JP2003242251A - 医事会計システム及びプログラムを記録した機械読み取り可能な媒体 - Google Patents

医事会計システム及びプログラムを記録した機械読み取り可能な媒体

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JP2003242251A
JP2003242251A JP2003017452A JP2003017452A JP2003242251A JP 2003242251 A JP2003242251 A JP 2003242251A JP 2003017452 A JP2003017452 A JP 2003017452A JP 2003017452 A JP2003017452 A JP 2003017452A JP 2003242251 A JP2003242251 A JP 2003242251A
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Japan
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income
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data
medical
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JP2003017452A
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Toshitada Kameda
俊忠 亀田
Haruki Yamaguchi
治紀 山口
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KAMEDA IRYO JOHO KENKYUSHO KK
Original Assignee
KAMEDA IRYO JOHO KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータを用いた医事会計システムにお
いて、財務会計のみならず管理会計を効率良く実行し、
しかも診療科、診療行為等にブレークダウンしての収益
・損益分析を行えるようにする。 【解決手段】 医事会計システムは、金額データと、医
業収入・医業外収入の別、保険の適用・不適用の別等の
金額の属性を示す属性情報とからなる単位データを格納
する第1ファイル(12)と、複数の金額データ及び該
複数の金額データと同じ単位データに含まれる属性情報
に基づいて、入金時期を設定しつつ指標別に会計処理し
て第1指標別金額を算出するCPU(2)と、この算出
結果を算出に用いた単位データに対応付けて格納する第
2ファイル(12)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用
いた医事会計システム及びコンピュータを該医事会計シ
ステムとして機能させるためのプログラムを記録した媒
体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般的な会計における代表的な類型とし
て、財務会計と管理会計とがある。前者は、企業外部の
利害関係者に会計情報を提供するための手法であり、実
際に現金預金における収支に関係なく専ら請求書の発生
に基づいて売上や費用を計算するものであり、企業会計
原則に準拠して行われる。後者は、企業内部の経営管理
者に、意思決定のために必要な会計情報を提供するため
の手法であり、利益計画、予算計画、標準原価計算など
が代表的なものである。例えば、部門別、製品別、プロ
ジェクト別の利益や原価計算など、各企業が、資金繰り
管理(例えば、黒字経営の過程で、請求書の発行と実際
の入金とのタイミングずれ、請求書の受取と実際の出金
とのタイミングずれ等に起因した“不渡り”を出さない
ための管理)や収益・損益分析による財務状態の向上の
ために任意に行うものである。
【0003】従来、各種産業における財務会計用には、
各種の会計準則に従って構築された汎用コンピュータソ
フトウエアが開発されている。例えば、何らかの購入行
為、仕入行為等があった場合には、このような財務会計
用ソフトにより、先出し先入れ理論や平均単価理論に従
って財務処理が行われる。医事会計でもこのような財務
会計用ソフトを用いて、病院単位等での財務会計処理
(即ち、専ら請求書の発生に基づく損益計算)は可能で
ある。
【0004】他方、管理会計用コンピュータソフトウエ
アについては、業種、会社毎の入金、出金の種類やタイ
ミングが異なる為、汎用的なコンピュータソフトウエア
の制作は、非常に困難であり、専ら業種別、会社別の個
別的なソフトウエアが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、医事
会計については特に、例えば入金については、その中核
をなす診療報酬が保険により支払われる場合と支払われ
ない場合とがあり、保険により支払われる場合に自己負
担金額と保険で支払われる金額とに分かれるのが通常で
ある。この際、自己負担分は現金支払であるのに対し、
保険負担分は保険機構による審査後に支払われるもので
あり、しかも修正や減額処分を経た後に支払われる場合
もある。或いは一旦現金を預かった後に過剰分を返還し
たり保険が下りたら返還したりするものなどが混在して
おり、全体に非常に複雑であり入金時期も不確かであ
る。このため管理会計上の資金繰りの観点からは、一の
診療行為に起因する一の診療報酬であっても、時間的に
ずれがある複数の金額部分に分けて扱う必要性があると
考えられる。しかるに他方で、支出について材料費、人
件費、経費等の別などにブレークダウンして、或いは支
出や収入について病院別、部門別、診療科別、病名別等
にブレークダウンして、管理会計上の収益・損益分析を
行う観点からは、これらの収入の基礎をなす一の診療行
為に対応する一の診療報酬を時間的にずれがある複数の
金額部分に分けて扱うことは各会計処理の大変な複雑化
を招いてしまう。更に一旦保険の有無等により一つの診
療報酬を時間的にずれがある複数の金額部分に分けて会
計処理した処理結果を、その他の管理会計用の数値や財
務会計用の数値を求めるのに利用することも極めて困難
となる。即ち、集計等された金額を構成する個々の金額
(診療報酬等)が何であるかの情報が処理済データ上で
は通常は失われていることに加えて、時間的なずれを持
つ部分に各金額を分けてしまったのでは、当該管理会計
処理で算出して得た何らかの数値データを、管理会計や
財務会計における他の何らかの数値データに対応付ける
ことは殆ど不可能となる。結局、管理会計上の各会計処
理を極めて非効率に行わねばならず、更に財務会計と管
理会計とをほぼ別個に行わねばならず、全体として処理
負担や取扱データ量が膨大なものとなってしまうという
問題点がある。特に、このような条件下では、診療科、
診療行為等にまでブレークダウンして管理会計を行うこ
とは実際上ほぼ不可能であると考えられている。これら
の結果、実際の使用に耐え得るような医事会計における
管理会計用コンピュータソフトウエアは開発されていな
いのが現状である。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、医事会計において財務会計のみならず管理会計を
効率良く実行可能であり、しかも診療科、診療行為等に
ブレークダウンしての収益・損益分析をも可能ならしめ
る医事会計システム、及びコンピュータをそのようなシ
ステムとして機能させるプログラムを記録した機械読み
取り可能な媒体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1医事会計シ
ステムは上記課題を解決するために、(i)発生した支出
・収入金額(即ち、支出金額又は収入金額)を示す金額
データと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少なく
とも前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出金・
入金時期(即ち、出金時期又は入金時期)が確定してい
る支出・収入金額について該出金・入金時期を示す情
報、並びに収入について医業収入・医業外収入(即ち、
医業収入又は医業外収入)の別、該医業収入についての
保険の適用・不適用(即ち、保険の適用又は保険の不適
用)の別及び該保険ついての種類を示す情報を含む属性
情報とを含んで夫々構成された複数の単位データを格納
する第1ファイル手段と、(ii)複数の支出・収入金額
を、該複数の支出・収入金額を示す複数の金額データ及
び該複数の金額データと同じ単位データに含まれる複数
の属性情報に基づいて、前記入金時期が確定していない
収入金額については前記属性情報に応じて入金時期を設
定しつつ所定期間毎に前記属性により規定される指標別
に会計処理して第1指標別金額を算出する会計処理手段
と、(iii)該第1指標別金額を所定フォーマットで出力
する出力手段と、(iv)前記第1指標別金額を、前記第1
指標別金額を算出するのに用いた複数の金額データを含
む複数の単位データに対応付けて格納する第2ファイル
手段とを備えており、前記会計処理手段は、前記第1指
標別金額を、前記第2ファイル手段で前記第1指標別金
額に対応付けられた単位データに含まれる金額データ及
び属性情報に基づいて、前記属性により規定される他の
指標別に会計処理して第2指標別金額を更に算出する。
【0008】本発明の第1医事会計システムによれば、
第1ファイル手段に格納される複数の単位データは夫
々、発生した支出・収入金額を示す金額データと、該支
出・収入金額の属性を示すと共に少なくとも前記支出・
収入金額の発生時期を示す情報、出金・入金時期が確定
している支出・収入金額について該出金・入金時期を示
す情報、並びに収入について医業収入・医業外収入の
別、該医業収入についての保険の適用・不適用の別及び
該保険ついての種類を示す情報を含む属性情報とを含ん
で構成されている。ここに、「発生した支出・収入金
額」とは、既に出金又は入金が実行された実績ベースの
支出又は収入でもよいし、出金又は入金が予定された計
画ベースの(即ち、診療報酬請求書レベルでの)支出又
は収入でもよい。また、「属性情報」とは、各金額が、
何時発生し(例えば、診療報酬請求書が何時発行され)
何時入金・出金されるのか、医業によるもの(例えば、
診療報酬)なのかそれ以外のもの(例えば、駐車場収
入、売店収入)なのか、医業による場合には保険(医療
保険、自賠責保険、生命保険等)によるものなのかそれ
以外のもの(例えば、本人負担、事業主負担、公的機関
負担等)なのか、更に保険による場合にはどんな保険が
適用されるのか等の、各支出・収入金額の属性(性格)
を示す情報である。更に、このような属性情報として
は、支出の仕訳(材料費、人件費、経費、間接費、減価
償却費など)等を示す情報でもよいし、管理会計上で収
益・損益分先を行うために予め設定した医療管理指標
(診療科、診療部門、医師、患者、病名、疾病分類)の
うち各支出・収入金額に対応するものを示す情報でもよ
い。尚、これらの属性情報は、好ましくは予め設定され
た規約に従ってコード化されている。
【0009】このように第1ファイル手段に複数の単位
データが格納されている状態で、会計処理手段により、
各単位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づ
いて、複数の支出・収入金額は、所定期間毎(例えば、
日毎、週毎、月毎、決算期毎)に属性により規定される
