点数不変出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の入院医療点数算出装置。
  7. 前記医療点数抽出手段により抽出される医療点数が、入院日数に応じて異なることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の入院医療点数算出装置。
  8. 出来高にしたがった医療点数がある場合に、前記包括評価部分の入院点数に加えて、当該出来高の表示をおこなうことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の入院医療点数算出装置。
  9. 入院費用を算出する際の医療点数を計算する入院医療点数処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    傷病名を入力する傷病名入力手段、
    前記傷病名入力手段により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を出力する詳細傷病名出力手段、
    前記詳細傷病名出力手段により出力された詳細な傷病名の集合に基づいて主傷病名を選択する主傷病名選択手段、
    前記主傷病名選択手段により選択された主傷病名に基づいて、一日の入院費の計算の基準となる医療点数を、患者に施した医療に応じて主傷病名毎に細分化された医療点数群のなかから抽出する医療点数抽出手段、
    前記医療点数抽出手段により抽出された医療点数と入院日数に基づいて、入院医療点数のうち少なくとも包括評価部分の入院点数を算出する入院点数算出手段、
    として機能させることを特徴とする入院医療点数処理プログラム。
  10. 前記コンピュータは、
    国際疾病分類による分類見出しと主傷病名とを対応させて記録した分類主傷病名記録データベースにアクセス可能であり、
    請求項9に記載の入院医療点数処理プログラムにおいて、
    前記詳細傷病名出力手段として、前記傷病名入力手段により入力された傷病名に関係する詳細な傷病名の集合を、前記分類主傷病名記録データベースに記録された分類見出しを検索することにより出力するように機能させ、
    前記主傷病名選択手段として、前記詳細傷病名出力手段により出力された詳細な傷病名の集合に対応した主傷病名の集合から、出力すべき主傷病名を選択するように機能させることを特徴とする入院医療点数処理プログラム。
  11. 更に、前記コンピュータは、
    患者に施した医療に応じて主傷病名毎に階層化して細分された医療条件を記録した医療条件記録データベースと、前記階層をたどった末端の医療条件と前記医療点数とを対応させて記録した条件点数記録データベースとにアクセス可能であり、
    当該コンピュータを、更に、
    患者に施した医療条件を患者に施した医療条件を前記主傷病名選択手段により選択された主傷病名に基づいて選択する医療条件選択手段、
    前記医療条件選択手段により選択された医療条件より下層の医療条件があるかないかを前記医療条件記録データベースに基づいて判定する下層医療条件判定手段、
    前記下層医療条件判定手段により下層の医療条件があると判定された場合に、当該下層の医療条件を選択可能に出力する医療条件出力手段、
    として機能させ、
    前記医療点数抽出手段として、前記下層医療条件判定手段により下層の医療条件が無く現在の層が前記末端の医療条件であると判定された場合に、前記条件点数記録データベースに基づいて現在の層の医療条件に対応した医療点数を、出力すべき医療点数として決定するように機能させることを特徴とする請求項9または10に記載の入院医療点数処理プログラム。
  12. 更に、前記コンピュータを、
    前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段、
    前記入院点数記録手段により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数を比較可能に出力する複数点数出力手段、
    として機能させることを特徴とする請求項9、10または11に記載の入院医療点数算出装置。
  13. 更に、前記コンピュータを、
    前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段、
    前記入院点数記録手段により記録された入院点数であって、主傷病名選択の違いにより異なる結果となった複数の入院点数のなかから、最も大きな入院点数を出力する最大点数出力手段、
    として機能させることを特徴とする請求項9、10または11に記載の入院医療点数処理プログラム。
  14. 更に、コンピュータを、
    前記入院点数算出手段により算出された入院点数を記録する入院点数記録手段、
    前記医療条件選択手段により選択された医療条件より下層に存在する総ての末端の医療条件から最大の医療点数を検索する最大医療点数検索手段、
    前記最大医療点数検索手段により検索された最大医療点数に基づいて、当該階層以降の医療条件を入力した場合の医療点数が、前記入院点数記録手段により既に記録された入院点数を上回る可能性があるかないかを判定する入院点数上回判定手段、
    前記入院点数上回判定手段により当該階層以降の医療条件を入力したとしても、既に記録された入院点数を上回らないと判定された場合に、その旨を出力する医療点数不変出力手段、
    として機能させることを特徴とする請求項9、10または11に記載の入院医療点数処理プログラム。
  15. 更に、コンピュータを、
    出来高にしたがった医療点数がある場合に、前記包括評価部分の入院点数に加えて、当該出来高の表示をおこなわせる手段、
    として機能させることを特徴とする請求項9〜14のいずれか一つに記載の入院医療点数処理プログラム。

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