指標別(例えば、支払債務及び売上債務別、仕訳別、診
療科、診療部門等の別)に会計処理されて、第1指標別
金額が算出される。この算出の際、入金時期が確定して
いない収入金額については、属性情報(保険の種類等)
に応じて入金時期が(例えば、請求書の発生を基準にそ
の2ヶ月後というように)設定される。このため、入金
時期が確定していない収入金額を含めて会計処理(特
に、管理会計処理)を行うことが可能となる。このよう
に算出された第1指標別金額は、ディスプレイやプリン
タなどの出力手段により、所定フォーマットで出力され
る。他方、このように算出された第1指標別金額は、該
第1指標別金額を算出するのに用いた複数の金額データ
を含む複数の単位データに対応付けられて、第2ファイ
ル手段に格納される。例えば、対応する複数の単位デー
タ(夫々固有の識別番号を有する単位データ)のリスト
や関数からなる第1指標別金額データとして第2ファイ
ルに格納される。その後、会計処理手段によって更に、
このように算出された第1指標別金額は、第2ファイル
手段で当該第1指標別金額に対応付けられた単位データ
に含まれる金額データ及び属性情報に基づいて、属性に
より規定される他の指標別に会計処理されて、第2指標
別金額が算出される。
【0010】従って、出力手段による出力上では指標別
に合算されている(例えば、指標別に単純に集計されて
いたり或いは指標別に配賦処理や賦課処理後に集計され
ている)ため、出力上では第1指標別金額を構成する複
数の支出・収入金額の区別がつかなくなっている場合で
も、第2ファイル手段では、当該第1指標別金額と単位
データとの対応付けが維持されている。このためその
後、このように一旦会計処理された第1指標別金額に対
応付けられている単位データを用いて、他の指標別の会
計処理を行うことが可能となるので、各種の会計処理を
連続して或いは重ねて行う場合に極めて効率良く行え
る。即ち、各単位データに含まれる属性データで示され
る属性により規定される指標別の会計処理であれば、一
旦何らかの指標別に会計処理され且つ単位データで規定
された何らかの処理結果を、細分化したり部分的に合算
したり使い回したりすることにより、効率良く他の指標
別に会計処理できる。
【0011】特に、通常のように診療報酬に保険が適用
されていると、一の診療行為に対する収入について、自
己負担分については収入の発生とほぼ同時に現金で入金
されるが、保険機構による支払いは、数ヶ月の後れを経
て入金される。従って、管理会計上は、両者を分けて扱
わないと資金繰りが行えない(例えば、不渡り等の原因
となる)不都合が生じる。しかし、両者を一体として扱
わないと適当な指標別(例えば、診療科別、診療部門
別、医師別等)による収益管理を行う上で、自己負担分
か保険支払によるものか等を分けるのでは金額データの
取り扱いが困難となる。従って、第1指標別金額が一旦
会計処理された後も、第1指標別金額に対応付けられて
いる単位データを用いて更に他の指標別の会計処理を行
うことが可能である本発明は、上記の如く診療報酬にお
ける保険等の存在により、管理会計上の各種の指標別金
額間の対応や管理会計上の指標別金額及び財務会計上の
指標別金額間の対応がとり難い医事会計において大変有
利である。
【0012】尚、第1ファイル手段に格納される金額デ
ータは、当該第1ファイル手段の領域を支出用と収入用
との2つに分けて格納してもよいし、各単位データの属
性情報として、支出・収入の別を示す情報(例えば、1
ビットのフラグ)を含めるようにしてもよい。
【0013】本発明の第2医事会計システムは上記課題
を解決するために、(i)発生した支出・収入金額を示す
金額データと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少
なくとも前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出
金・入金時期が確定している支出・収入金額について該
出金・入金時期を示す情報、並びに収入について医業収
入・医業外収入の別、該医業収入についての保険の適用
・不適用の別、該保険ついての種類及び発生から入金ま
でに要する期間を示す情報を含む属性情報とを含んで夫
々構成された複数の単位データを格納する第1ファイル
手段と、(ii)複数の支出・収入金額を、該複数の支出・
収入金額を示す複数の金額データ及び該複数の金額デー
タと同じ単位データに含まれる複数の属性情報に基づい
て、所定期間毎に前記属性により規定される指標別に会
計処理して第1指標別金額を算出する会計処理手段と、
(iii)該第1指標別金額を所定フォーマットで出力する
出力手段と、(iv)前記第1指標別金額を、前記第1指標
別金額を算出するのに用いた複数の金額データを含む複
数の単位データに対応付けて格納する第2ファイル手段
とを備えており、前記会計処理手段は、前記第1指標別
金額を、前記第2ファイル手段で前記第1指標別金額に
対応付けられた単位データに含まれる金額データ及び属
性情報に基づいて、前記属性により規定される他の指標
別に会計処理して第2指標別金額を更に算出する。
【0014】本発明の第2医事会計システムによれば、
第1ファイル手段に格納される複数の単位データは夫
々、発生した支出・収入金額を示す金額データと、属性
情報とを含んで構成されており、特に保険についての種
類のみならず、発生から入金までに要する期間を示す情
報を含んで構成されている。
【0015】このように第1ファイル手段に複数の単位
データが格納されている状態で、会計処理手段により、
各単位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づ
いて、複数の支出・収入金額は、所定期間毎に属性によ
り規定される指標別に会計処理されて、第1指標別金額
が算出される。この算出の際、入金時期が確定していな
い収入金額についても、属性情報に、収入の発生から入
金までに要する期間を示す(例えば、請求書の発生を基
準にその2ヶ月後という)情報が含まれている。このた
め、入金時期が確定していない収入金額を含めて会計処
理(特に、管理会計処理)を行うことが可能となる。こ
のように算出された第1指標別金額は、ディスプレイや
プリンタなどの出力手段により、所定フォーマットで出
力される。他方、このように算出された第1指標別金額
は、該第1指標別金額を算出するのに用いた複数の金額
データを含む複数の単位データに対応付けられて、第2
ファイル手段に格納される。例えば、対応する複数の単
位データのリストや関数からなる第1指標別金額データ
として第2ファイルに格納される。その後、会計処理手
段によって更に、このように算出された第1指標別金額
は、第2ファイル手段で当該第1指標別金額に対応付け
られた単位データに含まれる金額データ及び属性情報に
基づいて、属性により規定される他の指標別に会計処理
されて、第2指標別金額が算出される。
【0016】従って、出力手段による出力上では指標別
に合算されているため、第1指標別金額を構成する複数
の支出・収入金額の区別がつかなくなっている場合で
も、第2ファイル手段では、当該第1指標別金額と単位
データとの対応付けが維持されている。このためその
後、このように一旦会計処理された第1指標別金額に対
応付けられている単位データを用いて、他の指標別の会
計処理を行うことが可能となる。従って、上述した第1
医事会計システムの場合と同様に、特に診療報酬におけ
る保険等の存在により、管理会計上の各種の指標別金額
間の対応や管理会計上の指標別金額及び財務会計上の指
標別金額間の対応がとり難い医事会計において大変有利
である。
【0017】本発明の第3医事会計システムは上記課題
を解決するために、(i)発生した支出・収入金額を示す
金額データと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少
なくとも前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出
金・入金時期が確定している支出・収入金額について該
出金・入金時期を示す情報、予め設定された医療管理指
標の別、並びに収入について医業収入・医業外収入の
別、該医業収入についての保険の適用・不適用の別及び
該保険の種類を示す情報を含む属性情報とを含んで夫々
構成された複数の単位データを格納する第1ファイル手
段と、(ii)複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収
入金額を示す複数の金額データ及び該複数の金額データ
と同じ単位データに含まれる複数の属性情報に基づい
て、所定期間毎に前記属性により規定される指標別に会
計処理して第1指標別金額を算出する会計処理手段と、
(iii)該第1指標別金額を所定フォーマットで出力する
出力手段と、(iv)前記第1指標別金額を、前記第1指標
別金額を算出するのに用いた複数の金額データを含む複
数の単位データに対応付けて格納する第2ファイル手段
とを備えており、前記会計処理手段は、前記第1指標別
金額を、前記第2ファイル手段で前記第1指標別金額に
対応付けられた単位データに含まれる金額データ及び属
性情報に基づいて、前記属性により規定される他の指標
別に会計処理して第2指標別金額を更に算出し、前記第
1指標別金額及び前記第2指標別金額のうち少なくとも
一方を算出する際に前記医療管理指標別に会計処理す
る。
【0018】本発明の第3医事会計システムによれば、
第1ファイル手段に格納される複数の単位データは夫
々、発生した支出・収入金額を示す金額データと、属性
情報とを含んで構成されており、特に予め設定された医
療管理指標(材料費、人件費、経費などの仕訳や、診療
行為、診療科、診療部門、医師、患者、病名、疾病分類
等)の別を示す情報を含んで構成されている。
【0019】このように第1ファイル手段に複数の単位
データが格納されている状態で、会計処理手段により、
各単位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づ
いて、複数の支出・収入金額は、所定期間毎に属性によ
り規定される指標別に会計処理されて、第1指標別金額
が算出される。このように算出された第1指標別金額
は、ディスプレイやプリンタなどの出力手段により、所
定フォーマットで出力される。他方、このように算出さ
れた第1指標別金額は、該第1指標別金額を算出するの
に用いた複数の金額データを含む複数の単位データに対
応付けられて、第2ファイル手段に格納される。例え
ば、対応する複数の単位データのリストや関数からなる
第1指標別金額データとして第2ファイルに格納され
る。その後、会計処理手段によって更に、このように算
出された第1指標別金額は、第2ファイル手段で当該第
1指標別金額に対応付けられた単位データに含まれる金
額データ及び属性情報に基づいて、属性により規定され
る他の指標別に会計処理されて、第2指標別金額が算出
される。このような第1指標別金額の算出や第2指標別
金額の算出の際、指標別として予め設定された材料費、
人件費、診療行為、疾病分類等の医療管理指標の別で会
計処理(特に、管理会計処理)を行うので、このような
医療管理指標にブレークダウンしての収益・損益分析を
管理会計上で行うことが可能となる。
【0020】従って、出力手段による出力上では指標別
に合算されているため、第1指標別金額を構成する複数
の支出・収入金額の区別がつかなくなっている場合で
も、第2ファイル手段では、当該第1指標別金額と単位
データとの対応付けが維持されている。このためその
後、このように一旦会計処理された第1指標別金額に対
応付けられている単位データを用いて、他の指標別の会
計処理を行うことが可能となる。従って、上述した第1
医事会計システムの場合と同様に、特に診療報酬におけ
る保険等の存在により、管理会計上の各種の指標別金額
間の対応や管理会計上の指標別金額及び財務会計上の指
標別金額間の対応がとり難い医事会計において大変有利
である。
【0021】尚、支出・収入金額を医療管理指標別に単
純に区分けできない場合には、配賦、賦課処理を施せば
よい。
【0022】本発明の第4医事会計システムは上記課題
を解決するために、(i)発生した支出・収入金額を示す
金額データと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少
なくとも前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出
金・入金時期が確定している支出・収入金額について該
出金・入金時期を示す情報、並びに収入について医業収
入・医業外収入の別、該医業収入についての保険の適用
・不適用の別及び該保険ついての種類を示す情報を含む
属性情報とを含んで夫々構成された複数の単位データを
格納する第1ファイル手段と、(ii)複数の支出・収入金
額を、該複数の支出・収入金額を示す複数の金額データ
及び該複数の金額データと同じ単位データに含まれる複
数の属性情報に基づいて、前記入金時期が確定していな
い収入金額については前記属性情報に応じて入金時期を
設定すると共に所定期間毎に前記属性により規定される
指標別に会計処理して第1指標別金額を算出する会計処
理手段と、(iii)該第1指標別金額を所定フォーマット
で出力する出力手段と、(iv)前記第1指標別金額を、前
記第1指標別金額を算出するのに用いた複数の金額デー
タを含む複数の単位データに対応付けて格納する第2フ
ァイル手段とを備えており、前記会計処理手段は、前記
第1ファイル手段に格納された単位データが更新される
と、前記第2ファイル手段で前記第1指標別金額に対応
付けられた単位データに含まれる金額データ及び属性情
報に基づいて、前記第1指標別金額のうち該更新された
単位データに関連する部分を再度算出する。
【0023】本発明の第4医事会計システムによれば、
第1ファイル手段に格納される複数の単位データは夫
々、発生した支出・収入金額を示す金額データと、属性
情報とを含んで構成されている。
【0024】このように第1ファイル手段に複数の単位
データが格納されている状態で、会計処理手段により、
各単位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づ
いて、複数の支出・収入金額は、所定期間毎に属性によ
り規定される指標別に会計処理されて、第1指標別金額
が算出される。この算出の際、入金時期が確定していな
い収入金額については、属性情報に応じて入金時期が設
定されるため、入金時期が確定していない収入金額を含
めて会計処理(特に、管理会計処理)を行うことが可能
となる。このように算出された第1指標別金額は、ディ
スプレイやプリンタなどの出力手段により、所定フォー
マットで出力される。他方、このように算出された第1
指標別金額は、該第1指標別金額を算出するのに用いた
複数の金額データを含む複数の単位データに対応付けら
れて、第2ファイル手段に格納される。その後、第1フ
ァイル手段に格納された単位データが更新されると、会
計処理手段は、第2ファイル手段で第1指標別金額に対
応付けられた単位データに含まれる金額データ及び属性
情報に基づいて、第1指標別金額のうち該更新された単
位データに関連する部分を再度算出する。
【0025】従って、出力手段による出力上では指標別
に合算されているため、第1指標別金額を構成する複数
の支出・収入金額の区別がつかなくなっている場合で
も、第2ファイル手段では、当該第1指標別金額と単位
データとの対応付けが維持されている。このため、単位
データ毎に金額データの変更、削除、追加等の更新を行
うことにも可能となり、この更新に伴って変更される単
位データに関連する第1指標別金額の部分に最小限の変
更を加えれば足りる。即ち、各単位データに含まれる属
性データで示される属性により規定される指標別の会計
処理であれば、一旦指標別に会計処理され且つ単位デー
タで規定された処理結果を、部分的に使い回しすること
により、効率良くデータ更新に対応して再度会計処理で
きる。特に、診療報酬に保険が適用されていると、保険
機構毎に審査が区々であり、保険が期限を過ぎても下り
なかったり、支払いが拒絶されたり減額されたりといっ
た予期せぬ変更も発生し得る医事会計において、このよ
うに会計処理の結果を単位データに対応付けておくこと
で、部分的な金額データの更新に効率良く対処可能な本
発明は大変有利である。
【0026】本発明の第5医事会計システムは上記課題
を解決するために、(i)発生した支出・収入金額を示す
金額データと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少
なくとも前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出
金・入金時期が確定している支出・収入金額について該
出金・入金時期を示す情報、並びに収入について医業収
入・医業外収入の別、該医業収入についての保険の適用
・不適用の別及び該保険ついての種類及び発生から入金
までに要する期間を示す情報を含む属性情報とを含んで
夫々構成された複数の単位データを格納する第1ファイ
ル手段と、(ii)複数の支出・収入金額を、該複数の支出
・収入金額を示す複数の金額データ及び該複数の金額デ
ータと同じ単位データに含まれる複数の属性情報に基づ
いて、所定期間毎に前記属性により規定される指標別に
会計処理して第1指標別金額を算出する会計処理手段
と、(iii)該第1指標別金額を所定フォーマットで出力
する出力手段と、(iv)前記第1指標別金額を、前記第1
指標別金額を算出するのに用いた複数の金額データを含
む複数の単位データに対応付けて格納する第2ファイル
手段とを備えており、前記会計処理手段は、前記第1フ
ァイル手段に格納された単位データが更新されると、前
記第2ファイル手段で前記第1指標別金額に対応付けら
れた単位データに含まれる金額データ及び属性情報に基
づいて、前記第1指標別金額のうち該更新された単位デ
ータに関連する部分を再度算出する。
【0027】本発明の第5医事会計システムによれば、
第1ファイル手段に格納される複数の単位データは夫
々、発生した支出・収入金額を示す金額データと、属性
情報とを含んで構成されており、特に保険についての種
類のみならず、発生から入金までに要する期間を示す情
報を含んで構成されている。
【0028】このように第1ファイル手段に複数の単位
データが格納されている状態で、会計処理手段により、
各単位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づ
いて、複数の支出・収入金額は、所定期間毎に属性によ
り規定される指標別に会計処理されて、第1指標別金額
が算出される。この算出の際、入金時期が確定していな
い収入金額についても、属性情報に、収入の発生から入
金までに要する期間を示す(例えば、請求書の発生を基
準にその2ヶ月後という)情報が含まれている。このた
め、入金時期が確定していない収入金額を含めて会計処
理(特に、管理会計処理)を行うことが可能となる。こ
のように算出された第1指標別金額は、ディスプレイや
プリンタなどの出力手段により、所定フォーマットで出
力される。他方、このように算出された第1指標別金額
は、該第1指標別金額を算出するのに用いた複数の金額
データを含む複数の単位データに対応付けられて、第2
ファイル手段に格納される。その後、第1ファイル手段
に格納された単位データが更新されると、会計処理手段
は、第2ファイル手段で第1指標別金額に対応付けられ
た単位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づ
いて、第1指標別金額のうち該更新された単位データに
関連する部分を再度算出する。
【0029】従って、出力手段による出力上では第1指
標別金額を構成する複数の支出・収入金額の区別がつか
なくなっている場合でも、第2ファイル手段では、当該
第1指標別金額と単位データとの対応付けが維持されて
いる。このため、単位データ毎に金額データの変更、削
除、追加等の更新を行うことにも可能となり、この更新
に伴って変更される単位データに関連する第1指標別金
額の部分に最小限の変更を加えれば足りる。特に、診療
報酬に保険が適用されている医事会計において、会計処
理の結果を単位データに対応付けておくことで、部分的
な金額データの更新に効率良く対処可能となる。
【0030】本発明の第6医事会計システムは上記課題
を解決するために、(i)発生した支出・収入金額を示す
金額データと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少
なくとも前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出
金・入金時期が確定している支出・収入金額について該
出金・入金時期を示す情報、予め設定された医療管理指
標の別、並びに収入について医業収入・医業外収入の
別、該医業収入についての保険の適用・不適用の別及び
該保険の種類を示す情報を含む属性情報とを含んで夫々
構成された複数の単位データを格納する第1ファイル手
段と、(ii)複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収
入金額を示す複数の金額データ及び該複数の金額データ
と同じ単位データに含まれる複数の属性情報に基づい
て、所定期間毎に前記属性により規定される医療管理指
標別に会計処理して第1指標別金額を算出する会計処理
手段と、(iii)該第1指標別金額を所定フォーマットで
出力する出力手段と、(iv)前記第1指標別金額を、前記
第1指標別金額を算出するのに用いた複数の金額データ
を含む複数の単位データに対応付けて格納する第2ファ
イル手段とを備えており、前記会計処理手段は、前記第
1ファイル手段に格納された単位データが更新される
と、前記第2ファイル手段で前記第1指標別金額に対応
付けられた単位データに含まれる金額データ及び属性情
報に基づいて、前記第1指標別金額のうち該更新された
単位データに関連する部分を再度算出する。
【0031】本発明の第6医事会計システムによれば、
第1ファイル手段に格納される複数の単位データは夫
々、発生した支出・収入金額を示す金額データと、属性
情報とを含んで構成されており、特に予め設定された医
療管理指標(材料費、人件費、経費などの仕訳や、診療
行為、診療科、診療部門、医師、患者、病名、疾病分類
等)の別を示す情報を含んで構成されている。
【0032】このように第1ファイル手段に複数の単位
データが格納されている状態で、会計処理手段により、
各単位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づ
いて、複数の支出・収入金額は、所定期間毎に属性によ
り規定される医療管理指標別に会計処理されて、第1指
標別金額が算出される。即ち、予め設定された材料費、
人件費、診療行為、疾病分類等の医療管理指標の別で会
計処理(特に、管理会計処理)を行うことが可能とな
る。このように算出された第1指標別金額は、ディスプ
レイやプリンタなどの出力手段により、所定フォーマッ
トで出力される。他方、このように算出された第1指標
別金額は、該第1指標別金額を算出するのに用いた複数
の金額データを含む複数の単位データに対応付けられ
て、第2ファイル手段に格納される。その後、第1ファ
イル手段に格納された単位データが更新されると、会計
処理手段は、第2ファイル手段で第1指標別金額に対応
付けられた単位データに含まれる金額データ及び属性情
報に基づいて、第1指標別金額のうち該更新された単位
データに関連する部分を再度算出する。
【0033】従って、出力手段による出力上では第1指
標別金額を構成する複数の支出・収入金額の区別がつか
なくなっている場合でも、第2ファイル手段では、当該
第1指標別金額と単位データとの対応付けが維持されて
いる。このため、各医療管理指標別に会計処理された第
1指標別金額に対しても、単位データ毎に金額データの
変更、削除、追加等の更新を行うことにが可能となり、
この更新に伴って変更される単位データに関連する第1
指標別金額の部分に最小限の変更を加えれば足りる。特
に、診療報酬に保険が適用されている医事会計におい
て、会計処理の結果を単位データに対応付けておくこと
で、部分的な金額データの更新に効率良く対処可能とな
る。
【0034】尚、支出・収入金額を医療管理指標別に単
純に区分けできない場合には、配賦、賦課処理を施せば
よい。
【0035】本発明の第4から第6医事会計システムの
一態様では、前記出力手段は、前記会計処理手段が再度
算出すると、前記再度算出された部分の表示態様が他の
部分の表示態様と異なるように前記再度算出された部分
を含む第1指標別金額を出力する。
【0036】この態様によれば、ユーザは、金額データ
の更新前に一旦、収益・損益分析等した内容と比べて、
更新により変化した数値部分を、出力手段における表示
態様の差異により視覚的に識別できるので便利である。
即ち、データ更新に応じて変化した数値部分を迅速にチ
ェックできる。
【0037】本発明の第1から第3医事会計システムの
一の態様或いは第4から第6医事会計システムの他の態
様では、前記会計処理手段は、前記所定期間毎の支払債
務額、売上債務額、棚卸資産額及び運転資金額を前記指
標別に算出し、前記会計処理手段により算出されたある
所定期間における前記運転資金額が予め設定された基準
値を下回る場合に、前記出力手段又は他の出力手段を介
してその旨を告知する告知手段を更に備える。
【0038】この態様によれば、会計処理手段により、
所定時間毎の支払債務額(買掛金、支払手形)、売上債
務額(売掛金、受取手形、仮払金、立替金)、棚卸資産
額(商品)及び運転資金額(運転資金或いは預金の残
高)が算出される。従って、金額データとその属性を示
す属性情報とを含んでなる単位データの単位で、各支出
・収入金額を会計上扱うことにより、資金繰り管理会計
を効率良く行うことが可能となる。そして、ある所定期
間について算出された運転資金額が予め設定された基準
値を下回る場合には、告知手段により、出力手段又は他
の出力手段を介してその旨が告知される。このため、ユ
ーザは、当該運用資金額が下回る所定期間が来る以前
に、何らかの資金繰りを行うことが可能となり、これに
より不渡りを出す事態を回避できる。
【0039】本発明の第1から第6医事会計システムの
他の態様では、前記会計処理手段は、前記出金又は入金
時期を示す情報に基づいて、既に出金又は入金が完了し
ている金額部分と未だ出金又は入金が完了していない金
額部分とを区別して前記第1指標別金額を算出する。
【0040】この態様によれば、出力手段により出力さ
れる第1指標別金額上で、実績データに係る数値と予定
データに係る数値とを区別できるので、管理会計におけ
るリアルタイム的な収益・損益分析を行う上で便利であ
り、その後、実績データと予定データとを区別しての第
2指標別金額の算出も一層容易となる。
【0041】尚、会計処理手段は、実績データと予定デ
ータとを区別すること無く、会計処理として単純に決算
期毎の損益計算(即ち、伝統的な財務会計処理)を行っ
てもよいことは言うまでもない。
【0042】本発明の第1から第6医事会計システムの
他の態様では、前記会計処理手段は、前年度に係る金額
データ及び第1指標別金額並びに本年度に係る金額デー
タの一部に基づいて、本年度に係る金額データの他の部
分を推定すると共に本年度に係る第1指標別金額を算出
する。
【0043】この態様によれば、会計処理手段は、前年
度に係る金額データ及び第1指標別金額並びに本年度に
係る金額データの一部に基づいて、本年度に係る金額デ
ータの他の部分を推定する。例えば、単純に前年度にお
ける対応する金額データと同じであると推定したり、平
均的な成長率をかけることで本年度に係る金額データの
他の部分を推定する。更に、前年度に係る金額データ及
び第1指標別金額並びに本年度に係る金額データの一部
や、上記推定された本年度に係る金額データの他の部分
に基づいて、本年度に係る第1指標別金額を算出する。
即ち、特に本年度中に発生するであろう支出・収入金額
がある場合や、金額データに欠落がある場合にも、前年
度に係る金額データや第1指標金額を用いて、本年度に
おける財務状況を推定できる。
【0044】本発明の第1から第6医事会計システムの
他の態様では、前記会計処理手段は、前年度に係る金額
データ及び第1指標別金額、本年度に係る金額データの
一部並びに任意に設定可能な金額データの他の部分に基
づいて、本年度に係る第1指標別金額を算出する。
【0045】この態様によれば、会計処理手段は、前年
度に係る金額データ及び第1指標別金額並びに本年度に
係る金額データの一部に加えて、任意に設定可能な金額
データの他の部分に基づいて、本年度に係る第1指標別
金額を算出する。例えば、ユーザの予想の下に、本年度
中に発生するであろう支出・収入金額や、欠落した金額
データ部分を、金額データの他の部分として設定する。
そして、会計処理手段は、これらの金額データに基づい
て、本年度に係る第1指標別金額を算出する。即ち、本
年度における財務状況を予想するのみならず、各種の金
額データを設定することにより、シミュレーションによ
る分析も可能となる。
【0046】特に、画一的ではなく固有の特性を夫々有
する多種多様な患者や病状、一人又は複数の医者や看護
婦により連携して実行される多種多様な診療行為など
が、支出と収入の基礎となっているので、画一的な物を
扱うようなコンピュータシステムでは一般に困難である
ものの、本発明によれば、コンピュータによる処理とユ
ーザ(医師、医事会計士等)の知識とを融合することに
より、季節毎や月毎に、各診療科、各疾病分類等におけ
るキャッシュフォロー予測をすることも可能となる。
【0047】本発明の第1から第6医事会計システムの
他の態様では、前記金額データを前記属性情報と共に入
力可能に構成された入力手段を更に備えており、少なく
とも前記第1ファイル手段は、センター装置内に設けら
れており、前記入力手段は、前記センター装置に通信手
段を介して夫々接続された複数の端末装置内に夫々設け
られており、前記第1ファイル手段は、前記入力手段に
より入力された金額データ及び属性情報からなる単位デ
ータを格納する。
【0048】この態様によれば、第1ファイル手段は、
センター装置内に設けられており、入力手段は、複数の
端末装置内に夫々設けられており、センター装置と各端
末装置とは通信手段(有線、無線、専用回線、電話回
線、LAN等)を介して接続されている。そして第1フ
ァイル手段は、入力手段により入力された金額データ及
び属性情報からなる単位データを格納するので、大規模
記憶装置をセンター装置に備えてこの中に第1ファイル
手段を構築しておけば、複数の端末からデータ入力が可
能となり、更に複数の端末で同一データを共有して用い
ることも可能なので、実用上大変便利である。
【0049】本発明の機械読み取り可能な媒体は上記課
題を解決するために、コンピュータを上述した本発明の
医事会計システム(各種態様を含む)として機能させる
プログラムを記録する。
【0050】本発明の機械読み取り可能な媒体によれ
ば、例えばCD−ROM、DVD−ROM、フロッピー
(登録商標)ディスク、ROM等からなる当該媒体に記
録されたプログラムをコンピュータにロードして実行さ
せることにより、コンピュータを前述した本発明の医事
会計システム(更に、前述したその各種態様)として機
能させることができる。
【0051】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (第1実施形態)本発明の医事会計システムの第1実施
形態について図1から図6を参照して説明する。ここに
図1は、第1実施形態に係る医事会計システムのブロッ
ク図である。図2は、金額データと属性情報とからなる
単位データの構成の一例を示す概念図(図2(a))及
び他の例を示す概念図(図2(b))であり、図3は、
属性情報の入力用画面を示す平面図である。図4は、第
1実施形態に係る医事会計システムの処理動作を示すフ
ローチャートである。また、図5は、第1実施形態の医
事会計システムにより出力される表の一例であり、図6
は、第1実施形態の医事会計システムにより出力される
表の他の例である。
【0053】図1において、医事会計システムは、ハー
ドディスク等の記憶装置1と、CPU2と、プリンタ等
の印刷装置3と、LCD(液晶表示装置)、CRTディ
スプレイ等の表示装置4と、キーボード、マウス、入力
タブレット等の入力装置5と、CD、DVD用のディス
クドライブ等の読取装置6と、モデム等の通信装置7及
びインタフェース8を備えて構成されている。
【0054】記憶装置1内には、金額データと属性情報
からなる単位データFUを格納する第1ファイル11
と、何らかの会計処理の結果として算出された第1指標
別金額データ13を格納する第2ファイル12とが構築
されている。尚、このような第1ファイル11及び第2
ファイル12は夫々、適当なカテゴリ別に分けて、複数
設けてもよい。
【0055】図2に示すように、夫々固有の識別番号
(シリアル番号Ser.No.XXX)が付された単位
データFUは、発生した支出・収入金額を示す金額デー
タと、該支出・収入金額の属性を示す属性情報とを含ん
で構成されている。
【0056】ここで、医事会計における支出・収入金額
は、医業収益と医業外収入とに大別される。医業収入
は、保険収入と保険外収入に分けられる。保険収入は、
患者自己負担分と保険者負担とに分けられる。保険外収
入は、病院予約料、入院室料差額、食事代等である。ま
た、自由診療や民間保険(交通事故等の場合)もある。
他方、医業外収入は、例えば駐車場売上、売店売上など
である。これらの支出・収入金額では、その発生時期を
基準とする出金や入金のタイミングは、色々異なる。例
えば、一つの診療行為に対する保険収入でも、自己負担
分は現金で即座に入金され、保険適用分は約2ヶ月後に
回収という具合である。本実施形態における属性情報
は、このような支出・収入金額の性質を予め設定した規
約に基づいてコード化して示すコードデータ或いは数値
データからなる。
【0057】例えば図2(a)に示すように、属性情報
は、支出・収入の別を示すコード、支出・収入金額の発
生時期を示すデータ、出金・入金時期が確定している支
出・収入金額について該出金・入金時期を示すデータ、
並びに収入について医業収入・医業外収入の別を示すコ
ード、該医業収入についての保険の適用・不適用の別を
示すコード及び該保険ついての種類を示すコードを含む
属性基本情報101を含んでなる。尚、属性基本情報1
01には、保険の種類に対応して収入の発生(請求書の
発行)から入金に至るまでの期間を示すデータを含める
こともできる。
【0058】更に例えば図2(b)に示すように、属性
情報は、上述した属性基本情報101に加えて医療管理
指標情報102を含んで構成されてもよい。この医療管
理指標情報102は、支出・収入金額に対応する患者を
示す患者コード、支出・収入金額に対応する診療行為を
示す診療行為コード、支出・収入金額に対応する診療科
コード、支出・収入金額に対応する診療部門コード、支
出・収入金額に対応する医師コード及び支出・収入金額
に対応するDRG(Diagnosis Related Group:国際疾
病分類)等の疾病分類や病名を示すコードを含む。
【0059】再び、図1において、会計処理手段の一例
を構成するCPU2は、第1ファイル11を参照するこ
とにより、複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収
入金額を示す複数の金額データ及び該複数の金額データ
と同じ単位データFUに含まれる複数の属性情報に基づ
いて、入金時期が確定していない収入金額については属
性情報に応じて入金時期を設定しつつ所定期間毎に属性
により規定される指標別に会計処理して第1指標別金額
を算出して、第1指標別金額データ13を生成する。こ
の際、図2(a)において、単位データFUに含まれる
属性情報の属性基本情報101中に、収入の発生から入
金までの期間を示す期間データがある場合には、これを
用いることにより入金時期を設定できるし、このような
期間データがない場合には、保険の種類に応じて(例え
ば、“国民健康保険”の場合には、発生から2ヶ月とい
うように)入金時期を設定可能である。また、所定期間
としては、決算期、1年、半年、1ヶ月、1週間、1日
というように収益・損益分析の性質に応じて任意に設定
可能である。更に、属性により規定される指標別とは、
支払債務・売上債務別、仕訳別、診療科別、診療部門
別、医師別、患者別、DRG別や、特に支出について材
料費、人件費及び経費別或いはこれらの組み合わせな
ど、属性情報に含ませる情報(図2参照)に応じて各種
のものが挙げられる。
【0060】出力手段の一例を構成する印刷装置3や表
示装置4は、CPU2により生成された第1指標別金額
データ13を所定フォーマットで出力する。
【0061】他方、第2ファイル12は、CPU2によ
り何らかの指標別に会計処理された第1指標別金額を、
その算出の際に用いた複数の金額データを含む複数の単
位データFUに対応付けて格納する。例えば、対応する
複数の単位データFUiの関数F(FUi、FUj、F
Uk、…)からなる、或いは単純な場合には複数の単位
データFUiのリストからなる第1指標別金額データ1
3として第2ファイル12に格納する。
【0062】CPU2は、一旦何らかの指標別に会計処
理された第1指標別金額を、第2ファイル12で当該第
1指標別金額に対応付けられた単位データFUに含まれ
る金額データ及び属性情報に基づいて、属性により規定
される他の指標別に会計処理して第2指標別金額を更に
算出する。ここで、第1指標別金額及び第2指標別金額
のうち少なくとも一方を算出する際に、図2(b)に示
した如き属性情報に含まれる医療管理指標情報102に
基づいて、医療管理指標別に会計処理することも可能で
ある。例えば、ステップS5における最初の会計処理と
して診療部門別に会計処理(損益計算)を実行する場合
であって、ステップS8〜S10を経ての次の会計処理
として(イ)当該診療部門内の診療科別の会計処理を実
行する場合、(ロ)当該診療部門内の診療行為別の会計
処理を実行する場合、(ハ)当該診療部門内の医師別の
会計処理を実行する場合、(ニ)全部門における材料
費、人件費、経費別の会計処理(損益計算)や資金繰り
表の作成を実行する場合等を考える。これらいずれの場
合にも、第1指標別金額データ13は、単位データFU
により規定されているので、第1指標別金額データ13
の示す金額の構成(内訳)は、第2ファイル12上で失
われていないため、第1指標別金額データ13を元に第
2指標別金額データを算出できる。更に同様にステップ
S8〜S10を複数回繰り返して、一旦会計処理され且
つ単位データで規定された何らかの処理結果を、細分化
したり部分的に合算したり使い回したりすることによ
り、効率良くその後の各種会計処理を行える。また第2
ファイル12に格納された何らかの会計処理の結果から
だけでは不足の場合には、第1ファイル11から別途必
要な金額データを読み込めば足りる。特に保険の適用に
より一の診療行為に対応する収入金額が、自己負担分と
保険支払分という時間差を持つ二つの金額(少なくとも
管理会計上は分けて考えねばならない二つの金額)に分
かれた場合であって、それらの金額が別々の処理済み金
額(例えば月別の入金金額)に組み込まれた場合にも、
各会計処理結果は、第2ファイル12において単位デー
タFUにより規定されているので、どの金額がどこに入
っているか或いはどの金額はどの金額により構成されて
いるかの情報が失われない。このため、当該処理結果に
基づいて更なる会計処理を効率良く行える。
【0063】他方、CPU102は、第1ファイル11
に格納された単位データFUが更新されると、第2ファ
イル12で第1指標別金額に対応付けられた単位データ
FUに含まれる金額データ及び属性情報に基づいて、第
1指標別金額のうち該更新された単位データFUに関連
する部分を再度算出する。
【0064】入力装置5は、CPU2に各種操作コマン
ド、各種の金額データ、属性情報等を入力するためのキ
ーボード等からなる。読取装置6は、金額データや属性
情報を単独で或いは単位データFUの単位で、CD−R
OM、DVD−ROM、フロッピーディスク等からなる
記録媒体60から読み取ったり、当該コンピュータを医
事会計システムとして機能させるためのコンピュータプ
ログラム等を記録媒体60から読み取るためのディスク
ドライブ等からなる。通信装置7は、当該医事会計シス
テムを、通信手段(有線、無線、専用回線、電話回線、
LAN等)を介して他のコンピュータ等と接続するため
のモデム等からなる。インタフェース8は、金額データ
や属性情報を単独で或いは単位データの単位で他の情報
処理装置から入力したり、他の情報処理装置に出力した
りする。インターフェース8に通信装置7の機能を兼ね
させることも可能である。
【0065】尚、各種の金額データとしては一方で、例
えば、外来眼科診療部門、外来皮膚科診療部門等の診療
報酬のように、複数の医療部門のうちの一つにのみ関連
する損益を示すと共に該一つの医療部門にのみ関連する
旨を直接又は間接に示す個別コードの付された個別金額
データがある。また他方で各種の金額データとしては、
例えば、リハビリテーション部門、放射線部門、薬剤部
門等の診療共通部門や、物流管理部門、教育部門、福利
厚生部門等の管理・補助部門における費用(支出)のよ
うに、複数の医療部門に関連する損益を示すと共に個別
コードの付されていない共通金額データがある。後者の
共通金額データについては、診療部門毎、診療科毎の収
益・損益分析を行う際には、予め設定された係数により
賦課・配賦処理を行うようにすると、共通費(間接費)
を含めた分析が可能となる。
【0066】また、このような金額データ、属性情報等
は、例えば、外部の窓口会計システム、物流管理システ
ム、オーダーシステム、給与システム、経理システム、
給食システム、マスタ管理システム等から、通信装置7
やインタフェース8を介して入力されてもよく、記録媒
体60を介して読取装置6からある程度まとめて読み取
られてもよく、入力装置5から直接手入力されてもよ
い。例えば、窓口会計システムからは、医業収益、各種
検査件数等に係る金額データ等が入力され、物流管理シ
ステムからは、診療材料出庫情報、薬品出庫情報等に係
る金額データ等が入力され、オーダーシステムからは、
各種診療情報に係る金額データ等が入力され、給与シス
テムからは、給与、退職給与金、部門別人員配置等に係
る金額データ等が入力され、経理システムからは、医業
外収益、委託費、研究・研修費等に係る金額データ等が
入力され、マスタ管理システムからは、勘定項目、その
他に係る金額データ等が入力される。
【0067】このように金額データ及び属性情報の入力
としては、各種の態様があるが、入力装置5や他のシス
テムにおける入力装置を介しての入力は、例えば、図3
に示したような入力画面を用いて行われる。
【0068】即ち、例えば図3に示す入力画面200上
で、図2(a)に示した属性情報に含まれる各項目を、
EU番号201で示される各単位データ毎に選択入力、
ワープロ入力、テンキー入力等できるように構成されて
いる。
【0069】以上のように、本実施形態の医事会計シス
テムでは、記録媒体60等に記録されたプログラムに従
って、諸機能を発揮する。尚、このようなプログラム
は、記録媒体60に格納されたままCPU2を動作させ
てもよいし、記録媒体60から一旦記憶装置1に読み込
まれてからCPU2を動作させてもよいし、また、通信
装置7を介して、記憶装置1にダウンロードされてから
CPU2を動作させてもよい。
【0070】次に、主にCPU2並びに第1ファイル1
1及び第2ファイル12により行われる会計処理につい
て図4から図6を参照して詳細に説明する。
【0071】図4において先ず、当該管理会計或いは財
務会計における収益・損益分析用の一の指標が特定され
る。このような指標としては、支払債務・売上債務別、
仕訳別、診療科別、診療部門別、医師別、患者別、DR
G別や、特に支出について材料費、人件費及び経費別な
ど任意の指標でよい。更に指標の一部たる所定期間とし
ては、決算期、1年、半年、1ヶ月、1週間、1日とい
うように収益・損益分析の性質に応じて任意の指標でよ
いが、各指標は属性情報により規定される必要があるた
め、対応する属性情報を単位データFUが含むように予
め属性情報を入力しておく(ステップS1)。
【0072】次に、第1ファイル11が参照されて、特
定された指標に対応する各単位データFUが取り込まれ
る。尚、適当なカテゴリ別に分けられた複数の第1ファ
イル11がある場合には、指標に対応する第1ファイル
11を参照すればよい。また、記憶装置1内にある各単
位データFUを一つずつチェックしてもよいが、必要な
部分を或いはファイルごとCPU2用のワークメモリ内
に移してから参照してもよい。
【0073】次に、各単位データFUにおける属性情報
中に、入金・出金時期データが含まれているか否かがチ
ェックされ(ステップS3)、含まれていれば、そのま
ま指標別会計処理が行われ(S5)、含まれていなけれ
ば、属性情報に応じた入金・出金時期の設定が行われた
後(ステップS4)、指標別会計処理が行われる(ステ
ップS5)。
【0074】次に、指標別会計処理の結果が、例えば、
図5に示した管理会計表210の形式で、或いは図6に
示した診療行為別の収益・損益表220の形式で出力さ
れる(ステップS6)。そして、このような表210や
220を構成する第1指標別金額データ13は第2ファ
イル12に格納されるが(ステップS7)、この際、第
1指標別金額データ13を、第1指標別金額を算出する
のに用いた複数の金額データを含む複数の単位データF
Uに対応付けて格納する。例えば、対応する複数の単位
データFUiの関数F(FUi、FUj、FUk、…)
からなる、或いは単純な場合には複数の単位データFU
iのリストからなる第1指標別金額データ13として第
2ファイル12に格納する。
【0075】次に、当該一連の管理会計処理或いは財務
会計処理を行うために、他の指標別会計処理があるか否
かがチェックされ(ステップS8)、これがなければそ
のまま処理を終了し、これがあれば、指標の特定が行わ
れる(ステップS9)。そして、当該他の指標別を算出
するに際し、第2ファイル12を参照して当該他の指標
別の会計処理の元になる第1指標別金額データ13が取
り込まれ、更に第1ファイル11が参照され、当該他の
指標別の会計処理の元になる金額データが取込まれる
(ステップS10)。
【0076】その後ステップS5からS8が繰り返され
て、当該他の指標別の会計処理が行われ、最終的に、他
の指標別会計がなくなった時点で処理を終了する。
【0077】以上のように第1実施形態の医事会計シス
テムによれば、ステップS3及びS4において、入金時
期が確定していない収入金額については、属性情報(保
険の種類等)に応じて入金時期が(例えば、請求書の発
生を基準にその2ヶ月後というように)設定される。こ
のため、入金時期が確定していない収入金額を含めて会
計処理(特に、管理会計処理)を行うことが可能とな
る。更に、CPU2によって、第2ファイル12で第1
指標別金額データ13を規定する単位データFUに含ま
れる金額データ及び属性情報に基づいて第2指標別金額
が算出される。従って図5及び図6に示したように、出
力上では指標別に合算されている(例えば、指標別に単
純に集計されていたり或いは指標別に配賦処理や賦課処
理後に集計されている)ため、出力上では第1指標別金
額を構成する複数の支出・収入金額の区別がつかなくな
っている場合でも、第2ファイル12では、当該第1指
標別金額を示す第1指標別金額データ13と単位データ
FUとの対応付けが維持されている。このためその後、
このように一旦会計処理された第1指標別金額に対応付
けられている単位データFUを用いて、他の指標別の会
計処理を行うことが可能となるので、各種の会計処理を
連続して或いは重ねて行う場合に極めて効率良く行え
る。
【0078】特に、通常のように診療報酬に保険が適用
されていると、一の診療行為に対する収入について、自
己負担分については収入の発生とほぼ同時に現金で入金
されるが、保険機構による支払いは、数ヶ月の後れを経
て入金される。従って、管理会計上は、両者を分けて扱
わないと図5に示したような表210を用いての資金繰
りが行えない(例えば、不渡り等の原因となる)不都合
が生じる。しかし、両者を一体として扱わないと図6に
示したような表220を用いての適当な指標別(例え
ば、診療科別、診療部門別、医師別等)による収益・損
益分析を行う上で、自己負担分か保険支払によるものか
等を分けるのでは金額データの取り扱いが困難となる。
従って、第1指標別金額が一旦会計処理された後も、第
2ファイル12で第1指標別金額に対応付けられている
単位データFUを用いて更に他の指標別の会計処理を行
うことが可能である本発明は、上記の如く診療報酬にお
ける保険等の存在により、管理会計上の各種の指標別金
額間の対応や管理会計上の指標別金額及び財務会計上の
指標別金額間の対応がとり難い医事会計において大変有
利である。
【0079】更に第1実施形態によれば、金額データと
図2(b)に示した如き属性情報とを含んでなる単位デ
ータFUを用いることにより、各医療管理指標別金額を
効率良く算出しつつ、病名或いはDRG(疾病分類)
毎、或いは診療行為毎の支出・収入分析も可能となる。
例えば、どのような病気の収益性が高いか低いかや、ど
のような診療行為の収益性が高いか低いか、各診療科は
収益性が高いのか低いのかなど、詳細な収益・損益分析
が可能となる。このように第1実施形態により、精度の
高い収支予測や精度の高い資金繰り計画及び実績管理も
可能となる。 (第2実施形態)本発明の医事会計システムの第2実施
形態について図7を参照して説明する。ここに図7は、
第2実施形態の医事会計システムの処理動作を示すフロ
ーチャートである。尚、図7のフローチャートにおい
て、図4に示した第1実施形態に係るフローチャートと
同じステップについては同一参照符号を付し、その説明
は省略する。
【0080】第2実施形態の医事会計システムは、ハー
ドウエア構成については第1実施形態と同様であり、コ
ンピュータプログラムにより実行される処理が第1実施
形態と異なるものである。従って以下、第2実施形態に
おける処理動作について説明する。
【0081】図7において、先ずステップS1からS7
の処理が第1実施形態の場合と同様に行われる。
【0082】次に、ステップS7における第1指標別金
額データ13の第2ファイル12への書き込みが終わる
と、第1ファイル11に単位データFUの単位で格納さ
れている各種の金額データや属性情報が更新されたか否
かがチェックされる(ステップS21)。そして、更新
されていなければ(ステップS21:NO)そのまま処
理を終了し、更新されていれば(ステップS21:YE
S)、第2ファイル12を参照して当該更新された金額
データを含む単位データFUに関連する第1指標別金額
データ13が取り込まれ、更に、第1ファイル11を参
照して、これに対応する単位データFU及び当該更新さ
れた金額データを含む単位データFUが取込まれる(ス
テップS10)。
【0083】その後ステップS5からS21が繰り返さ
れて、当該更新された金額データに応じた会計処理が行
われ、更新がなくなった時点で(ステップS21:N
O)処理を終了する。
【0084】以上のように第2実施形態によれば、第1
ファイル11に格納された単位データFUが更新される
と、CPU2は、第2ファイル12で第1指標別金額に
対応付けられた単位データFUに含まれる金額データ及
び属性情報に基づいて、第1指標別金額のうち該更新さ
れた単位データに関連する部分を再度算出するので、図
5や図6に示したように出力上では第1指標別金額を構
成する複数の支出・収入金額の区別がつかなくなってい
る場合でも、単位データFU毎に金額データの変更、削
除、追加等の更新を行うことにも可能となり、この更新
に伴って変更される単位データFUに関連する第1指標
別金額データ13部分に最小限の変更を加えれば足り
る。特に、図6に示したような各医療管理指標別に会計
処理された第1指標別金額に対しても、単位データFU
毎に金額データの変更、削除、追加等の更新を行うこと
にが可能となり、この更新に伴って変更される単位デー
タFUに関連する第1指標別金額データ13部分に最小
限の変更を加えれば足りる。 (第3実施形態)本発明の医事会計システムの第3実施
形態について図8を参照して説明する。ここに図8は、
第3実施形態の医事会計システムの処理動作を示すフロ
ーチャートである。尚、図8のフローチャートにおい
て、図4に示した第1実施形態に係るフローチャートと
同じステップについては同一参照符号を付し、その説明
は省略する。
【0085】第3実施形態の医事会計システムは、ハー
ドウエア構成については第1実施形態と同様であり、コ
ンピュータプログラムにより実行される処理が第1実施
形態と異なるものである。従って以下、第3実施形態に
おける処理動作について説明する。
【0086】図8において、先ずステップS1の後に、
CPU2は、第1ファイル11を参照して前年度に係る
金額データを含む単位データFUを取込み、第2ファイ
ル12を参照して単位データFUにより規定されている
第1指標別金額データ13を取込む(ステップS3
1)。ここで、本年度は年度途中であったりデータ収集
が捗っていないために、本年度の金額データは不足して
いる場合があるが、第1ファイル11を参照して既に存
在している本年度に係る金額データを含む単位データF
Uを取込む。その後、ステップS3及びS4の処理を経
た後、ステップS1で特定された指標別に会計処理をす
るために、不足している金額データたる推定が必要な金
額データが存在するか否かを判定し(ステップS3
2)、推定が必要な部分が無ければ(ステップS32:
NO)、そのままステップS5に進む。他方、推定が必
要な部分があれば(ステップS32:YES)、CPU
2は、本年度に係る金額データの他の部分を推定する。
例えば、単純に前年度における対応する金額データと同
じであると推定したり、平均的な成長率をかけることで
本年度に係る金額データの他の部分を推定する(ステッ
プS33)。続いてステップS5では、当該推定された
金額データ並びに上記第1ファイル11及び第2ファイ
ル12から取込んだ金額データ及び第1指標別金額デー
タ13に基づいて、本年度に係る第1指標別金額や第2
指標別金額を算出し、次のステップS6〜S10の処理
が行われる。
【0087】以上のように第3実施形態によれば、本年
度中に発生するであろう支出・収入金額がある場合や、
金額データに欠落がある場合にも、前年度に係る金額デ
ータを含む単位データFUや、単位データFUにより規
定される第1指標金額データを用いて、本年度における
財務状況を推定できる。 (第4実施形態)本発明の医事会計システムの第4実施
形態について図9を参照して説明する。ここに図9は、
第4実施形態の医事会計システムの処理動作を示すフロ
ーチャートである。尚、図9のフローチャートにおい
て、図4に示した第1実施形態に係るフローチャートと
同じステップについては同一参照符号を付し、その説明
は省略する。
【0088】第4実施形態の医事会計システムは、ハー
ドウエア構成については第1実施形態と同様であり、コ
ンピュータプログラムにより実行される処理が第1実施
形態と異なるものである。従って以下、第4実施形態に
おける処理動作について説明する。
【0089】図9において、先ずステップS1の後に、
CPU2は、第1ファイル11を参照して前年度に係る
金額データを含む単位データFUを取込み、第2ファイ
ル12を参照して単位データFUにより規定されている
第1指標別金額データ13を取込む(ステップS4
1)。ここで、本年度は年度途中であったりデータ収集
が捗っていないために、本年度の金額データは不足して
いる場合があるが、第1ファイル11を参照して既に存
在している本年度に係る金額データを含む単位データF
Uを取込む。その後、ステップS3及びS4の処理を経
た後、ステップS1で特定された指標別に会計処理をす
るために、ユーザからのコマンド入力等に応じて、不足
している金額データの任意設定処理を行うか否かを判定
する(ステップS42)。任意設定処理とは、例えば本
年度の下半期等の近未来についての支出や収入を示す金
額データなど、将来についての不足している金額データ
をユーザに任意に設定させる処理である。任意設定処理
を行わないのであれば(ステップS42:NO)、その
ままステップS5に進む。他方、任意設定処理を行う場
合には(ステップS42:YES)、CPU2は、ユー
ザにより入力装置5を介してのキー入力等に応じて金額
データを任意に設定する。例えば、ユーザは、単純に前
年度における対応する金額データと同じであると推定し
たり、本年度の特殊事情を考慮して、欠落している金額
データを任意にを推定する(ステップS43)。続いて
ステップS5では、当該任意設定された金額データ並び
に上記第1ファイル11及び第2ファイル12から取込
んだ金額データ及び第1指標別金額データ13に基づい
て、本年度に係る第1指標別金額や第2指標別金額を算
出し、次のステップS6〜S10の処理が行われる。
【0090】以上のように第4実施形態によれば、本年
度における財務状況を予想するのみならず、各種の金額
データを任意に設定することにより、季節毎や月毎に或
いは各診療科、各疾病分類等の医療管理指標別の収益・
損益についてのシミュレーション分析も可能となる。
【0091】尚、以上説明した第1から第4実施形態で
は、CPU2は、出金又は入金時期を示す情報(属性情
報に初めから含まれている情報又は属性情報に応じて設
定された情報)に基づいて、既に出金又は入金が完了し
ている金額部分と未だ出金又は入金が完了していない金
額部分とを区別して、第1指標別金額を算出し、更に、
表示装置4は、かかる区別に応じて異なる表示態様(例
えば、色、模様、マーク等を変更するなど)で第1指標
別金額を表示するように構成してもよい。このように構
成すれば、表示装置4の画面上で、実績データに係る数
値(既に確定している数値)と予定データに係る数値
(未だ更新される可能性がある数値)とを視覚上明確に
識別でき、管理会計におけるリアルタイム的な収益・損
益分析を行う上で便利である。更に、実績データと予定
データとを区別しておけば、その後における当該第1指
標別金額を元にした第2指標別金額を算出する会計処理
も一般に一層容易となる。
【0092】また、以上説明した第1から第4実施形態
では、表示装置4は、金額データの更新に伴いCPU2
が第1指標別金額を再度算出すると、再度算出された部
分の表示態様を他の部分と異なる表示態様(例えば、
色、模様、マーク等を変更するなど)で表示するように
構成してもよい。このように構成すれば、ユーザは、更
新により変化した数値部分のみを、表示装置4上で視覚
上明確に認識できる。
【0093】更にまた、以上説明した第1から第4実施
形態では、CPU2による会計処理の結果、ある所定期
間(例えば、来月や再来月)における運転資金額が予め
設定された基準値を下回る場合に、CPU2がこれを判
定して、表示装置4又は他の出力手段(音声出力装置
等)を介してその旨を告知するように構成してもよい。
例えば、当該運用資金額を示す数値データが示される画
面上に警告メッセージを表示する。このように構成すれ
ば、ユーザは、当該運用資金額が下回る所定期間が来る
以前に、何らかの資金繰りを行うことが可能となり、こ
れにより不渡りを出す事態を回避できる。 (第5実施形態)本発明の医事会計システムの第5実施
形態について図10を参照して説明する。ここに図10
は、第5実施形態における医事会計システムのブロック
図である。尚、図10のブロック図において、図1に示
した第1実施形態に係る構成要素とと同じ構成要素につ
いては同一参照符号を付し、その説明は省略する。
【0094】図9において、医事会計システムは、セン
ター装置301と複数の端末装置302とから構成され
ており、センター装置301と各端末装置302とは、
通信手段303(有線、無線、専用回線、電話回線、L
AN等)を介して相互に接続されている。また、第1フ
ァイル11、第2ファイル12等を含む記憶装置1は、
センター装置301内に設けられており、各端末装置3
01は、通信装置7を用いて、センター装置301に備
えられた記憶装置1内に構築された第1ファイル11及
び第2ファイル装置12にアクセスするように構成され
ている。
【0095】以上のように構成された第5実施形態によ
れば、複数の端末装置302の入力装置5からのデータ
入力が可能となり、更に複数の端末装置302の表示装
置4で同一データを共有して参照可能となる。例えば、
一台の端末装置303を主に財務会計を行う経理用コン
ピュータとし、他の一台を経営者が経営判断を行うため
の管理会計用コンピュータとし、両者間で金額データや
各種指標別金額データを共有するシステムとすれば、全
体として非常に効率が高まる。
【0096】以上詳細に説明したように本発明では、発
生した支出・収入金額を示す金額データと該支出・収入
金額の属性を示す属性情報とを含んで夫々構成された複
数の単位データを格納する第1ファイル手段と、複数の
支出・収入金額を、該複数の支出・収入金額を示す複数
の金額データ及び該複数の金額データと同じ単位データ
に含まれる複数の属性情報に基づいて所定期間毎に前記
属性により規定される指標別に会計処理して第1指標別
金額を算出する会計処理手段と、前記第1指標別金額
を、前記第1指標別金額を算出するのに用いた複数の金
額データを含む複数の単位データに対応付けて格納する
第2ファイル手段とを備える。そして前記会計処理手段
は、前記第1指標別金額を、前記第2ファイル手段で前
記第1指標別金額に対応付けられた単位データに含まれ
る金額データ及び属性情報に基づいて、前記属性により
規定される他の指標別に会計処理して第2指標別金額を
更に算出する。或いは、前記会計処理手段は、前記第1
ファイル手段に格納された単位データが更新されると、
前記第2ファイル手段で前記第1指標別金額に対応付け
られた単位データに含まれる金額データ及び属性情報に
基づいて、前記第1指標別金額のうち該更新された単位
データに関連する部分を再度算出する。従って、本発明
の会計システムによれば、一旦会計処理され且つ単位デ
ータで規定された何らかの処理結果を、細分化したり部
分的に合算したり使い回したりすることにより、効率良
くその後の各種会計処理を行える。このため、財務会計
のみならず管理会計を効率良く実行可能となり、しかも
詳細な項目や分類等にブレークダウンしての収益・損益
分析も可能となる。
【0097】本発明は、上述した各実施形態に限られる
ものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れ
る発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能
であり、そのような変更を伴なう医事会計システムやプ
ログラムを記録した機械読み取り可能な媒体もまた本発
明の技術的範囲に含まれるものである。
【0098】
【発明の効果】本発明の医事会計システムによれば、医
事会計において財務会計のみならず管理会計を効率良く
実行可能となり、しかも診療科、診療行為等にブレーク
ダウンしての収益・損益分析も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の医事会計システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】 金額データと属性情報とからなる単位データ
の構成の一例を示す概念図(図2(a))及び他の例を
示す概念図(図2(b))である。
【図3】 属性情報の入力用画面を示す平面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態に係る医事会計システ
ムの処理動作を示すフローチャートである。
【図5】 第1実施形態の医事会計システムにより出力
される表の一例である。
【図6】 第1実施形態の医事会計システムにより出力
される表の他の例である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る医事会計システ
ムの処理動作を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第3実施形態に係る医事会計システ
ムの処理動作を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第4実施形態に係る医事会計システ
ムの処理動作を示すフローチャートである。
【図10】 本実施の第5実施形態に係る医事会計シス
テムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…記憶装置 2…CPU 3…印刷装置 4…表示装置 5…入力装置 6…読取装置 7…通信装置 8…インタフェース 11…第1ファイル 12…第2ファイル 13…第1指標別金額データ 60…記録媒体 101…属性基本情報 102…医療管理指標情報 FU…単位データ 301…センター装置 302…端末装置 303…通信手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発生した支出・収入金額を示す金額デー
    タと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少なくとも
    前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出金・入金
    時期が確定している支出・収入金額について該出金・入
    金時期を示す情報、並びに収入について医業収入・医業
    外収入の別、該医業収入についての保険の適用・不適用
    の別及び該保険ついての種類を示す情報を含む属性情報
    とを含んで夫々構成された複数の単位データを格納する
    第1ファイル手段と、 複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収入金額を示
    す複数の金額データ及び該複数の金額データと同じ単位
    データに含まれる複数の属性情報に基づいて、前記入金
    時期が確定していない収入金額については前記属性情報
    に応じて入金時期を設定しつつ所定期間毎に前記属性に
    より規定される指標別に会計処理して第1指標別金額を
    算出する会計処理手段と、 該第1指標別金額を所定フォーマットで出力する出力手
    段と、 前記第1指標別金額を、前記第1指標別金額を算出する
    のに用いた複数の金額データを含む複数の単位データに
    対応付けて格納する第2ファイル手段とを備えており、 前記会計処理手段は、前記第1指標別金額を、前記第2
    ファイル手段で前記第1指標別金額に対応付けられた単
    位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づい
    て、前記属性により規定される他の指標別に会計処理し
    て第2指標別金額を更に算出することを特徴とする医事
    会計システム。
  2. 【請求項2】 発生した支出・収入金額を示す金額デー
    タと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少なくとも
    前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出金・入金
    時期が確定している支出・収入金額について該出金・入
    金時期を示す情報、並びに収入について医業収入・医業
    外収入の別、該医業収入についての保険の適用・不適用
    の別、該保険ついての種類及び発生から入金までに要す
    る期間を示す情報を含む属性情報とを含んで夫々構成さ
    れた複数の単位データを格納する第1ファイル手段と、 複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収入金額を示
    す複数の金額データ及び該複数の金額データと同じ単位
    データに含まれる複数の属性情報に基づいて、所定期間
    毎に前記属性により規定される指標別に会計処理して第
    1指標別金額を算出する会計処理手段と、 該第1指標別金額を所定フォーマットで出力する出力手
    段と、 前記第1指標別金額を、前記第1指標別金額を算出する
    のに用いた複数の金額データを含む複数の単位データに
    対応付けて格納する第2ファイル手段とを備えており、 前記会計処理手段は、前記第1指標別金額を、前記第2
    ファイル手段で前記第1指標別金額に対応付けられた単
    位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づい
    て、前記属性により規定される他の指標別に会計処理し
    て第2指標別金額を更に算出することを特徴とする医事
    会計システム。
  3. 【請求項3】 発生した支出・収入金額を示す金額デー
    タと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少なくとも
    前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出金・入金
    時期が確定している支出・収入金額について該出金・入
    金時期を示す情報、予め設定された医療管理指標の別、
    並びに収入について医業収入・医業外収入の別、該医業
    収入についての保険の適用・不適用の別及び該保険の種
    類を示す情報を含む属性情報とを含んで夫々構成された
    複数の単位データを格納する第1ファイル手段と、 複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収入金額を示
    す複数の金額データ及び該複数の金額データと同じ単位
    データに含まれる複数の属性情報に基づいて、所定期間
    毎に前記属性により規定される指標別に会計処理して第
    1指標別金額を算出する会計処理手段と、 該第1指標別金額を所定フォーマットで出力する出力手
    段と、 前記第1指標別金額を、前記第1指標別金額を算出する
    のに用いた複数の金額データを含む複数の単位データに
    対応付けて格納する第2ファイル手段とを備えており、 前記会計処理手段は、前記第1指標別金額を、前記第2
    ファイル手段で前記第1指標別金額に対応付けられた単
    位データに含まれる金額データ及び属性情報に基づい
    て、前記属性により規定される他の指標別に会計処理し
    て第2指標別金額を更に算出し、前記第1指標別金額及
    び前記第2指標別金額のうち少なくとも一方を算出する
    際に前記医療管理指標別に会計処理することを特徴とす
    る医事会計システム。
  4. 【請求項4】 発生した支出・収入金額を示す金額デー
    タと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少なくとも
    前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出金・入金
    時期が確定している支出・収入金額について該出金・入
    金時期を示す情報、並びに収入について医業収入・医業
    外収入の別、該医業収入についての保険の適用・不適用
    の別及び該保険ついての種類を示す情報を含む属性情報
    とを含んで夫々構成された複数の単位データを格納する
    第1ファイル手段と、 複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収入金額を示
    す複数の金額データ及び該複数の金額データと同じ単位
    データに含まれる複数の属性情報に基づいて、前記入金
    時期が確定していない収入金額については前記属性情報
    に応じて入金時期を設定すると共に所定期間毎に前記属
    性により規定される指標別に会計処理して第1指標別金
    額を算出する会計処理手段と、 該第1指標別金額を所定フォーマットで出力する出力手
    段と、 前記第1指標別金額を、前記第1指標別金額を算出する
    のに用いた複数の金額データを含む複数の単位データに
    対応付けて格納する第2ファイル手段とを備えており、 前記会計処理手段は、前記第1ファイル手段に格納され
    た単位データが更新されると、前記第2ファイル手段で
    前記第1指標別金額に対応付けられた単位データに含ま
    れる金額データ及び属性情報に基づいて、前記第1指標
    別金額のうち該更新された単位データに関連する部分を
    再度算出することを特徴とする医事会計システム。
  5. 【請求項5】 発生した支出・収入金額を示す金額デー
    タと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少なくとも
    前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出金・入金
    時期が確定している支出・収入金額について該出金・入
    金時期を示す情報、並びに収入について医業収入・医業
    外収入の別、該医業収入についての保険の適用・不適用
    の別、該保険ついての種類及び発生から入金までに要す
    る期間を示す情報を含む属性情報とを含んで夫々構成さ
    れた複数の単位データを格納する第1ファイル手段と、 複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収入金額を示
    す複数の金額データ及び該複数の金額データと同じ単位
    データに含まれる複数の属性情報に基づいて、所定期間
    毎に前記属性により規定される指標別に会計処理して第
    1指標別金額を算出する会計処理手段と、 該第1指標別金額を所定フォーマットで出力する出力手
    段と、 前記第1指標別金額を、前記第1指標別金額を算出する
    のに用いた複数の金額データを含む複数の単位データに
    対応付けて格納する第2ファイル手段とを備えており、 前記会計処理手段は、前記第1ファイル手段に格納され
    た単位データが更新されると、前記第2ファイル手段で
    前記第1指標別金額に対応付けられた単位データに含ま
    れる金額データ及び属性情報に基づいて、前記第1指標
    別金額のうち該更新された単位データに関連する部分を
    再度算出することを特徴とする医事会計システム。
  6. 【請求項6】 発生した支出・収入金額を示す金額デー
    タと、該支出・収入金額の属性を示すと共に少なくとも
    前記支出・収入金額の発生時期を示す情報、出金・入金
    時期が確定している支出・収入金額について該出金・入
    金時期を示す情報、予め設定された医療管理指標の別、
    並びに収入について医業収入・医業外収入の別、該医業
    収入についての保険の適用・不適用の別及び該保険の種
    類を示す情報を含む属性情報とを含んで夫々構成された
    複数の単位データを格納する第1ファイル手段と、 複数の支出・収入金額を、該複数の支出・収入金額を示
    す複数の金額データ及び該複数の金額データと同じ単位
    データに含まれる複数の属性情報に基づいて、所定期間
    毎に前記属性により規定される医療管理指標別に会計処
    理して第1指標別金額を算出する会計処理手段と、 該第1指標別金額を所定フォーマットで出力する出力手
    段と、 前記第1指標別金額を、前記第1指標別金額を算出する
    のに用いた複数の金額データを含む複数の単位データに
    対応付けて格納する第2ファイル手段と、 を備えており、 前記会計処理手段は、前記第1ファイル手段に格納され
    た単位データが更新されると、前記第2ファイル手段で
    前記第1指標別金額に対応付けられた単位データに含ま
    れる金額データ及び属性情報に基づいて、前記第1指標
    別金額のうち該更新された単位データに関連する部分を
    再度算出することを特徴とする医事会計システム。
  7. 【請求項7】 前記出力手段は、前記会計処理手段が再
    度算出すると、前記再度算出された部分の表示態様が他
    の部分の表示態様と異なるように前記再度算出された部
    分を含む第1指標別金額を出力することを特徴とする請
    求項4から6のいずれか一項に記載の医事会計システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記会計処理手段は、前記所定期間毎の
    支払債務額、売上債務額、棚卸資産額及び運転資金額を
    前記指標別に算出し、 前記会計処理手段により算出されたある所定期間におけ
    る前記運転資金額が予め設定された基準値を下回る場合
    に、前記出力手段又は他の出力手段を介してその旨を告
    知する告知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1
    から7のいずれか一項に記載の医事会計システム。
  9. 【請求項9】 前記会計処理手段は、前記出金又は入金
    時期を示す情報に基づいて、既に出金又は入金が完了し
    ている金額部分と未だ出金又は入金が完了していない金
    額部分とを区別して前記第1指標別金額を算出すること
    を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の医
    事会計システム。
  10. 【請求項10】 前記会計処理手段は、前年度に係る金
    額データ及び第1指標別金額並びに本年度に係る金額デ
    ータの一部に基づいて、本年度に係る金額データの他の
    部分を推定すると共に本年度に係る第1指標別金額を算
    出することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項
    に記載の医事会計システム。
  11. 【請求項11】 前記会計処理手段は、前年度に係る金
    額データ及び第1指標別金額、本年度に係る金額データ
    の一部並びに任意に設定可能な金額データの他の部分に
    基づいて、本年度に係る第1指標別金額を算出すること
    を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の医
    事会計システム。
  12. 【請求項12】 前記金額データを前記属性情報と共に
    入力可能に構成された入力手段を更に備えており、 少なくとも前記第1ファイル手段は、センター装置内に
    設けられており、 前記入力手段は、前記センター装置に通信手段を介して
    夫々接続された複数の端末装置内に夫々設けられてお
    り、 前記第1ファイル手段は、前記入力手段により入力され
    た金額データ及び属性情報からなる単位データを格納す
    ることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に
    記載の医事会計システム。
  13. 【請求項13】 コンピュータを請求項1から請求項1
    2のいずれか一項に記載の医事会計システムとして機能
    させるプログラムを記録した機械読み取り可能な媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004084102A1 (en) * 2003-03-21 2004-09-30 Scancare Ltd An administrative system
JP2007058280A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Nichii Gakkan Co 院内費用分析システム
JP2007310519A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Shimizu Corp 医療機関の管理システム
JP4827985B1 (ja) * 2010-09-27 2011-11-30 一家 及川 病院会計システム、病院会計プログラム、及び病院会計プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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